JP2762622B2 - パイプ内の油分除去方法 - Google Patents
パイプ内の油分除去方法Info
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- JP2762622B2 JP2762622B2 JP1285954A JP28595489A JP2762622B2 JP 2762622 B2 JP2762622 B2 JP 2762622B2 JP 1285954 A JP1285954 A JP 1285954A JP 28595489 A JP28595489 A JP 28595489A JP 2762622 B2 JP2762622 B2 JP 2762622B2
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- Japan
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- pipe
- gas
- processing chamber
- atmosphere gas
- oil
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コイル状に巻回されたような細長い金属
製のパイプを光輝焼鈍等の熱処理をするに際し、該パイ
プ内に付着している油分を効率よく除去するための方法
に関するものである。
製のパイプを光輝焼鈍等の熱処理をするに際し、該パイ
プ内に付着している油分を効率よく除去するための方法
に関するものである。
一般に処理品を光輝熱処理するに際しては、処理室内
のガスを真空ポンプにより外に排除した後にN2ガス等の
所定の雰囲気ガスを該処理室内に供給することで該処理
室内のガスを所定の雰囲気ガスに置換することが行なわ
れる。しかし細長い金属製パイプのような処理品では、
パイプ内のガスの置換状態が不充分であるために製造時
にパイプ内に付着した油分や水分が残りパイプ内面を酸
化させるおそれがある。そのために従来からパイプの一
端から該パイプ内の雰囲気ガスを圧送しパイプ内のガス
を追い出しガス置換がより完全に行なわれるようにして
いる。
のガスを真空ポンプにより外に排除した後にN2ガス等の
所定の雰囲気ガスを該処理室内に供給することで該処理
室内のガスを所定の雰囲気ガスに置換することが行なわ
れる。しかし細長い金属製パイプのような処理品では、
パイプ内のガスの置換状態が不充分であるために製造時
にパイプ内に付着した油分や水分が残りパイプ内面を酸
化させるおそれがある。そのために従来からパイプの一
端から該パイプ内の雰囲気ガスを圧送しパイプ内のガス
を追い出しガス置換がより完全に行なわれるようにして
いる。
しかし、上記パージ方法において、処理品のパイプが
より細長いものであると上記ガス置換のために非常に長
い時間を要するようになるので生産性が著しく低下する
という問題があった。
より細長いものであると上記ガス置換のために非常に長
い時間を要するようになるので生産性が著しく低下する
という問題があった。
そこでこの発明は、細長いパイプでも生産性を低下さ
せることなく、パイプ内の油分,水分等の除去をより完
全ならしめるパイプ内の油分除去方法を提供することを
目的としている。
せることなく、パイプ内の油分,水分等の除去をより完
全ならしめるパイプ内の油分除去方法を提供することを
目的としている。
上記目的を達成するためこの発明は、処理室内に配置
されたパイプの一端に雰囲気ガス供給用の給気口を接合
して該パイプ内に雰囲気ガスを送給することにより該パ
イプ内のガスを置換してパイプ内の油分を除去するパイ
プ内油分除去方法において、前記雰囲気ガスを予め加熱
してパイプ内に送給することを特徴とするものである。
されたパイプの一端に雰囲気ガス供給用の給気口を接合
して該パイプ内に雰囲気ガスを送給することにより該パ
イプ内のガスを置換してパイプ内の油分を除去するパイ
プ内油分除去方法において、前記雰囲気ガスを予め加熱
してパイプ内に送給することを特徴とするものである。
加熱した雰囲気ガスがパイプ内に送給され、該パイプ
を内面より加熱するので、パイプ内の水分,油分等の蒸
発を促し雰囲気ガスの流入抵抗を軽減させその送給をス
ムースにし時間短縮がなされる。また、パイプが内面よ
り加熱できるので、パージ後に該パイプを加熱するに際
しパイプ全体を短時間のうちに均一加熱することも可能
となる。
を内面より加熱するので、パイプ内の水分,油分等の蒸
発を促し雰囲気ガスの流入抵抗を軽減させその送給をス
ムースにし時間短縮がなされる。また、パイプが内面よ
り加熱できるので、パージ後に該パイプを加熱するに際
しパイプ全体を短時間のうちに均一加熱することも可能
となる。
次に図面とともにこの発明の一実施例を説明する。
図において、1は処理室、2はその入り口扉,3は該処
理室1内のローラ4の上にトレイ5を介在させて配置さ
れたコイル状に巻回された長尺細径の金属製パイプであ
る。該処理室1は真空ポンプ6に連結され該処理室1内
のガスを該真空ポンプ6を介して排出することにより処
理室1内を真空若しくは減圧状態にすることができるよ
うになっている。7は該処理室1の側壁に設けられた給
気口、8はN2ガス等の雰囲気ガスボンベ、9は該雰囲気
ガスボンベ8と給気口8を継ぐ給気管路に介在した熱交
換器等のガス加熱手段で、該給気口7にパイプ3の一端
を接合する。なおパイプ3の他端(図示せず)は処理室
1内に開口している。
理室1内のローラ4の上にトレイ5を介在させて配置さ
れたコイル状に巻回された長尺細径の金属製パイプであ
る。該処理室1は真空ポンプ6に連結され該処理室1内
のガスを該真空ポンプ6を介して排出することにより処
理室1内を真空若しくは減圧状態にすることができるよ
うになっている。7は該処理室1の側壁に設けられた給
気口、8はN2ガス等の雰囲気ガスボンベ、9は該雰囲気
ガスボンベ8と給気口8を継ぐ給気管路に介在した熱交
換器等のガス加熱手段で、該給気口7にパイプ3の一端
を接合する。なおパイプ3の他端(図示せず)は処理室
1内に開口している。
しかして、パイプ3内のガスを置換するに際しては、
真空ポンプ6にて処理室1内のガスを排除すると共に、
雰囲気ガスボンベ8の雰囲気ガスをガス加熱手段9を通
すことにより300℃程度に加熱し給気口7よりパイプ3
内に送給する。このように温度の高い雰囲気ガスがパイ
プ3内に入って来ることによりパイプ3の内面に付着し
ていた水分や油分の気化が促進され通気抵抗が減るので
スムースに雰囲気ガスを供給できるようになる。また、
パイプ3はその雰囲気ガスにより内面から加熱されるの
でその後の熱処理時における温度上昇がパイプ全体にわ
たり均一になる。即ち、従来のようにパイプを外部から
のみ加熱していたのでは内部まで加熱温度を均一にさせ
るのに時間がかかるが、このように予め加熱した雰囲気
ガスをパイプ内に通すことによりパイプ内部の温度上昇
が早くなり均一加熱にもよい結果をもたらす。なお、雰
囲気ガスの加熱温度は高いほうがよいものの、パイプ内
面を酸化させるおそれもあるので100℃〜300℃程度が適
当である。
真空ポンプ6にて処理室1内のガスを排除すると共に、
雰囲気ガスボンベ8の雰囲気ガスをガス加熱手段9を通
すことにより300℃程度に加熱し給気口7よりパイプ3
内に送給する。このように温度の高い雰囲気ガスがパイ
プ3内に入って来ることによりパイプ3の内面に付着し
ていた水分や油分の気化が促進され通気抵抗が減るので
スムースに雰囲気ガスを供給できるようになる。また、
パイプ3はその雰囲気ガスにより内面から加熱されるの
でその後の熱処理時における温度上昇がパイプ全体にわ
たり均一になる。即ち、従来のようにパイプを外部から
のみ加熱していたのでは内部まで加熱温度を均一にさせ
るのに時間がかかるが、このように予め加熱した雰囲気
ガスをパイプ内に通すことによりパイプ内部の温度上昇
が早くなり均一加熱にもよい結果をもたらす。なお、雰
囲気ガスの加熱温度は高いほうがよいものの、パイプ内
面を酸化させるおそれもあるので100℃〜300℃程度が適
当である。
このように本発明に係るパイプ内の油分除去方法で
は、処理室内に配置されたパイプの一端に処理室外から
予め加熱された雰囲気ガスを送給するものであるので、
パイプ内面に付着している油分,水分等を気化させ短時
間で除去することができ、熱処理に要する時間を大幅に
短縮させ生産性を向上させるなど有益な効果がある。
は、処理室内に配置されたパイプの一端に処理室外から
予め加熱された雰囲気ガスを送給するものであるので、
パイプ内面に付着している油分,水分等を気化させ短時
間で除去することができ、熱処理に要する時間を大幅に
短縮させ生産性を向上させるなど有益な効果がある。
図面はこの発明のパイプ内の油分除去方法の一実施例を
示した処理室の縦断面図である。 1…処理室、3…パイプ、6…真空ポンプ、7…給気
口、8…雰囲気ガスボンベ、9…ガス加熱手段。
示した処理室の縦断面図である。 1…処理室、3…パイプ、6…真空ポンプ、7…給気
口、8…雰囲気ガスボンベ、9…ガス加熱手段。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 9/00 - 9/44,9/50 C23G 1/00 - 5/06 B08B 1/00 - 1/04 B08B 3/00 - 3/14 B08B 5/00 - 13/00 C21D 1/74
Claims (1)
- 【請求項1】処理室内に配置されたパイプの一端に雰囲
気ガス供給用の給気口を接合して該パイプ内に雰囲気ガ
スを送給することにより該パイプ内のガスを置換してパ
イプ内の油分を除去するパイプ内油分除去方法におい
て、前記雰囲気ガスを予め加熱してパイプ内に送給する
ことを特徴とするパイプ内の油分除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1285954A JP2762622B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | パイプ内の油分除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1285954A JP2762622B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | パイプ内の油分除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03146621A JPH03146621A (ja) | 1991-06-21 |
JP2762622B2 true JP2762622B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=17698111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1285954A Expired - Fee Related JP2762622B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | パイプ内の油分除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2762622B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06128644A (ja) * | 1992-10-19 | 1994-05-10 | Daido Steel Co Ltd | パイプコイルの熱処理装置 |
DE4332136A1 (de) * | 1993-09-17 | 1995-03-23 | Mannesmann Ag | Herstellverfahren zur nahtlose Rohre aus Nichteisenmetallen, insbesondere Kupfer und Kupferlegierungen |
JP4328436B2 (ja) * | 1999-12-20 | 2009-09-09 | 三菱電機株式会社 | 脱脂洗浄方法及び洗浄装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5844727A (ja) * | 1981-09-10 | 1983-03-15 | Dainamitsuku Internatl Kk | ウエハ−ロ−デイングアンロ−デイング装置 |
JPS62256918A (ja) * | 1986-04-28 | 1987-11-09 | Kobe Steel Ltd | 長尺管材の熱処理方法 |
-
1989
- 1989-10-31 JP JP1285954A patent/JP2762622B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03146621A (ja) | 1991-06-21 |
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Legal Events
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