JPH06125375A - 通信ラインの確保システムおよび方法 - Google Patents

通信ラインの確保システムおよび方法

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JPH06125375A
JPH06125375A JP4299188A JP29918892A JPH06125375A JP H06125375 A JPH06125375 A JP H06125375A JP 4299188 A JP4299188 A JP 4299188A JP 29918892 A JP29918892 A JP 29918892A JP H06125375 A JPH06125375 A JP H06125375A
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communication
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JP4299188A
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Masaki Oguro
正樹 小黒
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エラー訂正符号を使用せずに、データ用ライン
のみを使用してラインの確保について二つの装置がそれ
ぞれ確認する。 【構成】装置Aが乱数データ〔A〕を装置Bに対して送
信する。装置Bは、受信データ〔A´〕の2を補数とす
るデータ〔B〕を発生し、装置Aに対して送信する。装
置Aは、データ〔B´〕を受信すると、〔A+B´〕の
加算を行ない、加算結果が0かどうかを調べ、これが0
のときは、送信、受信が成功したと決定し、同一データ
〔A〕を再送信する。装置Bは、受信データ〔C〕と送
信データ〔B〕とを加算し、加算結果が0のときは、送
信、受信が成功したと決定する。受信待機状態では、所
定時間内にデータが受信されないことは、タイムアウト
として検出され、エラーと認識される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルデータを
通信する時に、通信ラインの確保を確認するための通信
ラインの確保システムまたは方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータを通信する時に、通信
ラインに支障があるかどうかを確認できないと、データ
の信頼性か損なわれる。特に、通信ラインとして、接点
方式のような簡単、ローコストのものを使用する時に
は、端子の錆、汚れ、ゴミ、経年変化等によって、通信
ラインの信頼性が除々に損なわれる。ディジタルデータ
の通信では、かかる問題は、致命的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ディジタルデータの通
信においては、エラー訂正符号によって、伝送データの
保護の試みがなされているが、データ量の増大、実デー
タ通信時間が長くなる問題が生じる。然も、接点の不良
に対しては、殆ど有効でない。確実にデータを受け渡す
方法として、ハンドシェイク方式があるが、これを実現
するには、READY、ACKNOWLEDGE等のラ
インと複雑な制御が必要になり、コストの増大の問題が
ある。
【0004】従って、この発明の目的は、データ送受信
のためのラインとクロック用のラインとを使用する簡単
な構成で、送信側、受信側共に通信ラインの確保を確認
することができる通信ライン確保システムまたは方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
および第2の装置間でデータ通信ラインを介して通信を
行ない、通信ラインの支障の有無を確認するための通信
ラインの確保システムにおいて、第1の装置に設けら
れ、乱数データを発生するための乱数発生回路と、第2
の装置に設けられ、送信された乱数データを通信ライン
を介して受信し、受信された乱数データの各ビットを少
なくとも反転し、反転データを生成するための反転回路
と、第1の装置に設けられ、反転データを受信して乱数
データと加算し、加算結果が所定値になる時は、乱数デ
ータを再送信し、加算結果が所定値とならない時は、乱
数発生回路によって新たな乱数データを送信するための
回路と、第2の装置に設けられ、第1の装置から送信さ
れる再送信データまたは新たな乱数データを受信して反
転データと加算し、加算結果が所定値となった時は、通
信ラインが確保されたと決定し、加算結果が所定値とな
らない時は、通信ラインに支障があると決定するための
回路とからなる通信ラインの確保システムである。
【0006】請求項2の発明は、第1および第2の装置
間でデータ通信ラインを介して通信を行ない、通信ライ
ンの支障の有無を確認するための通信ラインの確保方法
において、第1の装置において、乱数データを発生する
ためのステップと、第2の装置において、送信された乱
数データを通信ラインを介して受信し、受信された乱数
データの各ビットを少なくとも反転し、反転データを生
成するためのステップと、第1の装置に設けられ、反転
データを受信して乱数データと加算し、加算結果が所定
値になる時は、乱数データを再度送信し、加算結果が所
定値とならない時は、乱数発生回路によって新たな乱数
データを送信するためのステップと、第2の装置に設け
られ、第1の装置から送信される再送信データまたは新
たな乱数データを受信して反転データと加算し、加算結
果が所定値となった時は、通信ラインが確保されたと決
定し、加算結果が所定値とならない時は、通信ラインに
支障があると決定するためのステップとからなる通信ラ
インの確保方法である。
【0007】
【作用】第1の装置から乱数データを送信し、第2の装
置がこの乱数データと対応するデータを受信すると、そ
の2の補数のコードを形成し、補数コードを第1の装置
へ送信する。第1の装置は、送信データと受信データと
を加算し、加算結果が0かどうかを決定する。これが0
ならば、ラインが確保されたと判断し、同一のデータを
送信する。第2の装置は、補数コードと再送信され、受
信されたデータとを加算し、加算結果からラインの確保
について判断する。
【0008】
【実施例】以下、この発明による一実施例について説明
する。図1および図2は、この発明を適用できる通信シ
ステムの概略的構成を示す。図1は、第1の装置(装置
Aと称する)と第2の装置(装置Bと称する)との間
に、二つのデータ用ラインと装置Aから装置Bにシリア
ルクロックSCKを伝送するためのラインとが設けられ
ている。一方のデータラインが装置Aから装置Bにデー
タを送信するためのもので、他方のデータラインが装置
Bから装置Aにデータを送信するためのものである。
【0009】図2では、装置Aおよび装置B間に単一の
データ用ラインが設けられ、双方向の通信が意図されて
いる。装置Aには、ゲートG1、G3が設けられ、装置
Bには、ゲートG2、G4が設けられる。ゲートC1お
よびG2をオンとすることにより、装置Aから装置Bに
対してデータを送信でき、ゲートC3およびG4をオン
とすることにより、装置Bから装置Aに対してデータを
送信できる。図1における2本のデータライン、または
図2における1本のデータラインに支障が無いことを装
置Aおよび装置Bが確認するシステムまたは方法をこの
発明が提供する。
【0010】図3にこの発明のライン確保のための原理
的プロトコルが示される。まず、装置Aが乱数を発生
し、これを装置Bに送信する。装置Bは、受信した乱数
の2の補数のデータを生成し、これを装置Aに送信す
る。装置Aでは、先に送信した乱数データと受信された
2の補数データを加算する。但し、加算時に桁上がりが
無視される。この加算結果が0であるかどうかを調べる
ことで、ラインの確保を装置Aが認識できる。
【0011】一例として、装置Aが装置Bに乱数データ
(11010011)を送信すると、ラインが正常であ
れば、この乱数データを装置Bが受信する。そして、そ
の2の補数データ(00101101)を装置Bが形成
し、このデータを装置Aに送信する。装置Aでは、両者
を加算した結果が0となるので、ラインが正常であるこ
とを認識する。そして、装置Aから装置Bに同一のライ
ンデータを再送信し、装置Aの処理が完了する。
【0012】一方、装置Bから装置Aに送信された補数
データと送信した乱数データとを加算しても、加算結果
が0とならない場合は、送信した乱数データを装置Bが
正しく受信してないか、装置Bが正しく受け取ったが、
装置Bからの送信に用いたラインに支障があることを意
味する。この場合を装置Aは、ラインが確保されていな
いと決定し、異なる乱数データを装置Bに対して送信す
る。
【0013】装置Bの側では、装置Aに対して送信した
補数データと装置Aからの2回目の乱数データとを加算
する。加算結果が0であれば、送受信ラインが正常と決
定し、加算結果が0でなければ、送受信ラインが不可と
決定する。このようにして、装置Aおよび装置Bの何れ
も、ラインが確保されているかどうかを正しく認識でき
る。
【0014】図4は、この発明の一実施例のフローチャ
ートである。この実施例は、図1に示される2本のデー
タ用ラインを有する通信システムに適用されるが、図2
に示される1本のデータラインを有する通信システムに
対しても適用できる。図示のフローチャートは、装置A
および装置Bにそれぞれ設けられたマイクロコンピュー
タによって実現される処理である。以下、このフローチ
ャートに従って説明する。
【0015】先ず、装置Aが乱数データ〔A〕を発生し
(ステップ31)、これを装置Bに対して第1のデータ
ラインを通じて送信する(ステップ32)。装置Bは、
〔A〕と対応するデータ〔A´〕が受信されたかどうか
を判定し(ステップ41)、受信されたならば、〔A
´〕の2の補数データ〔B〕を形成し、これを第2のデ
ータラインを介して装置Aに送信する(ステップ4
2)。2の補数のデータは、`1' と`0' を反転し、最下
位ビットを+1することで形成できる。
【0016】装置Aおよび装置Bは、データ送信後、一
定時間内にデータが受信されることを前提としているの
で、送信のステップ32および42の後で、それぞれタ
イマをスタートさせるステップ33および43が設けら
れる。そして、装置Bからの補数データ〔B〕と対応す
る〔B´〕が受信されたかどうかを調べるステップ34
と、装置Aからのデータが受信されたかどうかを調べる
ステップ44と、タイムアウトかどうかを判定するステ
ップ35および45とが設けられる。ステップ35およ
び45において、タイムアウトと決定されると、送信エ
ラーであると装置Aおよび装置Bが別個に認識する。つ
まり、一方の装置がタイムアウトでエラーと判断する
と、次の送信の処理に移行しないので、他方の装置もタ
イムアウトでエラーを認識する。
【0017】装置Bからステップ42で送信された補数
データを装置Aが受信すると、タイマが停止される(ス
テップ36)。そして、装置Aは、送信した乱数データ
〔A〕と受信された補数データ〔B´〕を加算し、加算
結果が0かどうかを決定する(ステップ37)。加算結
果が0ならば、次に装置Aが同一データ〔A〕を再度送
信する(ステップ38)。この場合は、送信、受信が成
功、すなわち、送信ラインおよび受信ラインが共に確保
されていることを装置Aが認識する。
【0018】ステップ37において、加算結果が0でな
いならば、装置Aが異なる乱数データを装置Bに対して
送信する(ステップ39)。加算結果が0でないとき
は、送信、受信が失敗、すなわち、送信ラインおよび受
信ラインが確保されていないと装置Aが認識する。
【0019】装置Bは、装置Aからのデータ〔C〕をス
テップ44において受信すると、先に送信した補数デー
タ〔B〕と受信データ〔C〕とを加算し、加算結果が0
かどうかを決定する(ステップ46)。これが0なら
ば、送信、受信が成功と装置Bが認識する。加算結果が
0でないならば、装置Bは、送信、受信が失敗と認識す
る。
【0020】このように、通信ラインに支障が存在し、
データが化けると、加算結果が0でない、またはタイム
アウトの事象によって、装置A、装置Bがそれぞれ通信
ラインの確保について認識することができる。乱数デー
タ(すなわち、ランダムな値)を用いる利点は、一定の
ビットパターンのデータを使用し、一定の応答値を得る
方法と比較して、確率的に判定の精度を高くできること
である。
【0021】次に、この発明の他の実施例について説明
する。図5に示すように、他の実施例では、ライン確保
の確認に用いるデータとしてカウンタ部(2ビット)と
乱数部(6ビット)との8ビットデータを使用する。カ
ウンタ部の2ビットは、図7に示すように、アクセスの
残り回数を示す。また、カウンタ部は、エラー時のID
としても使用する。カウンタ部によって、ライン確認の
信頼性をより高くすることができる。
【0022】乱数発生は、ソフトウェアにより可能であ
るが、図6に示す回路構成によっても可能である。6個
のフリップフロップが直列に接続され、終段のフリップ
フロップの出力と初段のフリップフロップの出力とがmo
d.2の加算器に供給され、この加算器の出力が初段のフ
リップフロップに入力される、シフトレジスタ回路によ
って、M系列(最大長周期系列)を発生することができ
る。この回路の出力は、26 −1の周期を有する。
【0023】図8、図9および図10は、カウンタ部を
有するデータによってラインの確保を認識するようにし
た他の実施例の処理を示すフローチャートである。図
8、図9および図10は、一連の処理を分割して示すも
のである。最初のステップ51で、装置AがCOUNT
(カウンタ部)を転送回数から1を減じた値に設定す
る。次に、乱数の初期値を設定する(ステップ52)。
【0024】装置Aにおいて、ステップ53で生成され
たデータ〔A〕例えば(01110111)(先頭の2
ビット01がCOUNT)が装置Bに対して送信される
(ステップ54)。この送信の後に、タイマをスタート
させるステップ55、タイマスタートの後で、データが
受信されたかどうかを決定するステップ56、タイムア
ウトかどうかを決定するステップ57が設けられる。タ
イムアウトの場合には、装置Aがエラーを認識する。
【0025】ステップ54で送信されたデータを装置B
が受信し(ステップ81)、受信データの2の補数のデ
ータを生成する(ステップ82)。2の補数のデータ
は、各ビットを反転し、最下位ビットに1を加算するこ
とで形成できる。装置Bが補数データ〔B〕(1000
1001)を装置Aに対して送信し(ステップ83)、
タイマをスタートさせる(ステップ84)。タイマスタ
ートの後で、データが受信されたかどうかを決定するス
テップ85、タイムアウトかどうかを決定するステップ
86が設けられる。タイムアウトの場合には、装置Bが
エラーを認識する。
【0026】装置Bからの最初に送信された補数データ
を装置Aがステップ56で受信すると、タイマが停止さ
れる(ステップ58)。装置Aは、最初に送信したデー
タ〔A〕と受信データ〔B´〕を加算し、加算結果〔A
+B´〕が0かどうかを決定する(ステップ59)。こ
れが0でないならば、COUNTを+1し(ステップ6
0)、データ例えば(10110111)を送信する
(ステップ61)。この送信データは、COUNTの2
ビット(10)以外は、6ビットの任意のデータであ
る。そして、装置Aがエラーであることを認識する。
【0027】決定のステップ59において、加算結果が
0であれば、COUNTが−1される(ステップ6
2)。そして、乱数が発生され(ステップ63)、ステ
ップ62で形成されたCOUNTと発生した乱数とから
なるデータ〔C〕例えば(00100100)が装置B
に対して送信される(ステップ64)。そして、タイマ
がスタートされる(ステップ65)。
【0028】装置Bのステップ85およびステップ86
によって、所定時間内にデータが受信されないことが検
出されると、エラーを装置Bが認識する。このステップ
85において、装置Aのステップ61または64で送信
されたデータが受信されると、タイマが停止される(ス
テップ87)。次の決定のステップ88では、受信デー
タのCOUNT部の値が前回の受信データのCOUNT
部の値から−1されているかどうかが決定される。装置
Aでは、エラーの場合には、COUNTを+1し、そう
でない場合は、COUNTを−1している。従って、ス
テップ88において、受信データのCOUNT部が前回
のものから−1されたものでないならば、エラーを装置
Bが認識する。
【0029】装置Bは、ステップ88において、COU
NTが前回のものから1を減じたものであるならば、受
信データの2の補数を形成する(ステップ89)。そし
て、この補数データ〔D〕例えば(11011100)
を装置Aに対して送信する(ステップ90)。そして、
タイマをスタートする(ステップ91)。データ〔D〕
が受信されたかどうかがステップ66において決定され
る。タイムアウトがステップ67で検出されると、エラ
ーと装置Aが認識する。
【0030】データ〔D〕と対応する〔D´〕が受信さ
れると、タイマが停止される(ステップ68)。そし
て、送信したデータ〔C〕と受信データ〔D´〕を加算
し、加算結果〔C+D´〕が0かどうかが決定される
(ステップ69)。加算結果が0ならば、データ〔C〕
(00100100)を再度送信する(ステップ7
0)。そして、装置Aは、ラインが確保されていること
を認識する。
【0031】ステップ69において、加算結果が0でな
いならば、COUNTが+1される(ステップ71)。
このCOUNTの値のデータ例えば(0110010
0)が送信され(ステップ72)、装置Aは、ラインが
確保されてないことを認識する。この送信されるデータ
中で、COUNT以外のデータは、任意のデータで良
い。
【0032】装置Bのステップ92とステップ93によ
って、所定時間内にデータが受信されないことが検出さ
れると、装置Bがエラーと認識する。ステップ92にお
いて、装置Aのステップ70または72で送信されたデ
ータ〔E〕が受信されると、タイマが停止される(ステ
ップ94)。次の決定のステップ95では、受信データ
〔E〕と送信データ〔D〕とが加算され、加算結果〔D
+E〕が0かどうかが決定される。加算結果が0である
ならば、装置Bが成功と認識し、0でないならば、装置
Bが失敗と認識する。
【0033】上述のように、この発明の他の実施例で
は、アクセス回数(装置Aから装置Bに対して)が2回
とされ、装置Bは、受信の度にCOUNT部が−1され
ることを確認し、そうでなければ、受信エラーと決定す
る。また、COUNT部が00の値を受信した時には、
次の受信でアクセスが終了することが分かり、次の処理
が加算処理とされる。
【0034】装置Aは、受信したデータと前に送信した
データとを加算して、加算結果が0の時は、COUNT
部を1減じ、そのCOUNTに新たな乱数データを付加
して再度送信する。若し、加算結果が0でなければ、C
OUNTを+1し、別の乱数データを送信する。COU
NTを+1する操作は、COUNTが1づつ減少すると
いう規則を破ることによって、装置Bに対して装置Aが
エラーと判断したことを知らせる。
【0035】このように、ライン支障が発生した時に
は、COUNTが1づつ減少していない、加算結果が0
でない、タイムアウトのいずれかの事象によって、装置
Aおよび装置Bがそれぞれライン支障を認識することが
できる。他の実施例では、複数回(2ビットのCOUN
Tにより最大4回まで)のアクセスを行うことによっ
て、高信頼性でもってライン確保の確認を達成すること
ができる。また、アクセス回数をクロック、すなわち、
データ伝送レートに適応して適切に設定することがで
き、効率的な試験が可能である。高速のレートの場合に
は、低速のレートに比してアクセス回数を多くする必要
がある。
【0036】以上の説明では、専らデータ用ラインの確
保について説明したが、この発明は、クロック用ライン
の確保をも同時に試験している。また、2の補数コード
を生成する代わりに、単なる反転を行ない、送信データ
および受信データをエクスクルーシブNORゲートに供
給し、出力が0かどうかを判定しても良い。
【0037】上述の装置A、装置B、通信ラインの具体
的例について以下に説明する。すなわち、装置Aがカセ
ットVTRであり、装置Bがテープカセットである。図
11は、テープカセットを示し、1が全体としてテープ
であり、2は、カセットケースである。合成樹脂からな
る上ハーフ3と下ハーフ4とが上下でその開口面同士が
突き合わされた状態で合体され、箱状のカセットケース
2が形成される。このカセットケース2内には、テープ
リール5に巻かれた磁気テープ(図示しない)が収納さ
れている。
【0038】6は、カセットケース2の底面7に形成さ
れた挿通孔であり、この挿通孔6を通じてテープリール
5のハブの係合穴8が外部に望まれている。底面7の後
端部の左右方向における中央の部分の内面には、略矩形
の浅い凹部9が形成されている。この凹部9の底面に
は、それぞれが前後方向に長い4個の臨ませ穴10が形
成されている。
【0039】図12に示すように、プリント基板11の
一面(下面)には、4個の端子12a、12b、12
c、12dが左右方向に並んで設けられる。これらの端
子12a〜12dは、図13に示すように、カセットケ
ース2の臨ませ孔10を通じて外部に露出する。なお、
端子12a〜12dには、好ましくは、金メッキが施さ
れる。
【0040】プリント基板11上に、IC(マイクロコ
ンピュータ、メモリ等)13が搭載され、IC13と端
子12a〜12dとがプリント基板11上の導体パター
ンで電気的に接続されている。一例として、IC13の
電源端子と端子12aとが接続され、IC13のクロッ
ク端子と端子12bとが接続され、IC13の信号入/
出力端子と端子12cとが接続され、IC13のGRD
(接地)端子と端子12dとが接続されている。
【0041】この凹部9内に平面形状のプリント基板1
1が収納され、そしてカセットケース2に対して接着ま
たは溶着により固定される。一例として、カセットケー
ス2の凹部9の底面から溶着ピンを立てておき、一方、
プリント基板11には、溶着ピンを挿通する孔を形成
し、この孔に溶着ピンを挿通して、溶着ピンのプリント
基板11の上方へ突出した部分を熱間カシメをして固定
する。
【0042】上述のテープカセット1を使用するVTR
について、図14を参照して説明する。14が全体とし
てVTRであり、15がそのキャビネット、16がキャ
ビネット15内に配置されたメカシャーシである。この
メカシャーシ16には、ドラムシリンダ17、リール台
18等が設けられている。テープカセット1が装填され
た時に、その端子12a〜12dと対向した位置にコネ
クタ19が設けられている。
【0043】コネクタ19は、ケース20とケース20
内に設けられ、バネ材料で形成された検出端子21とを
有する。検出端子21は、テープカセット1の底面に露
出した端子12a〜12dとそれぞれ弾性をもって当接
される、4個の端子からなる。コネクタ19とVTR1
4内のマイクロコンピュータとを接続するために、フレ
キシブル配線基板37が設けられている。
【0044】VTR14に対して、テープカセット1を
装填した状態では、図15に示すように、コネクタ19
の検出端子21と端子12a〜12dのそれぞれが接触
される。VTR14からコネクタ19および端子12a
を通じて電源電圧がIC13に供給され、コネクタ19
および端子12bを通じてクロックが伝送される。VT
R14内のマイクロコンピュータ23とIC13との間
では、コネクタ19と端子12cとを介してデータの授
受がなされる。さらに、端子12dがコネクタ19を介
して接地される。
【0045】テープカセット1がVTR14に装填さ
れ、図15に示す状態になると、IC13とマイクロコ
ンピュータ23とが結合するので、IC13に記憶され
ているそのテープカセット固有の情報の読取をマイクロ
コンピュータ23が開始する。例えばIC13の記憶内
容によって、マイクロコンピュータ23は、装填された
テープカセット1がレンタルソフトテープか、自分で記
録したものか等、カセットの種類を決定できる。未記録
のテープカセット1が装填された時には、その記録可能
時間、テープ残量等をIC13の記憶内容からマイクロ
コンピュータ23が知ることができる。
【0046】そして、テープカセット1をVTR14か
ら取り出す時、または記録/再生が終了した時に、記録
時間、記録日時等の情報をマイクロコンピュータ23が
IC13に書込む。この書き込まれた情報は、次にこの
テープカセット1がVTR14に装填された時に、IC
13から上述のように、VTR14のマイクロコンピュ
ータ23に読み込まれことによって利用することができ
る。なお、データの授受は、端子12cを介してのみ行
われるが、テープカセットの個別情報の読取とその書込
みを同時に行う必要はないので、データ通信用の端子が
一つでも差支えない。
【0047】なお、上述のVTRおよびテープカセット
は、この発明を適用てきる装置の一例であって、これ以
外の装置に対してもこの発明を適用できることは勿論で
ある。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、エラー訂正符号を使
用せずに、送受信のためのラインの支障の有無を二つの
装置がそれぞれ認識することができる。この発明では、
エラー訂正符号のパリティによってデータ量が増大する
ことがなく、データ用ラインのみを使用する簡単な構
成、簡単な制御によって、ラインの確保を認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できる通信システムの一例の概
略的構成を示すブロック図である。
【図2】この発明を適用できる通信システムの他の例の
概略的構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の通信プロトコルの原理を示す略線図
である。
【図4】この発明の一実施例のフローチャートである。
【図5】この発明の他の実施例のデータ構成を示す略線
図である。
【図6】乱数発生回路の一例のブロック図である。
【図7】この発明の他の実施例のカウンタ部の説明に用
いる略線図である。
【図8】この発明の他の実施例のフローチャートであ
る。
【図9】この発明の他の実施例のフローチャートであ
る。
【図10】この発明の他の実施例のフローチャートであ
る。
【図11】この発明を適用できるテープカセットの一例
の斜視図である。
【図12】テープカセット内に設置されるプリント基板
の拡大斜視図である。
【図13】テープカセットの一部の拡大断面図である。
【図14】テープカセットが装填されるVTRの主要部
の斜視図である。
【図15】テープカセットがVTRに装填された状態の
接続関係を示す接続図である。
【符号の説明】
31 装置Aの乱数発生のステップ 32 装置Aの送信のステップ 34 装置Aの受信のステップ 37 装置Aの加算のステップ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の装置間でデータ通信ラ
    インを介して通信を行ない、上記通信ラインの支障の有
    無を確認するための通信ラインの確保システムにおい
    て、 上記第1の装置に設けられ、乱数データを発生するため
    の乱数発生手段と、 上記第2の装置に設けられ、送信された上記乱数データ
    を上記通信ラインを介して受信し、受信された乱数デー
    タの各ビットを少なくとも反転し、反転データを生成す
    るための反転手段と、 上記第1の装置に設けられ、上記反転データを受信して
    上記乱数データと加算し、加算結果が所定値になる時
    は、上記乱数データを再送信し、上記加算結果が所定値
    とならない時は、上記乱数発生手段によって新たな乱数
    データを送信するための手段と、 上記第2の装置に設けられ、上記第1の装置から送信さ
    れる上記再送信データまたは上記新たな乱数データを受
    信して上記反転データと加算し、加算結果が所定値とな
    った時は、上記通信ラインが確保されたと決定し、上記
    加算結果が所定値とならない時は、上記通信ラインに支
    障があると決定するための手段とからなる通信ラインの
    確保システム。
  2. 【請求項2】 第1および第2の装置間でデータ通信ラ
    インを介して通信を行ない、上記通信ラインの支障の有
    無を確認するための通信ラインの確保方法において、 上記第1の装置において、乱数データを発生するための
    ステップと、 上記第2の装置において、上記送信された乱数データを
    上記通信ラインを介して受信し、受信された乱数データ
    の各ビットを少なくとも反転し、反転データを生成する
    ためのステップと、 上記第1の装置に設けられ、上記反転データを受信して
    上記乱数データと加算し、加算結果が所定値になる時
    は、上記乱数データを再度送信し、上記加算結果が所定
    値とならない時は、上記乱数発生手段によって新たな乱
    数データを送信するためのステップと、 上記第2の装置に設けられ、上記第1の装置から送信さ
    れる上記再送信データまたは上記新たな乱数データを受
    信して上記反転データと加算し、加算結果が所定値とな
    った時は、上記通信ラインが確保されたと決定し、上記
    加算結果が所定値とならない時は、上記通信ラインに支
    障があると決定するためのステップとからなる通信ライ
    ンの確保方法。
  3. 【請求項3】 所定値が全てのビットが`1' であること
    を特徴とする請求項1または2記載の通信ラインの確保
    システムまたは方法。
  4. 【請求項4】 データの反転は、受信乱数データの各ビ
    ットを反転し、最下位ビットに1を加算し、その結果、
    2の補数データを生成することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の通信乱数の確保システムまたは方法。
  5. 【請求項5】 第1および第2の送信間で、通信ライン
    確保のために、一連の試験的な通信を複数回、行うこと
    を特徴とする請求項1または2記載の通信ラインの確保
    システムまたは方法。
  6. 【請求項6】 第1および第2の送信間で、通信ライン
    確保のために行われる試験的な通信データが上記乱数デ
    ータと通信回数を表すデータとからなることを特徴とす
    る請求項1または2記載の通信乱数の確保システムまた
    は方法。
  7. 【請求項7】 第1および第2の装置において、データ
    を送信した時から時間を計測し、所定時間内にデータが
    受信されないときは、所定時間内にデータを受信できな
    い時には、通信ラインに支障があると決定することを特
    徴とする請求項1または2記載の通信ラインの確保シス
    テムまたは方法。
  8. 【請求項8】 加算結果が所定値とならない時には、上
    記通信回数を表すデータを強制的に所定値に変更するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の通信ラインの確
    保システムまたは方法。
  9. 【請求項9】 第1および第2の装置がそれぞれ記録再
    生装置と記録媒体カセットであることを特徴とする請求
    項1または2記載の通信ラインの確保システムまたは方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7620739B2 (en) 1999-03-04 2009-11-17 Convolve, Inc. Dynamic system control method
JP2016085423A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 キヤノン株式会社 撮像用アクセサリ、撮像装置および通信制御プログラム

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