JP2001052157A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JP2001052157A
JP2001052157A JP11227258A JP22725899A JP2001052157A JP 2001052157 A JP2001052157 A JP 2001052157A JP 11227258 A JP11227258 A JP 11227258A JP 22725899 A JP22725899 A JP 22725899A JP 2001052157 A JP2001052157 A JP 2001052157A
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Kazumitsu Shimada
和充 嶋田
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質および画像表現の正確さを両立するハー
フトーン処理技術を提供する。 【解決手段】 CG画像など原画像データに含まれるノ
イズレベルが低い領域については、誤差拡散法で用いら
れる閾値にランダムノイズを付加してハーフトーン処理
し、ドットが規則的パターンで形成されることによる画
質低下を回避する。一方、自然画などノイズレベルが高
い画像領域に対しては、ランダムノイズを付加すること
なくハーフトーン処理を行い、ノイズ付加による画像表
現の正確さの低下を回避する。原画像に十分なノイズが
含まれている場合には、規則的パターンの発生による画
質の低下は生じない。ノイズの付加は、例えば、一定の
階調値が数画素続いた場合には、ノイズレベルが低いも
のと判断し、その後の処理領域でノイズを付加するとい
う態様で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多階調の画像デー
タを誤差拡散法またはこれと等価な方法によりハーフト
ーン処理する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータで処理された画像やディジ
タルカメラで撮影した画像の出力装置として、インクジ
ェットプリンタがある。インクジェットプリンタはイン
クを吐出して印刷媒体上にドットを形成することにより
画像を印刷するため、通常、各画素ごとにはドットのオ
ン・オフの2階調しか表現し得ない。原画像データに含
まれる多くの階調値は、ドットの分布により表現され
る。原画像データの階調値に応じてドットの分布を決定
し、各画素ごとにドットの形成状態を決定する処理がハ
ーフトーン処理である。
【0003】ハーフトーン処理は種々の方法により行わ
れるが、画質に優れる方法として誤差拡散法または平均
誤差最小法とよばれる方法がある。いずれもある画素に
ついてドットのオン・オフを決めた時に生じる濃度誤差
を周辺の未処理の画素に拡散しつつ処理を進めることで
局所的な誤差を抑制してハーフトーン処理する手法であ
る。
【0004】誤差拡散法等でハーフトーン処理すると、
階調値および誤差を拡散する範囲などに応じてドットの
分布に一定の規則的パターンが現れることがある。これ
らのパターンは、いわゆる擬似輪郭の発生などを招き、
画質を損ねる原因となる。図16は誤差拡散法による規
則的パターンの発生を示す説明図である。40×30画
素の領域について、一定の階調値128の画像データを
誤差拡散法でハーフトーン処理した場合の様子を示し
た。各マスが画素を示しており、塗りつぶしたマスがド
ットの発生する画素である。0〜255までの階調範囲
の中の中間調128を表現するため、ほぼ50%の記録
率でドットが発生する。例えば、図中の破線a−aで示
した領域において規則的パターンが発生していることが
認識される。
【0005】従来、このような規則的なパターンの発生
を回避するため、誤差拡散法でハーフトーン処理する際
に、閾値または画像データにノイズを付加する方法が用
いられていた。ノイズを付加してハーフトーン処理する
技術としては、例えば、特開平8−307680記載の
技術などが挙げられる。この技術は、付加するノイズを
工夫することにより、規則的なパターンの発生を回避す
るだけでなく、階調値が急激に変化する境界近傍で誤差
の蓄積により不適切なドットが形成されてしまう尾引き
と呼ばれる現象や、低階調領域および高階調領域におい
てドットの分散性が不均一になる現象などを解消したも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、インクジェット
プリンタの高解像度化、高画質化が進んでおり、従来に
比してさらに細部まで正確かつ精緻に表現することが要
求されるようになってきている。かかる状況下におい
て、ハーフトーン処理過程で上述のノイズを加えること
は、原画像データを本来表現すべきデータとは異なるも
のに加工していることに他ならない。もちろん、ハーフ
トーン処理して印刷する以上、インクジェットプリンタ
は本来、原画像データを忠実に再現するものではない。
しかしながら、例えば、付加するノイズレベルよりも小
さな階調変化が画像に含まれている場合を考えると、こ
うした微妙な階調変化はノイズを付加することにより完
全に乱されるため、原画像と印刷結果との間には、原画
像をハーフトーン処理することによる加工の程度を超え
た差違が生じる。とはいえ、ノイズを付加することなく
ハーフトーン処理すれば、規則的パターンなどに起因す
る画質の劣化を招く。近年では、出力装置の能力向上に
伴い、画質および画像表現の正確さの双方が求められる
ようになってきた。
【0007】かかる課題の本質は、出力装置としてのイ
ンクジェットプリンタにあるのではなく、原画像データ
をハーフトーン処理する画像処理装置にある。本発明
は、こうした課題を解決するためになされたものであ
り、画質の低下を招くことなく、原画像をより正確に制
限可能なハーフトーン処理を行う画像処理技術を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、
所定範囲の階調値を有する原画像データを、誤差拡散法
またはこれと等価な処理によってハーフトーン処理し、
ドットの形成状態を各画素ごとに特定する印刷データを
生成する画像処理装置において、さらに、前記ハーフト
ーン処理を行う際にノイズを付加するか否かを所定の条
件に基づいて判断する付加判断手段と、ノイズを付加す
べきと判断された場合に、前記原画像データまたは前記
ハーフトーン処理に用いられる閾値の少なくとも一方に
所定のノイズを付加させるノイズ付加手段とを備えるこ
とを要旨とする。なお、印刷データには、各画素ごとに
ドットのオン・オフを特定した2値データ、および複数
種類のドットのオン・オフにより3段階以上の濃度を特
定する多値データの双方が含まれる。
【0009】こうすれば、誤差拡散法などによるハーフ
トーン処理を行う際にノイズを付加することの適否を判
断した上でノイズを付加することができる。例えば、画
質を維持するためにノイズを付加した方がよいと判断さ
れる場合にはノイズを付加し、画像を正確に表現するた
めにノイズを付加しない方が望ましいと判断される場合
にはノイズを付加することなくハーフトーン処理するこ
とができる。このようにノイズの付加を適宜選択的に行
うことによって、画質と画像の正確な表現とを両立した
画像処理を実現することができる。
【0010】既に説明した通り、誤差拡散法などのハー
フトーン処理においてノイズを付加することは従来から
行われていた。但し、従来はハーフトーン処理における
画質劣化を防止する観点からのみノイズ付加を行ってお
り、原画像データの正確な表現という観点からノイズ付
加の適否を判断するという考え方は全くなかった。むし
ろ、いかなる画像データに対しても同様のノイズを付加
すれば、画質は向上するものと考えられていた。本発明
者は、ハーフトーン処理においてノイズを付加すること
には、画質を向上するというプラスの効果と、原画像デ
ータの正確性を低下させるというマイナスの効果がある
ことに着眼し、画質および正確性の両面で好ましいハー
フトーン処理を行うためには、両者の比較によってノイ
ズ付加の適否を判断すべきであるという着想に至った。
本発明はこうした経緯でなされたものであり、誤差拡散
法などによるハーフトーン処理では、無条件にノイズを
付加することが好ましいとされてきた従来の考え方を打
破したところに意義がある。
【0011】ここで、誤差拡散法とは、各画素の階調値
とドットのオン・オフによって実際に表現される濃度と
の誤差を周辺の未処理の画素に拡散しつつ、ドットのオ
ン・オフを判定していくハーフトーン処理方法をいう。
誤差拡散法には、各画素についての濃度誤差の計算およ
び拡散のタイミングによって種々の等価な手法が考えら
れる。等価な手法の一つには、平均誤差最小法がある。
誤差拡散法では一つの画素についてドットのオン・オフ
を決定した後、誤差の計算および拡散を行うが、平均誤
差最小法では、ある着目画素について処理を開始する直
前に、処理済みの画素から着目画素に拡散されるべき誤
差を計算する点で相違する。つまり、誤差拡散のタイミ
ングが一つの画素の処理後であるか処理直前であるかと
いう点で相違するに過ぎない。
【0012】本発明において、ノイズを付加するか否か
の判断は主として2つの態様で行うことができる。第1
の態様は、所定の制御信号を入力し、該入力結果に基づ
いて前記判断を行うものである。一例として、ハーフト
ーン処理を行う際にユーザーがノイズの付加を指示する
態様である。もちろん、ノイズの付加を直接的に指示す
る場合のみならず、印刷装置などの画像出力装置におい
て所定の印刷モードを選ぶとそれに連動してノイズの付
加を行うものとしてもよい。また、本発明の画像処理装
置は、必ずしも画像全体でノイズを付加するものに限ら
れないから、ユーザーが画像の中でノイズを付加する部
分を指示するものとしてもよい。また、かかる指示は必
ずしもユーザーによるものでなくてもよく、本発明の画
像処理装置の動作に関連する他の装置などからの制御信
号による指示を受けるものとしてもよい。
【0013】第2の態様は、前記原画像データに含まれ
るノイズレベルが所定の状態よりも低い場合にノイズを
付加すべきと判断する態様である。ノイズレベルは、原
画像データに含まれるノイズ、即ち階調値の変動の振幅
や周期などのパラメータを適宜選択して表現される。い
ずれをパラメータとするかは、画質に与える影響などを
考慮して任意に選択すればよい。ノイズレベルが低いデ
ータとしては、例えばコンピュータグラフィックスなど
で人工的に生成されたCG画像が挙げられる。ハーフト
ーン処理時に生じる規則的パターンを回避できる程度の
ノイズが原画像データに含まれている場合には、さらに
ノイズを付加してもあまり画質は向上せず、表現の正確
さを妨げることになる。一方、ノイズが原画像データに
含まれていない場合には、ノイズを付加しないとハーフ
トーン処理時に規則的パターンが発生する。従って、原
画像データに含まれているノイズレベルに基づいてノイ
ズを付加するか否かを判定すれば、画質および正確な表
現の両面で適切な判定を行うことができる。
【0014】現実の画像データに包含されるノイズレベ
ルの例を示す。図17は原画像データに含まれるノイズ
を示す説明図である。一定の階調値からなる所定面積の
パッチをハイライト、中間調、シャドウの3段階の濃度
に対して用意し、それぞれをディジタルカメラで撮影し
て得られた画像について、各画素の階調値の平均値およ
び標準偏差を示した。一定階調値のパッチを撮影した場
合でも、図示する通り、少なからずノイズが含まれてい
る。一定階調値のパッチに対してもこのようにノイズが
含まれるため、自然画に対しては、規則的パターンの発
生を十分回避可能な程度のノイズが含まれているのが通
常である。従って、原画像データに含まれるノイズレベ
ルによってノイズ付加の適否を使い分けることは十分可
能である。
【0015】ノイズレベルに基づいて判断する方法とし
ては、例えば、有意差のない階調値の画素が、所定数よ
りも多く隣接しているか否かで判断する方法が挙げられ
る。所定数以上隣接していれば、ノイズレベルが低いと
判断するのである。有意差のない階調値とは、ハーフト
ーン処理時に規則的パターンが生じてしまうほど小さい
振幅の階調値範囲をいい、原画像データの階調値やハー
フトーン処理時の誤差の拡散範囲などに応じて設定する
ことができる。
【0016】この場合、ノイズレベルが低いか否かを判
断する基準となる「所定数」は、ハーフトーン処理時の
規則的パターンを回避できる範囲で任意に設定すること
ができるが、特に、その上限値が、前期所定の状態より
も低いノイズレベルとして少なくとも1サイクル/mm
の空間周波数での階調値変動を検出できる範囲で設定さ
れていることが望ましい。一般に1サイクル/mmの空
間周波数は人間の視覚感度が非常に高くなる周波数とし
て知られている。かかる空間周波数の原画像データに対
して、ノイズを付加せずにハーフトーン処理すれば、規
則的パターンの発生による顕著な画質の低下が生じる。
上述の「所定数」を大きくすれば、ノイズレベルが低い
と判断される空間周波数帯が1サイクル/mmよりも低
くなり、視覚感度の高い領域での規則的パターンの発生
を招くことになる。かかる弊害を抑制するために、少な
くとも1サイクル/mmがノイズレベルの低い側に含ま
れるように「所定数」を設定することが望ましい。もち
ろん、1サイクル/mmだけでなくその近傍の空間周波
数でも視覚感度は比較的高いから、ノイズレベルの低い
側にこれらの範囲が含まれるように十分小さい値に所定
数を設定することがより望ましい。
【0017】空間周波数と画素数との対応関係は、原画
像データの解像度に応じて異なるため、上述の所定数は
解像度も考慮して設定する必要がある。例えば、720
DPI(ドット・パー・インチ)の解像度の場合、約1
5ピクセルが空間周波数1サイクル/mmに対応する。
従って、かかる解像度では15ピクセルよりも小さい範
囲で上記所定数を設定することが望ましい。
【0018】ノイズレベルの判断は、ハーフトーン処理
と並行して行うものとしてもよいし、ハーフトーン処理
前に行うものとしてもよい。前者の方法には、各画素ご
とにハーフトーン処理を実行する過程において、処理対
象となった原画像データの階調値の変動に基づいて判断
するやり方が含まれる。ハーフトーン処理する時には各
画素の階調値を順次入力するため、この入力結果を利用
して、例えば階調値に有意差のない画素が所定数以上連
続して入力された場合にはノイズレベルが低いものと判
断することができる。このようにしてノイズレベルを判
断した場合、有意差のない画素の最初の位置まで遡って
ノイズを付加し、ハーフトーン処理をやり直すものとし
てもよいし、ノイズを付加すべきと判断されて以降の画
素にノイズを付加するものとしてもよい。ノイズレベル
の判断基準となる画素数や解像度に応じて、画質への影
響を考慮して、上記の方法を適宜選択すればよい。
【0019】後者の方法、即ちハーフトーン処理に先立
って前記判断を実行する方法としては、ハーフトーン処
理前に全画素の階調値を入力し、その変動からノイズレ
ベルを判断する方法が挙げられる。画像処理時間が長く
なる短所はあるものの、2次元的な変動に基づくノイズ
レベルの判断も行うことができる利点がある。つまり、
主走査方向には階調値の変動が比較的大きく、副走査方
向に階調値の変動が小さい画像のようにノイズレベルが
高くなる方向が主走査方向または副走査方向に偏ってい
る場合でも、適切にノイズ付加の適否を判断することが
できる。また、事前に画像全体の階調値を入力するた
め、画像全体の中でノイズを付加すべき部分を的確に抽
出できる利点もある。
【0020】本発明においては、画像全体に対してノイ
ズを付加するか否かを使い分けるものとしてもよいが、
部分的にノイズを付加するものとしてもよい。つまり、
ノイズを付加すべきと判断される領域と、付加すべきで
ないと判断される領域とが原画像データ内に混在するこ
とを許容してノイズ付加の適否を判断した上で、前記ノ
イズを付加すべきと判断される領域において局所的にノ
イズを付加するものとしてもよい。例えば、原画像デー
タにノイズレベルの高い自然画と、ノイズレベルの低い
CG画像が混在している場合に、自然画の部分にはノイ
ズを付加せず、CG画の部分にノイズを付加することが
できるため、画質と正確な表現を両立した画像処理を実
現することができる。
【0021】ところで、誤差拡散法では、画像データの
階調値と所定の閾値との大小関係によってドットのオン
・オフを判定するため、ノイズの付加は画像データの階
調値および閾値の少なくとも一方に行えばよい。規則的
なパターンの回避という観点からは、いずれに付加して
も構わないが、画像の正確な表現という観点からすれ
ば、ノイズを閾値に付加する方がより好ましい。画像デ
ータにノイズを付加することは画像データ自体を改変す
ることに他ならず、また、ノイズ付加によって生じた濃
度誤差も周囲に拡散されるため、正確な表現を妨げる。
これに対し、閾値に付加する場合には、濃度誤差に影響
を与えないため、より正確な表現を実現できるのであ
る。
【0022】本発明において付加するノイズとしては、
ハーフトーン処理で生じる規則的パターンを回避するの
に適した種々のノイズを用いることができる。従来よ
り、知られている種々のノイズを用いればよい。いずれ
のノイズを用いてもよいが、特に、原画像データの階調
値が低階調の領域では正値、高階調の領域では負値のノ
イズを付加することが望ましい。これは、特開平8−3
07680に記載されたノイズである。このノイズは、
当該公報に記載されている通り、規則的なパターンの発
生、尾引き、低階調領域および高階調領域においてドッ
トの分散性が不均一になる現象など誤差拡散法における
種々の弊害を解消することができるため、画質の向上効
果が大きい。
【0023】本発明は上述の画像処理装置として構成す
る他、画像処理方法、該方法を実現するためのプログラ
ムまたはこれと同視し得る各種信号、かかるプログラム
を記録した記録媒体など種々の態様で構成することがで
きる。なお、上記プログラムは、画像処理を実行する単
独のプログラムとして構成してもよいし、印刷装置など
の画像出力装置を駆動するプログラム等の一部として構
成するものとしてもよい。
【0024】なお、記憶媒体としては、フレキシブルデ
ィスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、
ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの
符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置
(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置
等、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用でき
る。また、通信経路を介して、上記コンピュータプログ
ラムをコンピュータに供給するプログラム供給装置とし
ての態様も含む。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下に示す順序で実施例に基づき説明する。実施例は、各
画素ごとに階調値を有する画像データを誤差拡散法によ
りハーフトーン処理し、印刷する印刷システムを例にと
って示す。本願に特徴的な部分はハーフトーン処理にお
いてノイズ付加の適否を判断する処理を挿入したところ
である。第1実施例では、ノイズ付加の適否を原画像デ
ータに基づいて画像処理装置側で判断する例を示し、第
2実施例ではユーザが指定する場合を示す。 A.第1実施例: A−1.装置の構成: A−2.ハーフトーン処理: A−3.ノイズ付加処理: A−4.第1の変形例: A−5.第2の変形例: B.第2実施例: B−1.ハーフトーン処理: B−2.第3の変形例:
【0026】A.第1実施例: A−1.装置の構成:図1は実施例としての画像処理装
置を用いた印刷システムの概略構成を示す説明図であ
る。この印刷システムは、プリンタPRTとコンピュー
タPCとをケーブルCBにより接続して構成される。コ
ンピュータPCがプリンタドライバと呼ばれるプログラ
ムを実行することにより画像処理装置として機能し、原
画像データを2値化して印刷データを生成してプリンタ
PRTに出力する。プリンタPRTはインクジェットプ
リンタであり、印刷データに従って各画素ごとにドット
を形成して画像を印刷する。
【0027】コンピュータPCは、フレキシブルディス
クドライブFDDやCD−ROMドライブCDDを介し
て、それぞれフレキシブルディスクやCD−ROMとい
った記録媒体からプログラムをロードし実行することが
できる。また、コンピュータPCは外部のネットワーク
TNに接続されており、特定のサーバーSVにアクセス
して、プログラムをダウンロードすることも可能であ
る。当然、これらのプログラムは、画像処理に必要なプ
ログラム全体をまとめてロードする態様を採ることもで
きるし、一部のモジュールのみをロードする態様を採る
こともできる。
【0028】図2は画像処理装置の機能ブロックを示す
説明図である。コンピュータPCのオペレーティングシ
ステムには、プリンタドライバ10が組み込まれてい
る。プリンタドライバ10は、同じくコンピュータPC
上で起動するアプリケーションプログラムAPなどか
ら、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の階
調値で表されるカラー画像データを入力し、各画素ごと
のドットのオン・オフを特定する印刷データFNLを生
成するとともに、プリンタPRTでの印刷を制御する。
【0029】プリンタドライバ10の内部には種々の機
能ブロックが含まれるが、図2では印刷データFNLの
生成に関与する部分を図示した。図示する通り、アプリ
ケーションプログラムAPからR,G,Bの階調値から
なる原画像データを受け取ると、プリンタドライバ10
の解像度変換モジュール11が必要に応じて原画像デー
タの解像度を印刷解像度に変換する。次に、色補正モジ
ュール12が、R,G,Bの各色相をプリンタPRTで
表現可能な色相に補正する。この補正は、R,G,Bの
色空間における階調値と、プリンタPRTで使用するシ
アン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタ、イエ
ロ、ブラックという6色のインクに対応した色空間にお
ける階調値との対応関係を記憶した色補正テーブルLU
Tを用いて行われる。この処理により、原画像データ
は、各インクごとに8ビット、即ち256階調のデータ
に変換される。
【0030】この画像データをハーフトーンモジュール
20がハーフトーン処理し、ドットのオン・オフを各画
素について特定する2値化データを生成する。このハー
フトーンモジュール20が本明細書にいう画像処理装置
に相当する。本実施例では、誤差拡散法によりハーフト
ーン処理を行う。この処理を実現するため、ハーフトー
ンモジュール20には、画像データと所定の閾値との大
小関係に応じて各画素ごとにドットのオン・オフを判定
するドット形成判定部24と、その判定結果に応じて生
じた濃度誤差を周囲の未処理の画素に拡散するための誤
差計算・拡散部25と、拡散された誤差を一時的に記憶
する誤差バッファ26とを備える。これらのモジュール
は、誤差拡散法で2値化を行う際に通常用いられるモジ
ュールであるが、本実施例では、さらにノイズ付加判定
部21、ノイズ付加部22,ノイズ生成部23を備え、
ドット形成判定部24が用いる閾値に場合に応じてノイ
ズを付加する点に特徴がある。つまり、ノイズ付加判定
部21が、画像データに応じてノイズを付加するか否か
を判定し、ここでノイズを付加すると判定された場合に
は、ノイズ生成部23でノイズを発生させるとともにノ
イズ付加部22が閾値にノイズを付加するのである。
【0031】ハーフトーンモジュール20で処理された
画像データは、インタレースデータ生成部13によりプ
リンタPRTに転送すべきデータ順に並べ替えられて、
最終的な印刷データFNLとして出力される。プリンタ
PRTは、印刷データFNLに応じてヘッドを主走査お
よび副走査しつつ、印刷用紙上にドットを形成して画像
を印刷する。
【0032】なお、ここでは出力装置としてプリンタP
RTを用いた場合を例示したが、出力装置はドットを用
いて画像を表現する装置であれば、プリンタPRTに限
らず種々の装置が適用可能である。また、ここでは、コ
ンピュータPC内に画像処理装置を構成する場合を例示
したが、例えばプリンタPRT内部にハーフトーンモジ
ュールを組み込む態様、即ち画像処理装置を出力装置内
部に組み込む構成としてもよい。また、原画像データを
ディジタルカメラやスキャナなどから取得する場合に
は、これらの入力機器内に画像処理装置を組み込む態様
を採ることもできる。
【0033】A−2.ハーフトーン処理:次に、本実施
例においてハーフトーンモジュール20の機能を実現す
る制御処理について説明する。図3は各画素ごとにハー
フトーン処理を実行する様子を示す説明図である。画像
データは、印刷用紙Pに方眼状に配置された多数の画素
で構成されており、各画素ごとに先に示した6色のイン
クそれぞれについて0〜255の範囲の階調値を有して
いる。ハーフトーン処理は、図中に矢印で示す通り、左
上の画素から主走査方向に順に行われ、一つのラスタの
処理が右端まで終了すると、次のラスタに移行して行わ
れる。
【0034】図4はハーフトーン処理ルーチンのフロー
チャートである。コンピュータPC内のCPUが誤差拡
散法によりハーフトーン処理するルーチンである。この
処理が開始されるとCPUは、処理対象となる着目画素
について、各インクごとに256段階の階調値を有する
画像データCDを入力する(ステップS10)。次に、
ノイズを付加するか否かを判定し、ドットのオン・オフ
判定に用いられる閾値を設定するためのノイズ付加処理
を実行する(ステップS20)。この処理の詳細につい
ては後述し、以下では所定の閾値が設定されたものとし
てハーフトーン処理の説明を続ける。
【0035】以下の処理は、いわゆる通常の誤差拡散法
と何ら相違はない。まず、CPUは画像データCDに対
し、未処理の画素から拡散されてきた誤差を加えて拡散
誤差補正データCDXを生成する(ステップS50)。
例えば、画像データの階調値が200であり、未処理の
画素から拡散された誤差が14である場合には、拡散誤
差補正データCDXは214となる。誤差は誤差バッフ
ァに記憶されている。
【0036】こうして得られた拡散誤差補正データCD
Xと閾値THとの大小関係を比較し(ステップS6
0)、補正データCDXの方が小さい場合にはその画素
にはドットを形成すべきでないと判断して結果値RDに
値0を代入する(ステップS70)。補正データCDX
が閾値TH以上である場合には、ドットを形成すべきと
判断して結果値RDに値1を代入する(ステップS8
0)。
【0037】こうして着目画素についてドットのオン・
オフを設定すると、その結果に応じて生じた濃度誤差を
計算し、周辺の画素に拡散する処理を行う(ステップS
90)。濃度誤差ERRとは、ドットのオン・オフに対
する濃度評価値RVと補正データCDXとの差分をい
い、「ERR=CDX−RV」で与えられる。本実施例
では、ドットがオフの場合は濃度評価値RV=0、ドッ
トがオンの場合は濃度評価値RV=255として誤差を
計算する。例えば、補正データCDX=200の画素に
画素にドットが形成されれば、濃度誤差ERRは200
−255=−56となる。こうして計算された誤差は周
囲の画素に所定の重みで拡散される。図5は誤差拡散の
重みを示すテーブルである。図示する重みで、主走査方
向および副走査方向に数画素にわたって誤差が拡散され
る。着目画素PPで生じた誤差ERRが値「−56」で
ある場合、主走査方向に隣接する画素P1には、その1
/4に相当する「−14」の誤差が拡散される。画素P
1の処理時にはステップS50において、この誤差が画
像データに加えられるのである。CPUは以上の処理を
全ての画素について順次実行する(ステップS10
0)。
【0038】なお、ここでは誤差拡散法によるハーフト
ーン処理方法を適用する場合を示した。ハーフトーン処
理は、これに限らず誤差拡散法と等価な種々の方法を適
用することができる。例えば、平均誤差最小法と呼ばれ
る方法を適用してもよい。この処理は、拡散誤差補正デ
ータCDX生成(ステップS50)の直前に、誤差計算
および誤差拡散処理(ステップS90)を行うものであ
り、誤差計算等のタイミングが誤差拡散法と相違するに
過ぎない。
【0039】A−3.ノイズ付加処理:図6はノイズ付
加処理のフローチャートである。ハーフトーン処理のノ
イズ付加処理(図4のステップS20)の内容を詳細に
示したものである。既に説明した通り、誤差拡散法は補
正データCDXと閾値THとの大小関係に応じてドット
のオン・オフを判定する。ここで閾値THとして一定値
を用いると、誤差拡散法の結果、ドットの規則的パター
ンが生じ、画質が低下することが知られている。この規
則的パターンを回避するためには、閾値THに所定幅の
ランダムノイズを付加することが効果的である。但し、
原画像データに既にある程度のノイズ、即ち階調値の変
動が含まれている場合には、ノイズを付加するまでなく
規則的パターンを回避することができる。そこで、本実
施例では、原画像データに含まれているノイズレベルを
判定し、規則的パターンの発生を回避することができな
い程度にノイズレベルが低い領域についてのみノイズを
付加するものとした。ノイズ付加処理ルーチンは、かか
る判定およびノイズの付加を行って閾値を設定する処理
である。
【0040】この処理が開始されるとCPUは画像デー
タCDを入力し(ステップS22)、階調値CDに応じ
てベースとなる閾値THを設定する(ステップS2
4)。この閾値THは階調値に関わらず一定の値を用い
ることも可能であるが、特開平8−307680などに
記載されている通り、誤差拡散法において尾引きを回避
するためには閾値THの値を階調値に応じて変えること
が好ましい。本実施例でも同様に閾値THを階調値CD
の関数として設定する。図7は階調値と閾値THとの関
係を示すグラフである。本実施例では、階調値に応じて
32〜224の範囲で閾値THを設定した。階調値と閾
値との関係は、これに限らず、従来から知られている種
々の設定を適用することができる。
【0041】こうしてベースとなる閾値THが設定され
ると、CPUはノイズを付加するか否かの判定を行う。
本実施例では、ほぼ一定の階調値が所定数連続した場合
に、ノイズレベルが低いものと判断し、閾値にノイズを
付加すべきと判定するものとした。かかる判定を行うた
めに、CPUは階調値CDと基準となる階調値CDBと
の差の絶対値が所定幅T1よりも小さいか否かを判定し
(ステップS26)、この条件を満足する場合にはカウ
ンタ変数Nの値を1ずつインクリメントする(ステップ
S28)。この条件を満足しない場合には、カウンタ変
数Nの値を0にリセットするとともに、基準となる階調
値CDBの値を着目画素の階調値CDに更新する。
【0042】上記処理によって、基礎となる階調値CD
Bからプラス・マイナスT1の範囲にある階調値の画素
が連続する限りカウンタ変数Nがインクリメントされ、
階調値がこの範囲を超えた時点でカウンタ変数Nのリセ
ット、階調値CDBの更新が行われる。カウンタ変数N
の値を見れば、階調値CDBとほぼ一定の階調値の画素
がどれだけ連続しているかを知ることができる。なお所
定の階調幅T1の値は、実質的に同じ階調値とみなすこ
とができる範囲で任意に設定することができる。
【0043】こうして設定されたカウンタ変数Nが所定
の値N1以上である大きい場合には、一定の階調値の画
素が多数連続して存在することを意味しているから、原
画像データは階調値の変動が小さく、ノイズレベルが低
いことになる。従って、CPUはノイズを付加すべきと
判断し、乱数によりノイズデータを生成して(ステップ
S34)、閾値THにこのノイズデータを加える処理を
行う(ステップS36)。カウンタ変数Nが所定の値N
1よりも小さい場合には、原画像データのノイズレベル
が高いと判定し、CPUはノイズを付加する処理をスキ
ップする。この場合には、閾値THは図7で設定された
値のまま変更されない。
【0044】所定の値N1を5に設定した場合のノイズ
付加判断の様子を図3を用いて説明する。図3中のラス
タr1の処理を行う場合を考える。画素中に示したt
1,t2,t3はそれぞれ階調値である。ラスタr1を
左側から順に処理していくと、階調値t1の画素を処理
している間、基礎となる階調値CDB=t1となり、カ
ウンタ変数は値3まで増える。その後、階調値はt2に
変わるため、この時点でカウンタ変数Nは0にリセット
され、階調値CDBはt2に更新される。その後は階調
値t2の画素が連続するため、カウンタ変数Nは増大
し、図中の太線で示したノイズ付加領域Aにおいて5以
上となる。従って、この領域では閾値へのノイズ付加が
行われる。その後、階調値がt3に変動すると、再びカ
ウンタ変数がリセットされるため、ノイズ付加は中止さ
れる。このように一定階調値が5以上連続した後の領域
でノイズが付加されるのである。なお、処理時間等の要
求が許せば、階調値t2の最初の画素まで遡り、ノイズ
を付加してハーフトーン処理をやり直すものとしても構
わない。
【0045】付加されるノイズは次の範囲で設定されて
いる。図8は階調値とノイズ範囲との関係を示す説明図
である。ステップS34,S36で付加するノイズデー
タは、階調値に関わらず一定範囲で生成するものとして
も構わないが、本実施例では階調値に応じてノイズ幅を
変え、階調値0付近の低階調領域および階調値255付
近の高階調領域ではノイズ幅を小さくしている。また、
低階調領域では正のノイズ、高階調領域では負のノイズ
を付加するものとしている。特開平8−307680に
記載されている通り、かかるノイズを付加することによ
り、低階調領域や高階調領域においてドットの分散性が
不均一になり、画質が低下することを回避できる。図9
は第1の変形例としての階調値とノイズ範囲との関係を
示す説明図である。図10は第2の変形例としての階調
値とノイズ範囲との関係を示す説明図である。このよう
に図8以外にも種々の設定のノイズを適用可能である。
【0046】ここでノイズを付加するか否かの判断基準
となる基準値N1の設定方法について説明する。基準値
N1は規則的パターンの発生による画質の低下が生じる
か否かを判断基準として任意に設定することができる。
本実施例では、さらに視覚強度も考慮して設定した。基
準値N1と視覚強度との関係について説明する。
【0047】図11は空間周波数と視覚強度との関係に
関するグラフである。図示する通り、空間周波数に応じ
て人間の視覚強度は変動し、1サイクル/mm程度の空
間周波数で視覚強度がピークに達することが知られてい
る。これは、人間の視覚が1サイクル/mm程度で生じ
る濃淡変化に対して非常に敏感であることを意味してい
る。
【0048】図12は空間周波数とノイズ付加判断の基
準値との関係を示す説明図である。ここでは空間周波数
1,2,4,8,16サイクル/mmに対する濃淡変化
を例示した。横軸は距離であり、画素数に対応する。7
20DPIの解像度では1mmは約30画素に相当す
る。上述の基準値を比較的大きな値NL2に設定したも
のとする。この場合、全ての空間周波数において、0〜
NL2の区間に濃淡の変動が生じている。従って、NL
2を基準値とした場合には、1サイクル/mmの空間周
波数で生じる階調値変動も十分なノイズを含んだ画像で
あると判断されることになる。これに対し、基準値を図
中のNL1に設定すれば、1および2サイクル/mmの
空間周波数では、0〜NL1の区間で濃淡変化が生じな
いから、ノイズレベルが低い画像であると判断されるこ
とになる。
【0049】視覚強度が非常に強い1サイクル/mm程
度の空間周波数の画像領域に対し、ノイズを付加するこ
となくハーフトーン処理すれば、規則的パターンによる
擬似輪郭等が視認されやすくなり、画質を損ねやすい。
本実施例では、かかる観点から、視覚強度が高い空間周
波数はノイズレベルが低い画像と判断されるよう、ノイ
ズ付加判断の基準となる画素数N1を十分小さい値に設
定した。少なくとも1サイクル/mmの空間周波数の画
像はノイズレベルが低いものと判断されることが望まし
いから、基準の画素数N1を0.5mmの距離に相当す
る値以下に設定することが望ましい。この値は画像デー
タの解像度に応じて変動し、720DPIの場合は15
ピクセル以下に設定することが望ましい。
【0050】以上で説明した本実施例の画像処理装置に
よれば、原画像データに含まれるノイズレベルに応じて
閾値へのノイズ付加の適否を判断しつつ、ハーフトーン
処理することができる。自然画のように原画像データに
少なからずノイズが含まれている場合には、閾値にノイ
ズを付加せずにハーフトーン処理を行うため、原画像を
正確に表現することができる。この場合、原画像データ
に含まれているノイズの効果により、規則的パターンの
発生による画質の低下は生じない。一方、CG画のよう
に階調値の変動が少ない画像データの場合には閾値にノ
イズを付加してハーフトーン処理を行うため、規則的パ
ターンの発生を回避することができる。このように本実
施例の画像処理装置は閾値へのノイズ付加を適宜選択す
ることにより、画質の向上および原画像データの正確な
表現の両立を実現することができる。
【0051】A−4.第1の変形例:(処理前に判断す
るもの/部分付加) 図13は第1の変形例としてのハーフトーン処理ルーチ
ンのフローチャートである。第1実施例では誤差拡散法
でハーフトーン処理する過程においてノイズ付加の適否
を判断した。第1の変形例では誤差拡散法による処理に
先立ってノイズ付加の適否を判断するものである。つま
り、最初に全画素の階調値を入力し、全画素について第
1実施例と同様の判断基準でノイズを付加するか否かを
判定した上で、誤差拡散法を行うのである。
【0052】かかる処理を実現するため、ハーフトーン
処理ルーチンが開始されると、CPUはまず全画素の画
像データCDを入力し(ステップS102)、ノイズ付
加の判定を行う(ステップS104)。この処理は第1
実施例と同じである(図6のステップS26〜S3
2)。ノイズ付加の適否を表すフラグ変数を全画素分用
意し、ノイズを付加すべきと判定された画素はフラグ変
数に値1を代入し、その他の画素は値0としておく。
【0053】このように事前にノイズの付加を判定した
後は、第1実施例の誤差拡散法と同様である。つまり、
拡散誤差補正データCDXを生成し(ステップS10
6)、第1実施例と同様の方法でベースとなる閾値TH
を設定する(ステップS108)。ノイズを付加すべき
画素、つまりフラグ変数に値1が代入されている画素に
ついては、ノイズ付加を行って(ステップS108)、
閾値THを補正する。以下、この閾値THと補正データ
CDXとの大小関係に基づいてドットのオン・オフの判
定、誤差計算および拡散を行う点は第1実施例と同様で
ある(ステップS114〜S122)。
【0054】第1の変形例によれば、第1実施例よりも
適切なノイズ付加を行うことができる利点がある。図3
の例において、第1実施例では太線で示したノイズ付加
領域Aにおいてノイズ付加していた。領域Aの左側にあ
る階調値t2の5画素にノイズ付加をするためには、誤
差拡散法による処理をやり直す必要があった。これに対
し第1の変形例では、誤差拡散法による処理を行う前に
ノイズ付加の適否を判断するため、かかる5つの画素に
も容易にノイズを付加することができる。
【0055】また、第1の変形例では、最初に全画素の
データを入力するため、主走査方向のみならず副走査方
向の階調値変動に基づいてノイズ付加の適否を判断する
こともできる。例えば、図3中の領域Bのように、主走
査方向の判断のみでは5つ以上同じ階調値の画素が連続
する条件を満足しないが、副走査方向であればこの条件
を満足する領域が存在する場合がある。第1の変形例で
は、かかる領域を抽出して、ノイズを付加することも比
較的容易に実現可能である。
【0056】A−5.第2の変形例:なお、第1実施例
および第1の変形例では、画像の各領域ごとにノイズ付
加の適否を判断する場合を例示したが、画像全体でノイ
ズ付加の適否を判断するものとしてもよい。かかる処理
は第1の変形例と同様、最初に全画素の画像データを入
力することにより実現される。例えば、第1の変形例と
同じ処理により全画素についてノイズ付加の適否を判断
した上で、ノイズを付加すべき画素数と付加すべきでな
い画素数の大小に基づいて、画像全体へのノイズ付加の
適否を判断するものとすることができる。画像全体を単
位としてノイズ付加の適否を判断すれば、誤差拡散法に
よる処理中にノイズ付加を行うか否かの判断を省略する
ことができ、処理を簡略化することができる。
【0057】B.第2実施例:次に、第2実施例につい
て説明する。第1実施例では、CPUが原画像データの
ノイズレベルに応じてノイズ付加の適否を判断した。こ
れに対し、第2実施例ではユーザがノイズ付加の適否を
指定する点で相違する。第2実施例のハードウェア構成
および機能ブロックは第1実施例(図1,図2)と同じ
であるため説明を省略し、以下、ハーフトーン処理につ
いてのみ説明する。
【0058】B−1.ハーフトーン処理:図14は第2
実施例のハーフトーン処理のフローチャートである。こ
の処理では、ユーザの指示に応じて、閾値へのノイズの
付加を行う。かかる処理を実現するため、CPUはまず
ノイズを付加するか否かに関するノイズ指示を入力する
(ステップS132)。本実施例の場合、この指示は、
プリンタドライバの印刷モード設定画面でユーザがノイ
ズを付加するか否かを選択することで行われる。ノイズ
付加の適否を直接設定するものとしてもよいし、それぞ
れを所定の印刷モードに割り当ててもよい。つまり、自
然画モードとCG画モードとを用意し、自然画モードが
選択された場合にはノイズを付加せず、CG画モードが
選択された場合にはノイズを付加するものとしてもよ
い。このようにノイズ付加の適否が指定された後の処理
は第1実施例または第1の変形例と同様であるため、詳
細な説明を省略する。
【0059】第2実施例では、ユーザがノイズ付加の適
否を指定することができるため、ユーザの意図に応じた
画質でハーフトーン処理を行うことができる。また、ハ
ーフトーン処理中に原画像に含まれるノイズレベルに基
づくノイズ付加の判断を行わないため、処理を簡易なも
のとすることができ、処理時間を短縮することができ
る。
【0060】B−2.第3の変形例:第2実施例では、
ノイズを付加するか否かを、画像全体を単位として指定
する場合を例示した。これに対し、画像の領域ごとにノ
イズ付加を指定するものとしてもよい。かかる例を第3
の変形例として説明する。図15は第3の変形例におい
てノイズの付加を指定する画面例を示す説明図である。
第3の変形例ではコンピュータPCのディスプレイDS
Pに表示される印刷モードを設定するウィンドウWPに
おいて、ノイズ付加領域を指定するタブを選択すると、
印刷する画像PCTが表示される。ユーザはマウスポイ
ンタMPをドラッグしてノイズを付加する領域を選択す
る。図中の破線で示した領域がノイズを付加する領域で
ある。プリンタドライバは、ユーザに指定されたノイズ
付加領域に対応する画素について、ノイズ付加を意味す
るフラグを立てる。このようにしてフラグを設定した後
は、第1の変形例(図13)と同様の方法によりハーフ
トーン処理すればよい。
【0061】第3の変形例によれば、ユーザの意図に応
じてより柔軟にノイズを付加することができる。ここで
は、矩形枠でノイズ付加領域を指定する場合を例示した
が、ノイズ付加領域の指定はかかる態様に限らない。ま
た、図15に示した以外の方法でノイズ付加領域を指定
するものとしても構わない。一つの画像内で複数のノイ
ズ付加領域を指定することを許容することも可能であ
る。
【0062】以上の実施例および変形例では、ハーフト
ーン処理において閾値側にノイズを付加する場合を例示
した。これに対し、画像データ自体にノイズを付加する
ものとしてもよい。ドットのオン・オフ判定は補正デー
タCDXと閾値THとの大小関係に基づいて行われるか
ら、この判定に関する限り、閾値にノイズを付加するこ
とと画像データにノイズを付加することは同等である。
但し、画像データにノイズを付加した場合には、ノイズ
によって生じる濃度誤差も周辺の画素に拡散される点で
閾値に付加する場合と相違し、ノイズ付加により画像の
表現の正確性が損なわれやすい。従って、画像データに
ノイズを付加する場合には、その平均値が0となるよう
ノイズの範囲を工夫する必要がある。また、画像の表現
の正確性を十分確保する必要がある部分では画像データ
へのノイズ付加を回避することが好ましい。
【0063】以上の実施例および変形例では、各画素ご
とに2値化するハーフトーン処理を例示した。近年で
は、インク量の異なるドットなどを用いて各画素ごとに
3値以上の濃度を表現可能なプリンタも提案されてお
り、誤差拡散法またはこれと等価な方法により3値以上
への多値化を行う手法も提案されている。例えば、2値
化を行う場合には、単一の閾値THと補正データCDX
との大小関係でドットのオン・オフを判定している(図
4参照)が、大小の閾値TH1,TH2(TH1<TH
2)を用いれば容易に3値化を行うことができる。つま
り、補正データCDX<TH1の場合はドット・オフ、
TH1<補正データCDX<TH2は小ドット・オン、
TH2<補正データCDXの場合は大ドット・オンとす
ることにより、インク量が大小異なる2種類のドットの
形成状態を判定することができる。このように3値化以
上の多値化をする場合にも各閾値TH1,TH2にノイ
ズを付加することは可能であり、本発明を適用すること
ができる。
【0064】以上、本発明の種々の実施例について説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるこ
とはいうまでもない。例えば、以上の制御処理はソフト
ウェアで実現する他、ハードウェア的に実現するものと
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としての画像処理装置を用いた印刷シス
テムの概略構成を示す説明図である。
【図2】画像処理装置の機能ブロックを示す説明図であ
る。
【図3】各画素ごとにハーフトーン処理を実行する様子
を示す説明図である。
【図4】ハーフトーン処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図5】誤差拡散の重みを示すテーブルである。
【図6】ノイズ付加処理のフローチャートである。
【図7】階調値と閾値THとの関係を示すグラフであ
る。
【図8】階調値とノイズ範囲との関係を示す説明図であ
る。
【図9】第1の変形例としての階調値とノイズ範囲との
関係を示す説明図である。
【図10】第2の変形例としての階調値とノイズ範囲と
の関係を示す説明図である。
【図11】空間周波数と視覚強度との関係に関するグラ
フである。
【図12】空間周波数とノイズ付加判断の基準値との関
係を示す説明図である。
【図13】第1の変形例としてのハーフトーン処理ルー
チンのフローチャートである。
【図14】第2実施例のハーフトーン処理のフローチャ
ートである。
【図15】第3の変形例においてノイズの付加を指定す
る画面例を示す説明図である。
【図16】誤差拡散法による規則的パターンの発生を示
す説明図である。
【図17】原画像データに含まれるノイズを示す説明図
である。
【符号の説明】
10…プリンタドライバ 11…解像度変換モジュール 12…色補正モジュール 13…インタレースデータ生成部 20…ハーフトーンモジュール 21…ノイズ付加判定部 22…ノイズ付加部 23…ノイズ生成部 24…ドット形成判定部 25…誤差計算・拡散部 26…誤差バッファ
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 BA30 CA08 CA12 CA16 CB07 CB12 CB16 CC02 CE13 CH01 CH11 DA08 DB02 DB09 DC22 5C077 LL19 MP01 NN11 NP01 PP27 PP28 PP52 PP53 PP61 PQ12 PQ22 RR11 RR13 TT05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定範囲の階調値を有する原画像データ
    を、誤差拡散法またはこれと等価な処理によってハーフ
    トーン処理し、ドットの形成状態を各画素ごとに特定す
    る印刷データを生成する画像処理装置であって、 前記ハーフトーン処理を行う際にノイズを付加するか否
    かを所定の条件に基づいて判断する付加判断手段と、 ノイズを付加すべきと判断された場合に、前記原画像デ
    ータまたは前記ハーフトーン処理に用いられる閾値の少
    なくとも一方に所定のノイズを付加させるノイズ付加手
    段とを備える画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記付加判断手段は、所定の制御信号を
    入力し、該入力結果に基づいて前記判断を行う手段であ
    る請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記付加判断手段は、前記原画像データ
    に含まれるノイズレベルが所定の状態よりも低い場合に
    ノイズを付加すべきと判断する手段である請求項1記載
    の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記付加判断手段は、有意差のない階調
    値の画素が、所定数よりも多く隣接している場合にノイ
    ズを付加すべきと判断する請求項3記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記所定数は前記原画像データの解像度
    に応じて設定され、その上限値が、前期所定の状態より
    も低いノイズレベルとして少なくとも1サイクル/mm
    の空間周波数での階調値変動を検出できる範囲で設定さ
    れている請求項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記判断付加手段は、各画素ごとにハー
    フトーン処理を実行する過程において、処理対象となっ
    た原画像データの階調値の変動に基づいて前記判断を実
    行する手段である請求項3記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記付加判断手段は、前記ハーフトーン
    処理に先立って前記判断を実行する手段である請求項3
    記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記付加判断手段は、ノイズを付加すべきと判断される
    領域と、付加すべきでないと判断される領域とが原画像
    データ内に混在することを許容して前記判断を行う手段
    であり、 前記ノイズ付加手段は、前記ノイズを付加すべきと判断
    される領域において局所的に前記ノイズを付加する手段
    である請求項1記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ノイズ付加手段は、前記ノイズを閾
    値に付加する手段である請求項1記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の画像処理装置であっ
    て、 前記ノイズ付加手段は、原画像データの階調値が低階調
    の領域では正値、高階調の領域では負値のノイズを付加
    する手段である画像処理装置。
  11. 【請求項11】 所定範囲の階調値を有する原画像デー
    タを、誤差拡散法またはこれと等価な処理によってハー
    フトーン処理し、ドットの形成状態を各画素ごとに特定
    する印刷データを生成する画像処理方法であって、
    (a) 前記ハーフトーン処理を行う際にノイズを付加
    するか否かを所定の条件に基づいて判断する工程と、
    (b) ノイズを付加すべきと判断された場合に、前記
    原画像データまたは前記ハーフトーン処理に用いられる
    閾値の少なくとも一方に所定のノイズを付加させる工程
    とを備える画像処理方法。
  12. 【請求項12】 所定範囲の階調値を有する原画像デー
    タからドットの形成状態を各画素ごとに特定する印刷デ
    ータを生成するためのプログラムをコンピュータ読みと
    り可能に記録した記録媒体であって、 前記原画像データを誤差拡散法またはこれと等価な処理
    によってハーフトーン処理する機能と、 前記ハーフトーン処理を行う際にノイズを付加するか否
    かを所定の条件に基づいて判断する機能と、 ノイズを付加すべきと判断された場合に、前記原画像デ
    ータまたは前記ハーフトーン処理に用いられる閾値の少
    なくとも一方に所定のノイズを付加させる機能とを実現
    するプログラムを記録した記録媒体。
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