JPH0611910Y2 - 電動油圧キャブチルト装置のチルト制御回路 - Google Patents

電動油圧キャブチルト装置のチルト制御回路

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JPH0611910Y2
JPH0611910Y2 JP3886888U JP3886888U JPH0611910Y2 JP H0611910 Y2 JPH0611910 Y2 JP H0611910Y2 JP 3886888 U JP3886888 U JP 3886888U JP 3886888 U JP3886888 U JP 3886888U JP H0611910 Y2 JPH0611910 Y2 JP H0611910Y2
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秀樹 奥
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UD Trucks Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はトラックのキャブをチルトするための電動油圧
キャブチルト装置におけるチルト制御回路の改良に関す
る。
(従来の技術) トラックのキャブを、油圧シリンダを利用してチルトア
ップ並びにチルトダウンさせるものがあるが、この場
合、油圧シリンダに圧油を送る油圧ポンプは電動モータ
により駆動している(たとえば実開昭59−10067
号公報参照)。
つまり、第3図に示すように、キャブ1を駆動するため
の油圧シリンダ2が、フレーム3とキャブ1の間に介装
され、油圧シリンダ2を伸長することによりチルトヒン
ジ4を中心にしてキャブ1が前方に展開する。油圧シリ
ンダ2には油圧ポンプ5からの圧油が図示しない切換弁
を介して送り込まれ、これによって油圧シリンダ2が伸
びたり、縮んだりして、リンク6を介してキャブ1を上
昇、下降させる。油圧ポンプ5は内蔵された電動モータ
(図示せず)により回転駆動されるが、この電動モータ
の回転を制御するために、キャブ1が正規の着座位置、
つまりチルトダウン位置にあるとき、並びに前方に展開
したチルトアップ位置にあるとき、さらには油圧シタン
ダ2の伸縮状態をそれぞれ検出する、チルトロックスイ
ッチ7、チルトストッパスイッチ8、シリンダストロー
クスイッチ9が設けられ、これらの検出信号に基づいて
を電動モータを駆動制御している。
この電動モータの駆動回路は、従来第2図のように構成
されていた。
電動モータ10の駆動を制御するリレー11が設けら
れ、リレー11を介して車載のバッテリに通電される。
リレー11の作動を制御するために、電源に接続された
チルトストッパスイッチ8に対して、シリンダストロー
クスイッチ9とチルトロックスイッチ7との並列回路が
接続され、さらにこれらに対して押しボタン式の起動ス
イッチ12及び電動モータ10のサーマルスイッチ14
が直列に介装される。
また、これらスイッチ回路が閉成したときに作動するブ
ザー13が設けらる。
前記チルトストッパスイッチ8はキャブ1がチルトダウ
ン時にオンで、チルトアップ時にオフとなり、またチル
トロックスイッチ7はチルトダウン時にオフとなり、さ
らにシリンダストロークスイッチ9はシリンダ2が最収
縮したときにオフとなる。
したがって、キャブ1をチルトアップするには、チルト
ロックを解除してチルトロックスイッチ7をオンにす
る。するとこのときチルトストッパスイッチ8はオンで
あるから、ブザー13が鳴る。
ブザー13が鳴ってから起動スイッチ12を閉じると、
リレー11のコイルに通電されてその接点が閉じ、電動
モータ10に電流が流れ、油圧ポンプ5が回転を始め
る。
このとき図示しない切換弁をチルトアップ側に切換てお
くことにより、油圧シリンダ2が伸長していき、キャブ
1がチルトアップされる。油圧シリンダ2が伸び出す
と、シリンダストロークスイッチ9はオフからオンに切
換わる。
キャブ1が完全にチルトアップされてチルトストッパが
作動すると、これを検出してチルトストッパスイッチ8
がオンからオフに切換わる。これによりブザー13が鳴
り止むと同時にリレー11がオフになり電動モータ10
が止まるので、起動スイッチ12をオフに切換え、電動
モータ10を停止状態に保持する。
次ぎにこのようにチルトアップした状態からキャブ1を
下げるには、チルトストッパを解除してチルトストッパ
スイッチ8をオンに切換える。このとき、チルトロック
スイッチ7とシリンダストロークスイッチ9は共にオン
であるから、切換えと同時にブザー13が鳴り、これを
合図にして起動スイッチ12をオンに投入すれば、リレ
ー11が作動して電動モータ10が回転する。
チルトダウン時は前記切換弁をチルトダウン側に切換え
ておくことにより、油圧ポンプ5から油圧シリンダ2に
対する圧油の供給方向が逆になり、油圧シリンダ2は収
縮していく。
キャブ1がチルトダウン位置に到達すると、まずチルト
ロックが作動してチルトロックスイッチ7がオフに切換
わるが、この状態ではシリンダストロークスイッチ9が
まだオンを維持するため、ブザー13はそのまま鳴り続
け、さらに油圧シリンダ2はリンク6を引き込みながら
縮む。
そして油圧シリンダ2が完全に収縮位置に達すると、シ
リンダストロークスイッチ9がオフに切換わり、ブザー
13の作動が停止すると共にリレー11がオフになり、
電動モータ10の回転が止まる。これを見て起動スイッ
チ12をオフに切換え、電動モータ10を完全に停止状
態に保持する。
油圧シリンダ2はリンク6を介してキャブ1の底面に凍
結しているが、車両走行時の振動により油圧シリンダ2
がキャブ1と衝突することのないように、チルトダウン
後に最収縮位置まで作動させるのである。
そして上記チルトアップ、チルトダウンのいずれについ
ても、作動が完了するまでブザー13が鳴り続けるの
で、これを判断して起動スイッチ12を操作することに
より、安全にキャブ1をチルト操作するとができる。
(考案が解決しようとする課題) ところで、この装置にあっては、シリンダストロークス
イッチ9と、チルトロックスイッチ7とが常に並列状態
に接続されているため、シリンダストロークスイッチ9
がオフのまま故障しても、チルトロックスイッチ7がオ
ンになっている限り、キャブ1のチルトアップ、チルト
ダウンのいずれについても、一見すると正常な作動が行
なわれ、このときチルトアップ時はまだ良いのである
が、チルトダウン時には油圧シリンダ2が完全に収縮位
置になくても、チルトダウンが完了したと判断される不
都合を生じる。
つまり、チルトダウン時にチルトスイッパを解除してチ
ルトストッパスイッチ8をオンにすると、シリンダスト
ロークスイッチ9がオフのまま故障していても、チルト
ロックスイッチ7がオンのためにブザー13が鳴り、起
動スイッチ12を入れさえすれば電動モータ10が起動
し、油圧シリンダ2は下がる。
しかし、チルトダウン位置でチルトロックが作動してチ
ルトロックスイッチ7がオフに切換わると、シリンダス
トロークスイッチ9がオフであるため、即座にブザー1
3が停止すると共にリレー11を介して電動モータ10
も止まる。
この結果、油圧シリンダ2がリンク6を引き込んで完全
に収縮していないにもかかわらず、チルトダウンを完了
したと判断されてしまい、この状態で車両を走行する
と、キャブ1の上下振動により油圧シリンダ2の先端が
キャブ1の底面に当たり、油圧シリンダ2を損傷する危
険があった。
なお、シリンダストロークスイッチ9がオンのまま故障
しているときは、たとえばチルトアップ時はチルトロッ
クスイッチ7を解除しないうちからシリンダストローク
スイッチ9を介してブザー13が作動するので、異常が
ただちに判断でき、少なくともオンのまま故障したとき
は、誤作動を回避できる。
本考案はこのような問題に着目して、これらの問題点を
解決することを目的として提案された。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するために本考案は、電動モータにより
駆動される油圧ポンプからの圧油の供給を受け、キャブ
をチルトする油圧シリンダを備えた電動油圧キャブチル
ト装置において、チルトアップ位置でチルトストッパの
ロック状態を検出するスイッチに対して、互い並列接続
された油圧シリンダのストローク状態を検出するスイッ
チと、チルトダウン位置でチルトロックのロック状態を
検出するスイッチと接続し、さらにこれらに対して起動
スイッチと前記電動モータのリレーとを直列に電源に挿
入する一方、前記シリンダストロークスイッチはシリン
ダの伸縮位置に応じて、チルトロックスイッチをチルト
ストッパスイッチに対して選択的に直列接続する三方切
換スイッチで構成する。
(作用) シリンダストロークスイッチが故障を起こすと、三方切
換スイッチはブザー側を、チルトストッパスイッチとチ
ルロックスイッチのいずれに対しても接続しないため、
電動モータには一切通電されず、異常がただちに判別で
きる。
(実施例) 第1図に示すように、本考案ではシリンダストロークス
イッチ9が2つの接点AとBをもつ三方切換スイッチで
構成され、チルトストッパスイッチ8と、チルトロック
スイッチ7とに対して、油圧シリンダ2のストローク位
置によりスイッチ9は選択的に直列に接続する。
つまり、シリンダストロークスイッチ9は油圧シリンダ
2が最収縮位置で機械的に押圧されると接点B側に切換
わり、これ以外では油圧シリンダ2がわずかにストロー
クしても、接点A側に自動的に復帰するようになってい
る。
その他の構成は第2図と同様なため、同一部分には同一
符号を付することにする。
したがって、キャブ1のチルトアップ時は、チルトロッ
クを解除してチルトロックスイッチ7をオンにすると、
シリンダストロークスイッチ9が接点B側にあるため、
ただちにブザー13が鳴り、これを合図にして起動スイ
ッチ12を投入すれば、電動モータ10が起動されて油
圧ポンプ5が回り、油圧シリンダ2は伸長方向に作動す
る。
油圧シリンダ2が伸びだすとシリンダストロークスイッ
チ9は接点BからAへと切換わり、チルトロックスイッ
チ7の直列接続が解除されるが、チルトストッパスイッ
チ8から接点Aを経てブザー13側に通電され続けるの
で、そのまま電動モータ10の回転が継続する。
キャブ1がチルトアップ位置に到達すると、チルトスト
ッパスイッチ8がオフに切換わるため、ブザー13側へ
の電流が遮断され、電動モータ10は停止する。これに
より起動スイッチ12から手を離してオフに切換える。
次にチルトダウン時は、チルトストッパを解除すること
によりチルトストッパスイッチ8がオンになり、シリン
ダストロークスイッチ9の接点Aを通してブザー13に
通電されるので、これを合図にして起動スイッチ12を
オンにすれば、電動モータ10が起動され、油圧シリン
ダ2は収縮を開始する。
チルトダウン位置にキャブ1が到達すると、まずチルト
ロックスイッチ7がオフに切換わるが、このときシリン
ダストロークスイッチ9は接点A側のため、そのまま電
動モータ10は作動を続け、油圧シリンダ2はさらに最
収縮位置まで縮む。
最収縮位置にくるとシリンダストロークスイッチ9が接
点B側に切換わり、チルトロックスイッチ7がチルトス
トッパスイッチ8に対して直列に挿入されるが、既にチ
ルトロックスイッチ7はオフに切換わっているため、た
だちにブザー13側への電流が遮断され、これにより電
動モータ10の回転が停止し、油圧シリンダ2が最収縮
位置に保持される。
ところで、シリンダストロークスイッチ9が故障を起こ
し、接点AあるいはBのいずれでもない中間状態にまま
になったとすると、チルトストッパスイッチ8あるいは
チルトロックスイッチ7のいずれがオンになっても、ブ
ザー13側には電流が流れず、したがって電動モータ1
0は一切作動しないため、このことから異常がただちに
判断できる。
ただしチルトダウン位置にあって、油圧シリンダ2が最
収縮した後に故障したときは、接点B側に機械的に押圧
されているため、チルトロックを解除すると、ただちに
ブザー13側に通電されるが、起動スイッチ12を押し
て電動モータ10を作動させると、油圧シリンダ2が少
し伸びた時点で、シリンダストロークスイッチ9が接点
Bから離れ、しかも接点A側にも接続しなくなるため、
その場で通電が遮断されて電動モータ10は停止する。
したがって、このときにはキャブ1のチルトアップが途
中で中止されるので、異常が発生したことが直ぐに分か
る。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、シリンダストロークスイ
ッチの故障時にはただちに異常を判断することができ、
したがって従来のように油圧シリンダが最収縮位置より
も伸びたままで車両を走行する危険がなく、安全性が向
上する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の実施例を示すチルト制御部の電気回路
図、第2図は従来例の同じく電気回路図、第3図はチル
ト装置の構成図である。 1…キャブ、2…油圧シリンダ、5…油圧ポンプ、7…
チルトロックスイッチ、8…チルトストッパスイッチ、
9…シリンダストロークスイッチ、10…電動モータ、
11…リレー、13…ブザー、A,B…接点。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動モータにより駆動される油圧ポンプか
    らの圧油の供給を受け、キャブをチルトする油圧シリン
    ダを備えた電動油圧キャブチルト装置において、チルト
    アップ位置でチルトストッパのロック状態を検出するス
    イッチに対して、互い並列接続された油圧シリンダのス
    トローク状態を検出するスイッチと、チルトダウン位置
    でチルトロックのロック状態を検出するスイッチと接続
    し、さらにこれらに対して起動スイッチと前記電動モー
    タのリレーとを直列に電源に挿入する一方、前記シリン
    ダストロークスイッチはシリンダの伸縮位置に応じて、
    チルトロックスイッチをチルトストッパスイッチに対し
    て選択的に直列接続する三方切換スイッチで構成するこ
    とを特徴とする電動油圧キャブチルト装置のチルト制御
    回路。
JP3886888U 1988-03-24 1988-03-24 電動油圧キャブチルト装置のチルト制御回路 Expired - Lifetime JPH0611910Y2 (ja)

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JPH01141187U JPH01141187U (ja) 1989-09-27
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