JPH0537061Y2 - - Google Patents

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JPH0537061Y2
JPH0537061Y2 JP1986157135U JP15713586U JPH0537061Y2 JP H0537061 Y2 JPH0537061 Y2 JP H0537061Y2 JP 1986157135 U JP1986157135 U JP 1986157135U JP 15713586 U JP15713586 U JP 15713586U JP H0537061 Y2 JPH0537061 Y2 JP H0537061Y2
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rotational
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両用動力伝達装置における回転変動
低減装置に関する。
〔従来技術〕
この種の回転変動低減装置に関連する従来技術
としては、特開昭61−171612号公報(特願昭60−
12597号)にて、変速機き入力軸と一体的に回転
する導電性円板と、この導電性円板に対向する位
置にて変速機のハウジングに固定した電磁石とを
設け、前記入力軸の回転変動の位相とほぼ同位相
で変化する励磁電流を電磁石へ供給するように
し、導電性円板に流れるうず電流により前記入力
軸を励磁電流の大きさに応じて制動して、同入力
軸の回転変動を緩和するようにした装置が提案さ
れている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上記した従来装置においては、入力
軸の回転変動が緩和されることによつて変速機に
おける歯車打音の発生等が防止されるものの、通
常は常に回転変動する入力軸の回転変動に応じた
励磁電流が電磁石に常に供給されて入力軸が制動
されるため、常に動力損失が生じて出力低下や燃
費低下をもたらす。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記した問題を解決すべくなされたも
ので、当該回転変動低減装置を、エンジン等駆動
源と駆動輪を接続する車両用動力伝達装置のクラ
ツチより駆動輪側に設けられた回転部材に一体的
に設けた導電性円板と、この導電性円板に対向す
るように固定部材に設けられ導電性円板との協働
により回転部材にひきずり抵抗とダンピング効果
を付与する電磁石と、クラツチの断状態から接続
状態への変化又はスロツトル開度の変化速度が所
定値以上になつたことを検出することによつて当
該動力伝達装置の動力伝達状態の急な変化を検出
する検出手段と、この検出手段による検出に応当
して電磁石を所定の電流によつて設定時間励磁す
る制御手段とを備える構成としたことに特徴があ
る。
〔考案の作用〕
本考案による回転変動低減装置においては、車
両の発進時や変速時においてクラツチが断状態か
ら接続状態に切り換えられたり、車両の急加速時
や急減速時においてスロツトル開度(アクセルペ
ダルの踏み込み量)の変化速度が所定値以上にな
つたりして、当該動力伝達装置の動力伝達状態が
急に変化するような場合には、検出手段がこの急
な変化を検出し、この検出に応答して、制御手段
が電磁石を所定の電流により設定時間励磁する。
この励磁により、クラツチを介してエンジン等駆
動源から駆動力を伝達される回転部材と一体的に
回転している導電性円板にはうず電流を発生し、
電磁石と導電性円板とはこのうず電流の作用によ
り協働して同円板と一体的に回転する回転部材に
ひきずり抵抗とダンピング効果を付与する。した
がつて、車両の発進、急加速、急減速などといつ
た動力伝達状態の急な変化時に、クラツチを介し
てエンジン等駆動源から駆動力を伝達される回転
部材の回転変動(捩り振動)が良好に減衰されて
減少し、同捩り振動によつて生じていた当該動力
伝達装置のガタによる打音やシヨツク及び駆動系
の残留ねじり振動が低減される。
また、車両の発進時、急加速時、急減速時など
の動力伝達状態の急な変化時以外には、制御手段
が電磁石を励磁しないので、回転部材にはひきず
り抵抗やダンピング効果が付与されず、回転部材
は自由に回転してエンジン等駆動源と駆動輪間の
動力伝達を効率よく行う。
〔考案の効果〕
上記した説明からも理解できるとおり、本考案
によれば、車両の発進時、急加速時、急減速時な
どの動力伝達状態の急な変化時に、所定の電流に
よつて電磁石が設定時間励磁されて回転部材にひ
きずり抵抗とダンピング効果を付与するので、不
必要に励磁電流が流されて回転部材の回転が制動
されることはなく、動力損失を最小限に抑えなが
ら、当該動力伝達装置のガタによる打音やシヨツ
ク及び駆動系の残留ねじり振動を効果的に低減す
ることができる。また、本考案によれば、車両の
発進、急加速、急減速などといつた動力伝達状態
の急な変化をクラツチの状態の切り換え又はスロ
ツトル開度の変化速度により検出しているので、
簡単な構成で、前記のような動力伝達装置のガタ
による打音やシヨツク及び駆動系の残留ねじり振
動を低減できる。
〔実施例〕
以下に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。第1図は車両の動力伝達装置10と、同
装置10に適用された回転変動低減装置20とを
示している。
動力伝達装置10はエンジン(内燃機関)11
を備えており、エンジン11の駆動力はクラツチ
12を介して変速機13の入力軸13aに伝達さ
れるようになつている。変速機13は車体に支承
されるハウジング13b内に収容された複数の歯
車13c,13c……を有し、同歯車13c,1
3c……は入力軸13aの回転を減速して出力軸
13dに伝達するようになつている。出力軸13
dの後端はフツクスジヨイント14aを介してプ
ロペラシヤフト14の前端に接続され、同シヤフ
ト14の後端はフツクスジヨイント14bを介し
て差動装置15の入力軸15aの前端に接続され
ている。差動装置15はデフキヤリア15bにて
車体に支承されるようになつており、同キヤリア
15bは入力軸15aの後端に設けたドライブピ
ニオン15cを収容するとともに、同ピニオン1
5cに連動するデフピニオン、デフサイドギヤ等
の歯車機構15dを収容している。歯車機構15
dの出力は出力軸を介して左右後輪に伝達される
ようになつている。
回転変動低減装置20は変速機13の入力軸1
3a、出力軸13d及び差動装置15の入力軸1
5aと各々一体的に回転する導電性円板21a,
21b,21cと、ハウジング13b又はデフキ
ヤリア15bに各々固定されかつ導電性円板21
a,21b,21cの各外周部にて磁路を各々形
成するドーナツ形の鉄心を備えた電磁石22a,
22b,22cとを有する。なお、各電磁石22
a,22b,22cは、それぞれ複数個設けるよ
うにしてもよい。
また、回転変動低減装置20は当該車両の走行
状態及び動力伝達装置10の動力伝達状態を検出
するための車速センサ23a、エンジン回転数セ
ンサ23b及びスロツトル開度センサ23cとク
ラツチスイツチ23d及びクラツチ断続検出回路
23eを備えている。各センサ23a,23b,
23cは、それぞれ公知のものであり、車速セン
サ23aは車速(Km/h)を表す信号を出力し、
エンジン回転数センサ23bはエンジン11の回
転数(rpm)を表す信号を出力し、スロツトル開
度センサ23cはスロツトルバルブの開度(%)
を表す信号を出力する。クラツチスイツチ23d
はクラツチ11を切つたとき閉じまた接続したと
き開くスイツチであり、第2図にて示したよう
に、クラツチ断続検出回路23eに接続されてい
る。クラツチ断続検出回路23eは、デイレイフ
リツプフロツプ、インバータ及びアンド回路によ
り構成された立下り微分回路(トリガーダイオー
ド回路でも実施可能)であり、クラツチ11が断
状態から接続状態とされたとき信号を出力する。
上記したセンサ23a〜23c及びクラツチ断
続検出回路23eはマイクロコンピユータ24に
接続されている。同コンピユータ24は、第3図
及び第4図のフローチヤートに対応したプログラ
ムを記憶する読出し専用メモリ(以下ROMとい
う)24aと、該プログラムを実行する中央処理
装置(以下CPUという)24bと、該プログラ
ムの実行に必要なデータを一時的に記憶する書込
み可能メモリ(以下RAMという)24cと、
CPU24bからの指示にしたがつて時間を計測
するタイマ24dと、各センサ23a〜23c及
びクラツチ断続検出回路23eからの信号を入力
するとともに該信号を所定のデータフオーマツト
に変換しかつ前記プログラムの実行により形成さ
れた制御データをマイクロコンピユータ24から
出力するとともにその制御データを記憶する機能
を有する入出力インターフエース(以下I/Oと
いう)24eと、これらのROM24a、CPU2
4b、RAM24c、タイマ24d及びI/O2
4eを各々共通に接続するバス24fとを備えて
いる。I/O24eには励磁電圧発生回路25が
接続されており、同回路25は、I/O24eか
ら出力される制御データに基づき各励磁電圧Ea,
Eb,Ecを形成して、これらを各電磁石22a,
22b,22cに励磁信号としてそれぞれ出力す
る。
上記実施例の動作を説明する前に、動力伝達装
置10に発生して車室への騒音となる歯車打音の
種類と、該歯車打音の発生する車両の走行状態と
の関係、並びに動力伝達装置10の動力伝達状態
の変化と当該装置10のガタによる打音やシヨツ
クの関係について説明しておく。
(1) 第1の歯車打音は変速機13にて発生する通
称「ミツシヨンガラ音」と呼ばれるもので、こ
の「ミツシヨンガラ音」は、車速が零であり、
かつスロツトル開度が零である状態で発生する
ものである。
(2) 第2の歯車打音は変速機13にて発生する通
称「ミツシヨンガー音」と呼ばれるもので、こ
の「ミツシヨンガー音」は、車速が30〜60Km/
hであり、エンジン回転数が2000〜4000rpmで
あり、かつスロツトル開度が0〜10%である状
態で発生するものである。
(3) 第3の歯車打音は変速機13にて発生する通
称「ミツシヨンジヤラ音」と呼ばれるもので、
この「ミツシヨンジヤラ音」は、車速が30〜60
Km/hであり、エンジン回転数が2000〜
4000rpmであり、かつスロツトル開度が30〜50
%である状態で発生するものである。
(4) 第4の歯車打音は差動装置15にて発生する
通称「デフガー音」と呼ばれるもので、この
「デフガー音」は、車速が20〜40Km/hであり、
エンジン回転数が1000〜2000rpmであり、かつ
スロツトル開度が0〜10%である状態で発生す
るものである。
なお、ミツシヨンガラ音以外の音(ミツシヨ
ンガー音、デフガー音、ミツシヨンジヤラ音)
の発生する走行条件(車速、エンジン回転数、
スロツトル開度の数値)は車両の種類によつて
若干異なるものであり、実施に際しては車両の
種類に応じて各数値を設定する必要がある。
(5) 動力伝達装置10のガタ(変速機13の歯車
間にあるガタ、フツクスジヨイント14a,1
4bにあるガタ、差動装置15にあるガタ等)
による打音(この音は一時的に生じる音であ
り、上記した歯車打音のように定常的に生じる
音とは異なるものである)やシヨツクは、発進
時や変速時においてクラツチ11が断状態から
接続状態とされたとき、又は減速時からの急加
速や急減速によつて伝達トルクが微小時間に所
定量以上(スロツトル開度にして40%/秒以
上)に増加又は減少したときに発生するもので
ある。
なお、これら打音やシヨツクが急加速や急減
速によつて発生する条件は車両の種類によつて
若干異なるものであり、実施に際しては車両の
種類に応じて上記した数値(スロツトル開度の
変化率)を設定する必要がある。
次に、上記した各種の歯車打音と動力伝達装置
10のガタによる打音やシヨツクをその発生状態
に応じて低減する本件実施例の動作を第3図及び
第4図のフローチヤートを参照して説明する。イ
グニツシヨンスイツチの閉成によりエンジン11
を始動させて当該車両を走行させると、このイグ
ニツシヨンスイツチの閉成と同時に、CPU24
bはステツプ30からプログラムの実行を開始し
て、プログラムをステツプ31へ進める。ステツ
プ31にて、CPU24bは、車速センサ23a、
エンジン回転数センサ23b及びスロツトル開度
センサ23cから供給される各信号に応じた車速
データV(車速に相当する値)、回転数データR
(エンジン回転数に相当する値)及び開度データ
θ(スロツトルバルブの開度に相当する値)から
なる走行状態データをI/O24eを介して取込
むとともに、該走行状態データをRAM24cに
それぞれ記憶し、プログラムをステツプ32に進め
る。
ステツプ32からのプログラムの実行は上述し
た「動力伝達装置10のガタによる打音やシヨ
ツク」を低減するためのものであり、以下にそ
の動作を説明する。
CPU24bは、ステツプ32にてタイマ24
dをリセツトした後、プログラムをステツプ33
に進めてステツプ33にてタイマ24dによる計
測時間Tが微小時間Δt(約0.01秒)に達したか
否かを継続して判定することにより、プログラ
ムの進行をΔt時間遅延し、このΔt時間の経過
後にプログラムをステツプ34に進める。ステツ
プ34にてCPU24bは、その時の開度データ
θ′をI/O24eを介して取込んでプログラム
をステツプ35に進める。ステツプ35にてCPU
24bは、開度データの変化率が設定値A(40
%/秒)以上であるか否かを判定し、「NO」
と判定した場合にはプログラムをステツプ39に
進め、また「YES」と判定した場合にはプロ
グラムをステツプ36に進める。
CPU24bは、ステツプ36にて動力伝達装
置10のガタによる打音やシヨツクの低減のた
めに適した値E3,E3,E4(但し、E3<E4)の
制御データをI/O24eに出力した後プログ
ラムをステツプ37に進め、同ステツプ37及びス
テツプ38にて上記したステツプ32,33と同様の
演算処理をしてt1時間(約2秒)プログラムの
進行を遅延し、このt1時間後にプログラムをス
テツプ39に進める。
しかして、上記したプログラム36〜38の実行
により、以下の動作が得られる。すなわち、
I/O24eは上記各制御データを新たな制御
データが供給されるまで記憶すると同時に、励
磁電圧発生回路25に出力する。励磁電圧発生
回路25は、供給された制御データの各値E3,
E3,E4に対応した各励磁電圧Ea,Eb,Ec(0
<Ea=Eb<Ec)を形成して、これらを各電磁
石22a,22b,22cにそれぞれを出力す
る。これにより、各電磁石22a,22b,2
2cは励磁され、各導電性円板21a,21
b,21cにはうず電流が流れ、このうず電流
と各電磁石22a,22b,22cによる磁力
との相互作用により各導電性円板21a,21
b,21cには各励磁電圧Ea,Eb,Ecに応じ
た定常的な回転制動力が付与される。ところ
で、各導電性円板21a,21b,21cに付
与される回転制動力は、各軸13a,13d,
15aに対しその回転方向と逆向きに働くトル
クとして作用するとともに、円板の回転速度に
比例した大きさとなつて各軸13a,13d,
15aに対して粘性抵抗と同様の減衰作用を与
えるので、各軸13a,13d,15aには励
磁電圧Ea,Eb,Ecに応じたひきずり抵抗とダ
ンピング効果が付与されることになる。かかる
状態はt1時間保持され、その間に各軸13a,
13d,15aの回転変動(捩り振動)が良好
に減衰されて減少するため、動力伝達装置10
のガタによる打音やシヨツク及び駆動系の残留
ねじり振動が低減される。
上記した動作後に、CPU24bは、ステツ
プ39にて前記車速データVが零以上60以下であ
るか否かを判定し、「NO」と判定した場合に
はプログラムをステツプ40に進め、また
「YES」と判定した場合にはプログラムをステ
ツプ41に進める。ステツプ41にて、CPU24
bは前記車速データVが零であるか否かを判定
し、「NO」と判定した場合にはプログラムを
ステツプ42に進め、また「YES」と判定した
場合にはプログラムをステツプ43に進める。
ステツプ43からのプログラムの実行は上述し
た「ミツシヨンガラ音」を低減するためのもの
であり、以下にその動作を説明する。
ステツプ43にてCPU24bは、ステツプ31
にて取込んだ前記開度データθが零であるか否
かを判定し、「NO」と判定した場合にはプロ
グラムをステツプ44に進め、また「YES」と
判定した場合にはプログラムをステツプ45に進
める。
CPU24bは、ステツプ45にて「ミツシヨ
ンガラ音」の低減のために適した値E2,E1,
E1(但し、E1<E2)の制御データをI/O2
4eに出力する。I/O24eは各制御データ
を新たな制御データが供給されるまで記憶する
と同時に、励磁電圧発生回路25に出力する。
励磁電圧発生回路25は、供給された制御デー
タの各値E2,E1,E1に対応した各励磁電圧
Ea,Eb,Ec(Ea>Eb=Ec>0)を形成して、
これらを各電磁石22a,22b,22cにそ
れぞれを出力する。これにより、各電磁石22
a,22b,22cは励磁され、各導電性円板
21a,21b,21cには回転又は回動して
いることを条件にうず電流が流れ、このうず電
流と各電磁石22a,22b,22cによる磁
力との相互作用により各導電性円板21a,2
1b,21cには各励磁電圧Ea,Eb,Ecに応
じた定常的な回転制動力が付与される。
導電性円板21aに付与される回転制動力
は、入力軸13aに対しその回転方向と逆向き
に働くトルクとして作用するとともに、円板の
回転速度に比例した大きさとなつて入力軸13
aに対して粘性抵抗と同様の減衰作用を与える
ので、入力軸13aには励磁電圧Eaに応じた
ひきずり抵抗とダンピング効果が付与されるこ
とになる。このひきずり抵抗とダンピング効果
の付与により、クラツチ12のクラツチハブと
入力軸13aを接続するスプライン結合部(歯
車対とみることもできる)のガタが防止される
ので、エンジンの回転変動がスプライン結合部
により増幅されないようになるとともに、入力
軸13aそれ自体の回転変動が緩和される。そ
の結果、前記スプライン結合部により増幅され
て入力軸13aに伝達されていたエンジンの回
転変動が減少されるので、歯車13c,13c
……の叩き合いが減少して、「ミツシヨンガラ
音」が低減される。
なお、両導電性円板21b,21cに付与さ
れる回転制動力は出力軸13dや入力軸15a
が入力軸13aの回転によりガタつく場合にそ
れを抑えるように機能するものであり、「ミツ
シヨンガラ音」の低減には直接関係ないもので
あるため、ステツプ45にて出力される制御デー
タの値がE2,E0,E0となるようにし、両電磁
石22b,22cに出力される励磁電圧Eb,
Ecが零となるようにして(両電磁石22b,
22cが励磁されないようにして)実施するこ
とも可能である。
ステツプ45の処理後、CPU24bはプログ
ラムをステツプ31に戻し、車両の走行状態が変
わらないかぎり、上記ステツプ31〜39,41,
43,45からなる循環処理を実行し続ける。
しかして、車両の走行状態が変化した場合、
例えば、ステツプ31にて取込んだ前記開度デー
タθが零以外の値となつたときには、ステツプ
43にてCPU24bが「NO」と判定してプログ
ラムをステツプ44に進め、ステツプ44にて値
E0,E0,E0の制御データをI/O24eに出
力する。I/O24eはこの制御データを新た
な制御データが供給されるまで記憶すると同時
に、励磁電圧発生回路25に出力する。これに
より、各励磁電圧Ea,Eb,Ecが零となつて、
各電磁石22a,22b,22cの励磁が解除
され、各軸13a,13d,15aにはひきず
り抵抗とダンピング効果が付与されなくなる。
なお、ステツプ44の処理後、CPU24bはプ
ログラムをステツプ31に戻す。
また、走行状態の変化が車速である場合に
は、ステツプ41にてCPU24bがステツプ31
にて取込んだ前記車速データVに基づいて
「NO」と判定し、プログラムをステツプ42に
進める。ステツプ42にてCPU24bは前記車
速データVが零を越え20以下であるか否かを判
定し、「YES」と判定した場合にはプログラム
をステツプ40に進め、ステツプ40にて前記ステ
ツプ44と同様の処理をした後、プログラムをス
テツプ31に戻す。なお、ステツプ40にはステツ
プ39にて「NO」と判定された場合にも進む。
これにより、この場合にも、各電磁石22a,
22b,22cの励磁が解除され、各軸13
a,13d,15aにはひきずり抵抗とダンピ
ング効果が付与されなくなる。
一方、ステツプ42にてCPU24bが「NO」
と判定した場合には、プログラムをステツプ46
に進める。ステツプ46にてCPU24bは、前
記車速データVが20を越え30以下であるか否か
を判定し、「NO」と判定した場合にはプログ
ラムをステツプ47に進め、また「YES」と判
定した場合にはプログラムをステツプ48に進め
る。
ステツプ48からのプログラムの実行は上述し
た「デフガー音」を低減するためのものであ
り、以下にその動作を説明する。
ステツプ48にてCPU24bは、ステツプ31
にて取込んだ前記回転数データRが1000以上
2000以下であるか否かを判定し、「NO」と判
定した場合にはプログラムをステツプ49に進
め、また「YES」と判定した場合にはプログ
ラムをステツプ50に進める。ステツプ50にて
CPU24bは、ステツプ31にて取込んだ前記
開度データθが零以上10以下であるか否かを判
定し、「NO」と判定した場合にはプログラム
をステツプ49に進め、また「YES」と判定し
た場合にはプログラムをステツプ51に進める。
CPU24bは、ステツプ51にて「テフガー
音」の低減のために適した値E2,E2,E3(但
し、E3>E2)の制御データをI/O24eに
出力する。I/O24eはこの制御データを新
たな制御データが供給されるまで記憶すると同
時に、励磁電圧発生回路25に出力する。これ
により、上述したのと同様に、各導電性円板2
1a,21b,21cには各値E2,E2,E3に
応じた各励磁電圧Ea,Eb,Ec(0<Ea=Eb<
Ec)による定常的な回転制動力が付与される。
しかして、導電性円板21cに付与される回
転制動力は差動装置15の入力軸15aにひき
ずり抵抗とダンピング効果を付与するので、入
力軸15aに対してエンジン11側に位置する
動力伝達装置10の歯車対等によるガタが防止
されるとともに、入力軸15aそれ自体の回転
変動が緩和される。特に、この場合、フツクス
ジヨイント14a,14bに起因したプロペラ
シヤフト14及び入力軸15aの回転変動が同
ジヨイント14a,14b部のガタにより増幅
されないようになる。その結果、ドライブピニ
オン15c及び歯車機構15dの各歯車対の歯
車打音すなわち「デフガー音」が低減される。
なお、両導電性円板21a,21bに付与さ
れる回転制動力は、当該走行状態において、入
力軸13aや出力軸13dの回転変動を抑えて
ミツシヨンにおける歯車打音を低減するように
機能するものであり、「デフガー音」の低減に
は直接関係ないものであるため、ステツプ51に
て出力される制御データの値がE0,E0,E3と
なるようにし、両電磁石22a,22bに出力
される励磁電圧Ea,Ebが零となるようにして
実施することも可能である。
ステツプ51の処理後、CPU24bはプログ
ラムをステツプ31に戻し、車両の走行状態が特
定された状態(車速20〜30Km/h、エンジン回
転数1000〜2000rpm、スロツトル開度0〜10
%)にあるかぎり、上記ステツプ31〜39,41,
42,46,48,50,51からなる循環処理を実行し
続ける。
しかして、車両の走行状態が上記した特定の
状態から変化した場合、例えば、ステツプ31に
て取込んだ前記回転数データRが1000以上2000
以下以外の値となつたときには、ステツプ48に
てCPU24bが「NO」と判定してプログラム
をステツプ49に進め、またステツプ31にて取込
んだ前記開度データθが零以上10以下以外の値
となつたときには、ステツプ50にてCPU24
bが「NO」と判定してプログラムをステツプ
49に進める。ステツプ49にはCPU24bは、
前記ステツプ44と同様の処理をした後、プログ
ラムをステツプ31に戻す。これにより、この場
合にも、各電磁石22a,22b,22cの励
磁が解除され、各軸13a,13d,15aに
はひきずり抵抗とダンピング効果が付与されな
くなる。
また、走行状態の変化が車速であり、例え
ば、ステツプ31にて取込んだ前記車速データV
が20以下となつた場合には、ステツプ42にて
CPU24bが「YES」と判定し、プログラム
をステツプ40に進め、以後上述したプログラム
を実行するか、又はステツプ41にてCPU24
bが「YES」と判定し、プログラムをステツ
プ43に進め、以後上述したプログラムを実行す
る。また前記車速データVが30を越えたときに
は、ステツプ46にてCPU24bが「NO」と判
定して、プログラムをステツプ47に進める。ス
テツプ47にてCPU24bは、前記車速データ
Vが30を越え40以下であるか否かを判定し、
「NO」と判定した場合にはプログラムをステ
ツプ52に進め、また「YES」と判定した場合
にはプログラムをステツプ53に進める。ステツ
プ53にてCPU24bは前記ステツプ48と同様
に前記回転数データRが1000以上2000以下であ
るか否かを判定し、「YES」と判定した場合に
はプログラムをステツプ50に進め、以後上述し
たプログラムを実行する。またステツプ53にて
CPU24bが「NO」と判定した場合にはプロ
グラムをステツプ54に進める。
ステツプ54からのプログラムの実行は「ミツ
シヨンガー音」と「ミツシヨンジヤラ音」を低
減するためのものであるが、ここでは「ミツシ
ヨンガー音」に関連する動作のみを説明する。
ステツプ54にてCPU24bは前記回転数デ
ータRが2000を越え4000以下であるか否かを判
定し、「NO」と判定した場合にはプログラム
をステツプ55に進め、また「YES」と判定し
た場合にはプログラムをステツプ56に進める。
CPU24bはステツプ56にてステツプ31に
て取込んだ前記開度データθが30以上50以下で
あるか否かを判定し、「NO」と判定した場合
にてプログラムをステツプ57に進める。ステツ
プ57にてCPU24bは前記開度データθが零
以上10以下であるか否かを判定し、「NO」と
判定した場合にはプログラムをステツプ55に進
め、また「YES」と判定した場合にはプログ
ラムをステツプ58に進める。
CPU24bは、ステツプ58にて「ミツシヨ
ンガー音」の低減のために適した値E2,E2,
E1の制御データをI/O24eに出力する。
I/O24eはこの制御データを新たな制御デ
ータが供給されるまで記憶すると同時に、励磁
電圧発生回路25に出力する。これにより、上
述したのと同様に、各導電性円板21a,21
b,21cには各値E2,E2,E1に応じた各励
磁電圧Ea,Eb,Ecによる定常的な回転制動力
が付与される。
しかして、導電性円板21a,21bに付与
される回転制動力は変速機13の入力軸13a
と出力軸13dにひきずり抵抗とダンピング効
果を付与するので、上記「ミツシヨンガラ音」
の場合と同様に入力軸13aの回転変動が緩和
され、また歯車13c,13c……の各歯車対
のバツクラツシユに基づくガタがなくなるとと
もに、出力軸13dの回転変動が緩和される。
その結果、「ミツシヨンガー音」の直接の原因
となる歯車打音が低減される。
なお、導電性円板21cに付与される回転制
動力は、当該走行状態において、両ジヨイント
14a,14b部のガタをなくすとともに、差
動装置15の入力軸15aの回転変動を抑えて
差動装置15における歯車打音を低減するよう
に機能するものであり、「ミツシヨンガー音」
の低減には直接関係ないものであるため、ステ
ツプ58にて出力される制御データの値がE2,
E2,E0となるようにし、電磁石22cに出力
される励磁電圧Ecが零とするようにして実施
することも可能である。
ステツプ58の処理後、CPU24bはプログ
ラムをステツプ31に戻し、車両の走行状態が特
定された状態(車速30〜40Km/h、エンジン回
転数2000〜4000rpm、スロツトル開度0〜10
%)にあるかぎり、上記ステツプ31〜39,41,
42,46,47,53,54,56,57,58からなる循環
処理を実行し続ける。
しかして、車両の走行状態が上記した特定の
状態から変化した場合、例えば、ステツプ31に
て取込んだ前記回転数データRが2000以下(但
し、1000未満を除く)の値となつたときには、
ステツプ53にてCPU24bが「YES」と判定
してプログラムをステツプ50に進め、以後上述
したプログラムを実行する。また前記回転数デ
ータRが4000を越える値又は1000未満の値とな
つたときにはステツプ54にてCPU24bが
「NO」と判定してプログラムをステツプ55に
進め、またステツプ31にて取込んだ前記開度デ
ータθが零以上10以下以外(但し、30以上50以
下を除く)の値となつたときには、ステツプ57
にてCPU24bが「NO」と判定してプログラ
ムをステツプ55に進める。ステツプ55にて
CPU24bは、前記ステツプ44と同様の処理
をした後、プログラムをステツプ31に戻す。こ
れにより、この場合にも、各電磁石22a,2
2b,22cの励磁が解除され、各軸13a,
13d,15aにはひきずり抵抗とダンピング
効果が付与されなくなる。
また、走行状態の変化が車速であり、例え
ば、ステツプ31にて取込んだ前記車速データV
が30以下となつた場合には、ステツプ41,42又
は46にてCPU24bが「YES」と判定し、以
後上述した各プログラムを実行する。また前記
車速データVが40を越えたときには、ステツプ
47にてCPU24bが「NO」と判定して、プロ
グラムをステツプ52に進める。
ステツプ52からのプログラムの実行は、「ミ
ツシヨンガー音」と「ミツシヨンジヤラ音」を
低減するためのものであるが、ここでは「ミツ
シヨンジヤラ音に関する動作のみ説明する。
ステツプ52にてCPU24bは、ステツプ31
にて取込んだ前記回転数データRが2000以上
4000以下であるか否かを判定し、「NO」と判
定した場合にはプログラムをステツプ59に進
め、また「YES」と判定した場合にはプログ
ラムをステツプ60に進める。
CPU24bはステツプ60にてステツプ31に
て取込んだ前記開度データθが零以上10以下で
あるか否かを判定し、「YES」と判定した場合
にはプログラムをステツプ58に進め、以後上述
したプログラムを実行する。また、「NO」と
判定した場合にはプログラムをステツプ61に進
める。ステツプ61にてCPU24bは前記開度
データθが30以上50以下であるか否かを判定
し、「NO」と判定した場合にはプログラムを
ステツプ59に進め、また「YES」と判定した
場合にはプログラムをステツプ62に進める。な
お、ステツプ62は前記ステツプ56にてCPU2
4bが「YES」と判定した場合にも実行され
る。
CPU24bは、ステツプ62にて「ミツシヨ
ンジヤラ音」の低減のために適した値E3,E3,
E1の制御データをI/O24eに出力する。
I/O24eはこの制御データを新たな制御デ
ータが供給されるまで記憶すると同時に、励磁
電圧発生回路25に出力する。これにより、上
述したのと同様に、各導電性円板21a,21
b,21cには各値E3,E3,E1に応じた各励
磁電圧Ea,Eb,Ecによる定常的な回転制動力
が付与される。
しかして、導電性円板21a,21bに付与
される回転制動力は変速機13の入力軸13a
と出力軸13dに上記「ミツシヨンガー音」の
場合より大きいひきずり抵抗とダンピング効果
を付与するので、入力軸13aと出力軸13d
は上記「ミツシヨンガー音」の場合以上に回転
変動を緩和される。その結果、「ミツシヨンジ
ヤラ音」が効果的に低減される。
なお、導電性円板21cに付与される回転制
動力は、当該走行状態において、両ジヨイント
14a,14b部のガタをなくすとともに、差
動装置15の入力軸15aの回転変動を抑えて
差動装置15における歯車打音を低減するよう
に機能するものであり、「ミツシヨンジヤラ音」
の低減には直接関係ないものであるため、ステ
ツプ62にて出力される制御データがE3,E3,
E0となるようにし、電磁石22cに出力され
る励磁電圧Ecが零となるようにして実施する
ことも可能である。
ステツプ62の処理後、CPU24bはプログ
ラムをステツプ31に戻し、車両の走行状態が特
定された状態(車速40〜60Km/h、エンジン回
転数2000〜4000rpm、スロツトル開度30〜50
%)にあるかぎり、上記ステツプ31〜39,41,
42,46,47,52,60,61,62からなる循環処理
を実行し続ける。
しかして、車両の走行状態が上記した特定の
状態から変化した場合、例えば、ステツプ31に
て取込んだ前記回転数データRが2000以上4000
以下以外の値となつたときには、ステツプ52に
てCPU24bが「NO」と判定してプログラム
をステツプ59に進め、またステツプ31にて取込
んだ前記開度データθが30以上50以下以外(但
し、零以上10以下を除く)の値となつたときに
は、ステツプ61にてCPU24bが「NO」と判
定してプログラムをステツプ59に進める。ステ
ツプ59にてCPU24bは、前記ステツプ44と
同様の処理をした後、プログラムをステツプ31
に戻す。これにより、この場合にも、各電磁石
22a,22b,22cの励磁が解除され、各
軸13a,13d,15aにはひきずり抵抗と
ダンピング効果が付与されなくなる。
また、前記開度データθが零以上10以下の値
となつたときには、ステツプ60にてCPU24
bが「YES」と判定してプログラムをステツ
プ58に進め、以後上述したプログラムを実行す
る。
また、走行状態の変化が車速であり、ステツ
プ31にて取込んだ前記車速データVが30以下と
なつた場合には、ステツプ41,42又は46にて
CPU24bが「YES」と判定し、以後上述し
た各プログラムを実行する。また前記車速デー
タVが60を越えた場合には、ステツプ39にて
CPU24bが「NO」と判定して、プログラム
をステツプ40に進め、以後上述したプログラム
を実行する。
第4図に示したフローチヤートは、発進時や
変速時においてクラツチ11が断状態から接続
状態とされたときにCPU24bが実行するプ
ログラム(割込プログラム)を示していて、同
プログラムの実行により得られる動作を以下に
説明する。
CPU24bは、クラツチ11が断状態から
接続状態とされたときクラツチスイツチ23
d、クラツチ断続検出回路23eから得られる
信号をI/O24eを介して入力したとき、第
3図に示したプログラム(メインプログラム)
の実行を一時中断して、ステツプ70〜74からな
るプログラムを実行する。
ステツプ70にてCPU24bはメインプログ
ラムの実行を中断し、プログラムをステツプ71
に進める。CPU24bは、ステツプ71〜73に
て上述したステツプ36〜38と同様の処理をした
後、プログラムをステツプ74に進める。このた
め、ステツプ71〜73の実行により動力伝達装置
10のガタに起因して生じる打音やシヨツク及
び駆動系の残留ねじり振動が低減される。また
ステツプ74にてCPU24bはプログラムを中
断したメインプログラムに戻す。
以上の動作説明からも理解できるとおり、上記
実施例によれば、スロツトル開度センサ23cや
クラツチスイツチ23d及びクラツチ断続検出回
路23eから動力伝達装置10の動力伝達状態が
特定の変化をしたことを判別して、入力軸13
a,15a及び出力軸13dに適切かつ有効なひ
きずり抵抗とダンピング効果を設定時間付与する
ようにしたので、動力損失を最小限に抑えて当該
動力伝達装置10のガタによる打音やシヨツク及
び駆動系の残留ねじり振動を効果的に低減するこ
とができる。
また、上記実施例によれば、車速センサ23
a、エンジン回転数センサ23b及びスロツトル
開度センサ23cによつて車両の走行状態を判別
することにより、歯車打音の種類を検出して、該
歯車打音の発生箇所毎及び発生種類毎に入力軸1
3a,15a及び出力軸13dに適切かつ有効な
ひきずり抵抗とダンピング効果を付与するように
したので、動力損失を最小限に抑えて効率よく歯
車打音を低減できる。また、電磁石22a〜22
cを定常的な励磁電流により励磁するのみでよい
ので装置全体のコストが低減できる。
〔変形例〕
上記実施例においては、当該動力伝達装置の動
力伝達状態を検出する手段として、スロツトル開
度センサ23cとクラツチスイツチ23d及びク
ラツチ断続検出回路23eを採用したが、他の手
段(例えば、アクセルペダルの踏み込み量を検出
する手段)にて当該動力伝達装置の動力伝達状態
を検出して本考案を実施することも可能である。
また、上記実施例においては、各電磁石22
a,22b,22cに供給される電流が励磁電圧
発生回路25から出力される電圧によつて決定さ
れるようにしたが、励磁電圧発生回路25に代え
てパルス発生回路を採用し、同回路から出力され
るパルスによつて各電磁石22a,22b,22
cに供給される電流が決定されるようにしてもよ
い。
更に、上記実施例においては、スロツトル開度
の変化率が40%/秒以上であるとき各値E3,E3,
E4に対応した各励磁電圧Ea,Eb,Ecが各電磁石
22a,22b,22cに出力されるようにした
が、スロツトル開度の変化率の判定レベルを多段
階とし、各段階ごとに最適な電圧が各電磁石に出
力されるようにすれば、伝達トルクの変化量に応
じた減衰効果を発揮させることができ、更に少な
い電力で当該動力伝達装置のガタによる打音やシ
ヨツク及び駆動系の残留ねじり振動を低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一例を示す回転変動低減装置
が適用された車両用動力伝達装置の全体概略図、
第2図は第1図に示したクラツチスイツチとクラ
ツチ断続検出回路の一例を示す回路図、第3図及
び第4図は第1図のマイクロコンピユータにて実
行されるプログラムに対応するフローチヤートで
ある。 符号の説明、10……動力伝達装置、11……
エンジン、12……クラツチ、13……変速機、
13a……入力軸、13b……ハウジング、13
d……出力軸、14……プロペラシヤフト、14
a,14b……フツクスジヨイント、15……差
動装置、15a……入力軸、15b……デフキヤ
リア、20……回転変動低減装置、21a,21
b,21c……導電性円板、22a,22b,2
2c……電磁石、23a……車速センサ、23b
……エンジン回転数センサ、23c……スロツト
ル開度センサ、23d……クラツチスイツチ、2
3e……クラツチ断続検出回路、24……マイク
ロコンピユータ、25……励磁電圧発生回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジン等駆動源と駆動輪を接続する車両用動
    力伝達装置のクラツチより駆動輪側に設けられた
    回転部材に一体的に設けた導電性円板と、 この導電性円板に対向するように固定部材に設
    けられ前記導電性円板との協働により前記回転部
    材にひきずり抵抗とダンピング効果を付与する電
    磁石と、 前記クラツチの断状態から接続状態への変化又
    はスロツトル開度の変化速度が所定値以上になつ
    たことを検出することによつて当該動力伝達装置
    の動力伝達状態の急な変化を検出する検出手段
    と、 この検出手段による検出に応答して前記電磁石
    を所定の電流によつて設定時間励磁する制御手段
    とを備えてなる車両用動力伝達装置における回転
    変動低減装置。
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