JPH06123944A - 写真現像液組成物 - Google Patents

写真現像液組成物

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JPH06123944A
JPH06123944A JP27451992A JP27451992A JPH06123944A JP H06123944 A JPH06123944 A JP H06123944A JP 27451992 A JP27451992 A JP 27451992A JP 27451992 A JP27451992 A JP 27451992A JP H06123944 A JPH06123944 A JP H06123944A
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JP
Japan
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hydrogen atom
silver
developer
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JP27451992A
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English (en)
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Wataru Ishikawa
渉 石川
Takeshi Sanpei
武司 三瓶
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 白黒ハロゲン化銀写真感光材料用現像液に特
定の置換基を有するベンツアゾール誘導体を含有させ
る。 【効果】 銀汚れの生じない,定着性を損わない,迅速
処理性の優れた安定な写真用現像液組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な写真用現像液組成
物に関し、特に迅速現像処理したときにでも銀汚れが生
じない現像液組成物に関する。
【0002】
【発明の背景】白黒用ハロゲン化銀写真感光材料は一般
に像様露光後、現像、定着、水洗及び乾燥の4プロセス
で写真処理される。現像処理の多くはハイドロキノンと
フェニドンあるいはメトールとをくみあわせた現像液で
処理されるが、現像がアルカリ中で行われるので現像主
薬の酸化を防ぎ保存性を向上させるために、通常現像液
中に亜硫酸塩が含有される。ところがこの亜硫酸塩は銀
塩を溶解する性質があるため、写真感光材料中から現像
処理中に銀塩を溶解し、現像液中に溶けだした銀塩は還
元されて金属銀となって析出し感光材料の表面に付着し
銀汚れが生ずることになる。特に搬送型自動現像機を用
いた高温迅速処理においては銀汚れが問題となる。
【0003】また感光材料の処理量に対して現像液補充
量が少ない場合には析出濃度が相対的に高まることによ
り問題も深刻である。この問題を解決するためには、銀
塩を溶解させずに保存性を向上させるような化合物の研
究が行われているが未だ見出されていないのが現状であ
る。一方溶解してくる銀塩をトラップして析出を防ぐ手
段についての研究もなされてきた。例えば銀スラッジ防
止剤の探索が広く行われており、米国特許第3,173,789
号公報では1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール誘導
体について、特開昭52-36029号公報ではジスルフィド化
合物について、特公昭62-4702号公報では2-メルカプト
ベンツイミダゾールスルホン酸誘導体について、特公昭
62-4703号公報では2-メルカプトベンツチアゾールスル
ホン酸誘導体と他のヘテロ環化合物との併用について、
特開平4-31852号公報ではメルカプトトリアゾール誘導
体と他のヘテロ環化合物との併用について報告されてい
る。しかしこれらを用いた方法では、現像速度を低下さ
せたり、この現像液が次のステップの定着液に持ち込ま
れて定着速度を低下させたり、現像液の長期保存で反応
してしまいその作用効果が消失してしまう等の新たな問
題を引き起こした。
【0004】
【発明の目的】本発明は上記問題点を解決すべくなされ
たものであり、本発明の目的は銀汚れの生じない写真用
現像液組成物を提供することにある。本発明の他の目的
は定着性を損わない写真用現像液組成物を提供すること
にある。本発明の別の目的は迅速処理性の優れた写真用
現像液組成物を提供することにある。本発明の更に別の
目的は安定な写真用現像液組成物を提供することにあ
る。
【0005】
【発明の構成】本発明の上記目的は、白黒ハロゲン化銀
写真感光材料用現像液に下記一般式〔I〕または下記一
般式〔II〕で示される化合物を少なくとも一種含有させ
ることによって達成される。
【0006】
【化3】
【0007】式中Xは水素原子、低級アルキル基、ヒド
ロキシル基、低級アルコキシ基、-COOM1またはアミノ基
である。Lは炭素数1〜6の二価の連結基である。Mお
よびM1は各々水素原子、アルカリ金属原子またはアン
モニウム基を表し同じであっても異なってもよい。Yは
硫黄原子、酸素原子またはイミノ基である。
【0008】
【化4】
【0009】式中Xは水素原子、炭素数1〜4の低級ア
ルキル基、ヒドロキシル基、低級アルコキシ基、-COO
M3、アミノ基または-SO3M4である。Lは炭素数1〜6の
二価の連結基である。M、M2、M3およびM4 は各々水
素原子、アルカリ金属原子またはアンモニウム基を表し
同じであっても異なってもよい。
【0010】上記の一般式〔I〕または一般式〔II〕に
おいて、Xで表される低級アルキル基及び低級アルコキ
シ基はそれぞれ炭素を1〜5個有する基であり、それら
は更に置換基を有していてもよく、好ましくは炭素を1
〜3個有する基であり、Xで表されるアミノ基は置換ま
たは未置換のアミノ基を表し、好ましい置換基としては
低級アルキル基である。
【0011】上記の一般式〔I〕または一般式〔II〕に
おいて、Lで表される炭素数1〜6の二価の連結基はア
ルキレン基またはフェニレン基を表し、それらは更に置
換基を有していてもよく、好ましくは炭素数を1〜3個
有するアルキレン基である。
【0012】上記の一般式〔I〕または一般式〔II〕に
おいて、アンモニウム基としては置換または非置換のア
ンモニウム基であり、好ましくは非置換のアンモニウム
基である。
【0013】以下に一般式〔I〕で示される化合物の具
体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】以下に一般式〔II〕で示される化合物の具
体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】本発明の化合物の使用量は、現像液1l当
たり10-5〜10-1モルであることが好ましく、更には10-4
〜10-2モルであることが特に好ましい。
【0020】本発明の化合物は、公知のヘテロ環メルカ
プト化合物とハロゲン置換カルボン酸とを反応させるこ
とにより容易に入手することができる。
【0021】本発明の化合物は溶解した銀をトラップし
て感光材料上に銀汚れを発生させない働きがあり、また
現像液の銀汚れ防止効果を持続させ、長期保存性に優れ
た効果を示す。従って迅速な現像処理が可能となり、ま
た定着速度の低下を防止することができる。これは本発
明の化合物の性質が大きく影響しているものと考えられ
る。本発明においては、本発明の化合物と共に公知のメ
ルカプト化合物を併用することにより本発明の効果を更
に高めることができる。
【0022】本発明において用いられることのできる現
像主薬としは、ジヒドロキシベンゼン類(たとえばハイ
ドロキノン、クロルハイドロキノン、プロムハイドロキ
ノン、2,3-ジクロルハイドロキノン、メチルハイドロキ
ノン、イソプロピルハイドロキノン2,5-ジメチルハイド
ロキノンなど)、3-ピラゾリドン類(たとえば1-フェニ
ル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4-メチル-3-ピラゾリ
ドン、1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾリドン、1-フ
ェニル-4-エチル-3-ビラゾリドン、1-フェニル-5-メチ
ル-3-ピラゾリドンなど)、アミノフェノール類(たと
えばo-アミノフェノール、p-アミノフェノール、N-メチ
ル-o-アミノフェノール、M-メチル-p-アミノフェノー
ル、2,4-ジアミノフェノールなど)、ピロガロール、ア
スコルピン酸、1-アリール-3-ピラゾリン類(たとえば1
-(p-ヒドロキシフェニル)-3-アミノピラゾリン、1-(p-
メチルアミノフェニル)-3-アミノピラゾリン、1-(p-ア
ミノフェニル)-3-アミノピラゾリン、1-(p-アミノ-M-メ
チルフェニル)-3-アミノピラゾリンなど)などを、単独
もしくは組合せて使用することができる。現像液には、
その他必要により保恒剤(たとえば亜硫酸塩、重亜硫酸
塩、アスコルビン酸など)、アルカリ剤(水酸物、炭酸
塩など)、pH緩衝剤(たとえば、炭酸塩、ホウ酸塩、ホ
ウ酸、酢酸、クエン酸、アルカノールアミンなど)、溶
解助剤(たとえばポリエチレングリコール類、それらの
エステル、アルカノールアミンなど)、増感剤(たとえ
ばポリオキシエチレン類を含む非イオン界面活性剤、四
級アンモニウム化合物など)、界面活性剤、消泡剤、カ
ブリ防止剤(たとえば、臭化カリウム、臭化ナトリウム
の如きハロゲン化銀、ニトロベンズインダゾール、ニト
ロベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、ベンゾチ
アゾール、テトラゾール類、チアゾール類など)、キレ
ート化剤(たとえばエチレンジアミン四酢酸またはその
アルカリ金属塩、ニトリロ三酢酸塩、ポリリン酸塩な
ど)、現像促進剤(たとえば米国特許第2,304,025号、
特公昭47-45541号各公報に記載の化合物など)、硬膜剤
(たとえばグルタールアルデヒドなど)、あるいは消泡
剤などを添加することができる。
【0023】本発明の化合物は、いわゆる「リス型」の
現像液にも適用することができる。「リス型」現像液と
は線画像の写真的再現、あるいはハーフトーン画像の網
点による写真的再現のために、通常ジヒドロキシベンゼ
ン類を現像主薬とし、低い亜硫酸イオン濃度の下で、現
像過程を伝染的に行なわせる現像処理のことをいう。
【0024】本発明の化合物は現像処理の特殊な形式と
して、現像主薬を感光材料中、たとえば乳剤層中に含
み、感光材料をアルカリ水溶液中で処理して現像を行な
わせるアクチベータ処理液に用いてもよい。このような
現像処理は、チオシアン酸塩による銀塩安定化処理と組
合せて、感光材料の迅速処理の方法の一つとして利用さ
れることが多く、そのような処理液に、適用も可能であ
る。このような迅速処理の場合、本発明の効果が特に大
きい。
【0025】定着液としては一般に用いられる組成のも
のを用いることができる。定着液は一般に定着剤と硬膜
剤とその他から成る水溶液であり、pHは通常3.8〜5.0で
ある。定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カ
リウム、チオ硫酸アンモニウムなどのチオ硫酸塩、チオ
シアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム、チオシア
ン酸アンモニウムなどのチオシアン酸塩のほか、可溶性
安定銀錯塩を生成し得る有機硫黄化合物で定着剤として
知られているものを用いることができる。
【0026】定着液には硬膜剤として作用する水溶性ア
ルミニウム塩、たとえば塩化アルミニウム、硫酸アルミ
ニウム、カリ明ばんなどを加えることが一般的である。
【0027】現像液は、固定成分の混合物でも、グリコ
ールやアミンを含む有機性水溶液でも、粘度の高い半練
り状態の粘稠液体でもよい。また使用時に希釈して用い
ても良いし、あるいはそのまま用いてもよい。
【0028】本発明の現像処理に際しては、現像温度を
20〜30℃の通常の温度範囲に設定することもできるし、
30〜40℃の高温処理の範囲に設定することもできる。処
理時間は、45〜90秒の通常の範囲にでも5〜45秒の迅速
処理の範囲にでも設定することができる。
【0029】本発明に用いられる現像液は、印刷感光材
料用または医療用のハロゲン化銀写真感光材料に適用す
ることができる。ここでは、印刷感光材料用のハロゲン
化銀写真感光材料に適用した場合の一例を挙げるが本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0030】ハロゲン化銀写真感光材料に用いられるハ
ロゲン化銀としては、AgBr,AgCl,AgClBr,AgClBrI,AgClB
rI等任意のものを挙げることができる。上記ハロゲン化
銀はイオウ化合物や金塩のごとき貴金属塩で増感するこ
とができる。またドーピング技術を用いて用途に応じた
性能を付加することができる。例えばロジウム塩等で硬
調化しても良いし、イリジウム塩等で高照度感度を高め
ても良い。また還元増感することもできるし、またこれ
らの方法を組合せて増感することができる。
【0031】ハロゲン化銀写真感光材料は、上記ハロゲ
ン化銀を親水性コロイド媒体中に、例えば、ゼラチン中
に分散した乳剤をポリエチレンテレフタレートあるいは
トリアセチルセルロール支持体上に塗布することにより
形成することできる。
【0032】ゼラチンの架橋剤としては、グリオキザー
ルやムコクロル酸などのアルデヒドやシアヌル酸、アジ
リジンあるいはビニルスルホンなどを用いることができ
る。
【0033】ハロゲン化銀写真感光材料にはハレーショ
ン防止染料、セーフライト性向上染料、増感色素、カブ
リ抑制剤、マット剤、帯電防止剤、現像調節剤などその
他の化合物を用途、性能に応じて適宜含有することでき
る。
【0034】
【実施例】次に本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例により限定されるものでは
ない。
【0035】実施例1 下引き処理したポリエチレンテレフタレートに8W/(m2
min)のエネルギーでコロナ放電した後下記構成の帯電防
止液を、下記の付量になる様に30m/minの速さでロール
フィットコーティングパン及びエアーナイフを使用して
塗布した。
【0036】(導電性層を有する支持体の調製)下引き
処理した厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートにコ
ロナ放電した後、下記構成の帯電防止液を、下記の付量
になる様に70m/minの速さでロールフィットコーティン
グパン及びエアーナイフを使用して塗布した。
【0037】 水溶性導電性ポリマー P−6 0.6g/m2 疎水性ポリマー粒子 L−1 0.4g/m2 ポリエチレンオキサイド化合物 Ao−1 0.06g/m2 硬膜剤E−8 0.2g/m2 これを90℃、2分間乾燥し、140℃、90秒間熱処理し
た。この導電性層を支持体の片側に塗布したものを調製
した。
【0038】
【化9】
【0039】(ハロゲン化銀乳剤の調製)同時混合法を
用いて塩沃臭化銀(塩化銀62モル%、沃化銀化0.5モル%
他は臭化銀)乳剤を調製した。
【0040】なお、最終到達平均粒径の5%が形成され
てから最終到達平均粒径に至るまでの混合工程時にヘキ
サブロモロジウム酸カリウム塩とヘキサクロロイリジウ
ム酸カリウムを、それぞれ銀1モル当たり8×10-8モル
と8×10-7モル添加した。
【0041】得られた乳剤をフェニルイソシアナートで
処理した変性ゼラチンを用いて通常のフロキュレーショ
ン法で脱塩してからゼラチン中に分散し、防ばい剤とし
て下記の〔A〕、〔B〕及び〔C〕を加え平均粒径0.30
μmの立方体単分散粒子(変動係数10%)からなる乳剤を
得た。
【0042】
【化10】
【0043】この乳剤にクエン酸と塩化ナトリウム及び
1-フェニル-5-メルカプトテトラゾールを加えた後、塩
化金酸とチオ硫酸ナトリウムを加えて60℃で化学熟成し
最高感度に達してから、4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3
a,7-テトラザインデンを銀1モル当たり1g添加して熟
成を停止した後、ハロゲン化銀1モル当たり臭化カリウ
ム600mg及び下記構造SD−1の増感色素を150mg添加し
た。
【0044】(乳剤塗布液の調製)この乳剤にハロゲン
化銀1モル当りハイドロキノンを4g、下記構造のポリ
マーラテックスP1を15g、抑制剤ST−1を150mg、ス
チレン-マレイン酸重合体を2g、1Nの水酸化ナトリウ
ム溶液、下記構造S−1を1.5g及び塗布助剤としてサポ
ニンと硬膜剤として2,4-ジクロル-6-ヒドロキシ-1,3,5-
トリアジンのナトリウム塩を添加した。
【0045】(乳剤保護膜層塗布液の調製)1m2当た
り、ゼラチン1.1gを含む水溶液に重亜硫酸ナトリウムの
ホルマリン付加物を1mg、1-フェニル-4-ヒドロキシメ
チル-3-ピラゾリドンを5.5mg、平均粒径3μm及び平均
粒径8μmの単分散シリカをそれぞれ15mgずつ塗布助剤
として1-デシル-2-(3-イソペンチル)サクシネート-2-ス
ルホン酸ソーダ水溶液とクエン酸を添加し、更に硬膜剤
としてホルマリンを添加した。又、フッ素系の界面活性
剤FA−33を塗布量が3×10-6モル/m2となるように添
加した。
【0046】(バッキング層塗布液の調製)1m2当た
り、ゼラチン2.3gを含む水溶液に、後記水溶性染料化合
物III−1を100mg、同III−2を25mg、同III−3を100m
g、ポリマーラテックスP−1を350mg、スチレン-マレ
イン酸重合体を60mg、コロイダルシリカを150mg、
〔A〕、〔B〕、〔C〕の混合物、塗布助剤としてドデ
シルベンゼンスルホン酸ソーダ、硬膜剤としてグリオキ
ザール及びE−2を55mg添加し撹拌した。
【0047】
【化11】
【0048】
【化12】
【0049】(バッキング層保護膜層塗布液の調製)1
m2当たり、ゼラチン0.7gを含む水溶液に、1-デシル-2-
(3-イソペンチル)サクシネート-2-スルホン酸ソーダ7m
g、平均粒径5.5μmの単分散ポリメチルメタアクリレー
トの分散物、〔A〕、〔B〕、〔C〕の混合物、スチレ
ン-マレイン酸重合体を添加し撹拌し、更に硬膜剤とし
てグリオキザール及び2,4-ジクロル-6-ヒドロキシ-1,3,
5-トリアジンのナトリウム塩を添加した。
【0050】(試料の作成)上記帯電防止層を有するポ
リエチレンテレフタレートフィルム支持体上の片側に15
W/(m2・min)のエネルギーでコロナ放電した後、上記帯電
防止層を有する側に以上のようにして調製したバッキン
グ層塗布液及びバッキング層保護膜層塗布液を塗布し
た。また支持体上の片側に15W/(m2・min)のエネルギーで
コロナ放電した後、乳剤層及び乳剤保護膜層を塗布し
た。尚乳剤層は銀量4.0mg/m2、ゼラチン量1.7mg/m2にな
るように塗布、乾燥した。
【0051】次いで下記の現像液及び定着液を用い製版
自動現像機LD281Q(大日本スクリーン製)にて下記
条件で現像処理した。
【0052】フィルムは露光せずに処理した。
【0053】〈処理条件〉処理条件は以下の通りであ
る。
【0054】 〔現像液処方〕 (組成A) 純水 150ml エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2g ジエチレングリコール 50g 亜硫酸カリウム(55% W/V水溶液) 100ml 炭酸カリウム 50g ハイドロキノン 15g 5-メチルベンゾトリアゾール 200ml 本発明の一般式〔I〕の化合物または比較化合物(表1に示す) 1.0×10-3モル 水酸化カリウム 使用液のpHを10.5にする量 臭化カリウム 4.5g (組成B) 純水 3ml ジエチレングリコール 50g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 25mg 酢酸(90%水溶液) 0.3ml 5-ニトロインダゾール 110mg 1-フェニル-3-ピラゾリドン 500mg 現像液の使用時に水500ml中に上記組成A、組成Bの順
に溶かし、1lに仕上げて用いた。
【0055】 〔定着液処方〕 (組成A) チオ硫酸アンモニウム(72.5% W/V水溶液) 230ml 亜硫酸ナトリウム 9.5g 酢酸ナトリウム・3水塩 15.9g 硼酸 6.7g クエン酸ナトリウム・2水塩 2g 酢酸(90%W/W 水溶液) 8.1ml (組成B) 純水 17ml 硫酸(50% W/W水溶液) 5.8g 硫酸アルミニウム(Al2O3換算含量が8.1% W/W水溶液) 26.5g 定着液の使用時に水500ml中に上記組成A、組成Bの順
に溶かし、1lに仕上げて用いた。この定着液のpHは約
4.3であった。
【0056】〔現像処理条件〕 工程 温度 時間 現像 34℃ 15秒 定着 34℃ 15秒 水洗 常温 10秒 乾燥 40℃ 10秒 各工程時間は次工程までのいわゆるワタリ搬送時間も含
む。
【0057】補充液は現像液及び定着液の組成と同一の
ものを使用し、現像260cc/m2定着400cc/m2の割合で補充
しながら試料を30m2処理した。処理後の銀汚れの有無を
調べるために3.5×12cmのフィルム片を未露光で処理し
てフィルム表面の汚れを目視観察した。現像汚れの評価
は5段階評価とし、汚れの最もひどいものをランク1と
し、汚れのないものをランク5とした。
【0058】現像速度:He-Neレーザで露光した後現像
時間10秒での相対感度で表した。
【0059】定着速度:30m2を処理したときの定着液で
感光材料試料が透明になる時間(秒)を測定し相対速度
で表した。
【0060】保存性:調合した現像液をポリエチレン包
装材料に詰め60℃20日間加熱処理をした。加熱処理後、
銀汚れ試験を行ない5段階表を行なった。汚れの最もひ
どいのをランク1とし、汚れのないものをランク5とし
た。ランク5に近いほど現像液が加熱されても銀汚れの
防止効果が消失していないことを意味する。
【0061】その結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】表1から明らかなように、本発明の化合物
を添加した現像液を用いた試験5〜12は現像汚れがほと
んどなく、現像速度および定着速度を低下させることな
く、かつ現像液の保存性も良好であることがわかった。
【0064】実施例2 感光材料試料は実施例1で使用したものと同一のものを
用いた。
【0065】下記の現像液及び定着液を用い製版自動現
像機LD281Q(大日本スクリーン製)にて下記条件で
現像処理した。
【0066】フィルムは露光せずに処理した。
【0067】〈処理条件〉処理条件は以下の通りであ
る。
【0068】 〔現像液処方〕 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2g 5-メチルベンゾトリアゾール 300ml 本発明の一般式〔II〕の化合物または比較化合物(表2に示す) 1.0×10-3モル 水酸化カリウム 10.4g 亜硫酸カリウム(55% W/V水溶液) 115ml 臭化カリウム 3.3g ハイドロキノン 20g 炭酸カリウム 12g ジエチレングリコール 25g 1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾリドン 0.27g 現像液の使用時に水250ml中に上記化合物を溶かし、1
lに仕上げて用いた。
【0069】 〔定着液処方〕 チオ硫酸アンモニウム(72.5% W/V水溶液) 200ml 亜硫酸ナトリウム 9.5g 酢酸ナトリウム・3水塩 15.9g 硼酸 6.7g クエン酸ナトリウム・2水塩 2g 酢酸(90%W/W 水溶液) 8.1ml 硫酸(50% W/W水溶液) pH4.8 になる量 硫酸アルミニウム(Al2O3換算含量が8.1% W/W水溶液) 10.0g グルタルアルデヒド 5.0g 定着液の使用時に水に溶かし、1lに仕上げて用いた。
この定着液のpHは約4.8であった。
【0070】〔現像処理条件〕 工程 温度 時間 現像 38℃ 15秒 定着 38℃ 15秒 水洗 常温 10秒 乾燥 40℃ 10秒 各工程時間は次工程までのいわゆるワタリ搬送時間も含
む。
【0071】補充液は現像液及び定着液の組成と同一の
ものを使用し、現像260cc/m2定着400cc/m2の割合で補充
しながら試料を30m2処理した。処理後の銀汚れの有無を
調べるために3.5×12cmのフィルム片を未露光で処理し
てフィルム表面の汚れを目視観察した。現像汚れの評価
は5段階評価とし、汚れの最もひどいものをランク1と
し、汚れのないものをランク5とした。
【0072】現像速度:He-Neレーザで露光した後現像
時間10秒での相対感度で表した。
【0073】定着速度:30m2を処理したときの定着液で
感光材料試料が透明になる時間(秒)を測定し相対速度
で表した。
【0074】保存性:調合した現像液をポリエチレン包
装材料に詰め60℃20日間加熱処理をした。加熱処理後、
銀汚れ試験を行ない5段階評価を行なった。汚れの最も
ひどいのをランク1とし、汚れのないものをランク5と
した。ランク5に近いほど現像液が加熱されても銀汚れ
の防止効果が消失していないことを意味する。
【0075】その結果を表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】表2から明らかなように、本発明の化合物
を添加した現像液を用いた試験5〜11は現像汚れがほと
んどなく、現像速度および定着速度を低下させることな
く、かつ現像液の保存性も良好であることがわかった。
【0078】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
り銀汚れの改良、現像液の保存性に優れ、かつ定着性を
損わず、迅速処理可能な現像剤組成物を提供することが
できた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔I〕および一般式〔II〕か
    ら選ばれる化合物を含有することを特徴とする白黒ハロ
    ゲン化銀写真感光材料用現像液組成物。 【化1】 〔式中Xは水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシル
    基、低級アルコキシ基、-COOM1またはアミノ基である。
    Lは炭素数1〜6の二価の連結基である。MおよびM1
    は各々水素原子、アルカリ金属原子またはアンモニウム
    基を表し同じでも異なってもよい。Yは硫黄原子、酸素
    原子またはイミノ基である。〕 【化2】 〔式中Xは水素原子、炭素数1〜4の低級アルキル基、
    ヒドロキシル基、低級アルコキシ基、-COOM3、アミノ基
    または-SO3M4である。Lは炭素数1〜6の二価の連結基
    である。M、M2、M3およびM4は各々水素原子、アル
    カリ金属原子またはアンモニウム基を表し同じでも異な
    ってもよい。〕
JP27451992A 1992-10-13 1992-10-13 写真現像液組成物 Pending JPH06123944A (ja)

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