JPH06121156A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH06121156A
JPH06121156A JP4268839A JP26883992A JPH06121156A JP H06121156 A JPH06121156 A JP H06121156A JP 4268839 A JP4268839 A JP 4268839A JP 26883992 A JP26883992 A JP 26883992A JP H06121156 A JPH06121156 A JP H06121156A
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color
binarization
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error
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JP4268839A
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Shigeaki Sumiya
繁明 角谷
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 階調カラー画像データを平均誤差最少法また
は誤差拡散法を用いて2値化する際にドット同士の重な
り合い確率を制御する。 【構成】 色成分A2値化手段101は注目画素の色成
分Aを平均誤差最少法により2値化する。閾値制御手段
102は色成分Aの2値化結果に応じて色成分B用の閾
値を増減する。色成分B2値化手段103は閾値制御手
段102が決定した閾値を用いて色成分Bを平均誤差最
少法により2値化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー階調画像データを
データ容量の削減、CRT画面やプリンタへの出力等の
ために2値化するための画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フルカラー画像データをドット単位での
階調制御ができないプリンタ装置やディスプレイ装置に
出力する場合や、保存や転送のためにデータ容量を減ら
そうとする場合には、各色成分の階調数を2階調に減ら
す2値化処理が広く行われている。2値化手法は各種あ
るが、中でも最も画質の優れているものとして平均誤差
最少法や誤差拡散法が広く用いられている。
【0003】平均誤差最少法は周辺の2値化済みの画素
に生じた量子化誤差の重み付き平均値で次の画素のデー
タ値を修正するものである。誤差拡散法はある画素の2
値化時に生じた量子化誤差を、周辺のまだ2値化してい
ない画素に拡散して加えるものである。平均誤差最少法
と誤差拡散法は、画像端での取り扱いを除けば全く等価
である。
【0004】例えば、誤差拡散法の例として特開平1−
284173「画像処理方法及び装置」がある。誤差拡
散法をカラー画像の2値化に用いる場合は各色成分ごと
に独立して誤差拡散処理を行うのが普通だが、この場合
は各色ドットの重なり具合の制御はできなかった。そこ
で誤差拡散法を用いつつ、各色成分ドットの重なる確率
を大きくするための方法として特開平4−6948が開
示されている。その内容を要約すると以下のようにな
る。
【0005】1.注目画素の各色成分信号を大きい順に
並べる 2.1で並べ直した順に各色成分を2値化する。ただ
し、先に2値化した色成分の2値化結果がOFFとなっ
た場合は、それ以降の色成分は強制的にOFFとし、O
Nにはなれないようにする この手法によって色信号成分が小さいものはより大きい
色信号成分がONになった場所以外ではONになれない
ようにし、ONになる位置が重なりやすくなるようにし
ている。
【0006】さて、複数の色成分からなるカラー画像の
2値化では、ドットの重なり合い確率が変化すると色が
変化する。これはCRT装置のような加法混色系装置で
も起こるが、特にプリンタ装置のように減法混色によっ
て色再現を行う場合に顕著である。これはインク間で光
を吸収する波長が重複している部分がかなりあることが
主な原因である。例えばインク1が波長λの光を50%
吸収(即ち50%透過)し、インク2が同じく波長λの
光を60%吸収(40%透過)するとする。この時、図
5−aのように対象領域の半分の面積にインク1とイン
ク2を重ね打った場合には、重ね打った部分の光透過率
は0.5×0.4=0.2で20%の光を透過(即ち8
0%吸収)し、対象領域全体で平均した波長λの光の吸
収率は80×0.5=40(%)となる。同様にインク
1とインク2を重ねずに併置し、図5−bのように対象
領域の半分にインク1、残り半分にインク2を印画した
場合の平均吸収率は50×0.5+60×0.5=55
(%)となる。このように、インクが重なるか併置され
るかで特定波長における光吸収量が大きく異なってしま
い、それが色の差につながることがわかる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、先に述べたよ
うに、通常のカラー誤差拡散法では各色成分ごとに独立
して誤差拡散処理を行うため、各色毎のドットの重なり
具合の制御はできなかった。かといってその場合、ドッ
トが重なる確率が全くランダムとなり、場所によらず均
等化されるかというと必ずしもそうはならない。例え
ば、色成分1と色成分2が広い面積に渡って同じレベル
値であるような場合、たまたま2色の2値化パターンが
同じような周期になって重なり合い確率が期待値より高
くなる領域が続いたり、逆に2値化パターンが相当量ず
れて重なり合い確率が低くなる領域が続いたりすること
がある。このように、本来同じ色であるにもかかわら
ず、場所によって重なり合い確率の高い領域と低い領域
ができると、それらは色むらとなり画質を大いに低下さ
せる。
【0008】そこで、重なり確率を高い方に一定化させ
る手法として特開平4−6948が開示されているが、
この手法では重なり確率を高くすることしかできない。
該発明では画像転送の際の画像圧縮率を向上させる目的
でドットが重なりやすくなる方向に制御しているが、画
質優先の観点からは必ずしも重なる方がよいとは言えな
い。一般にドット同士が重ならない方が輝度ノイズは減
少するし、出力装置によっては色再現範囲が広くなる場
合も多い。このように、ドットが重なりやすくしたほう
がよいか、重なりにくくしたほうがよいかは、ケースバ
イケースであり、どちらの方向にも容易に制御できるこ
とが望ましい。
【0009】また、前記特開平4−6948の手法では
注目画素の各色データを大きい順に並べなおす必要があ
り、注目画素の全色データが揃ってからでないと2値化
作業に入れないという問題点があった。このため、各色
ごとの画像データを1ライン単位や1画面単位で受け取
るような場合でも受信した色成分から先に2値化作業に
はいることができず、全色データが揃うまでは先に受信
した色成分をそのまま記憶しておかなければならない。
このため、処理速度が低下する上に余計な記憶装置が必
要になるという問題点が生じた。
【0010】本発明の画像処理装置はこのような問題点
を解決するものであり、その目的とするところは、以下
の条件を満たすカラー画像2値化のための画像処理装置
を提供することにある。
【0011】・異なる色成分ドットの重なり合い確率の
制御が容易にできて、色むらのない高品位画像が得られ
る。
【0012】・重なり合い確率は大きくする方向にも、
小さくする方向にも制御可能である。 ・注目画素の全色データが揃うまで待つ必要がない。
【0013】
【課題を解決するための手段】この様な課題を解決する
ために本発明の画像処理装置は、複数の色成分からなる
階調カラー画像データの2値化手法として誤差拡散法、
または平均誤差最少法を用い、注目画素の第1の色成分
Aの2値化結果に応じて第2の色成分Bの2値化に用い
る際の閾値を決定する閾値制御手段を有することを特徴
とする。
【0014】
【実施例】以下に本発明による画像処理装置の実施例に
ついて詳細に説明する。なお、2値化手段として平均誤
差最少法を用いる。
【0015】図1は本発明の第1の実施例を示するもの
である。図1を用いて注目画素の色成分A及び色成分B
の2値化手順について、工程1から工程3の3段階に分
けて説明する。
【0016】[工程1]色成分A用2値化手段101は
注目画素の色成分Aを平均誤差最少法により2値化す
る。より具体的には、 1−1 注目画素の色成分Aデータを周辺画素の2値化
誤差で補正する 1−2 色成分Aの補正データを色成分A用2値化閾値
との比較により2値化する 1−3 注目画素で生じた色成分Aの2値化誤差を計算
し、記憶する [工程2]閾値制御手段102は色成分Aの2値化結果
に応じて色成分B用2値化閾値を増減する。
【0017】[工程3]色成分B用2値化手段103は
閾値制御手段102が決定した色成分B用2値化閾値を
用いて色成分Bを平均誤差最少法により2値化する。よ
り具体的には、 3−1 注目画素の色成分Bデータを周辺画素の2値化
誤差で補正する 3−2 色成分Bの補正データを色成分B用2値化閾値
との比較により2値化する 3−3 注目画素で生じた色成分Bの2値化誤差を計算
し、記憶する 以上の工程1から工程3において、工程1及び工程3は
既存の平均誤差最少法と共通の部分であり、工程2の閾
値制御手段102による部分が本発明の本質にかかわる
部分である。
【0018】図2は本発明の第2の実施例を説明するも
ので、プリンタ装置に出力するために原画像データの階
調数が各色0〜255の256階調で、シアン、マゼン
タ、イエローの3色成分からなる画像データのシアンお
よびマゼンタ成分を0または255に2値化する場合の
例である。本実施例では色成分Aとしてシアン、色成分
Bとしてマゼンタ成分を用いる。ただし、3色目のイエ
ロー成分の処理は本実施例では特に限定しないので、任
意の方法を用いてよい。
【0019】本実施例では、図1の第1の実施例におけ
る工程1、工程2、工程3の各段階に対応する処理内容
をC言語に準じた擬似プログラム言語を用いて記述して
ある。演算子(+,-,=,==,> 等)、条件分岐の if else
文、関数呼び出し、等に関してはC言語に準じている
が、使用する定数、変数、関数等の宣言は行っておら
ず、それらのデータ型も限定していない。ここで用いら
れている変数や関数の意味は data_A: 注目画素の色成分Aデータ data_B: 注目画素の色成分Bデータ corrected_A: 注目画素の色成分Aの補正後データ corrected_B: 注目画素の色成分Bの補正後データ result_A: 注目画素の色成分Aの2値化結果デー
タ result_B: 注目画素の色成分Bの2値化結果デー
タ slsh_A: 色成分Aの2値化時の閾値 slsh_B: 色成分Bの2値化時の閾値 slsh_base_B: 色成分Bの閾値の基本値 add_0: 色成分Aの2値化結果が0の時の色成
分Bの閾値の増減値 add_1: 色成分Aの2値化結果が255時の色成
分Bの閾値の増減値 err_A: 注目画素の色成分Aの2値化誤差 err_B: 周辺画素の色成分Bの2値化誤差 error_sum_A(): 注目画素の色成分Aの補正量を求める
関数 error_sum_B(): 注目画素の色成分Bの補正量を求める
関数 である。本実施例ではslsh_A,slsh_base_B,add_0,add_1
は定数であり、その値は slsh_A = 127;slsh_base_
B = 127;add_0 = 25;add_1 = -25にしてある。
【0020】図2の工程[1−1]における error_sum
_A() は、色成分データAの補正量を求める関数であ
り、周辺の既に2値化の終了した画素に生じた色成分A
の2値化誤差の重み付き平均を求めている。注目画素か
ら右方向にx画素、上方向にy画素離れた画素に生じた
2値化誤差をE(x,y)、その重みをW(x,y)と
し、上方の画素(y>0の画素)および同じラインの左
方の画素(y=0かつx<0の画素)の2値化が既に終
了しているとする。この時、例えば図4−aのような重
みマトリックスを用いると W(-1,0) = W(0,1) = 2 W(-2,0) = W(-1,1) = W(1,1) = W(0,2) = 1 となる。誤差の重み付き平均値を求める一般式は、 ( Σ E(x,y)W(x,y) ) / Σ W(x,y) となる。ただし、Σ演算の対象となるx,yの組み合わ
せは、Wが定義されている場所についてのみ考える。具
体的には関数 error_sum_A() は色成分Aについて (2
・E(-1,0) + 2・E(0,1) + E(-2,0) + E(-1,1) + E(1,1)
+ E(0,2))/(2+2+1+1+1+1) を計算し、その結果を自分自身の値として返す。また、
工程3−1の error_sum_B() も同様のことを色成分B
に対して行うものである。
【0021】工程[1−2]の閾値 slsh_A は、通常は
2値化結果として取り得る2つの値の中間値を用いる。
0または255に2値化する場合の中間値は127.5
となるが、本実施例では127を用いた。ここでは、色
成分Aの補正後データ corrected_A を閾値 slsh_A と
の比較によって0または255に2値化し、2値化結果
データ result_A を得ている。
【0022】工程[1−3]では、注目画素で2値化に
よって生じた色成分Aの2値化誤差err_A を計算する。
ここで計算した2値化誤差は、次に別の画素を2値化す
る際に工程[1−1]で error_sum_A() によって参照
されるもので、そのために保存される。
【0023】[工程2]の処理は本発明の閾値制御手段
による色成分Bの閾値増減処理で、色成分Bの閾値の基
本値slsh_base_B に対して色成分Aの2値化結果が0と
なった場合には add_0、色成分Aの2値化結果が255
となった場合には add_1 を加える。本実施例では、 slsh_base_B=127 add_0=25 add_1=-25 としたので、色成分B用の閾値 slsh_B を ・色成分Aの2値化結果が0となった場合には 127+25=152 ・色成分Aの2値化結果が255となった場合には 127−25=102 となるように増減させている。
【0024】[工程3]の色成分Bの2値化処理は、
[工程1]の処理と全く同じことを色成分Bに対して行
うものである。ただし、閾値としては[工程2]で増減
させたslsh_B を用いる。
【0025】本実施例ではadd_0 > add_1 とし、色成分
Aの2値化結果が0となった場合には255となった場
合よりも slsh_B が大きくなるようにしている(0なら
152、255なら102)。そのため、slsh_B が大
きいほど色成分Bが0に2値化される確率が大きくな
り、逆にslsh_B が小さいほど色成分Bが255に2値
化される確率が大きくなる。このため本実施例では色成
分Aが0に2値化された場合のほうが、255に2値化
された場合より色成分Bが0に2値化される確率は大き
くなる。従って、色成分Aが0に2値化されたところで
は色成分Bも0に、色成分Aが255に2値化された画
素では色成分Bも255に2値化されやすくなり、結果
としてドット同士が重なる確率が大きくなる。これが本
発明の最も重要な部分である。
【0026】さて、本実施例では add_0=25、add_1=-25
としている。画像データの最大値255に対して約±
10%閾値を増減させただけだが、これだけでも非常に
大きな重なり制御効果が得られる。例えば、色成分A及
びBの原画像データが共に128である一定面積の画像
領域を、本実施例に基づいて2値化してみた場合の実験
結果では画像端部の不安定な領域を除くと、ほぼ100
%に近い99%以上のドットが「色成分A,Bが共に
0」または「色成分A,Bが共に255」のどちらかに
2値化されており、重なっていない画素、すなわち「一
方の色成分が0、他方の色成分が255」に2値化され
た画素は1%以下となった。
【0027】また、本実施例ではadd_0 > add_1 として
ドット同士が重なる確率が大きくなるようにしたが、例
えばadd_0=-25、add_1=25 としてadd_0 < add_1 となる
ようにすると、ドット同士が重なり合う確率は小さくな
り、第2の実施例とは逆に重なりにくくなる方向に制御
できる。
【0028】また、本実施例では色成分Aの閾値 slsh_
A 、及び色成分Bの閾値の基本値slsh_base_B は定数と
したが、これらは画素位置によって組織的に、あるいは
ランダムに変動する変数であってもよい。
【0029】また、以上の実施例ではadd_0 と add_1
の関係は絶対値が等しく符号が逆となっていたが、必ず
しもそうである必要はなく add_0 > add_1 であれば重
なりやすく、add_0 > add_1 にすれば重なりにくくなる
方向に制御できる。例えば、add_0=0,add_1=32 などと
してもよいし、add_0=10,add_1=30 のように両方の符号
が同じであっても、重なり制御効果は得られる。
【0030】さらに、add_0 < add_1 の場合でも、add_
0 > add_1 の場合でも、add_0 と add_1 の差の絶対値
をより大きくすれば重なり制御効果はさらに大きくな
る。
【0031】結局、add_0とadd_1の値を操作することに
よりドット同士の重なり合い確率を変えることが可能で
あり、それにより思い通りの効果を得ることが可能とな
る。なお、以上の実施例では平均誤差最少法を例に説明
したが、先に述べたように平均誤差最少法と誤差拡散法
は等価であり、誤差拡散法を用いても同様である。本実
施例を誤差拡散法でおこなった場合にはどう変わるか
を、以下に簡単に述べる。工程[1−1]の error_sum
_A() で求めるデータ補正量は、誤差拡散法で言うと
「周辺画素から拡散されてきた誤差の総和」という表現
になる。平均誤差最少法を用いた第1の実施例では、工
程[1−3]や[3−3]では注目画素の2値化誤差を
計算後記憶しておくだけでそれに基づく誤差拡散量の計
算は工程[1−1]や[3−1]でまとめて行ってい
た。これに対し、通常の誤差拡散法では[1−3]や
[3−3]で注目画素の2値化誤差を計算後、続けてそ
の誤差を周辺の未2値化画素へ重み付きで分配する「誤
差拡散処理」を行う。そのため[1−1]や[1−3]
の行程では特にデータ補正処理を行わなくとも補正デー
タが得られる。
【0032】以上の実施例では平均誤差拡散法の重みマ
トリックスとして図4−aに示したものを用いたが、そ
れ以外に図4−b、図4−cに示すようなものも利用可
能である。また、色成分によって異なる重みマトリック
スを用いたり、同じ色成分の2値化においても複数の重
みマトリックスを用意し、それらをランダムに切替える
ような例もある。これらは平均誤差最少法や誤差拡散法
一般に関することであり、本発明の本質とは直接的には
関係しないのでここでは割愛する。
【0033】さて、図3は本発明の第3の実施例を示す
ものである。図2までの実施例では閾値制御手段は色成
分Aの2値化結果のみを参照して色成分Bの閾値を決定
したが、色成分A以外の色成分の2値化結果を参照して
もよい。本実施例は原画像データが3色以上の色成分か
らなる場合に色成分Bの2値化の前に色成分A及び色成
分Cの2値化を行い、色成分Aと色成分Cの両方の2値
化結果を参照して色成分Bの閾値の増減を行う場合の例
である。図3を用いて注目画素の色成分A及び色成分B
の2値化手順について、工程1から工程3までの3段階
に分けて説明する。
【0034】[工程1a]色成分Aの2値化手段301
は注目画素の色成分Aを平均誤差最少法により2値化す
る。
【0035】[工程1b]色成分Cの2値化手段302
は注目画素の色成分Cを平均誤差最少法により2値化す
る。
【0036】[工程2]閾値制御手段303は色成分A
及び色成分Cの2値化結果に応じて、色成分B用の閾値
を増減する。具体的には 色成分A、Cがともに255に2値化された場合は ADD
_W1 色成分Aが255、Cが0に2値化された場合は ADD
_W2 色成分Aが0、Cが255に2値化された場合は ADD
_W3 色成分A、Cがともに0に2値化された場合は ADD
_W4 を色成分B2値化用の閾値の基本値に加える。
【0037】[工程3]色成分Bの2値化手段304は
閾値制御手段303が決定した色成分B2値化用閾値を
用いて色成分Bを平均誤差最少法により2値化する。
【0038】以上の工程により2値化を行う。例えば、
原画像データがレッド、グリーン、ブルーの3色成分か
らなる場合には、色成分Aをレッド、色成分Cをブル
ー、色成分Bをグリーンとすると、 ADD_W1=30 ADD_W2=0 ADD_W2=0 ADD_W2=0 のようにし、ADD_W1 だけを特に大きくすると色成分
A、B、Cすべてが255に2値化されて重なり、白色
ドットが生じる確率だけを特に低くすることができる。
【0039】また、 ADD_W1=10 ADD_W2=30 ADD_W2=-30 ADD_W2=-10 のようにすると、 ・色成分AとBが重なる確率は低くする ・色成分CとBが重なる確率は高くする ・この2つが両立しない場合はAとBが重ならないこと
の方を重視する という意味合いの設定が可能になる。
【0040】また、本実施例では[工程1b]の色成分
Cの2値化では単に平均誤差最少法を用いるとしただけ
で、色成分Aと色成分Cの間の重なり制御に関しては言
及していない。だが、ここで用いる平均誤差最少法に本
発明の第2の実施例の方法を適応し、色成分Aと色成分
Cの重なり制御をも同時に行ってもよい。
【0041】また、本実施例ではレッド、グリーン、ブ
ルーの3色成分からなる場合について述べたが、マゼン
タ、シアン、イエロー、ブラックの4色成分系等、4色
以上の色成分からなる系への拡張も容易に行える。
【0042】
【発明の効果】本発明の構成によると、閾値制御手段を
設け、色成分Aの2値化結果に応じて色成分Bの2値化
の際に用いる閾値を増減するようにしたため、ドットの
重なり合い確率の制御が容易に行える。このため、ドッ
トの重なり合い確率が場所によって変化することに起因
する色むらがなくなり、常に高品位画像を得ることが可
能となる。
【0043】さらに、閾値制御手段で増減する値の設定
を変えるだけで、ドットが重なりやすくなる方向にも、
ドットが重なりにくくなる方向にも容易に制御ができ
る。そのため、出力装置に最適な重なり合い確率を選択
することができ、重なり合い確率によって色が変化する
ことを積極的に利用してプリンタ装置の色再現可能範囲
を広げる等の利用方法も可能になる。
【0044】また、本発明では色成分Aの2値化時に色
成分Bを参照する必要がない。このため、両方の色成分
が揃うのを待つ必要がないという利点も持つ。
【0045】また、色成分Bの2値化時に参照するのは
色成分Aの2値化結果だけなので、色成分Aの2値化結
果さえ保存しておけばよい。このため、画像データが各
色成分ごとに1画面単位で面順次に送られるような場合
でも、受け取った色データから先に2値化処理を行うこ
とができ、処理速度が向上するうえにデータが揃うのを
待つための記憶領域を用意する必要がないという利点も
持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す図。
【図2】本発明の第二の実施例を示す図。
【図3】本発明の第三の実施例を示す図。
【図4】本発明の平均誤差最少法の重みマトリックスの
例を示す図。
【図5】インクが重なった場合と併置された場合の色の
差を説明する図。
【符号の説明】
101 色成分A2値化手段 102 閾値制御手段 103 色成分B2値化手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色成分からなる階調カラー画像デ
    ータの2値化手法として、誤差拡散法または平均誤差最
    少法を用い、注目画素の第1の色成分Aの2値化結果に
    応じて第2の色成分Bの2値化に用いる際の閾値を決定
    する閾値制御手段を少なくとも有することを特徴とする
    画像処理装置。
JP4268839A 1992-10-07 1992-10-07 画像処理装置 Pending JPH06121156A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4268839A JPH06121156A (ja) 1992-10-07 1992-10-07 画像処理装置
US08/131,377 US5509085A (en) 1992-10-07 1993-10-05 Image processor and printing apparatus which perform binary coding of color components
SG1996005184A SG66255A1 (en) 1992-10-07 1993-10-07 Image processor and printing apparatus
EP93116262A EP0591977B1 (en) 1992-10-07 1993-10-07 Image processor and printing apparatus
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10191084A (ja) * 1996-12-27 1998-07-21 Brother Ind Ltd 誤差拡散法によるカラー画像の2値化方法および記憶媒体
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JP2003274168A (ja) * 2002-03-15 2003-09-26 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記憶媒体

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