JP3288150B2 - 管コイル内の付着油除去方法 - Google Patents

管コイル内の付着油除去方法

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JP3288150B2
JP3288150B2 JP21567693A JP21567693A JP3288150B2 JP 3288150 B2 JP3288150 B2 JP 3288150B2 JP 21567693 A JP21567693 A JP 21567693A JP 21567693 A JP21567693 A JP 21567693A JP 3288150 B2 JP3288150 B2 JP 3288150B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管コイル内の付着油除
去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、銅あるいは銅合金等の管コイルの
焼鈍処理に際し、製造工程で管内に付着した圧延油等を
除去するため、焼鈍工程時、管コイル内にN2ガス等の
パージガスを圧送して、管コイル内の気化油をパージす
る方法が、特開昭51−130623号公報、特開平1
−165723号公報で提案されている。また、管コイ
ルを連続焼鈍炉内に装入し、管コイル内の圧延油が気化
すると、管コイルの一端に接続した排気手段により、炉
内雰囲気を他端から吸引することにより管コイル内の氣
化油をパージする方法が特公昭58−48013号公報
で提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法によれば、管コイル内からパージされた気化油は炉
内に排出されるため、炉内雰囲気が汚染するとともに、
焼鈍炉の装入側に存在する低温部に接触して液化し、こ
れが管コイル表面に滴下して、シミの原因となることが
あった。一方、後者の方法では、管コイル内の差圧が最
大で1kg/cm2以下であり、かつ、一般に、管コイ
ルの全長は非常に長いため、実用上パージ効果は殆どな
く、十分に管コイル内の気化油をパージすることはでき
ない。本発明者らは、前記従来の問題点を種々検討の結
果、管コイルの一端を加圧雰囲気中に開放し、他端を炉
(あるいは室)外の排気装置に接続すれば、管コイルの
両端の差圧を十分に高くとれ、かつ、管コイル内の気化
油は炉外に排出され、前記従来方法の問題点を解決でき
ることを見出した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる管コイル
内の付着油除去方法は、管コイルWの一端が接続される
第1接続口25と、パージガスを排気する第2接続口2
6とを有するパージガス排気接続管24を備えたトレイ
Tに、管コイルの一端を前記第1接続口に接続して積載
し、管コイルを加熱して管コイル内面に付着する付着油
を気化状態とし、このトレイを所定温度に保持された加
圧室4内に装入し、前記第2接続口を加圧室外のパージ
ガス排気装置12に接続するとともに、加圧室内に高圧
パージガスを供給して、このパージガスにより管コイル
内の気化油を排気するようにしたものである。
【0005】
【作用】したがって、管コイルW内の気化油は、加圧室
4内と室外との大なる圧力差により管コイル内に侵入す
るパージガスにより室外に排出されることになる。
【0006】
【実施例】つぎに、本発明を実施例を示す図1〜図5に
したがって説明する。図1は、本発明にかかる管コイル
内の付着油除去方法を適用するローラハース型焼鈍炉の
一部を示し、1は加熱室、3は冷却室、4は前記加熱室
1と冷却室3との間に配設した加圧室である。そして、
たとえば、銅管からなる管コイルWを積載したトレイT
がハースローラRの駆動により、図示しない装入テーブ
ル、装入真空ベスチブル、加熱室1,加圧室4、冷却室
3、抽出真空ベスチブルおよび抽出テーブル(いずれも
図示せず)を移動して管コイルWを焼鈍処理するように
なっている。なお、2は加熱室の開閉扉である。
【0007】前記加圧室4は、両側に開閉扉5a,5b
を有するとともに、室内壁には、管コイルWの温度を下
記するように500℃以上とし、管コイルW内の付着油
を蒸発状態に保持するためのヒータ6が設けてあり、か
つ、天井部には下記するパージガス供給管7を有する。
また、加圧室4のハースローラR間に、それぞれ2本の
押圧アーム9を炉巾方向に備えた2本の支軸10が配設
され、両支軸10,10は互いに反対方向にクランク機
構11で回動し、前記押圧アーム9でトレイTを位置決
めするトレイ芯合わせ装置8が設けてある(図4参
照)。
【0008】さらに、加圧室4の一側には、前記トレイ
芯合わせ装置8により、トレイTが下記するようにハー
スローラRの所定位置に載置されたとき、トレイTに設
けた下記するパージガス排気接続管24の第2接続口2
6と自動脱着するパージガス排気装置12が、室側壁に
設けた貫通孔Hから進退可能に配設してある。なお、前
記パージガス排気装置12は、先端部がテーパ面13a
となったテーパ部材13を有するガス排気管14と、駆
動シリンダ15、バルブ16とからなる。なお、17は
シール装置である(図3参照)。
【0009】ところで、前記トレイTは、図3〜図5に
示すように、四方に枠体20を有し、その一片中央に開
口部21を有する。そして、この開口部21の内方に
は、前記パージガス排気装置12のガス排気管14のテ
ーパ面13aと一致するテーパ状凹部23を有する受金
22と、この受金22の中心を貫通して設けたパージガ
ス排気接続管24が設置されている。このパージガス排
気接続管24は、管コイルWの一端と接続される第1接
続口25と、前記受金22のテーパ状凹部23に突出
し、前記ガス排気管14と接続する第2接続口26とか
らなる。また、このトレイTの下面には前記ハースロー
ラRのつばaが嵌合するガイド溝27が設けてある。
【0010】次に、前記構成からなるローラハース型熱
処理炉の操業について説明する。まず、トレイT上に複
数段、実施例では3段、ラック28を介して管コイルW
を積載し、各段の管コイルWの一端を、トレイTに設け
たパージガス排気接続管24の第1接続口25、実施例
では3個とそれぞれ適宜手段で接続する。前記のよう
に、複数段の管コイルWを積載したトレイTは、その第
2接続口26を前記パージガス排気装置12の配設され
ている側に位置させて、装入テーブル上のガイド溝27
に環状つばaを嵌合させて載置され、従来同様、ハース
ローラRの間欠駆動,開閉扉,中間扉の開閉により装入
室,加熱室1,加圧室4,冷却室3,抽出室,抽出テー
ブルへと搬送され、その間に管コイルWは焼鈍されるこ
とになる。
【0011】ところで、前記管コイルWは、所定の雰囲
気ガスが供給される加熱室1で550〜650℃に加熱
され、管コイルWの内面に付着する油分は管内で蒸発す
ることになる。また、前記トレイTが前記加熱室1の抽
出側に達すると、前記開閉扉2,5aが開き、トレイT
は加圧室4に装入され、図示しない検出器の検出信号に
て加圧室4内のハースローラRの駆動が停止し、トレイ
Tも停止する。
【0012】この場合、トレイTはそのガイド溝27と
ハースローラRに設けた環状つばaとの嵌合により、加
圧室4の巾方向に対するトレイ位置はほぼ正確である
が、トレイTの進行方向での停止位置は、パージガス排
気装置12の中心と僅かな誤差が発生する。なお、前記
ハースローラRの駆動が停止すると、加圧室4内のハー
スローラRは自由状態となるものである。
【0013】前記のようにして、トレイTが停止する
と、トレイ芯合わせ装置8が駆動し、押圧アーム9がト
レイTを進行方向において挾持する。この場合、ハース
ローラRは自由状態にあるため、大きな力を加えなくて
も押圧アーム9によって、トレイTは容易に搬送方向の
所定位置に正確に位置決めされることになる。これと同
時に、前記パージガス排気装置12のガス排気管14の
テーパ部材13が駆動シリンダ15により前記トレイT
のテーパ状凹部23にガイドされつつ前進し、前記トレ
イTのパージガス排気接続管24の第2接続口26と自
動的に接続する。
【0014】一方、前述のように、トレイTが加圧室4
内に装入されると、加圧室4には、パージガス供給管7
から高圧のパージガス、たとえば、N2ガスが供給さ
れ、加圧室4の圧力が所定圧力(4〜5kg/cm2
に達すると、パージガス排気管14のバルブ16を開と
する。すなわち、高圧パージガスは大気との圧力差によ
り、管コイルWの一端から侵入して管コイルW内の気化
油をパージガス排気管14から加圧室4外に放出し、気
化油の管コイルWからのパージを完了する。
【0015】前述のようにして、気化油のパージが完了
すると、パージガスの供給を停止するとともに、パージ
ガス排気管14は元の状態に後退するとともに、開閉扉
5bが開かれ、トレイTはハースローラRの駆動により
冷却室3に装入され、加圧室4は次のトレイTの装入に
備える。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、管コイル内の付着油は、管コイルの加熱により
気化し、加圧室内と大気との圧力差により、加圧室内の
パージガスにより加圧室外にパージされる。このよう
に、気化油を含有するパージガスは炉内に放出されずに
炉外に放出されるため、炉内雰囲気を汚染することはな
い。また、管コイル内の付着油の除去を、加圧雰囲気中
で行なうため、前記差圧を大きく設定できるので、短時
間でパージすることができ、前記従来方法の課題をすべ
て解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用するローラハース型炉の要部断
面図。
【図2】 図1のII−II線断面図。
【図3】 図1の加圧室の拡大断面平面図。
【図4】 トレイ芯合わせ装置の説明用斜視図。
【図5】 図3のパージガス排気装置を示す断面図。
【符号の説明】
1…加熱室、4…加圧室、6…ヒータ、7…パージガス
供給管、8…トレイ芯合わせ装置、12…パージガス排
気装置、14…ガス排気管、22…受金、24…パージ
ガス排気接続管、25…第1接続口、26…第2接続
口、R…ハースローラ、W…管コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23G 5/00 B08B 9/02 B21B 45/02 330 C21D 9/00 C21D 9/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管コイルの一端が接続される第1接続口
    と、パージガスを排気する第2接続口とを有するパージ
    ガス排気接続管を備えたトレイに、管コイルの一端を前
    記第1接続口に接続して積載し、管コイルを加熱して管
    コイル内面に付着する付着油を気化状態とし、このトレ
    イを所定温度に保持された加圧室内に装入し、前記第2
    接続口を加圧室外のパージガス排気装置に接続するとと
    もに、加圧室内に高圧パージガスを供給して、このパー
    ジガスにより管コイル内の気化油を排気することを特徴
    とする管コイル内の付着油除去方法。
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