JPH06128644A - パイプコイルの熱処理装置 - Google Patents

パイプコイルの熱処理装置

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JPH06128644A
JPH06128644A JP30662092A JP30662092A JPH06128644A JP H06128644 A JPH06128644 A JP H06128644A JP 30662092 A JP30662092 A JP 30662092A JP 30662092 A JP30662092 A JP 30662092A JP H06128644 A JPH06128644 A JP H06128644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
gas
furnace
pipe coil
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP30662092A
Other languages
English (en)
Inventor
Kakumasa Toyoda
赫正 豊田
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP30662092A priority Critical patent/JPH06128644A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイプコイルを炉内で加熱する場合、その昇
温が迅速に行われると共にその過程でパイプ内に付着し
ている油の除去も行い得るようにする。 【構成】 送気手段から送り出されたガスは炉内の送気
路を通る過程で炉内の熱源からの熱により昇温される。
そしてそのガスがパイプコイルにおけるパイプ内に送り
込まれる。従ってパイプは炉内の熱源からの熱によりそ
の外面から加熱されると共に、その内部を通る加熱され
たガスによって内面からも加熱される。加熱過程におい
てパイプ内に付着している油は蒸発し、ガスの流れによ
ってパイプ内から排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパイプコイルを加熱して
熱処理する為のパイプコイルの熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】炉内にパイプコイルを収容し、そのパイ
プコイルを炉内に備えた熱源によって加熱するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来のパイプコイ
ルの熱処理装置では、パイプコイルにおけるパイプはそ
の外面から加熱され、その熱がパイプの内面に向け伝わ
る。更にその内面に伝わった熱がパイプ内の空気に伝わ
る。従って、パイプの昇温の為には、その中の空気が上
記のようにして伝わる熱によって昇温せねばならず、こ
の為パイプの昇温速度が遅いという問題点があった。ま
たパイプ内部にその製造過程での油が付着していると熱
処理完了後にもそれが残ってしまう為、油が除かれた製
品の提供の為には油を除去する為の別工程を必要として
いた。
【0004】本願発明は上記従来技術の問題点(技術的
課題)を解決する為になされたもので、パイプコイルを
加熱して熱処理する場合、パイプコイルの昇温を極めて
迅速に行なわせることができ、しかもその加熱工程でも
ってパイプコイル内部に付着した油の除去をも行なうこ
とができるようにしたパイプコイルの熱処理装置を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明におけるパイプコイルの熱処理装置は、炉
内には、パイプコイルの収容空間と、該空間に収容され
たパイプコイルを加熱する為の熱源を備えているパイプ
コイルの熱処理装置において、送気手段から送出された
ガスを上記パイプコイルにおけるパイプ内に送る為の送
気路を有し、該送気路は、上記送気手段から上記パイプ
に至るガスを上記熱源からの熱により昇温させるよう上
記炉内に備えたものである。
【0006】
【作用】炉内に収容されたパイプコイルは熱源からの熱
により加熱される。この場合、熱源からの熱はパイプを
その外面から加熱する。一方上記の場合、送気手段から
送り出されたガスは炉内の送気路を通る過程で上記熱源
の熱により加熱され、上記パイプ内に送り込まれる。従
ってパイプはその加熱されたガスにより内面からも加熱
される。
【0007】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1において、1はパイプコイルの熱処理装置の一
例として連続式焼鈍炉を示す。該焼鈍炉について説明す
ると、2は炉で、一端には入口3を他端には出口5を有
し、夫々開閉自在の扉4、6が備わっている。7は該炉
における加熱室、8は冷却室で、各々の内部は一つずつ
のパイプコイルを収容可能な収容空間となっている。又
両者間は仕切壁9によって隔てられている。10は仕切壁
9に設けられた連通口で、開閉自在の扉11が備わってい
る。12は搬送用のローラで、加熱室及び冷却室の全域に
わたって設けられている。13は熱処理用のガスを循環さ
せる為の周知の循環ファンを示す。尚図示はしないが加
熱室7にはパイプコイル加熱用の熱源として加熱室7内
のガスを加熱するようにした熱源例えば電熱ヒータ或い
はラジアントチューブ式バーナが備わっている。又冷却
室8にはそこのガスを冷却する為の冷却手段が備わって
いる。
【0008】次に上記加熱室7に備えられた油除去の為
の機構が示される図2について説明する。17は送気手段
として例示するコンプレッサー、18は圧力スイッチで、
ガスの供給圧力が一定となるようコンプレッサー17の動
作を自動制御する為のものである。19は送気用の管路、
20は炉2内に配設した送気路で、その中を通るガスが炉
2内の熱源からの熱によって効率よく昇温されるよう金
属管でもって構成され、炉2の内面に沿って蛇行状に配
設してある。20aは送気路20の内の可撓管路である。次
に送気路20をパイプコイルに接続する為の接続機構につ
いて説明する。21は接続管で、炉2に取付けたホルダ22
によって矢印方向への進退を自在に支えてあり、上記可
撓管路20aが接続してある。23は送気口部材(接続金
具)で、中央部に開口部を有し、その開口部は上記接続
管21の中空部を介して可撓管路20aに連通している。24
は接続管21を進退させる為の進退装置で、例えばエアー
シリンダが用いられそのピストンロッド24aを連結具25
を介して接続管21に連結してある。
【0009】次に36はトレイ15に備えられた連通手段
で、トレイ15上のパイプコイル16の一端を上記送気口部
材23に連通させる為のものである。37は該手段における
受口部材で、トレイ15に取付けた支持ブラケット38に対
して送気口部材23と同高となる位置に取付けられてお
り、その中央部には送気口部材23の開口部と対向する開
口部が備わっている。39は接続用パイプでその一端は上
記受口部材37の開口部に連通している。40は接続用パイ
プ39の他端に備えられたカップリングで、ここにはトレ
イ15に乗せられたパイプコイル16におけるパイプの一端
16aが着脱自在に接続できるようになっている。
【0010】次に上記構成の焼鈍炉1によるパイプコイ
ル16の焼鈍について説明する。パイプコイル16はトレイ
15に乗せた状態でローラ12によって先ず加熱室7に搬入
される。上記パイプコイル16におけるパイプの内径は例
えば6〜15mmで、肉厚は例えば1mm程度である。又その
材質は銅製のものやアルミ製のものあるいはその他の材
質のものがある。パイプコイル16が加熱室7内に搬入さ
れると進退装置24の作動により送気口部材23が受口部材
37に向けて前進され、それに圧接される。その結果送気
口部材23の中空部と受口部材37の中空部とが連通状態と
なる。この状態においてパイプコイル16は加熱室7内の
熱源及び循環ファン13の作動により炉内の雰囲気ガスに
よってパイプの外面側から加熱される。炉内雰囲気ガス
の温度はパイプコイル16がアルミ製の場合例えば450℃
である。銅製の場合例えば600℃である。一方コンプレ
ッサー17から送り出されたパイプ内通気用のガス(この
ガスとしては加熱状態のパイプに悪影響を与えぬガス、
例えばパイプがアルミ製の場合は空気、銅製その他の場
合は窒素などの非酸化性ガスが用いられる)は、送気路
20を通る過程で加熱、昇温され、加熱ガス(その温度は
例えば炉内雰囲気ガスの温度と同程度である)となっ
て、送気口部材23、受口部材37を通ってパイプコイル16
におけるパイプ内に送り込まれる。この加熱ガスにより
パイプはその内面側からも加熱される。従ってパイプの
昇温速度が向上する。
【0011】上記のようなパイプコイル16の加熱が所定
時間継続され、パイプコイル16は焼鈍用の所定の高温度
まで上昇する。上記加熱過程において、パイプコイル16
の昇温によりそのパイプコイル16におけるパイプの内部
に付着している油(例えば圧延油)は蒸発して気体の状
態となる。尚上記油は一般には3種類程度が用いられ、
それらの蒸発温度は夫々150 ℃、200 ℃、300 ℃であ
る。気体の状態となった油は上記ガスにより押されて、
しかも蒸発状態が保持されたままの状態でパイプコイル
16におけるパイプの他端から流出する。上記のようにし
てパイプコイル16に対する所定の加熱が完了するとコン
プレッサー17が停止され、送気口部材23が後退された
後、加熱室7内のパイプコイル16はローラ12の作動によ
って冷却室8に搬送され、そこで周知の如き焼鈍の為の
冷却が行われ、冷却完了後出口5から送り出される。
【0012】次に焼鈍炉1の構成に関する他の実施態様
としては、加熱室7及び冷却室8共に複数のパイプコイ
ルを縦列状に並べて受け入れることができるようにされ
たものであっても良い。又、加熱室7や冷却室8は各々
が縦列状に複数室備えられて、加熱や冷却の工程を複数
に分割して行うようにしたものであっても良い。更に
又、加熱室7の前に周知の前室が備えられ、冷却室8の
後に周知の後室が付加された構造のものであっても良
い。更に、焼鈍炉は上記のような構成の連続処理炉でな
く、バッチ式処理を行うように構成された炉であって
も、その炉において図2に示されるようなガス供給の為
の機構を備えさせて前記説明と同様の工程でガスの供給
を行うようにしても良い。さらに又、パイプコイルをト
レイごとリフタ等により10〜20mm持ち上げた状態で送気
口部材の中空部と受口部材の中空部とが連通状態となる
ようにすれば、炉内が高温の場合ローラのオッシレーシ
ョンを可能にし、ローラの変形がなくより好ましい。
【0013】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、パイ
プコイル16を熱源からの熱により加熱してそれを熱処理
できるは勿論のこと、上記の場合、上記熱源からの熱に
よりパイプコイル16におけるパイプをその外面から加熱
できるのみならず、パイプ内に通気する予め加熱された
ガスによってパイプをその内面からも加熱でき、パイプ
コイル16の昇温速度を向上させて熱処理時間の短縮を可
能にできる効果がある。
【0014】更に上記加熱の場合においては、パイプコ
イル16におけるパイプ内に油が付着していても、パイプ
の昇温に伴ないその中で蒸発した油を、上記パイプ内に
通気する加熱されたガスによりパイプ内から排出できる
特長がある。このことは、前記従来技術の如き油排出の
為の特別な工程を要することなくパイプ内の浄化ができ
ることであり、内部に残油のない良質の製品の提供を能
率良く行ない得る効果がある。
【0015】しかも上記加熱されたガスの利用により上
記の如き数々の効果が得られるようにしたものであって
も、そのガスの加熱は、炉内におけるパイプコイル加熱
用の熱源で行なうものだから、ガス加熱用の特別な熱源
を何ら必要とせぬ特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続式焼鈍炉の略示図。
【図2】加熱室の縦断面図。
【符号の説明】
2 炉 16 パイプコイル 20 送気路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内には、パイプコイルの収容空間と、
    該空間に収容されたパイプコイルを加熱する為の熱源を
    備えているパイプコイルの熱処理装置において、送気手
    段から送出されたガスを上記パイプコイルにおけるパイ
    プ内に送る為の送気路を有し、該送気路は、上記送気手
    段から上記パイプに至るガスを上記熱源からの熱により
    昇温させるよう上記炉内に備えたことを特徴とするパイ
    プコイルの熱処理装置。
JP30662092A 1992-10-19 1992-10-19 パイプコイルの熱処理装置 Pending JPH06128644A (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56146819A (en) * 1980-04-16 1981-11-14 Nippon Steel Corp Heat treatment furnace
JPS5848013A (ja) * 1981-09-18 1983-03-19 Toshiba Corp レ−ザ装置
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