JPH06122554A - 高靭性炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セラミックス材料 - Google Patents
高靭性炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セラミックス材料Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Y2 O3 等の安定化剤を用いることなしに正
方晶ZrO2 に安定化され、従って熱劣化がなく、20
0℃以上に加熱される耐摩工具や切削工具としても使用
できるような、高密度、高強度かつ高靱性を有する炭窒
化チタン−酸化ジルコニウム系セラミックス材料を提供
する。 【構成】 この炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セラ
ミックス材料は、炭素と窒素のモル比が1:9〜9:1
の範囲にある90〜10重量%の炭窒化チタン粉末と、
10〜90重量%の単斜晶ZrO2 との混合粉末を燒結
することにより形成し、また、それらの混合粉末を基本
成分とし、更に、チタン及び酸化チタンのうちの1種以
上を全量に対して1〜10重量%添加し、それらの混合
粉末を焼結して形成する。
方晶ZrO2 に安定化され、従って熱劣化がなく、20
0℃以上に加熱される耐摩工具や切削工具としても使用
できるような、高密度、高強度かつ高靱性を有する炭窒
化チタン−酸化ジルコニウム系セラミックス材料を提供
する。 【構成】 この炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セラ
ミックス材料は、炭素と窒素のモル比が1:9〜9:1
の範囲にある90〜10重量%の炭窒化チタン粉末と、
10〜90重量%の単斜晶ZrO2 との混合粉末を燒結
することにより形成し、また、それらの混合粉末を基本
成分とし、更に、チタン及び酸化チタンのうちの1種以
上を全量に対して1〜10重量%添加し、それらの混合
粉末を焼結して形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高靭性炭窒化チタン−
酸化ジルコニウム系セラミックス材料に関するものであ
り、更に詳しくは、高密度、高強度かつ高靱性を有し、
切削工具用材料や高耐摩耗性機械部品用材料等として適
する炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セラミックス材
料に関するものである。
酸化ジルコニウム系セラミックス材料に関するものであ
り、更に詳しくは、高密度、高強度かつ高靱性を有し、
切削工具用材料や高耐摩耗性機械部品用材料等として適
する炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セラミックス材
料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、炭窒化チタン−酸化ジルコニウム
系(Ti(C,N)−ZrO2 系)材料においては、Z
rO2 を正方晶に安定化もしくは準安定化するため、主
としてY2 O3 の安定化剤を添加した正方晶ZrO2 が
用いられていたが、Y2 O3 は高価であるため、安価な
安定化剤が求められていた。更に、Y2 O3 を添加した
場合、正方晶ZrO2 は熱劣化を引き起こし、単斜晶Z
rO2 へと変態するが、この変態を防止するには、Zr
O2 の粒子径を極端に小さくするか、Y2 O3 以外の安
定化剤を見い出す必要があり、実現に困難性があった。
系(Ti(C,N)−ZrO2 系)材料においては、Z
rO2 を正方晶に安定化もしくは準安定化するため、主
としてY2 O3 の安定化剤を添加した正方晶ZrO2 が
用いられていたが、Y2 O3 は高価であるため、安価な
安定化剤が求められていた。更に、Y2 O3 を添加した
場合、正方晶ZrO2 は熱劣化を引き起こし、単斜晶Z
rO2 へと変態するが、この変態を防止するには、Zr
O2 の粒子径を極端に小さくするか、Y2 O3 以外の安
定化剤を見い出す必要があり、実現に困難性があった。
【0003】このような、Y2 O3 で安定化された正方
晶ZrO2 と炭窒化チタンとの複合セラミックスの熱劣
化を改善し、特に、200℃以上に加熱される高靭性の
耐摩工具や切削工具に使用できるように改善することが
求められていたが、従来、単斜晶ZrO2 はY2 O3 ,
MgOやCaOでしか正方晶に安定化されないと考えら
れていたため、その対応に苦慮していた。
晶ZrO2 と炭窒化チタンとの複合セラミックスの熱劣
化を改善し、特に、200℃以上に加熱される高靭性の
耐摩工具や切削工具に使用できるように改善することが
求められていたが、従来、単斜晶ZrO2 はY2 O3 ,
MgOやCaOでしか正方晶に安定化されないと考えら
れていたため、その対応に苦慮していた。
【0004】この問題に関連し、本発明者は、先に、単
斜晶ZrO2 がTiB2 によって正方晶に一部安定化さ
れることを見い出していた(特公昭59−7668
号)。そして、その原因を求明する研究を行った結果、
ZrO2 中にTiの固溶が生じるためであることを見い
出した。そこで、従来、Y2 O3 等の安定化剤でしか正
方晶ZrO2 にならないと信じられていた点について再
考を加え、炭窒化チタンによっても正方晶ZrO2 が安
定化されるとの予測のもとにそれを実験したところ、炭
窒化チタンにより一部安定化され、更に、チタンや酸化
チタンを添加すると一層安定化が進行することを見い出
した。また、本発明者は、Ti(C,N)−ZrO2 系
の特性改善を進めるための研究を重ねた結果、ZrO2
に単斜晶ジルコニウムを用いても、焼結時に安定化さ
れ、この場合においても、チタンもしくは酸化チタンを
添加すると一層安定化が進むことを見出した。
斜晶ZrO2 がTiB2 によって正方晶に一部安定化さ
れることを見い出していた(特公昭59−7668
号)。そして、その原因を求明する研究を行った結果、
ZrO2 中にTiの固溶が生じるためであることを見い
出した。そこで、従来、Y2 O3 等の安定化剤でしか正
方晶ZrO2 にならないと信じられていた点について再
考を加え、炭窒化チタンによっても正方晶ZrO2 が安
定化されるとの予測のもとにそれを実験したところ、炭
窒化チタンにより一部安定化され、更に、チタンや酸化
チタンを添加すると一層安定化が進行することを見い出
した。また、本発明者は、Ti(C,N)−ZrO2 系
の特性改善を進めるための研究を重ねた結果、ZrO2
に単斜晶ジルコニウムを用いても、焼結時に安定化さ
れ、この場合においても、チタンもしくは酸化チタンを
添加すると一層安定化が進むことを見出した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる知見
に基づいてなされたものであって、その技術的課題は、
Y2 O3 等の安定化剤を用いることなしに正方晶ZrO
2 に安定化され、200℃以上に加熱される耐摩工具や
切削工具としても使用できるような、高密度、高強度か
つ高靱性を有する炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セ
ラミックス材料を提供することにある。
に基づいてなされたものであって、その技術的課題は、
Y2 O3 等の安定化剤を用いることなしに正方晶ZrO
2 に安定化され、200℃以上に加熱される耐摩工具や
切削工具としても使用できるような、高密度、高強度か
つ高靱性を有する炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セ
ラミックス材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用】上記課題を解決す
るための本発明の炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セ
ラミックス材料は、(A)炭素と窒素のモル比が1:9
〜9:1の範囲にある90〜10重量%の炭窒化チタン
粉末と、(B)10〜90重量%の単斜晶ZrO2 との
混合粉末を燒結することにより形成したことを特徴とす
るものである。上記(A)及び(B)の混合粉末を基本
成分とし、更に、(C)チタン及び酸化チタンのうちの
1種以上を全量に対して1〜10重量%添加し、それら
の混合粉末を焼結して形成することもできる。
るための本発明の炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セ
ラミックス材料は、(A)炭素と窒素のモル比が1:9
〜9:1の範囲にある90〜10重量%の炭窒化チタン
粉末と、(B)10〜90重量%の単斜晶ZrO2 との
混合粉末を燒結することにより形成したことを特徴とす
るものである。上記(A)及び(B)の混合粉末を基本
成分とし、更に、(C)チタン及び酸化チタンのうちの
1種以上を全量に対して1〜10重量%添加し、それら
の混合粉末を焼結して形成することもできる。
【0007】本発明の主成分である(A)成分の炭素と
窒素とのモル比(α:β)を1:9から9:1までの範
囲とするのは、この範囲を逸脱すると、鉄鋼に対して耐
摩性のあるセラミックスが得られないからである。この
炭窒化チタンは、一定のモル比のものを単独で用いても
よいし、2種以上のモル比のものを混合して用いてもよ
い。また、この炭窒化チタン粉末の好ましい平均粒径
は、5μm以下、望ましくは1μm以下である。
窒素とのモル比(α:β)を1:9から9:1までの範
囲とするのは、この範囲を逸脱すると、鉄鋼に対して耐
摩性のあるセラミックスが得られないからである。この
炭窒化チタンは、一定のモル比のものを単独で用いても
よいし、2種以上のモル比のものを混合して用いてもよ
い。また、この炭窒化チタン粉末の好ましい平均粒径
は、5μm以下、望ましくは1μm以下である。
【0008】本発明において(B)成分として用いられ
る単斜晶ZrO2 粉末は、平均粒径5μm以下、望まし
くは1μm以下がよい。単斜晶ZrO2 の添加量は全重
量に対し、10〜90重量%の範囲、望ましくは30〜
80重量%がよい。その理由は、10重量%以下の添加
では炭窒化チタンが緻密化しがたく、また90重量%以
上では炭窒化チタンの特性が少なくなるためである。
る単斜晶ZrO2 粉末は、平均粒径5μm以下、望まし
くは1μm以下がよい。単斜晶ZrO2 の添加量は全重
量に対し、10〜90重量%の範囲、望ましくは30〜
80重量%がよい。その理由は、10重量%以下の添加
では炭窒化チタンが緻密化しがたく、また90重量%以
上では炭窒化チタンの特性が少なくなるためである。
【0009】また、(C)成分のチタン、酸化チタン
は、10%重量%をこえてそれらを添加すると、チタン
や酸化チタンが焼結体中に残存するため、機械的特性が
低下する。これらの(C)成分粉末もやはり、平均粒子
径は5μm以下、望ましくは1μm以下がよい。なお、
この(C)成分を添加する場合には、炭窒化チタンの添
加量の下限を5重量%としても効果を損なうことはな
い。
は、10%重量%をこえてそれらを添加すると、チタン
や酸化チタンが焼結体中に残存するため、機械的特性が
低下する。これらの(C)成分粉末もやはり、平均粒子
径は5μm以下、望ましくは1μm以下がよい。なお、
この(C)成分を添加する場合には、炭窒化チタンの添
加量の下限を5重量%としても効果を損なうことはな
い。
【0010】本発明のセラミックス材料は、前記の各成
分を混合し、これまでに知られているセラミックス材料
の場合と同じような方法によって製造することができ
る。例えば、原料粉末混合物を黒鉛型に充填したのち、
真空中またはアルゴン、水素など、中性若しくは還元性
雰囲気中において、ダイ圧力50〜300kg/c
m2、温度1300〜2000℃の条件で10〜200
分間加熱焼結するホットプレスを用いることもできる。
また、前もって単斜晶ZrO2 にチタンや酸化チタンを
固溶させておき、その後に炭窒化チタン粉末と混合焼結
しても、本発明の高靭性セラミックスの製造は可能であ
る。
分を混合し、これまでに知られているセラミックス材料
の場合と同じような方法によって製造することができ
る。例えば、原料粉末混合物を黒鉛型に充填したのち、
真空中またはアルゴン、水素など、中性若しくは還元性
雰囲気中において、ダイ圧力50〜300kg/c
m2、温度1300〜2000℃の条件で10〜200
分間加熱焼結するホットプレスを用いることもできる。
また、前もって単斜晶ZrO2 にチタンや酸化チタンを
固溶させておき、その後に炭窒化チタン粉末と混合焼結
しても、本発明の高靭性セラミックスの製造は可能であ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明のセラミックス材料をその実施
例により詳述する。表1の組成欄に示すように、Ti
(C,N)とZrO2 とを種々の割合に配合した粉末を
十分に混合したのち、黒鉛型に充填し、真空中にて、表
1中に示す燒結温度で各々1時間焼結し、得られたセラ
ミックス焼結体について、各々気孔の状態、破壊靭性値
KIC 、曲げ強さ、及びビッカース硬さ等を測定した。結
果を表1に示す。なお、比較のため、試料番号に*を付
した本発明以外の結果も併記した。表1によれば、Ti
(C,N)−m・ZrO2 系では、特に、m・ZrO2
の30〜80%添加で良好な焼結体が得られている。ま
た、チタンや酸化チタンの添加により、破壊靭性値KIC
が幾分上昇する傾向を示した。そして、これらの焼結体
を250℃に長時間加熱しても、焼結体の曲げ強さには
変化がなかった。
例により詳述する。表1の組成欄に示すように、Ti
(C,N)とZrO2 とを種々の割合に配合した粉末を
十分に混合したのち、黒鉛型に充填し、真空中にて、表
1中に示す燒結温度で各々1時間焼結し、得られたセラ
ミックス焼結体について、各々気孔の状態、破壊靭性値
KIC 、曲げ強さ、及びビッカース硬さ等を測定した。結
果を表1に示す。なお、比較のため、試料番号に*を付
した本発明以外の結果も併記した。表1によれば、Ti
(C,N)−m・ZrO2 系では、特に、m・ZrO2
の30〜80%添加で良好な焼結体が得られている。ま
た、チタンや酸化チタンの添加により、破壊靭性値KIC
が幾分上昇する傾向を示した。そして、これらの焼結体
を250℃に長時間加熱しても、焼結体の曲げ強さには
変化がなかった。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、Y2
O3 等の安定化剤を用いることなしに正方晶ZrO2 に
安定化され、従って熱劣化がなく、200℃以上に加熱
される耐摩工具や切削工具としても使用できるような、
高密度、高強度かつ高靱性を有する炭窒化チタン−酸化
ジルコニウム系セラミックス材料を提供することができ
る。
O3 等の安定化剤を用いることなしに正方晶ZrO2 に
安定化され、従って熱劣化がなく、200℃以上に加熱
される耐摩工具や切削工具としても使用できるような、
高密度、高強度かつ高靱性を有する炭窒化チタン−酸化
ジルコニウム系セラミックス材料を提供することができ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】炭素と窒素のモル比が1:9〜9:1の範
囲内にある90〜10重量%の炭窒化チタンと、10〜
90重量%の単斜晶ジルコニヤとの混合粉末を燒結する
ことにより形成して成る高靭性炭窒化チタン−酸化ジル
コニウム系セラミックス材料。 - 【請求項2】炭素と窒素のモル比が1:9〜9:1の範
囲内にある90〜5重量%の炭窒化チタンと、10〜9
0重量%の単斜晶ジルコニヤとから成る基本成分に、チ
タン及び酸化チタンのうちの1種以上を、全重量に対し
て1〜10重量%添加し、焼結することにより形成して
成る高靭性炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セラミッ
クス材料。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4300345A JPH0725589B2 (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 高靭性炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セラミックス材料 |
US08/134,741 US5387561A (en) | 1992-10-12 | 1993-10-12 | Titanium carbide/nitride-zirconium oxide-based high-toughness ceramics |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4300345A JPH0725589B2 (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 高靭性炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セラミックス材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06122554A true JPH06122554A (ja) | 1994-05-06 |
JPH0725589B2 JPH0725589B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=17883663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4300345A Expired - Lifetime JPH0725589B2 (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 高靭性炭窒化チタン−酸化ジルコニウム系セラミックス材料 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5387561A (ja) |
JP (1) | JPH0725589B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997036744A1 (en) * | 1996-03-29 | 1997-10-09 | Billings Garth W | Refractory nitride, carbide, ternary oxide, nitride/oxide, oxide/carbide, oxycarbide, and oxynitride materials and articles |
JPH11189473A (ja) * | 1997-12-25 | 1999-07-13 | Ngk Spark Plug Co Ltd | セラミック工具 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01115871A (ja) * | 1987-10-27 | 1989-05-09 | Onoda Cement Co Ltd | 炭窒化チタン質焼結体及びその製造方法 |
JPH04304904A (ja) * | 1991-03-29 | 1992-10-28 | Mitsubishi Materials Corp | 耐摩耗性にすぐれた炭窒化チタン基セラミックス製切削工具 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4598053A (en) * | 1974-05-23 | 1986-07-01 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Ceramic compacts |
US4704372A (en) * | 1984-03-16 | 1987-11-03 | Agency Of Industrial Science And Technology | High-strength molybdenum silicide-based ceramic material and process for producing the same |
JPH01261270A (ja) * | 1988-04-09 | 1989-10-18 | Agency Of Ind Science & Technol | 金属を含有した炭窒化チタン−炭化クロム系セラミックス |
JP2847818B2 (ja) * | 1988-12-13 | 1999-01-20 | 住友化学工業株式会社 | 導電性ジルコニア焼結体およびその製造法 |
JPH0710747B2 (ja) * | 1990-06-18 | 1995-02-08 | 工業技術院長 | ホウ化物―酸化ジルコニウム―炭窒化物系セラミックス材料 |
JPH0717450B2 (ja) * | 1990-08-23 | 1995-03-01 | 工業技術院長 | 高靭性炭窒化チタン系セラミックス材料 |
-
1992
- 1992-10-12 JP JP4300345A patent/JPH0725589B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1993
- 1993-10-12 US US08/134,741 patent/US5387561A/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01115871A (ja) * | 1987-10-27 | 1989-05-09 | Onoda Cement Co Ltd | 炭窒化チタン質焼結体及びその製造方法 |
JPH04304904A (ja) * | 1991-03-29 | 1992-10-28 | Mitsubishi Materials Corp | 耐摩耗性にすぐれた炭窒化チタン基セラミックス製切削工具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5387561A (en) | 1995-02-07 |
JPH0725589B2 (ja) | 1995-03-22 |
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