JPH06128550A - ポリウレタン系接着剤 - Google Patents

ポリウレタン系接着剤

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JPH06128550A
JPH06128550A JP30453992A JP30453992A JPH06128550A JP H06128550 A JPH06128550 A JP H06128550A JP 30453992 A JP30453992 A JP 30453992A JP 30453992 A JP30453992 A JP 30453992A JP H06128550 A JPH06128550 A JP H06128550A
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JP
Japan
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adhesive
group
polyol
monomer
macromonomer
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JP30453992A
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English (en)
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Yoshio Mori
嘉男 森
Shiro Kojima
史郎 児島
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/0804Manufacture of polymers containing ionic or ionogenic groups
    • C08G18/0819Manufacture of polymers containing ionic or ionogenic groups containing anionic or anionogenic groups
    • C08G18/0828Manufacture of polymers containing ionic or ionogenic groups containing anionic or anionogenic groups containing sulfonate groups or groups forming them
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
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    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/62Polymers of compounds having carbon-to-carbon double bonds
    • C08G18/6216Polymers of alpha-beta ethylenically unsaturated carboxylic acids or of derivatives thereof
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    • C08G18/6245Polymers having terminal groups containing active hydrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
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    • C09J175/04Polyurethanes

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Abstract

(57)【要約】 【目的】金属同士または金属と他の被着材との接着性に
優れたポリウレタン系接着剤の提供。 【構成】ポリオールの一部として、基−SO3 Mを有し
分子の片末端にヒドロキシル基を2個有するマクロモノ
マーを用いることを特徴とするポリウレタン系接着剤。 【効果】本発明の接着剤は、柔軟性、高硬度および密着
性を併せ持っているため、金属に対する接着性が優れて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属、プラスチック、
フィルム類、ガラス類等に対し、優れた接着性能を有す
るポリウレタン系接着剤に関する。更に詳しくは、親水
性基として、基−SO3 M(式中Mはアルカリ金属原
子、アンモニウムまたはアルキルアンモニウム)を有す
る単量体を1〜20重量%含有する単量体混合物を、特
定の連鎖移動剤の存在下に、ラジカル重合させて得られ
る重縮合性または重付加性の重合体をポリオールの一部
として用いることを特徴とするポリウレタン系接着剤に
関するものである。
【従来の技術】
【0002】一般にポリウレタン系接着剤は金属に対す
る接着性が悪く、金属同士または金属と他の被着材を接
着する場合には、接着前に予めプライマー等で金属表面
を前処理する必要がある。しかし作業上の手間や、プラ
イマーからの溶剤揮発にともなう衛生上の問題等があ
り、プライマーを使用しなくても金属に対する接着性の
良好な接着剤が強く望まれていた。
【0003】この問題を解決するために、ポリイソシア
ネートまたはポリオールの中に、特定のリン化合物を添
加する方法(特開昭58−187477号)、水酸基の
多いポリエステル樹脂、高分子量のポリエステル樹脂お
よび保護されたイソシアネート基を有するポリイソシア
ネート化合物とを特定の割合で配合した接着剤(特開昭
59−45376号)が提案されているが未だ満足でき
る接着力は得られていなかった。
【0004】一方、近年、分子の片末端に重縮合性また
は重付加性の官能基すなわち2個以上のカルボキシル
基、ヒドロキシル基または−CO2 R(式中、Rはアル
キル基)を有する重合体を、ポリエステル等の重縮合型
重合体の構成単位として組み込むことにより、従来から
ある重縮合型重合体の物性を改良するという検討がなさ
れている。
【0005】例えば、ポリブチレンテレフタレートやポ
リエチレンテレフタレートは、染色性および溶融流動性
に劣っており、その点を改良するために、分子の片末端
に2個のカルボン酸アルキルエステル結合を有するポリ
スチレン型重合体を用い、エチレングリコールおよびテ
レフタル酸ジメチル等と共に重縮合させることが提案さ
れており(特開昭61−235412号公報)、また溶
剤型ポリエステル塗料に関して、得られる塗膜の表面硬
度および塗装板の加工性を改良するために、片末端に2
個のヒドロキシル基を有するポリメタクリル酸メチル型
重合体をポリエステルの構成単位として導入させるとい
う提案等がある(特開平4−57869号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記改良
されたポリウレタン系接着剤においても、異種材料間の
接着、特に少なくとも一方が金属基材である場合の接着
力については、不満足でありその改良が待たれていた。
本発明は、上記の問題点を解決した、特に異種材料間の
接着性に優れたポリウレタン系接着剤を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討した結果、基−SO3 M(式
中、Mはアルカリ金属原子、アンモニウムまたはアルキ
ルアンモニウム)を有する単量体(以下「スルホン酸塩
系単量体」ともいう。)を必須成分とする単量体混合物
をラジカル重合させて得られる、基−SO3 Mを有し分
子の片末端にヒドロキシル基を2個以上有する重合体
(以下「基−SO3 Mを有するマクロモノマー」と称す
る。)を、ポリウレタン系接着剤中に導入することによ
り、異種材料間の接着、特に少なくとも一方が金属基材
である場合の接着力が改善されることを見出し本発明を
完成するに至った。
【0008】即ち本発明は、ヒドロキシル基を2個以上
有するメルカプタン系連鎖移動剤の存在下に、全単量体
の合計量を基準にして、スルホン酸塩系単量体を1〜2
0重量%含む単量体混合物をラジカル重合させて得られ
る、基−SO3 Mを有するマクロモノマーを、ポリオー
ルの一部として用いることを特徴とするポリウレタン系
接着剤に関するものである。
【0009】以下、本発明について、更に詳しく説明す
る。 〔基−SO3 Mを有するマクロモノマー〕本発明におけ
る成分(A)の基−SO3 Mを有するマクロモノマー
は、前述のとおり、スルホン酸塩系単量体単位を含むビ
ニル重合体の片末端に、ヒドロキシル基を2個以上有す
る重合体である。
【0010】該マクロモノマーを構成するスルホン酸塩
系単量体としては、ビニルスルホン酸塩、アリルスルホ
ン酸塩、メタリルスルホン酸塩、スチレンスルホン酸
塩、α−メチルスルホン酸塩、ビニルトルエンスルホン
酸塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸塩、3−メタクリレート−1−プロピルスルホン酸
塩および3−プロペニロキシ−1−プロピルスルホン酸
塩等が挙げられる。上記単量体における塩の種類として
は、カリウム塩、ナトリウム塩およびアンモニウム塩等
が挙げられる。
【0011】上記スルホン酸塩系単量体と共に使用され
る単量体としては、ビニル単量体が好ましく、具体的に
は、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリ
ル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタク
リル酸ヒドロキシルエチル、スチレン、α−メチルスチ
レン、(メタ)アクリロニトリル、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸塩、(メタ)アク
リル酸ジアルキルアミノエチルおよびアクリルアミド等
が挙げられる。
【0012】本発明においては、上記スルホン酸塩系単
量体とその他の単量体からなる単量体混合物をラジカル
重合させるが、該単量体混合物におけるスルホン酸塩系
単量体の割合は、前記のとおり1〜20重量%である。
スルホン酸塩系単量体の割合が1重量%未満であると、
得られる基−SO3 Mを有するマクロモノマーにスルホ
ン酸塩系単量体に基づく特性が発現せず、一方20重量
%を超えると非水系有機溶剤に難溶となりポリイソシア
ネートと反応させることが困難となる。また接着剤の耐
水性が悪くなるという欠点が発生し好ましくない。
【0013】本発明で使用される連鎖移動剤は、ヒドロ
キシル基を2個以上有するメルカプタン系連鎖移動剤で
あり、例えばチオグリセリン等が挙げられる。連鎖移動
剤の好ましい使用量は、目的とする基−SO3 Mを有す
るマクロモノマーの平均分子量によって異なるが、数平
均分子量が500〜30000の基−SO3 Mを有する
マクロモノマーを得ようとする場合には、通常全単量体
の合計量を基準にして0.1〜20重量%が好ましい。
【0014】単量体混合物のラジカル重合は、通常重合
溶剤中で行われる。溶剤としては、SP値が8.0〜1
0.0で、かつ沸点が70〜180℃である有機溶剤
(以下「主溶剤」と称する。)、水およびアルコールか
らなる混合溶剤が好ましい。主溶剤の具体例としては、
トルエン、キシレン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、酢酸エチルおよび酢酸ブチル等が挙げら
れ、また好ましいアルコールとしては、メタノール、エ
タノール、ブタノール、イソプロピルアルコール、エチ
レングリコールモノメチルエ−テル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテルおよびプロピレングリコールモノ
メチルエーテル等が挙げられる。
【0015】なお、SP値は、溶解度パラメーター(so
lubility parameter) を指し、一般的な溶剤のSP値に
ついては、例えば有機合成化学協会編「溶剤ポケットブ
ック」(昭和51年9月20日発行)の第13頁に掲載
されており、主溶剤として用いられる上記各溶剤のSP
値は、それぞれトルエンが8.9、キシレンが8.8〜
9.0、メチルイソブチルケトンが9.6、シクロヘキ
サノンが9.3、酢酸エチルが9.0および酢酸ブチル
が8.3である。SP値が8.0〜10.0の範囲外の
有機溶剤を、水およびアルコールと併用すると、得られ
るマクロモノマーに対する溶解力が劣り、安定な重合が
でき難くなる。より好ましい主溶剤は、SP値が8.3
〜9.6の芳香族炭化水素、エステルまたはケトンに属
し、沸点が70〜180℃の有機溶剤である。
【0016】主溶剤、水およびアルコールの好ましい混
合割合は、主溶剤;20〜85重量%、水;5〜15重
量%およびアルコール;10〜70重量%である。主溶
剤の量が20重量%未満であると、得られる基−SO3
Mを有するマクロモノマーに対する溶解力が低く、重合
が不安定になり、一方85重量%を超えるとスルホン酸
塩系単量体が重合溶剤に溶解し難くなる。水の量が、5
重量%未満であると、スルホン酸塩系単量体が重合溶剤
に溶解し難く、一方15重量%を超えると重合が不安定
になる。また、アルコールの量が10重量%未満である
と、水が主溶剤と完全に溶け合わなくなる。
【0017】ラジカル重合開始剤としては、アゾ系開始
剤および過酸化物開始剤が使用できるが、副生成物が少
ない点でアゾ系開始剤が好ましい。具体的には、2,2
−アゾビスイソブチロニトリル、1−アゾビス−1−シ
クロヘキサンカルボニトリル、4,4’−アゾビス−4
−シアノバレリックアシッドおよび2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)等が挙げられる。
重合開始剤の好ましい使用量は、重合される単量体の合
計量を基準にして0.05〜0.8重量%である。好ま
しい重合温度は70〜90℃であり、重合時間は5〜1
0時間程度が適当である。
【0018】上記重合方法によって、通常数平均分子量
が500〜30000の基−SO3Mを有するマクロモ
ノマーが得られる。
【0019】〔ポリウレタン系接着剤〕ポリウレタン系
接着剤には、一液型接着剤と二液型接着剤がある。前者
は、比較的高分子量のポリイソシアネートからなり、水
や熱の作用により硬化させることができる。一方二液型
接着剤は、ポリオールを主剤とし、ポリイソシアネート
を硬化剤とするもので、接着直前に混合して使用する。
【0020】ポリウレタン系接着剤を構成する原料の一
つとして、ポリイソシアネート(以下「成分(B)」と
もいう。)の1種または2種以上を使用する。ポリイソ
シアネートは、末端にイソシアネート基を有するモノマ
ーまたはプレポリマーで、具体的には、トリメチレンジ
イソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソ
シアネート等の脂肪族ジイソシアネート;イソホロンジ
イソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネ
ート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,
3−シクロヘキサンジイソシアネート等の脂環式ジイソ
シアネート;フェニレンジイソシアネート、4,4’−
ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイ
ソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネ
ートもしくはその混合物、4,4−ジフェニルエーテル
ジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート;1,3
−または1,4−キシリレンジイソシアネートもしくは
その混合物等の芳香脂肪族ジイソシアネートが挙げられ
る。
【0021】また、トリフェニルメタン−4,4’,
4’’−トリイソシアネート等、上記ポリイソシアネー
ト単量体から誘導されたダイマー、トリマー、ビューレ
ット体;炭酸ガスと上記ポリイソシアネート単量体とか
ら得られる2,4,6−オキサジアジントリオン環を有
するポリイソシアネート;エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメ
タノール等の低分子量ポリオールとポリイソシアネート
との付加体;或いはポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオール等とポリイソシアネートとの高分子ポリ
オール等との付加体等も使用できる。
【0022】ポリウレタン系接着剤を構成する他の原料
としてポリオールの1種または2種以上が使用される。
ポリオールは、末端にヒドロキシル基を有するモノマー
またはプレポリマーである。本発明は、ポリオールの一
部として、基−SO3 Mを有するマクロモノマーを用い
ることを特徴とするものである。上記マクロモノマー以
外のポリオール(以下「成分(C)」ともいう。)とし
ては、具体的には、ポリエステルポリオール、ポリカー
ボネートジオール、ポリエーテルポリオール、ポリテト
ラメチレングリコール、ポリエーテルエステルポリオー
ル、ポリエステルアミドポリオール、アクリルポリオー
ル、ポリヒドロキシアルカン、ひまし油、ポリウレタン
ポリオール等が挙げられ、その数平均分子量は、100
0〜10000が好ましく、更に好ましくは1000〜
8000である。これらは1種または2種以上を用いる
ことができる。
【0023】ポリエステルポリオールとしては、例えば
テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸等の二塩基酸
あるいはそれらのジアルキルエステルの1種類以上と、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール等のグリコ−ルの1種類以上とを反応させて得ら
れるポリエステルポリオール等が挙げられる。
【0024】ポリエーテルポリオールとしては、例えば
エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキ
シド等のオキシラン化合物を、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセ
リン等の低分子量ポリオールまたは水を開始剤として重
合して得られるポリエーテルポリオール等が挙げられ
る。
【0025】ポリウレタンポリオールとしては、例えば
ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポ
リエーテルエステルポリオール等と前述のポリイソシア
ネートを反応させたものが挙げられる。
【0026】なお、ポリオールには、分子量の調整や水
酸基の導入を目的として、鎖延長剤、例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
シクロヘキサンジメタノールやプロピレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン等のジアミン類を添加することが
できる。
【0027】本発明に用いられる基−SO3 Mを有する
マクロモノマー(A)の量は、ポリウレタン系接着剤を
構成する他の成分(B)および(C)との合計量を10
0重量部として1〜50重量部が好ましく、より好まし
くは5〜40重量部である。該マクロモノマーが1重量
部未満ではポリウレタン系接着剤の改質効果が不十分で
あり、50重量部を超えると得られる接着剤中に未反応
のマクロモノマーが多く残り材料物性の低下を招く。
【0028】本発明の接着剤を一液型接着剤として使用
する際は、例えば成分(B)のイソシアネート基の量
を、成分(A)および(C)のヒドロキシル基の和の量
よりも過剰の状態で、成分(A)、(B)および(C)
を反応させることにより得られる。この場合、成分
(B)のイソシアネート基に対して、成分(A)および
(C)のヒドロキシル基の総量(以下「官能基総量」と
称する。)の当量比は、NCO/官能基総量が1.5〜
20、好ましくは2〜10とすることが好ましい。NC
O/官能基総量が1.5未満では組成物の粘度が高すぎ
てゲル化することがある。NCO/官能基総量が20を
超えると硬化性が悪く強度が低下する。上記の一液型接
着剤は、水または熱により容易に硬化させることができ
る。なお、熱によって硬化させる接着剤中のイソシアネ
ート基は、常法に従いブロックイソシアネート基に変換
されている。
【0029】本発明の接着剤を二液型接着剤として使用
する際は、例えば、成分(A)および(C)のヒドロキ
シル基の和の量を、成分(B)のイソシアネート基の量
よりも過剰の状態で、成分(A)、(B)および(C)
を反応させて得られる、末端ヒドロキシル基のポリエス
テルウレタンを主剤として用い、成分(B)のイソシア
ネート基の量を成分(C)のヒドロキシル基の量よりも
過剰の状態で、成分(B)および(C)を反応させて得
られる、末端イソシアネート基のポリエステルウレタン
を硬化剤として用いる。またこの例の硬化剤において、
成分(C)の一部を成分(A)で置き換えても良い。
【0030】二液型接着剤の場合の主剤と硬化剤の混合
比は、硬化剤におけるイソシアネート基の量と、主剤に
おけるヒドロキシル基の当量比で、NCO/OHを0.
4〜5.0とすることが好ましく、より好ましくは0.
5〜2.5である。
【0031】一液型接着剤、二液型接着剤の主剤または
硬化剤のいずれを調製する場合にも、反応は分子内に活
性水素を含まない有機溶剤の存在下で行うことができ
る。この有機溶剤としては、酢酸エチル等のエステル系
溶剤、メチルエチルケトン、MIBK、シクロヘキサン
等のケトン系溶剤、トルエン、キシレン等の単独または
混合物が挙げられる。またこれらの反応は、通常30〜
100℃で行われ、所望により有機金属触媒や第3級ア
ミン等の触媒を使用することが出来る。
【0032】得られたポリウレタン系接着剤の粘度が高
い場合は、有機溶剤で希釈して使用することが出来る。
【0033】
【作用】本発明のポリウレタン系接着剤は、異種材料間
の接着性に優れている。この理由は明確ではないが、成
分(C)のポリオールの持つ柔軟性と、基−SO3 Mを
有するマクロモノマーの持つ高硬度、接着性を併せ持っ
ているためと推定される。
【0034】
【実施例】以下に参考例、実施例および比較例を挙げ本
発明をより具体的に説明する。なお各例に記載の部は全
て重量部を表わす。
【0035】〔参考例1…基−SO3 Mを有するマクロ
モノマーの合成1]単量体として2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム(以下「AM
PS−Na」と称する。)5gおよびメチルメタクリレ
ート95gを用い、また重合溶剤としてトルエン50
g、蒸留水20gおよびエタノール100gを用い、そ
れらを混合して単量体溶液を得、その一部を下記フラス
コ内に仕込み、残余を滴下ロートに仕込んだ。攪拌機、
還流冷却機、2個の滴下ロート、ガス導入管および温度
計を取り付けたガラスフラスコに、上記単量体溶液の1
08gおよびチオグリセリン5.0gを仕込み、内溶液
の温度を74℃まで昇温した。
【0036】次いで、一方の滴下ロート中から、単量体
溶液の残りの162gを2時間かけて滴下すると同時
に、もう一方の滴下ロートからトルエン15gおよび
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)0.23gを3時間かけて滴下した。その後更にト
ルエン20gおよび2,2’−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)0.91gを2時間かけて滴下し
て重合を完結させて、片末端に2個のヒドロキシル基を
有し基−SO3 Mを有するマクロモノマー溶液(固形分
濃度;33重量%)312gを製造した。なお該溶液の
OH価は、17.2KOHmg/gであった。
【0037】〔参考例2…基−SO3 Mを有するマクロ
モノマーの合成2〕AMPS−Naの使用量を10gと
し、メチルメタクリレートの使用量を90gとする以
外、すべて参考例1と同様にして重合を行った。重合は
円滑に進行し、片末端に2個のヒドロキシル基を有し基
−SO3 Mを有するマクロモノマー溶液が得られた。な
お該溶液のOH価は、17.0KOHmg/gであっ
た。
【0038】〔実施例1〕 (主剤)イソフタル酸、セバチン酸、エチレングリコー
ルおよびネオペンチルグリコールからなるポリエステル
グリコール(分子量約2000)40g(40ミリ当
量)、参考例1で得られたマクロモノマー溶液28.5
g(8.7ミリ当量)、トリレンジイソシアネート
(2,4−/2,6−=80/20)4.2g(48.
3ミリ当量)、酢酸エチル50部、並びにジブチル錫ジ
ラウレート0.02gからなる混合液を、60℃で5時
間反応させた後、エチレングリコール1.8g(58ミ
リ当量)を加え更に1時間加熱し、水酸基価が27KO
Hmg/gのポリウレタングリコールを得た。 (硬化剤)トリレンジイソシアネート87g(1000
ミリ当量)、トリメチロールプロパン23g(500ミ
リ当量)および酢酸エチル36gからなる混合し反応さ
せてポリウレタンポリイソシアネート硬化剤(3.4ミ
リ当量/g)を得た。 (接着剤)上記ポリウレタンポリオール(主剤)50g
(24.1ミリ当量)に、ポリウレタンポリイソシアネ
ート(硬化剤)7.2g(24.7ミリ当量)を配合
し、酢酸エチルにて希釈し接着剤溶液とした。該接着剤
溶液を、PET(厚み12μm)に塗布量(乾燥後の厚
み。以下同じ。)が2.5g/m2 となるように塗布
し、アルミニウム箔(厚み9μm)を貼合わせ、次いで
該アルミニウムの反対側の面に該接着剤溶液を塗布量が
2.5g/m2 になるように塗布し、未延伸ポリプロピ
レン(CPP)を貼合わせ、45℃で4日間硬化接着さ
せた。アルミニウム/CPP間の常態接着強度を測定し
たところ、1590g/15mm(引張速度300mm
/分、T型剥離)であった。
【0039】〔実施例2〕イソフタル酸、アジピン酸お
よびジエチレングリコールからなるポリエステルグリコ
ール(分子量約10000)90g(18ミリ当量)、
参考例2で得られたマクロモノマー溶液28.5g
(8.6ミリ当量)、実施例1で調製した硬化剤13.
1g(45.0ミリ当量)、ジブチルチンラウレート
0.04g、並びに酢酸エチル90gを混合し、直ちに
塗布量が各々3g/m2 になるように、実施例1と同じ
基材に塗布し、実施例1と同様にPET/アルミニウム
/CPPを3層に貼合わせ、40℃で4日間硬化接着さ
せた。実施例1と同様に接着試験を行ったところ、常態
接着強度1650g/15mmであった。
【0040】〔比較例1〕ポリエステルグリコール4
8.7gを使用し、マクロモノマーを使用しない以外は
すべて実施例1に従い接着剤を調製した。接着試験の結
果、常態接着強度は1400g/15mmであった。
【0041】〔比較例2〕ポリエステルグリコール13
3.5gを使用し、マクロモノマーを使用しない以外は
すべて実施例2に従い接着剤を調製した。接着試験の結
果、常態接着強度は1380g/15mmであった。
【0042】
【発明の効果】本発明のポリウレタン系接着剤は、接着
性に優れており、特にアルミニウム、鉄、ステンレス、
銅、鉛、金属蒸着面等の金属と、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエステル、塩化ビニル等のプラスチックとの異種材料
間の接着に優れた接着強度を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオールの一部として下記(A)の重
    合体を用いることを特徴とするポリウレタン系接着剤。 (A)ヒドロキシル基を2個以上有するメルカプタン系
    連鎖移動剤の存在下に、全単量体の合計量を基準にし
    て、基−SO3 M(式中、Mはアルカリ金属原子、アン
    モニウムまたはアルキルアンモニウム)を有する単量体
    を1〜20重量%含む単量体混合物をラジカル重合させ
    て得られる、基−SO3 Mを有し分子の片末端にヒドロ
    キシル基を2個以上有する重合体。
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