JPH06128119A - 歯科用仮封材組成物 - Google Patents

歯科用仮封材組成物

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JPH06128119A
JPH06128119A JP4277498A JP27749892A JPH06128119A JP H06128119 A JPH06128119 A JP H06128119A JP 4277498 A JP4277498 A JP 4277498A JP 27749892 A JP27749892 A JP 27749892A JP H06128119 A JPH06128119 A JP H06128119A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (A)重合体の伸びが10%以上の重合性単
量体20〜90重量部、(B)充填材10〜80重量
部、(C)重合開始剤0.01〜5重量部、及び(D)
高吸水性樹脂0.1〜10重量部[但し、(A)と
(B)の合計量は100重量部とし、(C)は(A)1
00重量部当りの量であり、(D)は(A)+(B)の
合計100重量部当りの量である]を含有してなること
を特徴とする歯科用仮封材組成物。 【効果】 硬化後に窩洞内で適度な吸水膨張を起こし、
窩壁面に密着するので、優れた封鎖性と保持力を発現す
る。そのため感染や脱落の問題が起こりにくい。また、
除去操作も容易であり、更に重合開始剤として光重合開
始剤を使用した場合は、充填操作が極めて容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯科用硬化性組成物に関
するものである。詳しくは、充填後に窩洞内で膨張する
ことにより封鎖性を発現する歯科用暫間充填材(以下、
仮封材と称する)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】仮封材とは、歯科の治療経過途中に一端
患者を帰してから治療を再開するまでの数日間、窩洞に
充填しておく暫間充填材料である。歯牙の保存治療や歯
内治療において頻繁に使用され、充填期間は通常約一週
間である。
【0003】仮封材を充填する目的は、主に治療経過途
中の歯内組織の保護である。具体的には、細菌感染防
止、外来刺激遮断、薬物漏出防止などであり、順調
な治療を継続するためには重要な要素である。
【0004】仮封材の所要性質としては、緊密な封鎖
効果があること、咬合圧に耐え、破損,脱落および変
形しないこと、歯の硬組織および歯髄に為害性を有し
ないこと、充填および除去操作が容易であることなど
が挙げられるが、その全てを満足する材料は、従来は存
在しなかった。それは、「封鎖性があること」および
「脱落しにくいこと」という条件と、「除去操作が容易
であること」という条件が相反するものだからで、従来
の仮封材はほとんどどちらか一方の条件しか満たしてい
ない。
【0005】従来の仮封材は、大別して次の3種類に分
けられる。熱可塑性樹脂(テンポラリーストッピン
グ)、水硬性仮封材、歯科用セメント(ユージノー
ルセメント,非ユージノールセメント,燐酸亜鉛セメン
ト)。
【0006】熱可塑性樹脂は、加熱し軟化させた後、窩
洞に充填して用いるもので、充填,除去操作が簡便なた
め、多く利用されている。しかし冷却硬化時に収縮する
ため、窩洞を緊密に封鎖する効果は期待できない。
【0007】水硬性仮封材は口腔内の唾液と反応して硬
化する材料である。容器から取りだしそのまま窩洞に充
填するだけの簡便なものだが、硬化に数時間を要するこ
と、摩耗や脱落が起こり易いことなどの欠点がある。
【0008】歯科用セメントは、数分で適度な硬さの硬
化体となる材料であり、鎮痛,鎮静,及び抗菌作用を持
つものもある。しかしほとんどが煩雑かつ熟練を要する
粉液混合操作を必要とする。また、硬化体が硬いため除
去操作が困難である。
【0009】仮封材は歯科治療において頻繁に使用され
る材料であり、短期間とはいえ、治療経過途中の歯内組
織を保護する役割は大きい。しかし、封鎖性が悪かった
り脱落したりして歯内組織保護の用をなさなかったり、
充填,除去操作が困難なため時間がかかったりという問
題がよく起こっているのが現状である。一般に充填およ
び除去操作が容易なものは封鎖性が悪く、封鎖性の良い
ものは充填および除去操作が煩雑である。即ち、従来の
仮封材には、臨床家が十分満足できる材料はない。従っ
て、物性,操作性ともに優れた仮封材の開発が強く望ま
れていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者らは、充
填,除去操作が容易で封鎖性に優れ、かつ脱落が起こり
にくい仮封材を開発すべく、鋭意研究を重ねた。
【0011】
【課題を解決するための手段】その結果、硬化体が弾性
体となる硬化性組成物に、高吸水性樹脂を配合してなる
組成物が、仮封材として好ましい性質を有することを見
いだし、本願発明を開発するに至った。
【0012】即ち、本願発明は、(A)重合体の伸びが
10%以上の重合性単量体20〜90重量部、(B)充
填材10〜80重量部、(C)重合開始剤0.01〜5
重量部、及び(D)高吸水性樹脂0.1〜10重量部
[但し、(A)と(B)の合計量は100重量部とし、
(C)は(A)100重量部当りの量であり、(D)は
(A)+(B)の合計100重量部当りの量である]を
含有してなることを特徴とする歯科用仮封材組成物であ
る。
【0013】本願発明に使用される重合性単量体は、公
知のアクリル基、及び/又はメタクリル基を有するラジ
カル重合性単量体のうち、該重合性単量体のみを重合硬
化した硬化体の伸びが10%以上となることが必須であ
る。硬化体の伸びが10%未満の重合性単量体を使用し
た場合、組成物の硬化体は弾性の乏しいものとなるた
め、高吸水性樹脂の吸水膨張効果が十分に発現されな
い。尚、本願発明において、硬化体の伸びとは、JIS
K 6301(加硫ゴム物理試験方法)に定義されて
いる伸びを意味する。
【0014】本願発明に使用される上記特定の伸びを有
する重合性単量体の代表的なものを具体的に示せば、ノ
ニルフェノキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ−
3−フェノキシプロピルアクリレート、片末端アクリレ
ート封鎖ポリジメチルシロキサンまたはこれらのメタク
リレートのような単官能性単量体;ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメ
タクリレート、両末端メタクリレート封鎖ポリジメチル
シロキサンまたはこれらのアクリレートのような二官能
性単量体;2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリシドールジメ
タクリレートまたはこれらのアクリレートのように水酸
基を有する単量体とトリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート、ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、イ
ソフォロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、ジイソシアネートメチルベンゼン、メチレン
ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)のようなジ
イソシアネート化合物との付加から得られるウレタン系
単量体等が挙げられる。これら重合性単量体は単独、も
しくは二種以上組み合わせて用いる。
【0015】本願発明の重合性単量体の配合量は、20
〜90重量部が適当である。20重量部未満の場合、組
成物の硬化体は弾性の乏しいものとなるため高吸水性樹
脂の吸水膨張効果が十分に発現されない。また90重量
部を越える場合は、組成物の硬化体の強度が不十分であ
り、良好な仮封材を得ることができない。尚、該重合性
単量体及び後述する充填材の配合量は両者の合計量が1
00重量部となるようにした時の値である。
【0016】本願発明に使用される充填材は、ラジカル
反応を阻害しないものであれば、無機物粉体、有機物粉
体、有機無機複合物粉体など何でも良く、またそれらを
組み合わせて混合したものでも良い。代表的ものを具体
的に示せば、粉砕石英、湿式シリカ、乾式シリカ、カー
ボンブラック、ケイソウ土、ガラス繊維、アルミナ、マ
グネシア、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、粉砕ポ
リマー、粉末ポリマー、複合フィラー(無機酸化物とポ
リマーの複合体を粉砕したもの)などが挙げられる。
【0017】この充填材の配合量は10〜80重量部が
適当である。10重量部未満の場合、組成物の硬化体の
強度が不十分となり、良好な仮封材を得ることができな
い。また80重量部を越える場合は、組成物の硬化体は
弾性の乏しいものとなるため、高吸水性樹脂の吸水膨張
効果が十分に発現されない。
【0018】本願発明に使用される重合開始剤は、一般
にラジカル機構により重合する重合性単量体に対し用い
られるものであれば特に制限されない。重合開始剤には
光重合開始剤、有機過酸化物と第3級アミンからなるレ
ドックス系重合開始剤、加熱重合開始剤等があるが、練
和や加熱を必要としない光重合開始剤が特に好適に使用
される。通常の光重合開始剤は光増感剤と光重合促進剤
を組み合わせて使用される。光増感剤として代表的なも
のを例示すると、ベンジル,カンファーキノン,α-ナ
フチル,P,P'-ジメトキシベンジル,等のα-ジケトン類
が挙げられる。また、光重合促進剤として代表的なもの
を例示すると、N,N-ジメチル安息香酸エチル,N,N-ジメ
チル-P-トルイジン,N,N-ジヒドロキシエチル-P-トルイ
ジン,N,N-ジメチルアニリン,等の第3級アミン類が挙
げられる。これらの光重合開始剤を配合してなる仮封材
組成物に、390〜700nmの可視光線を照射するこ
とによって、硬化体を得ることができる。
【0019】この重合開始剤の配合量は、重合性単量体
100重量部当り0.01〜5重量部が好適である。
0.01重量部未満の場合、組成物は光照射によって速
やかに硬化することができない。また5重量部より多い
場合、保存安定性に問題が生じ、好ましくない。
【0020】本願発明に使用される高吸水性樹脂とは、
本来水溶性である電解質ポリマーの鎖同士をゆるく橋か
けしたもので、その網目の中に自重の数十倍から千倍以
上の水分を保持することができる高分子化合物である。
【0021】本願発明に使用する高吸水性樹脂の代表的
なものを具体的に示せば、ポリアクリル酸ソーダ、アク
リル酸・ビニルアルコール共重合体、酢酸ビニル・アク
リル酸エステル共重合体鹸化物、ポリビニルアルコール
・無水マレイン酸反応物、イソブチレン・マレイン酸共
重合物架橋体、ポリアクリロニトリル系鹸化物、殿粉・
アクリロニトリルグラフト共重合体鹸化物、カルボキシ
メチルセルロース架橋物などが挙げられる。これら高吸
水性樹脂はジェットミルなどの公知の方法で粉砕し、粒
径数百μm〜0.1μmの粉体にしたものが好適に使用
できる。特に仮封材組成物をできるだけ均一に膨張させ
るためには、より粒径の小さい20μm以下のものが好
ましい。
【0022】該高吸水性樹脂を配合してなる歯科用仮封
材組成物は、窩洞内に充填され、硬化した後、唾液を吸
収して適度に膨張し、重合性単量体が重合する際に生じ
る重合収縮を補い、窩壁面に密着し、優れた封鎖性と保
持力を発現する。
【0023】この高吸水性樹脂の配合量は、重合性単量
体及び充填材の合計100重量部当り0.1〜10重量
部が好適である。0.1重量部より少ない場合は、吸水
膨張量が少ないため良好な封鎖性を発現できない。また
10重量部より多い場合は、吸水膨張量が多すぎて窩洞
から該組成物がはみ出ることがあり、好ましくない。本
願発明の歯科用仮封材組成物においては、その物性を著
しく低下しない範囲で更に他の添加剤を添加してもよ
い。かかる添加剤としては、重合禁止剤、紫外線吸収
剤、可塑剤、顔料、酸化防止剤、抗菌剤、界面活性剤等
が挙げられる。
【0024】本願発明の歯科用仮封材組成物の調製方法
は、既知の歯科用充填材組成物の調製方法となんら変わ
ることはない。即ち、各種重合性単量体、充填材、重合
開始剤、高吸水性樹脂及び添加剤等を適量計量し、ライ
カイ機等の一般的な混練機によって均一になるまで混練
することにより、ペースト状の組成物を得ることができ
る。ただし、重合開始剤として光重合開始剤を用いる場
合は、遮光した状態で混練する等の注意が必要である。
【0025】本願発明の歯科用仮封材組成物の使用方法
は、基本的には通常の仮封材と同様である。即ち、歯牙
に窩洞を形成した後、仮封材組成物を充填し、適当に小
窩裂溝を形成する。この時、重合開始剤に光重合開始剤
を使用した場合は、390〜700nmの可視光線を3
0〜60秒照射して仮封材組成物を硬化させる。また、
レドックス系重合開始剤を使用した場合は、充填前に有
機過酸化物を配合した仮封材組成物と第3級アミンを配
合した仮封材組成物とを練和棒等を用いて練和すること
が必要である。なお、仮封材組成物を窩洞から除去する
ときは、エキスプローラーやエキスカベーターのような
器具でえぐればよい。
【0026】
【発明の効果】本願発明により得られた歯科用仮封材組
成物は、硬化後に窩洞内で適度な吸水膨張を起こし、窩
壁面に密着するので、優れた封鎖性と保持力を発現す
る。そのため感染や脱落の問題が起こりにくい。また、
除去操作においては、窩壁面に接着しているわけではな
いので、エキスプローラーやエキスカベーターのような
器具でえぐるだけで、一塊となって容易に除去できる。
更に重合開始剤として光重合開始剤を使用した場合は、
充填操作が極めて容易となる。すなわち、容器から本組
成物を適量を取り出して窩洞に充填し、コンポジットレ
ジン用として一般に普及している光照射器を用いて硬化
させるだけであり、充填操作に要する時間や熟練度が少
なくて済む。
【0027】
【実施例】本願発明を更に具体的に説明するため実施例
を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0028】以下の実施例及び比較例に使用する重合性
単量体を表1に、重合開始剤を表2に、高吸水性樹脂粉
とその平均粒径を表3に示す。ただし、表1に示す重合
性単量体の重合体の伸びは、JIS K 6301(加
硫ゴム物理試験方法)に準拠して測定された数値であ
る。即ち、ダンベル状1号形に成型した硬化体試料を、
500mm/minの速度で引っ張り、切断したときの標線間
の長さを測定することによって求めたものである。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】なお、実施例、比較例において、歯科用仮
封材組成物の評価は下記の方法によって行い、同一試料
について3回測定または評価してその平均値を記録し
た。
【0033】(1)ショアA硬度 光照射等の試料に応じた方法により硬化体を作製し、3
7℃水中に24時間浸漬した後、ショアA硬度計によっ
て測定する。測定はJIS K6301(加硫ゴム試験
方法)に従った。
【0034】(2)封鎖性 抜去した新鮮牛歯の歯冠部に、直径3mm×深さ2mmの窩
洞を彫り、試料を充填する。光照射等の試料に応じた方
法により硬化させ、37℃の水中に24時間浸漬する。
その後、濃度0.1%のフクシン水溶液中において、4
℃と60℃の熱サイクルを60往復行う。熱サイクル終
了後、充填した試料を除去し、色素の侵入状態を肉眼に
より観察する。評価は以下の3段階とする。
【0035】A…色素の侵入がまったく認められない。
【0036】B…色素の侵入が一部に認められる。
【0037】C…窩洞全体に色素が侵入している。
【0038】(3)充填操作性 抜去した新鮮牛歯の歯冠部に、直径3mm×深さ2mmの窩
洞を彫り、試料を充填する。その時の充填のし易さを、
以下の3段階で評価する。
【0039】A…容易に充填できる。
【0040】B…充填に熟練を要す。
【0041】C…操作が煩雑で充填しにくい。
【0042】(4)除去操作性 抜去した新鮮牛歯の歯冠部に、直径3mm×深さ2mmの窩
洞を彫り、試料を充填する。光照射等の試料に応じた方
法により硬化させ、37℃の水中に24時間浸漬する。
その後、エキスプローラーによって除去操作を行い、そ
の操作性を以下の3段階で評価する。
【0043】A…容易に一塊となって除去できる。
【0044】B…粉々になるなどして窩洞内に一部残っ
てしまう。
【0045】C…硬すぎて除去できない。
【0046】実施例1〜9、比較例1,2 表4に示す各組成の材料をライカイ機によって混練し
て、ペースト状の仮封材組成物を調製した。各組成物を
用いて上記評価方法に従って試験を行った。結果を表4
に併せて示す。
【0047】なお、以下の実施例で使用される複合フィ
ラーは、トリエチレングリコール30重量部、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3−メタクリロキシプロポキシ
フェニル)プロパン70重量部、レオロシールQS−1
02(徳山曹達株式会社製)30重量部、及びメチルエ
チルケトンパーオキサイド1重量部を混練し、次いで2
Kg/cm2の窒素加圧下、120℃、4時間重合した
後、硬化体をボールミルで6時間粉砕し、200メッシ
ュのふるいを通過したものを使用した。
【0048】乾式シリカはレオロシールQS−102
(徳山曹達株式会社製)を使用した。湿式シリカはファ
インシールX−70(徳山曹達株式会社製)を使用し
た。石英粉末は平均粒径3μmのものを使用した。
【0049】
【表4】
【0050】実施例10 重合性単量体No.;50重量部,乾式シリカ;30
重量部,複合フィラー;20重量部,過酸化ベンゾイ
ル;0.25重量部,高吸水性樹脂粉a;2重量部をラ
イカイ機によって混練して得た組成物をAペーストとす
る。重合性単量体No.;50重量部,乾式シリカ;
30重量部,複合フィラー;20重量部,DEPT;
0.25重量部,高吸水性樹脂粉a;2重量部をライカ
イ機によって混練して得た組成物をBペーストとする。
AペーストとBペーストを等量練和することにより、硬
化体を得ることができる。この組成物を用いて上記評価
方法に従って試験を行った。その結果、ショアA硬度は
79,封鎖性はA,充填操作性はA,除去操作性はAで
あった。
【0051】比較例3〜8 市販の仮封材の中から、テンポラリーストッピング
((株)ジーシー社製)、テンポラリーストッピング
(松風社製)、キャビトル((株)ジーシー社製)、シ
ール(松風社製)、カフーズ(昭和薬品)、ネオダイン
(ネオ薬品)の6品を選び、各々の使用方法に従って、
実施例と同様の試験を行った。結果を表5に示す。
【0052】
【表5】
【0053】比較例9 実施例3において、重合性単量体のMAc15Sに替え
てノナエチレングリコールジメタクリレート(重合体の
伸び 5%)を用いた以外は同様に行い試験した。その
結果、ショアA硬度は85,封鎖性はB,充填操作性は
A,除去操作性はBであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)重合体の伸びが10%以上の重合
    性単量体20〜90重量部、(B)充填材10〜80重
    量部、(C)重合開始剤0.01〜5重量部、及び
    (D)高吸水性樹脂0.1〜10重量部[但し、(A)
    と(B)の合計量は100重量部とし、(C)は(A)
    100重量部当りの量であり、(D)は(A)+(B)
    の合計100重量部当りの量である]を含有してなるこ
    とを特徴とする歯科用仮封材組成物。
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