JPH06128680A - ホウ化物、窒化物および鉄バインダー金属に基づく混合焼結金属材料 - Google Patents

ホウ化物、窒化物および鉄バインダー金属に基づく混合焼結金属材料

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JPH06128680A
JPH06128680A JP2419105A JP41910590A JPH06128680A JP H06128680 A JPH06128680 A JP H06128680A JP 2419105 A JP2419105 A JP 2419105A JP 41910590 A JP41910590 A JP 41910590A JP H06128680 A JPH06128680 A JP H06128680A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高融点ホウ化物および窒化物と低融点鉄バイ
ンダー金属とに基づく硬質金属混合材料および製造方
法。 【構成】 次の成分: (1) 例えば二ホウ化チタンおよび二ホウ化ジルコニ
ウムのような、ホウ化物40〜97容量%、(2) 例
えば窒化チタンおよび窒化ジルコニウムのような窒化物
1〜48容量%、(3) 例えば酸化チタンおよび酸
化ジルコニウムのような酸化物 0〜10容量%、この
場合に、(2)と(3)を例えばオキシ窒化チタンおよ
びオキシ窒化ジルコニウムのようなオキシ窒化物とする
こともできる(4) 例えば鉄および鉄合金のような低
炭素バインダー金属 2〜49容量%から上記混合材料
を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】周期律表第4b族〜第6b族の金属の▲高
▼融点炭化物と鉄族 特にコバルトからの低融点バイン
ダー金属とに基づく金属硬質材料からの焼結材料を意味
する硬質金属はかなり以前から公知である。これらは主
として切削加工テクノロジーおよび摩耗の制御に用いら
れる。通常の粉末硬質材料からこの硬質金属を製造する
ためには、バインダー金属が必要であり、これは合金形
成(溶液)下の焼結プロセス中に硬質材料を濡らさなけ
ればならない。これによって初めて、使用に適した硬質
金属の粘り強く−硬い 硬質金属ミクロ構造が形成され
る、このようなミクロ構造ではWC−COとTiC−W
C−COの系が最も周知である。さらに、鉄族からのバ
インダーは例えばホウ化物および窒化物のような、他の
▲高▼融点金属硬質材料にも適していることは公知であ
る〔「ウールマンズ エンサイクロペディア デア テ
クン.ケミー(Ullmans 「硬質金属(Hartmetalle)」章515−5
21頁参照〕。
【0002】60年代に、TiB−Fe、Coまたは
Ni、およびZrBとFe、CoまたはNiの系がす
でに研究されていた。これによって、バインダーとして
20%までのFeを含むTiBに基づくこのような合
金がWC−CoおよびTiC−WC−Coに基づく合金
よりもかなり硬質であることが判明していた。CoとN
iとを含むZrBに基づく合金は脆く、非酸化安定性
であるが、FeはZrBと反応して正方晶系のFe
Bを形成するので、バインダーとして用いられない〔ブ
イ.エフ.フンケ(V.F.Funke)等およびエ
ム.イー.チレル(M.E.Tyrell)等の研究、
「ホウ素と耐火性ホウ化物(Boron and Re
fractory)」ブイ.ジェイ.マトコヴィッチ
(V.J.Matkovich)編集、シュプリンゲル
出版社(Springer−Verlag)、ベルリン
−ハイデルベルグ−ニューヨーク、1977年、XIV
章、表7に関連して484頁、表8に関連して488頁
参照〕。
【0003】これらの結果から、過度に脆いという欠点
を補償し、耐食性、熱安定性および/または酸化安定性
を高度に必要とする切削材料分野その他の用途に対して
このような合金の工業的使用を可能にする、これらのホ
ウ化物に適したバインダーがまだ発見されていないこと
は明らかであると結論された(上記文献489頁参
照)。
【0004】非常に高い割合(少なくとも50%以上)
のバインダー特に鉄を含む、チタンおよびジルコニウム
の窒化物およびカルボ窒化物(carbonitrid
e)に基づく合金は特に強靱であるが、もはやあまり硬
質ではない(HV 1050−1175)〔オスカーソ
ン(Oskarsson)等の米国特許第A4,14
5,213号明細書参照〕。このような物質は上記窒化
物に基づく系よりも実際に脆くないと思われる。しか
し、これらは硬度が低いために、例えばSIC強化アル
ミニウム合金のような、硬質の耐高温性材料の加工には
適していない。
【0005】特にチタンおよびジルコニウムの二ホウ化
物、特に窒化チタンおよび炭化チタンである炭化物およ
び/または窒化物 ならびに 例えば特にホウ化コバル
ト、ホウ化ニッケルまたはホウ化鉄のような、ホウ化物
に基づくバインダーに基づく組合せは、特にCoBと理
解されるホウ化物バインダーのために非常に硬質であり
強靱であるが、その代りに特に脆いので、問題を解決す
ることにはならない〔ワタナベ(Watanabe)等
の米国特許第A4,379,852号明細書参照〕。
【0006】最後に、焼結工程中に存在する酸素と反応
する黒鉛を、ホウ化チタンと任意に炭化チタンとに基づ
く、鉄、コバルトおよびニッケルまたはこれらの合金で
あるバインダーを含む公知の系に、混合物を焼結する前
に加えることもすでに試みられている。このようにし
て、充分に硬質かつ強靱である切削材料(cuttin
g material)が得られ、これらは特にアルミ
ニウムおよびアルミニウム合金の切削に有用であるとい
われている〔モスコヴィッチ(Moskowitz)等
のヨーロッパ特許第B148,821号明細書(これは
PCT出願第WO84/04,713号に基づく)参
照〕。しかし、鉄存在下での黒鉛とホウ化チタンとの反
応によって、好ましくないFeB相の形成が促進され
る、FeB相は二ホウ化チタンよりも硬質でないのみ
でなく、延性鉄バインダー相の割合をも減ずるので、こ
れから得られる材料は低硬度であるのみでなく、低靱性
である。
【0007】従って、周期律表第4b族の金属の高融点
ホウ化物および窒化物と、鉄または鉄合金から成る低融
点バインダー金属とに基づく、▲高▼度にち密であり、
非常に硬質、靱性かつ安定であるため、硬質かつ耐高温
性である材料の切削用材料として有用である硬質金属−
混合材料を提供することが目的である。
【0008】本発明による混合材料は次の成分: (1)二ホウ化チタン、二ホウ化ジルコニウムおよびこ
れらの混合結晶から成る群から選択されたホウ化物40
〜97容量%; (2)窒化チタンおよび窒化ジルコニウムから成る群か
ら選択された窒化物1〜48容量%; (3)酸化チタンおよび酸化ジルコニウムから成る群か
ら選択された酸化物0〜10容量%;この場合に成分
(2)と(3)の全てまたは一部がオキシ窒化チタンお
よびオキシ窒化ジルコニウムから成る群から選択された
オキシ窒化物として存在することもありうる;および (4)低炭素鉄または鉄合金2〜59容量%から成り、
次の性質:混合材料全体の理論的に可能な密度を基準に
して少なくとも97%TDの密度、硬質物質相の粒度
最大5.5μm、硬度(HV30)少なくとも120
0、曲げ破壊強さ(室温において4点法によって測定)
少なくとも1,000MPa、破壊抵抗 KIC 少な
くとも8.0MPam1/2を有する。
【0009】硬質物質成分がホウ化チタンおよび窒化チ
タンから成り、これらが混合材料全体の50〜97容量
%、好ましくは50〜90容量%、特に約80容量%を
共に占める硬質金属混合材料が特に適切であることが判
明している。硬質物質成分の2.5〜50容量%が窒化
チタンから成ることが好ましい。混合材料全体中の10
0容量%までの残りの割合は、0.1〜10容量%の割
合で任意に存在しうる酸化物、特に酸化チタンと、低炭
素鉄または鉄合金から成るバインダー金属相とに分配さ
れる。低炭素鉄等級の合金元素はクロムまたはクロム/
ニッケル混合物であることが好ましい。
【0010】本発明による硬質金属−混合材料は例えば
微細な出発物質粉末混合物の無圧焼結または低炭素バイ
ンダーによる硬質物質成分からの孔質成形体の浸透のよ
うな、本来公知の方法によって製造することができる。
【0011】この方法の実施には、出発物質として非常
に微細で、非常に純粋な出発物質粉末を用いることが好
ましい。硬質物質成分として選択する、ホウ化物と窒化
物は、生成した焼結体中のミクロ構造の形成に不利に作
用する炭素含有不純物をできるだけ含まないことが望ま
しい。例えば、製造に帰因して炭化ホウ素を含みうる二
ホウ化チタンは鉄の存在下での焼結工程中に、既述した
ように、黒鉛と反応するのみでなく、炭化ホウ素とも反
応して次式:
【化1】 によって示すように、好ましくないFeB相を形成す
る。
【0012】しかし、例えばTiO、Tiおよ
び/またはTiOおよびジルコニウムの対応酸化物を意
味する、チタンおよびジルコニウムの付着性酸化物とし
て主として存在する酸素は妨害とならず、出発物質粉末
中で約2重量%まで許容される。さらに、このような酸
化物(特に酸化チタン)の別の添加も焼結過程を妨げ
ず、例えば完成混合材料中に10容量%まで存在する場
合も酸化チタンは混合材料の性質を実際に変化させない
ことが判明した。
【0013】酸素は酸化物としての他に、全てまたは一
部がチタンおよびジルコニウムのいわゆるオキシ窒化物
としても存在しうる。これは、式Ti(ON)およびZ
r(ON)に応じて窒素原子の幾つかが、酸素原子によ
って替えられた窒化チタンと窒化ジルコニウムと理解さ
れる、窒化チタン格子または窒化ジルコニウム格子中の
窒素と酸素は交換可能であり、混合間隙(mixing
gap)を生ずることなく混合結晶を形成するからで
ある。
【0014】低炭素バインダー金属としては、C含量が
0.1重量%以下、好ましくは0.05重量%以下であ
る等級の鉄が有利に用いられる。特に、Fe含量が9
9.95〜99.98重量%であるカルボニル鉄粉末が
実証されている。この低炭素等級の鉄は合金成分とし
て、例えば約12重量%量のクロム または例えばニッ
ケル8重量%およびクロム18重量%からのニッケル−
クロム混合物を含みうる。
【0015】特に炭素を含む不純物を避けるために、製
造時からすでに充分に純粋でなければならない、この出
発物質粉末を自己磨砕することが有利である。このため
には、磨砕体(grinding body)と磨砕容
器とが、本発明の場合には、例えば二ホウ化チタンおよ
び低炭素鉄等級と理解すべきである処理物質と同じ材料
から成る、例えばボールミル、遊星形ボールミルおよび
アトリッターのような、公知の磨砕装置を用いることが
できる。
【0016】二ホウ化チタンの磨砕体により磨砕では、
特に粗粒の出発粉末は好ましい粒度にまで粉砕され、出
発粉末の充分な混合には低炭素鉄等級の磨砕体が適して
おり、この場合には硬質物質成分による粉砕効果はごく
小さい。それ故、この場合には出発粉末の好ましい粒度
分布が磨砕前にすでに存在しなければならない。
【0017】混合−磨砕後に得られた粉末混合物に必要
に応じて、一時的バインダーまたは圧縮助剤を加え、混
合物は噴霧乾燥によって自由流動性になる。次に、これ
らを例えば冷間アイソスタチック圧縮またはダイ圧縮の
ような通常の手段によって圧縮して、好ましい形状と少
なくとも60%TD(理論密度)の密度を有するグリー
ン体を形成する。バインダーおよび/または圧縮助剤を
400℃における熱処理によって、残渣を残すことな
く、除去される。次に、酸素を排除しながら、グリーン
体を1350〜1900℃、好ましくは1550〜18
00℃の範囲内の温度に加熱し、この温度に10〜15
0分間、好ましくは15〜45分間、液体の鉄を多く含
む相が形成されるまで維持し、次に室温に徐冷する。こ
の焼結工程は、焼結体の好ましくない炭化を避けるため
に、例えばタングステン、タンタルまたはモリブデンの
金属加熱要素を備えた炉装置内で実施することが有利で
ある。
【0018】次に、焼結体を好ましくは室温に冷却する
前に例えばアルゴンのような気体状圧力伝達媒質を加え
ることによって、150〜250MPa、好ましくは約
200MPaの圧力下で1200〜1400℃の温度に
さらに10〜15分間加熱する。この被覆なし熱間アイ
ソスタチック再圧縮によって、まだ存在する孔の実際に
全てが除かれて、完成した硬質金属混合材料が100%
TDの密度を有する。
【0019】この焼結工程の代りに、例えばホウ化チタ
ン、窒化チタンおよび任意に酸化チタンのような硬質物
質成分を本質的に自己磨砕し、これらの粉末混合物を圧
縮成形して密度50〜80%TDを有するグリーン体を
得る。次に、これらの孔質グリーン体を次に例えば窒化
ホウ素または酸化アルミニウム製の耐火るつぼ内に入
れ、好ましいバインダー金属から成り、孔質グリーン体
の表面の一部のみを覆う粉末充てんによって囲む。次
に、金属加熱要素(W,Ta,Mo)を含む炉装置内で
るつぼを炭素不純物を含まない真空下において、金属バ
インダー相の融点より高い温度に加熱すると、溶融バイ
ンダー金属は孔質グリーン体中に浸透によって侵入し、
グリーン体の孔が実際に完全に閉塞される。この場合に
も殆んど100%TDの密度を有する実際に孔の無い混
合材料が得られる。これに要する時間は本質的に、バイ
ンダー金属の溶融に要する時間によって定まる。加工品
の大きさに依存して、プロセスは一般に30秒間から3
0分間までの期間内に完成する。
【0020】このようにして得られた本発明による硬質
金属混合材料は非常にち密であるばかりでなく、非常に
硬質、靱性かつ安定である。例えば、窒化チタンは二ホ
ウ化チタンに比べて幾らか強靱であるが、硬度はやや低
いので、硬質物質の混合比によって靱性と硬度との好ま
しい組合せは広範囲に変化しうる。従って、使い捨て切
断ツール先端に通常生ずるクレーター摩耗(crate
r wear)は、二ホウ化チタンに比べて軟い硬質物
質成分のこのような影響が予想されないとしても、窒化
チタンの少量の添加によってかなり減ぜられる。最も望
ましい用途にその都度正確に適合させることのできる性
質の組合せに基づいて、本発明の混合材料は例えばSi
C強化アルミニウム合金およびニッケル主成分超合金の
ような非常に硬質の材料を切削するための切断ツールと
して、例えばコアー掘削または例えばコンクリートのよ
うなシリカ含有建築材料ののこ引きのような、衝撃の無
い加工のための切断ツールとして等しく適している。
【0021】本発明による硬質金属混合材料の製造を下
記実施例にさらに詳しく述べる:
【0022】次の粉末分析値を有する硬質材料とバイン
ダー金属を実施例1〜7に用いた:
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【実施例1】平均粒度5μmの二ホウ化チタン1350
g、平均粒度2μmの窒化チタン50gおよび平均粒度
20μmのカルボニル鉄600gを二ホウ化チタンの粉
砕ボールを含む熱間圧縮二ホウ化チタン製磨砕機中で、
パラフィン2gおよびヘプタン10dmと共に120
rpmにおいて2時間磨砕した。平均粒度0.7μmを
有する微粉状粉末混合物(FSSS)から噴霧乾燥によ
って自由流動性粉末を製造し、これをダイプレス中で3
20MPaの圧力下で圧縮して、53×23mmのサイ
ズを有する長方形プレート形状のグリーン体を得た。次
にこのグリーン体をタングステン加熱要素を含む炉の中
で炭素を含まない残留ガスの存在中の真空下1700℃
において30分間圧縮焼結し(dense−sinte
red)、室温に徐冷した。
【0026】
【実施例2】平均粒度5μmの二ホウ化チタン1570
g、同じ粒度の窒化チタン110g、平均粒度20μm
のカルボニル鉄粉末300gをカルボニル鉄ボール含有
V2A鋼製磨砕機内で、パラフィン1重量%およびヘプ
タン10dmと共に、2時間120rpmで磨砕し
た。
【0027】
【実施例3】実施例1に述べたものと同じ量の二ホウ化
チタン、窒化チタンおよびカルボニル鉄から、同じ条件
下でプレート形状のグリーン体を製造し、炭素を含まな
い真空下1650℃において15分間焼結した。温度が
1200℃に低下した後に、この予備焼結したプレート
を同じ炉室内で200MPaのアルゴンガス圧下におい
て15分間熱間アイソスタチック再圧縮し、次に室温に
徐冷した。
【0028】
【実施例4】平均粒度<10μmの二ホウ化チタン13
00gと窒化チタン175gを二ホウ化チタン粉砕ボー
ルを含む二ホウ化チタン製磨砕機中でヘプタン10dm
と共に、120rpmにおいて2時間磨砕した。微粉
状の硬質物質粉末混合物を次にゴムケースに入れて冷間
アイソスタチック圧縮して、60%TDの密度を有する
グリーン体を形成した。このグリーン体を酸化アルミニ
ウム製るつぼに入れ、グリーン体の上縁の約2cm下方
まで達するカルボニル鉄から成る粉末混合物で囲んだ。
次に、るつぼをタングステン加熱要素を含む炉中に入
れ、炭素を含まない真空下で1700℃に加熱し、この
温度に30分間維持した。この場合に、孔質グリーン体
は液状鉄を孔が実際に完全に閉塞されるまで吸収する。
【0029】
【実施例5】実施例1と同じ量のホウ化チタンおよび窒
化チタンを、ニッケル18重量%、クロム8重量%およ
び炭素<0.05重量%を含み、平均出発粒度20μm
を有するステンレス鋼粉末600gと共に、実施例1と
同じ条件下で磨砕した。焼結は1650℃の温度におい
て実施した。
【0030】
【実施例6】二ホウ化チタン1030g(60容量
%)、窒化チタン206g(10容量%)、二酸化チタ
ン164g(10容量%)およびカルボニル鉄粉末60
0g(出発粉末の平均粒度 それぞれ<30μm)を実
施例1に述べた通りに磨砕し、再処理した。
【0031】
【実施例7】二ホウ化チタン687g(40容量%)、
窒化チタン824g(40容量%)およびカルボニル鉄
粉末600g(20容量%)(出発粉末の平均粒度それ
ぞれ<30μm)をカルボニル鉄ボールを含むV2A鋼
製磨砕機において120rpmで2時間磨砕した。再処
理は実施例1に述べたように実施した。
【0032】実施例1〜7において製造した硬質金属混
合材料を分析し、その機械的性質に関して試験した。結
果は「表3」と「表4」に要約する。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0034】以下、本発明の好適な実施態様を例示す
る。 1) 硬質物質成分(1)と(2)が二ホウ化チ
タンと窒化チタンから成り、全混合材料の50〜97容
量%を共に占め、硬質物質成分(3)が酸化チタンから
成り、0.1%〜10容量%の割合であることを特徴と
する請求項1記載の混合材料。
【0035】2) バインダー金属成分(4)が
合金成分としてクロムまたはクロム−ニッケル混合物を
含む低炭素鉄合金から成ることを特徴とする請求項1ま
たは前項1記載の混合材料。
【0036】3) 硬質物質成分(1),
(2),任意に(3)およびバインダー金属(4)から
成る非常に純粋な出発物質粉末を自己磨砕し(auto
genously ground)、 このようにし
て得られた微細な出発物質粉末混合物を冷間圧縮して、
グリーン体(green body)に成形して、次に
炭素を含まない雰囲気下で酸素を遮断して1350℃〜
1900℃の範囲内の温度において無圧焼結することを
特徴とする請求項1記載の混合材料の製造方法。
【0037】4) 無圧焼結した混合材料をガス
状圧力伝達媒質を用いて1200℃〜1400℃の温
度、150〜250MPaの圧力において加圧下で等温
再圧縮することを特徴とする前項3記載の方法。
【0038】5) 硬質物質成分(1),(2)
および任意に(3)から成る非常に純粋な出発物質粉末
を自己磨砕し、 このようにして得られた微細な出発
物質粉末混合物を冷間圧縮してグリーン体を成形し、こ
れらをバインダー金属成分(4)の粉末充てん下、炭素
を含まない雰囲気中で、液状バインダー金属が孔質グリ
ーン体中に浸透して、その孔を完全に閉塞するまで、金
属バインダー相の融点より高い温度に加熱することを特
徴とする請求項1記載の混合材料の製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディートリッヒ・ランゲ ドイツ連邦共和国 ケンプテン、リークニ ツァー・シュトラーセ 41 (72)発明者 ロレンツ・ズィクル オーストリア国 ブライテンヴァング、オ ベリート 5 (72)発明者 カール・アレキサンダー・シュヴェツ ドイツ連邦共和国 ズルツベルク、ベルク シュトラーセ 4

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期律表第46族金属の▲高▼融点ホウ
    化物および窒化物と、鉄および鉄合金からの低融点金属
    とに基づく硬質混合材料であって、次の成分: (1)三ホウ化チタン、二ホウ化ジルコニウムおよびこ
    れらの混合結晶から成る群から選択されたホウ化物40
    〜97容量%; (2)窒化チタンおよび窒化ジルコニウムから成る群か
    ら選択された窒化物1〜48容量%; (3)酸化チタンおよび酸化ジルコニウムから成る群か
    ら選択された酸化物0〜10容量%;この、場合に
    (2)と(3)の成分の全てまたは一部がオキシ窒化チ
    タンおよびオキシ窒化ジルコニウムから成る群から選択
    されたオキシ窒化物として存在することもありうる;お
    よび (4)低炭素鉄および鉄合金2〜59容量%から成り、
    次の性質:混合材料全体の理論的に可能な密度を基準に
    して少なくとも97%TDの密度、硬質物質相の粒度、
    最大5.5μm、硬度(HV30) 少なくとも120
    0、曲げ破壊強さ、(室温において4点法によって測
    定)少なくとも1,000MPa、破壊抵抗KIC
    なくとも8.0MPa m1/2を有することを特徴と
    する混合材料。
JP2419105A 1989-12-15 1990-12-14 ホウ化物、窒化物および鉄バインダー金属に基づく混合焼結金属材料 Expired - Lifetime JPH08944B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3941536.8 1989-12-15
DE3941536A DE3941536A1 (de) 1989-12-15 1989-12-15 Hartmetall-mischwerkstoffe auf basis von boriden, nitriden und eisenbindemetallen

Publications (2)

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