JP3271843B2 - パイプ内部の油除去装置および油除去方法 - Google Patents

パイプ内部の油除去装置および油除去方法

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寛 目時
彰 松下
聖健 澤
赫正 豊田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は長尺なる細径パイプの内
部に付着している油を加熱により除去する装置およびそ
の除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長尺の金属製の細径パイプをコイル状に
巻回してなるいわゆるパイプコイルは、それを製造する
過程において油、例えば圧廷油が外表面および内部に付
着する。このようなパイプコイルを熱処理、たとえば光
輝焼鈍する場合、外表面の油は加熱による蒸発によって
除去できるが、パイプ内部の油は外に排出されぬためそ
こに残つてしまう。そこで従来は、例えば該パイプコイ
ルを熱処理するのに先だって一端から該パイプコイル内
に油排出用のガスを送り込み、パイプコイル内において
上記の油を気化させそれをパイプコイルの他端から排出
する作業を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の作業方法で
は、パイプコイルの全長が例えば数百〜数千メートルと
極めて長いような場合、その内部全域の油を気化、排出
するのに非常に長い時間を要するという問題がある。ま
たそれを短時間で切り上げると内部に油が残留し、製品
となったパイプコイルの使用者が、そのパイプ内に内容
物、例えばエアコンの冷却用媒体を入れた場合にこれを
汚染してしまうという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の油除去装置は上
記従来技術の問題点を解決しようとするもので、パイプ
コイルが収容でき該パイプコイルを少なくとも内部の油
が蒸発する温度まで加熱し得る熱源を有した加熱室と、
該加熱室に隣接して形成され該加熱室より移送されたパ
イプコイルを収容し得る冷却室と、油排出用のガスを送
出する送気手段を具備し、冷却室には収容されたパイプ
コイルの一端に該送気手段を連通させる連通手段を設け
てなることを特徴とするものである。
【0005】また本発明におけるパイプ内部の油除去方
法は、パイプコイルを加熱室に収容して該パイプコイル
を内部の油の蒸発温度以上に加熱した後、該パイプコイ
ルを冷却室に移送し該パイプコイル内部の油が蒸発状態
にある間に該パイプコイルの一端より油排出用のガスを
送り込んで蒸発状態の油を該パイプコイルの他端から排
出させることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】送気手段の連通手段を冷却室に設けたことによ
って連通手段が加熱室の高温度にさらされることがない
ので耐熱性を問題としないでよく、パイプコイル内部の
蒸発状態にある油を完全に排出することができる。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を示す図面について説明
する。図1にこのパイプコイルの熱処理装置の一例とし
て連続式焼鈍炉を示す。該焼鈍炉1は一端に入口3を他
端に出口5を有し、夫々開閉自在の扉4,6が備わって
いる。7は該焼鈍炉1における加熱室、8は冷却室で、
各々の内部はパイプコイル2を収容可能な空間を有して
いる。又両者は仕切壁9によって隔てられている。10
は仕切壁9に設けられた連通口である。12は搬送用の
ローラで、加熱室7及び冷却室8の全域にわたって設け
られている。13は熱処理用のガスを循環させる為の周
知の循環フアンを示す。なお図示しないが加熱室7には
パイプコイル2を加熱室するための熱源として加熱室7
内のガスを加熱する例えばバーナ或いはラジアントチュ
ーブが備わっている。又冷却室8には同様に室内ガスを
冷却する為の冷却手段が備わっている。
【0008】次に上記冷却室8に備えられた油除去の為
の機構が示される図2について説明する。20は送気手
段を示す。21は送気手段20における送気管で、冷却
室8の側壁に取付けたホルダ22によつて矢印方向に進
退自在に設けられている。23は送気管21における室
内側の端部に取付けた送気口部材(接続金具)で、その
中央に開口部を有し、その開口部は上記送気管21の中
空部に連通している。24は送気管21を進退させる為
の進退装置で、例えばエアーシリンダが用いられそのピ
ストンロッド24aを連結具25を介して送気管21の
外端部に連結してある。26はコンプレッサーで、油排
出用のガスを加圧する為のものである。27はサージタ
ンクで、加圧されたガスを蓄える為のものである。2
8,29は接続用管路、40は油排出用ガスを予熱する
ため加熱室を通過させるための接続管路、30は接続用
の可撓管路を夫々示し、これらの管路によつてコンプレ
ッサー26,サージタンク27,送気管21が相互に連
通状態に接続されている。31は圧力スイッチで、サー
ジタンク27内のガス圧力が一定となるようにコンプレ
ッサー26の動作を自動制御する為のものである。32
は電磁弁で、送気口部材23へのガスの供給及びその停
止を制御するものである。
【0009】37はトレイ15に備えられた連通手段
で、上記送気手段20とトレイ15上のパイプコイル2
の一端とを連通させる為のものである。33は該手段に
おける受口部材で、トレイ15に取付けた支持ブラケツ
ト34に対して送気口部材23と同高となる位置に取付
けられており、その中央部には送気口部材23の開口部
と対向する開口部が備わっている。35は接続用パイプ
で、その一端は上記受部材33の開口部に連通してい
る。36は接続用パイプ35の他端に備えられたカップ
リングで、ここにはトレイ15に乗せられたパイプコイ
ル2の一端2aが着脱自在に接続できるようになってい
る。
【0010】次に上記構成の焼鈍炉1によるパイプコイ
ル2の焼鈍について説明する。パイプコイル2はトレイ
15に乗せた状態でローラ12によって先ず加熱室7に
搬入される。上記パイプコイル2におけるパイプの内径
は例えば4〜15mmで肉厚は例えば0.3〜1mm程
度である。また、その材質は銅製のものやアルミ製のも
の、あるいはその他の材質のものがある。パイプコイル
16が加熱室7内に搬入されると該パイプコイル2は加
熱室7内の熱源及び循環ファン13の作動により炉内の
雰囲気ガスによって加熱される。炉内雰囲気ガスの温度
は例えば450℃〜650℃である。上記のようなパイ
プコイル2の加熱が所定時間継続され、パイプコイル2
は焼鈍用の所定の高温度まで上昇する。このパイプコイ
ル2の昇温によりそのパイプコイル2の内部に付着して
いる油(例えば圧廷油)は蒸発して気体の状態となる。
尚上記の蒸発温度は一般には100〜400℃である。
この為、上記のようにパイプコイル2が所定の高温度ま
で加熱された状態では、パイプ内の油は全て蒸発して気
体の状態となっている。
【0011】サージタンク27内には予め、図示外のガ
ス供給源がら供給されコンプレッサー26により加圧さ
れた油排出用のガスが蓄えられている。油排出用のガス
としては加熱状態のパイプに悪影響を与えぬガス、例え
ばパイプがアルミ製の場合は空気、銅製その他の場合は
窒素などの非酸化性ガスが用いられる。タンク27内の
ガスの温度は常温でよいが、必要に応じヒータを設けた
り加熱室を通過させて加熱しておいてもよい。
【0012】そして加熱室7内にてパイプコイル2が所
定の高温度に加熱されたところで連通口10を開きロー
ラ12を駆動させ該加熱室7内のパイプコイル2を冷却
室8に移動する。そして進退装置の作動により送気管2
1を室内に進出させ送気口部材23を受口部材33に対
し圧接させ、送気口部材23の中空部と受口部材33の
中空部とを連通させる。
【0013】そしてパイプコイル2内の油が未だ蒸発状
態にある間に電磁弁32を開いてサージタンク27内の
油排出用ガスを送気口部材23から受口部材33を通し
てパイプコイル2におけるパイプの一端2aに送り込
む。このガスの送り込みにより、パイプ内で蒸発して気
体となっている油はこのガスにより押されてパイプの他
端から流出する。上記のような油排出用ガスの送り込み
は、パイプ内で蒸発して気体となっている油が全てパイ
プから排出されるに充分な時間継続される。その時間は
パイプコイル2におけるパイプの長さによっても異なる
が例えば数秒〜数十分程度である。上記のようにして油
の排出が完了すると電磁弁32は再び閉じられ、油排出
用ガスの送気が停止する。その後送気口部材23を後退
させた後、冷却室8内のパイプコイル2は焼鈍の為の冷
却が行われ、冷却完了後出口5から送り出される。
【0014】なお、送気手段20からパイプに送り込む
ガスの温度は、次のような場合は上記油の蒸発温度以下
の温度であっても良い。即ち、蒸発状態となっている油
の温度やパイプコイルの温度が充分高い場合、或いは送
り込むガスの温度が上記蒸発温度より低い場合には、蒸
発温度以下のガスが送り込まれても、そのガスの先頭の
部分で蒸発状態の油と接する又は混ざるガスは、直に上
記蒸発温度以上となってしまい、上記油の蒸発温度が保
たれる。したがつて、上記ガスの温度は上記油の蒸発温
度以下の温度であっても良い。
【0015】また冷却室8は徐冷機能を有する徐冷室で
あってもよい。また、加熱室7や冷却室8は各々が縦列
状に複数室備えられて、加熱や冷却の工程を複数に分割
して行うようにしたものであつても良い。更にまた、加
熱室7の前に周知の前室が備えられ、冷却室8の後室が
付加された構造のものであっても良い。更に、焼鈍炉は
上記のような構成の連続処理炉でなく、バッチ式処理を
行うように構成された炉であっても、その炉において図
2に示されるような油除去の為の機構を備えさせて前記
説明と同様の工程で油の除去を行うようにしても良い。
また、処理されるパイプコイルはあらかじめ所定のガス
でパージされたものであればより良好に光輝焼鈍が可能
になることはいうまでもない。
【0016】
【発明の効果】このように本発明にあっては、パイプコ
イルを加熱室にて油の蒸発温度以上に加熱した後、この
パイプコイルを冷却室に移動させて油排出用ガスをパイ
プ内に送り込むことによって、パイプ内の油を蒸発した
状態のままで排出させることにより、パイプ内の油を可
及的に完全に排出できパイプ内部の清浄化を極めて高度
に達成できる効果がある。
【0017】また、加熱状態のパイプコイルを冷却室に
移動させて送気手段を連通させるようにしているので、
送気口部材等の連通手段は加熱室に設けたのと異なり高
温度により損傷を受けるおそれがなく耐熱性を考慮しな
いでよいので熱変形により気密性が損なわれるおそれも
なく、油排出用のガスを確実に送気できる。このため設
備コストが軽減されるなど種々の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続式焼鈍炉の縦断面の略示図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【符号の説明】
1 焼鈍炉 2 パイプコイル 7 加熱室 8 冷却室 20 送気手段 37 連通手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤 聖健 東京都港区新橋5丁目11番3号 住友軽 金属工業株式会社内 (72)発明者 豊田 赫正 岐阜県大垣市中野町4丁目15番地 (56)参考文献 特開 平1−165723(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23G 5/00 C21D 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプコイルが収容でき該パイプコイル
    を少なくとも内部の油が蒸発する温度まで加熱し得る熱
    源を有した加熱室と、該加熱室に隣接して形成され該加
    熱室より移送されたパイプコイルを収容し得る冷却室
    と、油排出用のガスを送出する送気手段を具備し、冷却
    室には収容されたパイプコイルの一端に該送気手段を連
    通させる連通手段を設けてなることを特徴としたパイプ
    内部の油除去装置。
  2. 【請求項2】 パイプコイルを加熱室に収容して該パイ
    プコイルを内部の油の蒸発温度以上に加熱した後、該パ
    イプコイルを熱源のない徐冷室又は冷却室に移送し該パ
    イプコイル内部の油が蒸発状態にある間に該パイプコイ
    ルの一端より油排出用のガスを送り込んで蒸発状態の油
    を該パイプコイルの他端から排出させることを特徴とし
    たパイプ内部の油除去方法。
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