JPH11282089A - プリンタ及び画像情報を記録した記録材 - Google Patents

プリンタ及び画像情報を記録した記録材

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JPH11282089A
JPH11282089A JP10071940A JP7194098A JPH11282089A JP H11282089 A JPH11282089 A JP H11282089A JP 10071940 A JP10071940 A JP 10071940A JP 7194098 A JP7194098 A JP 7194098A JP H11282089 A JPH11282089 A JP H11282089A
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JP10071940A
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English (en)
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Ken Okauchi
謙 岡内
Toyoki Nishijima
豊喜 西嶋
Kiyoshi Minamizawa
清志 南澤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 著作権の保護や複製権の侵害を抑制すること
ができるプリンタを提供する。 【解決手段】 画像情報を記憶した記録媒体より画像情
報を読み取り、読み取った画像情報に基づいた画像を記
録材上に形成するプリンタにおいて、記録材Pに、著作
物であるということを示す著作権情報を付与するプリン
タ。又は、記録媒体に、著作物であるということを示す
著作権情報が付与されていると検出されたとき、異なる
動作をさせる第2モードに移行するプリンタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報を記憶し
た記録媒体より画像情報を読み取り、読み取った画像情
報に基づいた画像を記録材上に形成するプリンタ、及
び、画像情報を記録した記録材に関し、特に、著作権の
保護を考慮したものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像情報(以下、オリジナル画像
ともいう)の読み取り技術やオリジナル画像に基づいた
画像(以下、複製画像ともいう)の形成技術が発達し、
種々の記録媒体に記録されたオリジナル画像の複製を、
高品質に行うことが可能になってきた。このオリジナル
画像の読み取りに関しては、種々の記録媒体、例えば、
ネガフィルムやポジフィルムなどのフィルム、印画紙や
印刷物などのカラープリント、フロッピーディスク(F
D)や光ディスク(CD、DVD、MO、MDなど)な
ど着脱可能な外部メモリ、デジタルカメラのメモリなど
の内部メモリ、更には、ネットワークを介してコンピュ
ータのメモリから、オリジナル画像を読み取ることがで
きる。また、これら記録媒体より読み取ったオリジナル
画像に基づいた複製画像を、種々の記録材上に高品質に
形成することができる。特に、記録材としてハロゲン化
銀感光材料を用いた場合は、ハロゲン化銀感光材料の持
つ優れた粒状性、先鋭性、階調性などにより、高品質の
複製画像の形成を行うことができる。
【0003】そして、近年のデジタル技術の発展やフォ
ーマット化などに伴い、種々の機器間で画像データをや
りとりし易くなり、このようなオリジナル画像から複製
画像の形成が容易に行えるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、オリジナ
ル画像から複製画像を容易に、かつ、高品質に形成でき
るようになってくると、新たな問題が生じてきた。これ
は、オリジナル画像が著作物である場合に、著作権のう
ち複製権(著作権法第21条)の侵害が容易に行われる
という問題である。
【0005】ところが、従来の記録媒体に記録されたオ
リジナル画像を読み取り、読み取ったオリジナル画像に
基づいた複製画像を記録材上に形成するプリンタにおい
ては、この著作権を保護するための術や複製権の侵害を
抑制するための術はなかった。また、著作権のうちの1
つである複製権の侵害を抑制しうるプリンタを効果的に
動作させ、かつ、心理的に著作権を保護することのでき
る画像情報を記録した記録材はなかった。
【0006】そこで、本第1発明は、著作権を保護する
ことができる記録材を作成するプリンタを提供すること
を第1課題する。
【0007】また、本第2発明は、著作権のうちの特に
複製権の侵害を抑制することができるプリンタを提供す
ることを第2課題とする。
【0008】また、本第3発明は、著作権のうちの特に
複製権の侵害を抑制しうるプリンタを効果的に動作さ
せ、かつ、心理的に著作権を保護することのできる画像
情報を記録した記録材を提供することを第3課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1課題は、以下の
構成により解決することができる。
【0010】(1) 画像情報を記憶した記録媒体より
画像情報を読み取り、読み取った画像情報に基づいた画
像を記録材上に形成するプリンタにおいて、前記記録材
に、著作物であるということを示す著作権情報を付与す
ることを特徴とするプリンタ。
【0011】(2) 付与された著作権情報は、可視又
は/及び不可視であることを特徴とする(1)に記載の
プリンタ。
【0012】(3) 前記著作権情報は、読み取った画
像情報に合成したのちに、読み取った画像情報の形成と
ともに前記記録材上に付与されることを特徴とする
(1)又は(2)に記載のプリンタ。
【0013】(4) 前記記録材に著作権情報を付与す
るかしないかを選択する選択手段を有することを特徴と
する(1)〜(3)のいずれか1つに記載のプリンタ。
【0014】(5) 前記著作権情報は、著作権を特定
することができる著作権特定情報であることを特徴とす
る(1)〜(4)のいずれか1つに記載のプリンタ。
【0015】上記第2課題は、以下の構成により解決す
ることができる。
【0016】(6) 画像情報を記憶した記録媒体より
画像情報を読み取り、読み取った画像情報に基づいた画
像を記録材上に形成する第1モードを有するプリンタに
おいて、前記記録媒体に、著作物であるということを示
す著作権情報が付与されていると検出されたとき、前記
第1モードとは異なる動作をさせる第2モードに移行す
ることを特徴とするプリンタ。
【0017】(7) 前記第2モードは、読み取った画
像情報に基づいた画像の形成を禁止するモードであるこ
とを特徴とする(6)に記載のプリンタ。
【0018】(8) 前記第2モードは、読み取った画
像情報が著作権によって保護されている旨の表示を表示
手段に行うモードであることを特徴とする(6)又は
(7)に記載のプリンタ。
【0019】(9) 前記第2モードは、読み取った画
像情報に基づいて形成する画像を劣化させるモードであ
ることを特徴とする(6)又は(8)に記載のプリン
タ。
【0020】(10) 前記記録媒体に付与されている
前記著作権情報は、著作権を特定することができる著作
権特定情報であることを特徴とする(6)〜(9)のい
ずれか1つに記載のプリンタ。
【0021】(11) 前記第2モードは、検出された
前記著作権特定情報に基づいて、複数の著作権特定情報
を記憶している記憶装置にアクセスすることを特徴とす
る(10)に記載のプリンタ。
【0022】(12) 前記第2モードは、検出された
前記著作権特定情報に基づいて、著作権料の支払い処理
をすることを特徴とする(10)又は(11)に記載の
プリンタ。
【0023】(13) 前記第2モードは、著作権料の
支払い処理をした後に、前記第1モードへ移行させ、前
記記録材上に前記画像情報に基づいた画像の形成をする
ことを特徴とする(12)に記載のプリンタ。
【0024】(14) 前記第2モードへの移行を禁止
し、或いは、前記著作権情報が検出され前記第2モード
へ移行した場合であっても前記第1モードへ移行させ、
前記記録材上に前記画像情報に基づいた画像の形成を可
能とする第2モード解除手段を有することを特徴とする
(6)〜(12)のいずれか1つに記載のプリンタ。
【0025】さらに、上記第1課題又は第2課題を解決
する手段においては、(15) 前記プリンタは、ハロ
ゲン化銀感光材料の記録材上に、前記画像情報に基づい
て画像を形成することを特徴とする(1)〜(14)の
いずれか1つに記載のプリンタ。
【0026】(16) 前記プリンタは、記録材上に波
長の異なる複数の露光を行うことにより、前記画像情報
に基づいた画像の形成を行うことを特徴とする(1)〜
(15)のいずれか1つに記載のプリンタ。
【0027】上記第3課題は、以下の構成により解決す
ることができる。
【0028】(17) 画像情報を記録した記録材にお
いて、画像情報が著作権によって保護されている旨の可
視像と、著作物であるということを示す著作権情報の不
可視像とが、記録されていることを特徴とする画像情報
を記録した記録材。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態を図面に基づき説明する。図1
は、プリンタの概略構成図であり、図2は、プリンタの
制御に関するブロック図であり、図3は、プリンタによ
る画像形成に関するブロック図である。このプリンタ
は、画像情報を記憶した記録媒体より画像情報を読み取
り、読み取った画像情報に基づいた画像を記録材上に形
成するものである。
【0030】本実施の形態のプリンタにおいては、画像
情報を記憶した記録媒体より画像情報を読み取る読取手
段としては、種々の記録媒体に記憶された画像情報を読
み取り可能とするために、複数の読取手段を有してい
る。この複数の読取手段としては、透過原稿スキャナ1
1、反射原稿スキャナ12、外部メモリ読取/書込装置
13、接続端子14、及び、ネットワークインターフェ
ース15を有している。なお、図1においては、外部メ
モリ読取/書込装置13、接続端子14及びネットワー
クインターフェース15については、図示しておらず、
省略してある。
【0031】透過原稿スキャナ11は、透過原稿の記録
媒体に記憶(記録)された画像情報を読み取る読取手段
であり、詳細には、透過原稿を透過した光を、CCDな
どの撮像素子により撮像し、透過原稿に記録された画像
を光電変換して、画像情報を読み取る、所謂、フィルム
スキャナである。この透過原稿スキャナ11で読み取っ
た画像情報は、プリンタの制御手段20と各読取手段と
のデータの授受を行うための入出力部21を介して、画
像情報を記憶する画像記憶手段である画像メモリ22に
記憶される。なお、透過原稿とは、カメラにより撮影さ
れ、現像処理された135フィルムやAPSフィルムな
どのネガフィルム或いはポジフィルム(リバーサルフィ
ルム)である。
【0032】反射原稿スキャナ12は、反射原稿の記録
媒体に記憶(記録)された画像情報を読み取る読取手段
であり、詳細には、原稿台(符号なし)に載置した反射
原稿から反射した光を、CCDなどの撮像素子により撮
像し、反射原稿に記録された画像を光電変換して、画像
情報を読み取る、所謂、フラットベッド型スキャナであ
る。この反射原稿スキャナ12で読み取った画像情報
は、入出力部21を介して、画像メモリ22に記憶され
る。なお、反射原稿とは、印刷物や印画紙などである。
【0033】外部メモリ読取/書込装置13は、外部メ
モリに記憶された画像情報を読み取る読取手段であり、
詳細には、この外部メモリ読取/書込装置13は、フロ
ッピーディスク(FD)や光ディスク(CD、DVD、
MO、MDなど)などの外部メモリが着脱自在に構成さ
れており、装着された外部メモリに記録された画像情報
を読み出すことにより、画像情報を読み取る。この外部
メモリ読取/書込装置13で読み取った画像情報は、入
出力部21を介して、画像メモリ22に記憶される。な
お、この外部メモリ読取/書込装置13は、外部メモリ
が書込可能な記録媒体である場合においては、この書き
込み可能な外部メモリに画像情報を書き込む書込手段を
兼ねた手段である。
【0034】接続端子14は、デジタルスチルカメラや
デジタルムービーカメラなどデジタルカメラに設けられ
ているビデオ出力端子或いはデジタル端子と接続される
端子であり、デジタルカメラとシリアル通信或いはパラ
レル通信を行い、デジタルカメラのメモリなどの内部メ
モリに記録されている画像情報を読み出すことにより、
画像情報を読み取る読取手段である。この接続端子14
でデジタルカメラから読み取った画像情報は、入出力部
21を介して、画像メモリ22に記憶される。
【0035】ネットワークインターフェース15は、ロ
ーカルエリアネットワーク(LAN)やインターネット
などのネットワークと接続するインターフェースであ
り、ネットワークを介して接続されているデータベース
から、該データベースに記録されている画像情報を読み
出すことにより、画像情報を読み取る読取手段である。
このネットワークインターフェース15でデータベース
から読み取った画像情報は、入出力部21を介して、画
像メモリ22に記憶される。なお、このネットワークイ
ンターフェース15を介して、データベースに蓄積され
ている各種情報(データ)を検索することもできる。
【0036】これら複数の読取手段11〜15は、入出
力部21を介して、制御手段20と接続されており、こ
の制御手段20からの制御信号に基づいて、画像情報の
読み取りの制御がなされる。そして、これら複数の読取
手段11〜15から読み取った画像情報は、上述したよ
うに、入出力部21を介して、画像メモリ22に記憶さ
れ、蓄積される。この画像メモリ22に記憶・蓄積され
た画像情報は、所謂、デジタル信号である。
【0037】画像メモリ22に記憶された画像情報は、
CRTディスプレイや液晶表示装置などの表示手段23
に、表示され、読み取った画像の確認が行われる。そし
て、この表示手段23に表示された画像を見た操作者
は、プリンタに設けられた操作手段24を操作して、カ
ラーバランスや濃度の調整などを設定する。プリンタ
は、この操作手段24からの設定に基づいて、画像メモ
リ22に記憶されている画像情報を、画像処理手段25
によって、画像処理(カラーバランスや濃度の調整)が
施す。画像処理が施された画像情報は、その都度、表示
手段23に表示され、操作者が納得のいく画像となるま
で、この調整が行われる。
【0038】なお、この画像処理手段25は、後述する
ように、画像情報に基づいた画像(潜像)を露光部31
で形成する場合、著作物であるということを示す著作権
情報を、画像情報に合成する合成手段でもあり、更にこ
のとき、著作権情報を電子すかしとする場合は、この電
子すかしを生成する生成手段でもある。また、画像処理
手段25は、各読取手段11〜15で読み取られた画像
情報を、表示手段23に表示するに先立ち、自動で画像
処理を施すようにしてもよい。この場合、読取手段の種
類に応じて(記録媒体の種類に応じて)自動で画像処理
を施すか否かを選択するようにしてもよい。例えば、透
過原稿スキャナ11(透過原稿)の場合は、フィルムの
ベースの色やカラーフェリアがあるためにLATD補正
やカラーバランス補正などの画像処理を自動で行うよう
にし、反射原稿スキャナ12(反射原稿)の場合は、自
動で画像処理を行わないようにすればよい。
【0039】画像処理手段25によって画像処理が施さ
れ、操作者が納得のいく画像となると、操作者は、操作
手段24に設けられたプリント開始を指示するプリント
ボタン(不図示)を押圧する。このボタンの押圧を受
け、画像メモリ22に記憶されている画像情報(画像処
理手段25によって画像処理された画像情報)は、画像
形成手段30へと転送され、記録材P上に画像情報に基
づいた画像が形成される。
【0040】本実施の形態においては、画像形成手段3
0は、記録材P上に露光を行い潜像を形成する露光部3
1と、露光部31によって形成された潜像を現像し、顕
像化する現像部32とを有している。
【0041】なお、本実施の形態では、記録材Pとして
ハロゲン化銀感光材料であるカラー印画紙(以下、単に
印画紙ともいう)Pを用いている。この印画紙Pは、ロ
ール状にマガジンM内に収納されている。そして、印画
紙Pは、搬送手段26によって、このマガジンMから引
き出され、露光部31の下方の露光ステージ34上、さ
らに、現像部32内を、順次、搬送され、排紙皿36上
へと排紙される。本実施の形態においては、マガジンM
内に収納されているロール状の印画紙Pは、引出ローラ
(符号なし)によって引き出され、所定のプリントサイ
ズ(例えば、操作手段24に設けられたプリントサイズ
を指定するサイズ選択ボタン(不図示)によって指定さ
れたプリントサイズ)の長さ(副走査方向の長さであ
り、図1において左右方向である)に、切断手段である
カッター35によって切断されてシート状印画紙Pを作
成し、このシート状印画紙Pを、順次、搬送手段26に
よって搬送するものである。
【0042】画像形成手段30の露光部31は、画像メ
モリ22から転送された画像情報に基づいた波長の異な
る各光を、露光ステージ34上を搬送手段26によって
搬送されるシート状印画紙P上に、露光をする露光手段
である。本実施の形態においては、この露光部31は、
複数の波長成分の光の各々の波長成分毎に露光するため
に、赤色光を露光する赤色ヘッド31R、緑色光を露光
する緑色ヘッド31G、青色光を露光する青色ヘッド3
1Bの3つから構成されており、各々のヘッド31R、
31G、31Bは、主走査方向(図1において紙面垂直
方向)に複数の記録素子(発光素子)を線形(アレイ
状)に並べたアレイヘッドである。また、各ヘッド31
R、31G、31Bは、副走査方向に位置を異ならせて
平行に配置しているために、実際の露光は、この異なる
位置の分だけタイミングをずらして露光するよう構成し
ている。なお、本実施の形態では、露光部31による露
光は、赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)で行
うようにしているが、イエロー光(Y)、マゼンタ光
(M)、シアン光(C)で行ってもよい。
【0043】赤色ヘッド31Rは、赤色光を発光する光
源として発光ダイオードアレイ(以下、LEDアレイと
いう)311Rと、結像光学系としてセルフォックレン
ズアレイ312Rとを有している。一方、緑色ヘッド3
1G及び青色ヘッド31Bは、光源として真空蛍光管ア
レイ311G、311Bと、結像光学系としてセルフォ
ックレンズアレイ312G、312Bと、色分解のため
のフィルタ313G、313Bとを有している。なお、
本実施の形態においては、フィルタ313Gとして緑色
のフィルタを用いているが、一般に、黄色のフィルタの
方が緑色のフィルタより緑色光の透過率が高いために、
黄色のフィルタを用いてもよい。そして、画像情報に基
づいてLEDアレイ311R、真空蛍光管アレイ311
G、311Bが発光し、その光は、セルフォックレンズ
アレイ312R、312G、312Bによって、露光ス
テージ34上を搬送されているシート状印画紙P上に結
像され(緑色ヘッド31G及び青色ヘッド31Bについ
ては、フィルタ313G、313Bを介して)、赤
(R)、緑(G)、青(B)の各光がシート状印画紙P
上に照射され、画像情報に基づいた画像(潜像)の形成
がなされる。
【0044】なお、本実施の形態では、赤色ヘッド31
RのみにLEDアレイ311Rを用いたが、緑色ヘッド
31G、及び/又は、青色ヘッド31Bに光源として、
それぞれの色に発光するLEDアレイを用いてもよい。
また、各ヘッド31R、31G、31Bとして、アレイ
状のヘッドを用いたが、半導体レーザーから出射するレ
ーザー光を、回転多面鏡によって主走査方向に偏光する
構成としてもよく、さらに、CRTなどを用いて全面を
一括して露光(この場合、波長の異なる複数の成分の光
を、同時或いは波長毎に露光してもよい)してもよい。
【0045】露光部31に対して印画紙Pの搬送方向下
流側に隣接するバックプリント手段33は、露光部31
で潜像が形成されたシート状印画紙Pの裏面(ハロゲン
化銀感光材料が塗布された面とは反対側の面であり、図
1において下側の面である)に、駒番号や露光条件など
が印字される。このバックプリント手段33は、後段に
おいて詳述するが、著作物であるということを示す著作
権情報を可視像で記録することができる付与手段でもあ
る。なお、このバックプリント手段33は、露光部31
に対して印画紙の搬送方向上流側に隣接して設けてもよ
い。さらに、バックプリント手段33を露光部31に隣
接させなくてもよい。
【0046】バックプリント手段33で裏面に印字がな
されたシート状印画紙Pは、搬送手段26のローラ対
(符号なし)により、現像部32へと搬送される。
【0047】現像部32は、搬送されたシート状印画紙
Pを一定速度で搬送しながら潜像を顕像化する処理をす
る手段である。現像部32は、シート状印画紙Pを処理
するためにシート状印画紙Pに接触させる処理液を貯留
する複数の槽が並べて設けられている。すなわち、潜像
が形成されたシート状印画紙Pを発色現像処理するため
の発色現像液を貯留する発色現像槽321と、発色現像
処理されたシート状印画紙Pを漂白定着処理するための
漂白定着液を貯留する漂白定着槽322と、漂白定着処
理されたシート状印画紙Pを安定化処理するための安定
化液を貯留する安定化槽323と、を有し、さらに、現
像部32には、安定化処理されたシート状印画紙Pを乾
燥させる乾燥部324を有している。したがって、搬送
手段26の搬送ローラ(符号なし)により、所定の搬送
経路をシート状印画紙Pが搬送されることにより、発色
現像槽321、漂白定着槽322、安定化槽323、乾
燥部324内を、順次、通過し、露光部31によって形
成された潜像が、顕像化される。
【0048】このように、プリンタにおいては、画像読
取手段11〜15で画像情報を記憶した記録媒体より画
像情報を読み取り、読み取った画像情報に基づいた画像
を画像形成手段30で記録材P上に形成することができ
る。
【0049】ところで、デジタル技術の進歩に伴い、こ
のようなプリンタにおいて、画像読取手段11〜15で
読み取った画像情報に基づいた画像を記録材P上に形成
する場合、高品質な画像を形成することができるように
なってきた。特に、本実施の形態のように、記録材とし
て、ハロゲン化銀感光材料を用いた場合は、ハロゲン化
銀感光材料の持つ優れた粒状性、鮮鋭性、階調性などに
より、高品質な画像とすることができる。このため、プ
ロの写真家などのオリジナル画像は、著作物であるが、
これを容易に、かつ、高品質に複製が行われる可能性が
ある。
【0050】そのために、本実施の形態では、印画紙P
に著作物であるということを示す著作権情報を付与する
ように構成している。この著作権情報としては、著作権
を特定することのできる著作権特定情報や著作物である
ことを単に示す著作権表示情報などがある。著作権特定
情報としては、直接又は間接的に著作権を特定できる情
報であればよく、例えば、著作権者の名称、著作権者の
サイン、著作権者のID、著作権者を示すマーク、著作
物の名称、著作物のID、著作権ID、さらには、著作
権者のアドレスや著作権料の支払先などがある。また、
著作権表示情報としては、直接又は間接的に著作権の特
定はできないが、プリントされた画像が著作物である旨
の表示(著作権の存在の表示)をするものであればよ
く、例えば、「これは著作権によって保護されていま
す」や「複製が禁止されています」などがある。なお、
印画紙Pに付与する著作権情報としては、著作権特定情
報、著作権表示情報のいずれか一方、あるいは、両方を
付与してもよく、特に、後述する第2の実施の形態に示
すように、著作権を特定でき、これに基づき適正処理
(例えば、著作権の支払い処理など)を行うことが容易
な著作権特定情報を少なくとも付与している方が好まし
い。
【0051】印画紙Pに付与される著作権情報は、イメ
ージや記号(例えば、バーコードなど)であってもよ
く、印画紙P上で可視又は/及び不可視とすることがで
きる。不可視の場合は、例えば、電子すかしを用いて画
像情報に著作権情報を付与したり、或いは、印画紙Pに
磁性層が設けられている場合にはその磁性層に磁気で著
作権情報を付与することができ、この場合は、機器等で
読み取ることを前提に付与されるので、この情報の読み
取りが容易となり好ましい。なお、著作権情報のうち著
作権表示情報に関しては、印画紙P上で可視、すなわ
ち、可視像とすることが好ましい。これは、著作権表示
情報を可視像とすることにより、複製を行おうとする者
に対して、著作物であることを知らしめ、その者に対し
て注意を促すことができるためである。
【0052】また、著作権情報は、印画紙Pの裏面(画
像情報に基づいた画像が形成される面とは反対面)に付
与してもよいが、印画紙Pの表面(画像情報に基づいた
画像が形成される面)に付与した方が好ましい。後述す
る第2の実施の形態に示すように、印画紙Pに記録され
た画像を複製しようとした場合、印画紙Pの表面に著作
権情報が付与されていれば、印画紙Pの画像の読み取り
を行う読取手段に、別途、読み取る機構を設けることな
く、著作権情報を読み取ることができ、装置を簡略化で
きるだけでなく、表面の画像の読み取りと同時に著作権
情報を読み取ることができ読取スピードの向上につなが
る。さらに、印画紙Pの表面に著作権情報を可視として
付与された場合は、印画紙P上の画像を見ると同時に著
作権情報を確認できる。また、著作権情報は、印画紙P
の表面或いは裏面の全面に付与してもよい。さらに、印
画紙Pの表面に著作権情報を可視像で付与する場合に
は、画像部でもよいが、印画紙Pの縁部(端部)、特
に、非画像部に付与することが好ましい。
【0053】この著作権情報を印画紙Pに付与する付与
手段としては、露光部31やバックプリント手段33を
兼用することで、コストアップの抑えることができる
が、別途、付与する手段を設けてもよい。
【0054】付与手段として露光部31を用いる場合に
は、著作権情報は印画紙Pの表面に付与される。この場
合、画像処理手段25を、読取手段11〜15で読み取
った画像情報(すなわち、画像メモリ22に記憶されて
いる画像情報)と著作権情報とを合成する合成手段とし
て機能させる。さらに、付与手段として露光部31を用
いて、著作権情報を電子すかし(不可視)として付与す
る場合は、画像処理手段25を、電子すかしの生成、す
なわち、読取手段11〜15で読み取った画像情報(す
なわち、画像メモリ22に記憶されている画像情報)に
電子すかしを埋め込む生成手段として機能させる。この
電子すかしの生成(埋め込み)は、例えば、波形や画素
などの標本値に処理を施して著作権情報を埋め込む方
式、画像情報を周波数成分に変換して特定の周波数成分
に著作権情報を埋め込む方式など種々の方式を用いるこ
とができる。
【0055】このように付与手段として露光部31を用
いた場合は、著作権情報を画像情報にデジタル信号とし
て合成した後に、印画紙P上に合成した信号に基づいた
露光を行い、すなわち、著作権情報を読み取った画像情
報の形成とともに印画紙P上に付与することにより、画
像形成のスピード(プリントスピード)を落とすことな
く、印画紙P上に著作権情報を付与することができる。
【0056】また、付与手段としてバックプリント手段
33を用いる場合には、印画紙Pの裏面に著作権情報を
付与することができる。この場合は、付与された著作権
情報は可視像となる。
【0057】本実施の形態では、付与される著作権情報
は、記憶手段27に記憶されている。そのため、この記
憶手段27に記憶された著作権情報を読み出し、付与手
段によって印画紙P上に付与されることになる。特に、
著作権表示情報に関しては、著作権表示情報は如何なる
画像情報であっても付与することができるので、予め、
記憶手段27に記憶されていることが好ましいが、著作
権特定情報に関しては記録媒体毎(或いは、画像情報
毎)に異なることがあるため、著作権情報を付与するに
先立ち記憶手段27に記憶させればよい。この記憶手段
27に記憶させる場合は、著作権特定情報が著作権者の
サインなどイメージである場合には、プリンタに備わっ
ている読取手段11〜15によりイメージを読み取り、
また、IDなどの場合は、操作手段24に設けられてい
るキー(テンキーやキーボード)から入力し、記憶手段
27に記憶させればよい。なお、著作権特定情報に関し
て、このプリンタで過去に使用した著作権特定情報は記
憶手段27に記憶するようにしておき、著作権情報を付
与するに先立ち、操作手段24を操作して、記憶手段2
7に記憶されている著作権特定情報の中から選択するよ
うにしてもよい。また、顧客の注文によってプリントを
行う場合には、顧客より著作権に関する情報を受け取
り、注文に応じてこれをプリントするとき付与する構成
としてもよい。
【0058】ここで、著作権情報が付与されて画像形成
がなされた印画紙(プリント)の一例を、図4に示す。
図4は、オリジナル画像とこれに対して著作権情報が付
与されたプリント(印画紙P)とを示す図である。図4
(a)に示すオリジナル画像に対して、本実施の形態の
プリンタで、著作権情報が付与されたプリントは、図4
(b)、(c)のようになる。この場合は、著作権情報
は、印画紙Pの表面側に著作権特定情報である著作権者
のID「ID:1234」が、オリジナル画像に合成さ
れて露光部31で付与(露光)が行われ、さらに、印画
紙Pの裏面側に著作権表示情報である「これは著作権に
よって保護されています」の文字が、バックプリント手
段33で付与(印字)されている。
【0059】なお、図4のプリント(印画紙P)は、2
つの著作権情報を付与した例であるが、一方のみでもよ
い。また、図4のプリントは、2つの著作権情報を可視
で付与した例であるが、一方の著作権情報(図4の例に
おいては著作権特定情報)は電子すかしなど不可視と
し、他方の著作権表示情報は可視として付与することに
より、不可視の著作権情報により著作物であることを容
易に(機械的に)検出でき、複製権の侵害を抑制しうる
プリンタなどを効果的に動作させることができ、かつ、
可視の著作権表示情報により心理的に著作権を保護する
ことのできるので好ましい。
【0060】また、プリンタに、通常の印画紙(第1の
記録材)Pと、著作権情報を予め記録した第2の印画紙
(第2の記録材)とを用意しておき、著作権情報を付与
する際には、第2の印画紙を選択して、画像の形成を行
う構成にしてもよい。
【0061】このように、本実施の形態では、画像情報
を記憶した記録媒体より画像情報を読み取り、読み取っ
た画像情報に基づいた画像を印画紙P上に形成するプリ
ンタを、印画紙Pに著作権情報を付与するように構成し
たので、著作権を保護することができる印画紙Pを作成
することができる。
【0062】ところで、このような著作権情報を付与す
るプリンタであっても、著作権情報を付与したくない場
合や著作物でない場合などがある。そのために本実施の
形態のプリンタにおいては、操作手段24に、印画紙に
著作権情報を付与するかしないかを選択する選択手段で
ある選択ボタン(不図示)を設けている。したがって、
操作者がこの選択ボタンにより選択することにより、著
作権情報を付与するかしないかを任意に設定することが
でき、このプリンタの汎用性を高めることができる。な
お、プリンタとして、通常(例えば、プリンタの立ち上
げ時)は、著作権情報を付与するようにしておき、選択
ボタンによって著作権情報を付与しないとの選択した場
合に著作権情報を付与しないように構成してもよく、逆
に、通常は、著作権情報を付与しないようにしておき、
選択ボタンによって著作権情報を付与するとの選択をし
た場合に著作権情報を付与するように構成してもよい。
【0063】(第2の実施の形態)上述した第1の実施
の形態は、プリンタで記録材に著作権情報を付与するこ
とにより、著作権を保護することができる記録材を作成
できるプリンタであったが、本第2の実施の形態は、上
述した第1の実施の形態に記載した如く、記録媒体に付
与されている著作権情報を活用して、著作物である画像
情報の複製を抑制しうるプリンタである。なお、本実施
の形態のプリンタは、上述した第1の実施の形態のプリ
ンタと、基本的に同様の構成であり、その説明は省略す
る。
【0064】本実施の形態におけるプリンタの動作につ
いて、図5のフローチャート図に基づいて説明する。な
お、本実施の形態において、記録媒体に付与されている
著作権情報として著作権特定情報が、画像情報とともに
記録されているものとする(例えば、図4(a)参
照)。
【0065】まず、複数の読取手段11〜15のうち画
像情報が記録された記録媒体の種類に応じた読取手段を
駆動して、画像情報として読み取る(S11)。例え
ば、記録媒体がカラーネガフィルムであれば透過原稿ス
キャナ11を、印刷物であれば反射原稿スキャナ12
を、外部メモリであれば外部メモリ読取/書込装置13
を、デジタルカメラの内部メモリであれば接続端子14
を、データベースであればネットワークインターフェー
ス15を駆動して画像情報を読み取り、デジタル信号と
して画像メモリ22に記憶させる。
【0066】そして、画像メモリ22に記憶された画像
情報に、著作権情報が付与されているかどうかを、制御
手段20により検出を行う(S12)。この検出は、著
作権情報が、画像情報とともに記録媒体に、イメージ情
報(或いは電子すかしでもよい)として記録されている
ので、この読取手段11〜15によって読み取った画像
情報を、制御手段20で画像認識処理を行い著作権情報
を検出する。したがって、この場合において、記録媒体
に付与されている著作権情報を検出ための検出手段は、
読取手段11〜15と制御手段20とから構成されてい
ることになる。
【0067】なお、この著作権情報の検出に関して、著
作権情報が磁気やバーコードなどで付与されており直接
的に検出することができる場合には、この読取手段11
〜15に、これら著作権情報検出のための検出手段とし
てセンサを設ければよい。
【0068】S12において、著作権情報が検出されな
ければ、この記録媒体に記録された画像情報は著作物で
なく、自由に複製が可能である。したがって、操作者
は、上述したように、表示手段23に表示された画像の
確認や調整などを行った(図5においては省略する)
後、プリントボタン(不図示)を押圧する(S13)。
このボタンの押圧を受けたプリンタ(制御手段20)
は、画像メモリ22に記憶されている画像情報(画像処
理手段25によって画像処理された画像情報)を、画像
形成手段30へと転送し、上述したように、シート状印
画紙P上に画像情報に基づいた画像形成を行う(S1
4)。但し、この場合、上述した第1の実施の形態と異
なり、著作権情報の付与は行わない。このS11→S1
4のようにプリンタを動作させる場合を、第1モードと
いう。
【0069】一方、S12において、著作権情報が検出
されると、制御手段20は、前述の第1モードとは異な
る動作をさせるモードである第2モードへと移行させ
る。なお、記録媒体に著作権情報が複数付与されている
場合もあるが、このときは、少なくとも1つの著作権情
報が検出されると、第2モードへ移行させればよい。こ
の第2モードとして、本実施の形態では、まず、画像形
成を禁止させる(S15)。これにより、操作者が、プ
リントボタンを押圧したとしても、画像形成が行われな
い。なお、画像形成の禁止させる方法としては、操作手
段24がタッチパネルで構成されている場合には、プリ
ントボタンを表示させないようにしてもよい。
【0070】そして、プリンタは、著作権を確認する
(S16)。これは、著作権情報を画像認識などで検出
した場合には、画像認識時におけるエラーなどにより著
作権情報が付与されていないにもかかわらず、著作権情
報が検出される可能性があるために行われる。そのため
に、検出した著作権特定情報に基づいて、ネットワーク
を介して接続されているデータベース或いは記憶手段2
7などの記憶装置にアクセスをして、登録された著作物
であるか否かを確認する。この場合、データベース或い
は記憶手段27などの記憶装置には、複数の著作権特定
情報が記憶されており、検出した著作権情報が、これら
記憶されている複数の著作権情報と一致するか否かを照
合する。
【0071】著作権の確認(S16)の結果、すなわ
ち、データベース或いは記憶手段27などの記憶装置の
照合の結果、一致する著作権情報がないとの情報を得る
と、登録された著作物ではないと判断し(S17)、画
像形成の禁止を解除し(S18)、第1モードへと移行
する。すなわち、操作者は、上述したように、表示手段
23に表示された画像の確認や調整などを行った(図5
においては省略する)後、プリントボタン(不図示)を
押圧し(S13)。このボタンの押圧を受けたプリンタ
(制御手段20)は、画像メモリ22に記憶されている
画像情報(画像処理手段25によって画像処理された画
像情報)を、画像形成手段30へと転送し、上述したよ
うに、シート状印画紙P上に画像情報に基づいた画像形
成を行う(S14)。
【0072】一方、著作権の確認(S16)の結果、す
なわち、データベース或いは記憶手段27などの記憶装
置の照合の結果、一致する著作権情報があるとの情報を
得ると、著作物であると判断し(S17)、表示手段2
3に、読み取った画像情報が著作権によって保護されて
いる旨の表示(注意表示)を行う(S19)。
【0073】その後、著作権料の支払い処理が行われる
と(S20)、画像形成の禁止を解除し(S18)、第
1モードへと移行する。すなわち、操作者は、上述した
ように、表示手段23に表示された画像の確認や調整な
どを行った(図5においては省略する)後、プリントボ
タン(不図示)を押圧し(S13)。このボタンの押圧
を受けたプリンタ(制御手段20)は、画像メモリ22
に記憶されている画像情報(画像処理手段25によって
画像処理された画像情報)を、画像形成手段30へと転
送し、上述したように、シート状印画紙P上に画像情報
に基づいた画像形成を行う(S14)。
【0074】ここで、著作権料の支払い処理とは、この
著作物を複製するために著作権者に著作権料を支払う処
理のことである。例えば、CAT(クレジットカード
オーソライゼーション ターミナル)を用いて、複製し
ようとする人のクレジットカードで著作権料の支払い処
理を行うことや、このプリンターを設置しているラボな
どが、複製しようとする人から著作権料を受け取ること
により、著作権料の支払い処理を行うことや、電子マネ
ーを用いて、ネットワークインターフェースを介して著
作権料の支払い処理を行う。これらの場合、データベー
スや記憶手段27などの記憶装置に著作権情報とともに
振込先(支払い先)を記憶させておき、S16における
著作権の確認時に、照合結果とともに、この振込先を得
るようにしてもよく、さらに、記憶装置に著作権料をも
記憶させておき、この著作権料をも得るようにしてもよ
い。或いは、記録媒体に著作権特定情報として振込先や
著作権料を記録しておき、この記録された振込先や著作
権料に基づいて、著作権料の支払い処理を行ってもよ
い。また、設定されたプリント枚数(画像形成の枚数)
に応じた著作権料の支払い処理を行うようにしてもよ
い。
【0075】そして、上述のような著作権料の支払いが
なされると、操作者は、操作手段24に設けられている
支払い処理済みボタン(不図示)を押圧することによ
り、支払い処理が行われたとして、第1モードへ移行さ
せることができるが、CATをこのプリンタに接続して
いる場合や電子マネーを用いた場合は、支払い処理済み
ボタンを押圧することなく、著作権料の支払い処理がな
されたとみなすことができ、自動的に第1モードへ移行
させることができる。
【0076】したがって、本実施の形態のプリンタにお
いては、S20において著作権料の支払い処理をした後
に、第1モードへ移行させ、印画紙P上に前記画像情報
に基づいた画像の形成をするようにしたので、著作権者
には、正当な著作権料を得ることができる。
【0077】なお、このS20において著作権料の支払
い処理をした後に、印画紙P上に画像を形成した場合、
この印画紙P上の画像は著作権を侵害していないが、こ
の印画紙P上の画像をコピー(複製)すれば、複製した
画像は著作権(複製権)を侵害することになる。そのた
め、この印画紙P上に画像を形成する際に、上述した第
1の実施の形態で述べたように、著作権情報を付与する
ことが好ましい。
【0078】一方、S20において、著作権料の支払い
処理がなされなかった場合は、表示手段23に、「強制
的にプリントしますか」との表示を行い、操作者が、操
作手段24に設けられている強制プリントボタン(不図
示)を押圧すると、画像処理手段25によって、画像メ
モリ22に記憶されている画像情報(読み取った画像情
報)の画質を劣化させ(S22)て、この劣化した画質
の画像情報を画像形成手段30へと転送し、上述したよ
うに、シート状印画紙P上に画像情報に基づいた画像形
成を行う(S14)。なお、ここでいう「劣化」とは、
画素数の減少(間引き)、色の変更(例えば、青一色に
変換する)、モザイクや「×」印や「COPY」の文字
などを入れるなど、印画紙P上に形成された画像の品質
を著しく低下させることである。
【0079】このように、本実施の形態においては、S
12において、著作権情報が検出されると、制御手段2
0は、前述の第1モードとは異なる動作をさせるモード
である第2モードへと移行させるので、著作物である画
像情報の複製を抑制することができる。また、本実施の
形態では、第2モードとして、読み取った画像情報に基
づいた画像の形成を禁止し(S15)、検出された著作
権特定情報に基づいて、複数の著作権特定情報を記憶し
ている記憶装置にアクセスし(S16)、読み取った画
像情報が著作権によって保護されている旨の表示を表示
手段23に行い(S19)、検出された著作権特定情報
に基づいて、著作権料の支払い処理をし(S20)、又
は、読み取った画像情報に基づいて形成する画像を劣化
させ(S22)るので、著作権の保護には有用であり、
今まで野放し状態であった著作権の保護を強化すること
ができる。なお、第2モードとして、これらS15、S
16、S19、S20、S22は、全てを行う必要はな
く、いずれか一つ或いは複数を組み合わせて第2モード
として、プリンタを動作させてもよい。
【0080】ところで、記録媒体に著作権情報が付与さ
れていたとしても、著作権者が複製したい場合などがあ
る。そのために、本実施の形態のプリンタにおいては、
上述した第2モードへの移行を禁止し、或いは、著作権
情報が検出され第2モードへ移行した場合であっても第
1モードへ移行させ、印画紙P上に読み取った画像情報
に基づいた画像の形成を可能とする第2モード解除手段
として、操作手段24に第2モード解除ボタンを設けて
いる。これにより、より汎用性の高いプリンタを提供す
ることができる。
【0081】なお、上述した第2の実施の形態におい
て、S12で著作権情報が検出されなかった場合、又
は、S18を経た場合、操作者がプリントボタン(不図
示)を押圧する(S13)することにより、シート状印
画紙P上に画像情報に基づいた画像形成を行う(S1
4)ように構成したが、図6のフローチャート図に示す
ように、プリントボタンの押圧を経ないで(押圧するこ
となく)、自動的に、シート状印画紙P上に画像情報に
基づいた画像形成を行う(S14)ようにしてもよい。
【0082】また、上述した第1、2の実施の形態で
は、記録材として、ハロゲン化銀感光材料のシート状印
画紙Pを用いたが、リバーサルフィルムやネガフィルム
を用いてもよい。さらに、上述した第1、2の実施の形
態では、ハロゲン化銀感光材料上に画像形成を行う画像
形成手段30を用いたが、インクジェット方式、電子写
真方式、熱転写方式など種々の画像形成手段を用いるこ
ともできる。
【0083】
【発明の効果】詳述したように、本第1発明によれば、
著作権を保護することができる記録材を作成するプリン
タを提供することができる。また、本第2発明によれ
ば、複製権の侵害を抑制することができるプリンタを提
供することことができる。また、本第3発明によれば、
複製権の侵害を抑制しうるプリンタを効果的に動作さ
せ、かつ、心理的に著作権を保護することのできる画像
情報を記録した記録材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタの概略構成図である。
【図2】プリンタの制御に関するブロック図である。
【図3】プリンタによる画像形成に関するブロック図で
ある。
【図4】著作権情報が付与された印画紙(プリント)の
一例を示す図である。
【図5】第2の実施の形態のプリンタの動作を示すフロ
ーチャート図である。
【図6】第2の実施の形態の変形例のプリンタの動作を
示すフローチャート図である。
【符号の説明】
11 透過原稿スキャナ 12 反射原稿スキャナ 13 外部メモリ読取/書込装置 14 接続端子 15 ネットワークインターフェース 20 制御手段 22 画像メモリ 23 表示手段 24 操作手段 25 画像処理手段 27 記憶手段 30 画像形成手段 31 露光部 32 現像部 33 バックプリント手段

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を記憶した記録媒体より画像情
    報を読み取り、読み取った画像情報に基づいた画像を記
    録材上に形成するプリンタにおいて、 前記記録材に、著作物であるということを示す著作権情
    報を付与することを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 付与された著作権情報は、可視又は/及
    び不可視であることを特徴とする請求項1に記載のプリ
    ンタ。
  3. 【請求項3】 前記著作権情報は、読み取った画像情報
    に合成したのちに、読み取った画像情報の形成とともに
    前記記録材上に付与されることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記記録材に著作権情報を付与するかし
    ないかを選択する選択手段を有することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1つに記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記著作権情報は、著作権を特定するこ
    とができる著作権特定情報であることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1つに記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 画像情報を記憶した記録媒体より画像情
    報を読み取り、読み取った画像情報に基づいた画像を記
    録材上に形成する第1モードを有するプリンタにおい
    て、 前記記録媒体に、著作物であるということを示す著作権
    情報が付与されていると検出されたとき、前記第1モー
    ドとは異なる動作をさせる第2モードに移行することを
    特徴とするプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記第2モードは、読み取った画像情報
    に基づいた画像の形成を禁止するモードであることを特
    徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記第2モードは、読み取った画像情報
    が著作権によって保護されている旨の表示を表示手段に
    行うモードであることを特徴とする請求項6又は7に記
    載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記第2モードは、読み取った画像情報
    に基づいて形成する画像を劣化させるモードであること
    を特徴とする請求項6又は8に記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記記録媒体に付与されている前記著
    作権情報は、著作権を特定することができる著作権特定
    情報であることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1
    つに記載のプリンタ。
  11. 【請求項11】 前記第2モードは、検出された前記著
    作権特定情報に基づいて、複数の著作権特定情報を記憶
    している記憶装置にアクセスすることを特徴とする請求
    項10に記載のプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記第2モードは、検出された前記著
    作権特定情報に基づいて、著作権料の支払い処理をする
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載のプリン
    タ。
  13. 【請求項13】 前記第2モードは、著作権料の支払い
    処理をした後に、前記第1モードへ移行させ、前記記録
    材上に前記画像情報に基づいた画像の形成をすることを
    特徴とする請求項12に記載のプリンタ。
  14. 【請求項14】 前記第2モードへの移行を禁止し、或
    いは、前記著作権情報が検出され前記第2モードへ移行
    した場合であっても前記第1モードへ移行させ、前記記
    録材上に前記画像情報に基づいた画像の形成を可能とす
    る第2モード解除手段を有することを特徴とする請求項
    6〜12のいずれか1つに記載のプリンタ。
  15. 【請求項15】 前記プリンタは、ハロゲン化銀感光材
    料の記録材上に、前記画像情報に基づいて画像を形成す
    ることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記
    載のプリンタ。
  16. 【請求項16】 前記プリンタは、記録材上に波長の異
    なる複数の露光を行うことにより、前記画像情報に基づ
    いた画像の形成を行うことを特徴とする請求項1〜15
    のいずれか1つに記載のプリンタ。
  17. 【請求項17】 画像情報を記録した記録材において、 画像情報が著作権によって保護されている旨の可視像
    と、著作物であるということを示す著作権情報の不可視
    像とが、記録されていることを特徴とする画像情報を記
    録した記録材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002006422A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Noritsu Koki Co Ltd 写真処理装置
JP2008282419A (ja) * 2008-07-28 2008-11-20 Fujifilm Corp 画像データ保管装置および方法並びに記録媒体
JP2009118235A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像形成装置
JP2012078884A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Zenrin Datacom Co Ltd 画像コンテンツ提供システム、提供サーバおよび画像コンテンツ提供方法

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