JPH06128201A - ジアミンおよびビスイミド - Google Patents

ジアミンおよびビスイミド

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JPH06128201A
JPH06128201A JP27961792A JP27961792A JPH06128201A JP H06128201 A JPH06128201 A JP H06128201A JP 27961792 A JP27961792 A JP 27961792A JP 27961792 A JP27961792 A JP 27961792A JP H06128201 A JPH06128201 A JP H06128201A
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JP
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formula
group
bisimide
compound
diamine
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JP27961792A
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English (en)
Inventor
Kazuo Takebe
和男 武部
Yasuhiro Hirano
泰弘 平野
Mitsuhiro Shibata
充弘 柴田
Shuichi Kanekawa
修一 金川
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】硬化樹脂の接着性および低吸湿性が改良された
ビスイミドおよびその製造中間体であるジアミンを提供
すること。 【構成】一般式 【化1】 (式中、R1 はハロゲン原子、炭素数4以下のアルコキ
シ基、炭素数10以下の置換もしくは非置換フェニル基
または炭素数6以下のアルキル基を示し、かつR 1 は複
数存在する場合互いに同一であっても異なっていてもよ
い。R2 は水素原子または炭素数4以下のアルキル基を
示し、かつ互いにR2 は同一であっても異なっていても
よい。R3 は炭素数6以下のアルキル基を示し、かつR
3 は複数存在する場合互いに同一であっても異なってい
てもよい。mおよびnは、それぞれ0〜4の整数を示
し、置換位置は特に限定されない。)で表されるビスイ
ミドおよびその製造中間体であるジアミン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なジアミンおよび
ビスイミドに関する。さらに詳しくは積層板、繊維強化
複合材料、摺動材料、成形材料、電子部品封止材および
保護塗料、レジスト材等用の樹脂材料として有用な、高
接着性および低吸湿性に優れた硬化樹脂を与えるビスイ
ミドおよびその製造中間体であるジアミンに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、成形が容易である付加重合型ビス
イミドとして、4,4’−ジアミノジフェニルメタンと
無水マレイン酸から得られるビスマレイミドが使用され
ている。しかし、このビスマレイミドの硬化樹脂は、一
般に耐熱性の面では優れるが、得られる成形品は接着性
が劣り、また吸湿性が大きいという欠点があり、成形樹
脂としての目的には実用的でない欠点がある。
【0003】近年、これらの欠点を改良した種々のビス
マレイミドが提案されている(特開昭62−16776
0号、同62−167777号公報)。しかし、これら
のビスマレイミド類の硬化樹脂は、可撓性は改良されて
いるが、上記の欠点の改良は不充分であり、成形材料と
しての用途にはまだ実用的といえなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硬化
樹脂の接着性および低吸湿性が改良されたビスイミドお
よびその製造中間体であるジアミンを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は次に記す発明か
らなる。 (1)一般式(I)
【0006】
【化3】 (式中、R1 はハロゲン原子、炭素数4以下のアルコキ
シ基、炭素数10以下の置換もしくは非置換フェニル基
または炭素数6以下のアルキル基を示し、かつR 1 は複
数存在する場合互いに同一であっても異なっていてもよ
い。R2 は水素原子または炭素数4以下のアルキル基を
示し、かつR2 互いには同一であっても異なっていても
よい。R3 は炭素数6以下のアルキル基を示し、かつR
3 は複数存在する場合互いに同一であっても異なってい
てもよい。mおよびnは、それぞれ0〜4の整数を示
し、置換位置は特に限定されない。)で表されるジアミ
ン。 (2)一般式(II)
【0007】
【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 、mおよびnの意義は一般式
(I)のそれと同じである。Dは重合可能な炭素数2〜
24の不飽和二重結合を有する有機基を示す。)で表さ
れるビスイミド。
【0008】第一の発明である一般式(I)で表される
ジアミンにおいて、R1 の具体例としては、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子;メトキシ基、エト
キシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブ
トキシ基、イソブトキシ基等の炭素数4以下のアルコキ
シ基;フェニル基、トリル基、キシリル基、エチルフェ
ニル基、n−ブチルフェニル基、イソブチルフェニル基
等の炭素数10以下の置換または非置換フェニル基;メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、イソブチル基、n
−アミル基、n−ヘキシル基等の炭素数6以下のアルキ
ル基があげられる。R2 の具体例としては、水素原子;
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基等の炭素数4以下のア
ルキル基があげられる。R3 の炭素数6以下のアルキル
基の具体例としては、前記のR1 のものと同じものがあ
げられる。本発明のジアミンは一般式(III)
【0009】
【化5】 (式中、R1 、R2 、R3 、mおよびnの意義は一般式
(I)のそれと同じである。)で示されるジニトロ化合
物を周知の方法で還元することにより得られる。一般式
(III)で示されるジニトロ化合物およびその合成法
については、公知の方法により製造することができる。
例えば、Revue Roumainede Chim
ie,16,12,1919−1924(1971)に
記載されている方法が適用できる。すなわち、ニトロフ
ェノール類と、金属アルコキシドあるいは金属水酸化物
との反応で得られる一般式(IV)
【0010】
【化6】 (式中、X1 は水素原子、低級脂肪族炭化水素基または
アルカリ金属を示す。R1 およびmの意義は一般式
(I)のそれと同じである。)で表される化合物と、一
般式(V)
【0011】
【化7】 (式中、X2 はハロゲン原子または水酸基を示す。
2 、R3 およびnの意義は一般式(I)のそれと同じ
である。)で表される化合物とを反応させる方法で目的
のジニトロ化合物が得られる。
【0012】本発明で用いられる一般式(IV)で示さ
れるニトロフェノール類としては、o−ニトロフェノー
ル、m−ニトロフェノール、p−ニトロフェノール、2
−ニトロ−m−クレゾール、2−ニトロ−p−クレゾー
ル、3−ニトロ−p−クレゾール、4−ニトロ−m−ク
レゾール、5−ニトロ−o−クレゾール、2−クロロ−
4−ニトロフェノール、4−クロロ−2−ニトロフェノ
ール、2,6−ジブロモ−4−ニトロフェノール、2,
6−ジクロロ−4−ニトロフェノール、およびこれらの
ナトリウム塩またはカリウム塩のアルカリ金属塩、さら
に1−メトキシ−4−ニトロベンゼン、1−イソプロポ
キシ−4−ニトロベンゼン、1−メトキシ−2−メチル
−4−ニトロベンゼン、1−イソプロポキシ−2−メチ
ル−4−ニトロベンゼン等があげられる。これら化合物
は単独のみならず、二種以上の混合物として用いること
もできる。
【0013】本発明で用いられる一般式(V)で示され
る化合物としては、p−キシリレンジクロライド、m−
キシリレンジクロライド、o−キシリレンジクロライ
ド、p−キシリレンジブロマイド、m−キシリレンジブ
ロマイド、o−キシリレンジブロマイド、p−キシリレ
ングリコール、m−キシリレングリコール、o−キシリ
レングリコール、2,5−ジメチル−p−キシリレンジ
クロライド、2,4−ジメチル−m−キシリレンジクロ
ライド、α,α’−ジヒドロキシ−m−ジイソプロピル
ベンゼン 、α,α’−ジヒドロキシ−p−ジイソプロ
ピルベンゼン、α,α’−ジメトキシ−m−ジイソプロ
ピルベンゼン、α,α’−ジヒドロキシ−p−ジイソプ
ロピルベンゼン等があげられる。これらの化合物は単独
のみならず、二種以上の混合物として用いることもでき
る。
【0014】一般式(III)で示されるジニトロ化合
物の還元方法は周知の方法が適用できる。例えば工業有
機化学(東京化学同人)記載の接触還元法等やChe
m.Lett.,259,(1975)記載の塩化第二
鉄・六水和物の存在下ヒドラジンで処理する方法が挙げ
られる。水素を用いる接触還元の場合、反応溶媒として
は反応に関与しないものであればとくに限定はないが、
例えばイオン交換水、工業用水等の水、メタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等のア
ルコール類、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール等のグリコール類、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メトキシ
エタノール、セロソルブアセテート等のエーテル類、塩
化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、塩化メチ
レン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン等の
ハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル、ブチル
ラクトン等の鎖状または環状エステル類、ジメチルホル
ムアミドや1−メチル−2−ピロリドン等の非プロトン
性極性溶媒等が使用される。これらは単独で用いても良
いが、二種以上を併用しても問題はない。
【0015】溶媒の使用量は原料を完全に溶かす量か、
それ以下の量を用いて原料を懸濁させたまま反応を進め
ても良い。通常は原料に対し1〜30重量倍の溶媒が用
いられる。使用される触媒はパラジウム、ニッケル、白
金、コバルト、銅等の金属または坦持触媒、ラネー触媒
を、ジニトロ化合物に対し金属として0.001〜20
重量%、好ましくは0.05〜5重量%用いる。触媒は
予め溶媒に懸濁させておくか、反応の進行に合わせて徐
々に反応系に加えても良い。必要に応じてトリエチルア
ミン等のアミン類やキノリン、イソキノリン等の含窒素
芳香族化合物を反応制御のため反応溶媒に対し1ppm
〜1重量%加えることも可能である。反応条件について
は通常反応温度は0〜200℃、圧力は常圧〜50kg
/cm2の範囲であり好ましくは温度0〜150℃、圧
力は常圧〜20kg/cm2 の範囲である。反応時間は
通常4〜24時間程度である。
【0016】次にヒドラジンを用いる還元の場合、活性
炭、セライト、アルミナ、シリカゲル等に坦持させた塩
化第二鉄・六水和物、白金、パラジウムあるいはラネー
ニッケル等を触媒として使用することが可能である。こ
れらの中でも塩化第二鉄・六水和物を触媒として用いる
方法が副生成物の生成の低さや大過剰のヒドラジンを必
要としない点で好ましい。触媒として使用する塩化第二
鉄・六水和物の量はジニトロ化合物1molに対し0.
0001〜0.1mol程度であり、好ましくは0.0
01〜0.01molである。また使用する活性炭の量
はジニトロ化合物に対し1〜20重量%、好ましくは5
〜15重量%である。還元のためヒドラジン・一水和物
はジニトロ化合物1molに対し化学量論より3mol
以上必要である。通常は3〜6molの範囲であり、好
ましくは3.5〜5.0molである。これらの範囲よ
り少ないと還元されないニトロ基が残存する。また過剰
に過ぎると溶媒を回収する際、回収溶媒中にヒドラジン
が混入したり洗浄水中に高濃度のヒドラジンが混入しや
すくなりそれぞれ好ましくない。反応温度は通常40〜
120℃で行われるが、60〜90℃の範囲が反応時間
や反応制御の面で好ましい。
【0017】60〜90℃の温度でヒドラジン・一水和
物を1〜10時間の範囲で滴下する。発熱が激しいため
反応スケールが3000mlを超える時は反応制御のた
め2〜5時間の間で滴下するのが好ましい。滴下終了
後、同温で反応が完結するまで保温を続ける。通常2〜
10時間程度で反応は終わる。反応の終点は薄層クロマ
トグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、GPC等
の測定装置で容易に確認することができる。続いて濾過
操作により活性炭を濾別し、濾液の溶媒を減圧下に留去
し溶媒の回収を行う。流動性を損なわない程度に濃縮さ
れた反応溶液を水、アルコール等の貧溶媒中に排出する
かまたは逆に貧溶媒を濃縮釜内部に滴下して生成した結
晶を濾過する手法で、あるいは溶媒を回収した後に粗結
晶として目的とするジアミンを得ることができる。結晶
を水洗した後、アルコール系溶媒等の貧溶媒を加えて加
熱撹拌した後、熱時濾過を行うことにより高純度の結晶
が得られる。更に高純度化が必要な場合はアミンのま
ま、もしくは塩酸塩の様な酸性化合物の塩にしてから再
結晶により精製することができる。以上の方法により本
発明のジアミンが得られる。
【0018】第二の発明である一般式(II)で表され
るビスイミドは、前記第一の発明のジアミンと不飽和ジ
カルボン酸無水物とを公知の方法で反応させてイミド化
することによって得ることができる。例えば、一般の無
水酢酸等の脱水剤を用いてイミド化する方法や、特公平
2−58267号公報に記載されている共沸脱水溶媒を
用いたイミド化方法が適用できる。イミド化反応はいず
れの方法を用いてもよい。
【0019】本発明で用いられる不飽和ジカルボン酸無
水物としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水
シトラコン酸、無水ジクロロマレイン酸およびこれら不
飽和ジカルボン酸無水物とジエン類のディールズ・アル
ダー反応生成物、例えば、無水マレイン酸とシクロペン
タジエン、フランおよびテルピネンとのディールズ・ア
ルダー反応生成物等があげられる。。
【0020】本発明のビスイミドは、単独で加熱溶融す
ることにより強靭な硬化物を与える。また、硬化の際、
架橋反応を促進する目的で、種々の重合開始剤および触
媒を添加することも可能である。また、他のマレイミド
化合物を併用することも可能である。アミン類およびア
リルフェノール類との付加反応による硬化や、エポキシ
樹脂、ビニル化合物、アクリレート、メタクリレート、
シアン酸エステル等との配合により、目的に応じた変性
を行うことも可能である。さらに、用途に応じてシリカ
等の充填剤や炭素繊維、ガラス繊維等の補強材を用いる
ことも可能である。
【0021】
【実施例】以下に本発明の参考例、実施例および応用実
施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではな
い。 参考例1 ジニトロ化合物の合成 撹拌装置、温度計および冷却器の付いた3リットル四ツ
口フラスコにp−ニトロフェノール 389.9g
(2.805モル)、96%水酸化ナトリウム 11
6.9g(2.805モル)およびジメチルスルホキシ
ド 1533gを仕込み、内温60℃まで昇温し、溶解
した。p−キシリレンジクロリド223.1g(1.2
75モル)を添加後、内温100℃まで昇温し、13時
間保温した。反応終了後、別の容器に移してイオン交換
水1500gを仕込み、室温で1時間撹拌することによ
り結晶を析出させた。結晶を濾別後、結晶をメタノール
1000gで2回リフラックス下洗浄し、80℃で減圧
乾燥することにより目的のジニトロ化合物の橙々結晶
(PNPDとする。)423gを得た。IRスペクトル
(KBr錠)は、1300〜1350cm-1および14
90〜1530cm-1(ニトロ基)、1200cm-1
近(芳香族エーテル)に特徴的な吸収がみられた。元素
分析の結果を下表に示す。
【0022】
【表1】
【0023】実施例1 ジアミンの合成 撹拌装置、温度計および冷却器の付いた3リットル四ツ
口フラスコに参考例1で得たPNPD 399g(1.
05モル)、活性炭 39.9g、塩化第二鉄・6水和
物 3.41g(0.0126モル)およびメチルセロ
ソルブ 1995gを仕込み内温120℃で撹拌溶解し
た。内温80℃まで降温し、ヒドラジン・1水和物 2
10g(4.20モル)を2時間かけて滴下し、滴下終
了後から内温80℃で8時間保温した。反応終了後、反
応溶液を熱濾過することで活性炭を除いた。濾液を一晩
冷却し結晶を析出させた。結晶を濾別後、メタノール
1000gで2回洗浄し80℃で終夜減圧乾燥すること
で目的のジアミンの白色結晶225g(PAPDとす
る。)を得た。1H−NMR(DMSO−d6 )δ(p
pm)は、4.62(s4H)、4.93(s4H)、
6.63(dd8H)、7.39(s4H)であった。
IRスペクトル(KBr錠)は、3100〜3400c
-1(アミノ基)、1200cm-1付近(芳香族エーテ
ル)に特徴的な吸収がみられた。元素分析の結果を下表
に示す。
【0024】
【表2】
【0025】実施例2 ビスイミドの合成 撹拌装置、温度計および冷却器の付いた2リットル四ツ
口フラスコに無水マレイン酸 134.9g(1.37
5モル)とジメチルホルムアミド 315gを仕込み撹
拌溶解した。この溶液に実施例1で得たPAPD 20
0.0g(0.625モル)をジメチルホルムアミド
467gにあらかじめ懸濁させた溶液を内温10℃を越
えないように2.5時間かけて滴下、さらに室温で4時
間撹拌後、終夜放置した。酢酸ニッケル・4水和物
1.34g(0.00538モル)、トリエチルアミン
38.0g(0.375モル)を仕込み、続いて内温
40℃で無水酢酸 165.9g(1.625モル)を
2時間で滴下し40℃で20時間保温した。保温終了
後、晶析した結晶を濾別しメタノール 1500gで3
回撹拌洗浄し、濾別後60℃で減圧乾燥することにより
目的のビスイミドの黄色結晶(PAPD−Mとする。)
270gを得た。1H−NMR(DMSO−d6 )δ
(ppm)は、5.16(s4H)、7.15(s4
H)、7.17(dd8H)、7.49(s4H)であ
った。IRスペクトル(KBr錠)は、1710cm-1
(イミド基由来)に特徴的な吸収がみられた。元素分析
の結果を下表に示す。
【0026】
【表3】
【0027】応用実施例1 実施例2で得たビスイミドPAPD−M、o−クレゾー
ルノボラックのグリシジルエーテル(商品名スミエポキ
シESCN−195XL、住友化学工業製)、硬化剤と
してフェノールノボラック(商品名タマノール759、
荒川化学工業製)、硬化促進剤としてトリフェニルフォ
スフィン、トリエチルアンモニウムテトラフェニルボレ
ート、充填剤として溶融シリカ(商品名FS−891、
電気化学工業製)、離型剤としてカルナバワックス、カ
ップリング剤(商品名SH−6040、東レダウコーニ
ングシリコーン製、商品名KBM−573、信越化学
製)を表4に示した量(g)で配合し、ロールで加熱混
練し、175℃×70kg/cm2 ×2分の条件でトラ
ンスファー成形を行った。さらに、200℃オーブン中
で、5時間ポストキュアーを行い、硬化成形物を得た。
この硬化成形物の曲げ強度(20℃)、曲げ弾性率(2
0℃)、接着力(アルミピール)、および吸水率(85
℃×85%RH×72時間)を測定した。その結果を表
5に示す。
【0028】応用比較例1 応用実施例1において、PAPD−Mを4,4’−ジフ
ェニルメタンビスマレイミドに変更する以外は全て同様
に行い(配合は表4参照)、結果を表5に示す。
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【発明の効果】本発明のビスイミドは、従来のものに比
し、接着性および低吸湿性の優れた硬化樹脂を与える。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【化6】 (式中、1 はアルカリ金属を示す。R1 およびmの意
義は一般式(I)のそれと同じである。)で表される化
合物と、一般式(V)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【表2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金川 修一 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、R1 はハロゲン原子、炭素数4以下のアルコキ
    シ基、炭素数10以下の置換もしくは非置換フェニル基
    または炭素数6以下のアルキル基を示し、かつR 1 は複
    数存在する場合互いに同一であっても異なっていてもよ
    い。R2 は水素原子または炭素数4以下のアルキル基を
    示し、かつR2 は互いに同一であっても異なっていても
    よい。R3 は炭素数6以下のアルキル基を示し、かつR
    3 は複数存在する場合互いに同一であっても異なってい
    てもよい。mおよびnは、それぞれ0〜4の整数を示
    し、置換位置は特に限定されない。)で表されるジアミ
    ン。
  2. 【請求項2】一般式(II) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 、mおよびnの意義は一般式
    (I)のそれと同じである。Dは重合可能な炭素数2〜
    24の不飽和二重結合を有する有機基を示す。)で表さ
    れるビスイミド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021193952A1 (ja) * 2020-03-27 2021-09-30 Tdk株式会社 化合物、樹脂組成物、樹脂シート、樹脂硬化物および積層基板
WO2023074568A1 (ja) * 2021-10-28 2023-05-04 日産化学株式会社 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子
CN117242396A (zh) * 2021-10-28 2023-12-15 日产化学株式会社 液晶取向剂、液晶取向膜以及液晶显示元件

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