JPH0611886Y2 - 車体前部構造 - Google Patents

車体前部構造

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JPH0611886Y2
JPH0611886Y2 JP1987135211U JP13521187U JPH0611886Y2 JP H0611886 Y2 JPH0611886 Y2 JP H0611886Y2 JP 1987135211 U JP1987135211 U JP 1987135211U JP 13521187 U JP13521187 U JP 13521187U JP H0611886 Y2 JPH0611886 Y2 JP H0611886Y2
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JP
Japan
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pillar
closed cross
vehicle body
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apron
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JPS6440777U (ja
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淳一 原田
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Toyota Motor Corp
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車体前部構造に係り、詳細には前輪からの上下
方向入力が伝達されるメンバのキヤビン構成メンバとの
連結構造に関する。
[従来の技術] 第5図に示されるように、キヤビン10の前方にエンジ
ンルーム12を備える自動車の車体前部構造では、フエ
ンダエプロン14が側壁をなしてエンジンルーム12を
隔成している。フエンダエプロン14には、下部にフロ
ントサイドメンバ16が結合され、上部にフエンダエプ
ロンアツパメンバ20が結合されている。フロントサイ
ドメンバ16の後端部は、キヤビン10の側部下端に配
置されたロツカ22や、ダツシユパネルと結合されるダ
ツシユロアリインフオースに結合されている。
また、フエンダエプロンアツパメンバ20は第6図に示
されるように閉じ断面をなして後端部が別板のカウルト
ツプサイド24及びリインフオース26で延長されてフ
ロントピラー28の高さ方向中間部(ベルトライン部)
に結合されている。このフエンダエプロンアツパメンバ
20の閉じ断面はフロントピラー28との連結部で終了
している。フロントピラー28は上部がピラーアウタ3
0とピラーインナ32とが結合されて閉じ断面に構成さ
れ、下部がピラーアウタ30とカウルサイドパネル34
とが結合されて第7図に示されるように閉じ断面に構成
され、これら閉じ断面は互に連続して上下方向へ延びて
いる。
エンジンルーム12の側端部には、フエンダエプロン1
4とフエンダエプロンアツパメンバ20とフロントサイ
ドメンバ16とに結合されて、アツパサポート36が車
体幅方向中央へ向けて突出配置されている。アツパサポ
ート36には、前輪38を支持するフロントサスペンシ
ヨンの一部をなすシヨツクアブソーバ40及びコイルス
プリング42が支持されている。
アツパサポート36には、シヨツクアブソーバ40及び
コイルスプリング42を介して、前輪38からの上下方
向入力が伝達される。この入力はフロントサイドメンバ
16及びフエンダエプロンアツパメンバ20へ伝達され
るが、シヨツクアブソーバ40及びコイルスプリング4
2はフエンダエプロンアツバメンバ20の近傍でアツパ
サポート36へ支持されているので、多くはフエンダエ
プロンアツパメンバ20へ伝達される。
しかしながら、従来のフエンタエプロンアツパメンバ2
0のフロントピラー28への結合構造では、両者の結合
剛性が充分ではないために、フエンダエプロンアツパメ
ンバ20のキヤビン構成メンバに対する結合剛性が充分
ではなく、車両の操縦安定性の向上やキヤビン10にお
ける振動・騒音の低減に問題を及ぼしていた。
さらに、従来構造ではエプロンアツパメンバ20はフロ
ントピラー28に片持ちされた構造となるので、エプロ
ンアツパメンバ20への前記入力荷重に対する剛性が低
く、このことも車両の操縦安定性の向上やキヤビン10
における振動・騒音の低減に問題を及ぼしていた。
また、第8図に示されるように閉じ断面のフロントサイ
ドメンバ44が後端部をフロントピラー46の高さ方向
中間部(ベルトライン部)に結合された車体構造が知ら
れている。この車体構造では、前輪からの入力はフロン
トサイドメンバ44を介してフロントピラー46へ伝達
されるが、この車体構造でもフロントサイドメンバ44
のフロントピラー46への結合剛性が充分ではないの
で、フロントサイドメンバ44のキヤビン構成メンバに
対する結合剛性が充分ではなく、車両の操縦安定性の向
上やキヤビンにおける振動・騒音の低減に問題を及ぼし
ていた。
そこで、前輪からの上下方向入力が伝達される上記のよ
うなメンバとフロントピラーとの結合剛性を高めて、操
縦安定性の向上及びキヤビンの振動・騒音の低減を図っ
た技術が実開昭58−132781号、実公昭62−1
1261号、実公昭62−10216号等で提案されて
いる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、これらの技術でもキヤビン構成メンバに
対する結合剛性を充分に高めることができず、さらにこ
れを高めることができる車体前部構造の開発が望まれて
いた。
本考案は上記に鑑み、車体前後方向を長手方向として配
置され前輪からの上下方向入力が伝達される第1のメン
バとキヤビン構成メンバとの結合剛性を高めると同時
に、前記入力荷重に対する第1のメンバの剛性を高める
ことが可能な車体前部構造を提供することが目的であ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案に係る車体前部構造では、車体前後方向を長手方
向として配置され前輪からの上下方向入力が伝達される
閉じ断面構造とされた第1のメンバと、第1のメンバの
後端部が高さ方向中間部の前部へ連結される閉じ断面構
造とされたフロントピラーと、第1のメンバの前輪から
の上下方向入力伝達部近傍の下部に前端部が連結され後
端部がロツカの前端部及びフロントピラーの下端部に連
結される閉じ断面構造を形成する第2のメンバと、を備
えたことを特徴としている。
[作用] 上記構成の本考案では、第2のメンバの前端部が、第1
のメンバの前輪からの上下方向入力伝達部近傍の下部に
連結され、第2のメンバの後端部が、ロツカの前端部及
びフロントピラーの下端部に連結されており、閉じ断面
構造とされた第1のメンバと、閉じ断面構造とされたフ
ロントピラーと連結する閉じ断面構造を形成している。
従って、第1のメンバがキヤビン構成メンバであるロツ
カとも連結するので、第1のメンバのロツカ等のキヤビ
ン構成メンバへの結合剛性が高められる。
また、第2のメンバは第1のメンバとフロントピラーと
で一平面内に入る閉じ断面構造によるトラス構造を構成
するので、第1のメンバへの前輪からの上下方向入力に
対する第2のメンバの剛性が高められる。
[実施例] 第1図乃至第4図には本考案に係る車体前部構造の実施
例が示されている。図中、矢印FR方向は車体前方を示
し、矢印IN方向は車体幅方向内方を示し、矢印UP方
向は車体上方を示している。
第1図に示されるように、第1のメンバとしてのフエン
ダエプロンアツパメンバ50は、車体幅方向内方に向け
て開口した略コ字形断面のエプロンアツパアウタ52と
平板状のエプロンアツパインナ54とが長手交差方向の
両端部同士を重ね合わされて結合されて、第2図に示さ
れるような閉じ断面に構成されている。
このフエンダエプロンアツパメンバ50の後端部は、エ
プロンアツパインナ54がエプロンアツパアウタ52よ
りも後方へ向けて長く延出している。フエンダエプロン
アツパメンバ50の後端部には、エプロンアツパアウタ
52にピラーアウタ56の前端部が重ね合わされて結合
され、エプロンアツパインナ54にはカウルサイドイン
ナ58が重ね合わされて結合されている。このカウルサ
イドインナ58にはピラーアウタ56の下端部も重ね合
わされて結合されている。これにより、第3図に示され
るように、ピラーアウタ56とエプロンアツパインナ5
4とカウルサイドインナ58とで、フエンダエプロンア
ツパメンバ50で構成される閉じ断面に連続した閉じ断
面を構成している。
カウルサイドインナ58はピラーアウタ56とで閉じ断
面を構成して上方へ向けて延出し、端部がピラーインナ
60と重ね合わされて結合されている。ピラーインナ6
0はピラーアウタ56と長手交差方向の両端部同士を重
ね合わされて結合されて閉じ断面を構成して上方へ向け
て延出している。
上記構成により、ピラーアウタ56とカウルサイドイン
ナ58とピラーインナ60とから形成されるフロントピ
ラー62の上部は、これらの部材によって構成される閉
じ断面がフエンダエプロンアツパメンバ50によって構
成される閉じ断面と連続したものとなっている。
上記フエンダエプロンアツパメンバ50には、エプロン
アツパアウタ52に車両幅方向内方に向けて開口した略
コ字形断面の第2のメンバとしてのカウルサイドメンバ
64の上端部が3箇所の溶接面で結合されている。カウ
ルサイドメンバ64の下端部は、ロツカ66の前端部を
内方に包み込むようにして重なり合ってロツカ66に結
合されている。このカウルサイドメンバ64の中間部前
端面は前輪を避けるように滑らかに湾曲されている。ま
た、上記ピラーアウタ56には車両幅方向内方に向けて
開口した略コ字形断面のピラーロアアウタ68の上端部
が3箇所の溶接面で結合されている。ピラーロアアウタ
68の下端部は、カウルサイドメンバ64の下部に結合
されている。
これらカウルサイドメンバ64及びピラーロアアウタ6
8の車両幅方向内方側の端部は、第4図に示されるよう
に上記カウルサイドインナ58に重ね合わされて結合さ
れて閉じ断面を構成し、ピラーロアアウタ68は第3図
に示されるようにカウルサイドインナ58とで上記フロ
ントピラー62の下部を形成している。
なお、フエンダエプロンアツパメンバ50には、カウル
サイドメンバ64が結合された部分の近傍に図示しない
アツパサポートが結合され、前輪からの上下方向入力の
多くはアツパサポートを介してフエンダエプロンアツパ
メンバ50へ伝達されるようになっている。
次に本実施例の作用を説明する。
上記のように構成される本実施例の車体前部構造では、
フエンダエプロンアツパメンバ50へ伝達された前輪か
らの上下方向入力は、フロントピラー62へ伝達される
とともに、カウルサイドメンバ64を介してロツカ66
へ伝達される。従って、フエンダエプロンアツパメンバ
50への入力荷重は分散されてキヤビン構成メンバへ伝
達されるので、フエンダエプロンアツパメンバ50のキ
ヤビン構成メンバへの結合剛性が高められることにな
り、操縦安定性の向上及びキヤビンの振動・騒音の低減
が達成される。
一方、カウルサイドメンバ64は、カウルサイドインナ
58に結合されて閉じ断面を構成するピラーロアアウタ
68と、フエンダエプロンアツパメンバ50とで一平面
内に入る閉じ断面構造によるトラス構造を構成するの
で、フエンダエプロンアツパメンバ50へ伝達された前
輪からの上下方向入力をトラス構造で受けることにな
り、この入力荷重に対するフエンダエプロンアツパメン
バ50の剛性が高められる。従って、この点からも操縦
安定性の向上及びキヤビンの振動・騒音の低減が達成さ
れる。
なお、フエンダエプロンアツパメンバ50へのカウルサ
イドメンバ64の結合位置は、アツパサポートにでき得
る限り近ずけることで、より高い効果を得ることができ
る。
さらに、本実施例ではフエンダエプロンアツパメンバ5
0とフロントピラー62とは、両者が構成する閉じ断面
が滑らかに連続するように結合されており、板合せの数
も少なくなっているので、両者の結合剛性が大幅に高め
られている。従って、これによっても操縦安定性の向上
及びキヤビンの振動・騒音の低減が達成される。
なお、上記実施例ではピラーアウタ56とエプロンアツ
パアウタ52とを別部材としたが、生産上の問題がなけ
れば一体の部材とすることで効果をさらに高めることが
できる。
また、本考案は上記実施例に限らず、従来技術として説
明した第8図に示されるような車体構造に適用して、第
2のメンバで第1のメンバとしてのフロントサイドメン
バをロツカに連結するようにすることも可能である。
[考案の効果] 以上に説明した通り本考案に係る車体前部構造では、車
体前後方向を長手方向として配置され前輪からの上下方
向入力が伝達される閉じ断面構造とされた第1のメンバ
と、第1のメンバの後端部が高さ方向中間部の前部へ連
結される閉じ断面構造とされたフロントピラーと、第1
のメンバの前輪からの上下方向入力伝達部近傍の下部に
前端部が連結され後端部がロツカの前端部及びフロント
ピラーの下端部に連結される閉じ断面構造を形成する第
2のメンバと、を備えた構成としたので、第1のメンバ
とキヤビン構成メンバとの結合剛性を高めると同時に、
前記入力荷重に対する第1のメンバの剛性を高めること
ができ、操縦安定性の向上及びキヤビンの振動・騒音の
低減が達成される効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車体前部構造の実施例を示す斜視
図、第2図は第1図のII−II線矢視断面図、第3図は第
1図のIII−III線矢視断面図、第4図は第1図のIV−IV
線矢視断面図、第5図は従来構造の概要を示す車体骨格
図、第6図は第5図のVI部詳細斜視図、第7図は第6図
のVII−VII線矢視断面図、第8図は他の従来構造の概要
を示す車体骨格図である。 50……フエンダエプロンアツパメンバ、 58……カウルサイドインナ、 62……フロントピラー、 64……カウルサイドメンバ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体前後方向を長手方向として配置され前
    輪からの上下方向入力が伝達される閉じ断面構造とされ
    た第1のメンバと、第1のメンバの後端部が高さ方向中
    間部の前部へ連結される閉じ断面構造とされたフロント
    ピラーと、第1のメンバの前輪からの上下方向入力伝達
    部近傍の下部に前端部が連結され後端部がロツカの前端
    部及びフロントピラーの下端部に連結される閉じ断面構
    造を形成する第2のメンバと、を備えたことを特徴とす
    る車体前部構造。
JP1987135211U 1987-09-04 1987-09-04 車体前部構造 Expired - Lifetime JPH0611886Y2 (ja)

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JPS6440777U JPS6440777U (ja) 1989-03-10
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JP2013129296A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Unipres Corp 自動車車体の前部骨格構造
JP2014177146A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Daihatsu Motor Co Ltd オープンカーの側部車体構造

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JPS62130984U (ja) * 1986-02-12 1987-08-18

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