JPH0611874A - 電子写真用像形成部材 - Google Patents

電子写真用像形成部材

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JPH0611874A
JPH0611874A JP5081072A JP8107293A JPH0611874A JP H0611874 A JPH0611874 A JP H0611874A JP 5081072 A JP5081072 A JP 5081072A JP 8107293 A JP8107293 A JP 8107293A JP H0611874 A JPH0611874 A JP H0611874A
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英一 井上
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勇 清水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた電気的、光学的、光導電的特性を有
し、経時変化が少なく、繰返し使用による劣化が殆んど
なく、光応答速度が良く、暗減衰速度が小さい優れた特
性を有する電子写真用像形成部材を提供すること。 【構成】 支持体上にグロー放電分解によって形成され
た、可視域の照射光に感応して容易に光励起電荷担体を
生成する非晶質シリコンの第1の層104と、第1の層
104で生成された光励起電荷担体が注入されこれを輸
送するエネルギーギャップの相対的に大きな非導電性の
炭素またはシリコンを主成分元素とする非晶質半導体の
第2の層105とが積層されていて、それら層104,
105とがヘテロ接合を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光(ここでは広義の光
で、紫外光線、可視光線、赤外光線、X線、γ線等を示
す)のような電磁波に感受性のある電子写真用像形成部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真用像形成部材における光導電層
を構成する光導電材料としては、高感度、高抵抗であっ
て視感度にできる限り近いスペクトル特性を有するこ
と、光応答速度が大きいこと、可視光領域での光吸収係
数が大きいこと、光や熱等による外的影響に対して安定
性が大であること、更に加えるならば、製造時或いは使
用時において、人体に対して無公害性であるかまたは低
公害性であること、等々の特性が要求される。
【0003】殊に、事務機としてオフィスで使用される
電子写真装置内に組込まれる電子写真用像形成部材の場
合には、上記の使用時における公害性は重要な問題点で
ある。しかしながら、従来の、例えばSe,CdS,Z
nO等の無機光導電材料やポリ−Nビニルカルバゾール
(PVCz),トリニトロフルオレノン(TNF)等の
有機光導電材料(OPC)は、上記の諸条件の総てを水
準以上で必ずしも満足しているとは断言し難い。
【0004】例えばTeやAsを含むSe系光導電層を
有する電子写真用像形成部材は、確かに分光感度領域は
改良されるが、光疲労が大きくなるために、同一原稿を
連続的に繰返しコピーすると複写画像の画像濃度の低下
やバックグランドの汚れ(白地部分のカブリ)を生じた
り、また、引き続き他の原稿をコピーすると前の原稿の
画像が残像として複写される(ゴースト現象)等の欠点
を有している。また、CdS,ZnO等の無機光導電材
料は粒状とされて適当な電気絶縁性の有機重合性結着剤
中に分散された、いわゆる、バインダー系光導電層とし
て適用されるが、このバインダー系光導電層は、しかし
ながら基本的に構成材料が光導電材料と樹脂結着剤の二
成分系であるし、かつ光導電材料粒子が結着剤中に均一
に分散されて形成されなければならない特殊性の為に、
光導電層の電気的及び光導電的特性や物理的化学的特性
を決定するパラメーターが多い。従って、かかるパラメ
ーターを厳密に調整しなければ所望の特性を有する光導
電層を再現性良く形成することができずに歩留りの低下
を招き量産性に欠けるという欠点がある。
【0005】また、バインダー系光導電層は、分散系と
いう特殊性故に、層全体がポーラスになっており、その
ために湿度依存性が著しく、多湿雰囲気中で使用すると
電気的特性の劣化をきたし、高品質の複写画像が得られ
なくなる場合が少なくない。更には、光導電層のポーラ
ス性は、現像の際の現像剤の層中への侵入を招来し、離
型性、クリーニング性が低下するばかりか使用不能を招
く原因ともなり、殊に、液体現像剤を使用すると毛管現
象による促進をうけてそのキャリアー溶剤と共に現像剤
が層中に浸透するので上記の点は著しい。
【0006】また、最近注目されているPVKやTNF
等の有機光導電材料を使用する電子写真用像形成部材に
おいては、耐湿性、耐コロナイオン性、クリーニング性
に欠け、また感度が低い、可視光領域における分光感度
領域が狭くかつ短波長域に片寄っている等の欠点を有
し、極限定された範囲でしか使途に供されていない。従
って、電子写真用像形成部材に適用される上述の諸問題
点の解決された優れた光導電層を形成する第三の材料が
所望されている。
【0007】そのような材料として最近有望視されてい
るものの中に例えばアモルファスシリコン(以後a−S
iと略記する)がある。a−Si膜は、開発初期のころ
は、その製造法や製造条件によって、その構造が左右さ
れる為に種々の電気的特性・光学的特性を示し、再現性
の点に大きな問題を抱えていた。例えば、初期におい
て、真空蒸着法やスパッターリング法で形成されたa−
Si膜は、ボイド等の欠陥を多量に含んでいて、その為
に電気的性質も光学的性質も大きく影響を受け、基礎物
性の研究材料としてもそれ程注目されてはいず、応用の
ための研究開発もなされなかった。
【0008】しかしながら、アモルファスでは、p,n
制御が不可能とされていたのが、a−Siにおいて19
76年初頭にアモルファスとしては初めてp−n接合が
実現し得るという報告(Applid Physics
Letter;Vol.28,No.2,15Jan
uary 1976)がなされて以来、大きな関心が集
められ、以後上記の不純物のドーピングによってp−n
接合が得られることに加えて結晶性シリコン(c−Si
と略記する)では非常に弱いルミネセンスがa−Siで
は高効率で観測できるという観点から、例えば米国特許
第4,064,521号にみられるように主として太陽
電池(光起電器)への応用に研究開発の穂先が向けられ
てきている。そして該米国特許は、基体にシラン中グロ
ー放電により得たa−Si体を重ね、その上に金属層
と、電極を内包する抗反射層を有してなる太陽電池を開
示している。該米国特許にはまた、前記a−Si体につ
いて、一言、それに水素原子が存在すれば良好な電子特
性に有利であると思われる、と記載されているが、これ
についてはそれ以上の開示はなく事実として具体化され
たものではない。
【0009】このように、これまでに報告されているa
−Si膜は、太陽電池用として開発されたものであるの
で、その電気的特性・光学的特性の点において、電子写
真感光体の光導電層としては使用し得ないのが実情であ
る。即ち、太陽電池は、太陽エネルギーを電流の形に変
換して取り出すので、SN比が良くて、効率良く電流を
取り出すには、a−Si膜の抵抗は小さくなければなら
ないが余り抵抗が小さすぎると光感度が低下し、SN比
が悪くなるので、その特性の一つとしての抵抗は105
〜108Ω・cm程度が要求される。
【0010】しかしながら、この程度の抵抗(暗抵抗:
暗所での抵抗)を有するa−Si膜は、電子写真感光体
の光導電層としては、あまりにも抵抗(暗抵抗)が低く
過ぎて、現在、知られている電子写真法を適用するので
は全く使用し得ない。また、電子写真感光体の光導電層
形成材料としては、明抵抗(光照射時の抵抗)が暗抵抗
に較べて2〜4桁程度小さいことが要求されるが、従
来、報告されているa−Si膜では精々2桁程度である
ので、この点においても従来のa−Si膜では、その特
性を充分満足し得る光導電層とは成り得なかった。
【0011】また、別には、これまでのa−Si膜に関
する報告では、暗抵抗を増大させると光感度が低下し、
例えば、暗抵抗が 1010Ω・cmでのa−Si膜で
は、光抵抗も同程度の値を示すことが示されているが、
この点においても、従来のa−Si膜は電子写真感光体
の光導電層とは成り得なかった。そして、電子写真感光
体の光導電層は、上記要件の外に、静電特性、耐コロナ
イオン性、耐溶剤性、耐光疲労性、耐湿性、耐熱性、耐
摩耗性、クリーニング性等の要件を満足するものでなけ
ればならない。
【0012】a−Siについて報告した文献はいくつか
見られるが、それ等のいずれにも前述の各種要件を満足
する電子写真感光体の光導電層を示唆するところは見当
たらない。例えば、Journal of Photo
graphic Science Vol.25,N
o.3,pp.127〜128(May/June 1
977)には、グロー放電によるa−Siの製法が報告
されているが、その製法及び得られるa−Siについて
の具体的開示は全くなく、単に得られるa−Siが特徴
的密度状態と輸送特性を有する光導電物質たり得ること
を記載するにとどまっている。
【0013】また、Applied Physics
Letters,Vol.30,No.11,pp.5
61−563(June 1,1977)には、グロー
放電法で作製した水素化a−Siについての記載はある
が、膜の厚みと水素原子の量的関係を開示するにとどま
っている。
【0014】更に、Solid States Com
munications Vol.23 pp.155
−158(1977)には、rfスパッター法で作製し
た水素化a−Siについて報告されているが、その内容
はそうしたa−Siの性状についての試験、その結果の
検討であり、その中でスパッター法で作製した水素化a
−Siの太陽電池材料としての使用可能性を示唆し、そ
れが暗導電性が非常に低くしたがって光電池の内部抵抗
は非常に高いであろうと推測している程度であり、報告
の結論のところで、“しかしながら水素原子導入の機能
としての光応答の詳細な挙動は、輸送及び再結合におけ
るSi−H反結合状態の役割について新たな問題を提起
する。また、H−補償SiからSi−H合金に至るまで
を含めて、その物質の変化する原子配列及び構造を注意
深く検討する必要があることは明らかである。これが系
統的に行われるまでは、ここに述べたような試験から導
き出される結論は、それらが示唆する新たな観点に対し
ての予備的なものとして考えるべきである。”としてい
るところであって、上述した電子写真感光体の光導電層
については全く触れるところはない。
【0015】更にまた、Journal of Ele
ctrochemical Society,Vol.
116,No.1,pp.77−81(Januar
y,1969)には、シランガスからアモルファスシリ
コン膜を堆積するについての方法、得られたものについ
ての電気抵抗、活性化エネルギー、光学的性質等が記載
されているが、電子写真法への適用について触れるとこ
ろは全くなく、また、水素原子含有量、抵抗値、高感
度、SN比の関係等電子写真法での使用について不可欠
な諸要件についての示唆もない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、a−Siに
ついて電子写真感光体の光導電層への応用という観点か
ら総括的に鋭意研究検討を続けた結果、特定のa−Si
が、電子写真感光体の光導電層形成材料として充分使用
し得るばかりでなく、従来の電子写真感光体の光導電層
形成材料と較べてみても殆んどの点において極めて凌駕
している事実を見い出したことに基づいて完成せしめた
ものである。本発明は、従って、a−Siの利点を損な
わずに、電子写真用像形成部材の光導電層に適用させる
という観点から、a−Siを含めた多数の光導電材料に
ついて鋭意研究検討を続けた結果、前述の諸問題の全て
を解決し得る極めて優れた電子写真用像形成部材を設計
し製造し得ることに成功したものである。
【0017】本発明は電気的、光学的、光導的特性が常
時安定していて、感度が極めて高く、耐光疲労性、耐熱
性に著しく長け、繰り返し使用に際しても劣化現象を起
さない電子写真用像形成部材を提供することを主たる目
的とする。本発明の他の目的は、濃度が高く、ハーフト
ーンが鮮明に出てかつ解像度の高い、高品質画像を得る
ことが容易にできる電子写真用像形成部材を提供するこ
とである。本発明のもう一つの目的は、分光感度領域が
略々全可視光領域を覆っており暗減衰速度が小さくて光
応答速度が速い電子写真用像形成部材を提供することで
もある。本発明の更にもう一つの目的は、耐摩耗性、ク
リーニング性、耐溶剤性に優れた電子写真用像形成部材
を提供することでもある。更に別の目的は、可視光全域
に亘って略一定の光感度を有すると共に、可視光領域で
の光吸収係数の比較的大きい電子写真用像形成部材を提
供することでもある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真用像形
成部材は、 支持体上に第1および第2の層をグロー放
電分解によって形成し、前記第1の層を可視域の照射光
に感応して容易に光励起電荷担体を生成する非晶質シリ
コン層、前記第2の層を前記第1の層で生成された光励
起電荷担体が注入されこれを輸送するエネルギーギャッ
プの相対的に大きな非導電性の炭素またはシリコンを主
成分元素とする非晶質半導体層とし、前記第1の層と第
2の層とがヘテロ接合を形成しているものである。尚、
以下の記載において、a−Si:H層は水素化アモルフ
ァスシリコン層を意味し、a−無機半導体層はアモルフ
ァス無機半導体層を意味する。
【0019】以上のような構成層とされる光導電層を有
する本発明の電子写真用像形成部材は電気的特性、光学
的特性及び光導電的特性が全面的に均一であって、しか
も斯かる均一性には経時変化がなく、かつ驚くべきこと
には、静電的特性、耐コロナイオン性、耐溶剤性、耐摩
耗性、クリーニング性等に長けているために、繰り返し
使用による電子写真特性の劣化が殆どない、更にはま
た、可視光全域に亘って略々一定の光感度を有すると共
に、可視光領域での光吸収係数が大きく、光応答速度が
良い、暗減衰速度が小さい、等々数々の優れた特性を有
する。
【0020】以下、図面に従って本発明を具体的に説明
する。図1は、本発明の電子写真用像形成部材の好適な
実施態様例の1つの層構成を模式的に示したものであ
る。図1に示される電子写真用像形成部材101は、電
子写真用としての支持体102上に光導電層103が形
成されており、該光導電層103は自由表面107を有
している。光導電層103は、層104と層105とを
構成層とし、層104及び層105の何れか一方が後述
する方法で形成されるa−Si:Hで構成され、他方の
層がa−無機半導体で構成されてヘテロ接合部106が
設けられる。
【0021】本発明において、a−Si:H層は、下記
のタイプのa−Si:Hの中の一種類で層形成するかま
たは少なくとも二種類を選択し、異なるタイプのものが
層接合される状態として層形成することによって得られ
る。 n型・・・ドナー(donor)のみを含むもの、
或いは、ドナーとアクセプター(accepter)と
の両方を含み、ドナーの濃度(Nd)が高いもの。 p型・・・アクセプターのみを含むもの、或いは、
ドナーとアクセプターとの両方を含み、アクセプターの
濃度(Nd)が高いもの。 i型・・・Na Nd 0のものまたは、Na N
dのもの。
【0022】本発明における光導電層を構成する層とし
ての〜のタイプのa−Si:Hの層は、後に詳述す
るようにグロー放電法や反応スパッターリング法等によ
る層形成の際に、n型不純物またはp型不純物、或いは
両不純物を、形成されるa−Si:Hの層中にその量を
制御してドーピングしてやることによって形成される。
この場合、本発明者等の実験結果からの知見によれば、
層中の不純物の濃度を1015〜1019cm3の範囲内に
調整することによって、より強いn型(またはより強い
p型)のa−Si:H層からより弱いn型(またはより
弱いp型)のa−Si:H層を形成することができる。
【0023】〜のタイプのa−Si:H層は、グロ
ー放電法、スパッターリング法、イオンインプランテー
ション法、イオンプレーティング法等によって形成され
る。これらの製造法は、製造条件、設備資本投下の負荷
程度、製造規模、製造される光導電層に所望される電気
的、光学的、及び光電的特性等の要因によって適宜選択
されて採用されるが、所望する特性を有する光導電層を
製造するための制御が比較的容易である、〜のタイ
プに制御するための形成されるa−Si:H層中に不純
物を導入するのにIII族またはV族の不純物を置換型
で導入することができる等の利点からグロー放電法が好
適に採用される。形成されるa−Si:H層へのHの含
有は、層を形成する際、製造装置系内にSiH4,Si2
6等の化合物またはH2の形で導入し、気体放電によっ
て、それらの化合物またはH2を分解して、層中に、層
の成長に併せて含有させる。
【0024】本発明者の知見によれば、a−Si:H層
中のHの含有量は、形成される電子写真用像形成部材
が、実際面において優れたものとして適用され得るか否
かを左右する大きな要因の一つであって、極めて重要で
あることが判明している。
【0025】本発明において、形成される電子写真用像
形成部材を実際面において充分適用させ得るためには、
a−Si:H層中に含有されるHの量は1〜40原子
%、好適には5〜30原子%とされるのが望ましい。
【0026】a−Si:H層中へのHの含有は、例え
ば、グロー放電法では、a−Si:Hを形成する出発物
質としてSiH4,Si26等の水素化硅素ガスを使用
するのであれば、後述される実施例に記述される成膜条
件とすることによってSiH4,Si26等の水素化硅
素ガスが分解してa−Si:H層が形成される際、Hは
所望量層中に含有されるが、更にHの層中への含有を一
層効率良く行なうには、a−Si:H層を形成する際
に、グロー放電を行なう装置系内にH2ガスを導入して
やれば良い。
【0027】スパッターリング法による場合にはAr等
の不活性ガスまたはこのガスをベースとした混合ガス雰
囲気中で、Siをターゲットとしてスパッターリングを
行なう際に、H2ガスを導入してやるかまたはSiH4
Si26等の水素化硅素ガス、或いは、不純物のドーピ
ングも兼ねてB26,PH3等のガスを導入してやれば
良い。
【0028】a−Si:H層は、製造時の不純物のドー
ピングによって前記〜のタイプに制御することがで
きる。a−Si:H層中にドーピングされる不純物とし
ては、a−Si:H層をp型にするには、周期律表第I
II族Aの元素、例えばB,Al,Ga,In,Tl等
が好適なものとして挙げられ、n型にする場合には、周
期律表第V族Aの元素、例えばN,P,As,Sb,B
i等が好適なものとして挙げられる。a−Si:H層中
にドーピングされる不純物の量は、所望される電気的、
光学的、及び光電的特性に応じて適宜決定されるが、周
期律表第III族Aの不純物の場合には通常10-6〜1
-3原子%、好適には10-5〜10-4原子%、周期律表
第V族Aの不純物の場合には通常10-8〜10-3原子
%、好適には10-8〜10-4原子%とされるのが望まし
い。
【0029】これら不純物のa−Si層中へのドーピン
グ方法は、a−Si:H層を形成する際に採用される製
造方法によって各々異なるものであって、具体的には、
以降の説明または実施例において詳述される。
【0030】本発明におけるa−Si:H層の層厚とし
ては、所望される電子写真特性を有する光導電層が形成
されるように、他の構成層との相互関係の基に適宜決定
されるものであるが、通常の場合0.3〜50μ、好適
には0.5〜80μ、最適には0.8〜20μとされる
のが望ましい。
【0031】本発明において、a−無機半導体層を形成
する材料としては、a−Si:H層と積層されて電気的
に良好なヘテロ接合部を形成し、光導電層全体としては
a−Si:H層単独の場合よりも可視光領域の光感度領
域を増大させるようなa−無機半導体材料が選択して使
用される。更にはこのようなa−無機半導体材料で形成
されるa−無機半導体層は、本発明における光導電層は
その内部に接合部を有するので、従来のものに対して比
較的暗抵抗値が低くても良いが、1011Ω・cm以上の
暗抵抗値を有するように形成される方が所望される電子
写真特性を有する電子写真用像形成部材を製造する場合
の製造条件の自由度及び使用する材料の選択の自由度を
充分広くとれるので好ましいものである。
【0032】また、別には、本発明の目的を一層効果的
に達成するためには、a−無機半導体層を形成するa−
無機半導体のバンドギャップεgがa−Si:H層を形
成するa−Si:HのバンドギャップEgよりも大きい
ような材料を選択してa−無機半導体層を形成する。例
えば、得られる電子写真用像形成部材に可視光全域に亘
って略々一定の光感度を与え、また、その光吸収係数を
増大させるためには、εgが2.1±0.4eV(1.
7eV≦εg≦2.5eV)の範囲内にあるa−無機半
導体を選択して使用するのが好ましいものである。
【0033】本発明において、a−無機半導体層を形成
する具体的な材料の有効なものとしては、例えばSe,
Te,S或いはこれらの中の二種以上から成るa−無機
半導体材料、更には、これらにAs,Ge,Siを加え
た更に別にはAgやCu等の金を微量加えたa−無機半
導体材料、等のカルコゲン化合物、SiOやSiO2
の硅素酸化物、Oを微量(102〜105ppm)含んだ
a−Si,Cを102〜105ppm含んだa−Si等が
挙げられる。上記のカルコゲン化合物としては、例え
ば、As2Se3,0.2%程度のAgを含んだAs2
3,As23,0.2%程度のAgを含んだAs
23,AsSe19,Se19S,Se99Ge,Se9
e,AsSe9,As2Se2Te等が好適なものとして
使用することができる。これら列挙したa−無機半導体
層形成材料は、積層されるa−Si:H層との整合が具
合い良く行なわれるようにa−Si:H層に要求される
特性との相互関係の基に、前記所望される条件を満足し
得る範囲内において適宜所望の材料を選択して使用する
のが望ましい。
【0034】本発明においては、a−無機半導体層の層
厚は設計される電子写真用像形成部材に要求する電子写
真特性と実用的適性に応じて適宜決定されるものである
が、通常、0.1〜70μ、好適には0.2〜60μ、
最適には0.2〜50μとされるのが望ましい。これら
の数値範囲からの前記層厚の選択は、例えば光導電層全
体系として要求される特性を効果的に達成させるための
諸機能の中の何なる機能をa−無機半導体層に荷わせる
かという点とそのために選択される材料とに応じて適宜
なされる。例えば、a−無機半導体層に、電気的な障壁
層としての機能を主に荷わせる場合には下限として0.
1μ、上限としては高々1.0μ程度の層厚とされれば
良いものであり、また障壁層としての機能的役割に加え
て、光導電層に要求される電気容量の主なる部分を荷う
機能的役割が要求される場合には1.0〜60μ程度と
され、更に別には電気容量を荷う機能と光照射によって
電荷を発生する電荷発生層としての機能の一端を荷うこ
とを主に要求される場合には、1.0〜70μ程度とさ
れ、また、別には障壁層の機能と前記電荷発生層として
の機能の一端を荷うことが主に要求される場合には、
0.2〜50μ程度とされる。
【0035】本発明においては、層104と層105と
を各々構成する材料の伝導型の極性を各々選択してヘテ
ロ接合部106を形成することは、本発明の目的を一層
効果的に達成するために極めて重要な要素である。即
ち、層104と層105との積層によって形成されるヘ
テロ接合部106への逆バイアス効果を顕著に打ち出
し、重要な暗減衰の改善を飛躍的に行なうには、例えば
層104がn型の場合には、層105はp型に、逆に層
104がp型の場合には、層105はn型に、或いは層
104がn型またはp型の場合には、層105はi型
に、層104がi型の場合には、層105はn型または
p型とされるのが好ましいものである。具体的には、例
えばn型のa−Si:H層とp型のカルコゲナイドガラ
ス系のa−無機半導体層との積層、p型のa−Si:H
層とSiO,SiO2等のn型のa−無機半導体層との
積層等が挙げられる。
【0036】図1に示した電子写真用像形成部材101
としては最も基本的な構成例を示したために、光導電層
103中には1つのヘテロ接合部しか示されてないが本
発明においてはこの点に限定されるものではなく、本発
明の目的の達成を阻止しない範囲において光導電層10
3は、複数のヘテロ接合を設ける多層構成としても良い
ものである。例えば、支持体102側から、a−Si:
H層・a−無機半導体層・a−Si:H層,a−無機半
導体層・a−Si:H層・a−無機半導体層等とした層
構成例が挙げられる。
【0037】本発明においては、光導電層103は、前
述したように具体的にはa−Si:H層と該層とは異な
った材料で形成されるa−無機半導体層とを構成層とす
るが、更に別の層を第3層としてい構成層に加えて設計
しても良い。例えば、光導電層に要求される機能の1つ
である電荷輸送機能を有する層を第3層として別に設け
ることができる。
【0038】電荷輸送層を構成する材料としては光照射
によって発生された電荷が該層と接触して設けられる層
より効果的に注入されるように電気的に良好な接合状態
を前記接触する層と形成し得、電荷の輸送効率の良いも
のが有効に使用される。そのような電荷輸送層を形成す
る材料としては、多くの有機半導体材料(OPC)が挙
げられる。
【0039】具体的には、例えば以下に示されるものが
有効なものとして挙げられる。ポリビニルカルバゾール
(PVCz):(TNF)(単量体でのモル比1:
1)、テトラニトロフルオレノン、ジニトロアントラセ
ン、ジニトロアクリデン、テトラシアノフイレン、ジニ
トロアントラキノン、PVCz、カルバゾール、N−エ
チルカルバゾール、N−イソプロピルカルバゾール、N
−フェニルカルバゾール、テトラフェニルピレン、1−
メチルピレン、ペリレン、クリセン、アントラセン、テ
トラセン、テトラフテン、エリスロミン、2−フェニル
ナフタリン、アザピレン、フルオレン、フルオレノン、
1−エチルピレン、アセチルピレン、2,3−ベンゾク
リセン、3,4−ベンゾピレン、1,4−ブロモピレ
ン、フェニルインドール、ピラリゾン誘導体、ポリイミ
ダゾピロロン、ポリイミドイミダゾピロロン、ポリイミ
ド、ポリイミドオキサドール、ポリアミドベンゾイミダ
ゾール、ポリパラフェニレン、ポリビニルピレン、ポリ
ビニルテトラセン、ポリビニルペリレン、ポリビニルテ
トラフエン、ポリアクニロニトルである。
【0040】電荷輸送層の層厚は、本発明の目的を達成
するために該層に要求される特性及び電荷発生層との関
係において適宜決定されるものであるが、通常は5〜7
0μ、好適には10〜60μとされるのが望ましいもの
である。
【0041】本発明において、光導電層全体系としての
層厚としては、該層を構成する層が、その付加される機
能が充分発揮されるように前記した数値範囲から選択さ
れた層厚値を有するように設計される上に、光導電層全
体系として、所望される電子写真特性、殊に電気的、光
学的及び光電的特性及び適用される電子写真法、更には
使用条件、例えば、可撓性が要求されるか否か等に応じ
て適宜決定されるものであるが、通常の場合1〜80
μ、好適には2〜70μ、最適には2〜50μとされる
のが望ましい。
【0042】本発明において支持体102として有効に
使用されるものとしては、支持体102上に直接設けら
れる層との電気的接合状態が所望特性を満たすものであ
れば、電子写真分野において通常使用されているものは
大概使用され得る。そのようなものとして、具体的に
は、例えば下記のものが好適なものとして挙げられる。
ステンレス,Al,Cr,Mo,Au,Ir,Nb,T
a,V,Ti,Pt,Pd等の金属またはこれらの合金
等の導電性支持体、または、これらの金属が、表面に設
けられた導電性支持体或いは、耐熱性、少なくとも光導
電層103を形成する際の温度において耐熱性を示す合
成樹脂のフィルムまたはシート、またはガラス、セラミ
ック等の電気絶縁支持体等が有効なものとして挙げられ
る。支持体102はその上に光導電層103が堆積され
る前に、一連の清浄処理が施される。このような清浄処
理において、一般的には、例えば金属性支持体であれ
ば、エッチングによって表面を効果的に清浄化するアル
カリ性または酸性の溶液と接触される。その後、支持体
は清浄雰囲気中で乾燥され、その後の準備処理がなけれ
ば、次いで光導電層を支持体上に形成するための装置の
堆積室内の所定位置に設置される。電気絶縁性支持体の
場合には、必要に応じて、その表面を導電処理される。
【0043】例えば、ガラスであれば、In23,Sn
2等でその表面が導電処理され、或いはポリイミドフ
ィルム等の合成樹脂フィルムであれば、Al,Ag,P
b,Zn,Ni,Au,Cr,Mo,Ir,Nb,T
a,V,Ti,Pt等の金属を以って真空蒸着、電子ビ
ーム蒸着、スパッターリング等で処理し、または前記金
属でラミネート処理して、その表面が導電処理される。
支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、板状等、任
意の形状とし得、所望によって、その形状は決定される
が、電子写真に適用する場合連続高速複写用とするに
は、無端ベルト状または円筒状とするのが望ましい。
【0044】支持体の厚さは、所望通りの電子写真用像
形成部材が形成されるように適宜決定されるが、可撓性
が要求される場合には、支持体としての機能が充分発揮
される範囲内であれば、可能な限り薄くされる。しかし
ながら、このような場合、支持体の製造上及び取扱い
上、機械的強度等の点から、通常は10μ以上とされ
る。
【0045】図1に示される電子写真用像形成部材の如
き、光導電層103が自由表面107を有し、該自由表
面107に、静電像形成のための帯電処理が施されるも
のにおいては、光導電層103と支持体102との間
に、静電像形成の際の帯電処理時に支持体102側から
のキャリアーの注入を阻止する働きのある障壁層を設け
るのが一層好ましいものである。この障壁層を形成する
材料としては、選択される支持体の種類及び形成される
光導電層の電気的特性に応じて適宜選択されて使用され
る。そのような材料としては、例えば、Au,Ir,P
t,Rh,Pd,Mo等の金属、Al23等の絶縁性無
機酸化物、MgF2,或いはポリエチレン,ポリカーボ
ネイト,ポリウレタン,ポリパラキシリレン等の絶縁性
有機化合物等である。
【0046】本発明においては、適用する電子写真プロ
セスによっては光導電層103上に表面被覆層が設けら
れる。表面被覆層に要求される特性は、適用する電子写
真プロセスによって各々異なる。即ち、例えば、USP
3666363公報、USP3734609公報に記載
されているような電子写真プロセスを適用するのであれ
ば、表面被覆層は、電気的絶縁性であって、帯電処理を
受けた際の静電荷保持能が充分あって、ある程度以上の
厚みがあることが要求されるが、例えば、カールソンプ
ロセスの如き電子写真プロセスを適用するのであれば、
静電像形成後の明部の電位は非常に小さいことが望まし
いので表面被覆層の厚さとしては非常に薄いことが要求
される。表面被覆層は、その所望される電気的特性を満
足するのに加えて、光導電層103に化学的・物理的に
悪影響を与えないこと、光導電層との電気的接触性及び
接着性、更には耐湿性、耐摩耗性、クリーニング性等を
考慮して形成される。
【0047】表面被覆層形成材料として有効に使用され
るものとして、その代表的なのは、ポリエチレンテレフ
タレート,ポリカーボネート,ポリプロピレン,ポリ塩
化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリビニルアルコー
ル,ポリスチレン,ポリアミド,ポリ四弗化エチレン,
ポリ三弗化塩化エチレン,ポリ弗化ビニリデン,六弗化
プロピレン,四弗化エチレンコポリマー,三弗化エチレ
ン,弗化ビニリデンコポリマー,ポリブテン,ポリビニ
ルブチラール,ポリウレタン等の合成樹脂,ジアセテー
ト,トリアセテート等のセルロース誘導体等が挙げられ
る。これ等の合成樹脂またはセルロース誘導体は、フィ
ルム状とされて光導電層上に貼合されても良く、また、
それ等の塗布液を形成して、光導電層103上に塗布
し、膜形成しても良い。表面被覆層の層厚は、所望され
る特性に応じて適宜決定されるが、通常の場合、0.5
〜70μ程度とされる。
【0048】殊に表面被覆層が光導電層103の単なる
保護層としての機能を要求される場合には、通常の場
合、10μ以下とされ、逆に電気的絶縁層としての機能
が要求される場合には、通常の場合10μ以上とされ
る。
【0049】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説
明する。
【0050】
【実施例1】図2に示す装置を用い、以下のように本発
明の電子写真用像形成部材を作成し、画像形成処理を施
して画像出しを行った。表面が清浄にされたガラス基板
(コーニング7059:コーニング社製:1mm厚,4
cm×4cm,両面光学研磨)の一方に、電子ビーム蒸
着法によってAuを200Å蒸着し、下地電極を設け
た。このガラス基板を、グロー放電堆積槽201内の所
定位置にある固定部材203に固定した。次いで、メイ
ンバルブ220を全開して堆積槽201内の空気を排気
し、約5×10-5Torrの真空度にした。その後ヒー
ター204を点火してガラス基板を均一に加熱して20
0℃に上昇させ、この温度に保った。その後、補助バル
ブ219を全開し、引き続いてボンベ207のバルブ2
21を全開した後、流量調節バルブ213を徐々に開い
て、ボンベ207よりSiH4ガスを堆積槽201内に
導入した。この時、メインバルブ220を調節して堆積
槽201内の真空度が0.075Torrに保持される
ようにした。
【0051】続いて、高周波電源205のスイッチをO
Nにして、誘導コイル206に13.56MHzの高周
波電圧を印加してグロー放電を起こし、ガラス基板上に
a−Si:H層を形成した。この時の入力グロー放電電
力は2Wであった。また、この時のa−Si:H層の成
長速度は、約4Å/secであって約40分間真空堆積
を行い、ガラス基板上に1.0μ厚のa−Si:H層を
形成した。このようにしてa−Si:H層の形成された
基板を、堆積終了後、メインバルブ220、バルブ21
6、流量調節バルブ213、補助バルブ219を閉じ、
基板温度が、100℃以下になるのを確認した後リーク
バルブ228を開いて堆積槽201内の真空を破り、外
部に取り出した。
【0052】次いで、上記のようにして形成されたa−
Si:H層上に真空蒸着法によってアモルファスセレン
(a−Se)層を1.0μ/mmの析出速度で2μ厚に
積層した。この析出中、a−Si:H層は室温のまま保
持した。
【0053】こうして得られた像形成部材に次に示すよ
うな方法の画像形成処理を施した。先ず、暗中におい
て、電流電圧−6KVで負コロナ帯電を上記像形成部材
表面に行い、表面電位の暗減衰を表面電位計で観察した
ところ、極めて電荷保持能は優れており、数分間に渡っ
て初期電位の75%以上を保持することが判明した。
【0054】次に、450,550,650nm(それ
ぞれ±5nm幅の波長純度)の干渉フィルターとニュー
トラルデンシトフィルター(NDフィルター)を各々組
み合わせて各波長で約100ergの光エネルギー量と
なる光で透明シート上のテスト画像パターンを通して、
上記像形成部材に照射し静電像に変換した。次いでそれ
ぞれについて、正帯電粉体トナーで現像したところ、い
づれも良質かつほとんど同一の濃淡を表現した。更に、
750nmの波長光に対しても、良好なトナー画像を提
供した。
【0055】
【実施例2】実施例1と同一の装置を用いて、表面が清
浄にされた1mm厚4cm×4cmのアルミニウム基板
を実施例1と同様に固定部材203に固定した。
【0056】次いで、メインバルブ220を全開して堆
積槽201内の空気を排気し、約5×10-5Torrの
真空度にした。その後ヒーター204を点火してアルミ
ニウム基板を均一に加熱して170℃に上昇させ、この
温度に保った。その後、補助バルブ219を全開し、引
き続いてボンベ207のバルブ216、ボンベ208の
バルブ217を全開した後、流量調節バルブ213及び
214を徐々に開いて、ボンベ207よりSiH4ガス
を、ボンベ208よりB26ガスを堆積槽201内に導
入した。フローメーター210と211の読みからB2
6/SiH4=10ppmとなるように調節バルブ21
3,214を開いた。この時、メインバルブ220を調
節して堆積槽201内の真空度が約0.075Torr
に保持されるようにした。
【0057】続いて、高周波電源205のスイッチをO
Nにして、誘導コイル206に13.56MHzの高周
波電圧を印加してグロー放電を起こし、アルミニウム基
板上にa−Si:H層を形成した。この時のグロー放電
電力は2Wであった。また、この時のa−Si:H層の
成長速度は、約4Å/secであって1時間真空堆積を
行い、アルミニウム基板上に1.5μ厚のa−Si:H
層を形成した。このようにしてa−Si:H層の形成さ
れた基板を、堆積終了後、メインバルブ220、バルブ
216,217、流量調節バルブ213,214、補助
バルブ219を閉じ、基板温度が100℃以下になるの
を待ってリークバルブ228を開いて堆積槽201内の
真空を破り、外部に取り出した。次いで、上記のように
して形成されたa−Si:H層上に真空蒸着法によって
アモルファスAs2Se3層を0.5μ/mmの析出速度
で1μ厚に積層した。
【0058】こうして得られた像形成部材に実施例1と
同様の画像処理を施したところ、−6KVコロナ帯電に
よる−表面電荷の暗所での電荷保持能は極めて良好であ
った。また、450,550,650,750nmの各
波長光による画像露光に対しても良好なトナー画像を提
供した。
【0059】
【実施例3】図3に示す装置を用いて、以下のような操
作によって電子写真用像形成部材を作成し、画像形成処
理を施して画像出しを行った。
【0060】表面が清浄にされた0.2mm厚,6cm
×6cmのステンレス板を基板302として、堆積槽3
01内の加熱ヒーター304と熱電対を内蔵した固定部
材303上に固定した。基板302と対向した電極30
6上には、二酸化ケイ素(SiO2)ターゲット(純度
99.9%)305が基板302と平行に約4.5cm
離されて対向するように固定された。
【0061】堆積槽301内は、メインバルブ324を
全開して一旦5×10-7Torr程度まで真空にされ
(このとき、系の他の全バルブは閉じられている)、補
助バルブ323及び流出バルブ320が開かれ充分に脱
気された後流出バルブ320と補助バルブ323が閉じ
られた。次にガスボンベ308のバルブ327を開け、
出口圧力計331の読みが1kg/cm2になるように
調整された後、流入バルブ312が開けられ、続いて流
出バルブ320が徐々に開けられ、アルゴンガス(純度
99.9999%)を槽301内に流入させた。圧力計
325の指示が5×10-4Torrになるまで、流出バ
ルブ320が徐々に開けられ、この状態で流量が安定し
てから、メインバルブ324が徐々に閉じられ、槽30
1内圧が1×10-2Torrになるまで開口が絞られ
た。
【0062】続いて、高周波電源334をON状態に
し、ターゲット305および固定部材303間に13.
56MHz,500V,1.6KVの交流電力が入力さ
れた。この条件で安定した放電を続けるようにマッチン
グを取り続けSiO2層を30分間0.2μ厚に形成し
た。高周波電源334をOFF状態にして、流出バルブ
320、補助バルブ323、メインバルブ324を閉じ
た後リークバルブ335を開いて、大気にリークした。
堆積槽301内の二酸化ケイ素ターゲット305を取り
出し、代わりに結晶シリコン(純度99.999%)タ
ーゲット305が基板302と平行に約4.5cm離さ
れて対向するように固定された。
【0063】槽301内は、メインバルブ324を全開
して一旦5×10-7Torr程度まで真空にされ(この
とき、系の他の全バルブは閉じられている)、補助バル
ブ323及び流出バルブ319,320,321が開か
れ充分に脱気された後、流出バルブ319,320,3
21と補助バルブ323が閉じられた。基板302は、
加熱ヒーター304に通電されることで加熱され、17
0℃に保たれた。そして水素ガスボンベ307のバルブ
326を開け、出口圧力計330によって1kg/cm
2に出口圧を調整した。続いて、流入バルブ311を徐
々に開いて、フローメーター315内に水素ガス(純度
99.99995%)を流入させ、続いて、流出バルブ
319を徐々に開き更に、補助バルブ323を開いた。
【0064】槽301の内圧を、圧力計325で検知し
ながら流出バルブ319を調整して5×10-5Torr
まで流入させた。引き続きアルゴンガスボンベ308の
バルブ327を開け、出口圧力計331の読みが1kg
/cm2になるように調整された後、流入バルブ312
が開けられ、続いて流出バルブ320が徐々に開けら
れ、アルゴンガス(純度99.9999%)を槽301
内に流入させた。圧力計325の指示が5×10-4To
rrになるまで、流出バルブ320が徐々に開けられ、
この状態で流量が安定してから、メインバルブ324が
徐々に閉じられ、槽301内圧が1×10-2Torrに
なるまで開口が絞られた。フローメーター315,31
6が安定するのを確認してから、高周波電源334をO
N状態にし、ターゲット305および固定部材303間
に13.56MHz,150W,1.6KVの交流電力
が入力された。この条件で安定した放電を続けるように
マッチングを取りながら層を形成した。このようにして
1.5時間放電を続けa−Si:H層を形成した。その
後、高周波電源334をOFF状態にし、放電を中止さ
せた。引き続いて流出バルブ319,320を閉じメイ
ンバルブ724を全開して槽301内のガスを抜き、5
×10-7Torrまで真空にした。
【0065】基板302の温度が100℃以下になるの
を待って、メインバルブ324を閉じリークバルブ33
5を開けて大気にリークして、基板を取り出した。次い
で実施例1と同様に、a−Se層を0.5μ積層して像
形成部材を得た。実施例1と同様の画像形成処理を施し
たところ、−6KVコロナ帯電での暗減衰は極めて遅
く、400,450,500,550,600,65
0,700,750,800nmの波長領域(半値幅1
0nm)の光での像露光による静電像の正トナー像は、
いづれも鮮明かつ濃淡のほぼ合った良質な画像を得た。
更に+6KVのコロナ帯電においても暗減衰は、ゆっく
りであり、像露光による静電像の負トナーによって作ら
れたトナー像は、良質なものであった。
【0066】
【実施例4】表面が清浄にされた、ガラス基板(コーニ
ング7059:ダウコーニング社製:1mm厚,4cm
×4cm,両面光学研磨したもの)表面の一方に、電子
ビーム蒸着法によってITO(In23;SnO2,2
0;1 成型、600℃焼成)を1200Å蒸着した後
500℃酸素雰囲気中で加熱処理されたものを、実施例
3と同様の装置(図3)の固定部材303上にITO蒸
着面を上面にして設置した。続いて、実施例3と同様の
操作によって堆積槽301内を5×10-6Torrの真
空となし、基板温度は200℃に保たれた後、〔Ar+
2(1/10)〕なる混合ガスが流され、槽301内
は、2×10-2Torrに調節された。ガス流入が安定
し、槽301内圧が一定となり、基板温度が200℃に
安定してから、実施例3と同様に高周波電源334をO
N状態として、放電を開始させた。この条件で、45分
間放電を持続させた後、高周波電源334をOFF状態
として放電を中止させた。
【0067】次いで酸素ボンベ309のバルブ328を
開け、出口圧力を1kg/cm2に調整し、流出バルブ
313、流入バルブ321を徐々に開け、フローメータ
ー317の読みが容量比で水素ガス流量の5%になるよ
うに開口を調整した。アルゴン,水素ガス,酸素ガスの
流量が安定するのを待って、再び高周波電源334をO
N状態とし、放電を再開させた。放電を1時間持続させ
たのち、再び高周波電源334をOFFとして放電を中
止させ、流出バルブ319,320,321を閉じ、更
に補助バルブ323も閉じて、メインバルブ324を全
開して槽301内を真空状態に戻した。基板温度が、1
00℃以下になるのを待って、メインバルブ324を閉
じ、リークバルブ335を開けて大気にリークした。
【0068】こうして得られた像形成部材は、実施例1
と同様に、−6KV帯電、画像露光を施してトナー画像
を形成したところ、高鮮明度の画像が得られた。また、
コロナ帯電後、約10秒を経過したのち、450,55
0,650,750nmの各波長領域(半値幅10n
m)で各々画像露光を行ってもトナー画像の濃度、鮮明
度には損失は、ほとんどなかった。
【0069】
【実施例5】図3に示す装置を用いて、清浄にされた
0.5mm厚,5cm×5cmのアルミニウム板を基板
302として、実施例3と同様に、二酸化ケイ素ターゲ
ット305から0.2μ厚の二酸化ケイ素層をアルミニ
ウム基板302上に形成した。更に実施例4と同様に、
a−Si:H層(1.0μ)とa−Si(O)層(0.
5μ)を形成して、像形成部材を得た。実施例1と同様
にして画像形成処理を施したところ−6KVのコロナ帯
電での暗減衰速度は極めて遅いものであった。また、4
50,550,650,750nmの各波長光(半値幅
10nm)での画像露光によっても良質で濃度の高い画
像を提供した。更に+6KVのコロナ帯電によっても同
等の結果を得た。
【0070】
【実施例6】実施例4と同様にガラス基板上にITO電
極を設けたものを基板とし、この基板上にAsSe19
ルコゲナイドガラスを基板温度45℃、析出速度0.3
μ/mmの条件で5μ厚に均一に真空蒸着法で形成し
た。次に、実施例1と同様に上記カルコゲナイドガラス
層をもったガラス基板をカルコゲナイドガラス層面を上
面にして図2の装置の固定部材203上に固定し、槽2
01内を真空状態にした後、基板温度は70℃で、a−
Si:H層を1.0μ積層させた。
【0071】こうして得られた像形成部材に、+6KV
のコロナ帯電を施したところ、暗減衰は遅く、光像照
射、トナー現像によるトナー画像は、良質であった。更
に、この像形成部材に+6KVのコロナ帯電後、裏面
(ガラス基板側)から光像を照射したところ、450,
550,650,750nmのいずれの波長光(半値幅
10nm)に対しても良質で画像濃度の高いトナー画像
を得た。また裏面からの光像照射に対しても同様に高品
質のトナー画像がすべての波長光の場合に得られた。
【0072】
【実施例7】実施例4と同様に、ガラス基板上にITO
電極を設けたものを基板として用い、実施例1と同様の
操作によって、ITO基板上にグロー放電によってa−
Si:H層を1μ形成した後、高周波電源205をOF
F状態にして、放電だけを中止させた。次いで、ジボラ
ンガス(純度99.999%)が充填されたボンベ20
8のバルブ222を開け、出口圧力を1kg/cm2
に調整したのち、流入バルブ214と流出バルブ217
を徐々に開けて、ジボランガスの流量が、シランガスの
100ppmになるように、フローメーター211の読
みで調整した。流量が安定してから、再び高周波電源2
05をON状態にして、15分間グロー放電を行い、再
び高周波電源205をOFF状態とし、補助バルブ21
9、流出バルブ216,217、流入バルブ213,2
14を閉じ、メインバルブ220を全開にして、基板温
度が100℃以下になるまで放置した。その後、メイン
バルブ220を閉じてから、リークバルブ228を開け
て大気にリークし、基板を取り出した。次いで、このa
−Si:H層上に、真空蒸着法によって、a−As Se
19を0.8μ厚(析出速度0.3μ/mm)に積層し、
像形成部材を得た。
【0073】この像形成部材に実施例1と同様の画像処
理を施したところ、−6KVコロナ帯電による暗減衰
は、極めて遅く、400〜800nmの光像に対して、
良好に光減衰することがそれぞれのトナー画像から確か
められた。
【0074】
【実施例8】実施例3と同様に、厚さ0.2mm,4c
m×4cmのステンレス基板上に、二酸化ケイ素層を図
3の装置で0.2μ厚に形成したものを、図2に示され
た装置の固定部材203に固定した。
【0075】続いて、実施例2と同様の操作によってグ
ロー放電堆積槽201内を5×10-6 Torrの真空と
なし、基板温度は200℃に保たれた後、シランガスが
流され、槽201内は、0.1Torrに調節された。
この時、更にジボランガスが、シランガスの10ppm
となるように、ジボランガスの充填されたボンベ208
からバルブ322を通して、1kg/cm2のガス圧
(出口圧力ゲージ325の読み)で流入バルブ314、
流出バルブ317の調節によってフローメーター311
の読みから槽301内にシランガスと混合流入された。
ガス流入が安定し、槽201内圧が一定となり、基板温
度が200℃に安定してから、実施例2と同様に高周波
電源205をON状態として、グロー放電を開始させ
た。この条件で、50分間グロー放電を持続させた後、
高周波電源205をOFF状態としてグロー放電を中止
させた。その後、流出バルブ216,217を閉じ、補
助バルブ219、メインバルブ220を全開にして、槽
201中を5×10−6Torrまで真空にした。その
後、補助バルブ219、メインバルブ220は閉じられ
た。次いで流出バルブ216を徐々に開け、補助バルブ
219、メインバルブ220を上記した時と同じシラン
ガスの流量状態になるように復起された。
【0076】続いて、ホスフィンガスの充填されたボン
ベ209からバルブ223を通して1kg/cm2のガ
ス圧で流入バルブ215、流出バルブ218の調節によ
ってフローメーター212の読みから、シランガスの1
50ppmとなるように槽201内に混合して流入させ
ガス流入が安定するのを待った。続いて、再び高周波電
源205をON状態として、グロー放電を再開させ、こ
の状態を10分間持続させた後、加熱ヒーター204お
よび高周波電源205をOFF状態として、流出バルブ
216,218を閉じ、メインバルブ220と補助バル
ブ219を全開にして、槽201内を一旦10-5Tor
r以下にしてから、基板温度が100℃以下になるのを
待って、補助バルブ219およびメインバルブ220を
閉じ、次いでリークバルブ228を開けて、大気にリー
クし、外部に取り出した。
【0077】こうして得られたa−Si:H層の形成さ
れたステンレス板は、再び、図3に示される装置の固定
部材303に固定された。次いで実施例4の上部層形成
と同様の操作によって、Ar:H2:O2=90:10:
0.5のガス流量でポリシリコンターゲットを用いて、
a−Si(O)層を形成した。この際放電は、30分間
続けられ、0.5μのa−Si(O)層がa−Si:H
層上に形成された。こうして得られた像形成部材に、暗
中において+6KVのコロナ帯電を施したところ、極め
て高い電荷保持能を有し、かつ暗減衰は極めて遅いもの
であった。更に、400,500,600,700,8
00nmの各波長光(半値幅10nm)における光像の
照射と、それに続く負帯電粉体トナー現像によるトナー
画像は、濃度、諧調、鮮明度ともに優れており、各波長
光での像露光において良好なトナー画像を得た。
【0078】
【実施例9】実施例1と同様にしてガラス基板上にAu
電極を設け、更にa−Si:H層を1μ堆積させてグロ
ー放電を中止したのち、流出バルブ216を閉じて槽2
01内を真空に保った。その後、ホスフィンの充填され
たボンベ209を取りはずし、メタンガス(純度99.
95%)の充填されたボンベ209−1をかわりに取り
付けた。このメタンガスボンベ209−1のバルブ22
3を閉じたまま、流入バルブ215、流出バルブ21
8、補助バルブ219を全開にして系内を真空にした。
続いてバルブ215,218を閉じ、バルブ223を開
けて、出口圧を1kg/cm2に調整した。次いで、流
入バルブ216を徐々に開けて、シランガスの流量がa
−Si:H層形成の場合と等しい量に復起され、更に流
入バルブ215及び流出バルブ218を徐々に開けて、
メタンガスも槽201内に流入された。メタンガス流量
は、容量比でシランガスの10%となるように調整し
た。この状態で再び高周波電源205をON状態に戻
し、グロー放電を40分間続けた。
【0079】高周波電源205をOFFとした後流出バ
ルブ216,218を閉じ、補助バルブ219も閉じ
て、槽201内を真空に戻し、ヒーター204をOFF
し、基板温度が100℃以下になるのを待った。次いで
大気にリークして取り出された。像形成部材は、−6K
Vコロナ帯電を施され、450,550,650,75
0nmの各波長光(半値幅10nm)で像露光された
後、正帯電トナーによって現像された。この際、いづれ
の波長光でのトナー画像も極めて鮮明かつ画像濃度の高
いものを得た。
【0080】
【実施例10】実施例1と同様に、図2の装置を用い
て、ガラス基板上にAu、更に実施例1と同様の作成条
件でa−Si:H 3μ、a−Se 6μを順次積層さ
せた後、a−Se層上にポリカーボネイト樹脂を乾燥後
10μとなるように均一に塗布して、透明な絶縁層を形
成し像形成部材を得た。この像形成部材の絶縁層表面全
面に一次帯電として帯電電圧+6KVのコロナ放電を行
うと同時に絶縁層側から一様に全面光照射を行った。そ
の後再び暗所に戻し、二次帯電として−5.5KVのコ
ロナ放電を行うと同時に、450,550,650,7
50nmの各波長光(半値幅10nm)で像露光を行っ
た。次いで像形成部材表面は、再び一様に全面照射され
た後、負荷電の粉体トナーによって現像され、転写紙上
に転写、定着したところ各波長光において解像度が高く
鮮明な画像が得られた。
【0081】
【実施例11】実施例1と同様に、図2の装置を用い
て、ガラス基板上にAu、a−Si:H層1μ、a−S
e層2μを積層させた後、ポリビニルカルバゾールを乾
燥後10μの層厚となるようにに塗布して像形成部材を
得た。この像形成部材に実施例1と同様にして−6KV
のコロナ帯電を施し、450,550,650,750
nmの光像をそれぞれ照射後、正荷電トナーで現像した
ところ極めて良質なトナー画像をすべての波長光での露
光の場合に得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真用像形成部材の最も基本的な
層構成例を説明するための模式的説明図である。
【図2】本発明の電子写真用像形成部材を製造するため
の装置の模式的説明図である。
【図3】本発明の電子写真用像形成部材を製造するため
の他の装置の模式的説明図である。
【符号の説明】
101 電子写真用像形成部材 102 支持体 103 光導電層 104,105 層 106 ヘテロ接合部 201 堆積室 202 基板 203 固定部材 204 ヒーター 205 高周波電源 206 誘導コイル 207,208,209 ボンベ 210,211,212 フローメーター 213,214,215 流量調節バルブ 216,217,218 バルブ 219 補助バルブ 220 メインバルブ 221,222,223 バルブ 224,225,226 出口圧ゲージ 227 ピラニゲージ 228 リークバルブ 301 堆積室 302 基板 303 固定部材 304 ヒーター 305 ターゲット 306 対向電極 307,308,309,310 ボンベ 311,312,313,314 流入バルブ 315,316,317,318 フローメーター 319,320,321,322 流入バルブ 323 補助バルブ 324 メインバルブ 325 ピラニゲージ 326,327,328,329 バルブ 330,331,332,333 出口圧力ゲージ 334 高周波電源 335 リークバルブ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 31/08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に第1および第2の層をグロー
    放電分解によって形成し、前記第1の層を可視域の照射
    光に感応して容易に光励起電荷担体を生成する非晶質シ
    リコン層、前記第2の層を前記第1の層で生成された光
    励起電荷担体が注入されこれを輸送するエネルギーギャ
    ップの相対的に大きな非導電性の炭素またはシリコンを
    主成分元素とする非晶質半導体層とし、前記第1の層と
    第2の層とがヘテロ接合を形成していることを特徴とす
    る電子写真用像形成部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55121239U (ja) * 1979-02-21 1980-08-28
JPS649624A (en) * 1987-07-02 1989-01-12 Mitsubishi Electric Corp Method of drying semiconductor device

Patent Citations (2)

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