JP3451632B2 - 歯科用仮封材組成物 - Google Patents

歯科用仮封材組成物

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は歯科用硬化性組成物に関
するものである。詳しくは、硬化後に適度な弾性を有す
る歯科用暫間充填材(以降、仮封材と称する)に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】仮封材とは、歯科の治療経過途中に一端
患者を帰してから治療を再開するまでの数日間、窩洞に
充填しておく暫間充填材料である。歯牙の保存治療や歯
内治療において頻繁に使用され、充填期間は通常約一週
間である。 【0003】仮封材を充填する目的は、主に治療経過途
中の歯内組織の保護である。具体的には、細菌感染防
止、外来刺激遮断、薬物漏出防止などであり、順調
な治療を継続するためには重要な要素である。 【0004】仮封材の所要性質としては、緊密な封鎖
効果があること、咬合圧に耐え、破損,脱落および変
形しないこと、歯の硬組織および歯髄に為害性を有し
ないこと、充填および除去操作が容易であることなど
が挙げられるが、その全てを満足する材料は、従来は存
在しなかった。それは、「封鎖性があること」および
「脱落しにくいこと」という条件と、「除去操作が容易
であること」という条件が相反するものだからで、従来
の仮封材はほとんどどちらか一方の条件しか満たしてい
ない。 【0005】従来の仮封材は、大別して次の3種類に分
けられる。熱可塑性樹脂(テンポラリーストッピン
グ)、水硬性仮封材、歯科用セメント(ユージノー
ルセメント,非ユージノールセメント,燐酸亜鉛セメン
ト)。 【0006】熱可塑性樹脂は、加熱し軟化させた後、窩
洞に充填して用いるもので、充填,除去操作が簡便なた
め、多く利用されている。しかし冷却硬化時に収縮する
ため、窩洞を緊密に封鎖する効果は期待できない。 【0007】水硬性仮封材は口腔内の唾液と反応して硬
化する材料である。容器から取りだしそのまま窩洞に充
填するだけの簡便なものだが、硬化に数時間を要するこ
と、摩耗や脱落が起こり易いことなどの欠点がある。 【0008】歯科用セメントは、数分で適度な硬さの硬
化体となる材料であり、鎮痛,鎮静,及び抗菌作用を持
つものもある。しかしほとんどが煩雑かつ熟練を要する
粉液混合操作を必要とする。また、硬化体が硬いため除
去操作が困難である。 【0009】仮封材は歯科治療において頻繁に使用され
る材料であり、短期間とはいえ、治療経過途中の歯内組
織を保護する役割は大きい。しかし、封鎖性が悪かった
り脱落したりして歯内組織保護の用をなさなかったり、
充填,除去操作が困難なため時間がかかったりという問
題がよく起こっているのが現状である。一般に充填およ
び除去操作が容易なものは封鎖性が悪く、封鎖性の良い
ものは充填および除去操作が煩雑である。即ち、従来の
仮封材には、臨床家が十分満足できる材料はない。従っ
て、物性,操作性ともに優れた仮封材の開発が強く望ま
れていた。 【0010】一方、ラジカル重合機構により硬化して得
る硬化体が弾性を有し得るモノマーとして、ノニルフェ
ノキシエチル(メタ)アクリレート及びその類似化合物
が知られている。その用途としては、ウレタンアクリレ
ートプレポリマーと混合して光硬化性ゴム弾性組成物を
得、シール材として用いる例(特開昭60−16391
1)や、同様の組成で光硬化性透明ゴム弾性組成物を
得、レンズ等の光学用途に用いる例(特開平3−281
511)があるが、歯科用仮封材に用いるという例はな
い。それは、このようなモノマーを歯科用途に用いると
いう思想が一般的ではなかったことと、仮封材に適度な
弾性を有する材料を適用するという思想が比較的新しい
ものであるということが原因である。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本願発明者らは、充
填,除去操作が容易で封鎖性に優れ、かつ摩耗や脱落が
起こりにくい仮封材組成物を開発すべく、鋭意研究を重
ねた。 【0012】 【課題を解決するための手段】その結果、硬化体が弾性
体となる特定のフェノキシ系アクリレートモノマーを含
む重合性モノマーに、重合開始剤と、適当な充填材を配
合してなる組成物が、仮封材として好ましい性質を有す
ることを見いだし、本願発明を開発するに至った。 【0013】即ち、本願発明は、(A)一般式(1)、 【0014】 【化3】 【0015】(ただし、Rは水素原子またはメチル基を
示し、Xは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Yは炭
素数6〜10のアルキル基、nは1〜10の整数であ
る)、または一般式(2)、 【0016】 【化4】【0017】(ただし、Rは水素原子またはメチル基を
示す)で表されるフェノキシ系アクリレートモノマーを
10重量%以上含有する重合性モノマー20〜90重量
部、(B)充填材10〜80重量部、及び(C)重合開
始剤0.01〜5重量部を含有してなることを特徴とす
る歯科用仮封材組成物である。 【0018】本願発明に使用されるフェノキシ系アクリ
レートモノマーは、ラジカル重合によって得られる硬化
体が弾性体となるものであり、上記の一般式(1)又は
(2)によって示されるものである。 【0019】一般式(1)において、Xは炭素数2〜4
のアルキレン基を示す。Xが炭素数1以下または5以上
のアルキレン基の場合、その硬化体は弾性の乏しいもの
となり、良好な仮封材を得ることができない。 【0020】一般式(1)においてnは1〜10の整数
である。nが0の場合、その硬化体は弾性の乏しいもの
となり、良好な仮封材を得ることができない。またnが
11以上の場合は良好な硬化反応が起こりにくくなる。 【0021】一般式(1)においてYは炭素数6〜10
のアルキル基である。Yはベンゼン環のオルト位、メタ
位及びパラ位のいずれの位置に結合していても良く、ま
たそれらが混合していても良い。Yの炭素数が5以下の
場合、その硬化体は弾性の乏しいものとなり、良好な仮
封材を得ることができない。またYの炭素数が11以上
の場合は良好な硬化反応が起こりにくくなる。 【0022】本願発明に使用する一般式(1)で表され
るフェノキシ系アクリレートモノマーの代表的なものを
具体的に示せば、 【0023】 【化5】【0024】等が挙げられる。 【0025】また、本願発明に使用する一般式(2)で
表されるフェノキシ系アクリレートモノマーの代表的な
ものを具体的に示せば、 【0026】 【化6】 【0027】等が挙げられる。 【0028】本願発明に使用される重合性モノマーは、
前記一般式(1)又は(2)で表されるフェノキシ系ア
クリレートモノマーを10重量%以上含有する重合性モ
ノマーの混合物であれば特に限定されず、該フェノキシ
系アクリレートモノマー100重量%単独の組成でも良
いし、また複数種類のモノマーの混合物でも良い。フェ
ノキシ系アクリレートモノマーの含有量が10重量%未
満の場合、その硬化体は弾性の乏しいものとなり、良好
な仮封材を得ることができない。 【0029】本願発明に使用される、フェノキシ系アク
リレートモノマー以外の重合性モノマーの代表的なもの
を具体的に示せば、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシ
ジルメタクリレート及びこれらのアクリレートのような
単官能性モノマー;ポリエチレングリコールジメタクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート及
びこれらのアクリレートのような脂肪族二官能性モノマ
ー;2,2−ビス(メタクリロキシエチルフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(メタクリロキシジエチルフェニ
ル)プロパンのような芳香族二官能性モノマー;トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリ
トールトリメタクリレート、及びこれらのアクリレート
のような三官能性モノマー;2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
グリシドールジメタクリレート及びこれらのアクリレー
トのように水酸基を有するモノマーとトリメチルヘキサ
メチレンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルシ
クロヘキサン、イソフォロンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルベ
ンゼン、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネ
ート)のようなジイソシアネート化合物との付加から得
られるウレタン系モノマー等、歯科材料の用途で一般的
に使用されるモノマーが挙げられる。 【0030】本願発明の歯科用仮封材組成物全体に対す
る重合性モノマーの配合量は、20〜90重量部が適当
である。20重量部未満の場合、組成物の硬化体は弾性
の乏しいものとなり、また90重量部を越える場合は、
組成物の硬化体の強度が不十分であり、ともに良好な仮
封材を得ることができない。 【0031】本願発明に使用される充填材は、ラジカル
反応を阻害しないものであれば、無機物粉体、有機物粉
体、有機無機複合物粉体など何でも良く、またそれらを
組み合わせて混合したものでも良い。代表的ものを具体
的に示せば、粉砕石英、湿式シリカ、乾式シリカ、カー
ボンブラック、ケイソウ土、ガラス繊維、アルミナ、マ
グネシア、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、粉砕ポ
リマー、粉末ポリマー、複合フィラー(無機酸化物とポ
リマーの複合体を粉砕したもの)などが挙げられる。 【0032】この充填材の配合量は10〜80重量部が
適当である。10重量部未満の場合、組成物の強度は不
十分となり、80重量部を越える場合は、組成物の硬化
体は弾性の乏しいものとなり、ともに良好な仮封材を得
ることができない。 【0033】本願発明に使用される重合開始剤は、一般
にラジカル機構により重合するモノマーに対し用いられ
るものであれば特に制限されない。重合開始剤には光重
合開始剤、有機過酸化物と第3級アミンからなるレドッ
クス系重合開始剤、加熱重合開始剤等があるが、充填用
組成物としては練和や加熱を必要としない光重合開始剤
が特に好適に使用される。通常の光重合開始剤は光増感
剤と光重合促進剤を組み合わせて使用される。光増感剤
として代表的なものを例示すると、ベンジル,カンファ
ーキノン,α-ナフチル,P,P'-ジメトキシベンジル,等
のα-ジケトン類が挙げられる。また、光重合促進剤と
して代表的なものを例示すると、N,N-ジメチル安息香酸
エチル,N,N-ジメチル-P-トルイジン,N,N-ジヒドロキ
シエチル-P-トルイジン,N,N-ジメチルアニリン,等の
第3級アミン類が挙げられる。これらの光重合開始剤を
配合してなる仮封材組成物に、390〜700nmの可
視光線を照射することによって、硬化体を得ることがで
きる。 【0034】この光重合開始剤の配合量は0.01〜5
重量部が好適である。0.01重量部未満の場合、組成
物は光照射によって速やかに硬化することができない。
また5重量部より多い場合、保存安定性に問題が生じ、
好ましくない。 【0035】本願発明の歯科用仮封材組成物において
は、その物性を著しく低下しない範囲で更に他の添加剤
を添加してもよい。かかる添加剤としては、重合禁止
剤、紫外線吸収剤、可塑剤、顔料、酸化防止剤、抗菌
剤、界面活性剤等が挙げられる。 【0036】本願発明の歯科用仮封材組成物の調製方法
は、既知の歯科用充填材組成物の調製方法となんら変わ
ることはない。即ち、各種モノマー、充填材、重合開始
剤及び添加剤等を適量計量し、ライカイ機等の一般的な
混練機によって均一になるまで混練することにより、ペ
ースト状の組成物を得ることができる。ただし、重合開
始剤として光重合開始剤を用いる場合は、遮光した状態
で混練する等の注意が必要である。 【0037】本願発明の歯科用仮封材組成物の使用方法
は、基本的には通常の仮封材と同様である。即ち、歯牙
に窩洞を形成した後、仮封材組成物を充填し、適当に小
窩裂溝を形成する。この時、重合開始剤に光重合開始剤
を使用した場合は、390〜700nmの可視光線を3
0〜60秒照射して仮封材組成物を硬化させる。また、
レドックス系重合開始剤を使用した場合は、充填前に有
機過酸化物を配合した組成物と第3級アミンを配合した
組成物とを練和棒等を用いて練和することが必要であ
る。なお、仮封材組成物を窩洞から除去するときは、エ
キスプローラーやエキスカベーターのような器具でえぐ
ればよい。 【0038】 【発明の効果】本願発明により得られた歯科用仮封材組
成物は、硬化後に適度な弾性を有する。そのため、これ
を歯牙の窩洞内で硬化させた場合、咬合圧を弾性によっ
て吸収する効果により、脱落や変形、摩耗の問題が起こ
りにくい。また、除去操作においてはエキスプローラー
やエキスカベーターのような器具でえぐるだけで、一塊
となって容易に除去できる。更に重合開始剤として光重
合開始剤を使用した場合は、充填操作が極めて容易とな
る。すなわち、容器から本組成物を適量を取り出して窩
洞に充填し、コンポジットレジン用として一般に普及し
ている光照射器を用いて硬化させるだけであり、充填操
作に要する時間や熟練度が少なくて済む。 【0039】 【実施例】本願発明を更に具体的に説明するため実施例
を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 【0040】以下の実施例及び比較例に使用するフェノ
キシ系アクリレートモノマーを表1に、他の重合性モノ
マーを表2に、重合開始剤を表3に示す。 【0041】 【表1】 【0042】 【表2】【0043】 【表3】 【0044】なお、実施例、比較例において、歯科用仮
封材組成物の評価は下記の方法によって行い、同一試料
について3回測定または評価してその平均値を記録し
た。 【0045】(1)ショアA硬度 光照射等の試料に応じた方法により硬化体を作製し、3
7℃水中に24時間浸漬した後、ショアA硬度計によっ
て測定する。測定はJIS K6301(加硫ゴム試験
方法)に従った。 【0046】(2)たわみ(mm) 25×2×2mmの金型に試料を充填し、光照射等の試料
に応じた方法により硬化させ、37℃の水中に24時間
浸漬する。その後、引張り圧縮強度測定機により、三点
曲げ試験を行う。試料硬化体を支持する二点間は20m
m、クロスヘッドスピードは0.5mm/minとする。試料
硬化体が破折する瞬間のクロスヘッドの沈み量をたわみ
(mm)として記録する。試料硬化体が十分な弾性を有し
ており、クロスヘッドが8mm沈んだ時点でも破折しない
場合は測定不能なので、たわみは「>8mm」と記録す
る。 【0047】(3)封鎖性 抜去した新鮮牛歯の歯冠部に、直径3mm×深さ2mmの窩
洞を彫り、試料を充填する。光照射等の試料に応じた方
法により硬化させ、37℃の水中に24時間浸漬する。
その後、濃度0.1%のフクシン水溶液中において、4
℃と60℃の熱サイクルを60往復行う。熱サイクル終
了後、充填した試料を除去し、色素の侵入状態を肉眼に
より観察する。評価は以下の3段階とする。 【0048】A…色素の侵入がまったく認められない。 【0049】B…色素の侵入が一部に認められる。 【0050】C…窩洞全体に色素が侵入している。 【0051】(4)充填操作性 抜去した新鮮牛歯の歯冠部に、直径3mm×深さ2mmの窩
洞を彫り、試料を充填する。その時の充填のし易さを、
以下の3段階で評価する。 【0052】A…容易に充填できる。 【0053】B…充填に熟練を要す。 【0054】C…操作が煩雑で充填しにくい。 【0055】(5)除去操作性 抜去した新鮮牛歯の歯冠部に、直径3mm×深さ2mmの窩
洞を彫り、試料を充填する。光照射等の試料に応じた方
法により硬化させ、37℃の水中に24時間浸漬する。
その後、エキスプローラーによって除去操作を行い、そ
の操作性を以下の3段階で評価する。 【0056】A…容易に一塊となって除去できる。 【0057】B…粉々になるなどして窩洞内に一部残っ
てしまう。 【0058】C…硬すぎて除去できない。 【0059】実施例1〜12 表4に示す各組成の材料をライカイ機によって混練し
て、ペースト状の仮封材組成物を調製した。各組成物を
用いて上記評価方法に従って試験を行った。結果を表4
に併せて示す。尚、以下の実施例で使用される複合フィ
ラーは、トリエチレングリコール30重量部、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3−メタクリロキシプロポキシ
フェニル)プロパン70重量部、レオロシールQS−1
02(徳山曹達株式会社製)30重量部、およびメチル
エチルケトンパーオキサイド1重量部を混練し、次いで
2Kg/cm2の窒素加圧下、120℃、4時間重合し
た後、硬化体をボールミルで6時間粉砕し、200メッ
シュのふるいを通過したものを使用した。乾式シリカは
レオロシールQS−102(徳山曹達株式会社製)を使
用した。湿式シリカはファインシールX−70(徳山曹
達株式会社製)を使用した。石英粉末は平均粒径3μm
のものを使用した。 【0060】 【表4】【0061】実施例13 フェノキシ系アクリレートモノマーNo.;50重量
部,乾式シリカ;30重量部,複合フィラー;20重量
部,過酸化ベンゾイル;0.25重量部をライカイ機に
よって混練して得た組成物を、Aペーストとする。フェ
ノキシ系アクリレートモノマーNo.;50重量部,
乾式シリカ;30重量部,複合フィラー;20重量部,
DEPT;0.25重量部をライカイ機によって混練し
て得た組成物を、Bペーストとする。AペーストとBペ
ーストを等量練和することにより、硬化体を得ることが
できる。この組成物を用いて上記評価方法に従って試験
を行った。その結果、ショアA硬度は76,たわみは8
mm以上,封鎖性はA,充填操作性はA,除去操作性は
Aであった。 【0062】比較例1〜6 市販の仮封材の中から、テンポラリーストッピングA
(国産品;A社製)、テンポラリーストッピングB(国
産品;B社製)、水硬性仮封材A(国産品;A社製)、
水硬性仮封材B(国産品;B社製)、ユージノールセメ
ントA(国産品;A社製)、ユージノールセメントC
(輸入品;C社製)の6品を選び、各々の使用方法に従
って、実施例と同様の試験を行った。結果を表5に示
す。 【0063】 【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−57054(JP,A) 特開 昭51−123258(JP,A) 特開 昭56−136865(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 6/00 - 6/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)一般式(1) 【化1】 (ただし、Rは水素原子またはメチル基を示し、Xは炭
    素数2〜4のアルキレン基を示し、Yは炭素数6〜10
    のアルキル基を示し、nは1〜10の整数である)、ま
    たは一般式(2) 【化2】 (ただし、Rは水素原子またはメチル基を示す)で表さ
    れるフェノキシ系アクリレートモノマーを10重量%以
    上含有する重合性モノマー20〜90重量部、(B)充
    填材10〜80重量部、及び(C)重合開始剤0.01
    〜5重量部を含有してなることを特徴とする歯科用仮封
    材組成物。
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