JPH0612073B2 - エンジンのトルク変動制御装置 - Google Patents

エンジンのトルク変動制御装置

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JPH0612073B2
JPH0612073B2 JP59183461A JP18346184A JPH0612073B2 JP H0612073 B2 JPH0612073 B2 JP H0612073B2 JP 59183461 A JP59183461 A JP 59183461A JP 18346184 A JP18346184 A JP 18346184A JP H0612073 B2 JPH0612073 B2 JP H0612073B2
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B75/06Engines with means for equalising torque

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はエンジンのトルク変動を抑制するためのトルク
変動制御装置に関するものである。
(従来技術) 一般に自動車等のエンジンにおいては、エンジンの作動
に伴ってクランクシャフトに周期的なトルク変動が生
じ、このトルク変動が振動騒音の原因となり、また運転
者に不快感を与える要素となるので、このようなトルク
変動はできるだけ抑制することが望ましい。
従来、このようなトルク変動を抑制する装置としては、
特開昭55−1431号公報に示されるように、クラン
クシャフトとともに回転する永久磁石を用いた第1の磁
束発生手段と、これに対応して非回転部に設けられた電
磁石からなる第2の磁束発生手段とを備え、第2の磁束
発生手段に通電することにより、クランクシャフトに発
生する回転トルクとほぼ逆位相の磁気トルクがクランク
シャフトに加えられるようにした装置がある。
上記装置は、永久磁石を用いた第1の磁束発生手段の回
転に伴ってクランクシャフトに加えられる磁気トルクが
変動するようにしたものであって、磁気トルクが正トル
クとなるときも逆トルクとなるときも第2の磁束発生手
段で電力が消費されることとなるが、燃費等の面からは
できるだけエネルギーを消費することなくトルク変動を
抑制することが望ましい。
また、上記公報に示された装置では、トルク変動の抑制
を行う運転域についてはとくに配慮されていないが、あ
まり出力が要求されない低,中負荷域では多少のパワー
ロスがあっても振動騒音の軽減等のためトルク変動を抑
制することが好ましく、またアイドル回転数に近い低回
転数域では爆発トルク変動が大きいためやはりトルク変
動抑制の要求が強く、一方、高負荷域では出力向上の要
求が強い。このように運転域によって要求が異なるた
め、それに応じた制御を行うことが望ましい。
(発明の目的) 本発明はこれらの事情に鑑み、あまり出力が要求されな
い運転域やトルク変動抑制の要求が強い運転域では、エ
ネルギー的に無駄の少ない制御で有効にトルク変動を抑
制することができ、また出力が要求される運転域ではト
ルク変動制御によるパワーロスを防止することができる
エンジンのトルク変動制御装置を提供するものである。
(発明の構成) 本発明は、エンジンにより駆動されてクランクシャフト
に逆トルクを与える発電装置と、クランクシャフトに正
トルクを与える電気駆動装置と、クランクシャフトに発
生するトルクの周期的変動と同期して、トルク増大時に
上記発電装置を作動させ、トルク減少時に上記電気駆動
装置を作動させるようにこの各装置の作動を制御し、か
つアイドル回転数に近い低回転数域を除く高負荷域の、
所定の上限回転数までの運転領域では上記各装置の作動
を停止した状態に保つ制御手段とを備えたものである。
つまり、アイドル回転数に近い低回転数域および低,中
負荷域ではトルク変動を抑制するように逆トルクおよび
正トルクをクランクシャフトに加え、かつこの場合の逆
トルクは発電により与えてそのエネルギーを回収できる
ようにし、また上記低回転数域を除く高負荷域の、所定
の上限回転数までの運転領域では、トルク変動抑制のた
めの制御を停止し、パワーロスを避けるようにしたもの
である。
(実施例) 第1図乃至第3図は本発明のトルク変動制御装置に具備
される発電装置および電気駆動装置の構造の一実施例を
示しており、この実施例では、クランクシャフト1に取
付けられたフライホイール2の外周と、その周囲の非回
転部分とに、発電装置および電気駆動装置を構成する電
磁コイルが配設されている。すなわち、シリンダブロッ
ク3の側方においてクランクシャフト1の側端にはフラ
イホイール2が取付けられ、その外方にクラッチ機構4
が装備されるとともに、フライホイール2の周囲にはク
ラッチハウジング5を取付ける取付部材6がシリンダブ
ロック3に固着されている。この部分において、上記取
付部材6の内周面にサポータ6aを介して固定側電磁コ
イル(以下「固定コイル」という)7が装備されるとと
もに、フライホイール2の外周面に2種類の回転側電磁
コイル(以下「回転コイル」という)8,9および磁性
体10が装備されている。またフライホイール2の内方
においてクランクシャフト1の外周部には整流子11お
よびスリップリング12が設けられ、それぞれにブラシ
13,14が接触している。なお、15はディストリビ
ュータである。
固定コイル7はモータとオイルネータの各固定側コイル
の役目を兼ねるもので、配線構造を概略的に表わした第
5図および第7図に示すように、三相構造で蛇行状に配
設されており、コントロールユニット20に接続されて
いる。そして、後に詳述するようにコントロールユニッ
ト20において上記固定コイル7に接続される回路が電
気駆動用と発電用とに切換えられるようになっている。
またフライホイール2の外周に装備された2種類の回転
コイル8,9はそれぞれモータのアーマチュアコイルお
よびオルタネータのフィールドコイルの役目を果すもの
で、第1回転コイル8は第4図に示すように、モータの
アーマチュアコイルと同等の所定の配線構造で整流子1
1に接続され、第2回転コイル9は第6図に示すように
蛇行状に配設されて、スリップリング12に接続されて
いる。これらの回転コイル8,9には、後に詳述するよ
うにコントロールユニット20からそれぞれ所定時に通
電されるようになっている。そして、第5図に示すよう
に、コントロールユニット20から端子aを介して固定
コイル7および第1回転コイル8に通電されたときは、
固定子側(取付部材6の内周)と回転子側(フライホイ
ール2の外周)とが所定の極性で磁化されることによ
り、これらがモータの役目を果し、クランクシャフト1
に正トルクを加える電気駆動装置16を構成する。また
第7図に示すように、端子bを介して第2回転コイル9
に通電されるとともに固定コイル7がコントロールユニ
ット20内の整流回路30に接続されたときは、これら
が発電装置17を構成し、第2回転コイル9の回転に伴
って発電が行われ、これによってクランクシャフト1に
逆トルクが加えられるようになっている。
第8図はトルク変動制御装置の回路構造を示しており、
この図において、21はスタートスイッチ21aおよび
イグニッションスイッチ21bを含むキースイッチ、2
2はバッテリである。この図に示すようにコントロール
ユニット20は、キースイッチ21を介してバッテリ2
2に接続された切換回路23と、この切換回路23に接
続された第1駆動回路24および第2駆動回路25と、
この各駆動回路24,25の駆動タイミングをそれぞれ
制御する各タイミング制御回路26,27と、電気駆動
用および発電用の各電流調整回路28,29と、整流回
路30とを備えている。
上記第1駆動回路24は、駆動状態のなったときに固定
コイル7と電流調整回路28および第1回転コイル8を
接続してこれらに通電し、つまり第5図に示した電気駆
動装置16を作動させるようになっている。またこの第
1駆動回路24が非駆動状態にあるときには固定コイル
7が整流回路30を介してバッテリ22に接続され、充
電用の回路が形成されるようになっている。一方、第2
駆動回路25は駆動状態となったときに第2回転コイル
9に通電し、従って第1駆動回路24が非駆動状態にあ
って第2駆動回路25が駆動状態となったとき、第7図
に示した発電装置17が作動して、バッテリ22に充電
されるようになっている。なお、上記両駆動回路24,
25がともに非駆動状態となったときは電気駆動装置1
6および発電装置17はいずれも作動しない。
上記切換回路23およびタイミング制御回路26,27
はCPU31によって制御され、CPU31にはクラン
ク角センサ32からのクランク角検出信号と、負圧セン
サ33からの吸気負圧検出信号とが入力されている。上
記切換回路23は、第1駆動回路24が連続的に駆動す
る状態と、第2駆動回路25が連続的に駆動する状態
と、各駆動回路24,25が各タイミング制御回路2
6,27の出力に応じて働く状態とに、各駆動回路2
4,25とバッテリ22との接続状態を切換えるように
なっている。そして、エンジンの始動時には、電気駆動
装置16が連続的に作動してスタータの役目を果すよう
に、切換回路23を介して第1駆動回路24がバッテリ
22に接続される。
エンジン始動後は、上記CPU31が、特定運転域では
エンジンのトルク変動を抑制するように各タイミング制
御回路26,27と各駆動回路24,25とを介して電
気駆動装置16および発電装置17の作動タイミングを
制御し、アイドル回転数に近い低回転数域を除く高負荷
域の所定の上限回転数までの運転領域では上記各装置1
6,17の作動を停止した状態に保つ制御手段として働
くようになっている。
つまり、上記CPU31においてはトルク変動を抑制を
行うべき運転域を予め設定し、例えば第9図に示すよう
に、エンジン回転数が極めて高い領域ではトルク変動制
御の要求が乏しく、かつ制御が難しいため、トルク変動
制御の上限回転数rを設定してこの上限回転数r
り高回転の運転域を発電領域とする。また上限回転数以
下の運転域のうちでも、アイドル回転数に近い低回転側
の設定回転数rよりも高回転で、かつ設定負荷(吸気
負圧V)よりも高負荷の運転域は非制御領域とし、そ
れ以外の運転域を制御領域として設定する。そしてCP
U31は、クランク角の周期計測等によって検出される
エンジン回転数と、吸気負圧によって検出される負荷と
を調べ、これに基づき、上記制御領域ではトルク変動抑
制のための制御を行い、上記非制御領域では電気駆動装
置16および発電装置17の作動を停止し、上記発電領
域では切換回路23を介して第2駆動回路25を連続的
に駆動させるようにしている。
上記制御領域におけるトルク変動抑制のための制御とし
ては、例えば4気筒4サイクルエンジンの場合、第10
図(A)に示すようにクランクシャフト1に発生するト
ルクがクランク角で180゜の周期をもって増減するの
で、CPU31においては、第10図(B)および
(C)に示すように、発生トルクの増大時と減少時(逆
トルク発生時)とに対応するように発電装置17と電気
駆動装置16の各作動タイミングを設定し、例えばそれ
ぞれの作動始期θa,θsおよび作動期間θta,θtsを
クランク角で設定する。この場合、トルク変動に対応さ
せるとともにバッテリ22の過放電を防止するため、発
電装置17の作動期間θtaを電気駆動装置16の作動期
間θtsよりも長くしている。そして、クランク角センサ
32により検出されたクランク角に応じ、各タイミング
制御回路26,27および各駆動回路24,25を介
し、電気駆動装置16および発電装置17をそれぞれ設
定したタイミングで作動するようにしている。
なお、エンジン回転数が比較的低いときは、爆発力に起
因した爆発トルク変動によって第11図に実線で示すよ
うなトルク変動となるが、エンジン回転数がある程度高
くなると、ピストン系の慣性力に起因した慣性トルクが
増大することにより、第11図に破線で示すように低回
転時と比べてクランク角で90゜位相がずれたトルク変
動が生じ、エンジン回転数とトルク変動量との関係を示
す第12図においてトルク変動量が極小となる回転数r
を境に、これより低回転側と高回転側とで上記のよう
なトルク変動の位相のずれが生じる。このため、後にフ
ローチャートで示す制御の具体例では、制御領域のうち
で上記回転数rより低回転側と高回転側とでは電気駆
動装置16および発電装置17の作動タイミングを変え
るようにしている。
このトルク変動制御装置による制御の具体例を第13図
のフローチャートによって次に説明する。
このフローチャートにおいては、先ずエンジン始動の際
の処理として、ステップSでクランク角の周期計測等
に基づいて求められるエンジン回転数Rを読込み、ステ
ップSでスタートスイッチ21aがONか否かを調べ
る。スタートスイッチ21aがONとなっときはエンジ
ン回転数Rが所定値Rsより大きい完爆状態になるま
で、始動用の回路を選択して固定コイル7および第1回
転コイル8に通電し(ステップS〜S)、つまり、
前記切換回路23を介して第1駆動回路24を連続的に
駆動させ、固定コイル7と第1回転コイル8とを用いた
電気駆動装置16をスタータとして働かせる。そしてエ
ンジン回転数Rが所定値Rより大きくなったときはス
テップSに移る。なお、ステップSでスタートスイ
ッチ21aがONとなっていないことを判別したとき
は、エンジン回転数Rが所定値R以下であるとステッ
プSに戻り、所定値Rより大きいとステップS
移る(ステップS)。
次に始動後の処理として、ステップSでイグニッショ
ンスイッチ21bがONとなっているか否かを調べる。
そしてイグニッションスイッチ21bがONであれば、
ステップSでエンジン回転数rおよび吸気負圧vを読
込んでから、ステップS〜S11でエンジン回転数rお
よび吸気負圧vが第9図のように区分された各領域のう
ちのいずれにあるかを調べ、それに応じた処理を行う。
すなわち、ステップSではエンジン回転数rが前記の
上限回転数r以下か否かを調べ、上限設定値rより
大きければ発電用の回路を選択して第2回転コイル9に
通電し(ステップS12,S13)、つまり第1駆動回路2
4を非駆動状態とするとともに第2駆動回路25を駆動
状態とすることにより発電装置17を働かせる。エンジ
ン回転数rが上限設定値r以下であれば、ステップS
10で低回転側の設定値rより大きいか否かを調べ、こ
の設定値r以下であれば後述のステップS15に移り、
この設定値より大きければステップS11で負荷(吸気負
圧v)が設定値vより小さいか否かを調べる。そし
て、このステップS11で負荷が設定値v以上であると
判別したとき、つまりステップS,S10での判定結果
を含めるとエンジン回転数rおよび負荷が第9図中の非
制御領域にあるときには、各駆動回路24,25を駆動
させることなくステップSに戻る。
ステップS11で負荷が設定値vより小さいことを判別
したときは、トルク変動を抑制するための制御として、
ステップS14でエンジン回転数が前記のトルク変動量が
極小となる回転数r未満か否かを調べてから、この回
転数r未満の回転数域にあるときは電気駆動装置16
および発電装置17の各作動始期θs,θaをそれぞれ
爆発トルク変動に応じた値θs,θaに設定し(ス
テップS15)、この回転数r以上の回転数域にあると
きは上記各作動始期θs,θaをそれぞれ慣性トルク変
動に応じた値θs,θaに設定する(ステップ
16)。これらの値は予め図外のメモリに記憶させてお
き、このメモリから現実の運転状態に応じた値を読出
す。次に、発電装置17および電気駆動装置16の各作
動期間θta,θtsを設定する(ステップS17,S18)。
これらの期間θta,θtsは、運転状態によって変わるト
ルク変動量等に対応するように、エンジン回転数rと吸
気負圧vの関数fa(r,v),fs(r,v)として
求め、現実の運転状態に応じた値に設定することが望ま
しい。
次に、ステップS19でクランク角θを入力する。そし
て、クランク角θが発電装置17の作動始期θaから作
動終期(θa+θta)までの設定範囲にある状態となっ
たときには、タイミング制御回路27を介して第2駆動
回路25を駆動させることにより第2回転コイル9に通
電する(ステップS20,S21)。またクランク角θが電
気駆動装置16の作動始期θsから作動終期(θs+θ
ts)までの設定範囲にある状態となったときには、タイ
ミング制御回路26を介して第1駆動回路24を駆動さ
せることにより固定コイル7および第1回転コイル8に
通電する(ステップS22,S23)。クランク角θが上記
各設定範囲にないときにはステップSに戻ってそれ以
下の処理を繰返す。なおイグニッションスイッチ21b
がOFFにされてエンジンが停止すると、ステップS
でこれが判別されて制御動作が終了する。
以上のフローチャートに従った制御により、エンジン始
動後でエンジン回転数および負荷が第9図中の制御領域
にあるときは、発電装置17および電気駆動装置16が
それぞれ所定のタイミングで作動され、例えば前述のよ
うにクランクシャフト1に発生するトルクが第10図
(A)のようになる場合は第10図(B)および(C)
に示すように設定されたタイミングで上記各装置17,
16が作動される。従ってこの領域では、第10図
(D)に示すように、発生トルクの増大時に発電装置1
7から逆トルクが加えられ、発生トルクが逆トルクとな
るときに電気駆動装置16から正トルクが加えられるこ
ととなり、これらの付加トルクにより、トルク変動が第
10図(A)に1点鎖線で示すように抑制される。そし
てこの場合、とくに逆トルクが加えられるときは発電が
行われるのでエネルギーが回収され、トルク変動抑制の
ためのエネルギーロスが小さくなる。
またこのようなトルク変動抑制のための制御が行われて
いるとき、前述のように発電装置17の作動期間θtaが
電気駆動装置16の作動期間θtsよりも長く、従って発
電装置17によって加えられる正トルクよりも大きいた
め、第10図(A)中に示すようにトルク変動抑制のた
めの制御が行われない場合の平均トルクTと比べて上
記制御が行われた場合の平均トルクTは多少低くな
る。そこで、前記のステップS〜S11での処理によ
り、第9図中の非制御領域では、発電装置17および電
気駆動装置16の作動が停止され、つまりこのような領
域ではトルク変動抑制の要求よりも出力向上の要求が優
先されることから、トルク変動抑制のための制御が停止
されて、パワーロスが避けられるようにしている。
なお、本発明における電気駆動装置16および発電装置
17の具体的構造は上記実施例に限定されず、種々変更
可能である。例えばクランクシャフトにギヤを介して連
結した回転軸とその周囲の非回転部とにこれらの装置を
構成する電磁コイルを配設してもよく、また一般のエン
ジンに具備されたものと同様のスタータおよびオルタネ
ータを利用して、これに対する通電を制御することによ
りトルク制御を行うようにし、あるいはスタータおよび
オルタネータとは別にトルク制御のための電気駆動装置
16および発電装置17を設けるようにしてもよい。
(発明の効果) 以上のように本発明は、アイドル回転数近くのトルク変
動が大きい低回転数域やあまり出力が要求されない低,
中負荷域ではクランクシャフトに発生するトルク変動に
同期してトルク増大時に逆トルクを加え、トルク減少時
に正トルクを加えるように、発電装置および電気駆動装
置をそれぞれ所定のタイミングで作動させているため、
上記の運転域でトルク変動を抑制して騒音や不快感を軽
減することができ、かつ逆トルクを加えるときにエネル
ギーを回収することができる。また上記低回転数域を除
く高負荷域の所定の上限回転数までの運転領域では、ト
ルク変動抑制のための制御を停止しているので、このよ
うな運転域ではパワーロスを防止し、出力上の要求を満
足することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における発電装置および電気駆動装置の
構造の一実施例を示す要部の縦断正面図、第2図は同縦
断側面図、第3図は同概略斜視図、第4図乃至第7図は
発電装置および電気駆動装置を構成するコイルの配線構
造を示す概略図、第8図はトルク変動制御装置の回路構
成の実施例を示すブロック図、第9図は制御領域および
非制御領域を示す説明図、第10図(A),(B),
(C),(D)は発生トルク変動と発電装置および電気
駆動装置の各作動タイミングと付加トルクとの関係説明
図、第11図は低速域と高速域とにおける発生トルク変
動の特性図、第12図はエンジン回転数とトルク変動量
との関係を示す説明図、第13図は制御のフローチャー
トである。 16……電気駆動装置、17……発電装置、20……コ
ントロールユニット、24,25……駆動回路、26,
27……タイミング制御回路、31……CPU。
フロントページの続き (72)発明者 田中 英樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−119330(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンにより駆動されてクランクシャフ
    トに逆トルクを与える発電装置と、クランクシャフトに
    正トルクを与える電気駆動装置と、クランクシャフトに
    発生するトルクの周期的変動と同期して、トルク増大時
    に上記発電装置を作動させ、トルク減少時に上記電気駆
    動装置を作動させるようにこの各装置の作動を制御し、
    かつアイドル回転数に近い低回転数域を除く高負荷域
    の、所定の上限回転数までの運転領域では上記各装置の
    作動を停止した状態に保つ制御手段とを備えたことを特
    徴とするエンジンのトルク変動制御装置。
JP59183461A 1984-09-01 1984-09-01 エンジンのトルク変動制御装置 Expired - Lifetime JPH0612073B2 (ja)

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