JPH06129033A

JPH06129033A - 建物の壁構造

Info

Publication number: JPH06129033A
Application number: JP30161392A
Authority: JP
Inventors: Hiromi Tonegawa; 浩巳刀根川
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 1992-10-15
Filing date: 1992-10-15
Publication date: 1994-05-10

Abstract

(57)【要約】【目的】間柱を構造躯体に固定するのに先立って内壁
パネルを固定できる壁構造を提供すること。【構成】建物の壁構造は、建物の構造躯体にボルト結
合される間柱（２０）と、外壁パネル（２２）と、内壁
パネル（２４）と、継ぎ材（２６）とを備える。外壁パ
ネル（２２）は間柱に固定される壁フレーム（３８）と
壁フレームに固定される表面材（３９）とを有する。２
つの内壁パネル（２４）が、表面材（３９）に沿う水平
方向へ間柱（２０）のボルト結合に必要な間隔（４６）
をおいて外壁パネル（２２）の内方に配置され、間柱
（２０）に固定される。継ぎ材（２６）が間隔（４６）
内に配置され、２つの内壁パネル（２４）に固定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は建物の壁構造に関し、特
に、建物が複数のユニットからなる場合に、前記ユニッ
トに取り付けるのに適する壁構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４に示すように、建物の構造躯体（図
示せず）にボルト結合される間柱１０と、この間柱１０
に固定される壁フレーム１２および壁フレーム１２に固
定される表面材１３を有する外壁パネル１４と、外壁パ
ネル１４の内方に配置され、木レンガ１６を介して間柱
１０に固定される内壁パネル１８とを備える壁構造があ
り、また類似の壁構造が提案されている（実開昭59-674
08号公報）。

【０００３】前記壁構造では、間柱１０をボルト１１に
よって建物の構造躯体に結合する作業のため、外壁パネ
ル１４を取り付けた間柱１０を構造躯体にボルト結合
し、その後、内壁パネル１８を固定するか、または、間
柱１０を構造躯体にボルト結合し、次いで外壁パネル１
４を間柱１０に固定し、その後、内壁パネル１８を間柱
１０に固定するかの手順に従う必要がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】いずれも、内壁パネル
の固定が、間柱の構造躯体へのボルト結合の後になるた
め、建物の天井のような構造体が内壁パネルの移動の障
害となり、内壁パネルの移動の機械支援が困難である。

【０００５】本発明の目的は、間柱を構造躯体に固定す
るのに先立って内壁パネルを固定できるようにし、それ
によって内壁パネルの移動の機械支援を可能にする建物
の壁構造を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る建物の壁構
造は、建物の構造躯体にボルト結合される間柱と、この
間柱に固定される壁フレームおよび壁フレームに固定さ
れる表面材を有する外壁パネルと、前記表面材に沿う水
平方向へ前記間柱のボルト結合に必要な間隔をおいて前
記外壁パネルの内方に配置され、前記間柱に固定される
２つの内壁パネルと、前記間隔内に配置され、前記２つ
の内壁パネルに固定される継ぎ材とを備える。

【０００７】

【作用および効果】内壁パネルを間柱に先付けし、その
後、間柱を構造躯体にボルト結合し、前記間隔にもたら
した継ぎ材を内壁パネルに固定して壁構造が完成する。

【０００８】間柱のボルト結合に必要な間隔を確保した
状態で内壁パネルの先付けができることから、天井のよ
うな構造体に邪魔されずに内壁パネルの移動の機械支援
ができ、作業性を向上できる。また、前記空間を利用し
て電気の配線をすることができる。

【０００９】

【実施例】建物の壁構造は、図１および図２に示すよう
に、間柱２０と、外壁パネル２２と、内壁パネル２４
と、継ぎ材２６とを備える。

【００１０】間柱２０は、建物の梁のような構造躯体２
８にボルト結合されるもので、図３に示す実施例では、
水平断面がいわゆるハット形状を呈する第１構造材３０
と、第１構造材３０に挿入されかつ溶接された、水平断
面が長方形状を呈する第２構造材３１と、正面形状がそ
れぞれコ字状を呈する第３構造材３２および第４構造材
３３とからなる。第３構造材３２と第４構造材３３と
は、開口部分を第２構造材３１の外側面に当てがい、第
２構造材３１に溶接されている。間柱２０は、第３構造
材３２および第４構造材３３にそれぞれ設けられたボル
ト穴３４を貫通するボルト３６によって構造躯体２８に
固定される。

【００１１】外壁パネル２２は、間柱２０に固定される
壁フレーム３８と、壁フレーム３８に固定される、不燃
材料で形成された表面材３９とを有する。

【００１２】図１に示す実施例では、壁フレーム３８
は、水平断面がほぼＵ字形を呈する形状に形成されてお
り、間柱２０の第１構造材３０のフランジ部にリベット
４２によって結合されている。これにより、外壁パネル
２２が間柱２０に固定される。

【００１３】内壁パネル２４は装飾材で形成されたもの
で、木フレーム４４を有する。１つの間柱２０に対して
２つの内壁パネル２４が、外壁パネルの表面材３９に沿
う水平方向へ間柱２０のボルト結合に必要な間隔４６を
おいて外壁パネル２２の内方に配置され、間柱２０に固
定される。

【００１４】図１および図３に示す実施例では、水平断
面がコ字状を呈するブラケット４８が間柱２０の第２構
造材３１に溶接されている。内壁パネル２４の木フレー
ム４４をブラケット４８に当てがい、タッピングねじ
（図示せず）をブラケット４８から木フレーム４４にね
じ込んで、内壁パネル２４がブラケット４８に結合さ
れ、ブラケット４８を介して間柱２０に固定されてい
る。

【００１５】図示の実施例によれば、ブラケット４８に
木フレーム４４を当てがうだけで、間柱２０のボルト結
合に必要な間隔４６を確保できる。さらに、ブラケット
４８に平坦なプレート５０を溶接すると共に、プレート
５０の両端部をブラケット４８から突出してあるため、
プレート５０に木フレーム４４を当てがうことにより、
外壁パネル２２から内壁パネル２４に至る壁厚方向の寸
法決めを行うことができる。

【００１６】継ぎ材２６は、内壁パネル２４の面材と同
じ材質のもので、内壁パネル２４の面材間の間隔４６内
に配置され、２つの内壁パネル２４の木フレーム４４に
固定される。継ぎ材２６を内壁パネル２４に固定するに
先立ち、断熱材５２を間隔４６内に配置し、間柱２０に
取り付ける。

【００１７】壁構造を組み立てるべきとき、防水材５４
を間柱２０とフレーム３８との間に置き、外壁パネル２
２のフレーム３８を間柱２０の第１構造材３０に当てが
い、リベット４２によって取り付ける。その後、内壁パ
ネル２４をブラケット４８に当てがい、タッピングねじ
で固定する。このように、いわばアッセンブリとなった
ものをユニットの所定位置へもたらし、間隔４６内に手
を差し込んでボルト３６を構造躯体２８にねじ込む。間
柱２０を固定した後、断熱材５２を矢印のように間隔４
６内に入れ、継ぎ材２６を内壁パネル２４に釘止めす
る。

【００１８】図示の実施例のように、間柱２０が上下の
部位でそれぞれ１本のボルト３６によって構造躯体２８
に固定される場合、間柱２０が回転することがある。そ
の結果、隣り合せに位置する２つの内壁パネル２４が同
一の平面から外れ、互いに対向する端部に段差が生ずる
が、段差が小さければ、継ぎ材２６によってその段差を
吸収できる。

【００１９】さらに、図示の実施例のように、断熱材５
２を間隔４６内に配置することにより、間柱２０と内壁
パネル２４との間に断熱層を確保できる。間柱の部分で
２つの内壁パネルの切れ目が生ずると、ここに熱橋現象
が発生することがあるが、この実施例によれば、その発
生を有効に防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る壁構造の実施例の水平断面図であ
る。

【図２】間柱と構造躯体との結合部を示す垂直断面図で
ある。

【図３】間柱の実施例の斜視図である。

【図４】従来の壁構造の水平断面図である。

【符号の説明】

２０間柱２２外壁パネル２４内壁パネル２６継ぎ材３８フレーム３９表面材４６間隔４８ブラケット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】建物の構造躯体にボルト結合される間柱
と、この間柱に固定される壁フレームおよび壁フレーム
に固定される表面材を有する外壁パネルと、前記表面材
に沿う水平方向へ前記間柱のボルト結合に必要な間隔を
おいて前記外壁パネルの内方に配置され、前記間柱に固
定される２つの内壁パネルと、前記間隔内に配置され、
前記２つの内壁パネルに固定される継ぎ材とを備える、
建物の壁構造。