JP3240803B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JP3240803B2
JP3240803B2 JP01756994A JP1756994A JP3240803B2 JP 3240803 B2 JP3240803 B2 JP 3240803B2 JP 01756994 A JP01756994 A JP 01756994A JP 1756994 A JP1756994 A JP 1756994A JP 3240803 B2 JP3240803 B2 JP 3240803B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4051Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size
    • H04N1/4052Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多階調画像データを、デ
ータ容量の削減、CRTディスプレー画面やプリンタへ
の出力、等のために2階調化(2値化)する機能を有す
る画像処理装置に関する。さらに詳細には、誤差拡散法
を用いて2値化を行う、画像2値化装置および、該画像
2値化装置を含む画像入力装置、画像処理装置、画像出
力装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】多階調画像データを、画素単位での階調
制御ができないプリンタ装置やディスプレイ装置に出力
する場合や、保存や転送のためにデータ容量を減らそう
とする場合には、各画素の階調数を2階調に減らす2値
化処理が広く行われている。2値化手法には、各種のも
のがあるが、その中でも最も画質の優れたものとして、
誤差拡散法が広く用いられている。
【0003】誤差拡散法では、ある画素の2値化時に生
じた量子化誤差を捨てずに、周辺のまだ2値化していな
い画素に、重み値に応じて分配してゆく「誤差拡散」を
行う。このため、2値化誤差の局所的な平均値は非常に
小さなものとなり、2値化誤差が捨てられてしまう組織
的ディザ法などよりもはるかに高画質が得られる。誤差
拡散法は高解像度でありながら、連続的な階調再現が可
能であるという優れた特徴を持つ。誤差拡散法を使用し
た例としては、特開平1−284173号公報の「画像
処理方法及び装置」等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】誤差拡散法における誤
差の分配を「近傍のどの画素にどういう重みづけで行う
か」を示すものを、ここでは「誤差拡散マトリックス」
と呼び、誤差拡散対象となる近傍画素の数を「マトリッ
クスサイズ」と呼ぶこととする。注目画素の下方の誤差
拡散マトリックスの例としては図5(a)〜図5(e)
に示すものなどが用いられており、マトリックスサイズ
は順に2、4、7、10、13となる。図5(b)の誤
差拡散マトリックスを用いた場合には、注目画素に生じ
た2値化誤差を等しい重みで4分割して、右隣、左下、
下、右下の4つの、まだ2値化を行っていない近傍画素
の階調画像データに加算してゆく。
【0005】誤差拡散法では、対象画素に生じた2値化
誤差を、図5の例のような誤差拡散マトリックスに従っ
て周辺の未2値化画素に分配する工程が必要になるた
め、組織的ディザ法などと比較する格段に処理工程が増
え、処理時間もかかる、という問題点があった。この処
理工程・時間は、大きなサイズの誤差拡散マトリックス
を用いるほど増大するので、処理速度重視の場合には、
小さめのマトリックスを選択する必要がある。
【0006】一方、画質の点から見ると、処理時間短縮
のために小さなサイズの誤差拡散マトリックスを用いる
と、誤差を拡散する範囲が狭くなり、2値化によって形
成されるドットの密度が疎な場合に、「ドットが均一に
分散されず、不均一に連なったドットが形成され、画質
劣化を生じる」、という問題点が生じた。例えば2値化
後の黒ドットの割合が10%以下になるような低濃度の
原画像データを、図5(a)や図5(b)のような誤差
拡散範囲の狭い、小さなサイズの誤差拡散マトリックス
を用いて2値化を行った結果は、図8(a)に示す例の
ようになり、黒ドットが鎖状に連なったパターンが目に
ついて、画質が大きく劣化してしまう。これは、図5
(e)のような大きなサイズの誤差拡散マトリックスを
用いて、より広い範囲に誤差を拡散するようにすること
によって、図8(b)のように改善される。しかしなが
ら前述のように、誤差拡散マトリックスのサイズを大き
くすると、処理量および時間が増大する。すなわち、従
来の誤差拡散法では、画質と処理量・時間の両方を同時
に満足することができない、という問題点があった。
【0007】本発明の画像処理装置はこのような問題点
を解決するもので、その目的とするところは、ドット密
度が疎な場合にもドットの分散性が良好で、高画質な2
値化結果が、処理工数・時間の増大無しに得られるよう
改良された2値化装置を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】多階調を有する原画像デ
ータを第1階調値と第2階調値の2階調からなる2階調
画像データに2値化する画像処理装置において、注目画
素の原画像データを前記第1階調値と前記第2階調値の
いずれかに2値化する2値化手段と、前記注目画素の2
値化によって生じる2値化誤差を、サイズの異なる複数
の誤差拡散マトリックスのいずれかを用いて近傍の未2
値化画素へ拡散する誤差拡散手段と、前記誤差拡散手段
が用いる誤差拡散マトリックスを前記複数の誤差拡散マ
トリックス中から選択し、切替える誤差拡散マトリック
ス切替え手段と、を有し、前記誤差拡散マトリックス切
替え手段は、注目画素の原画像データの階調値と、注目
画素の2値化結果とに応じて、前記誤差拡散マトリック
スを選択することを特徴とする。そして、前記誤差拡散
マトリックス切替え手段は、注目画素の2値化結果が前
記第1階調値となった場合に、前記注目画素の原画像デ
ータの階調値が前記第1階調値から遠く前記第2階調値
に近いほど、サイズの大きな誤差拡散マトリックスを選
択する。
【0009】
【作用】今2値化しようとしている画素を、注目画素と
呼ぶこととし、以下にその2値化工程を示す。
【0010】2値化手段は、注目画素の補正データ値と
閾値を比較し、補正データが閾値より大きいか小さいか
に応じて注目画素を第1階調値または第2階調値に2値
化し、2値化結果を得る。ここでいう補正データは、注
目画素の原画像階調データに、周辺の2値化済画素から
拡散されてきた2値化誤差を加えて補正したものであ
る。今仮に 第1階調値<第2階調値 であるとすると、 補正データ<閾値ならば2値化結果=第1階調値 補正データ≧閾値ならば2値化結果=第2階調値 のように2値化を行う。ただし、補正データ=閾値 の
ケースについては、どちらに2値化されるよう定義して
もかまわない。
【0011】誤差拡散手段は、まず2値化誤差、すなわ
ち補正データ値と2値化結果値の差を求める。すなわ
ち、 2値化誤差=補正データ−2値化結果 次に誤差拡散手段は、求めた誤差を誤差拡散マトリック
スで定義された重みづけに従って、周辺のまだ2値化を
行っていない画素に分配して加える。この時、誤差拡散
マトリックス切替え手段は、注目画素の2値化結果およ
び原画像階調データ値を参照し、次に示すa)、b)の
少なくとも一方のケースの場合に、より大きなサイズの
誤差拡散マトリックスを用いるように切替え、より広い
範囲に誤差拡散を行うようにする。
【0012】a)2値化結果が第1階調値で、かつ原画
像データ値が第2階調値に近い時。 b)2値化結果が第2階調値で、かつ原画像データ値が
第1階調値に近い時。
【0013】本発明の第1のポイントは、a)または
b)の場合のみに大きなサイズの誤差拡散マトリックス
を使用しするだけで、十分に良好なドット分散性が得ら
れ、高画質な2値化結果が得られる点にある。a)のケ
ースでの切替えによって、第1階調値に2値化されたド
ットの分布状況が均一化され、b)のケースでの切替え
によって、第2階調値に2値化されたドットの分布状況
が均一化される。
【0014】本発明の第2のポイントは、上記のa)や
b)のケースは発生確率の小さいケースである、という
点にある。例えばa)を例に説明すると、原画像データ
が第2階調値に近い場合には、2値化結果も第2階調値
となる確率の方が高く、第1階調値になる確率は低い。
このため大きなサイズの誤差拡散マトリックスを使用す
ることになる確率は低く、ほとんどの場合は小さなサイ
ズの誤差拡散マトリックスが使用されるため、処理量・
時間の増大は最小限ですむ。
【0015】
【実施例】以下に、本発明による画像処理装置の実施例
について、図に基づいて詳細に説明する。図1は本発明
の第1の実施例を示すブロック図で、階調画像データ生
成手段10から受け取った原画像階調データdata(i,j)
を、誤差拡散2値化手段20が2階調化し、2値化結果
result(i,j)を2値画像データ出力手段30に出力する
構成となっている。ここでのi,jは整数で、起点画素
から数えて下方向にi番目、右方向にj番目の画素に関
するデータであることを示す。図1中では、誤差拡散2
値化手段20が本発明の画像処理装置の核心をなす部分
である。本実施例では、以下に示すようなケースを例
に、具体的な説明を行うこととする。
【0016】・原画像階調データは0(白)から255
(黒)の範囲の256階調のデータで、階調値が大きい
ほど高濃度の画素となる。 ・原画像階調データを誤差拡散法により0または255
に2値化する。 ・2値化時の走査順序に関しては、主走査方向が左から
右、副走査方向が上から下とする。
【0017】走査順序は具体的には、画像の左上端の画
素を起点画素として、主走査方向へ順次2値化作業を行
い、右端画素に達して1行分の2値化が終了したら、副
走査方向へ1画素分下の行へ移り、同様に左端画素から
右端画素へと2値化してゆく、という走査を最下行に達
するまで繰り返して1画面分の2値化を行う。
【0018】また、起点画素から数えて下方向にi画
素、右方向にj画素の位置の画素をi行j列の画素と呼
び、P[i,j]と表わすこととする。ただし、起点画素はP
[0,0]から始まるとする。今、P[i,j]が2値化しようと
する注目画素であるとすると、画像端の特殊ケースを除
く通常の画素では、図7に示すように、注目画素よりも
上方の行の画素および、同じ行の左方の画素は2値化済
画素、注目画素よりも下方の行の画素および同じ行の右
方の画素は未2値化画素となる。
【0019】本実施例は、請求項1における第1階調値
が255、第2階調値が0の場合に相当し、2値化結果
が第1階調値となった時のみ誤差拡散マトリックスを切
替えを行う場合の実施例である。
【0020】では、図1の誤差拡散2値化手段20にお
ける、注目画素P[i,j]の原画像階調データ:data(i,j)
の2値化手順を、以下の工程1〜工程5に分けて説明す
る。また図9にそのフローチャートを示す。
【0021】[工程1]データ補正手段101は、拡散
誤差記憶手段105を参照して、拡散誤差積算値total_
err(i,j)を得、それを階調画像データ出力手段10から
得た原画像データdata(i,j)に加えて、補正データdata_
c(i,j)を得る。
【0022】data_c(i,j)=data(i,j)+total_err(i,j) ここで、拡散誤差記憶手段105内に記憶されている拡
散誤差積算値total_err(i,j)は、P[i,j]近傍の既に2値
化の終わった画素(P[i-1,j]や P[i,j-1]等)の2値化
作業時に、後述の[工程5]で本注目画素P[i,j]に対し
て拡散されてきた誤差の総和である。
【0023】[工程2]2値化手段102は、データ補
正手段101より得られた注目画素の補正データdata_c
(i,j)と、閾値threshを比較して、2値化結果result(i,
j)を出力する。すなわち、 data_c(i,j)≧threshならば、result(i,j)=255 data_c(i,j)<thresh ならば、result(i,j)=0 なお、本実施例ではthresh=128の定数とする。
【0024】2値化結果 result(i,j)は誤差拡散2値化
手段20からの出力として、2値画像データ出力手段3
0へも出力される。ただし、2値画像データ出力手段3
0へ出力する際には、result(i,j)が255の時には、
それを1に置換えて、0または1の2値データとして出
力する場合もある。
【0025】[工程3]誤差拡散手段103はまず、2
値化結果result(i,j)と補正データdata_c(i,j)より、2
値化誤差err(i,j)を err(i,j)=data_c(i,j)-result(i,j) のようにして求める。
【0026】[工程4]誤差拡散マトリックス切替え手
段104は、第1階調値用切替えポイントt_chg1を32
に設定し、誤差拡散マトリックス:Matrixを以下のよう
にして選択する。 ・result(i,j)=0 の時は、常にスモールマトリックスM
at_Sを選択。 ・result(i,j)=255の時は、 ・data(i,j)≦t_chg1ならばラージマトリックスMat_Lを
選択。 ・data(i,j)>t_chg1ならばスモールマトリックスMat_S
を選択。
【0027】[工程5]誤差拡散手段103は、2値化
誤差err(i,j)を、誤差拡散マトリックスの重み値に応じ
て、近傍の未2値化画素、P[i,j+1]、P[i+1,j]、P[i+1,
j+1]等へ分配して拡散する。具体的には、拡散誤差記憶
手段105が記憶している、各画素ごとの拡散誤差積算
値total_err(i,j+1)、total_err(i+1,j)等に、本注目画
素P[i,j]からの拡散分を加算してゆく。ただし、本画像
の2値化走査を開始する前の拡散誤差積算値の初期値は
すべてゼロにしておく必要がある。
【0028】本実施例では、スモールマトリックスMat_
Sが図5(b)の誤差拡散マトリックス、ラージマトリ
ックスMat_Lが図5(d)の誤差拡散マトリックスであ
るとする。誤差拡散マトリックスにMat_Sが選択された
場合には、図5(b)のマトリックスの重み値の合計は
4であるから、err(i,j)に重み値を掛けて4で割ったも
のが、各周辺画素への拡散誤差量となり、実際の誤差拡
散作業は以下のように行われる。
【0029】
【表1】
【0030】また、誤差拡散マトリックスに Mat_L が
選択された場合には、図5(d)のマトリックスの重み
値の合計が16であるから、誤差拡散作業は同様に、
【0031】
【表2】
【0032】のようになる。
【0033】以上の[工程1]〜[工程5]により注目
画素P[i,j]の2値化および誤差拡散工程が終わる。次に
はjの値を1つ増やし、右隣の画素を新たに注目画素と
して、同様の2値化工程を繰り返す。この繰り返しによ
り画像の1行分の2値化が終了すると、今度はjの値を
ゼロに戻し、iの値を1増やすことで、次の行の左端画
素に注目画素を移し、また同様の工程を繰り返す。この
ような繰り返しにより、画像1画面分の2値化が行われ
る。
【0034】本実施例の本質的な部分は、[工程4]お
よび[工程5]において2種類の誤差拡散マトリックス
を切替えて誤差拡散するようにした点だけであり、それ
以外の部分は従来の誤差拡散法と特に変わる点はない。
本実施例での原画像データと2値化結果に対応したマト
リックスの選択を整理すると、図4(a)に示す表のよ
うになる。
【0035】ここで、本実施例により、良好なドット分
散性が得られる理由について説明する。本発明者はま
ず、誤差拡散法で「黒ドットが均一に分散されるメカニ
ズム」及び、「低濃度領域でそれが崩れて、図8(a)
のような黒ドット同士の連なりが生じる原因」について
考察してみた。誤差拡散法で「黒ドットが均一に分散さ
れるメカニズム」は、 1.誤差拡散法では、ある画素が255(黒ドット)に
2値化されると、前記の[工程3]生じる2値化誤差 e
rr(i,j) は、通常は負となり、それが[工程5]で周辺
の未2値化画素に拡散される。 2.負の誤差の拡散を受けた周辺画素は、その補正デー
タが誤差拡散を受ける前よりも小さくなるため、続けて
255(黒ドット)には2値化されにくくなる。 3.その結果、黒ドットは連なることなく、なるべく離
れて均一に分散される。 以上のようになる。
【0036】しかし黒ドットを均一に分散させるために
は、低濃度になるほど黒ドット同士の間隔を広げてゆく
必要がある。例えば階調値が16の場合は、黒ドットが
生成される割合は16/255≒1/16、すなわち1
6画素に1画素の割合であり、2次元平面内での黒ドッ
ト間の距離は4画素程度必要となる。しかしながら、図
5(b)のような誤差拡散マトリックスを用いた場合に
は、ある画素が黒ドットに2値化された結果生じた誤差
は、2画素分以上離れた画素には直接は拡散されない。
このため、黒ドット同士が2画素分程度の短い間隔で連
なってしまう事態が生じる。ただし、「誤差拡散された
画素から、さらにその近傍画素に誤差拡散してゆく」と
いうような、間接的な拡散効果があるため、マトリック
スの外側には誤差が全く伝わらないわけではないが、マ
トリックスサイズが小さい場合はこの間接的な拡散効果
も弱い。また、図5(b)のマトリックスでは、画素P
[i+1,j-2]の画素には間接的な拡散を考慮しても、P[i,
j]からの誤差は全く伝わらない。
【0037】結局「低濃度領域で図8(a)のような黒
ドット同士の連なりが生じる原因」は、 ・低濃度領域では黒ドット間隔を広げる必要があるにも
かかわらず、小さなサイズの誤差拡散マトリックスで
は、必要なドット間隔に見合った距離にまで誤差を拡散
することができない。 という点にあるといえる。
【0038】以上のような考察を基に、本発明者は、
「黒ドットの分散性向上」という観点からは、必ずしも
常に大きなサイズの誤差拡散マトリックスを用いる必要
はなく、 1.黒ドットに2値化された時に生じた2値化誤差のみ
を、より広い範囲に拡散するようにすればよく、白に2
値化された場合の誤差はそれほど広い範囲に拡散する必
要はない。 2.均等に分散させるのに必要なドット間隔に応じて、
低濃度になるほど大きなサイズの誤差拡散マトリックス
を用いればよく、中濃度や高濃度時には、小さなサイズ
の誤差拡散間トリックスでよい。 という2つの結論を得た。この結論に従って、本実施例
では、マトリックス切替えポイントt_chg1を階調値32
に設定し、原画像階調値が32以下で、2値化結果が2
55(黒ドット)となった時のみラージマトリックスMa
t_Lを選択し、それ以外の場合はスモールマトリックスM
AT_Sを用いるようにし、低濃度域における黒ドットの分
散性を大幅に改善した。
【0039】次に、本実施例において、ラージマトリッ
クスMat_Lが選択される確率が非常に小さく、ほとんど
の場合スモールマトリックスが選択されることを示す。
通常の場合、2値化結果が0、255となる確率はそれ
ぞれ、注目画素の原画像階調値 data(i,j) に応じて、 0となる確率 :(255-data(i,j))/255 255となる確率:data(i,j)/255 のようになる。一方、ラージマトリックスが選択される
のは、 result(i,j)=255かつ、data(i,j)≦32 の時であるから、ラージマトリックスが選択される確率
は、 data(i,j)が0〜32の時:data(i,j)/255 data(i,j)が33〜255の時: 0 となる。従って、ラージマトリックスが選択される確率
が最も高いのは、 data(i,j)=32 の時で、その時の確率は 32/255 で、約 0.13となる。すなわち原画像データ値data(i,j)
がすべて32というような最悪のケースでもラージマトリ
ックスが選択される確率は13%以下である。また、原
画像データ値が0〜255の間に等しい割合で分布して
いると仮定した場合に、ラージマトリックスが選択され
る確率を計算すると、1%以下になり、すべてにスモー
ルマトリックスを用いた場合と処理工数・時間はほとん
ど変わらなくなる。また、本実施例の第1階調値用マト
リックス切替えポイントt_chg1を様々な値に設定した時
の、ラージマトリックスが選択される確率を図6のグラ
フに示す。確率の計算式は、以下のようになる。
【0040】t_chg1 Σ(k/255)/255 k=0 第1階調値切替えポイントを第2階調値(本実施例では
0)に近づけるほど、ラージマトリックスが選択される
確率はますます小さくなり、処理速度的には有利とな
る。図6のグラフからは、t_chg1が 第1階調値と第2
階調値の中間値である、127.5以下であれば、大体
十数%以下の確率となり、ラージマトリックスの選択確
率は十分に小さいと言える。t_chg1の値がそれ以上にな
ると、ラージマトリックス選択確率の増加率も徐々に大
きくなるので、本実施例のように、第1階調値切替えポ
イントを1つだけ設ける場合には、128以下のにする
のが適当である。
【0041】以上のように、本実施例によると、常にス
モールマトリックスを採用したのとほとんど変わらない
処理時間で、常にラージマトリックスを用いた場合に迫
る、黒ドットの分散性が向上した高画質な2値化出力結
果が得られる。本実施例では、白ドット密度が疎とな
る、高濃度領域での白ドットの分散性は特に改善されな
い。しかし、出力装置が白い紙上に黒インクによるドッ
トを形成するプリンタ装置の場合は、インクの滲みによ
り、低濃度領域における黒ドットは面積が広がって目立
ちやすくなるのに対し、高濃度領域における白ドット
は、まわりの黒ドットからの侵食をうけて面積は小さく
なり、それほど目立たなくなる。そのため、本実施例の
ように黒ドットの分散性を向上させただけでも、大幅な
高画質化が図れる。
【0042】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本実施例のブロック図自体は第1の実施例と共通
で、図1のブロック図を用いる。第1の実施例は、低濃
度域での黒ドットの分散性が向上させたが、それに加
え、高濃度領域における白ドットの分散性をも向上させ
たのが本実施例である。本実施例では、第1の実施例に
おける第1階調値用切替えポイント1t_chg1に加え、第
2階調値用切替えポイント2t_chg2を設け、原画像デー
タがdata(i,j)≧t_chg2の高濃度領域で、2値化結果が
0(白ドット)となった場合にも、ラージマトリックス
を使用するようにした。本実施例ではt_chg2=223として
いる。本実施例における、高濃度領域における白ドット
の分散性向上のカニズムは、白と黒の論理を逆に考えれ
ば、第1の実施例における低濃度領域における黒ドット
の分散性向上のメカニズムと全く同じである。
【0043】実際の工程における、第1の実施例と本実
施例の違いは[工程4]だけである。すなわち、第1の
実施例の説明における[工程4]を、本実施例では以下
に示す[工程4’]に置換える。
【0044】[工程4’]誤差拡散マトリックス切替え
手段104は、第1階調値用切替えポイントt_chg1(本
実施例では32に設定)と、第2階調値用切替えポイン
トt_chg2(本実施例では223に設定)を用いて、誤差
拡散マトリックスMatrixを以下のようにして選択する。 ・result(i,j)=255の時は、 ・data(i,j)≦t_chg1ならばラージマトリックスMat_Lを
選択。 ・data(i,j)>t_chg1ならばスモールマトリックスMat_S
を選択。 ・result(i,j)=0の時は、 ・data(i,j)≧t_chg2ならばラージマトリックスMat_Lを
選択。 ・data(i,j)<t_chg2ならば スモールマトリックスMat_
Sを選択。
【0045】本実施例での原画像データと2値化結果に
対応したマトリックスの選択は、図4(b)に示すよう
になる。本実施例による処理工数・時間の増加がわずか
である理由も、第1の実施例の場合と同様である。本実
施例により、低濃度領域における黒ドットと、高濃度領
域における白ドットの両方で均一な分散性が得られ、第
1の実施例よりもさらに画質が向上する。
【0046】次に、第3の実施例を示す。第2の実施例
では、黒ドットの分散性改善のためのラージマトリック
スと、白ドットの分散性改善のためのラージマトリック
スに同じものを用いたが、本実施例ではこれに異なるも
のを用いた。先に述べたように、プリンタ装置では通常
黒ドットの方が目立つ。そこで、本実施例では、黒ドッ
ト用にはラージマトリックスMat_Lよりもさらにサイズ
の大きい図5(e)の誤差拡散マトリックスを ヒュー
ジマトリックスMat_Hとして用いた。ごれにより、より
低濃度域における黒ドットの分散性がさらに向上する。
また、黒ドット用のマトリックス切替えポイントt_chg1
は 第2の実施例同様32だが、白ドット用のマトリック
スへの切替えポイントt_chg2を第2の実施例での223か
ら239に大きくし、処理速度向上のため、ラージマトリ
ックスを用いる頻度を減らした。本実施例では、第2の
実施例の[工程4’]を次の[工程4”]に置換える。
【0047】[工程4”]誤差拡散マトリックス切替え
手段104は、第1階調値用切替えポイントt_chg1を3
2に、第2階調値用切替えポイントt_chg2を239に設
定し、誤差拡散マトリックスMatrixを以下のようにして
選択する。 ・result(i,j)=255の時は、 ・data(i,j)≦t_chg1ならばヒュージマトリックスMat_H
を選択。 ・data(i,j)>t_chg1ならばスモールマトリックスMat_S
を選択。 ・result(i,j)=0 の時は、 ・data(i,j)≧t_chg2ならばラージマトリックスMat_Lを
選択。 ・data(i,j)<t_chg2ならばスモールマトリックスMat_S
を選択。
【0048】本実施例での原画像データと2値化結果に
対応したマトリックスの選択は、図4(c)に示すよう
になる。また本実施例では、ヒュージマトリックスが選
択された場合に、当然ながら次の[工程5]での誤差拡
散作業が第2の実施例の場合と異なって来るが、基本的
な考え方は同様なので、ここでは詳しくは述べない。
【0049】次に第4の実施例を示す。本実施例では、
黒ドットの分散性改善のためのマトリックスサイズを原
画像濃度値に応じてよりきめ細かく、スモール、ラー
ジ、ヒュージの3段階に切替えて、さらに処理時間・画
質の最適化を進めた。また、ここで用いるスモール、ラ
ージ、ヒュージの誤差拡散マトリックス自体はは第3の
実施例と同じものとする。第4の実施例では、図4
(d)に示すようにして、[工程4]におけるマトリッ
クスの選択を行う。
【0050】第5の実施例は、スモールマトリックスと
ラージマトリックスの中間のサイズの誤差拡散マトリッ
クスミディアムマトリックスMat_Mを導入して、さらに
きめこまかくマトリックスの切替えを行うようにしたも
のである。本実施例のMat_Mとしては、図5(c)の誤
差拡散マトリックスを用い、原画像データ値と2値化結
果に応じて、工程4におけるマトリックスの選択を図4
(e)の表のように行う。
【0051】以上の実施例では、スモール、ミディア
ム、ラージ、ヒュージの各誤差拡散マトリックスには順
に図5(b)、図5(c)、図5(d)、図5(e)の
誤差拡散マトリックスを割りあてたが、マトリックスサ
イズの大小関係さえ合致していれば、実際の誤差拡散マ
トリックスにはどのようなものを用いてもよい。
【0052】以上の実施例では、常に黒ドットの分散性
の向上を白ドットの分散性よりも重視し、2値課結果が
黒ドットとなった場合に、よりきめ細かく誤差拡散マト
リックスを切替える例が多かったが、2値画像データ出
力装置がCRTディスプレー等の場合にはむしろ白ドッ
トのほうが目立ち易くなる場合があるので、両者を同等
に扱ったってもいいし、逆に白ドットを重視して、2値
化結果が白ドットとなった場合によりきめ細かく誤差拡
散マトリックスを切替えるようにしてもよい。
【0053】以上の実施例では、0が白ドット、255
が黒ドットとなるような、濃度に対応した階調データの
例であったが、0が黒ドット、255が白ドットとなる
ような明度や輝度に対応した階調データの場合も、白黒
の論理が逆になるだけで、本質的には同様である。
【0054】また以上の実施例は、モノクロデータを扱
う場合の例であったが、複数の色成分データからなるカ
ラーデータの場合にも、各色成分に対して、モノクロの
場合と同様に本発明を適応できる。例えば、R(レッ
ド),G(グリーン),B(ブルー)の3色成分からな
るフルカラーデータの場合は、R,G,Bの各色成分ご
とに本発明の画像処理装置を独立して適応すればよい。
また、色成分ごとに、異なるマトリックスの切替え方を
採用してもよい。例えば、RおよびG成分に対しては図
4(d)に示したようにきめ細かくマトリックスを切替
えるが、RやG成分に比べてドットが目立ちにくいB成
分は、図4(a)のような切替えパターンで済ませる、
というような構成も可能である。
【0055】また、以上の実施例では[工程2]で用い
る閾値threshは一定値で固定であったが、閾値に画素位
置に応じて一定周期で変化する組織的ディザノイズを加
えたり、あるいは適当量のランダムノイズを加えるなど
してthreshが画素によって変化するようにしてもよい。
【0056】また、1画面分の2値化を行ってゆく際の
走査順に関しても、画像の左上端以外の画素を起点画素
としてもよい。また偶数行の画素は左端から右端へ、奇
数行の画素は右端から左端へ、と言うふうに、1行ごと
に走査方向を変える構成も可能である。この場合には、
1行ごとに誤差拡散マトリックスも左右反転して使用す
る必要がある。
【0057】以上のように、本発明の本質的部分は、
[工程4]のマトリックスの切替え部分にあり、その他
の部分に関しては、誤差拡散法でさえあれば、どのよう
な構成であってもかまわない。
【0058】また、本発明の誤差拡散2値化手段20
は、ソフトウェアによって実現されてもよいし、専用の
処理ハードウェアによって実現されてもよい。
【0059】図2、図3は、図1の誤差拡散2値化手段
20以外の部分をより具体的に示した実施例の図で、図
2(a)は誤差拡散2値化手段20を含む画像入力装
置、図3(a)は誤差拡散2値化手段20を含む画像出
力装置、図2(b)および図3(b)は誤差拡散2値化
手段20を含むコンピュータ装置の実施例である。
【0060】図2(a)は本発明を画像入力装置に適応
した場合の実施例であり、誤差拡散2値化手段20を画
像入力装置であるスキャナの内部に持つように構成し
た。CCDセンサー202が図1における階調画像生成
手段10に、コンピュータ203が図1における2値画
像データ出力手段30に相当する。本実施例では、スキ
ャナー201内部のCCDセンサー202が原稿画像の
各画素の反射濃度を読み取り、それにアナログ・デジタ
ル変換やセンサー特性の補正等を行った結果を階調画像
データdata(i,j)として誤差拡散2値化手段20へ出力
し、誤差拡散2値化手段20がその2階調化を行う。2
値化結果result(i,j)は、スキャナー201からの出力
として、SCSI等のインターフェイスを介してホスト
のコンピュータ203へ送られる。コンピュータ203
では受け取った2値化画像を、CRTディスプレイに表
示したり、フォトレッタッチソフト等の画像処理ソフト
に加工させたり、ハードディスク等の外部記憶装置に記
憶したりする。誤差拡散2値化手段20は、スキャナー
内のROMに記憶されたプログラム、即ちファームウェ
アに従って、スキャナー内のCPUがその処理を行う、
という形で実現されている場合もあるし、誤差拡散処理
を高速に行うための専用ハードウェアによって実現され
ている場合もある。
【0061】図2(b)は、ホストコンピュータ内のス
キャナドライバーが誤差拡散2値化手段20を持つよう
に構成した場合の実施例である。スキャナ211が図1
の階調画像出力装置10に、フォトレッチソフト214
が図1の2値画像データ出力手段30に相当する。本実
施例はコンピュータ212で実行中のフォトレタッチソ
フト214上で画像読み取コマンド等を実行し、スキャ
ナー211から画像を読み込む場合の例で、スキャナ2
11は読み込んだ階調画像データdata(i,j)をそのまま
2値化せずコンピュータ212に出力する。コンピュー
タ212側では、誤差拡散2値化手段20を持ったスキ
ャナドライバー213が、受け取った階調データを2値
化する。2値化結果result(i,j)はコンピュータ212
内で実行されているフォトレタッチソフト214に渡さ
れ、CRTディスプレイへの表示や、さらなる加工等が
行われる。通常プリンタドライバーは、ホストコンピュ
ータのCPUによって実行されるプログラムの一種であ
り、誤差拡散2値化手段20はソフトウェア的に実現さ
れていることになる。また、ホストコンピュータに誤差
拡散用の高速処理ハードウェアを実装し、プリンタドラ
イバーがその処理過程でその高速処理ハードウェアを利
用して、高速に2値化処理を行う場合もある。
【0062】図3(a)は、本発明を用いた画像出力装
置の実施例であり、誤差拡散2値化手段20を画像出力
装置であるプリンタ装置の内部に持つよう構成した。コ
ンピュータ301が図1における階調画像出力装置10
に、インク噴射ヘッド303が図1における2値画像デ
ータ出力手段30に相当する。本実施例では、コンピュ
ータ301から出力された階調画像データdata(i,j)
を、インクジェットプリンタ302がその内部の誤差拡
散2値化手段20を用いて2値化し、その2値化結果re
sult(i,j)に応じて、インク噴射ヘッド303が印画紙
にインクを噴射してドットを形成する。
【0063】図3(b)は、ホストコンピュータ内のプ
リンタドライバーが誤差拡散2値化手段20を持つよう
に構成した場合の実施例であり、フォトレタッチソフト
312が図1の階調画像出力装置10に、プリンタ31
4が図1の2値画像データ出力手段に相当する。コンピ
ュータ311内で実行されているフォトレタッチソフト
311上でプリンタ出力コマンド等を実行すると、フォ
トレッタッチソフト311から、プリンタドライバー3
13に対して階調画像データdata(i,j)が出力される。
プリンタドライバー313は、その内部の誤差拡散2値
化手段20を用いて2値化を行い、2値化結果result
(i,j)をプリンタ制御コマンドとともにプリンタ装置3
14に出力し、プリンタ314が印画紙上に2値化画像
を出力する。
【0064】
【発明の効果】本発明の構成によると、誤差拡散マトリ
ックス切替え手段が、対象画素の原画像データ値および
2値化結果に応じて誤差拡散マトリックスのサイズを切
替え、必要な時のみ大きなサイズの誤差拡散マトリック
スを選択するようにした。このため、常に小さなサイズ
の誤差拡散マトリックスを用いたのとほとんど変わらな
い処理時間で、常に大きなサイズの誤差拡散マトリック
スを用いたのに迫る良好なドット分散性を持つ、高速・
高画質の2値化装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図。
【図2】本発明をスキャナ装置を含む系に適応した実施
例を示す図。
【図3】本発明をプリンタ装置を含む系に適応した実施
例を示す図。
【図4】本発明の誤差拡散マトリックスの切替え条件の
実施例を示す図。
【図5】本発明で用いる誤差拡散マトリックスの実施
例。
【図6】ラージマトリックス選択確率を示す図。
【図7】注目画素周辺の2値化済画素と未2値化画素を
示す図。
【図8】低濃度領域での黒ドットの分散状況の例を示す
図。
【図9】本発明の第1の実施例のフローチャートを示す
図。
【符号の説明】
20 誤差拡散2値化手段 101 データ補正手段 102 2値化手段 103 誤差拡散手段 104 誤差拡散マトリックス切替え手段 105 拡散誤差記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 G06T 5/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多階調を有する原画像データを第1階調
    値と第2階調値の2階調からなる2階調画像データに2
    値化する画像処理装置において、 注目画素の原画像データを前記第1階調値と前記第2階
    調値のいずれかに2値化する2値化手段と、 前記注目画素の2値化によって生じる2値化誤差を、サ
    イズの異なる複数の誤差拡散マトリックスのいずれかを
    用いて近傍の未2値化画素へ拡散する誤差拡散手段と、 前記誤差拡散手段が用いる誤差拡散マトリックスを前記
    複数の誤差拡散マトリックス中から選択し、切替える誤
    差拡散マトリックス切替え手段と、 を有し、前記誤差拡散マトリックス切替え手段は、注目
    画素の原画像データの階調値と、注目画素の2値化結果
    とに応じて、前記誤差拡散マトリックスを選択すること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記誤差拡散マトリックス切替え手段
    は、注目画素の2値化結果が前記第1階調値となった場
    合に、前記注目画素の原画像データの階調値が前記第1
    階調値から遠く前記第2階調値に近いほど、サイズの大
    きな誤差拡散マトリックスを選択することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記誤差拡散マトリックス切替え手段
    は、少なくとも1つの第1階調値用マトリックス切替え
    ポイントを前記第1階調値と前記第2階調値の間に設定
    し、 注目画素の2値化結果が前記第1階調値となった場合
    に、前記注目画素の原画像データの階調値が前記第1階
    調値用マトリックス切替えポイントよりも前記第2階調
    値側にある場合に、該切替えポイントよりも前記第1階
    調値側にある場合に用いる誤差拡散マトリックスよりも
    大きなサイズの誤差拡散マトリックスを用いるようにし
    た請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1階調値用マトリックス切替えポ
    イントを、前記第1階調値と第2階調値の中間値よりも
    第2階調値に近い値に設定することを特徴とする請求項
    3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記誤差拡散マトリックス切替え手段
    は、注目画素の2値化結果が前記第2階調値となった場
    合に、前記注目画素の原画像データの階調値が前記第2
    階調値から遠く前記第1階調値に近いほど、サイズの大
    きな誤差拡散マトリックスを選択することを特徴とする
    請求項1乃至4いずれか1つに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記誤差拡散マトリックス切替え手段
    は、少なくとも1つの第2階調値用マトリックス切替え
    ポイントを、前記第1階調値と前記第2階調値の間に設
    定し、 注目画素の2値化結果が前記第2階調値となった場合
    に、前記注目画素の原画像データの階調値が前記第2階
    調値用マトリックス切替えポイントよりも前記第1階調
    値側にある場合に、該切替えポイントよりも前記第2階
    調値側にある場合に用いる誤差拡散マトリックスよりも
    大きなサイズの誤差拡散マトリックスを用いるようにし
    た請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第2階調値用マトリックス切替えポ
    イントを、前記第1階調値と第2階調値の中間値よりも
    第1階調値に近い値に設定することを特徴とする請求項
    6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記多階調を有する原画像データは、複
    数の色成分データからなるカラーデータの1色成分であ
    り、該複数の色成分データは各々異なる切り替え方で前
    記誤差拡散マトリックスが適用されることを特徴とする
    請求項1乃至7いずれか1つに記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記2値化手段において用いる閾値を画
    素に応じて変化させるようにした請求項1乃至7いずれ
    か1つに記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 多階調を有する原画像データを第1階
    調値とそれより小さい第2階調値の2階調からなる2階
    調画像データに2値化する画像処理方法において、 注目画素の原画像データを前記第1階調値と前記第2階
    調値のいづれかに2値化する2値化工程と、 前記2値化結果が前記第1階調値となったかを判断する
    判断工程と、 前記判断工程の結果が肯定的である場合に、前記注目画
    素の原画像データの階調値が前記第1階調値から遠く前
    記第2階調値に近いほど、サイズの大きな誤差拡散マト
    リックスを選択する選択工程と、 前記注目画素の2値化によって生じる2値化誤差を、前
    記選択した誤差拡散マトリックスを用いて近傍の未2値
    化画素へ拡散する誤差拡散工程と、 を有する画像処理方法。
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