JP2002006422A - 写真処理装置 - Google Patents
写真処理装置Info
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- JP2002006422A JP2002006422A JP2000185954A JP2000185954A JP2002006422A JP 2002006422 A JP2002006422 A JP 2002006422A JP 2000185954 A JP2000185954 A JP 2000185954A JP 2000185954 A JP2000185954 A JP 2000185954A JP 2002006422 A JP2002006422 A JP 2002006422A
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- printing
- ink
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- photographic paper
- photographic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 印画紙に文字が印字された場合に、スキャニ
ングによって得られる画像が、プリント面にある画像と
印字内容との両方が表示された画像となることを防止す
るとともに、印画紙の美観を保つ。 【解決手段】 ドットインパクト方式の印字ユニット1
7aは、可視領域の光が照射されたときには実質的に不
可視であり且つ紫外線が照射されたときには可視となる
紫外線反応タイプのインクを用いて印画紙6の裏面に印
字を施し、印字ユニット17bは通常の黒色インクを用
いて印画紙6の裏面に印字を施す。そのため、露光条件
などのエンドユーザに必要のない情報を印字ユニット1
7aで印字することにより、可視光環境下において印画
紙6裏面に表示される印字量を大幅に削減することがで
きる。
ングによって得られる画像が、プリント面にある画像と
印字内容との両方が表示された画像となることを防止す
るとともに、印画紙の美観を保つ。 【解決手段】 ドットインパクト方式の印字ユニット1
7aは、可視領域の光が照射されたときには実質的に不
可視であり且つ紫外線が照射されたときには可視となる
紫外線反応タイプのインクを用いて印画紙6の裏面に印
字を施し、印字ユニット17bは通常の黒色インクを用
いて印画紙6の裏面に印字を施す。そのため、露光条件
などのエンドユーザに必要のない情報を印字ユニット1
7aで印字することにより、可視光環境下において印画
紙6裏面に表示される印字量を大幅に削減することがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料に対して
露光などの処理を施すための写真処理装置に関し、特に
感光材料に対して印字を施すことが可能な写真処理装置
に関する。
露光などの処理を施すための写真処理装置に関し、特に
感光材料に対して印字を施すことが可能な写真処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】印画紙などの感光材料に対して露光、現
像、漂白定着、安定化などの処理を自動的に施すことが
可能な写真処理装置が知られている。かかる写真処理装
置には、印画紙に焼き付けられたフィルム画像のコマ番
号や日付、露光条件などを感光乳剤層が形成された面
(プリント面)とは反対側の面(裏面)に印字する印字
装置が組み込まれているものがある。この印字装置にお
ける印字は、高速且つ安価なドットインパクト方式によ
って、観察者が印字内容を判読しやすいように黒色イン
クを用いて行われるのが通常である。
像、漂白定着、安定化などの処理を自動的に施すことが
可能な写真処理装置が知られている。かかる写真処理装
置には、印画紙に焼き付けられたフィルム画像のコマ番
号や日付、露光条件などを感光乳剤層が形成された面
(プリント面)とは反対側の面(裏面)に印字する印字
装置が組み込まれているものがある。この印字装置にお
ける印字は、高速且つ安価なドットインパクト方式によ
って、観察者が印字内容を判読しやすいように黒色イン
クを用いて行われるのが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した写真処理装置
には、フィルムの透過光で感光材料を露光するいわゆる
アナログ露光を行う機種と、ディジタル画像データに基
づいて制御された光で印画紙を露光するいわゆるディジ
タル露光を行う機種とがある。ディジタル露光を行う機
種では、プリントされた印画紙に記録された画像をフラ
ットベッドスキャナなどの装置を用いてディジタルデー
タとして取り込んでそれを露光時の画像データとして用
いることがある。また、エンドユーザがプリントされた
印画紙に記録された画像をフラットベッドスキャナなど
の装置を用いてディジタルデータとして取り込んで、各
種の画像処理を行うこともある。
には、フィルムの透過光で感光材料を露光するいわゆる
アナログ露光を行う機種と、ディジタル画像データに基
づいて制御された光で印画紙を露光するいわゆるディジ
タル露光を行う機種とがある。ディジタル露光を行う機
種では、プリントされた印画紙に記録された画像をフラ
ットベッドスキャナなどの装置を用いてディジタルデー
タとして取り込んでそれを露光時の画像データとして用
いることがある。また、エンドユーザがプリントされた
印画紙に記録された画像をフラットベッドスキャナなど
の装置を用いてディジタルデータとして取り込んで、各
種の画像処理を行うこともある。
【0004】このような場合、上述したように印画紙の
裏面に黒色インクを用いて印字が行われていると、裏面
の印字が透けてプリント面に写ってしまい、スキャニン
グによって得られた画像はプリント面にある本来の画像
と印字内容とが重なったものとなってしまうことがあ
る。特に、印画紙の裏面に多数の文字が印字されている
ときは、スキャニングによって得られた画像が非常に見
づらく、場合によっては利用に適さないものとなってし
まうことがある。このような事態を防止するには、裏面
の印字濃度をある程度薄くする必要があるが、ドットイ
ンパクト方式の場合にその調整は容易には行うことがで
きない。
裏面に黒色インクを用いて印字が行われていると、裏面
の印字が透けてプリント面に写ってしまい、スキャニン
グによって得られた画像はプリント面にある本来の画像
と印字内容とが重なったものとなってしまうことがあ
る。特に、印画紙の裏面に多数の文字が印字されている
ときは、スキャニングによって得られた画像が非常に見
づらく、場合によっては利用に適さないものとなってし
まうことがある。このような事態を防止するには、裏面
の印字濃度をある程度薄くする必要があるが、ドットイ
ンパクト方式の場合にその調整は容易には行うことがで
きない。
【0005】また、露光条件などの印字内容は、写真処
理装置の操作者にとってのみ必要な情報に過ぎずエンド
ユーザにとっては本来不要であり、印画紙の裏面内の多
くのスペースが露光条件などのエンドユーザにとって不
要な情報を印字するために割かれるとエンドユーザは印
画紙裏面の美観が損なわれたように感じて写真プリント
の商品価値を低下させることになってしまう。一方で、
コマ番号の印字はエンドユーザにとって焼き増しプリン
ト注文を簡単にし、露光条件の印字は写真処理装置の操
作者にとって焼き増しプリント作業を容易にするため、
これらの情報が印字されることが好ましく、今後印字さ
れる文字量が増加することも予想される。
理装置の操作者にとってのみ必要な情報に過ぎずエンド
ユーザにとっては本来不要であり、印画紙の裏面内の多
くのスペースが露光条件などのエンドユーザにとって不
要な情報を印字するために割かれるとエンドユーザは印
画紙裏面の美観が損なわれたように感じて写真プリント
の商品価値を低下させることになってしまう。一方で、
コマ番号の印字はエンドユーザにとって焼き増しプリン
ト注文を簡単にし、露光条件の印字は写真処理装置の操
作者にとって焼き増しプリント作業を容易にするため、
これらの情報が印字されることが好ましく、今後印字さ
れる文字量が増加することも予想される。
【0006】そこで、本発明の目的は、印画紙などの感
光材料に多数の文字が印字された場合であっても、スキ
ャニングによって得られる画像データに印字内容が含ま
れることがなく、しかも印画紙への印字によってその美
観を損ねることがない写真処理装置を提供することであ
る。
光材料に多数の文字が印字された場合であっても、スキ
ャニングによって得られる画像データに印字内容が含ま
れることがなく、しかも印画紙への印字によってその美
観を損ねることがない写真処理装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の写真処理装置は、可視領域の光が照射さ
れたときには実質的に不可視であり且つ可視領域外の光
が照射されたときには可視となるインクを用いて、写真
画像が形成される感光材料に当該写真画像に関する情報
を印字するための第1の印字部を備えている。
に、請求項1の写真処理装置は、可視領域の光が照射さ
れたときには実質的に不可視であり且つ可視領域外の光
が照射されたときには可視となるインクを用いて、写真
画像が形成される感光材料に当該写真画像に関する情報
を印字するための第1の印字部を備えている。
【0008】請求項1によると、可視領域の光が照射さ
れたときには実質的に不可視であり且つ可視領域外の光
が照射されたときには可視となるインクが印字のために
用いられるので、スキャニングに用いられる可視光に対
して印字内容を不可視とすることができる。そのため、
プリント面にある画像と印字内容との両方が表示された
画像がスキャニングによって得られるということがなく
なる。従って、煩雑な印字濃度調整を行わなくても、ス
キャニングによって良好な画像データを得ることが可能
になる。写真処理装置の操作者が印字内容を確認する必
要のある場合には、そのインクを可視とする特定波長の
光を印画紙に照射すればよい。
れたときには実質的に不可視であり且つ可視領域外の光
が照射されたときには可視となるインクが印字のために
用いられるので、スキャニングに用いられる可視光に対
して印字内容を不可視とすることができる。そのため、
プリント面にある画像と印字内容との両方が表示された
画像がスキャニングによって得られるということがなく
なる。従って、煩雑な印字濃度調整を行わなくても、ス
キャニングによって良好な画像データを得ることが可能
になる。写真処理装置の操作者が印字内容を確認する必
要のある場合には、そのインクを可視とする特定波長の
光を印画紙に照射すればよい。
【0009】また、印画紙に施された印字内容は通常の
可視光環境下ではエンドユーザには見えないので、印画
紙内の多くのスペースが露光条件などのエンドユーザに
とって不要な情報を印字するために割かれたとしても、
エンドユーザは印画紙の美観が損なわれたように感じる
ことがなく、従って、写真プリントの商品価値を低下さ
せることもない。
可視光環境下ではエンドユーザには見えないので、印画
紙内の多くのスペースが露光条件などのエンドユーザに
とって不要な情報を印字するために割かれたとしても、
エンドユーザは印画紙の美観が損なわれたように感じる
ことがなく、従って、写真プリントの商品価値を低下さ
せることもない。
【0010】なお、本発明において、写真画像に関する
情報とは、コマ番号やコマタイトル、露光条件などその
写真画像に関するすべての情報から選択された任意の情
報であってよい。また、光の可視領域とは、波長約40
0nm〜約700nmの領域を意味しており、可視領域
外とは、例えば紫外線領域(波長約100nm〜約38
0nm)であってもよいし、赤外線領域(波長約760
nm〜約1mm)であってもよい。さらに、印字は印画
紙の裏面に行ってもよいし、印画紙のプリント面(特に
ウイズボーダー(WB)プリントの場合はプリント面の
余白部)に行ってもよい。
情報とは、コマ番号やコマタイトル、露光条件などその
写真画像に関するすべての情報から選択された任意の情
報であってよい。また、光の可視領域とは、波長約40
0nm〜約700nmの領域を意味しており、可視領域
外とは、例えば紫外線領域(波長約100nm〜約38
0nm)であってもよいし、赤外線領域(波長約760
nm〜約1mm)であってもよい。さらに、印字は印画
紙の裏面に行ってもよいし、印画紙のプリント面(特に
ウイズボーダー(WB)プリントの場合はプリント面の
余白部)に行ってもよい。
【0011】また、請求項2の写真処理装置は、可視領
域の光が照射されたときに可視であるインクを用いて感
光材料に印字を施すための第2の印字部をさらに備えて
いることを特徴とするものである。
域の光が照射されたときに可視であるインクを用いて感
光材料に印字を施すための第2の印字部をさらに備えて
いることを特徴とするものである。
【0012】請求項2では、可視領域の光が照射された
ときに可視であるインクを用いて感光材料に印字を施す
ための第2の印字部をさらに備えているので、コマ番号
やコマタイトルなどのエンドユーザに見せることが好ま
しい情報を通常の可視光環境下でエンドユーザに見せる
ことが可能になる。そのため、エンドユーザは、焼き増
しプリントの発注などを容易に行うことができるととも
に、写真プリントの整理がやりやすくなる。なお、この
場合、コマ番号やコマタイトルなどの第2の印字部で印
字される情報は、適宜調整された薄い濃度で、印画紙裏
面の周縁部に印字されることが好ましい。
ときに可視であるインクを用いて感光材料に印字を施す
ための第2の印字部をさらに備えているので、コマ番号
やコマタイトルなどのエンドユーザに見せることが好ま
しい情報を通常の可視光環境下でエンドユーザに見せる
ことが可能になる。そのため、エンドユーザは、焼き増
しプリントの発注などを容易に行うことができるととも
に、写真プリントの整理がやりやすくなる。なお、この
場合、コマ番号やコマタイトルなどの第2の印字部で印
字される情報は、適宜調整された薄い濃度で、印画紙裏
面の周縁部に印字されることが好ましい。
【0013】また、請求項3の写真処理装置は、前記第
1の印字部として、感光材料の一方の面に印字を施すた
めのものと、感光材料の他方の面に印字を施すためのも
のとを備えていることを特徴とするものである。
1の印字部として、感光材料の一方の面に印字を施すた
めのものと、感光材料の他方の面に印字を施すためのも
のとを備えていることを特徴とするものである。
【0014】請求項3では、可視領域の光が照射された
ときには実質的に不可視のインクを用いる第1の印字部
で感光材料の両方の面に印字を施すことができるので、
写真画像に関する情報をその内容に応じて両方の面に分
けて印字することが可能になる。
ときには実質的に不可視のインクを用いる第1の印字部
で感光材料の両方の面に印字を施すことができるので、
写真画像に関する情報をその内容に応じて両方の面に分
けて印字することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態について、図面を参照しつつ説明する。
態について、図面を参照しつつ説明する。
【0016】図1は、本実施の形態の写真処理装置の概
略構成を示す図である。図1に示す写真処理装置1は、
ライン露光を行うプリンタ部(露光部)2と、プロセッ
サ部3と、仕上げ処理部4とから構成されている。後述
するカッタ13、14で所定長さに切断された矩形の印
画紙6は、図1において1点鎖線で示した経路に沿っ
て、プリンタ部2からプロセッサ部3を経て仕上げ処理
部4へと搬送される。プリンタ部2では、感光材料であ
る印画紙6に対してディジタル画像データに基づく画像
のライン露光プリント処理、および、印画紙6への印字
処理が行われる。プロセッサ部3では、それぞれ異なる
液剤が蓄えられた液槽(図示せず)を露光された印画紙
6が順次通過することによって、現像、漂白定着、安定
化などの処理が印画紙6に施される。仕上げ処理部4で
は、プロセッサ部3で処理された印画紙6に乾燥処理が
施され、さらに乾燥して排出口5から排出された印画紙
6がオーダーごとに仕分けられる。
略構成を示す図である。図1に示す写真処理装置1は、
ライン露光を行うプリンタ部(露光部)2と、プロセッ
サ部3と、仕上げ処理部4とから構成されている。後述
するカッタ13、14で所定長さに切断された矩形の印
画紙6は、図1において1点鎖線で示した経路に沿っ
て、プリンタ部2からプロセッサ部3を経て仕上げ処理
部4へと搬送される。プリンタ部2では、感光材料であ
る印画紙6に対してディジタル画像データに基づく画像
のライン露光プリント処理、および、印画紙6への印字
処理が行われる。プロセッサ部3では、それぞれ異なる
液剤が蓄えられた液槽(図示せず)を露光された印画紙
6が順次通過することによって、現像、漂白定着、安定
化などの処理が印画紙6に施される。仕上げ処理部4で
は、プロセッサ部3で処理された印画紙6に乾燥処理が
施され、さらに乾燥して排出口5から排出された印画紙
6がオーダーごとに仕分けられる。
【0017】プリンタ部2は、巻回された長尺の印画紙
6を収納するペーパーマガジン11、12から引き出さ
れた所定幅を有する印画紙6を所定長さに切断するカッ
タ13、14と、測定ユニット15と、印画紙6に露光
処理を施すための露光ユニット16と、印画紙6の感光
乳剤層が形成されていない面(裏面)に所望の文字を印
字するための2つの印字ユニット17a、17bと、印
画紙6をペーパーマガジン11、12から引き出し、所
定長さに切断された印画紙6をプロセッサ部3にまで連
続的に搬送するための複数のローラ対18とを有してい
る。
6を収納するペーパーマガジン11、12から引き出さ
れた所定幅を有する印画紙6を所定長さに切断するカッ
タ13、14と、測定ユニット15と、印画紙6に露光
処理を施すための露光ユニット16と、印画紙6の感光
乳剤層が形成されていない面(裏面)に所望の文字を印
字するための2つの印字ユニット17a、17bと、印
画紙6をペーパーマガジン11、12から引き出し、所
定長さに切断された印画紙6をプロセッサ部3にまで連
続的に搬送するための複数のローラ対18とを有してい
る。
【0018】露光ユニット16は、光源であるハロゲン
ランプ23と、それぞれ扇形に形成されたRGB3色の
フィルタからなる回転可能な1枚の円盤として形成され
たカラーホイル24と、ハロゲンランプ23から出射さ
れてカラーホイル24を通過した光が光ファイバ(図示
せず)を介して導かれるプリントヘッド25とから構成
されている。ハロゲンランプ23およびカラーホイル2
4は、カラーホイル24の回転に伴ってRGB3色の光
を順次出射する光源部を構成している。プリントヘッド
25は、電気光学効果を有する電気光学素子であるPL
ZT結晶を備えた光シャッタ部と、光シャッタ部よりも
印画紙6側に配置されており、等倍の正像を印画紙6上
に形成することができるセルフォックレンズアレイとを
有している。光シャッタ部を構成するPLZT結晶は、
チタン酸ジルコン酸鉛にランタンを添加することにより
得られる透明強誘電性セラミックス材料であって印加電
圧に応じて複屈折率が変化する性質があり、各画素に対
応して設けられた駆動電極の印加電圧を制御することに
より光を透過する状態と遮蔽する状態とを選択すること
ができる光シャッタとして機能する。光シャッタ部を含
むプリントヘッド25は、印画紙6の搬送方向と直交す
る方向(すなわち、図1の紙面垂直方向)に1次元的に
延在している。そのため、印画紙6の位置に合わせてプ
リントヘッド25の光シャッタ部の開閉タイミングを制
御することによって、印画紙6の感光乳剤面をライン露
光して所望画像の潜像を印画紙6に形成することができ
る。
ランプ23と、それぞれ扇形に形成されたRGB3色の
フィルタからなる回転可能な1枚の円盤として形成され
たカラーホイル24と、ハロゲンランプ23から出射さ
れてカラーホイル24を通過した光が光ファイバ(図示
せず)を介して導かれるプリントヘッド25とから構成
されている。ハロゲンランプ23およびカラーホイル2
4は、カラーホイル24の回転に伴ってRGB3色の光
を順次出射する光源部を構成している。プリントヘッド
25は、電気光学効果を有する電気光学素子であるPL
ZT結晶を備えた光シャッタ部と、光シャッタ部よりも
印画紙6側に配置されており、等倍の正像を印画紙6上
に形成することができるセルフォックレンズアレイとを
有している。光シャッタ部を構成するPLZT結晶は、
チタン酸ジルコン酸鉛にランタンを添加することにより
得られる透明強誘電性セラミックス材料であって印加電
圧に応じて複屈折率が変化する性質があり、各画素に対
応して設けられた駆動電極の印加電圧を制御することに
より光を透過する状態と遮蔽する状態とを選択すること
ができる光シャッタとして機能する。光シャッタ部を含
むプリントヘッド25は、印画紙6の搬送方向と直交す
る方向(すなわち、図1の紙面垂直方向)に1次元的に
延在している。そのため、印画紙6の位置に合わせてプ
リントヘッド25の光シャッタ部の開閉タイミングを制
御することによって、印画紙6の感光乳剤面をライン露
光して所望画像の潜像を印画紙6に形成することができ
る。
【0019】測定ユニット15は、光シャッタ部を通過
する光量の露光ユニット16の延在方向についての画素
ごとの相違を補償するために、印画紙6の搬送経路を挟
んで露光ユニット16と対向する位置に配置されてい
る。測定ユニット15は、図示しないボールネジによっ
て露光ユニット16の延在方向と同じ方向に移動可能な
移動機構(図示せず)を有しており、その移動機構には
露光ユニットと対向する位置にフォトマルチプライヤな
どの受光センサ(図示せず)が保持されている。そし
て、ボールネジを回動させて受光センサを1画素ごとに
移動させつつ受光量を測定することで、画素ごとの透過
光量を均一化するための補正値を得ることができる。実
際の露光時にはこの補正値を加味して印画紙6に対して
露光が行われる。
する光量の露光ユニット16の延在方向についての画素
ごとの相違を補償するために、印画紙6の搬送経路を挟
んで露光ユニット16と対向する位置に配置されてい
る。測定ユニット15は、図示しないボールネジによっ
て露光ユニット16の延在方向と同じ方向に移動可能な
移動機構(図示せず)を有しており、その移動機構には
露光ユニットと対向する位置にフォトマルチプライヤな
どの受光センサ(図示せず)が保持されている。そし
て、ボールネジを回動させて受光センサを1画素ごとに
移動させつつ受光量を測定することで、画素ごとの透過
光量を均一化するための補正値を得ることができる。実
際の露光時にはこの補正値を加味して印画紙6に対して
露光が行われる。
【0020】また、本実施の形態において、プリンタ部
2は、上述した以外にも、写真処理装置1全体の動作を
制御する制御ユニット19と、印画紙6のサイズやプリ
ント枚数、プリント時の色および濃度の補正値などを入
力するためのキーボード(入力手段)20と、写真処理
装置1に関する様々な情報を表示して操作者に告知する
とともに必要に応じて操作者にキーボード20からの入
力を促すためのモニタ21と、印画紙6に露光すべき画
像データを取り込むためのデータ取り込み部22とを有
している。
2は、上述した以外にも、写真処理装置1全体の動作を
制御する制御ユニット19と、印画紙6のサイズやプリ
ント枚数、プリント時の色および濃度の補正値などを入
力するためのキーボード(入力手段)20と、写真処理
装置1に関する様々な情報を表示して操作者に告知する
とともに必要に応じて操作者にキーボード20からの入
力を促すためのモニタ21と、印画紙6に露光すべき画
像データを取り込むためのデータ取り込み部22とを有
している。
【0021】データ取り込み部22は、フィルムの各コ
マに記録された露光すべき画像データを取り込んで制御
ユニット19に供給可能なものであればどのようなもの
でもよい。例えば、フィルムの各コマに記録された画像
を読み取ることができるCCD撮像素子を備えたスキャ
ナなどの画像読み取り装置であってもよいし、フロッピ
ー(登録商標)ディスクやMOなどのデータ記録媒体に
記録された画像データを読み取ることが可能なデータ読
み取り装置であってもよいし、或いは、外部の画像読み
取り装置(例えばフィルム画像を読み取るためのスキャ
ナ)若しくはデータ読み取り装置などとの接続インター
フェイスであってもよい。
マに記録された露光すべき画像データを取り込んで制御
ユニット19に供給可能なものであればどのようなもの
でもよい。例えば、フィルムの各コマに記録された画像
を読み取ることができるCCD撮像素子を備えたスキャ
ナなどの画像読み取り装置であってもよいし、フロッピ
ー(登録商標)ディスクやMOなどのデータ記録媒体に
記録された画像データを読み取ることが可能なデータ読
み取り装置であってもよいし、或いは、外部の画像読み
取り装置(例えばフィルム画像を読み取るためのスキャ
ナ)若しくはデータ読み取り装置などとの接続インター
フェイスであってもよい。
【0022】次に、印字ユニット17aの概略的な構造
について、図2を参照して説明する。印字ユニット17
aは、印画紙6の裏面に紫外線反応タイプのインクを用
いて印字を施すためのドットインパクト方式の印刷装置
である。図2において、印字ヘッド31とプラテン32
との間には、環状に連結されたインクリボン33が印字
ヘッド31と対向する部分を有するように配置されてい
る。インクリボン33は布状の材料に紫外線反応タイプ
のインクを含浸させたものである。紫外線反応タイプの
インクとは、可視領域の光が照射されたときには人間が
肉眼で見ることができない(不可視)が、紫外線が照射
されたときには人間が肉眼で見ることができる(可視)
ようになるインクである。このようなインクは、例え
ば、特公昭54−22336号公報、特公昭62−50
79号公報などに記載されている。
について、図2を参照して説明する。印字ユニット17
aは、印画紙6の裏面に紫外線反応タイプのインクを用
いて印字を施すためのドットインパクト方式の印刷装置
である。図2において、印字ヘッド31とプラテン32
との間には、環状に連結されたインクリボン33が印字
ヘッド31と対向する部分を有するように配置されてい
る。インクリボン33は布状の材料に紫外線反応タイプ
のインクを含浸させたものである。紫外線反応タイプの
インクとは、可視領域の光が照射されたときには人間が
肉眼で見ることができない(不可視)が、紫外線が照射
されたときには人間が肉眼で見ることができる(可視)
ようになるインクである。このようなインクは、例え
ば、特公昭54−22336号公報、特公昭62−50
79号公報などに記載されている。
【0023】印字ユニット17aによって印画紙6に印
字を施すには、印画紙6がローラ対18によって印字ヘ
ッド31とプラテン32との間にまで搬送されてきたと
きに、印字を希望する文字の形状に対応した位置にある
ドットピン(図示せず)を印字ヘッド31から突出さ
せ、インクリボン33を介して印画紙6を押圧する。こ
れにより、インクリボン33に含浸されたインクがイン
クリボン33から印画紙6に転写されて、同様の動作を
繰り返すことにより所望の文字が紫外線反応タイプのイ
ンクを用いて印画紙6に印字される。
字を施すには、印画紙6がローラ対18によって印字ヘ
ッド31とプラテン32との間にまで搬送されてきたと
きに、印字を希望する文字の形状に対応した位置にある
ドットピン(図示せず)を印字ヘッド31から突出さ
せ、インクリボン33を介して印画紙6を押圧する。こ
れにより、インクリボン33に含浸されたインクがイン
クリボン33から印画紙6に転写されて、同様の動作を
繰り返すことにより所望の文字が紫外線反応タイプのイ
ンクを用いて印画紙6に印字される。
【0024】また、インクリボン33は、印字ヘッド3
1の上方位置において駆動ローラ34とこれと対になっ
たインク転写ローラ38との間に挟み込まれており、図
示しないモータと連結された駆動ローラ34が図中時計
回りに回転することで反時計回りに回転する。これに伴
って、インクリボン33は、印字ヘッド31とプラテン
32との間を順次移動していく。インク転写ローラ38
にはインクを含浸保持するための比較的肉厚のインク補
給フェルト36が当接しており、インク補給フェルト3
6にはインクタンク37に貯溜された紫外線反応タイプ
のインクが滴下して供給される。つまり、インクは、イ
ンクタンク37からインク補給フェルト36を経てイン
ク転写ローラ38に与えられ、さらに、駆動ローラ34
とインク転写ローラ38とに挟まれた部分においてイン
ク転写ローラ38からインクリボン33に供給される。
インク転写ローラ38からインクを供給されたインクリ
ボン33は、次に印字ヘッド31に到達するまで比較的
長い距離を移動し、その間にインクがインクリボン33
に十分に浸透して馴染むようになっている。このよう
に、インク転写ローラ38、インク補給フェルト36お
よびインクタンク37は、インク補給機構39を構成し
ている。
1の上方位置において駆動ローラ34とこれと対になっ
たインク転写ローラ38との間に挟み込まれており、図
示しないモータと連結された駆動ローラ34が図中時計
回りに回転することで反時計回りに回転する。これに伴
って、インクリボン33は、印字ヘッド31とプラテン
32との間を順次移動していく。インク転写ローラ38
にはインクを含浸保持するための比較的肉厚のインク補
給フェルト36が当接しており、インク補給フェルト3
6にはインクタンク37に貯溜された紫外線反応タイプ
のインクが滴下して供給される。つまり、インクは、イ
ンクタンク37からインク補給フェルト36を経てイン
ク転写ローラ38に与えられ、さらに、駆動ローラ34
とインク転写ローラ38とに挟まれた部分においてイン
ク転写ローラ38からインクリボン33に供給される。
インク転写ローラ38からインクを供給されたインクリ
ボン33は、次に印字ヘッド31に到達するまで比較的
長い距離を移動し、その間にインクがインクリボン33
に十分に浸透して馴染むようになっている。このよう
に、インク転写ローラ38、インク補給フェルト36お
よびインクタンク37は、インク補給機構39を構成し
ている。
【0025】上述したようなドットインパクト方式の印
字ユニット17aを用いることにより、紫外線反応タイ
プのインク38で印画紙6の裏面に所望の文字を印字す
ることができる。なお、図2に示した印字ユニット17
aはインクリボン33にインクを補給するためのインク
補給機構39を具備したリインク方式のものであるが、
インク補給機構39を具備しないタイプのものを用いて
もよい。
字ユニット17aを用いることにより、紫外線反応タイ
プのインク38で印画紙6の裏面に所望の文字を印字す
ることができる。なお、図2に示した印字ユニット17
aはインクリボン33にインクを補給するためのインク
補給機構39を具備したリインク方式のものであるが、
インク補給機構39を具備しないタイプのものを用いて
もよい。
【0026】また、印字ユニット17bは、紫外線反応
タイプのインクに代えて通常の黒色インクを用いている
という点においてのみ図2に示した印字ユニット17a
と相違しており、ここではその構造についての説明を省
略する。
タイプのインクに代えて通常の黒色インクを用いている
という点においてのみ図2に示した印字ユニット17a
と相違しており、ここではその構造についての説明を省
略する。
【0027】このように、本実施の形態の写真処理装置
1は、紫外線反応タイプのインクを用いた印字ユニット
17aと、通常の黒色インクを用いた印字ユニット17
bとを具備しているために、印画紙6の裏面に、紫外線
反応タイプのインクによる印字と黒色インクを用いた印
字を適宜使い分けて施すことができる。例えば、ある場
合には、両方のインクで印字を行ってもよいし、別の場
合にはどちらか一方のインクだけで印字を行ってもよ
い。一般には、コマ番号やコマタイトルはエンドユーザ
に表示するために黒色インクを用いた印字ユニット17
bで印字することが好ましく、露光条件などのエンドユ
ーザが必要としないものは紫外線反応タイプのインクを
用いた印字ユニット17aで印字することが好ましい。
1は、紫外線反応タイプのインクを用いた印字ユニット
17aと、通常の黒色インクを用いた印字ユニット17
bとを具備しているために、印画紙6の裏面に、紫外線
反応タイプのインクによる印字と黒色インクを用いた印
字を適宜使い分けて施すことができる。例えば、ある場
合には、両方のインクで印字を行ってもよいし、別の場
合にはどちらか一方のインクだけで印字を行ってもよ
い。一般には、コマ番号やコマタイトルはエンドユーザ
に表示するために黒色インクを用いた印字ユニット17
bで印字することが好ましく、露光条件などのエンドユ
ーザが必要としないものは紫外線反応タイプのインクを
用いた印字ユニット17aで印字することが好ましい。
【0028】次に、本実施の形態による印画紙6への印
字例について、図3を参照して説明する。図3(a)
は、裏面にコマ番号(ここでは「18」)を黒色インク
で印字し、その他の印字内容(ここでは、露光条件)を
紫外線反応タイプのインクでコマ番号の下方に印字した
印画紙6を自然光のもとで観察したときの様子を描いた
模式図である。このように、自然光のもとで観察された
場合には、露光条件について印字が施されているにも拘
わらず、観察者は印画紙6上に「コマNo. 18」という
文字列だけしか観察することができない。
字例について、図3を参照して説明する。図3(a)
は、裏面にコマ番号(ここでは「18」)を黒色インク
で印字し、その他の印字内容(ここでは、露光条件)を
紫外線反応タイプのインクでコマ番号の下方に印字した
印画紙6を自然光のもとで観察したときの様子を描いた
模式図である。このように、自然光のもとで観察された
場合には、露光条件について印字が施されているにも拘
わらず、観察者は印画紙6上に「コマNo. 18」という
文字列だけしか観察することができない。
【0029】また、図3(b)は、図3(a)と同じよ
うに印字が施された印画紙6を紫外線ランプのもとで観
察したときの様子を描いた模式図である。この場合、観
察者は印画紙上に「コマNo. 18」という文字列に加え
て、「露光条件<A+3><B−2> <C+1> <
D−1>」という文字列を観察することができる。ここ
で、A〜Dまでの記号は、それぞれ何らかの露光パラメ
ータ(例えば、フィルタ位置)を表しているものとし、
これら記号の後にある正負号および数字は各露光パラメ
ータの補正量を表しているものとする。
うに印字が施された印画紙6を紫外線ランプのもとで観
察したときの様子を描いた模式図である。この場合、観
察者は印画紙上に「コマNo. 18」という文字列に加え
て、「露光条件<A+3><B−2> <C+1> <
D−1>」という文字列を観察することができる。ここ
で、A〜Dまでの記号は、それぞれ何らかの露光パラメ
ータ(例えば、フィルタ位置)を表しているものとし、
これら記号の後にある正負号および数字は各露光パラメ
ータの補正量を表しているものとする。
【0030】このように、本実施の形態によると、紫外
線が照射されたときだけ印字内容が可視表示されるよう
なインクを用いて露光条件に関する印字が行われるた
め、印画紙6がスキャニングされてプリント画像が読み
取られたときに、露光条件に関する印字内容を不可視と
することができる。そのため、プリント面にある画像と
裏面にある露光条件に関する印字内容とが重なって両方
が表示された画像がスキャニングによって得られるとい
うことがなくなる。従って、印字ユニットの印字濃度調
整という煩雑な作業を行わなくても、スキャニングによ
って良好な画像データを得ることが可能になる。また、
コマ番号については、印画紙6の縁近傍に印字されてい
るので、スキャニングによってコマ番号が透けてプリン
ト画像に写ってしまったとしても、その部分をトリミン
グすれば残りの画像を用いて以降の処理を円滑に行うこ
とが可能となる。そして、写真処理装置1の操作者が露
光条件に関する印字内容を確認する必要のある場合に
は、紫外線ランプを印画紙6に照射するだけでよい。
線が照射されたときだけ印字内容が可視表示されるよう
なインクを用いて露光条件に関する印字が行われるた
め、印画紙6がスキャニングされてプリント画像が読み
取られたときに、露光条件に関する印字内容を不可視と
することができる。そのため、プリント面にある画像と
裏面にある露光条件に関する印字内容とが重なって両方
が表示された画像がスキャニングによって得られるとい
うことがなくなる。従って、印字ユニットの印字濃度調
整という煩雑な作業を行わなくても、スキャニングによ
って良好な画像データを得ることが可能になる。また、
コマ番号については、印画紙6の縁近傍に印字されてい
るので、スキャニングによってコマ番号が透けてプリン
ト画像に写ってしまったとしても、その部分をトリミン
グすれば残りの画像を用いて以降の処理を円滑に行うこ
とが可能となる。そして、写真処理装置1の操作者が露
光条件に関する印字内容を確認する必要のある場合に
は、紫外線ランプを印画紙6に照射するだけでよい。
【0031】また、印画紙6の裏面に施された露光条件
に関する印字内容は通常の可視光環境下ではエンドユー
ザには見えないので、印画紙6の裏面内の多くのスペー
スが露光条件などのエンドユーザにとって不要な情報を
印字するために割かれたとしても、印画紙6は通常の可
視光環境下では、外観上、ほとんどが非印字領域に見え
る。そのため、エンドユーザは印画紙6裏面の美観が損
なわれたように感じることがなく、従って、写真プリン
トの商品価値を低下させることもない。
に関する印字内容は通常の可視光環境下ではエンドユー
ザには見えないので、印画紙6の裏面内の多くのスペー
スが露光条件などのエンドユーザにとって不要な情報を
印字するために割かれたとしても、印画紙6は通常の可
視光環境下では、外観上、ほとんどが非印字領域に見え
る。そのため、エンドユーザは印画紙6裏面の美観が損
なわれたように感じることがなく、従って、写真プリン
トの商品価値を低下させることもない。
【0032】また、図1に示す写真処理装置1には、印
字ユニット17a、17bに加えて、さらに破線で示す
ような印字ユニット17cが設けられていてもよい。印
字ユニット17cは、印字ユニット17a、17bとは
異なり、印画紙6の表側面(プリント面)に印字を施す
ことができるような位置(つまり、印画紙6の搬送経路
を挟んで印字ユニット17a、17bと反対側の位置)
に配置されている。この印字ユニット17cは、印字ユ
ニット17aと同じく、紫外線反応タイプのインクを使
用したものである。
字ユニット17a、17bに加えて、さらに破線で示す
ような印字ユニット17cが設けられていてもよい。印
字ユニット17cは、印字ユニット17a、17bとは
異なり、印画紙6の表側面(プリント面)に印字を施す
ことができるような位置(つまり、印画紙6の搬送経路
を挟んで印字ユニット17a、17bと反対側の位置)
に配置されている。この印字ユニット17cは、印字ユ
ニット17aと同じく、紫外線反応タイプのインクを使
用したものである。
【0033】そのため、印字ユニット17cを用いるこ
とにより、図4に示すように、ウイズボーダープリント
された印画紙6のプリント面の余白部41に露光条件な
どのエンドユーザに見せる必要がない情報を印字するこ
とが可能になる。
とにより、図4に示すように、ウイズボーダープリント
された印画紙6のプリント面の余白部41に露光条件な
どのエンドユーザに見せる必要がない情報を印字するこ
とが可能になる。
【0034】また、印画紙6のプリント面に印字を施す
ことができる印字ユニット17cを用いると、プリント
画像内に白抜き文字を描くことが可能になる。つまり、
印字ユニット17cはプロセッサ部3の上流側に配置さ
れており、現像などの処理を行う前に紫外線反応タイプ
のインクで所望の文字を印字すれば、その部分はプロセ
ッサ部3を通過しても現像されず、印画紙6の地の色
(白色)のままで写真処理装置1から排出される。その
ため、印字部の周りが通常通り現像されると、インクに
よってマスクされた印字部が白抜き文字として表示され
ることになる。このように白抜き文字(ここでは「AB
C」)51が描かれた現像済み印画紙6の例を図5に示
す。このようにすると、アナログ露光を行う場合であっ
ても、ディジタル露光の場合と同様にプリント画像に文
字情報を付加的に印字できるようになるという点で利益
が大きい。
ことができる印字ユニット17cを用いると、プリント
画像内に白抜き文字を描くことが可能になる。つまり、
印字ユニット17cはプロセッサ部3の上流側に配置さ
れており、現像などの処理を行う前に紫外線反応タイプ
のインクで所望の文字を印字すれば、その部分はプロセ
ッサ部3を通過しても現像されず、印画紙6の地の色
(白色)のままで写真処理装置1から排出される。その
ため、印字部の周りが通常通り現像されると、インクに
よってマスクされた印字部が白抜き文字として表示され
ることになる。このように白抜き文字(ここでは「AB
C」)51が描かれた現像済み印画紙6の例を図5に示
す。このようにすると、アナログ露光を行う場合であっ
ても、ディジタル露光の場合と同様にプリント画像に文
字情報を付加的に印字できるようになるという点で利益
が大きい。
【0035】以上、本発明の好適な一実施の形態につい
て説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様
々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施
の形態では、可視領域の光が照射されたときには実質的
に不可視であり且つ可視領域外の光が照射されたときに
は可視となるインクとして紫外線反応タイプのインクを
用いたが、赤外線反応タイプのインクなどその他のイン
クを用いてもよい。また、可視領域の光が照射されたと
きに可視であるインクとして黒色インクを用いたが、赤
色や緑色などの任意の色のインクを用いることができ
る。さらに、写真処理装置内における印字ユニットの位
置は、必ずしも図1のようにプロセッサ部3と露光部2
内の露光ユニット16との間でなくともよく、例えば露
光ユニット16の上流側であってもよい。また、印字方
式は、ドットインパクト方式に限らず、サーマルヘッド
を用いたサーマル印字方式などそのほかの公知の方法を
用いてもよい。
て説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様
々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施
の形態では、可視領域の光が照射されたときには実質的
に不可視であり且つ可視領域外の光が照射されたときに
は可視となるインクとして紫外線反応タイプのインクを
用いたが、赤外線反応タイプのインクなどその他のイン
クを用いてもよい。また、可視領域の光が照射されたと
きに可視であるインクとして黒色インクを用いたが、赤
色や緑色などの任意の色のインクを用いることができ
る。さらに、写真処理装置内における印字ユニットの位
置は、必ずしも図1のようにプロセッサ部3と露光部2
内の露光ユニット16との間でなくともよく、例えば露
光ユニット16の上流側であってもよい。また、印字方
式は、ドットインパクト方式に限らず、サーマルヘッド
を用いたサーマル印字方式などそのほかの公知の方法を
用いてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、可視光に対して印字内容を不可視とすることができ
るので、プリント面にある画像と印字内容との両方が表
示された画像がスキャニングによって得られるというこ
とがなくなり、煩雑な印字濃度調整を行わなくても、ス
キャニングによって良好な画像データを得ることが可能
になる。また、印字内容は通常の可視光環境下ではエン
ドユーザには見えないので、印画紙内の多くのスペース
が露光条件などのエンドユーザにとって不要な情報を印
字するために割かれたとしても、エンドユーザは印画紙
の美観が損なわれたように感じることがなく、写真プリ
ントの商品価値を低下させることもない。
と、可視光に対して印字内容を不可視とすることができ
るので、プリント面にある画像と印字内容との両方が表
示された画像がスキャニングによって得られるというこ
とがなくなり、煩雑な印字濃度調整を行わなくても、ス
キャニングによって良好な画像データを得ることが可能
になる。また、印字内容は通常の可視光環境下ではエン
ドユーザには見えないので、印画紙内の多くのスペース
が露光条件などのエンドユーザにとって不要な情報を印
字するために割かれたとしても、エンドユーザは印画紙
の美観が損なわれたように感じることがなく、写真プリ
ントの商品価値を低下させることもない。
【0037】請求項2によると、エンドユーザに見せる
ことが好ましい情報を通常の可視光環境下でエンドユー
ザに見せることが可能になる。また、請求項3による
と、写真画像に関する情報をその内容に応じて両方の面
に分けて印字することが可能になる。
ことが好ましい情報を通常の可視光環境下でエンドユー
ザに見せることが可能になる。また、請求項3による
と、写真画像に関する情報をその内容に応じて両方の面
に分けて印字することが可能になる。
【図1】本発明の一実施の形態の写真処理装置の概略構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図2】図1に示された印字ユニットの概略構造を示す
図である。
図である。
【図3】本発明の一実施の形態による印画紙裏面への印
字例を描いた図である。
字例を描いた図である。
【図4】本発明の一実施の形態による印画紙表面への印
字例を描いた図である。
字例を描いた図である。
【図5】本発明の一実施の形態による印画紙表面への印
字例を描いた図である。
字例を描いた図である。
1 写真処理装置 2 露光部 3 プロセッサ部 4 仕上げ処理部 5 排出口 6 印画紙 16 露光ユニット 17a、17b、17c 印字ユニット 31 印字ヘッド 32 プラテン 33 インクリボン 34 駆動ローラ 38 インク転写ローラ 36 インク補給フェルト 37 インクタンク 38 インク転写ローラ
Claims (3)
- 【請求項1】 可視領域の光が照射されたときには実質
的に不可視であり且つ可視領域外の光が照射されたとき
には可視となるインクを用いて、写真画像が形成される
感光材料に当該写真画像に関する情報を印字するための
第1の印字部を備えていることを特徴とする写真処理装
置。 - 【請求項2】 可視領域の光が照射されたときに可視で
あるインクを用いて感光材料に印字を施すための第2の
印字部をさらに備えていることを特徴とする請求項1に
記載の写真処理装置。 - 【請求項3】 前記第1の印字部として、感光材料の一
方の面に印字を施すためのものと、感光材料の他方の面
に印字を施すためのものとを備えていることを特徴とす
る請求項1または2に記載の写真処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000185954A JP2002006422A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 写真処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000185954A JP2002006422A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 写真処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002006422A true JP2002006422A (ja) | 2002-01-09 |
Family
ID=18686199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000185954A Pending JP2002006422A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 写真処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002006422A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS625079B2 (ja) * | 1978-06-26 | 1987-02-03 | American Can Co | |
JPH08160541A (ja) * | 1994-10-05 | 1996-06-21 | Konica Corp | 写真プリントの生産方法および生産設備および受注シートおよび受注処理方法 |
WO1999000701A1 (fr) * | 1997-06-30 | 1999-01-07 | Noritsu Koki Co., Ltd. | Unite de traitement d'image et support d'enregistrement comportant une image a code vocal |
JPH11282089A (ja) * | 1998-01-30 | 1999-10-15 | Konica Corp | プリンタ及び画像情報を記録した記録材 |
-
2000
- 2000-06-21 JP JP2000185954A patent/JP2002006422A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS625079B2 (ja) * | 1978-06-26 | 1987-02-03 | American Can Co | |
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WO1999000701A1 (fr) * | 1997-06-30 | 1999-01-07 | Noritsu Koki Co., Ltd. | Unite de traitement d'image et support d'enregistrement comportant une image a code vocal |
JPH11282089A (ja) * | 1998-01-30 | 1999-10-15 | Konica Corp | プリンタ及び画像情報を記録した記録材 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070606 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100601 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101005 |