JP2002002074A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP2002002074A
JP2002002074A JP2000185957A JP2000185957A JP2002002074A JP 2002002074 A JP2002002074 A JP 2002002074A JP 2000185957 A JP2000185957 A JP 2000185957A JP 2000185957 A JP2000185957 A JP 2000185957A JP 2002002074 A JP2002002074 A JP 2002002074A
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Junichi Yamamoto
順一 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが容易に印字濃度を調整できるように
する。 【解決手段】 ドットインパクト式の印字ヘッド31と
対向する部分を有するように、インクが含浸された環状
のインクリボン33を配置する。そして、モータ41を
駆動して駆動ローラ34を回転させることにより、イン
クリボン33を回転させて、印字ヘッド31とプラテン
32との間における印字ヘッド31に対するインクリボ
ン33の移動速度を変更する。この移動速度は、印画紙
6への印字濃度と相関があり、この移動速度が大きいほ
ど印字濃度が濃くなり、移動速度が小さいほど印字濃度
が薄くなる。従って、ユーザはモニタ21から設定を行
って容易に印字濃度を調整可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドットインパクト
式の印字ヘッドを具備した印字装置に関し、特に印字濃
度を容易に調整できるようにした印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印画紙などの感光材料に対して露光、現
像、漂白定着、安定化などの処理を自動的に施すことが
可能な写真処理装置が知られている。かかる写真処理装
置には、印画紙に焼き付けられたフィルム画像のコマ番
号や日付、露光条件などを感光乳剤層が形成された面
(プリント面)とは反対側の面(裏面)に印字する印字
装置が組み込まれているものがある。この印字装置にお
ける印字は、観察者が印字内容を判読しやすいように黒
色インクを用いて、高速且つ安価なドットインパクト方
式によって行われるのが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ドットインパクト方式
の印字装置ではインクリボンのインク含浸量に応じて印
字濃度が変化するため、インク含浸量が減少したときに
も印字濃度が極力変わらないようにするには、インク含
浸量に依存しない印字濃度の調整手段が必要である。ま
た、ユーザが好みに応じて既定の印字濃度を変更したい
と欲する場合があり、そのためにもインク含浸量に依存
しない印字濃度の調整手段が設けられていることが好ま
しい。
【0004】ドットインパクト方式の印字装置において
インク含浸量に依存せずに印字濃度を変更する手段とし
ては、印字ヘッドとプラテンとの間の距離(プラテンギ
ャップ)を調整するか或いは印字ヘッドに印加される電
圧を調整することによって印字圧力を変更するものが知
られている。しかしながら、これらの調整は非常に微妙
な操作を伴うものであって、熟練した整備員でなければ
事実上行うことができない。
【0005】特に、上述したような写真処理装置に印字
装置が組み込まれている場合は、印字濃度の調整は非常
に重要である。なぜなら、近年、プリントされた印画紙
に記録された画像をフラットベッドスキャナなどの装置
を用いてディジタルデータとして取り込んでそれをもと
に各種の画像処理が行われることがあり、このような場
合、印画紙の裏面に高い濃度で印字が行われていると裏
面の印字が透けてプリント面に写ってしまい、スキャニ
ングによって得られた画像がプリント面にある本来の画
像と印字内容とが重なったものになってしまうことがあ
るからである。
【0006】そこで、本発明の目的は、印字濃度の調整
をユーザが容易に行うことが可能なドットインパクト方
式の印字装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の印字装置は、ドットインパクト式の印字
ヘッドと、インクが含浸されており、前記印字ヘッドと
対向する部分を有するように配置されたインクリボン
と、前記インクリボンを前記印字ヘッドに対して相対的
に移動させるためのインクリボン移動手段と、前記イン
クリボンの前記印字ヘッドに対する相対的移動速度を変
更するための速度変更手段とを備えている。
【0008】請求項1によると、以下のような原理によ
って、インクリボンの印字ヘッドに対する相対的移動速
度に応じて印字濃度を調整することができる。相対的移
動速度が小さい場合、印字ヘッドから選択的に突出する
ドットピンはインクリボンの移動に伴ってインクリボン
の近接した領域を順次押圧する。このとき、連続して押
圧されるインクリボン上の2つ領域は、図5(a)に示
すように一部重なっていたり、図5(b)に示すように
非常に近接している(図5(a)、(b)では、押圧さ
れた2つの領域のうちの最初に押圧された領域51を白
丸(○)で、後で押圧された領域52をハッチング付き
の白丸で描いている)。最初に押圧された領域51から
ドットピンが離されると、領域51のインク含浸量が周
りの領域よりも少なくなっているため、領域51には周
りの領域に含浸されているインクが浸透してくる。その
ため、領域51およびその近傍領域のインク含浸量は、
当該領域51から比較的離れた場所と比較して、領域5
1に近い場所ほど少なくなる。従って、次に領域52が
ドットピンで押圧されたときの領域52からのインク転
写量は領域51からのインク転写量に比べて少なくな
り、以下同様にしてドットピンで押圧される領域からの
インク転写量は比較的少ないものとなる。このように、
インクリボンの相対的移動速度が小さいほど印字濃度が
薄くなる。
【0009】また、これとは逆に、相対的移動速度が大
きい場合、ドットピンによって連続して押圧されるイン
クリボン上の2つ領域51、52は、図5(c)に示す
ように比較的離隔している。そのため、最初に押圧され
た領域51からドットピンが離されて領域51およびそ
の近傍領域のインク含浸量が少なくなったとしても、領
域52のインク含浸量は領域52が領域51から離れる
ほど影響を受けることがなく変化しない。従って、領域
52がドットピンで押圧されたときの領域52からのイ
ンク転写量は領域51からのインク転写量とほぼ同じに
なり、インクリボンの相対的移動速度が大きいほど印字
濃度が濃くなる。
【0010】このように、請求項1によると、インクリ
ボンの印字ヘッドに対する相対的移動速度を変更するこ
とによって、プラテンギャップの調整や印字ヘッドへの
印加電圧の調整などの作業を行わなくても印字濃度をユ
ーザが容易に調整することが可能である。
【0011】また、請求項2では、インク補給機構から
インクリボンへインクが補給されるようになっており、
そのインク補給量が印字ヘッドに対するインクリボンの
相対速度の変化(増加或いは減少)に伴って変動(増加
或いは減少)する。例えば、インク補給量が相対速度の
増加に伴って増加する場合を考えると、単位時間当たり
のインクの消費量が一定であれば、相対速度が増加する
に連れてインクリボンのインク含浸量が増加することに
なり、これに伴って印字濃度が濃くなる。また、例え
ば、インク補給量が相対速度の増加に伴って減少する場
合を考えると、単位時間当たりのインクの消費量が一定
であれば、相対速度が増加するに連れてインクリボンの
インク含浸量が減少することになり、これに伴って印字
濃度が薄くなる。このように、請求項2によると、イン
クリボンに対して常にインクを補給することができるの
でユーザがインク補給作業を行う必要がなくなり、しか
も印字濃度の調整を容易に行うことが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施の形態の印字
装置が組み込まれた写真処理装置の概略構成を示す図で
ある。図1に示す写真処理装置1は、ライン露光を行う
プリンタ部(露光部)2と、プロセッサ部3と、仕上げ
処理部4とから構成されている。後述するカッタ13、
14で所定長さに切断された矩形の印画紙6は、図1に
おいて1点鎖線で示した経路に沿って、プリンタ部2か
らプロセッサ部3を経て仕上げ処理部4へと搬送され
る。プリンタ部2では、感光材料である印画紙6に対し
てディジタル画像データに基づく画像のライン露光プリ
ント処理、および、印画紙6への印字処理が行われる。
プロセッサ部3では、それぞれ異なる液剤が蓄えられた
液槽(図示せず)を露光された印画紙6が順次通過する
ことによって、現像、漂白定着、安定化などの処理が印
画紙6に施される。仕上げ処理部4では、プロセッサ部
3で処理された印画紙6に乾燥処理が施され、さらに乾
燥して排出口5から排出された印画紙6がオーダーごと
に仕分けられる。
【0014】プリンタ部2は、巻回された長尺の印画紙
6を収納するペーパーマガジン11、12から引き出さ
れた所定幅を有する印画紙6を所定長さに切断するカッ
タ13、14と、測定ユニット15と、印画紙6に露光
処理を施すための露光ユニット16と、印画紙6の感光
乳剤層が形成されていない面(裏面)に所望の文字を印
字するための本実施の形態に係る印字装置である印字ユ
ニット17と、印画紙6をペーパーマガジン11、12
から引き出し、所定長さに切断された印画紙6をプロセ
ッサ部3にまで連続的に搬送するための複数のローラ対
18とを有している。
【0015】露光ユニット16は、光源であるハロゲン
ランプ23と、それぞれ扇形に形成されたRGB3色の
フィルタからなる回転可能な1枚の円盤として形成され
たカラーホイル24と、ハロゲンランプ23から出射さ
れてカラーホイル24を通過した光が光ファイバ(図示
せず)を介して導かれるプリントヘッド25とから構成
されている。ハロゲンランプ23およびカラーホイル2
4は、カラーホイル24の回転に伴ってRGB3色の光
を順次出射する光源部を構成している。プリントヘッド
25は、電気光学効果を有する電気光学素子であるPL
ZT結晶を備えた光シャッタ部と、光シャッタ部よりも
印画紙6側に配置されており、等倍の正像を印画紙6上
に形成することができるセルフォックレンズアレイとを
有している。光シャッタ部を構成するPLZT結晶は、
チタン酸ジルコン酸鉛にランタンを添加することにより
得られる透明強誘電性セラミックス材料であって印加電
圧に応じて複屈折率が変化する性質があり、各画素に対
応して設けられた駆動電極の印加電圧を制御することに
より光を透過する状態と遮蔽する状態とを選択すること
ができる光シャッタとして機能する。光シャッタ部を含
むプリントヘッド25は、印画紙6の搬送方向と直交す
る方向(すなわち、図1の紙面垂直方向)に1次元的に
延在している。そのため、印画紙6の位置に合わせてプ
リントヘッド25の光シャッタ部の開閉タイミングを制
御することによって、印画紙6の感光乳剤面をライン露
光して所望画像の潜像を印画紙6に形成することができ
る。
【0016】測定ユニット15は、光シャッタ部を通過
する光量の露光ユニット16の延在方向についての画素
ごとの相違を補償するために、印画紙6の搬送経路を挟
んで露光ユニット16と対向する位置に配置されてい
る。測定ユニット15は、図示しないボールネジによっ
て露光ユニット16の延在方向と同じ方向に移動可能な
移動機構(図示せず)を有しており、その移動機構には
露光ユニットと対向する位置にフォトマルチプライヤな
どの受光センサ(図示せず)が保持されている。そし
て、ボールネジを回動させて受光センサを1画素ごとに
移動させつつ受光量を測定することで、画素ごとの透過
光量を均一化するための補正値を得ることができる。実
際の露光時にはこの補正値を加味して印画紙6に対して
露光が行われる。
【0017】また、本実施の形態において、プリンタ部
2は、上述した以外にも、写真処理装置1全体の動作を
制御する制御ユニット19と、印字ユニット17による
印字濃度や印画紙6のサイズ、プリント枚数、プリント
時の色および濃度の補正値などを入力するためのキーボ
ード(入力手段)20と、タッチパネル式になっており
写真処理装置1に関する様々な情報を表示して操作者に
告知するとともに必要に応じて操作者に印字ユニット1
7による印字濃度などの各種設定値の入力を促すための
モニタ21と、印画紙6に露光すべき画像データを取り
込むためのデータ取り込み部22とを有している。
【0018】データ取り込み部22は、フィルムの各コ
マに記録された露光すべき画像データを取り込んで制御
ユニット19に供給可能なものであればどのようなもの
でもよい。例えば、フィルムの各コマに記録された画像
を読み取ることができるCCD撮像素子を備えたスキャ
ナなどの画像読み取り装置であってもよいし、フロッピ
ーディスクやMOなどのデータ記録媒体に記録された画
像データを読み取ることが可能なデータ読み取り装置で
あってもよいし、或いは、外部の画像読み取り装置(例
えばフィルム画像を読み取るためのスキャナ)若しくは
データ読み取り装置などとの接続インターフェイスであ
ってもよい。
【0019】次に、印字ユニット17の概略的な構造に
ついて、図2を参照して説明する。印字ユニット17
は、印画紙6の裏面に黒色インクを用いて印字を施すた
めのドットインパクト方式の印刷装置である。図2にお
いて、印字ヘッド31とプラテン32との間には、環状
に連結されたインクリボン33が印字ヘッド31と対向
する部分を有するように配置されている。インクリボン
33は布状の材料にインクを含浸させたものである。
【0020】印字ユニット17によって印画紙6に印字
を施すには、印画紙6がローラ対18によって印字ヘッ
ド31とプラテン32との間にまで搬送されてきたとき
に、印字を希望する文字の形状に対応した位置にあるド
ットピン(図示せず)を印字ヘッド31から突出させ、
インクリボン33を介して印画紙6を押圧する。これに
より、インクリボン33に含浸されたインクがインクリ
ボン33から印画紙6に転写されて、同様の動作を繰り
返すことにより黒色インクを用いて所望の文字が印画紙
6に印字される。
【0021】また、環状のインクリボン33は、印字ヘ
ッド31の上方位置において駆動ローラ34とこれと対
になった押圧ローラ35との間に挟み込まれており、モ
ータ41と連結された駆動ローラ34が図中時計回りに
回転することで反時計回りに回転する。これに伴って、
インクリボン33は、印字ヘッド31とプラテン32と
の間を順次移動していく。
【0022】モータ41は、制御ユニット19によって
制御されたモータドライバ43によって任意の回転数で
駆動される。モータ41の回転数は、制御ユニット19
に接続されたモニタ21またはキーボード20を介した
ユーザの指示によって決定される。モータ41の回転数
は駆動ローラ34の回転数に比例するので、モータ41
の回転数を変更することによって印字ヘッド31とプラ
テン32との間における印字ヘッド31に対するインク
リボン33の移動速度を変更することができる。
【0023】印字ヘッド31とプラテン32との間にお
ける印字ヘッド31に対するインクリボン33の移動速
度は、印画紙6への印字濃度と相関がある。つまり、こ
の移動速度が大きいほど印字濃度が濃くなり、移動速度
が小さいほど印字濃度が薄くなる。なぜなら、移動速度
が小さいと、印字ヘッドのドットピンはインクリボンの
近接した領域を連続して押圧するので押下された領域の
インク含浸量が減少することになってしまい、移動速度
が大きいと、印字ヘッドのドットピンはインクリボンの
離隔した領域を連続して押圧するので押下された領域の
インク含浸量の減少がほとんどないからである。
【0024】このように、本実施の形態の印字ユニット
17によると、インクリボン33の印字ヘッド31に対
する移動速度を変更することによって、プラテンギャッ
プの調整や印字ヘッドへの印加電圧の調整などの作業を
行わなくても印字濃度をユーザが容易に調整することが
可能である。そのため、印字濃度をユーザの好みの濃度
にユーザ自身の操作で随時変更することができるととも
に、印字濃度をスキャニングによって裏面の印字が透け
てプリント面に写ることがないような濃度に調整するこ
とも容易に行うことができるようになる。
【0025】また、本実施の形態において、モニタ21
はタッチパネル式になっており、ユーザはモニタ21の
表示画面を指で触れることにより制御ユニット19を介
してモータ41の回転数すなわち印字濃度の濃淡を指示
することができる。図3に示すように、モニタ21に
は、「印字濃度調整」という文字とともに、印字濃度を
濃くするための「こく」ボタン46および印字濃度を薄
くするための「うすく」ボタン47を表示することがで
きる。そして、ユーザが「こく」ボタン46または「う
すく」ボタン47を触れるごとに印字濃度インジケータ
48の表示が数段階(図3の例では9段階)の内のそれ
ぞれ該当する濃度を適切に表すような段階に変更され
る。このとき、印字濃度インジケータ48の各段階の表
示濃度は、すべて同じであってもよいが、ユーザが印字
濃度を調整しやすくなるように実際の印字濃度をシミュ
レートした段階的に濃度の異なるものであることが好ま
しい。さらに、モニタ21には、フラットベッドスキャ
ナにてスキャニングする際の印字が透けない推奨濃度レ
ベルを自動的に選択するための選択キーを表示すること
が好ましい。このように、本実施の形態では、モニタ2
1を指で触れるだけで印字ユニット17による印字濃度
を段階的に変更することができる。
【0026】なお、本実施の形態では、駆動ローラ3
4、押圧ローラ35、モータ41、モータドライバ4
3、制御ユニット19およびモニタ21(或いはキーボ
ード20)が、リボン移動手段および速度変更手段を構
成している。
【0027】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図4をさらに参照して説明する。図4は、本実施の
形態に係る印字ユニット17’の概略構造を示す図であ
る。印字ユニット17’は第1の実施の形態の印字ユニ
ット17と同じく図1の写真処理装置1に組み込まれる
ものである。
【0028】図4に示す印字ユニット17’は、押圧ロ
ーラ35の代わりにインク補給機構(リインク機構)3
9を有している点においてのみ第1の実施の形態で説明
した印字ユニット17と異なる。インク補給機構39
は、インク転写ローラ38、インク補給フェルト36お
よびインクタンク37を具備している。インクタンク3
7は、黒色インクを貯溜しており少量ずつインクを滴下
する。比較的肉厚のインク補給フェルト36は、インク
タンク37から滴下してきたインクを含浸保持する。イ
ンク転写ローラ38は、そのギア形状となった外周部に
おいてインク補給フェルト36と当接している。つま
り、インクは、インクタンク37からインク補給フェル
ト36を経てインク転写ローラ38に与えられ、さら
に、駆動ローラ34とインク転写ローラ38とに挟まれ
た部分においてインク転写ローラ38からインクリボン
33に供給される。インク転写ローラ38からインクを
供給されたインクリボン33は、次に印字ヘッド31に
到達するまで比較的長い距離を移動し、その間にインク
がインクリボン33に十分に浸透して馴染むようになっ
ている。
【0029】インク補給機構39が上述のように構成さ
れているため、インク転写ローラ38からインクリボン
33への単位時間当たりのインク補給量はインクリボン
33の回転数(インクリボン33の印字ヘッド31に対
する移動速度)の増加に伴って増加する。従って、単位
時間当たりの印字ヘッド31でのインクの消費量が一定
であれば、駆動ローラ34の回転数が増加してインクリ
ボン33の移動速度が増加するに連れてインクリボン3
3のインク含浸量が増加することになり、これに伴って
印画紙6への印字濃度が濃くなる。つまり、本実施の形
態の印字ユニット17’でも、モータ41の回転数の調
整によりインクリボン33の印字ヘッド31に対する移
動速度を変更することで、プラテンギャップの調整や印
字ヘッドへの印加電圧の調整などの作業を行わなくても
印字濃度をユーザが容易に調整することが可能である。
また、本実施の形態によると、インク補給機構39から
インクリボン33に対して常にインクを補給することが
できるので、ユーザがインク補給作業を行う必要がなく
保守管理作業が簡略化されるという利点がある。
【0030】また、印字ユニットに単にインク補給機構
を設けただけでは、処理能力の相違の起因して単位時間
当たりの印字ヘッド31でのインクの消費量が機種によ
って相違するために印字濃度が機種に相違するという事
態が生じるおそれがあるが、本実施の形態ではインクリ
ボン33の移動速度が可変であるために、機種による印
字ヘッド31でのインク消費量の相違を補償してすべて
の機種で同じ印字濃度を実現することが可能になる。
【0031】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々
な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施の
形態では、印字ユニットを写真処理装置に組み込んで用
いたが、本発明の印字装置は写真処理装置以外のどのよ
うな装置とともに使用することもできるし、単独で使用
することもできる。また、上述の実施の形態では、環状
のインクリボンを用いたが、インクリボンは必ずしも環
状に形成されていなくともよい。
【0032】また、上述の第2の実施の形態では、イン
ク補給機構によるインク補給量が相対速度の増加に伴っ
て増加する場合を例に説明したが、インク補給機構によ
るインク補給量が相対速度の増加に伴って減少する場合
であっても本発明により印字濃度の調整が可能である。
なお、この場合は、インクリボン33の移動速度が増加
するに連れてインクリボン33のインク含浸量が減少す
ることになり、これに伴って印画紙6への印字濃度が薄
くなる。さらに、写真処理装置内における印字ユニット
の位置は、必ずしも図1のようにプロセッサ部3と露光
部2内の露光ユニット16との間でなくともよく、例え
ば露光ユニット16の上流側であってもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、インクリボンの印字ヘッドに対する相対的移動速度
を変更することによって、プラテンギャップの調整や印
字ヘッドへの印加電圧の調整などの作業を行わなくても
印字濃度をユーザが容易に調整することが可能である。
【0034】また、請求項2によると、インクリボンに
対して常にインクを補給することができるのでユーザが
インク補給作業を行う必要がなくなり、しかも印字濃度
の調整を容易に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の印字ユニットを具
備した写真処理装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示された印字ユニットの概略構造を示す
図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態によるタッチパネル
式のモニタへの印字濃度調整時における表示画面例を描
いた図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の印字ユニットの概
略構造を示す図である。
【図5】本発明の原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 写真処理装置 2 露光部 3 プロセッサ部 4 仕上げ処理部 5 排出口 6 印画紙 16 露光ユニット 17、17’ 印字ユニット 31 印字ヘッド 32 プラテン 33 インクリボン 34 駆動ローラ 35 押圧ローラ 36 インク補給フェルト 37 インクタンク 38 インク転写ローラ 39 インク補給機構 41 モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドットインパクト式の印字ヘッドと、イ
    ンクが含浸されており、前記印字ヘッドと対向する部分
    を有するように配置されたインクリボンと、 前記インクリボンを前記印字ヘッドに対して相対的に移
    動させるためのインクリボン移動手段と、 前記インクリボンの前記印字ヘッドに対する相対的移動
    速度を変更するための速度変更手段とを備えていること
    を特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 前記インクリボンへのインク補給量が前
    記印字ヘッドに対する前記インクリボンの相対速度の変
    化に伴って変動するようなインク補給機構をさらに備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004351698A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Noritsu Koki Co Ltd 写真プリント装置
JP2007007863A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Noritsu Koki Co Ltd 印字装置
KR100751447B1 (ko) * 2006-04-19 2007-08-23 한국정보통신대학교 산학협력단 파장분할 다중화 기반의 광 피기백 스위칭 방법 및 스위칭노드 구조

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004351698A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Noritsu Koki Co Ltd 写真プリント装置
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