JP2004252448A - 自動画像処理システム及び方法 - Google Patents

自動画像処理システム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004252448A
JP2004252448A JP2004035606A JP2004035606A JP2004252448A JP 2004252448 A JP2004252448 A JP 2004252448A JP 2004035606 A JP2004035606 A JP 2004035606A JP 2004035606 A JP2004035606 A JP 2004035606A JP 2004252448 A JP2004252448 A JP 2004252448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
film
processing
digital
negative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004035606A
Other languages
English (en)
Inventor
Ronald M Wexler
マイロン ウェクスラー ロナルド
Jeffrey Louis Hall
ルイス ホール ジェフリー
James Warnick
ワーニック ジェイムズ
Kenneth A Parulski
エイ パルルスキ ケネス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JP2004252448A publication Critical patent/JP2004252448A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00127Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture
    • H04N1/00249Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture with a photographic apparatus, e.g. a photographic printer or a projector
    • H04N1/00259Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture with a photographic apparatus, e.g. a photographic printer or a projector with an apparatus for processing exposed photographic materials
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03DAPPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03D15/00Apparatus for treating processed material
    • G03D15/001Counting; Classifying; Marking
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00127Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture
    • H04N1/00249Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture with a photographic apparatus, e.g. a photographic printer or a projector
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/32Circuits or arrangements for control or supervision between transmitter and receiver or between image input and image output device, e.g. between a still-image camera and its memory or between a still-image camera and a printer device
    • H04N1/34Circuits or arrangements for control or supervision between transmitter and receiver or between image input and image output device, e.g. between a still-image camera and its memory or between a still-image camera and a printer device for coin-freed systems ; Pay systems

Abstract

【課題】 人間が読み取り可能な形式で、長期間の記録保管可能性を与えるアーカイブ画像をディジタル画像から生成する画像処理のシステム及び方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、スタンドアロン式の自動化されたシステム及び方法を提供する。方法は、ディジタル形式の少なくとも1つの画像にアクセスする段階と、少なくとも1つの露光済みフィルム画像を生成するよう少なくとも1つのディジタル画像を感光媒体に書き込む段階と、少なくとも1つの露光済みフィルム画像を化学処理部へ機械的に搬送する段階と、フィルム出力画像を生成するよう少なくとも1つの露光済みフィルム画像を自動的に化学的に処理する段階とを含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、概して撮像の分野に係る。特に、本発明は画像を処理するシステム及び方法に関する。
多くの個人は、画像を捕捉するために写真技術を用いる。画像を捕捉するために様々な技術が使用されうる。ハードコピープリント(印画)を作成するために露光済みのフィルムが処理される従来の感光性フィルム(例えば35mmフィルム、APSフィルム)が使用されうる。ディジタル写真技術の到来により、ディジタル画像を捕捉するためにディジタルカメラが使用されうる。ディジタル画像のハードコピープリントは、例えば、プリンタを用いるといった既知の技術を用いること、又はディジタル画像を例えばコダック傘下の企業であるOfoto社等のプリントのためのオンラインサービスプロバイダへ送信することによって作成されうる。
個人は、捕捉した画像を保存しようと望むかもしれない。例えば、画像は家族の写真でありうる。従来のフィルム及び現像の場合、従来の感光性フィルムの処理中にフィルムネガ(陰画)、フィルムポジ(陽画)、紙のハードコピープリント、又は他のアーカイブ(記録保管)用の記憶媒体が生成される。フィルムネガの場合、更なるハードコピープリントは、元の処理と同時に又は元の処理後の一定時間後に生成されうる。従って、フィルムネガは、個人/ユーザに長期記録用アーカイブ記憶媒体を提供する。
しかしながら、ディジタル画像を記録保管するために、ユーザはディジタル画像を記憶用の磁気ハードドライブ、DVD、CD、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク等のディジタル記憶媒体へ転送する。今日入手可能なこれらのディジタル記憶媒体は、長期に亘っては利用可能でないかもしれないという心配がある。即ち、技術が急速に変化するため、今日の既存の技術がもはや利用可能でなくなったときに、将来、個人は自分たちのディジタル画像にアクセスできなくなる可能性がある。考えられる例としては、レコードアルバム用のターンテーブル、8トラックプレーヤ、ベータ(Beta)式のビデオテープ用のベータマックス(beta max)VCRプレーヤ、及びビデオカムコーダテープ用のプレーヤがある。コンピュータシステムについては、パーソナルコンピュータ(PC)は、元々は5 1/4インチのフロッピー(登録商標)ディスクドライブを具備していたが、これらは現在では一般的には3 1/2インチのフロッピー(登録商標)ディスクドライブで置き換えられている。ユーザが、格納されたディジタル画像情報を今日では陳腐化したより旧式の装置からより新しい装置へ転送しなければ、より旧式のディスク上に格納されたディジタル情報は、もはや現在のホームPCではアクセス可能でなくなる。このような陳腐化は、ハードウエアに限られるものではない。ソフトウエアプログラムもまた、同じ名前のソフトウエアプログラムの幾つかのバージョンであって、基本コードの変更又はより古いフォーマットで記憶された場合にはもはや利用可能でないファイルを生じさせる格納されたファイル構造の変更によってより古いバージョンに対してもはや互換性がないものを伴って発展しうる。
従って、個人/消費者のディジタル画像用のアーカイブ画像を発生するシステム及び方法であって、このアーカイブ画像が長期記録保存用に用いられ得るものが必要とされる。このアーカイブ画像は、人間が読み取り可能な形式で構成され、光学的にプリント可能であること、即ち、アーカイブ画像を通る光の透過によってプリントされることが望ましい。かかるシステム及び方法は、望ましくは消費者にとっての使い勝手の良さを与え、消費者が頻繁に訪れる地域で流通可能であることが望ましい。
本発明は、このような個人/消費者のディジタル画像用のアーカイブ画像を発生するシステム及び方法を提供する。望ましい実施例では、システム及び方法は簡単に利用可能であるよう自動化される。システム及び方法は、記録保存用の記憶に加え、消費者のまだ満たされていない他の要求を満たすために使用されうる。例えば、本発明のシステム及び方法は、選択されたディジタル画像の単純なライブラリとして画像を分類整理するために使用されてもよく、又は共通のテーマやイベントを用いて画像を集めるために使用されてもよい。このようにして、消費者は、これらの関心となるディジタル画像を選択し、これらを記録保管用のフィルムベースの記憶へ変換し、記録保管用のフィルム記録物を今日消費者にとって馴染みのある方法であるが画像が所望のテーマ又はイベントに既に順に並べられているという付加価値を有する方法で管理することができる。
米国特許第6,215,547号明細書 米国特許第4,954,429号明細書 米国特許第6,505,979号明細書 米国特許第6,520,694号明細書 米国特許第5,482,896号明細書 米国特許第5,043,756号明細書 米国特許第5,530,269号明細書 米国特許第5,960,227号明細書 米国特許第6,330,018号明細書 米国特許第5,036,398号明細書 欧州特許公開第1033873号明細書
本発明は、長期間の記録保管可能性を与えるアーカイブ画像をディジタル画像から生成する画像処理のシステム及び方法を提供することを目的とする。本発明は、人間が読み取り可能な形式でアーカイブ画像を与えるかかるシステム及び方法を提供することを他の目的とする。本発明は、光学的にプリント可能なかかるシステム及び方法を提供することを他の目的とする。
これらの目的は、単に例示的な例であって、かかる目的は本発明の1つ又はそれ以上の実施例の典型的なものでありうる。本願で開示される発明によって本質的に達成される他の所望の目的及び利点は、当業者によりなされる又は当業者によって明らかとなろう。本発明は、特許請求の範囲によって定義される。
本発明の1つの面によれば、自動化された画像処理方法が提供される。方法は、ディジタル形式の少なくとも1つの画像にアクセスする段階と、少なくとも1つの露光済みフィルム画像を生成するよう少なくとも1つのディジタル画像を感光媒体に書き込む段階と、少なくとも1つの露光済みフィルム画像を化学処理部へ機械的に搬送する段階と、フィルム出力画像を生成するよう少なくとも1つの露光済みフィルム画像を自動的に化学的に処理する段階とを含む。
本発明の他の面によれば、自動化された画像処理方法が提供される。方法は、ディジタル形式の少なくとも1つの画像にアクセスする段階と、少なくとも1つの露光済みフィルム画像を生成するよう少なくとも1つのディジタル画像を感光媒体に書き込む段階と、複数の所定の処理プロファイルから少なくとも1つの露光済みフィルム画像用の処理プロファイルを選択する段階と、少なくとも1つの露光済みフィルム画像を化学処理部へ機械的に搬送する段階と、フィルム出力画像を生成するよう選択された処理プロファイルに従って少なくとも1つの露光済みフィルム画像を自動的に化学的に処理する段階とを含む。
本発明の更なる面によれば、スタンドアロン式の画像処理システムが提供される。システムは、露光済みフィルム画像を生成するよう少なくとも1つのディジタル画像を感光媒体に書き込むフィルムライタと、フィルム出力画像を含むフィルム出力画像を生成するよう露光済みフィルム画像を自動的に化学的に処理するよう適合される処理部と、露光済みフィルム画像を処理部へ機械的に搬送する機械的搬送システムとを有する。
本発明の更なる面によれば、スタンドアロン式の画像処理システムが提供される。システムは、露光済みフィルム画像を生成するよう少なくとも1つのディジタル画像を感光媒体に書き込むフィルムライタと、フィルム出力画像を生成するよう所定の処理プロファイルに従って露光済みフィルム画像を化学的に処理するよう適合される処理部と、露光済みフィルム画像を処理部へ搬送する機械的搬送システムとを有する。
本発明の更なる他の面によれば、スタンドアロン式の画像処理システムが提供される。システムは、露光済みフィルム画像を生成するよう少なくとも1つのディジタル画像を感光媒体に書き込むフィルムライタと、写真フィルムのファミリを処理するための所定の処理についての複数の調整可能なパラメータを有するフィルム処理部と、フィルムファミリの異なるメンバに対する調整可能なパラメータの異なる値を有する複数の所定の処理プロファイルと、フィルムファミリのメンバに対して複数の所定の処理プロファイルから1つの処理プロファイルを選択する選択手段と、フィルム出力画像を生成するよう選択された処理プロファイルに従って露光済みフィルム画像を化学的に処理するよう適合される化学処理部と、露光済みフィルム画像を化学プロセッサへ搬送する機械搬送システムとを含む。
本発明の上述及び他の目的、特徴、及び利点は、添付の図面に示される本発明の望ましい実施例の以下の更なる詳細な説明から明らかとなろう。以下、本発明の望ましい実施例について図面を参照して詳述し、図中、同じ参照番号は各図中の構造の同じ要素を示すものとする。
図1及び図2を参照するに、図1は本発明による画像処理システム10を一般的に示す図であり、図2はシステム10に含まれる機能を一般的に示す図である。図示するように、システム10は、キオスク又は他のスタンドアロン型画像処理部として構成されうる。システム10は、ディジタルリーダ12、記憶装置13、画像ディスプレイ15を有する画像表示装置14、フィルムライタ16、中央処理装置(CPU)又はコンピュータ17、処理部18、出力装置20、及び支払い装置26を含む。システム10はまた、図1に最も良く図示されているように、スキャナ28、キーボード30、入力ポート32、及び引渡し領域34を含む。システム10は、通信網24によって遠隔装置22と通信しうる。通信網24は、モデム、LAN、ワイヤレス、無線周波数、BLUETOOTH(登録商標)、ケーブル、DSL、インターネット、ファイバ、ファイヤワイヤ、及びUSBを含みうるがこれらに限られるものではない。コンピュータ(図示せず)は、システム10の情報の流れ及び構成要素の機能を管理するために使用されうる。システム10の要素については、以下に特に詳述する。
ディジタル画像データは、ハードドライブといった非リムーバブル媒体、又は、メモリカード、メモリスティック、光ディスク、コンパクトディスク(CD)、ピクチャCD、フロッピー(登録商標)ディスク、DVD、磁気テープ、マイクロドライブ等のリムーバブル媒体を含むがこれらに限られない、当業者に知られている媒体上にディジタル形式で格納されうる。ディジタル画像データがリムーバブル媒体上に置かれる場合は、システム10はリムーバブル媒体を受容する入力ポート32を含みうる。或いは、スキャナ28は、ユーザによって供給される視覚画像を受け取るため、及び、視覚画像をディジタル形式に変換するために設けられ得る。システム10はスキャナ28を含みうること、又は、スキャナはシステム10に対して遠隔でありうることが認識される。画像データをディジタル形式で与える他の手段は当業者に知られたものでありうる。
或いは、以下特に詳述するように、システム10は、例えば35mm又はAPSフィルム等の露光済みの(しかし未処理の)感光媒体を受け取る手段36を含みうる。図1中、手段36は、システム10のスロット又は開口として示される。
ディジタル画像データはローカルである必要はなく、即ち、ディジタル画像システム10は、遠隔に置かれたディジタル画像データにアクセスするために通信網24によって遠隔装置22と通信しうる。例えば、ディジタル画像データは、消費者のPC、又はオンラインサービスプロバイダのサーバ、又は小売り写真仕上げ業者のサーバ、又は卸売り写真仕上げ業者のサーバ上に格納されうる。
これから明らかとなるように、ディジタル画像データは、より低い解像度のものではなく、むしろ、高い解像度のものであることが望ましい。
ディジタルリーダ12は、ディジタル画像を定義するディジタル画像データにアクセスするよう適応される。従って、ディジタルリーダ12は、通信網24によってディジタルデータを受け取る通信装置、メモリカードリーダ、メモリスティックリーダ、光ディスクリーダ、CDリーダ、フロッピー(登録商標)ディスクリーダ、DVDリーダ、マイクロドライブリーダ、ハードドライブ等として構成されうる。例えばFIREWIRE(登録商標)又はUSBとともに得られうる通信ポートを具備したディジタルスチルカメラ等の装置については、ディジタルリーダ12は、ディジタルスチルカメラに格納された画像の直接的な転送をさせるようかかる装置に対する補完的な接続部を具備しうる。通信装置は、例えば携帯情報端末(PDA)又は携帯型電話機等の移動装置として構成されえ、ディジタルデータはワイヤレス通信によってアクセスされうる。
特定の装置は、ディジタル画像データにアクセスするために使用されうる。例えば、ディジタル画像データがディジタルカメラ上に置かれるメモリカード上に置かれる場合、ディジタルリーダ12は、ドッキング部として構成されえ(例えばイーストマン・コダック社によって製造されるKodak EasyShare(登録商標)等)、ドッキング部にディジタルカメラを置くことにより、ディジタル画像データがメモリカードからシステム10へ自動的又は半自動的に転送されうる。
記憶装置13は、ディジタル画像データを格納するメモリを含む。即ち、ディジタル画像データがシステム10によって受け取られると、ディジタル画像データは記憶装置13上に格納される。
画像表示装置14は、ディジタル画像データを表示する画像ディスプレイ15を含む。ディスプレイ15は、いかなる寸法であってもよいが、ディジタル画像データの内容がディスプレイ15上に表示されたときにその内容を視覚的に識別/区別するのに適した寸法であることが望ましい。
CPU17は、システム10を操作することができ、これは画像処理を与えること、及び/又は支払いトランザクションを操作/監視することを含む。
フィルムライタは、ディジタル情報をフィルムに書き込むスタンドアロン型の装置である。これらの装置は今日でも存在するが、消費者にとっては利用可能でない。例えば、映画カメラマンは、フィルム上に記録されたプロットに特殊効果を加えるためにフィルムライタを使用する。
フィルムライタ16は、露光済みフィルム画像を発生するために感光媒体にディジタル画像データを書くのに適している。本発明のシステムには、様々な感光媒体が使用されえ、例えば、カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、白黒フィルム、電子出力フィルム、ディジタル出力フィルム、映画業界で用いられる中間フィルム等を含むがこれらに限られるものではない。望ましくは、使用される媒体はフィルムベースの光媒体であり、なぜならば、フィルムベースの光媒体を用いることは、市場で容易に入手できること、周知且つ照明された設計、記録保存記憶装置に対する公知の保存特性、並びに、この媒体の記録保存記憶媒体としての信頼性を高める市場での知名度を与えるためである。
フィルムライタは、従来技術で知られており、かかるフィルムライタは、本発明のシステムとともに使用されうる。これらの装置は、3つの異なる光源、即ち画像の赤の部分を露光する光源、緑の部分を露光する光源、及び青の部分を露光する光源を含みうる。電子フィルムライタ装置の例としては、MGI社製のSaphire及びSolitaire、CSI社製のLightjet、Mirus Industries社製のMiruswriter Turbopro II、並びにDice社製のLVTがある。商用映画フィルムレコーダは、コダック社のCineon(登録商標)及びLightning 2、Autologic社のLUX、並びに、Arri社のArrilaserを含む。フィルムライタは、異なる分光パワー分布を有する異なる種類の光源を有する。Saphire、Solitaire、及びMiruswriterはCRT光源を含み、Lightjetはレーザ光源を含み、LVTはLED光源を含む。他の公知のフィルムライタは、特許文献1及び特許文献9、並びに、共通に譲渡された米国特許出願第09/626,633号明細書、米国特許出願第09/699,552号明細書、米国特許出願第10/084,731号明細書に記載のようなLCDエリアアレイライタ、並びに、共通に譲渡された米国特許出願第10/066,934号明細書に記載のようなオーバフィル・ポリゴン・レーザライタを含む。フィルムライタに使用される他の光源は、例えば特許文献7及び特許文献5に記載の有機発光ダイオード、並びに、例えば共通に譲渡された米国特許出願第09/832,759号明細書、米国特許出願第10/066,936号明細書、米国特許出願第10/272,605号明細書、及び米国特許出願第10/395,730号明細書に記載の有機レーザダイオードでありうる。或いは、共通に譲渡された米国特許出願第10/084,731号明細書に記載のような4色フィルムライタが使用されてもよい。
動作中、情報は、元のシーンの内容をディジタル式に示す装置へ供給される。この情報は、一般的には、フィルムベースのカメラ画像、又はディジタルカメラ、又はコンピュータから生ずる。フィルムベースのカメラ画像が装置への情報源である場合、ディジタル値が装置へ供給されうるよう画像はスキャンされる。供給された画像は、次に出力フィルムを露光するために使用される。元の画像がディジタルカメラを用いて記録される場合、又はコンピュータによって発生される場合、情報は既にディジタル形式である。
供給された情報の信号処理は、3つの光源が出力フィルムを与える露光の強度及び時間を決定するよう装置内で行われる。一般的には、フィルムが露光されるとき、フィルムライタ装置は出力フィルムの各色レコードを露光するようフィルムの全体領域に亘ってスキャンを行う。出力フィルムの露光の程度、従って色素形成の量は、部分的にはフィルムの分光感度分布と電子フィルムライタ装置の光源の分光パワー分布に依存する。
特許文献2は、レーザ記録用のフィルムに関連する。開示されたフィルムは、「混色」を防止するよう望ましくない色素形成を最小化するよう分光増感される。結果は、フィルムを構成する感光乳剤層の感度の特定の比率から得られる。
電子フィルムライタ装置によって露光されるフィルムは、しばしば、電子フィルムライタ装置の光源ではなく、自然光放射によって露光されるのに分光的に最適化されたフィルムである。結果として、かかるフィルムが電子フィルムライタ装置からのイメージング媒体として用いられるとき、光源による余分な「スキャン」が必要とされうる。従って、フィルムライタ装置の緑の光源による正しい露光のために余分なスキャンが要求されうる。従来のリバーサルフィルムが電子フィルムライタ装置によって露光されるとき、赤の光源による余分なスキャンもまた、画像の低い濃さの領域に形成されるシアンの密度の量を減少させるために要求される場合が多い。これらの余分なスキャンは、画像の完了時間を望ましくなく長くする。これは、機械のスループットに影響を与える。従って、既存の従来のカラーネガフィルム又は従来のリバーサルフィルムはフィルムライタ内で使用されうるが、フィルムライタで使用されるフィルムの分光感度がフィルムライタ自体の分光放射と整合することが望ましい。
処理部18は、フィルム出力画像を発生するために、フィルムライタ16によって発生された露光フィルム画像を化学的に処理するのに適している。システム10で使用されるのに適した公知の処理部の例は、特許文献8(Kurokawa)に開示されている。特許文献8は、フィルムライタとともに使用されるフィルムがAPSフィルム及びカセット設計に基づく場合に生じうる状態であるように、フィルムがカートリッジに取り付けられている間にフィルムを処理する感光材料処理装置に関する。この細長い処理機で用いられる少量の処理液と新しい(シーズニングされていない)現像剤が本発明の適用に特に有用である。他の処理部の例は、特許文献6(Takabayashi)に開示されている。特許文献6は、ハロゲン化銀感光材料を処理するために小さいリザーバ管状処理タンクを用いる感光材料処理装置に関連する。タンクの設計が小さい体積であることは、本発明のキオスク型の適用に有用である。これらの何れの装置でも、処理部は一種類のフィルム1つの化学処理シーケンスで動作するよう設計される。本発明での使用に適した処理部の更なる例は、共通に譲渡された特許文献3に開示されるウェーブ処理部と称される処理部である。この処理部は、化学処理形態で使用されうる単一の自己洗浄型処理リザーバを用いる。他の適切な処理部は、当業者によって知られるものでありうる。
望ましい実施例では、フィルム出力画像は、写真ネガである。写真ネガは、上述の背景技術の段落で述べたように、長期記録保存のために使用されうるディジタル画像用のアーカイブ画像に対するニーズがあるため、望ましい。写真ネガは、かかるアーカイブ画像を与え、光学的にプリント可能である。かかる出力画像は視覚的にスキャンされうるが、出力画像自体はシーンのネガ像である。本発明の他の望ましい実施例では、画像はシーンのポジ像(例えば写真フィルムポジ)として表現され、それによりシーンの内容及び色の人間によって容易に読み取り可能な表現を与える。
システム10は、写真フィルムネガ像又はポジフィルム像を発生することに加えて、ディジタル画像データ、露光されたフィルムライタ画像、及び/又は元のフィルム画像を用いて他の出力画像を任意に発生しうる。これらの他の出力画像は、ハードコピープリント(例えば4×6、8×10、及びインデックスプリント)、マグカップ、Tシャツ、パズル、グリーティングカード、名刺、及びポスター等の画像を載せた製品を含みうるが、これらに限られるものではない。従って、システム10は、これらの出力画像を発生するために更なる出力装置20を含みうる。これらの出力装置は、ハロゲン化銀プリンタ、サーマルプリンタ、インクジェットプリンタ、静電記録式プリンタ等を含みうる。従って、出力装置20は、発生されるべき出力画像に依存する。例えば、フィルム出力画像がハードコピープリントである場合、出力装置20はプリンタとして構成されうる。
尚、システム10は、出力装置20が直接アクセスされうるようにも構成されうる。
システム10は、任意に、出力画像の発生を含むシステム10の作業に対する支払いを受け取る支払い装置26を含みうる。かかる装置は、キオスク上の形態で利用可能であるように、スタンドアロン型ウォークアップサービスとしてのシステム10の使用を容易としうる。図1に最もよく示されているように、支払い装置26は、ユーザからの支払いを受け入れるための1つ又はそれ以上の支払い機構を含みうる。1つの支払い機構は、デビットカード/クレジットカードを受け入れるためのスロット又はデビットカード/クレジットカードの番号を入力するためのキーパッドを含むカードリーダである。受領証領域は、ユーザに受領証(レシート)を与えるために設けられ得る。他の支払い機構は、現金支払い又は任意の他の形の受け入れ可能な支払いを受け入れるよう構成される。更なる支払い機構は、バーコード化された又はRF通信可能とされたキーチェーンフォブ(キータグとも称される。MOBIL SPEEDPASSは、RF通信可能とされたキータグの一例である)を含みうる。他の支払い機構は、当業者によって知られたものでありうる。
他のスタンドアローン型の実施例では、システム10の要素は、同じ場所に配置されても良く、フィルムライタ16と処理部18が機械的に接続されていれば分散されてもよい。例えば、表示装置14、画像ディスプレイ15、及び支払い装置26から構成される注文履行(order fulfillment)部が受注部に配置される一方で、出力装置20は注文を届けるために他の場所又は同じ場所/サイトに配置されうる。ディジタル画像データは、遠隔装置22及び通信網24を用いることにより遠隔にアクセスされてもよく、又は、ディジタル画像データは受注部に配置されるディジタルリーダ12を用いて読まれてもよい。
図3は、図1及び図2の本発明を用いたシステム10の第1の実施例による画像処理方法を示すフローチャートである。ステップ100において、ディジタル形式の少なくとも1つの画像にアクセスが行われる。ステップ102において、少なくとも1つのディジタル画像は、少なくとも1つの露光されたフィルム画像を発生するよう感光媒体に書き込まれる。少なくとも1つの露光されたフィルム画像は、機械的に接続された化学処理部へ搬送され(ステップ104)、少なくとも1つの露光済みのフィルム画像はフィルム出力画像を生成するよう自動的に化学的に処理される(ステップ106)。フィルム出力画像は、例えば、システム10の開口(開口として図1中に引渡し領域34として図示される)によってすぐに、又は、所定の住所にいるユーザに対して郵便で配達することによって後の時間に、ユーザへ与えられうる。以下、各段階についてより詳細に説明する。
ステップ100において、ディジタル形式の少なくとも1つの画像がアクセスされる。上述のように、ディジタル画像データは、ディジタル形式で当業者によって知られている媒体上に格納されえ、ディジタルリーダ12を用いてシステム10によって読まれる。
いったんアクセスされると、ステップ102において、少なくとも1つのディジタル画像は、少なくとも1つの露光済みのフィルム画像を発生するよう感光媒体に書き込まれる。感光媒体へのディジタル画像の書き込みは、フィルムライタ16を用いて達成される。上述のように、用いられる感光媒体に対してフィルムライタ16が適合するよう選択されているとき、システム10と共に様々な感光媒体が使用されうる。
ここで図4A及び図4Bを参照するに、既存のフィルムに関する背景情報が示されている。より特定的には、図4A及び図4Bは、カラーハードコピー画像を発生するのに用いられる減色法の一般的な説明を与える。従来のネガ・ポジ(negative−to−positive)処理を図4Aに示し、直接ポジ法を図4Bに示す。これらの画像形成経路の詳細については、”The Theory of the Photographic Process”, 4th Edition, T.H.James, editor, Macmillian Publishing Co.,Inc., 1997の特にFigure 12.3に記載されるような、一般的な写真に関する参考文献に記載されている。更に特定的には、カラー写真画像を形成する最初の段階は、青、緑、及び赤の感光性を有する分光感度のある乳剤中でシーンの青、緑、及び赤の内容を記録することである。3つの感光性乳剤を扱う一般的な方法は、これらを多層配置の中に置くことである。カメラから得られたフィルムに対する通常の層の順序の配置は、一番上に青の光を記録する層、青の光を記録する層と赤の光を記録する層の間に緑の光を記録する層、そして、緑の光を記録する層の下に赤の光を記録する層を配置し、これら全ての層を透明支持体の上に置くものである。
青、緑、及び赤のパッチからなる対象の写真が撮影されるとき(即ち画像が捕捉されるとき)、青の光は青感光乳剤を露光させ、青感光層に潜像を形成する。緑の光は青感光乳剤に影響を与えないが、緑の感光乳剤を露光させ、緑感光層に潜像を形成する。赤の光は2つの上の乳剤に影響を与えないが、赤の感光乳剤層を露光させ、この層に潜像を形成する。
結果としての露光は、この露光されたフィルムを処理するのに用いられる化学処理段階がC41処理として知られるカラーネガ処理シーケンスと同様であれば、シーンのネガ像を生じさせる。この処理シーケンスでは、露光された銀は、金属銀及び減色色素を形成するカラー現像液で現像され、金属銀は漂白段階において銀塩へと酸化され、銀塩及び全ての未現像のハロゲン化銀は定着段階及び水洗段階における水溶性銀塩の形成によって除去される。このフィルムの処理の終わりにおいて、図4Aに示すように、青感光層の中にイエローの色素が残り、緑感光層の中にマゼンタの色素が残り、赤の感光層の中にシアンの色素が残る。この画像は、シーンの赤のパッチが直接観察されたときはシアンの色素であるため、シーンのネガ像である。色素は、赤の光を吸収するためシアンに見える。このネガフィルム画像から元のシーンと同様に見えるポジのプリント画像を作成するためには、同様の減色処理を用いる他の露光及び処理段階が必要である。最初の処理段階で形成される従来のネガは、ハロゲン化銀の紙を露光するために用いられるプリンタ内に配置される。
図4Bのリバーサル処理によって得られるポジ像との比較のために、紙の色に感度のある乳剤の層の順序は、これらの乳剤が反射支持体上にコーティングされていること以外はカメラの元のフィルムの場合と同様に示されている。一般的には、紙の乳剤系は、青の感光層と赤の感光層が切り換えられてコーティングされる場合が多い。カメラの元のネガフィルムのシアン色素を通過する白色光は、フィルムに形成されたシアンの色素によって赤の光が除去され、それにより紙の青の感光層と緑の感光層を露光させる。カメラの元のネガフィルムのマゼンタの色素と通過する白色光は、フィルム中に形成されたマゼンタの色素によって除去される緑の光を有し、従って紙の青の感光層及び赤の感光層を露光させる。カメラの元のネガフィルムのイエローの色素を通過する白色光は、フィルム中に形成されるイエローの色素によって除去された青の光を有し、従って紙の緑の感光層及び赤の感光層を露光させる。
露光された紙がEP−3処理等の化学的な処理によって処理される場合、露光された銀は、金属銀及びその層に関連する減色色素を形成するカラー現像液の中で現像される。このようにして形成される金属銀は、銀塩へ酸化され、銀塩と全ての未現像のハロゲン化銀は現像に続く処理における水溶性の銀塩の形成によって除去される。結果として得られるプリント画像は、図4Aの一番下に示すように紙の青の感光層にイエローの色素が形成され、緑の感光層にマゼンタの色素が形成され、赤の感光層にシアンの色素が形成される。この画像は最初の処理によって得られたネガフィルム画像のネガ像であり、従ってシーンのポジ像である。目で見たとき、青の光は形成されたイエローの色素によって除去され、緑の光は形成されたマゼンタの色素によって除去されるため、シーンの赤の露光は紙のプリント中で赤の画像に見える。同様に、シーンの緑の画像は、紙のプリント中では緑の画像に見え、シーン中の青の画像は、紙のプリント中で青の画像に見える。
図4Bに示す従来の直接ポジでは、結果としてのシーン露光は、この露光済みのフィルムを処理するために用いられる化学処理段階がE6処理として知られるカラーリバーサル処理シーケンスと同様のものであれば、シーンのポジ像を生じさせる。この場合、化学処理シーケンスは、付随的な色素の形成なしに露光済みのハロゲン化銀を金属銀へ変換するために第1の現像液として白黒現像液を用いる。残る未露光のハロゲン化銀は、化学的に或いは露光でかぶらされ(fogged)、次にフィルムは同時に減色色素を形成させつつ残るハロゲン化銀を金属銀へ変換するカラー現像液中で処理される。この場合、フィルム中で用いられるコーティングされたハロゲン化銀の殆どは金属銀へ変換されている。次に、この金属銀は銀塩へ酸化され、次に、銀塩は定着中に水溶性の形へ変換される。化学処理の終わりにおいて、赤の感光層を露光させたシーンの赤パッチはシアンの色素を有さず、未露光の青と緑の感光層は夫々、イエローとマゼンタの色素を形成した。緑の感光層を露光させたシーンの緑パッチはマゼンタの色素を有さず、未露光の青と赤の感光層は夫々、イエローとシアンの色素を形成した。青の感光層を露光したシーンの青パッチはイエローの色素を有さず、未露光の緑と赤の感光層は夫々、マゼンタとシアンの色素を形成した。白色光で見たとき、このポジ像は、シアン色素が形成されていないところでは赤の光を通し、従ってシーン中の赤のパッチは、この画像中では赤く見える。即ち、直接ポジ法では、カメラ内で元々記録されたネガ像は、化学処理サイクルにおいてポジ像へ反転される。
フィルムライタ16は、これらの従来の減色フィルムのいずれかを用いるよう構成されうる。
感光媒体は、化学的に処理される必要がある。従って、図3に示すステップ104では、少なくとも1つの露光されたフィルム画像は、化学処理部へ物理的に搬送される。少なくとも1つの露光されたフィルム画像の搬送は、公知の機械的搬送手段を用いてなされうる。例えば、リーダカードやコンベヤーベルトは取引において一般的に知られている。或いは、共通に譲渡される米国特許出願第09/631,161号明細書に記載されるようなエッジ駆動、又は、ピンチローラ及びレール、並びに、共通に譲渡される米国特許出願第10/027,382号明細書に記載されるようなフィルムロード機構が使用されうる。
化学処理へ搬送されると、少なくとも1つの露光済みのフィルム画像は、フィルム出力画像を発生するよう自動的に化学的に処理される。この出力画像は、感光フィルムネガ又は感光フィルムポジでありうる(ステップ106)。露光済みフィルム画像の化学処理は周知である。かかる化学処理は、露光済みのフィルム画像が含まれている素材に依存しうる。例えば、従来のカラーネガフィルムでは、一般的なフィルム処理サイクルはC−41処理又はその高速な処理を行う同等のものであって、処理後にポジ像を発生するリバーサル画像については、一般的な処理サイクルはE−6であり、イーストマンのカラーネガフィルムでは、一般的な処理サイクルはECN−2等である。このようにフィルムのタイプを定義された処理サイクルと結びつけることは、取引において周知である。システム10の設計の1つの実施例では、1つのシステム10において1つのフィルムタイプとその関連する処理シーケンス及び化学物質が用いられる。
或いは、システム10に用いられる処理部が単一タンク処理部(例えば共通に譲渡された”Processing Photographic Material”なる名称の米国特許第09/920,495明細書に記載のようなもの)であれば、1つのシステム10形態において両方の減色フィルムが使用されうる。この種類の処理部は、当業者によって知られている一般的な化学処理形態で使用されうる単一の自己洗浄処理リザーバを与える。この場合、フィルムライタは、消費者の要求に依存して対応するフィルム媒体上にディジタル情報のネガ像又はディジタル情報のポジ像又はその両方を書くよう装備されうる。幾つかのフィルムの種類のうちの1つの上の少なくとも1つのフィルムライタで露光された画像は、このフィルムの種類に関連する化学物質及び処理シーケンスを用いてシングルタンク処理部内で処理される。この処理シーケンスが完了すると、処理された画像は消費者へ届けられ、次の処理注文が始められる。各フィルム種類に対する化学処理法は、夫々システム10の中にある。消費者がディジタル画像のアーカイブ記憶に望まれるフィルムの種類を選択すると、システムは露光済みの画像をアーカイブフィルム画像へ変換するのに必要な処理化学物質及び処理ステップを選択する。この場合、消費者は、1つのフィルムライタ処理部を用いたアーカイブ記憶のために望まれる画像の種類を受け取る。
図3に示す方法は、更なるステップを含みうる。例えば、ステップ100において複数のディジタル画像にアクセスがされれば、これらの複数の画像は、ユーザが少なくとも1つの画像を選択するために画像表示装置14上に表示されうる。ディスプレイ15がタッチスクリーンである場合は、選択されるべき特定の画像を示すためにユーザがディスプレイを触ることによって選択がなされる。或いは、情報及びデータを与えるためにキーボード30が使用されうる。
システム10が支払い装置26を含む場合、図3の方法は支払いを受け取るステップを含みうる。このステップは、任意の時間において行われうる。例えば、支払いは、ディジタル形式の少なくとも1つの画像へのアクセスの前に受け取られてもよく、或いは、ユーザへフィルム出力画像を届けるときに受け取られてもよい。
本発明の方法はまた、画像にラベルを加え、画像内容を識別し、又はユーザが記録保存及び検索目的に使用しうるユーザ定義のサーチ可能なラベルを加えるよう、少なくとも1つの画像に識別子を関連付けるステップを含みうる。画像内容に関するディジタル情報は幾つかの形であり得る。画像の画素に関連するメタデータは、フィルムライタ用に画像を発生するために使用されえ、従って保存される必要はない。他のメタデータは、画像全体に関連付けられる。従って、フィルムライタで記録される情報は、消費者が画像内容又はカメラの自動タイムスタンプ及び日付スタンプを確認するために使用するラベル及びタグ等の記録されたデータを含みうる。このように、かかるフィルムライタで記録されるデータのリストは、被写体の名前、日付、場所、記録された画像についての出来事等を含みうる。
システム10がポジ処理シーケンス及びネガ処理シーケンスの両方を含む場合、システムはフィルムライタだけからのフィルムのみを処理することに限定される必要はない。即ち、システム10で利用可能な従来の処理化学物質は、露光済みであるが未処理の消費者フィルムも処理する手段をシステム10に与える。この場合、元のフィルム処理部は、単一のサービス装置を作るようフィルムライタ及びフィルムライタ処理部と組み合わされる。
望ましい実施例では、フィルム処理部は、ここに参照として組み入れられ共通に譲渡される特許文献4のような処理プロファイルを用いる。即ち、写真処理は、フィルムのファミリの各メンバを処理するよう写真フィルムのファミリのメンバに対して調整される。かかる処理は、短い処理時間を与える利点を与えうる。
より特定的には、ハロゲン化銀ベースの撮像システムには、2つの一般的な用途のカテゴリが含まれる。これらの用途のカテゴリのうちの一方は、例えば図4A及び図4Bに示すようなカメラ用のフィルムベースのシステムであり、他方は、プリンタで用いられる紙ベースのシステムである。これらの用途のカテゴリでは、記録されたハロゲン化銀像を利用可能な画像へ変換する標準化された処理サイクル及び関連する処理ハードウエアがある。カラーネガスチル写真法では、かかる標準化された処理サイクルはC−41処理である。リバーサルスチル写真法では、かかる標準化された処理サイクルはE−6処理である。カラーネガ映画写真法では、かかる標準化された処理サイクルはECN−2処理である。この歴史的な階層性と標準化の背景の下では、フィルムのファミリは、特定の標準処理サイクルを用いて処理されることが意図される全てのフィルムとなる。例えば、スチル写真法のための全てのカラーネガフィルムは、業界ではC−41処理と称される処理で処理されるべきフィルムのファミリに相当する。フィルム製造者は、かかる標準化された処理サイクルを用いて満足のいく結果を与えるよう製品の化学式を作ることができるが、特定のフィルムの化学式に対する最適の性能は標準化された処理サイクルで得られるものとは異なる条件で達成されることがある。
フィルムファミリの或るメンバに対する処理プロファイルは、最小限の処理時間、最小限の化学物質使用、又はエネルギー効率に対して最適化されうる。フィルムファミリの1つのメンバに対して最適化される処理プロファイルは、他のメンバに対しては最適でないことがある。例えば、処理プロファイルが或るメンバに対して安定した濃さの基準について最適化された場合、処理プロファイルは他のメンバに対しては安定した濃さを生じさせないことがある。フィルムが本発明による処理プロファイルを用いて処理されるとき、各露光に対する色値の割り当てに曖昧さがないことが重要である。従って、処理プロファイルの再現可能性は同じフィルム上の等しい露光に対して同じ濃さを生じさせることが望ましい。同様に、任意の現像後処理(例えば漂白段階及び定着段階)が安定した濃さを生じさせることが望ましい。例えば、漂白不足(例えば漂白剤濃度が低すぎる、漂白時間が短すぎる、銀を漂白することが困難である)は、残留銀を生じさせうる。残留銀の色の濃さは、画像の色の濃さに加えられ、その色レコードに対する濃さを高める。この合計された濃さは、残留銀のない処理プロファイルを用いてマッピング関数が決定された場合は、標準化学処理へ正しくマッピングされない。かかる変化は、不安定な濃さと称される。処理プロファイルが漂白段階を用い、この段階が例えば時間に関して延長されれば、この残留銀は除去されえ、その色の寄与は除かれる。或いは、濃縮度の高い漂白剤、又はより多くの体積の或る溶液、又はより高い温度を用いることができる。これらの調整可能なパラメータは、フィルムファミリの特定のメンバに対してカスタマイズされる処理プロファイルを生じさせるよう変化されうる。安定した濃さは、望ましい結果を生じさせるためのカラーマッピングに重要である。安定した濃さは、処理プロファイルに関連する現像後段階の時間が延長された時に生じうる濃さの変化が実質的に無い繰り返し可能な現像条件から得られるものと定義される。
従って、本発明の少なくとも1つの実施例によれば、フィルムファミリの異なるメンバに対して異なる値の調整可能なパラメータを有する複数の処理プロファイルが与えられる。
フィルムファミリは、スチル写真法で用いられるカラーネガフィルムのファミリといったフィルムの用途に基づいて定義される。このフィルム分類内のフィルムメンバを処理プロファイルに基づいて分ける。フィルムの1つのファミリは、集合的に、スチル写真法で用いられるカラーネガフィルムとして知られている。処理プロファイルは、1つのフィルムに対してカスタマイズされてもよく、又は多数のフィルムに役に立つものであってもよい。処理プロファイルは、例えば、リアルタイムに近い処理、低い化学物質消費、又は低いエネルギー利用を与えるために使用されうる。本発明の望ましい実施例では、これらの処理プロファイルは、スチル写真法で用いられるカラーネガフィルムのリアルタイムに近い処理に使用される。異なる化学パッケージは、リバーサル及びカラーネガフィルムファミリ処理の両方を与えるようシステム10中に与えられる。この場合、システム10は、元のフィルムの処理、スキャン、ディジタルプリント、並びに、シングルタンク処理部、処理プロファイル、及び適切な化学物質を用いたアーカイブ記憶のためのフィルムライタによるディジタル画像ファイルからフィルムベースの画像への変換から広い範囲のサービスを与える。
図5は、処理プロファイルが用いられる本発明の第2の実施例による画像処理方法を示すフローチャートである。ステップ200において、ディジタル形式の少なくとも1つの画像へのアクセスが行われる。ステップ202において、少なくとも1つの画像は少なくとも1つの露光済みフィルム画像を発生するよう感光媒体に書き込まれる。少なくとも1つの露光済みフィルム画像のための処理プロファイルは、複数の所定の処理プロファイルから選択される(ステップ204)。ステップ206において、少なくとも1つの露光済みフィルム画像は化学処理部へ搬送され、それにより、少なくとも1つの露光済みフィルム画像は、フィルム出力画像を発生するよう、選択された処理プロファイルに従って自動的に化学的に処理される(ステップ208)。
図6は、図5の方法をより特定的に示す図である。
図5のステップ200に示すように、ディジタル形式の少なくとも1つのディジタル画像に対するアクセスが行われる。このディジタル画像は、ドッキング部によりディジタルスチルカメラから直接(ブロック300)、記憶媒体から(ブロック302)、又は図6の通信網24を用いて遠隔装置22から(ブロック304)を含むがこれらに限られない様々な手段によってアクセスされうる。
ディジタル画像データ(即ち入力ディジタル信号)は、既に、画像の内容の演色(赤、緑、及び青)であることが認識される。しかしながら、カメラの製造者によって記録されるディジタル画像データは、標準化された色空間内にある必要はない。標準化されていないとき、画像に関連付けられるデータ(しばしばメタデータと称される)は、画像の表示又はプリントのいずれかのために画像をレンダリングするときに画像処理ソフトウエアを支援するために必要とされる。しかしながら、メタデータは画像データとともに、ディジタル画像演色をCIELAB色空間等の標準化された色空間へ変換するために使用されえ(ブロック306)、この画像は次にフィルムライタによる記録のためにレンダリングされる。かかる標準化は、フィルムライタによって記録されねばならない情報の量を減少しうる。
ユーザは、アクセスされたディジタル画像のプリントを要求しうる(ブロック308)。ユーザがこのような要求を与えると、ディジタル画像データはプリンタとして構成される出力装置へ送信され、要求されたプリントが生成される(ブロック310)。プリンタは、システム10に対してローカル又は遠隔でありうる。遠隔に配置される場合、伝送のために通信網24が使用されうる。
ユーザはまた、アクセスされたディジタル画像がディスプレイ15上に表示されることを要求しうる(ブロック312)。ユーザがかかる要求を与える場合、ディジタル画像が表示され(ブロック314)、ユーザはディジタル画像プリンタを送るため、表示されたディジタル画像のうちの少なくとも1つを選択しうる(ブロック316)。
ユーザはまた、本発明に従ってフィルム出力画像の発生のために少なくとも1つのディジタル画像を選択する(ブロック316)。尚、フィルム出力画像の発生のために選択されたディジタル画像は表示される必要はない。ユーザは、アクセスされたディジタル画像データを表示することなく本発明の方法を続けることができる。
図5のステップ202に示すように、少なくとも1つの露光済みフィルム画像を発生するよう、少なくとも1つの画像は感光媒体に書き込まれる。図6中、フィルムライタ16が用いられる(ブロック318)。フィルム供給部(ブロック320)からのフィルムは、ブロック318でフィルムライタ16へ供給される。フィルム供給部のフィルムは、ハロゲン化銀ベースのフィルムである。ブロック322において、フィルムは、ディジタル画像データから導出されるステップ202の少なくとも1つの露光済みフィルム画像を発生するよう、フィルムライタ16を用いて露光される。
複数の所定の処理プロファイルは、例えば記憶装置13上にローカルに、又は遠隔装置22上に遠隔に格納される(ブロック324)。この複数の処理プロファイルにアクセスが行われ、特定の処理プロファイルが選択される(ブロック326)。選択は、フィルム供給に基づくものでありうる。即ち、どの処理プロファイルが選択されるかは、フィルムライタ16によって書き込まれているフィルムに依存する。プロファイルは、フィルム処理部18を作動させるために用いられる複数の条件を定義する。
図5のステップ206に示すように、少なくとも1つの露光済みのフィルム画像は、処理部18へ物理的/機械的に搬送され、フィルム出力画像を発生するよう、少なくとも1つの露光済みフィルム画像は選択された処理プロファイルに従って自動的に化学的に処理される(ステップ208)。より特定的には、処理部18は、露光済みのハロゲン化銀を、ユーザへ届けられる安定したフィルム画像へ変換する(ブロック328)。
フィルム出力画像は、リバーサルフィルムで得られるような直接ポジ像であってもよく、又は、フィルム出力画像はインテグラルカラー画像のためのカラーネガフィルムで得られるようなネガ像であってもよい。或いは、フィルムライタは、赤、緑、及び青の色チャネルを夫々別々に書き込んでもよい。別々に書かれるとき、画像は、ポジ像に対してリバーサルフィルムで、又は、ネガ像に対してカラーネガフィルムで得られるような色レコードでありうる。更に、これらの別々の露光は、白黒フィルムで単純な銀画像として記録されうる。
フィルム供給部(ブロック320)のフィルムに関して、インテグラルフィルム記録媒体を用いた最適な記録及び記憶に望まれるフィルム特性は、(1)光クロストークが僅かであるか全くないこと、(2)化学クロストークが僅かであるか全くないこと、(3)粒状度が低いこと、(4)放射線感度が低いこと、(5)良い熱及び高湿度維持特性を含む。項目(1)及び(2)は信号の純度に関するものであり、項目(3)は雑音に関するものであり、項目(4)及び(5)は安定性を維持する特性に関するものである。
すなわち、露光中、光クロストークが僅かであるか全くないことが望ましい。赤、緑、及び青の分光応答を記録するために用いられる乳剤の濁度から生ずる散乱された光は、画像の鮮鋭さを低下させうる。
また、現像中に化学クロストークが僅かであるか全くないことが望ましい。化学クロストークは、有利には、写真システム内の色欠陥について補正するようカラーフィルムで用いられる。イメージモディファイア、マスキングカプラ、及び現像中の銀の中心からの放出されたハロゲン化化合物は、1つの色レコードでの現像が隣接する色レコードでの色現像を抑制するよう意図的に最適化される。即ち、化学処理は、赤、緑、又は青の露光を他の色レコード露光と意図的に混同する。ディジタル画像が標準的な赤、緑、及び青の画像へ既に電子的に処理されているとき、かかる化学的なクロストークは、純粋な参照を低下させる。
望ましくは、本発明のシステムで用いられるフィルムは、低い粒状度を有する。粒状度は、情報システム中のノイズと同等である。低い粒状度が好ましいのは、フィルム自体により記録された画像へノイズが導入されないようにするためである。
低い放射線感度もまた好ましい。ハロゲン化銀は、X線又はガンマ光線といった高い強度の露光放射線によって生ずる放射線露光を記録することが可能である。かかる露光は、それ自体がノイズの源であるフィルム中にかぶりの成長を生じさせる。更に、かかる放射線源に対する高い感度は、フィルムの保管寿命を短くし、より低い放射線感度を有するフィルムに必要な場合よりも頻繁にフィルムライタ内のフィルム供給の交換を生じさせる。
良い熱及び高い湿度を維持する特性もまた好ましい。
このように、フィルム供給は、異なるフィルム種類のフィルムを与えうる。ユーザの関心の規準に依存して、或るフィルムの種類は他のフィルムの種類よりも望まれることがある。規準は、寿命、高速処理、安定したフィルムの色等を含みうる。従って、1つのフィルム処理が、異なるフィルムの種類に適用されうる。同様に、同じフィルムの種類は異なる処理によって処理されうる。
尚、本発明の方法によって発生されるフィルム出力画像はフィルムネガであることが望ましく、なぜならばかかるフィルムネガは長期の記録保存可能性を与えるためである。図7Aに示すように、フィルム出力画像50Aは、フィルムネガを有しうる。更に、図7Bに示すように、フィルム出力画像50Bは、フィルムネガを含む画像領域とテキスト情報を入れるためのテキスト領域とを有する。かかるテキスト情報は、ユーザの名前及び/又はアドレスといったユーザ情報、処理情報、小売業者/処理業者の名前及び/又はアドレス、価格情報、支払い方法、画像内容情報(例えば「サリーの1歳の誕生パーティー」、「2000年のクリスマス」等を含みうる。かかるテキスト情報は、アルファベット、数字、英数字、シンボル、アイコン等を含みうる。テキスト情報はまた、フィルムネガ上に直接書き込まれうる。
同様に、フィルム出力画像は、ポジ像を有しうる。
更に、フィルム出力画像は、ポジ像及びフィルム画像を有しうる。例えば、図7Cに示すように、フィルム出力画像50Cは、フィルムネガ用の第1の画像領域と、ポジ像用の第2の画像領域とを含む。図7Cは、第1の領域が第2の画像領域とは異なることを示す。画像領域は互いに離間してもよく、又は境を接するもの、近くにあるもの、又は隣接するものであってもよい。望ましくは、ポジ像は、フィルムネガのポジである。即ち、ポジ像とフィルムネガは同じ画像内容を有する。かかるフィルムネガ及びポジ像は、望ましくは同じ(即ち単一の)感光媒体上で互いに近くに配置され、記録保存の安定性と読みやすい視覚的な表示の両方を与えることが望ましい。かかる配置では、ポジ像は、ユーザに対して画像の内容のクイック・リファレンスを与えると共に、フィルムネガは記録保存手段を与える。フィルムネガとポジ像は、別々の媒体に配置されうるが、近くに配置されていれば記録保存が容易となることが認識される。別々に配置される場合、フィルムネガをその対応するポジ像と対応付けることを支援するために、別々の媒体の夫々に識別子が配置されうる。望ましくは、フィルム出力画像は単一の感光媒体から構成される。図7A乃至図7Gに示されるフィルム出力画像は、写真製品又は写真画像と称されうる。
テキスト情報は、フィルム出力画像50Dを示す図7Dに示されるように、フィルムネガ及びポジ像とともに含まれうる。
図7Eに示すように、画像は、織り交ぜられたフィルムネガ及びポジ像からなるものでありうる。即ち、フィルムネガ及びフィルム画像は共に、同じ画像領域/空間内にある。
図7F及び図7Gは、複数のフィルムネガ及びポジ像を含む出力画像50F及び50Gを夫々示す図である。図示するように、フィルムネガは、対応するポジ像の近くに配置されうる。或いは、複数のフィルムネガは、互いの近くに配置されえ(即ちグループ化され)、同様に、複数のポジ像は互いの近くに配置されうる(即ちグループ化されうる)。他の配置が公知でありうる。
フィルム出力画像50A乃至50Dに対するフィルムネガは、図3乃至図6を参照して上述された方法を用いて得られる。
フィルム出力画像50C、50D、50E、50F及び50Gの生成について、以下、図9A及び図9Bを参照してより詳細に説明する。
上述の方法は自動化された方法及びスタンドアロン装置に関連するものであるが、本発明の更なる実施例は、小売業者、卸売り写真仕上げ業者等によって使用されえ、スタンドアロンシステムに限られるものではない。この実施例は、ユーザが望みうるいかなるものでもありうる感光媒体を提供することに関する。即ち、複数の出力を発生するために複数の方法によって処理されうる1つの感光媒体が提供されうる。
フィルムライタへの入力信号は、スキャンされたカラーネガフィルムから、スキャンされたリバーサルフィルムから、ディジタルスチルカメラから、PhotoCD、携帯電話機やPDA等の移動装置、メモリカード、メモリスティック、及び当業者によって知られている他のディジタル源から入来しうる。顧客は、アーカイブ記憶及び光学プリント互換可能性のためにディジタル画像のカラーネガ記録を持つこと、又は、アーカイブ記憶及び人間が読むことが出来るようディジタルファイルのリバーサル画像を持つことを求めうる。図8は、表の形式で、既存の技術を用いて取得されうる幾つかの組合せ、又は、望ましい実施例では両方の画像形式(カラーネガ及びリバーサル)が図7C及び図7Dに示されるように1つのフィルム上に存在することを可能とする新しいフィルムを示す。実際、いずれの画像も1つの画像フレーム内に含まれうる。
本発明によれば、フィルム処理部と組み合わされたフィルムライタは、その上にディジタルシーンが書き込まれるフィルムとしてカラーネガフィルムを用いて動作し、このフィルムがやはりシステムの一部である既存のカラーネガ処理を用いて処理されるよう設計されうる。この場合、カラーネガ像のみがこの装置からの出力として取得される。既存のカラーネガフィルムがフィルムライタ用のフィルムとして用いられる場合、色付きのマスキングカプラを従来のカラーネガフィルム設計の一部として用いる一般的な習慣のため、フィルム自体に色が付けられる。結果として得られるフィルムライタ画像は、望ましくは図4Aに関して上述したようなシーンのネガ像である。或いは、本発明による処理部と組み合わされたフィルムライタは、その上にディジタルシーンが書き込まれるフィルムとして従来のリバーサルフィルムを用いて動作するよう設計されえ、このフィルムはやはりシステムの一部である既存のリバーサル処理を用いて処理される。この場合、この装置からの出力としてリバーサル画像のみが得られる。結果として得られる画像は、図4Bに上述したようにシーンのポジ像である。この画像は、カラーネガ像よりも容易に人間が読み取り可能である。ポジ像よりも低い全体コントラストを有するカラーネガ像は、濃さのダイナミックレンジが減少されているため、フィルムスキャナによってより容易に読まれる傾向がある。これらのアプローチは、純粋に技術であると考えられえ、即ち、或るフィルムとその取引上認識される処理の組合せは、一片のフィルム上に組み合わされたからーネガ及びポジ像を与えないが、いずれの種類の出力も1つのフィルムライタ及びフィルム処理部内で別々に存在しうる。例えば、ここに参照として組み入れられ共通に譲渡された特許文献4に示すシステムが使用されうる。
本発明では、光学的にプリント可能であり低いダイナミックレンジのスキャナで読むのが容易なシーンのカラーネガ表現と、より高いコントラストを有し人間が読むことが可能なシーンのポジ像表現の両方を得るために、フィルムライタ内で1つのフィルムと1つの処理が使用されうる。ここで図9A及び図9Bを参照するに、例のためだけに、ディジタルファイル(ブロック400)を考える。シーンのディジタルファイル(ブロック402)は、赤、緑、及び青のパッチを有するシーン画像である。図9A及び図9Bには図示しないが、ディジタル情報を管理し、ネガ像を得るためにこれをフィルムライタ16に送る(ブロック318で)準備をするコンピュータがある。フィルムライタ16の露光装置は、(図9A及び図9Bのブロック404に図示し、図4Aに示すように)フィルムを赤、緑、及び青の光に露光させ、夫々、赤の感光層、緑の感光層、及び青の感光層に露光を生じさせる。露光されたフィルムは、C41処理等のネガタイプ化学処理(図9A及び図9Bのブロック328)で処理される。使用されうる処理は、ここに参照として組み入れられ共通に譲渡された特許文献4に記載のものを含む。処理は、(図9A及び図9Bのブロック406に図示し、図4Aに示すように)赤の感光層にシアン画像を、緑の感光層にマゼンタ画像を、青の感光層にイエローの画像を生じさせる。結果として得られる画像は、スキャンに適したカラーネガフィルムの低いコントラストを有し、光学的にプリントされうる。本例でフィルムライタ内で用いられるフィルムは、直接ポジ像が容易に人間によって読み取られるよう、クリアな透明層を用いて作られる。従って、得られたネガ像は、従来のカラーネガフィルムに用いられる色付きのマスキングカプラを有さない。フィルムライタはまた、ディジタル画像ファイルから得られる画像情報に加えてカラーマスクの濃さを発生するよう、フィルムライタ内で用いられる透明フィルムを露光する。この場合、カラーネガの露光はまた、従来のカラーネガフィルムのように見える。かかるマスクは、結果として得られる画像が、従来の方法でのプリントのためにフィルムをバランスするときにマスクがあると想定する光学又はディジタルミニラボ上の標準設定を用いて次にプリントされる場合は有用であり得る。
アーカイブ記憶のためのカラーネガ像に加えて、フィルムライタ16は、次のフレーム上に、又は望ましくは同じフレームに、同じシーンのポジ像を書く。このような画像は、カラーネガ像よりも高いコントラストを有する傾向があり、図4Bに示すように元のシーンのように見えるため、人間が読むことが可能である。尚、シーンのポジ像を表現する従来の減色システムでは、露光時にカラーネガ及びリバーサルフィルムの両方に共通である反転された画像を得るために、化学処理条件が変更される。1つの減色フィルムと1つのネガタイプ(negative−working)化学物質を用いることを達成するため、シーンのディジタルファイルは反転される。従って、ディジタルファイルを管理するコンピュータは、画像情報をその補色へ変換し、即ち、図9A及び図9B中でブロック408に示されるように、赤はシアンへ、緑はマゼンタへ、青はイエローへ変換される。即ち、ディジタルファイルは、ネガフィルムが化学的に反転されるのではなく、計算上反転されるよう操作される。更に、この段階では、人間の読み取り可能性のために従来のポジ像として得られるものに近くなるようディジタル画像の全体のコントラストは増加されねばならないことがあり、任意の所望のテキストが画像領域又は画像領域に隣接して付加されてもよい。この相補画像は、フィルムライタ16(ブロック318)へ送られる。赤シーン情報は、その相補画像へ変換され、フィルムライタに、装置内で用いられる減色フィルムの緑感光層及び青感光層を露光させる(図9A及び図9B中のブロック410)。緑シーン情報は、その相補画像へ変換され、フィルムライタに、装置内で用いられる減色フィルムの赤感光層及び青感光層を露光させる。青シーン情報は、その相補画像へ変換され、フィルムライタに、装置内で用いられる減色フィルムの赤感光層及び緑感光層を露光させる。露光されたフィルムは、図9A及び図9B中のブロック412に示すように各露光された画像層内で色素形成を生じさせる本例の共通のネガタイプ化学物質(ブロック328)中で処理される。この画像はネガ像の反転である(ブロック406)。これは、これと付随するテキストを容易に人間によって読み取り可能とする図4Bに示すシーンのポジ像である。
画像処理は、CPU17といったプログラムされたコンピュータを用いて行われる。プログラムは、例えば、赤目の検出及び/又は修正、トーンスケール調整、及び/又は、コントラスト調整等の少なくとも1つの処理アルゴリズムを含みうる。コンピュータプログラムプロダクトは、1つ又はそれ以上の記憶媒体を含みうるものであり、例えば、磁気ディスク(例えばフロッピー(登録商標)ディスク)又は磁気テープ等の磁気記憶媒体、光ディスク、光テープ、又は機械読み取り可能なバーコード等の光記憶装置、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読み出し専用メモリ(ROM)等の固体電子記憶装置、又は本発明による方法を実施するために1つ又はそれ以上のコンピュータを制御する命令を有するコンピュータプログラムを格納するのに用いられる任意の他の物理的な装置又は媒体を含みうる。
上述のように、システム10は、例えば露光済み35mm又はAPSフィルム等の露光済みの(しかし未処理)の感光媒体を受容する手段36を含みうる。システム10は、露光済みのフィルム画像からフィルム出力画像を発生するよう本発明の特徴を使用しうる。従って、システム10は、アナログ入力(即ち露光済みフィルム画像)又はディジタル入力(即ちディジタル画像)からフィルム出力画像を発生するよう適応される。
例示のためにキオスクとして構成される本発明による画像処理システムを示す図である。 図1のシステムに含まれる機能を示す図である。 本発明の第1の実施例による方法を示すフローチャートである。 カラーハードコピー画像を発生するのに用いられる減色法の従来のネガ・ポジ(negative−to−positive)法を示す図である。 カラーハードコピー画像を発生するのに用いられる減色法の直接ポジ法を示す図である。 現像プロファイルを用いる本発明の第2の実施例による方法を示すフローチャートである。 図4の方法を更に説明するための図である。 本発明により発生されうるフィルム出力画像の例を示す図である。 本発明により発生されうるフィルム出力画像の例を示す図である。 本発明により発生されうるフィルム出力画像の例を示す図である。 本発明により発生されうるフィルム出力画像の例を示す図である。 本発明により発生されうるフィルム出力画像の例を示す図である。 本発明により発生されうるフィルム出力画像の例を示す図である。 本発明により発生されうるフィルム出力画像の例を示す図である。 フィルム媒体及び関連する現像サイクルに対するフィルムライタのオプションを示す図である。 1つの化学処理システムを用いてネガとポジ像を1つのフィルム上に結合する本発明による第3の実施例を示す図である。 1つの化学処理システムを用いてネガとポジ像を1つのフィルム上に結合する本発明による第3の実施例を示す図である。
符号の説明
10 画像処理システム
12 ディジタルリーダ
13 記憶装置
14 画像表示装置
15 画像ディスプレイ
16 フィルムライタ
17 中央処理装置(CPU)
18 処理部
20 出力装置
22 遠隔装置
24 通信網
26 支払い装置
28 スキャナ
30 キーボード
32 入力ポート
34 引渡し領域
36 手段

Claims (3)

  1. ディジタル形式の少なくとも1つの画像にアクセスする段階と、
    少なくとも1つの露光済みフィルム画像を生成するよう前記少なくとも1つのディジタル画像を感光媒体に書き込む段階と、
    前記少なくとも1つの露光済みフィルム画像を化学処理部へ機械的に搬送する段階と、
    フィルム出力画像を生成するよう前記少なくとも1つの露光済みフィルム画像を自動的に化学的に処理する段階とを含む、自動化された画像処理方法。
  2. 前記フィルム出力画像は、写真フィルムネガを有する第1の画像領域と、前記写真フィルムネガに対応するポジ像を有する第2の画像領域とを含む、請求項1記載の方法。
  3. ディジタル形式の少なくとも1つの画像にアクセスする段階と、
    少なくとも1つの露光済みフィルム画像を生成するよう前記少なくとも1つのディジタル画像を感光媒体に書き込む段階と、
    複数の所定の処理プロファイルから前記少なくとも1つの露光済みフィルム画像用の処理プロファイルを選択する段階と、
    前記少なくとも1つの露光済みフィルム画像を化学処理部へ機械的に搬送する段階と、
    フィルム出力画像を生成するよう前記選択された処理プロファイルに従って前記少なくとも1つの露光済みフィルム画像を自動的に化学的に処理する段階とを含む、自動化された画像処理方法。
JP2004035606A 2003-02-17 2004-02-12 自動画像処理システム及び方法 Pending JP2004252448A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US44808403P 2003-02-17 2003-02-17
US10/389,413 US20060250666A1 (en) 2003-02-17 2003-03-14 Automated image processing system and method

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004252448A true JP2004252448A (ja) 2004-09-09

Family

ID=32684766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004035606A Pending JP2004252448A (ja) 2003-02-17 2004-02-12 自動画像処理システム及び方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20060250666A1 (ja)
EP (1) EP1447964A3 (ja)
JP (1) JP2004252448A (ja)
CN (1) CN1523441A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4349391B2 (ja) * 2006-08-07 2009-10-21 セイコーエプソン株式会社 画像表示システム
US7391886B1 (en) * 2008-01-09 2008-06-24 International Business Machines Corporation Digital camera with image tracking system
FR2985838B1 (fr) * 2012-01-18 2014-02-07 Antoine Simkine Procede de sauvegarde d'un contenu cinematographique numerique.
DE102014003950A1 (de) * 2013-04-18 2014-10-23 Heidelberger Druckmaschinen Ag Farbzonenbedienpanel mit Touchscreen

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4734763A (en) * 1983-07-04 1988-03-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Apparatus for generating positive or negative image output signals from either positive or negative originals
US4764807A (en) * 1987-08-16 1988-08-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. CRT image printing apparatus
JP2571074B2 (ja) * 1987-10-29 1997-01-16 富士写真フイルム株式会社 ハロゲン化銀カラー写真感光材料
US5043756A (en) * 1988-08-31 1991-08-27 Konica Corporation Automatic developing apparatus for a photosensitive material
US4958220A (en) * 1988-12-27 1990-09-18 Eastman Kodak Company Color imaging apparatus producing visually matched displays of perceptually distinct reproduced images
US5035398A (en) * 1990-04-11 1991-07-30 Chiang Chao Cheng Mounting structure for a smoke exhauster
US5229585A (en) * 1991-02-19 1993-07-20 Minnesota Mining And Manufacturing Company Film cartridge bar code scanner and controller for a digital imaging system
US5223891A (en) * 1991-03-04 1993-06-29 Eastman Kodak Company Production of second-generation camera-original control tool photographies via photography of digitally-generated transparency of an original scene
GB9117940D0 (en) * 1991-08-20 1991-10-09 Kodak Ltd Processing of photographic film
US5198907A (en) * 1991-08-23 1993-03-30 Eastman Kodak Company Method and appratus for automatically locating predefined exposure areas in a scanned image
JP3104941B2 (ja) * 1992-11-30 2000-10-30 富士写真フイルム株式会社 写真プリントシステム
US5499044A (en) * 1993-09-07 1996-03-12 Eastman Kodak Company Method of producing positive prints from digital image signal data using a film recorder
US5482896A (en) * 1993-11-18 1996-01-09 Eastman Kodak Company Light emitting device comprising an organic LED array on an ultra thin substrate and process for forming same
JPH08324175A (ja) * 1995-06-01 1996-12-10 Fuji Color Service Co Ltd プリント注文用ツール及びプリントの注文方法
DE69724030T2 (de) * 1996-04-26 2004-06-03 Fuji Photo Film Co., Ltd., Minami-Ashigara Vorrichtung zur Entwicklung von lichtempfindlichem Material
US5991548A (en) * 1997-11-07 1999-11-23 Eastman Kodak Company Apparatus and methods for loading a photographic camera with a film specified by the camera
US6215547B1 (en) * 1998-11-19 2001-04-10 Eastman Kodak Company Reflective liquid crystal modulator based printing system
US6330018B1 (en) * 1999-12-22 2001-12-11 Eastman Kodak Company Method and apparatus for printing high resolution images using reflective LCD modulators
US6781724B1 (en) * 2000-06-13 2004-08-24 Eastman Kodak Company Image processing and manipulation system
GB0023091D0 (en) * 2000-09-20 2000-11-01 Eastman Kodak Co Processing photographic material
US6520694B1 (en) * 2002-01-18 2003-02-18 Eastman Kodak Company System and method for processing photographic film images

Also Published As

Publication number Publication date
EP1447964A2 (en) 2004-08-18
EP1447964A3 (en) 2004-10-20
US20060250666A1 (en) 2006-11-09
CN1523441A (zh) 2004-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6483570B1 (en) Image processing
US6353487B1 (en) System and method for selecting photographic images using index prints
US7982909B2 (en) Method for automatically generating a dynamic digital metadata record from digitized hardcopy media
KR20010112100A (ko) 필름 현상 방법 및 이미지 프로세싱 장치
JP2002281208A (ja) 写真仕上げ方法
AU4484699A (en) Image printing
JP2002077474A (ja) プリントシステム
US6215559B1 (en) Image queing in photofinishing
CN100380416C (zh) 广告媒体的制作方法
US6989221B2 (en) Photographic article
JP2000049990A (ja) 写真仕上げ装置
JPH0895163A (ja) ラボラトリィ・システム,再生機およびフイルム画像管理方法
US6369873B1 (en) Thermal processing system and method including a kiosk
JP2004252448A (ja) 自動画像処理システム及び方法
JP2007511932A (ja) 現像システム、及び現像商品及び/又はサービスを得る方法
US6724990B2 (en) Digital film recorder
US6769617B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP2004110244A (ja) プリントシステムおよびプリント
JP2006215698A (ja) 写真プリント作成システムおよび写真プリント受注方法
US6365331B1 (en) Thermal film having at least two imaging layers with different processing characteristics and a method of forming and processing the same
US20060132839A1 (en) Data frame having database access information
JP2008525852A (ja) データフレームにより指定される写真加工サブチャネル
JP2008525853A (ja) 序列付きデータ・フレームを使用する写真仕上げのコントロール
JP2001125215A (ja) 写真アルバムの作成システム
JP2003125185A (ja) 画像データ読み出し方法及び装置