JP2005320593A - 連続式金属熱処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】金属の熱処理における等温保持を、塩浴を用いず、不活性ガスを用いて行うことができる等温保持室を提供する。また、その前後に加熱又はガス冷却室を接続することにより、連続的に高効率の熱処理を行うことができる連続式金属熱処理システムを提供する。
【解決手段】入力された加熱ワークを金属変態点温度に調節した等温ガス雰囲気中で等温保持する等温保持室を備え、
前記等温保持室の前部には、前記ワークを焼入れ温度に加熱する加熱室を設け、後部には、等温保持した後のワークを常温以下の温度に急冷するガス冷却室を設けたことを特徴とする連続式金属熱処理システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属の変態点温度付近の温度に加熱処理した不活性ガスを用いて行う乾式の等温保持熱処理システムの応用に係り、このシステムの前部及び後部に前室、予備冷却室、冷却室等関連室を備えて、金属の熱処理を遍く効率良く連続的に行うようにした連続式金属熱処理システムに関する。
金属の焼入れ方法としては、焼入れ開始温度に予熱したワークを一気に常温まで冷却し、その後焼戻す通常焼入れの他に、等温熱処理法と称し、S曲線(T,T,T曲線)で定められる中間温度で一定時間等温保持し、その後室温に向けて急冷するオーステンパ、マルテンパ、マルクエンチ等が知られている。特開2000-129361号公報(鋼製あるいは鋳鉄製部品の熱処理方法)では、ワークをオーステナイト温度に加熱し、次いでマルテンサイト開始点まで急冷焼入れし、ベイナイトに部分変態するまで塩浴を用いて等温保持し、その後室温まで冷却し、その後瞬間焼戻しすることにより、部品の寸法安定性を著しく改良できることが示されている。
従来、等温保持による熱処理は、塩浴を用いて行われている(社団法人 日本熱処理技術協会偏、熱処理技術便覧、2000年8月30日発行、p.144〜147(塩浴熱処理)参照)。焼入れには、150〜550℃の低温用、570〜950℃の中温用、1000〜1300℃の高温用の塩浴が用いられている。塩浴材としては、KNOやKNOとNaClとLiCl又はKClの混合物等が温度別に区分されて使用される。
塩浴を用いた金属の熱処理では、真空炉や雰囲気炉等の予熱炉からワークを取り出し一気に目的とする温度へ冷却することはできず、種々の対策が練られている(社団法人 日本熱処理技術協会偏、熱処理技術便覧、2000年8月30日発行、P.769〜773(塩浴炉)参照)。
例えば、真空炉内に高温の塩浴を配置し、一度塩を表面に付けた状態でワークを取り出し、防錆被覆を施した状態で、順次温度の低い塩浴へ移行させ、最終中間温度の塩浴で等温保持することが行われている。塩浴間の移動は、チェーンブロック等を用いて行う。高温ワーク及び高温熱浴を相手とする作業で、熟練を必要とし、極めて注意深く行われる。
一方、連続式と称し、予熱炉の下方にオーステンパ処理用の塩浴を配置し、予熱炉から排出した小物ワークを塩浴へ移し、コンベア等で順次移動させる例もある。処理品に制限が多く、オーステンパにしか利用できない等の欠点がある。
多目的と称し、トレイバッチ式自動搬送により、予熱炉及びソルト冷却槽を連係して全自動でオーステンパ処理を行うようにした例もある。しかし、これも大掛かりで塩浴を使うことに変わりはない。
塩浴は、その使い方を如何にしようとも、塩浴内にワークを浸漬し、冷却又は、等温保持しようとするものであるから、ワークの漬け込み及び引き上げの手段を必要とし、自ずと、処理に制限が生ずる。昇温オーステンパのように、200℃へ急冷後、素早く250℃へ昇温して等温保持し、その後常温へ冷却しようとするような複雑工程にあっては、複数の塩浴が必要で、またワークを塩浴に対し移送する手段が必要で、装置が大掛かりで製品コストアップの原因となっていた。
また、一方、近年、塩浴の使用による環境劣化の問題等から、ワークの冷却、特に焼入れを行うに際し、塩浴での冷却を避けてNガスやArガス等の不活性ガスを用いて冷却、焼入れすることが行われるようになってきた。例えば、特開平5−66090号公報に示される真空炉では、耐圧性の炉本体内にワークを収納して1000〜1200℃に加熱し、次いでの冷却を行うため、前記炉本体内に5Barの不活性ガスを導入し、該ガスをターボブロワーの作動により循環させ、前記熱処理品を比較的速やかに冷却することができる。この真空炉は、内部に設置したワークを、除熱、1次予熱、2次予熱、焼入れ温度への予熱、予熱温度での高温保持等の一連の加熱処理を行うヒータ等の加熱手段が設けられている。ワークに一連の予熱処理を施すと、次いで5BarのN ガスを吹込み、冷却し、焼入れ処理することができる。当該炉は、噴流炉とも称されている。
しかしながら、従来のガス焼入れ可能な噴流炉にあっては、予熱されたワークを常温へ向けて急冷でき、常温への焼入れ処理はできるものの、ガス自体の冷却を循環路中に直接配置した水冷管を用いて水冷で行っている関係から等温保持のための中間温度での等温保持はできず、オーステンパ、マルテンパ、マルクエンチ等等温保持を必要とする熱処理はできなかった。
上記噴流炉を用いて、等温保持によるオーステンパを試みた例がある。この場合、制御装置の目標温度を等温保持温度に設定して、ここで一定時間の等温保持させるよう指令することになる。すると、上記噴流炉は、指令に従い、ガス温が目標温度から下に外れると、ワーク加熱用のヒータが入り、上に外れるとヒータが切れる。この間、ブロワーによって循環されるガス流は常時水冷装置によって冷却されている。このため、上記噴流路は、上に50〜100℃、下に100℃と大幅な温度変化を示し、到底使用に耐えない。即ち、従来の噴流炉では、等温保持の制御は不可能である。また、不活性ガスの導入が常温であることから、部分的、局所的に過冷却を生じるという問題点もある。さりとて、不活性ガスの導入温度を単に上昇させれば良いというものでもない。
特開平3−253512号公報(高温高圧ガス冷却によるオーステンパ処理方法)では、既に示した特開2000−129361号公報に示されるような等温保持を含めた熱処理を、塩浴を用いず、不活性ガスで処理する方法が示されている。即ち、その特許請求の範囲に示されるように、オーステンパ処理において、加熱ワークに、300〜500℃の不活性ガスを吹き付けて、一定時間保持することが示されている。実施例として第1図及び第2図が示されている。
特開平3−253512号公報の実施例1(第1図)に示される装置は、900℃加熱ワークを収納する高圧室と、高圧Nガスを蓄積するリザーブタンクを設け、両者の間を配管で接続している。リザーブタンクの入力側の配管には、制御弁及びコンプレッサを有する回路と、制御弁及び耐熱ファンを有する回路の並列回路が組み込まれている。
この装置では、ワーク冷却開始時には、リザーブタンクより300〜500℃のNガスを導入しワークに吹き付けるので、過冷却の問題を生じない。その後、耐熱ファンの作動により、リザーブタンクを介して配管に循環流が還流され、ワークは300℃〜500℃に等温制御されるとある。
しかし、ワークが数Kgの小さいものに対しては可能かもしれないが、50、100kg以上の一般焼入れ装置では、ワークの放熱熱量が膨大で配管サイズを例えば直径30cm等としなければならず、各機器類が500℃以上の高温度となって耐えられない。リザーブタンクも初期において300℃〜500℃の不活性ガスを導入するだけのもので他には何の意味もない。特に、一般焼入れ装置には適用できず、実用的でなかった。
実施例2(第2図)のものは、リザーブタンクからのNガスの供給は、初期のみとし、冷却風を作るためのガスの循環は高圧容器内で行うよう、圧力容器内には、循環路と、循環流をつくるための耐熱性ファンと、循環ガスを300〜500℃に冷却する冷却器とが配置されている。
しかし、循環路中に冷却器を配置しただけの構造であり具体的な記述はないが、冷却器中の冷媒温度が循環ガス温度と平衡する300〜500℃であると考えると、これでは、装置が大掛かりに過ぎ、少なくとも汎用装置とは為し得ない。冷却器の冷媒温度を300〜500℃とするならば、図外の熱制御装置が必要で、熱容量が大ならば、相当大掛かりなものとなり、結局実施不能となる。例えば、装置外に300〜500℃の冷媒を蓄える油タンクと、それを温度調節する冷却油及び加熱用ヒータ並びに耐熱用の循環ポンプ等が必要で、炉体以上の大きさとなり、熱処理工場内に配置すること自体が難しくなる。
また、特開平3−253512号公報の第1図及び第2図に示される等温保持可能の装置は、ワーク重量が小さく、ワークの熱容量が小さく、かつ熱交換設備が大となっても構わないような実験設備等では実施可能であるが、等温保持に加えてその後の冷却までを1つの炉内で行うもののため、効率が悪く、大量生産には不向きであるという問題点があった。また、等温保持、冷却に夫々時間を必要とすると、1つのワークを熱処理するのに少なくとも6〜8時間必要である。さらに、等温保持のための複雑な装置構成の関係から、予熱又は冷却等の方式に制限を生じ、効率良く、効果の高い熱処理方法を実現できない等の不都合がある。
特開2000-129361号公報、第1頁、図1 特開平5−66090号公報、第1頁、図1 特開平3−253512号公報、第1頁、図2 社団法人 日本熱処理技術協会偏、熱処理技術便覧、2000年8月30日発行、p.144〜147(塩浴熱処理) 社団法人 日本熱処理技術協会偏、熱処理技術便覧、2000年8月30日発行、P.769〜773(塩浴炉)
本発明は、上記従来技術に鑑みて、不活性ガスを用いて等温保持し熱処理することができる乾式等温保持熱処理システムの実用化を図り、かつその前部及び後部に前室、加熱室、冷却室等の関連室を備えて、金属熱処理をさらに効率よく、高品質で行うことができるようにした連続式金属熱処理システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の等温保持室を備えた連続式金属熱処理システムは、入力された加熱ワークを金属変態点温度に調節した等温ガス雰囲気中で等温保持する等温保持室を備え、
前記等温保持室の前部には、前記ワークを焼入れ温度に加熱する加熱室を設け、後部には、等温保持した後のワークを常温以下の温度に急冷するガス冷却室を設け、開閉可能な扉装置を介して各室を連続的に接続すると共に、ワークを各室に連続的に流し、各室毎に独立した熱処理を与えることを特徴とする。
等温保持室の前部に加熱室を設けるので、加熱したワークを等温保持室に送り、等温保持室で等温保持の温度まで冷却し、等温保持することができる。また、等温保持室の後部にガス冷却室を設けるので、等温保持したワークをガス冷却室へ送り、所望の温度に急速冷却することができる。冷却室の構成に制限はないので、例えば室温への冷却でなく、マイナス温度への急冷処理を行うこともできる。加熱、等温保持、次いで冷却を夫々の室で行うので、最大所要時間のタクトタイムnhに合わせて連続送りすることにより、効率的な熱処理を行うことができる。
前記等温保持室には、該室の一部から吸引したガスを再度内部へ出力する循環路が付属され、該循環路は吸引端が2分岐され、一方の分岐管はそのままで他の分岐管には適宜ガスを前記等温保持の温度より十分低い温度に冷却する常温冷媒を用いたクーラが配置され、両分岐管の合流点より後にはガス循環用のファンが配置され、両分岐管には流量制御のための弁が介在され、
前記合流点以後の温度が前記等温保持の温度となるよう前記弁を開度調節するコントローラが設けられることを特徴とする請求項1に記載の等温保持室とすることができる。
この等温保持室は、構成極めて簡易にして、ワーク熱容量が大であっても臨機応変に対応可能である。クーラとしては、20〜50℃程度の冷媒を用いて水冷又は空冷等とすることができる。現在実用化している噴流炉と同様の水冷管を用いるのが最も実用的である。
等温保持室は、循環路を有し、吸引端は2分岐されて一方の分岐管はそのままで、他の分岐管には常温冷媒を用いたクーラを配置し、両分岐路の合流点より後にはガス循環用のファンが設置され、両分岐管には流量制御のためのバタフライ弁の如き弁が介在され、合流点以後の温度が等温保持の温度(200〜500℃)となるよう各弁を開度調節するコントローラが設けられる。従って、ファンの温度が等温保持の温度より高くなることは無い。入力ワークとしては、加熱直後の820〜1250℃のものであってもよく、等温保持の温度に予冷されたものであっても良い。等温保持室に入力されたワークは冷却すべき方向にあるので、機能的には循環路中にヒータを設ける必要は無い。ただし、最初のホットガス供給時の管内での冷却防止や等温保持の時間を格別長く取る場合には、等温保持の温度以下になる可能性もあるので、容量の小さいヒータを付属させるのは構わない。
等温保持が開始されると弁が開度調節され、循環路中のガスの温度は常時等温保持の温度に保たれる。従って、加熱ワークから任意の熱量を放熱させることができ、流量も自由に調節できる。所要熱量から計算すると、ワーク重量500〜1000kgにて、丸径循環路の直径は30〜50cm程度である。
加熱室、等温保持室、ガス冷却室の各タクトタイムは比較的自由に設定でき、ワークを加熱室から等温保持室へ送ると同時的に、前のワークを等温保持室からガス冷却室へ送ることにより、連続した処理も行うことができる。
前記等温保持室と前記加熱室との間には、加熱ワークに冷温ガスを吹き付け、加熱ワークを等温保持の温度まで急冷するための予備冷却室を配置することもできる。予備冷却室には、例えばNガスを送り、ワークを等温保持の温度まで急冷することができる。冷却曲線の立ち下げ角度を急峻化することができる。
入力された加熱ワークを金属変態点温度に調節した等温ガス雰囲気中で等温保持する等温保持室を備え、
前記等温保持室の前部には、前記ワークを焼入れ温度に加熱する加熱室を設け、後部には、等温保持した後のワークを常温以下の温度に急冷するガス冷却室を設け、開閉可能な扉装置を介して各室を連続的に接続すると共に、ワークを各室に連続的に送り、各室毎に独立した熱処理を与えることを特徴とする等温保持室を備えた連続式金属熱処理システムによれば、加熱室、等温保持室、ガス冷却室が連続的に接続され、ワークを連続的に順送ることができる。各室を自由に設計できるので、各構成及び全体構成を簡易構成とすることができる。またワークを各室の最大所要時間で定めるタクトタイムで順送りできるので、効率よく熱処理できる。冷却途中で等温保持するので、部品の寸法安定性を向上できる。乾式であり、塩浴を用いないので、環境改善され、安全で衛生的な作業を行うことができる。等温保持室及び前部の加熱室、後部のガス冷却室の構成を制限しないので、設計自由度が高く、応用高く制御でき、熱処理品質のさらなる向上を図ることができる。
前記等温保持室には、該室の一部から吸引したガスを再度内部へ出力する循環路が付属され、該循環路は吸引端が2分岐され、一方の分岐管はそのままで他の分岐管には適宜ガスを前記等温保持の温度より十分低い温度に冷却する常温冷媒を用いたクーラが配置され、両分岐管の合流点より後にはガス循環用のファンが配置され、両分岐管には流量制御のための弁が介在され、
前記合流点以後の温度が前記等温保持の温度となるよう前記弁を開度調節するコントローラが設けられることを特徴とする等温保持室を備えた連続式金属熱処理システムによれば、等温保持室をかくも簡易に構成するので、実用性が高く、コンパクト、安価にシステム構築できる。循環路は必要であるがリザーブタンクや、大型の熱交換設備等は一切不要である。常温冷媒としては水や空気を用いることができるので、装置構成が格別簡易で、実用性がある。
また、後部にはガス冷却室を備えているので、等温保持室には、室温又はそれ以下の温度に冷却する手段が不要であり、等温保持のみ行えばよく、システム構成が簡易である。
前記等温保持室と前記加熱室との間には、加熱ワークに冷温ガスを吹き付けて、加熱ワークを等温保持の温度まで急冷するための予備冷却室を配置することを特徴とする連続式金属熱処理システムによれば、単なる順送り制御で良いので各室制御が単純で制御ミスも生じない。
前記等温保持室と前記加熱室との間に、加熱ワークに冷温ガスを吹き付けて、加熱ワークを等温保持の温度まで急冷するための予備冷却室を配置することを特徴とする連続式金属熱処理システムによれば、予備冷却室及び等温保持室を1つのタクトタイム内で処理することにより、等温保持室での冷却曲線の立下げ速度を速めることができる。
予備冷却とガス冷却(本冷却)は異なるワークに対し同時的に行うことができるので、本冷却時に用いた不活性ガスを予備冷却に2次利用することにより、不活性ガスの有効利用を図ることもできる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。図1は、前室、加熱室、等温冷却室、ガス冷却室を直列接続して成る連続式金属熱処理システム1を示す側断面図である。図2は図1の循環路2の右側面図で、炉体部分についてはF2−F2線に沿った断面図で示している。図3は図1の循環路2部分を拡大して示す平面図である。図4は、図1〜図3で示したシステム1の制御説明線図である。
図1において、本発明の一実施形態に係る連続式金属熱処理システム1は、循環路2を備えた等温保持室3を核として、前部に加熱室4を、後部にガス冷却室5を備えている。加熱室4の前部には前室6を配置し、全体として、前室6、加熱室4、等温保持室3、ガス冷却室5の順で、ワークWを順次流し、熱処理する構成である。ワークWの移送のためには、ローラコンベアRが設けられている。
前室6は、ワークWを加熱室4へ供給するために、常圧又は負圧でワークWを保持するもので、前方に負圧対応用の扉装置7を有する。
加熱室4は、真空状態でワークWを820〜1250℃に加熱するもので、前後方向には、夫々扉装置8、9を有し、かつ加熱用ヒータ10と、トランス11を有する。後部の扉装置9は、次段の等温保持室3の扉を同時作動させる形のものとなっている。
等温保持室3は、入力されたワークWを変態点温度、例えば300℃に保持するのみならず、加熱室4から入力されたワークWを等温保持の温度まで冷却する機能を備えている。
図2及び図3に示すように、等温保持室3は、外部に循環路2を有する。本例の循環路2は、交互通風可能に構成されている。
等温保持室3の側面には一対の窓12、13が開設され、その内部には整流板14が配置されている。各窓12、13には上方に立ち上がる立ダクト15R、15Lが夫々立設され、そのダクト15R、15Lには一対の平行ダクト16、17が接続されている。接続口には、通風方向変更のためのバタフライ弁18、19が配置されている。各平行ダクト16、17の夫々の中央には、吸引ダクト20又は吐出ダクト21が夫々接続されている。吸引ダクト20は、夫々バタフライ弁22、23を介して第1、第2の分岐管24、25に分岐され、第2の分岐管25にはクーラ26が配置されている。クーラ26は一般的な噴流路と同様の水冷管で構成されている。両分岐管24、25の合流点26Sは、単に管を接合しただけの構造とすることもできるが、機能的には両分岐管24、25から流入される、異なる温度のガスを均一混合する役目を為す。このために、適宜整流板、撹拌板、撹拌ファン、金属又はカーボン材等による接触材を配置することもある。
前記合流点26Sに次いではファン27が配置され、次いで補助ヒータ28を介して前記吐出ダクト21に接続されて、全体で循環路を為す。補助ヒータ28や管路のヒータは、初期において、循環路2内の温度を調節するだけのもので、等温保持の作動中はほとんど作動することはなく、小容量のものでよい。循環路2には保温材29が施されている。
以上の構成の等温保持室3において、バタフライ弁18、19の切換えを行うことにより、循環流30の流れ方向を切換えることができる。即ち、ワークWの右方向から又は左方向から等温保持された温度の不活性ガスを吹き付けることができる。整流板14に代え多数の細管によるディストリビュータを配置することもできる。
不活性ガスを等温保持のための温度、即ち変態点温度付近に定めた温度、例えば300℃に調節する方式を示すと、ワークWに吹付けられた後の不活性ガスは窓12又は13を介して吸引ダクト20を通り、第1及び第2の分岐管24、25に流入する。
第1及び第2の分岐管24、25に流入されるガス量は、コントローラ31の制御により、バタフライ弁22、23の開度に応じて調節制御される。コントローラ31は、例えばファン27の後に取り付けた温度センサ32の検出信号に応じ、検出温度が300℃より高いときは、クーラ26側の弁23を開け、300℃より低いときは、同弁23を閉じる方向で弁開度を調節制御する。温度センサの取り付位置は、これらに限定されない。
冷却開始時には、ファン27が回転し、循環流30がワークWに吹き付けられ、ガス温度が上昇して立ダクト15R又は15L、次いで吸引ダクト20に流入する。このときの上昇温度は100〜300℃程度である。この温度上昇を伴った突入ガスの温度を緩和するため、立ダクト15R、15L、又は及び窓12、13吸引ダクト20、等の循環路中に、熱量吸収緩和のための接触材を介在させることができる。接触材は、鉄球、鉄管、又はカーボン材等で構成され、ガスと接触して熱交換し、通過ガスの温度を予め定めた等温保持の温度、つまりは接触材の温度とするものである。循環ガスを接触材と接触させることにより、突入ガスの温度を緩和し、温度ムラを無くすることができる。接触材の量は、ワーク重量の倍率で、0.1〜0.5程度の範囲で定められる。
ワークWは、等温保持の初期において、例えば820〜1250℃にあるので、冷却が必要で、クーラ26がその熱量を吸収する。この間、ヒータ28が作動することはほとんどない。
再度図1において、等温保持室3とガス冷却室5との間には、同時動作で扉を開閉する扉装置33が設けられている。ガス冷却室5の後部には、ワーク取出し用の扉装置34が設けられている。
ガス冷却室5には、不活性ガス噴出用の噴出口35が設けられ、等温保持室3から送られてきたワークWにマイナス温度、例えば−50℃の不活性ガスを吹付け、急冷焼入れすることができる。ガス冷却室5は専らマイナス温度での急冷処理を行えば良く、等温保持室3は専ら等温保持すればよく、等温保持室の機能構成を簡易なものとすることができる。因みに、等温保持室3で、マイナス温度への焼入れ処理まで行うと、等温保持室は+300℃から−50℃へと温度の急変化を強いられ、耐火構造が相当複雑で、構成困難となる。それが両者が役割り分担され、夫々構成簡単となっている。
以上の構成による連続式金属熱処理システム1の作用を図4を用いて説明する。各室6、4、3、5のタクトタイムを一定、例えば2時間であるとして説明する。ワークWの流れについて示すと、まず、ガス冷却室5のワーク5を取出し、扉装置34を作動させてその扉を閉じ、等温保持室3のワークWをガス冷却室5へ導入する。等温保持室3には、加熱室4から加熱されたワークWが導入される。加熱室4には前室6からワークWが導入される。
今、加熱室4でワークWが加熱開始されたとする。前室には、次のワークWを供給するため、処理用のワークWが装入される。加熱室で加熱されたワークWは、等温保持室3へ送られる。これらのワークWの流れに応じて、各室は、所要の圧力変化、不活性ガスの導入が行われるが、その詳細については説明を省略する。説明の都合より、等温保持室3の処理圧力及びガス冷却室5の処理圧力は共に3Barであるとする。
図4に示すように、ワークWは、前室6では室温(20℃)に保持されているが、ここで100〜200℃程度まで予熱するのは構わない。加熱室4では、所定の予熱曲線に基いてワークWを820〜1250℃まで昇温させる。Tは炉室温度を、Tはワーク内部温度を示す。
等温保持室3では、前のワークWを等温保持した後であるので、次のワークWを受入れるときの炉室温は、等温保持の温度300℃である(常時一定)。扉装置9を作動させ、加熱室4と減圧同圧化し、ワークWを入力する。扉装置9を閉じ、等温保持処理する。
等温保持では、図2及び図3で示した循環路2の作動により、ワークWに常時300℃の不活性ガス流30を交互に吹付け、ワークWの冷却及び等温保持を行う。冷却曲線の形状は、ワーク重量、形状、循環路2のクーラ26の能力等により異なる。凡その状況を示すと、ワーク重量300〜500Kg、クーラ能力25〜50万Kcal/Hにて15〜30分程度の時間で等温化できる。冷却能力を増大させるため、ガス冷却室5で用いた不活性ガスをクーラ26に導入することもできる。ワークWの重量が小さく、特に形状が薄い場合には、等温化までに要する時間を5分程度まで縮めることもできる。
等温保持室3でワークWを冷却し、等温保持している間に、ガス冷却室5でガス冷却が終了する。ガス冷却室5では、この時刻teでワークWを取出し、次の冷却を待つことができる。
以上により、ワークWは、前室6、加熱室4、等温保持室3、ガス冷却室5を介して1250℃から300℃での等温保持を行い、次いで、−50℃への焼入れを行うことができ、従来塩浴を用いなければ実現できなかった。高品質の焼入れ処理を、不活性ガスのみの乾式として、かつ高効率で行うことが可能となった。処理はタクトタイムを合わせて連続的に行うことができ、高効率である。装置構成が比較的複雑で装置コストが高い等温保持室3を専用機として繰り返し利用できるので、全体装置コストを安価とすることができる。等温保持の温度は自由に設定できるので、各種金属、各種焼入れ方法に適用でき、汎用性がある。
図5に示す連続式金属処理システム36は、図1に示すシステム1に対し、等温保持室3の前段に予備冷却室38を設けたものである。予備冷却室38と等温保持室3との間には新たな扉装置37が設けられている。
図6に示すように、予備冷却室38は、加熱されたワークを等温保持のための温度近くまで冷却し、それから等温保持室3へ送るものである。予備冷却は、等温保持のタクトタイムnhの中で行われる。冷却方式は低温ガスを直接吹き付けるものとし、このガスは、ガス冷却室5との間に架け渡されたガス排気管39を用いて、冷却用ガスの有効利用も可能である。予備冷却室38で等温保持の温度近くまで急冷し、等温保持室3へ送ることができるので、比較的大型のワークであっても冷却速度を速め、品質向上を図ることができる。
また、予備冷却室38を等温保持室3の前部に配置するので、予備冷却の要否に応じ、ワークWの都合によっては予備冷却せず、直接等温保持室3で冷却し、等温保持することができる。ワークWによって種々対応できるので、汎用性が高い。
以上、図1、図5で示した装置構成より明らかなように、等温保持室3は循環路2を有し、吸引ダクト20をバタフライ弁22、23で開度調節される第1、第2の管路24、25に配置した構造である。従って、本等温保持室3の管路24、25の内一方の管路24を閉じ、クーラ26側の管路25を全開すれば、それは特開平5−66090号公報にも示されているような従来の噴流炉と同様の機能を果すことができる炉の構成である。
従って、本発明の等温保持室3は、利用法によっては、従来噴流路と同様機能をも有し、水冷温度(20℃)への急冷焼入れも行うこともできる。さらに、かくなる構成であるので、図5に示す予備冷却室38を等温保持室3と同一構造とし、焼入れ手法によっては、等温保持の手前で水冷温度への焼入れを行うこともできる。次いで、焼入れ済みのワークWを等温保持して焼戻し、再度マイナス温度へ焼入れる等できる。さらに拡張して予備冷却室38と、等温保持室3と、ガス冷却室5とを図1〜図3で示した等温保持室3と同一構成とすれば、各室38、3、5の機能を種々変えて、冷却曲線を自由に設計でき、等温保持を含めての各種熱処理をダイナミックに効率良く行うことができる。
このように、本発明の等温保持室3の前後に、これと同一又は類似の等温保持室3を設ければ、中間温度を複数段に定めたり、冷却方式を変更したり、或いはワークWの送り手順を変えたりしながら、各種熱処理を行うことができ、その応用を様々に拡張できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計的変更を加えることができ、各種態様で実施できる。
本発明の一実施形態に係る連続式金属熱処理システムの側断面図である。 図1の循環路の右側面図で、炉体部分についてはF2−F2線に沿った断面図で示してある。 図1の循環路部分を拡大して示す平面図である。 図1〜図3で示したシステムの制御説明線図である。 本発明の一実施形態に係り、加熱室と等温保持室との間に予備冷却室とを備えた連続式金属熱処理システムを示す側断面図である。 図5で示したシステムの制御説明線図である。
符号の説明
1、36 連続式金属熱処理システム
2 循環路
3 等温保持室
4 加熱室
5 ガス冷却室
6 前室
7、8、9、33、34、37 扉装置
10 ワーク加熱用ヒータ
11 トランス
12、13 窓
14 整流板
15 立ダクト
16、17 平行ダクト
18、19、22、23 バタフライ弁
20 吸引ダクト
21 吐出ダクト
24 第1分岐管
25 第2分岐管
26 クーラ
26S 合流点
27 ファン
28 補助ヒータ
29 保温材
30 循環流
31 コントローラ
32 温度センサ
35 噴出口
38 予備冷却室
39 ガス排気管
炉室温度
ワーク温度
R ローラコンベア

Claims (4)

  1. 入力された加熱ワークを金属変態点温度に調節した等温ガス雰囲気中で等温保持する等温保持室を備え、
    前記等温保持室の前部には、前記ワークを焼入れ温度に加熱する加熱室を設け、後部には、等温保持した後のワークを常温以下の温度に急冷するガス冷却室を設け、開閉可能な扉を介して各室を連続的に接続すると共に、ワークを各室に連続的に流し、各室に独立した熱処理を与えることを特徴とする等温保持室を備えた連続式金属熱処理システム。
  2. 前記等温保持室には、該室の一部から吸引したガスを再度内部へ出力する循環路が付属され、該循環路は吸引端が2分岐され、一方の分岐管はそのままで他の分岐管には適宜ガスを前記等温保持の温度より十分低い温度に冷却する常温冷媒を用いたクーラが配置され、両分岐管の合流点より後にはガス循環用のファンが配置され、両分岐管には流量制御のための弁が介在され、
    前記合流点以後の温度が前記等温保持の温度となるよう前記弁を開度調節するコントローラが設けられることを特徴とする請求項1に記載の等温保持室を備えた連続式金属熱処理システム。
  3. 加熱室、等温保持室、ガス冷却室の各タクトタイムを同一とし、ワークを加熱室から等温保持室へ送ると同時に、前のワークを等温保持室からガス冷却室へ送ることを特徴とする請求項1に記載の等温保持室を備えた連続式金属熱処理システム。
  4. 前記等温保持室と前記加熱室との間には、加熱ワークに冷温不活性ガスを吹き付けて、加熱ワークを等温保持の温度まで急冷するための予備冷却室を配置することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の等温保持室を備えた連続式金属熱処理システム。

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