JPH0611852A - フッ素化ポリカーボネートを含有する光導電性像形成部材 - Google Patents
フッ素化ポリカーボネートを含有する光導電性像形成部材Info
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- JPH0611852A JPH0611852A JP5060810A JP6081093A JPH0611852A JP H0611852 A JPH0611852 A JP H0611852A JP 5060810 A JP5060810 A JP 5060810A JP 6081093 A JP6081093 A JP 6081093A JP H0611852 A JPH0611852 A JP H0611852A
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- G03G5/02—Charge-receiving layers
- G03G5/04—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
- G03G5/05—Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
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- G03G5/0557—Macromolecular bonding materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsatured bonds
- G03G5/0564—Polycarbonates
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電荷輸送層用の樹脂バインダーとしてフッ素
化ポリカーボネートを用いることにより、改良され耐磨
耗性を有する光導電性像形成部材を提供することを目的
とする。 【構成】 支持基体、光生成層、およびフッ素化ポリカ
ーボネート中に分散させた電荷輸送成分を含む電荷輸送
層とを含む耐磨耗性光導電性像形成部材。
化ポリカーボネートを用いることにより、改良され耐磨
耗性を有する光導電性像形成部材を提供することを目的
とする。 【構成】 支持基体、光生成層、およびフッ素化ポリカ
ーボネート中に分散させた電荷輸送成分を含む電荷輸送
層とを含む耐磨耗性光導電性像形成部材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に像形成部材およ
びその製造方法に関する。さらに詳細には、本発明は、
支持基体、光生成層、および該光生成層上のフッ素化ポ
リカーボネートバインダー樹脂中に分散させた電荷輸送
成分を含む電荷輸送層とを含む耐磨耗性光導電性像形成
部材に関する。本発明の像形成部材の有する利点には、
耐磨耗性の電荷輸送層、例えばゼロックス コーポレー
ション 5090 のようなゼログラフィー像形成装置におけ
る、例えば、50,000回の像形成サイクルまでの像
形成部材の寿命延長、特にワイパーブレードによるクリ
ーニング中の磨耗およびキャリヤー粒子との接触による
磨耗に対する耐性、効率的で効果的なクリーニング等が
ある。本発明の光導電性像形成部材は、例えば、光生成
層と正孔輸送層との間に、または光生成層と該光生成層
に接触させた電荷輸送層を有する支持基体との間に存在
させた、例えば、ビスアゾ光生成性顔料を含む光導電性
化合物をも含有し得る。
びその製造方法に関する。さらに詳細には、本発明は、
支持基体、光生成層、および該光生成層上のフッ素化ポ
リカーボネートバインダー樹脂中に分散させた電荷輸送
成分を含む電荷輸送層とを含む耐磨耗性光導電性像形成
部材に関する。本発明の像形成部材の有する利点には、
耐磨耗性の電荷輸送層、例えばゼロックス コーポレー
ション 5090 のようなゼログラフィー像形成装置におけ
る、例えば、50,000回の像形成サイクルまでの像
形成部材の寿命延長、特にワイパーブレードによるクリ
ーニング中の磨耗およびキャリヤー粒子との接触による
磨耗に対する耐性、効率的で効果的なクリーニング等が
ある。本発明の光導電性像形成部材は、例えば、光生成
層と正孔輸送層との間に、または光生成層と該光生成層
に接触させた電荷輸送層を有する支持基体との間に存在
させた、例えば、ビスアゾ光生成性顔料を含む光導電性
化合物をも含有し得る。
【0002】
【従来の技術】多層型像形成部材は公知である。これら
の像形成部材は、光生成層および該光生成層と接触させ
たアリールジアミンを含む電荷輸送層とを含み得る(米
国特許第4,265,990号参照)。マクロロン(MAK
ROLON 、登録商標) のようなポリカーボネートのような
樹脂バインダー中に分散させた電荷輸送アリールジアミ
ンを含む多層型像形成部材も公知である。
の像形成部材は、光生成層および該光生成層と接触させ
たアリールジアミンを含む電荷輸送層とを含み得る(米
国特許第4,265,990号参照)。マクロロン(MAK
ROLON 、登録商標) のようなポリカーボネートのような
樹脂バインダー中に分散させた電荷輸送アリールジアミ
ンを含む多層型像形成部材も公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの像形成部材
は、その意図する目的には適しているけれども、クリー
ニング対して実質的に耐性がなくまたおよそ25,00
0回の像形成サイクル後に磨耗を受けるような多くの欠
点を有し、それ故に、低下した画質を有する望ましくな
いコピーを生ずる。また、これらの像形成部材は、クリ
ーニングするのが難しく、あるいは適切なクリーニング
を行うのに複雑で高価なクリーニング装置を必要とし得
る。これらおよび他の欠点は、本発明の像形成部材によ
って回避または最小化される。本発明の目的は、多くの
上述した利点を有する像形成部材を提供することであ
る。本発明のもう1つの目的は、電荷輸送分子とフッ素
化ポリカーボネートとを含む電荷輸送層を提供すること
であり、この電荷輸送層を含む像形成部材は、約400
〜約800nm、好ましくは約400〜約680nmの
波長に感光性であり得る。
は、その意図する目的には適しているけれども、クリー
ニング対して実質的に耐性がなくまたおよそ25,00
0回の像形成サイクル後に磨耗を受けるような多くの欠
点を有し、それ故に、低下した画質を有する望ましくな
いコピーを生ずる。また、これらの像形成部材は、クリ
ーニングするのが難しく、あるいは適切なクリーニング
を行うのに複雑で高価なクリーニング装置を必要とし得
る。これらおよび他の欠点は、本発明の像形成部材によ
って回避または最小化される。本発明の目的は、多くの
上述した利点を有する像形成部材を提供することであ
る。本発明のもう1つの目的は、電荷輸送分子とフッ素
化ポリカーボネートとを含む電荷輸送層を提供すること
であり、この電荷輸送層を含む像形成部材は、約400
〜約800nm、好ましくは約400〜約680nmの
波長に感光性であり得る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記および他の
目的は、本発明の各実施態様において、多層型光導電性
像形成部材を提供することによって達成し得る。さらに
詳細には、本発明は、フッ素化ポリカーボネート樹脂バ
インダー中に分散させたアリールアミンのような電荷輸
送分子または成分を含む電荷輸送層を有する光導電性像
形成部材に関する。1つの実施態様においては、本発明
は、支持基体、光生成層、およびフッ素化ポリカーボネ
ート中に分散させた電荷輸送成分を含む電荷輸送層とを
含む耐磨耗性光導電性像形成部材に関する。本発明の像
形成部材は、各実施態様において、アルミニウム、マイ
ラー(MYLAR、登録商標) 、チタン処理マイラー等の支持
基体; その上の、樹脂バインダー中に必要に応じて分散
させた三方晶セレン、無定形セレン、銅フタロシアニン
のような金属フタロシアニン、x−無金属のような無金
属フタロシアニン、バナジルフタロシアニン、スクアラ
イン類、ビスアゾ類、チタニルフタロシアニン(特にタ
イプIV)等のような公知の光生成性顔料を含む光生成
層; および、その上の、該光生成層と接触する、フッ素
化ポリカーボネート樹脂バインダー中に分散させた公知
のアリールジアミンのような電荷輸送成分特に正孔輸送
成分を含む電荷輸送層とを含み得る。
目的は、本発明の各実施態様において、多層型光導電性
像形成部材を提供することによって達成し得る。さらに
詳細には、本発明は、フッ素化ポリカーボネート樹脂バ
インダー中に分散させたアリールアミンのような電荷輸
送分子または成分を含む電荷輸送層を有する光導電性像
形成部材に関する。1つの実施態様においては、本発明
は、支持基体、光生成層、およびフッ素化ポリカーボネ
ート中に分散させた電荷輸送成分を含む電荷輸送層とを
含む耐磨耗性光導電性像形成部材に関する。本発明の像
形成部材は、各実施態様において、アルミニウム、マイ
ラー(MYLAR、登録商標) 、チタン処理マイラー等の支持
基体; その上の、樹脂バインダー中に必要に応じて分散
させた三方晶セレン、無定形セレン、銅フタロシアニン
のような金属フタロシアニン、x−無金属のような無金
属フタロシアニン、バナジルフタロシアニン、スクアラ
イン類、ビスアゾ類、チタニルフタロシアニン(特にタ
イプIV)等のような公知の光生成性顔料を含む光生成
層; および、その上の、該光生成層と接触する、フッ素
化ポリカーボネート樹脂バインダー中に分散させた公知
のアリールジアミンのような電荷輸送成分特に正孔輸送
成分を含む電荷輸送層とを含み得る。
【0005】本発明の重要な特徴は、電荷輸送層用の樹
脂バインダーとしてフッ素化ポリカーボネートを選択す
ることにある。フッ素化ポリカーボネート樹脂バインダ
ーの具体的例には、ポリ〔4,4' −ヘキサフルオロイ
ソプロピリデン ビスフェノール-co-4,4' −(1,
4−フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノー
ル〕カーボネート;ポリ〔4,4' −ヘキサフルオロプ
ロピリデン ビスフェノール-co-4,4' −(1,4−
フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノール〕カ
ーボネート;ポリ〔4,4' −ヘキサフルオロアルキリ
デン ビスフェノール-co-4,4' −(1,4−フェニ
レンビスアルキリデン)ビスフェノール〕カーボネート
(式中、アルキルは、メチル、エチル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、ノニル等であり、一般的に、
1〜約25個好ましくは1〜約10個の炭素原子を含有
する);ポリ(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリ
デンビスフェノール-co-4,4' −シクロヘキシリデン
ビスフェノール)カーボネート;ポリ(4,4' −ヘ
キサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール)カー
ボネート;ポリ(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピ
リデン ビスフェノール-co-4,4' −イソプロピリデ
ン ビスフェノール)カーボネート;ポリ〔4,4' −
ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール−
4,4' −(1,3−フェニレンビスイソプロピリデ
ン)ビスフェノール〕カーボネートがある。
脂バインダーとしてフッ素化ポリカーボネートを選択す
ることにある。フッ素化ポリカーボネート樹脂バインダ
ーの具体的例には、ポリ〔4,4' −ヘキサフルオロイ
ソプロピリデン ビスフェノール-co-4,4' −(1,
4−フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノー
ル〕カーボネート;ポリ〔4,4' −ヘキサフルオロプ
ロピリデン ビスフェノール-co-4,4' −(1,4−
フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノール〕カ
ーボネート;ポリ〔4,4' −ヘキサフルオロアルキリ
デン ビスフェノール-co-4,4' −(1,4−フェニ
レンビスアルキリデン)ビスフェノール〕カーボネート
(式中、アルキルは、メチル、エチル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、ノニル等であり、一般的に、
1〜約25個好ましくは1〜約10個の炭素原子を含有
する);ポリ(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリ
デンビスフェノール-co-4,4' −シクロヘキシリデン
ビスフェノール)カーボネート;ポリ(4,4' −ヘ
キサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール)カー
ボネート;ポリ(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピ
リデン ビスフェノール-co-4,4' −イソプロピリデ
ン ビスフェノール)カーボネート;ポリ〔4,4' −
ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール−
4,4' −(1,3−フェニレンビスイソプロピリデ
ン)ビスフェノール〕カーボネートがある。
【0006】さらに、ポリ(4,4' −ヘキサフルオロ
イソプロピリデン ビスフェノール-co-4,4' −シク
ロヘキシリデン−2,2' −ジメチル ビスフェノー
ル)カーボネート;ポリ〔4,4' −ヘキサフルオロイ
ソプロピリデン ビスフェノール-co-4,4' −(イソ
プロピリデン−2,2' −ジメチル ビスフェノール)
カーボネート;ポリ{4,4' −ヘキサフルオロイソプ
ロピリデン ビスフェノール-co-〔4,4' −(1,4
−フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノール〕
−4,4' −ビスフェノール}カーボネート;ポリ
(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフ
ェノール-co-4,4' −ジフェニルメチリデンビスフェ
ノール)カーボネート;ポリ(4,4' −ヘキサフルオ
ロイソプロピリデン) ビスフェノール−4,4' −シク
ロヘプチリデン ビスフェノール)カーボネート;ポリ
(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフ
ェノール-co-4−t−ブチルシクロヘキシリデン) ビス
フェノール)カーボネート;およびポリ{4,4' −ヘ
キサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール−
〔4,4' −(1,4−フェニレンビスイソプロピリデ
ン)ビスフェノール〕−4,4' −ジヒドロキシジフェ
ニルエーテル}カーボネートもある。
イソプロピリデン ビスフェノール-co-4,4' −シク
ロヘキシリデン−2,2' −ジメチル ビスフェノー
ル)カーボネート;ポリ〔4,4' −ヘキサフルオロイ
ソプロピリデン ビスフェノール-co-4,4' −(イソ
プロピリデン−2,2' −ジメチル ビスフェノール)
カーボネート;ポリ{4,4' −ヘキサフルオロイソプ
ロピリデン ビスフェノール-co-〔4,4' −(1,4
−フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノール〕
−4,4' −ビスフェノール}カーボネート;ポリ
(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフ
ェノール-co-4,4' −ジフェニルメチリデンビスフェ
ノール)カーボネート;ポリ(4,4' −ヘキサフルオ
ロイソプロピリデン) ビスフェノール−4,4' −シク
ロヘプチリデン ビスフェノール)カーボネート;ポリ
(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフ
ェノール-co-4−t−ブチルシクロヘキシリデン) ビス
フェノール)カーボネート;およびポリ{4,4' −ヘ
キサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール−
〔4,4' −(1,4−フェニレンビスイソプロピリデ
ン)ビスフェノール〕−4,4' −ジヒドロキシジフェ
ニルエーテル}カーボネートもある。
【0007】各実施態様において選択されるフッ素化ポ
リカーボネートは、下記の式によって表し得る:
リカーボネートは、下記の式によって表し得る:
【化1】
【0008】上記式において、A部分は、1種以上好ま
しくは1〜2種のビスフェノールから誘導されたポリマ
ー分子の非フッ素化部分であり、A部分の特定の例に
は、4,4' −(1,4−フェニレンビスイソプロピリ
デン)ビスフェノール、4,4 ' −シクロヘプチリデン
ビスフェノール、4,4' −ジヒドロキシジフェニル
エーテル、4,4' −シクロヘプチリデン ビスフェノ
ール、4,4' −イソプロピリデン ビスフェノール、
4,4' −(1,3−フェニレンビスイソプロピリデ
ン)ビスフェノール、4,4' −シクロヘキシリデン−
2,2' −ジメチルビスフェノール、4,4' −シクロ
ヘキシリデン ビスフェノール、4,4'−イソプロピ
リデン−2,2' −ジメチル ビスフェノール、4,4
' −t−ブチルシクロヘキシリデン ビスフェノール、
4,4' −フェニルシクロヘキシリデン ビスフェノー
ル、4,4' −(1−フェニルエチリデン)ビスフェノ
ール、4,4' −ジフェニルメチリデン ビスフェノー
ル等から誘導された構造またはセグメントがあり;jお
よびnは、繰り返しセグメントの数を示し;mは、繰り
返しセグメントの数を示し;R1 およびR2 は、アルキ
ルのような脂肪族成分、またはフェニル、ナフチル、ベ
ンジルのような置換フェニル等の芳香族成分を示す。
しくは1〜2種のビスフェノールから誘導されたポリマ
ー分子の非フッ素化部分であり、A部分の特定の例に
は、4,4' −(1,4−フェニレンビスイソプロピリ
デン)ビスフェノール、4,4 ' −シクロヘプチリデン
ビスフェノール、4,4' −ジヒドロキシジフェニル
エーテル、4,4' −シクロヘプチリデン ビスフェノ
ール、4,4' −イソプロピリデン ビスフェノール、
4,4' −(1,3−フェニレンビスイソプロピリデ
ン)ビスフェノール、4,4' −シクロヘキシリデン−
2,2' −ジメチルビスフェノール、4,4' −シクロ
ヘキシリデン ビスフェノール、4,4'−イソプロピ
リデン−2,2' −ジメチル ビスフェノール、4,4
' −t−ブチルシクロヘキシリデン ビスフェノール、
4,4' −フェニルシクロヘキシリデン ビスフェノー
ル、4,4' −(1−フェニルエチリデン)ビスフェノ
ール、4,4' −ジフェニルメチリデン ビスフェノー
ル等から誘導された構造またはセグメントがあり;jお
よびnは、繰り返しセグメントの数を示し;mは、繰り
返しセグメントの数を示し;R1 およびR2 は、アルキ
ルのような脂肪族成分、またはフェニル、ナフチル、ベ
ンジルのような置換フェニル等の芳香族成分を示す。
【0009】さらに詳細には、jおよびnは、重合度に
相応し、例えば、約4〜約200の範囲の数である。R
1 は、メチリデン、1,1−エチリデン、1,2−エチ
リデン、2,2−プロピリデン、ブチリデン、ヘキシリ
デン、ヘプチリデン、オクチリデン、シクロヘキシリデ
ン、t−ブチルシクロヘキシリデン、フェニルシクロヘ
キシリデン、シクロヘプチリデン等の通常同じ炭素原子
(限定するものではないが)上に置換基を有するアルキ
リデン基;アルキルまたは、例えばフルオロ、クロロお
よびブロモのようなハロゲンで置換したアルキル;およ
びメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキ
シル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル等のアルキ
ルのような置換基を含有し得るアリールであり得る。ま
た、R1は、1,3−フェニレンビスイソプロピリデ
ン、1,4−フェニレンビスイソプロピリデン、スルホ
ニル基、カルボニル、酸素等であり得;この中心置換基
R1は、酸素に対して1、4またはパラである必要はな
く、酸素に対して1、3またはメタであり得;R1 は、
2個のアリールまたはフェニル環置換基間の炭素結合に
換えることができる。R2 は、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、ペンチル等
の、例えば、1〜約25個好ましくは1〜約12個の炭
素原子を含有するアルキル;水素;または塩素もしくは
臭素のようなハロゲンであり得る。アルキルは、例えば
アルキル基を枝分かれさせていてもよく、あるいはアリ
ール置換基を含有し得る。アルキル基は、各実施態様に
おいて、メチル、エチル等の例えば1〜約25個の炭素
原子を含有し、アリール基は、フェニル、ベンジル、ナ
フチル、シクロヘキシル、t−ブチルシクロヘキシル、
フェニルシクロヘキシル、シクロヘプチル等の6〜約2
4個の炭素原子を含有する。
相応し、例えば、約4〜約200の範囲の数である。R
1 は、メチリデン、1,1−エチリデン、1,2−エチ
リデン、2,2−プロピリデン、ブチリデン、ヘキシリ
デン、ヘプチリデン、オクチリデン、シクロヘキシリデ
ン、t−ブチルシクロヘキシリデン、フェニルシクロヘ
キシリデン、シクロヘプチリデン等の通常同じ炭素原子
(限定するものではないが)上に置換基を有するアルキ
リデン基;アルキルまたは、例えばフルオロ、クロロお
よびブロモのようなハロゲンで置換したアルキル;およ
びメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキ
シル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル等のアルキ
ルのような置換基を含有し得るアリールであり得る。ま
た、R1は、1,3−フェニレンビスイソプロピリデ
ン、1,4−フェニレンビスイソプロピリデン、スルホ
ニル基、カルボニル、酸素等であり得;この中心置換基
R1は、酸素に対して1、4またはパラである必要はな
く、酸素に対して1、3またはメタであり得;R1 は、
2個のアリールまたはフェニル環置換基間の炭素結合に
換えることができる。R2 は、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、ペンチル等
の、例えば、1〜約25個好ましくは1〜約12個の炭
素原子を含有するアルキル;水素;または塩素もしくは
臭素のようなハロゲンであり得る。アルキルは、例えば
アルキル基を枝分かれさせていてもよく、あるいはアリ
ール置換基を含有し得る。アルキル基は、各実施態様に
おいて、メチル、エチル等の例えば1〜約25個の炭素
原子を含有し、アリール基は、フェニル、ベンジル、ナ
フチル、シクロヘキシル、t−ブチルシクロヘキシル、
フェニルシクロヘキシル、シクロヘプチル等の6〜約2
4個の炭素原子を含有する。
【0010】ポリマー分子の“A”部分に相応し得る構
造は、Hermann Schnell's Chemist-ry and Physics of
Polycarbonates, Polymer Reviews V. 9, Interscience
Pu-blishersの主として86〜90頁の表IV-1、表IV-2、V-
1 、V-2 、V-3 、V-4 、V-5、およびV-6 の構造におい
て見い出される。これらのセグメントの多くは、米国特
許第4,766,255号に開示されているような方法
で調製し得る。Aの特定の例には、4,4' −(1,4
−フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノール、
4,4' −シクロヘプチリデン ビスフェノール、4,
4' −ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4' −シ
クロヘプチリデン ビスフェノール、4,4' −イソプ
ロピリデン ビスフェノール、4,4' −(1,3−フ
ェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノール、4,
4' −シクロヘキシリデン−2,2' −ジメチル ビス
フェノール、4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェ
ノール、4,4' −イソプロピリデン−2,2' −ジメ
チル ビスフェノール、4,4' −t−ブチルシクロヘ
キシリデン ビスフェノール、4,4' −フェニルシク
ロヘキシリデン ビスフェノール、4,4' −(1−フ
ェニルエチリデン)ビスフェノール、4,4' −ジフェ
ニルメチリデン ビスフェノールから誘導された構造ま
たはセグメントがある。ポリマー分子の“B”部分は、
フッ素化ビスフェノールから誘導し得る。フッ素は、
“A”部分用に用い得るビスフェノール構造の脂肪族ま
たは芳香族置換基上で置換し得る。各実施態様におい
て、フッ素は、ヘキスト セラニーズ社から入手し得る
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパンを“B”ビスフェノールとして用いることに
よってポリマー分子中に導入し得る。
造は、Hermann Schnell's Chemist-ry and Physics of
Polycarbonates, Polymer Reviews V. 9, Interscience
Pu-blishersの主として86〜90頁の表IV-1、表IV-2、V-
1 、V-2 、V-3 、V-4 、V-5、およびV-6 の構造におい
て見い出される。これらのセグメントの多くは、米国特
許第4,766,255号に開示されているような方法
で調製し得る。Aの特定の例には、4,4' −(1,4
−フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノール、
4,4' −シクロヘプチリデン ビスフェノール、4,
4' −ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4' −シ
クロヘプチリデン ビスフェノール、4,4' −イソプ
ロピリデン ビスフェノール、4,4' −(1,3−フ
ェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノール、4,
4' −シクロヘキシリデン−2,2' −ジメチル ビス
フェノール、4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェ
ノール、4,4' −イソプロピリデン−2,2' −ジメ
チル ビスフェノール、4,4' −t−ブチルシクロヘ
キシリデン ビスフェノール、4,4' −フェニルシク
ロヘキシリデン ビスフェノール、4,4' −(1−フ
ェニルエチリデン)ビスフェノール、4,4' −ジフェ
ニルメチリデン ビスフェノールから誘導された構造ま
たはセグメントがある。ポリマー分子の“B”部分は、
フッ素化ビスフェノールから誘導し得る。フッ素は、
“A”部分用に用い得るビスフェノール構造の脂肪族ま
たは芳香族置換基上で置換し得る。各実施態様におい
て、フッ素は、ヘキスト セラニーズ社から入手し得る
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパンを“B”ビスフェノールとして用いることに
よってポリマー分子中に導入し得る。
【0011】例えば、BASF社から入手し得る本発明
のポリカーボネートは、公知のポリエステル化によって
調製し得る。さらに詳細には、本発明のポリカーボネー
トは、1つの実施態様において、1種以上、例えば5種
まで、好ましくは3種まで、より好ましくは2種までの
ビスフェノールと、ジアリール カーボネート、特にジ
フェニルカーボネートのようなビス(アリール)カーボ
ネート(米国特許第4,345,062号参照)とを、
触媒、例えば、チタニウム ブトキサイド、チタニウム
イソプロポキシド、ジルコニウム イソプロポキシド
等の金属アルコキシド;酢酸マグネシウム、酢酸亜鉛の
ような金属酢酸塩;ジブチル錫オキサイド、ジ−n−ブ
チル錫ジメトキサイドのような錫化合物;テトラメチル
アンモニウム テトラフェニル ボロハイドライドの
ようなテトラボレート化合物;チタニウム アルコキシ
ドまたはジルコニウム アルコキシド;金属ジ酢酸塩;
オルガノ錫化合物またはボロハイドライド系化合物の存
在下に反応させることによって調製し得る;上記のビス
(アリール)カーボネート反応物は、普通、炭酸芳香族
ジエステルとも称されており、米国特許第3,163,
008号の第2欄23〜72行および第3欄1〜42行
の式III に記載されているものがあり、好ましいビス
(アリール)カーボネートは、ジフェニル カーボネー
ト、ジクレシルカーボネート、ビス(2−クロロフェニ
ル)カーボネート;ヒドロキノン、レゾルシノールおよ
び4,4' −ジヒドロキシジフェニルのビス−フェニル
−カーボネート;ビス(4−ヒドロキシアリール)−ア
ルカン、シクロアルカン、エーテルおよびスルフィド、
スルホン等、並びにポリジフェニル シロキサンのよう
なシラノール末端化ポリシロキサンテロマーのビスフェ
ニル カーボネートである。ジフェニルカーボネート
は、各実施態様において、用いるビスフェノール総モル
数に対してモル過剰で用い;この過剰は、約5〜約30
%好ましくは約10%の範囲である。触媒は、例えば、
ビスフェノール分の約0.01〜約1.0モル%の有効
量で好ましくはビスフェノール基準で約0.1〜約0.
3の量で用いる。この混合物を、少なくとも1.0mバ
ール程の低い真空を維持し得る1リットルのスチール反
応器内で、攪拌させながら加熱する。反応器は、少なく
とも300℃程の高い温度に加熱し得るべきであり、か
つフェノールのような重合副生成物とモル過剰のジフェ
ニルカーボネートの収集用のコンデンサーを備えるべき
である。
のポリカーボネートは、公知のポリエステル化によって
調製し得る。さらに詳細には、本発明のポリカーボネー
トは、1つの実施態様において、1種以上、例えば5種
まで、好ましくは3種まで、より好ましくは2種までの
ビスフェノールと、ジアリール カーボネート、特にジ
フェニルカーボネートのようなビス(アリール)カーボ
ネート(米国特許第4,345,062号参照)とを、
触媒、例えば、チタニウム ブトキサイド、チタニウム
イソプロポキシド、ジルコニウム イソプロポキシド
等の金属アルコキシド;酢酸マグネシウム、酢酸亜鉛の
ような金属酢酸塩;ジブチル錫オキサイド、ジ−n−ブ
チル錫ジメトキサイドのような錫化合物;テトラメチル
アンモニウム テトラフェニル ボロハイドライドの
ようなテトラボレート化合物;チタニウム アルコキシ
ドまたはジルコニウム アルコキシド;金属ジ酢酸塩;
オルガノ錫化合物またはボロハイドライド系化合物の存
在下に反応させることによって調製し得る;上記のビス
(アリール)カーボネート反応物は、普通、炭酸芳香族
ジエステルとも称されており、米国特許第3,163,
008号の第2欄23〜72行および第3欄1〜42行
の式III に記載されているものがあり、好ましいビス
(アリール)カーボネートは、ジフェニル カーボネー
ト、ジクレシルカーボネート、ビス(2−クロロフェニ
ル)カーボネート;ヒドロキノン、レゾルシノールおよ
び4,4' −ジヒドロキシジフェニルのビス−フェニル
−カーボネート;ビス(4−ヒドロキシアリール)−ア
ルカン、シクロアルカン、エーテルおよびスルフィド、
スルホン等、並びにポリジフェニル シロキサンのよう
なシラノール末端化ポリシロキサンテロマーのビスフェ
ニル カーボネートである。ジフェニルカーボネート
は、各実施態様において、用いるビスフェノール総モル
数に対してモル過剰で用い;この過剰は、約5〜約30
%好ましくは約10%の範囲である。触媒は、例えば、
ビスフェノール分の約0.01〜約1.0モル%の有効
量で好ましくはビスフェノール基準で約0.1〜約0.
3の量で用いる。この混合物を、少なくとも1.0mバ
ール程の低い真空を維持し得る1リットルのスチール反
応器内で、攪拌させながら加熱する。反応器は、少なく
とも300℃程の高い温度に加熱し得るべきであり、か
つフェノールのような重合副生成物とモル過剰のジフェ
ニルカーボネートの収集用のコンデンサーを備えるべき
である。
【0012】詳細には、本発明の方法は、各実施態様に
おいて、次の如くして実施し得る:1リットルの反応器
に、約173g即ち約1/2モルの4,4' −(1,4
−フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノール、
約168g即ち約1/2モルの4,4' −ヘキサフルオ
ロイソプロピリデン ビスフェノールとを、約10%モ
ル過剰即ち約235.6gのジフェニルカーボネートと
一緒に加える。チタニウム ブトキサイドのような触媒
を、加熱により溶融させた固形ビスフェノールとジフェ
ニルカーボネートの約0.5mlの量で加える。加熱
は、反応容器を取り巻く電気素子ヒーターによって行い
得る。各ビスフェノールとジフェニルカーボネートを含
むモノマー混合物は、約80〜約140℃の温度範囲で
溶融する。溶融したとき、反応器を密封し、攪拌を開始
し、乾燥窒素ガスの連続流を反応器中に約50分間また
はその他の有効時間で流入させる。反応器温度を、約2
20℃に約50分間で上昇させる。この温度を、反応器
内の圧力を真空ポンプ装置で減圧しながら維持する。圧
力は、約1,000mバールから約500mバールに約
10分間で減圧する。次いで、圧力を約0mバールに約
80分間でさらに減圧する。温度を220℃に約100
〜約180分間好ましくは約133分間維持した後、反
応の進行を攪拌機のトルクの上昇によりモニターし得
る;攪拌機のトルク上昇は、溶融粘度が約10センチポ
イズから約1,000,000センチポイズ以上に上昇
するにつれて、約0.012mVから約0.1〜0.3
mVに上昇するHBMトルクトランジュサーとメーター
のミリボルト信号により示され、その粘度上昇は、反応
が進行するにつれてのポリマー分子量の増大によりある
いはフェノール副生成物の収集により生じ(2モルのフ
ェノールが、重合するビスフェノール各モル毎に生成す
る)、重合度を直接追跡できる。
おいて、次の如くして実施し得る:1リットルの反応器
に、約173g即ち約1/2モルの4,4' −(1,4
−フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノール、
約168g即ち約1/2モルの4,4' −ヘキサフルオ
ロイソプロピリデン ビスフェノールとを、約10%モ
ル過剰即ち約235.6gのジフェニルカーボネートと
一緒に加える。チタニウム ブトキサイドのような触媒
を、加熱により溶融させた固形ビスフェノールとジフェ
ニルカーボネートの約0.5mlの量で加える。加熱
は、反応容器を取り巻く電気素子ヒーターによって行い
得る。各ビスフェノールとジフェニルカーボネートを含
むモノマー混合物は、約80〜約140℃の温度範囲で
溶融する。溶融したとき、反応器を密封し、攪拌を開始
し、乾燥窒素ガスの連続流を反応器中に約50分間また
はその他の有効時間で流入させる。反応器温度を、約2
20℃に約50分間で上昇させる。この温度を、反応器
内の圧力を真空ポンプ装置で減圧しながら維持する。圧
力は、約1,000mバールから約500mバールに約
10分間で減圧する。次いで、圧力を約0mバールに約
80分間でさらに減圧する。温度を220℃に約100
〜約180分間好ましくは約133分間維持した後、反
応の進行を攪拌機のトルクの上昇によりモニターし得
る;攪拌機のトルク上昇は、溶融粘度が約10センチポ
イズから約1,000,000センチポイズ以上に上昇
するにつれて、約0.012mVから約0.1〜0.3
mVに上昇するHBMトルクトランジュサーとメーター
のミリボルト信号により示され、その粘度上昇は、反応
が進行するにつれてのポリマー分子量の増大によりある
いはフェノール副生成物の収集により生じ(2モルのフ
ェノールが、重合するビスフェノール各モル毎に生成す
る)、重合度を直接追跡できる。
【0013】次いで、温度を、約280℃に約10分で
上昇させる。この温度を約97分間維持する。さらに、
温度を約300℃に約10分内で上昇させる。この温度
を約97分間維持する。次に、反応器を乾燥窒素ガスで
大気圧に再上昇させ、得られた溶融ポリマーを、大きい
ピンセットで反応器の底から乾燥不活性雰囲気中に引出
し、ワイヤーカッターで切断し、室温の約25℃に冷却
せしめて生成物のポリ〔4,4' −ヘキサフルオロイソ
プロピリデン ビスフェノール−4,4' −(1,4−
フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノール〕カ
ーボネート(0.5:0.5M)を得る。この生成物お
よびその構造をNMRで確認したところ、この特定の生
成物においてはMn=20、800、Mw=57、50
0であった。生成物の精製を行った後、生成物を、米国
特許第4,921,940号に略述されている方法によ
って処理し得る;この方法によれば、例えば、10gの
上記ポリカーボネート生成物をポリマー溶媒としての1
00mlのジメチルホルムアミド(錯生成剤として0.
25gの酒石酸を含有するような)中に加える。混合物
を16時間攪拌させた後、得られたポリマー溶液を、3
リットルの急速攪拌中の脱イオン水中に沈殿させる。ポ
リマーを、濾過により回収し、真空炉内で約80℃で一
夜乾燥させる。フッ素化モノマーの存在は2つのコモノ
マーの統計的分布での導入であることがNMRにより確
認できる。数平均分子量、重量平均分子量およびMw/
Mn比は、100、500、500、および104 オン
グストロームの孔径を有する4本のウルトラスチラゲル
(ULTRASTYRAGEL、登録商標) カラムを用い、かつ溶媒と
してTHF(テトラヒドロフラン)を用いたウォターズ
ゲル浸透グロマトグラフ(Waters Gel Permeation Chrom
atograph) によって測定し得る。
上昇させる。この温度を約97分間維持する。さらに、
温度を約300℃に約10分内で上昇させる。この温度
を約97分間維持する。次に、反応器を乾燥窒素ガスで
大気圧に再上昇させ、得られた溶融ポリマーを、大きい
ピンセットで反応器の底から乾燥不活性雰囲気中に引出
し、ワイヤーカッターで切断し、室温の約25℃に冷却
せしめて生成物のポリ〔4,4' −ヘキサフルオロイソ
プロピリデン ビスフェノール−4,4' −(1,4−
フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェノール〕カ
ーボネート(0.5:0.5M)を得る。この生成物お
よびその構造をNMRで確認したところ、この特定の生
成物においてはMn=20、800、Mw=57、50
0であった。生成物の精製を行った後、生成物を、米国
特許第4,921,940号に略述されている方法によ
って処理し得る;この方法によれば、例えば、10gの
上記ポリカーボネート生成物をポリマー溶媒としての1
00mlのジメチルホルムアミド(錯生成剤として0.
25gの酒石酸を含有するような)中に加える。混合物
を16時間攪拌させた後、得られたポリマー溶液を、3
リットルの急速攪拌中の脱イオン水中に沈殿させる。ポ
リマーを、濾過により回収し、真空炉内で約80℃で一
夜乾燥させる。フッ素化モノマーの存在は2つのコモノ
マーの統計的分布での導入であることがNMRにより確
認できる。数平均分子量、重量平均分子量およびMw/
Mn比は、100、500、500、および104 オン
グストロームの孔径を有する4本のウルトラスチラゲル
(ULTRASTYRAGEL、登録商標) カラムを用い、かつ溶媒と
してTHF(テトラヒドロフラン)を用いたウォターズ
ゲル浸透グロマトグラフ(Waters Gel Permeation Chrom
atograph) によって測定し得る。
【0014】上記のフッ素化樹脂バインダーは、電荷輸
送層中に、例えば約25〜約75重量%好ましくは約4
5〜約65重量%のような種々の有効量で存在する。本
発明の光導電性像形成部材において使用し得るアリール
アミン正孔輸送分子の例は、米国特許第4,265,9
90号に例示されている。また、電荷輸送分子の例は、
米国特許第4,921,773号および前述の各米国特
許に例示されている。これらの成分は、例えば約75〜
約25重量%好ましくは約55〜約35重量%のような
種々の有効量で存在する。電荷輸送層は、例えば電荷特
に正孔を有効に輸送する限り、アリールアミン化合物ま
たは他の成分(上記 ‘773号米国特許参照)のよう
な種々の成分を含み得る。1つの実施態様においては、
電荷輸送層は、下記の式を有するアリールアミン化合物
を含み得る:
送層中に、例えば約25〜約75重量%好ましくは約4
5〜約65重量%のような種々の有効量で存在する。本
発明の光導電性像形成部材において使用し得るアリール
アミン正孔輸送分子の例は、米国特許第4,265,9
90号に例示されている。また、電荷輸送分子の例は、
米国特許第4,921,773号および前述の各米国特
許に例示されている。これらの成分は、例えば約75〜
約25重量%好ましくは約55〜約35重量%のような
種々の有効量で存在する。電荷輸送層は、例えば電荷特
に正孔を有効に輸送する限り、アリールアミン化合物ま
たは他の成分(上記 ‘773号米国特許参照)のよう
な種々の成分を含み得る。1つの実施態様においては、
電荷輸送層は、下記の式を有するアリールアミン化合物
を含み得る:
【0015】
【化2】 (式中、Xは、アルキルおよびハロゲンからなる群より
選ばれる。)
選ばれる。)
【0016】1つの特定の例示としての実施態様におい
ては、本発明の光導電性像形成部材は、(1)支持基
体、(2)正孔ブロッキング層、(3)任意成分として
の接着界面層、(4)光生成層、および(5)フッ素化
ポリカーボネート中に分散させた電荷輸送成分を含む電
荷輸送層とを含み得る。本発明の1つの特定の光導電性
像形成部材は、導電性支持基体、該支持基体と接触した
正孔ブロッキング金属酸化物層、接着層、該任意成分接
着層上にオーバーコーティングさせた、例えばビスアゾ
化合物を含む光生成層、およびトップ層としてのフッ素
化ポリカーボネート樹脂マトリックス中に分散させたあ
る種のジアミンを含む正孔輸送層とを含み得る。本発明
の感光性装置は、ゼログラフィー像形成方法として通常
公知のシステムのような種々の像形成システムにおいて
使用し得る。さらに、本発明の像形成部材は、可視光お
よび/または近赤外光による像形成システムおよびプリ
ンティングシステムにおいても使用し得る。この実施態
様においては、本感光性装置を負帯電させ、約400〜
約800nm好ましくは400〜680nmの波長の光
に連続的にまたは瞬間的に露光させ、次いで得られた像
を現像し紙に転写させる。
ては、本発明の光導電性像形成部材は、(1)支持基
体、(2)正孔ブロッキング層、(3)任意成分として
の接着界面層、(4)光生成層、および(5)フッ素化
ポリカーボネート中に分散させた電荷輸送成分を含む電
荷輸送層とを含み得る。本発明の1つの特定の光導電性
像形成部材は、導電性支持基体、該支持基体と接触した
正孔ブロッキング金属酸化物層、接着層、該任意成分接
着層上にオーバーコーティングさせた、例えばビスアゾ
化合物を含む光生成層、およびトップ層としてのフッ素
化ポリカーボネート樹脂マトリックス中に分散させたあ
る種のジアミンを含む正孔輸送層とを含み得る。本発明
の感光性装置は、ゼログラフィー像形成方法として通常
公知のシステムのような種々の像形成システムにおいて
使用し得る。さらに、本発明の像形成部材は、可視光お
よび/または近赤外光による像形成システムおよびプリ
ンティングシステムにおいても使用し得る。この実施態
様においては、本感光性装置を負帯電させ、約400〜
約800nm好ましくは400〜680nmの波長の光
に連続的にまたは瞬間的に露光させ、次いで得られた像
を現像し紙に転写させる。
【0017】本発明の光導電性像形成部材は、支持基
体;樹脂バインダー組成物中に分散させたバナジルフタ
ロシアニン、三方晶セレンまたはチタニルフタロシアニ
ン特にタイプIVのチタニルフタロシアニンのような光生
成性顔料を含む光生成層;および不活性樹脂フッ素化ポ
リカーボネートバインダー組成物中に分散させた正孔輸
送分子を含む電荷キャリヤー正孔輸送層とを含むか、あ
るいは支持基体;実施例1の樹脂状フッ素化ポリカーボ
ネートバインダー組成物中に分散させたアリールアミン
正孔輸送分子を含む正孔輸送層;および樹脂バインダー
組成物中に分散させた光生成性顔料を含む光生成層とを
含む。上記像形成部材の支持基体は、マイラー(MYLAR、
登録商標;商業的に入手し得るポリマー)、チタン処理
マイラーのような無機または有機高分子材料ような絶縁
性材料;酸化錫インジウムまたはアルミニウムのような
半導電性表面層を有する有機または無機材料の層;また
はアルミニウム、チタニウム、クロム、ニッケル、黄銅
等の導電性材料を含み得る。基体は、可撓性、シームレ
スまたは剛性であり得、プレート、円筒状ドラム、スク
ロール、エンドレス可撓性ベルト等のような多くの種々
の形状を有し得る。この層は、例えば135ミル(3.
43mm)までの実質的厚さまたは装置に悪影響を及ぼ
さない限りの最小厚さを有し得る。各実施態様におい
て、この層の厚さは、約3〜約25ミル(約76.2〜
約635μm)である。
体;樹脂バインダー組成物中に分散させたバナジルフタ
ロシアニン、三方晶セレンまたはチタニルフタロシアニ
ン特にタイプIVのチタニルフタロシアニンのような光生
成性顔料を含む光生成層;および不活性樹脂フッ素化ポ
リカーボネートバインダー組成物中に分散させた正孔輸
送分子を含む電荷キャリヤー正孔輸送層とを含むか、あ
るいは支持基体;実施例1の樹脂状フッ素化ポリカーボ
ネートバインダー組成物中に分散させたアリールアミン
正孔輸送分子を含む正孔輸送層;および樹脂バインダー
組成物中に分散させた光生成性顔料を含む光生成層とを
含む。上記像形成部材の支持基体は、マイラー(MYLAR、
登録商標;商業的に入手し得るポリマー)、チタン処理
マイラーのような無機または有機高分子材料ような絶縁
性材料;酸化錫インジウムまたはアルミニウムのような
半導電性表面層を有する有機または無機材料の層;また
はアルミニウム、チタニウム、クロム、ニッケル、黄銅
等の導電性材料を含み得る。基体は、可撓性、シームレ
スまたは剛性であり得、プレート、円筒状ドラム、スク
ロール、エンドレス可撓性ベルト等のような多くの種々
の形状を有し得る。この層は、例えば135ミル(3.
43mm)までの実質的厚さまたは装置に悪影響を及ぼ
さない限りの最小厚さを有し得る。各実施態様におい
て、この層の厚さは、約3〜約25ミル(約76.2〜
約635μm)である。
【0018】一般に、光生成層は、約0.05〜約10
μmまたはそれ以上の厚さを有し、好ましくは、約0.
1〜約4μmの厚さを有する。しかしながら、この層の
厚さは、約5〜約100%で変化し得る光生成性顔料の
重量含有量、他の層の成分等に主として依存する。光生
成層用の任意成分としての樹脂バインダーには、ポリエ
ステル、ポリビニルブチラール等がある。本発明の光導
電性像形成部材は、必要に応じて、支持基体と光生成層
間に正孔ブロッキング層を含有し得る。この層は、酸化
アルミニウム等の金属酸化物、またはシラン、ナイロン
等の材料を含み得る。この層の主目的は、帯電中および
帯電後の基体からの正孔注入を防止することである。典
型的には、この層は、約5〜約300オングストローム
の厚さを有するが、ある場合には、3μm程の厚さであ
り得る。さらに、必要に応じて、本発明の光導電性像形
成部材は、正孔ブロッキング層と光生成層との間に接着
界面層も含有し得る。この層は、ポリエステル−100
(Polyester-100) のようなポリエステル、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルピロリドン等の高分子材料を含み
得る。典型的には、この層は、例えば、約0.9μm以
下の厚さを有し得るが、約0.05〜約1μmの厚さ範
囲が本発明の各実施態様において適している。
μmまたはそれ以上の厚さを有し、好ましくは、約0.
1〜約4μmの厚さを有する。しかしながら、この層の
厚さは、約5〜約100%で変化し得る光生成性顔料の
重量含有量、他の層の成分等に主として依存する。光生
成層用の任意成分としての樹脂バインダーには、ポリエ
ステル、ポリビニルブチラール等がある。本発明の光導
電性像形成部材は、必要に応じて、支持基体と光生成層
間に正孔ブロッキング層を含有し得る。この層は、酸化
アルミニウム等の金属酸化物、またはシラン、ナイロン
等の材料を含み得る。この層の主目的は、帯電中および
帯電後の基体からの正孔注入を防止することである。典
型的には、この層は、約5〜約300オングストローム
の厚さを有するが、ある場合には、3μm程の厚さであ
り得る。さらに、必要に応じて、本発明の光導電性像形
成部材は、正孔ブロッキング層と光生成層との間に接着
界面層も含有し得る。この層は、ポリエステル−100
(Polyester-100) のようなポリエステル、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルピロリドン等の高分子材料を含み
得る。典型的には、この層は、例えば、約0.9μm以
下の厚さを有し得るが、約0.05〜約1μmの厚さ範
囲が本発明の各実施態様において適している。
【0019】1つの実施態様においては、本発明の光導
電性像形成部材は、(1)厚さ75μmを有し、厚さ
0.02μmのチタンの導電性真空蒸着層を有するマイ
ラーの導電性支持基体;(2)厚さ0.1μmを有する
N−メチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランの
正孔ブロッキング層;(3)厚さ0.05μmを有する
49,000ポリエステル(デュポン ケミカル社から
入手し得る)の接着層;(4)厚さ1μmを有する三方
晶セレン分散体の光生成層;および(5)実施例1のフ
ッ素化ポリカーボネートの樹脂バインダー中に分散させ
たアリールアミンの厚さ20μmを有する電荷輸送層と
を含む。本発明の像形成部材は、各実施態様において優
れたゼログラフィー特性を示す。例えば、暗現像電位
(Vddp )の値は、約−400〜約−975ボルトの範
囲であり得る。本発明の像形成部材における好ましい暗
現像電位範囲は、通常約−400〜約−900ボルトで
あるが、−800ボルトが各実施態様において特に好ま
しい。高暗現像電位は、高コントラスト電位を与え、本
質的にバックグラウンドの汚れのない高画質の像を生ず
る。また、本発明の像形成部材は、各実施態様におい
て、例えば約−50ボルト/秒以下の低暗減衰値を示
す。低暗減衰値は、高画質の像を現像するのに重要であ
り得る;何故ならば、暗減衰は感光体の帯電後に消散す
る電荷量を決定し、感光体の露光領域と未露光領域間の
大きい差異が高コントラストを有する像を生ずるからで
ある。暗減衰の許容し得る値は、像形成部材を収容する
像形成装置の設計によって変動する。この暗減衰は、−
100ボルト/秒程の高い値であり得るが、−50ボル
ト/秒および−10〜−20ボルト/秒が各実施態様に
おいて好ましい。
電性像形成部材は、(1)厚さ75μmを有し、厚さ
0.02μmのチタンの導電性真空蒸着層を有するマイ
ラーの導電性支持基体;(2)厚さ0.1μmを有する
N−メチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランの
正孔ブロッキング層;(3)厚さ0.05μmを有する
49,000ポリエステル(デュポン ケミカル社から
入手し得る)の接着層;(4)厚さ1μmを有する三方
晶セレン分散体の光生成層;および(5)実施例1のフ
ッ素化ポリカーボネートの樹脂バインダー中に分散させ
たアリールアミンの厚さ20μmを有する電荷輸送層と
を含む。本発明の像形成部材は、各実施態様において優
れたゼログラフィー特性を示す。例えば、暗現像電位
(Vddp )の値は、約−400〜約−975ボルトの範
囲であり得る。本発明の像形成部材における好ましい暗
現像電位範囲は、通常約−400〜約−900ボルトで
あるが、−800ボルトが各実施態様において特に好ま
しい。高暗現像電位は、高コントラスト電位を与え、本
質的にバックグラウンドの汚れのない高画質の像を生ず
る。また、本発明の像形成部材は、各実施態様におい
て、例えば約−50ボルト/秒以下の低暗減衰値を示
す。低暗減衰値は、高画質の像を現像するのに重要であ
り得る;何故ならば、暗減衰は感光体の帯電後に消散す
る電荷量を決定し、感光体の露光領域と未露光領域間の
大きい差異が高コントラストを有する像を生ずるからで
ある。暗減衰の許容し得る値は、像形成部材を収容する
像形成装置の設計によって変動する。この暗減衰は、−
100ボルト/秒程の高い値であり得るが、−50ボル
ト/秒および−10〜−20ボルト/秒が各実施態様に
おいて好ましい。
【0020】本発明の像形成部材の残留電位値(VR )
は、各実施態様において優れており、例えば約−5〜約
−50ボルトの範囲にある。残留電位は、露光による消
去後でかつ像形成前に像形成部材上に残留する電荷量の
尺度である。−5〜−20ボルトの残留電位は、極めて
例外的であると考えられる。本発明の像形成部材の感光
度値は、各実施態様において許容し得、ある場合には優
れており、例えば、約4〜約25エルグ/cm2 であり
得る。許容し得る感光度値は、像形成部材を収容する像
形成部材の設計によって変動し;即ち、ある場合には、
40または50エルグ/cm2 程の高い値も許容し得、
約5エルグ/cm2 の値が好ましい。また、本発明は、
本発明の光導電性像形成部材による像形成方法も包含す
る。この方法は、本発明の光導電性像形成部材上に静電
像を発生させ、次いで、この静電像を、樹脂粒子、顔料
粒子、帯電調節剤のような添加剤、およびキャリヤー粒
子を含む公知の現像剤組成物(米国特許第4,558,
108号、第4,560,535号、第3,590,0
00号、第4,264,672号、第3,900,58
8号および第3,849,182号参照)で現像し、現
像した静電像を適当な基体に転写し、転写像を基体に永
久的に定着させることを含む。1つの像形成部材の製造
方法の実施態様においては、バナジルフタロシアニン光
生成体を、支持基体上に、例えばバードアプリケーター
を用いてコーティングし、次いで、電荷輸送層の溶液コ
ーティングを行い、その後、例えばオーブン中で乾燥さ
せる。
は、各実施態様において優れており、例えば約−5〜約
−50ボルトの範囲にある。残留電位は、露光による消
去後でかつ像形成前に像形成部材上に残留する電荷量の
尺度である。−5〜−20ボルトの残留電位は、極めて
例外的であると考えられる。本発明の像形成部材の感光
度値は、各実施態様において許容し得、ある場合には優
れており、例えば、約4〜約25エルグ/cm2 であり
得る。許容し得る感光度値は、像形成部材を収容する像
形成部材の設計によって変動し;即ち、ある場合には、
40または50エルグ/cm2 程の高い値も許容し得、
約5エルグ/cm2 の値が好ましい。また、本発明は、
本発明の光導電性像形成部材による像形成方法も包含す
る。この方法は、本発明の光導電性像形成部材上に静電
像を発生させ、次いで、この静電像を、樹脂粒子、顔料
粒子、帯電調節剤のような添加剤、およびキャリヤー粒
子を含む公知の現像剤組成物(米国特許第4,558,
108号、第4,560,535号、第3,590,0
00号、第4,264,672号、第3,900,58
8号および第3,849,182号参照)で現像し、現
像した静電像を適当な基体に転写し、転写像を基体に永
久的に定着させることを含む。1つの像形成部材の製造
方法の実施態様においては、バナジルフタロシアニン光
生成体を、支持基体上に、例えばバードアプリケーター
を用いてコーティングし、次いで、電荷輸送層の溶液コ
ーティングを行い、その後、例えばオーブン中で乾燥さ
せる。
【0021】
【実施例1】重合 :用いた反応器は、螺旋コイル攪拌機と2重の機械
的シールを備えた1リットルのステンレススチール反応
器であった。この反応器を30:1のギアー減速を有す
る0.5馬力のモーターで駆動させた。反応器は電気的
に加熱した。トルク計は攪拌機駆動装置の1部であっ
た。圧力は、圧力トランジュサーとピラニ計の両方でモ
ニターした。温度は白金RTDsでモニターした。圧力
と温度は、フィッシャー アンド ポーター カメレオ
ン(Fischer and Porter Chameleon)調節計により正確に
制御し分布させた。特別設計のコンデンサーにより、フ
ェノールとジフェニルカーボネートの効率的縮合のモニ
ターを確実にした。比例配分バルブと回転オイルポンプ
により、反応器圧の変動を制御した。上記の反応器に、
173.1g(0.5モル)のビスフェノールP〔4,
4'−(1,4−フェニレンビスイソプロピリデン)ビ
スフェノール〕、168.1g(0.5モル)のビスフ
ェノールAF(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリ
デン ビスフェノール)、235.6g(1.1モル)
のジフェニルカーボネート、および0.5mlのチタニ
ウム ブトキサイドを加えた。
的シールを備えた1リットルのステンレススチール反応
器であった。この反応器を30:1のギアー減速を有す
る0.5馬力のモーターで駆動させた。反応器は電気的
に加熱した。トルク計は攪拌機駆動装置の1部であっ
た。圧力は、圧力トランジュサーとピラニ計の両方でモ
ニターした。温度は白金RTDsでモニターした。圧力
と温度は、フィッシャー アンド ポーター カメレオ
ン(Fischer and Porter Chameleon)調節計により正確に
制御し分布させた。特別設計のコンデンサーにより、フ
ェノールとジフェニルカーボネートの効率的縮合のモニ
ターを確実にした。比例配分バルブと回転オイルポンプ
により、反応器圧の変動を制御した。上記の反応器に、
173.1g(0.5モル)のビスフェノールP〔4,
4'−(1,4−フェニレンビスイソプロピリデン)ビ
スフェノール〕、168.1g(0.5モル)のビスフ
ェノールAF(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリ
デン ビスフェノール)、235.6g(1.1モル)
のジフェニルカーボネート、および0.5mlのチタニ
ウム ブトキサイドを加えた。
【0022】反応器を密封し、温度を約220℃に上げ
た。次いで、圧力を約10分間隔で約500mバールま
で下げた。圧力が500mバールに近づくにつれて、フ
ェノールがコンデンサー内に集まり始めた。減圧速度を
遅くして、2mバール以下の圧力に達するのに約80分
を要するようにした。220℃で合計170分後に、温
度を260℃に上げて、この温度に約67分間保った。
続いて、温度を280℃に上げ、約97分間保ち、さら
に、300℃に上げさらに120分間保った。溶融ポリ
マーを、反応器から乾燥窒素雰囲気中に引出して冷却し
た。得られたポリマーのポリ〔4,4' −ヘキサフルオ
ロイソプロピリデン ビスフェノール-co-4,4' −
(1,4−フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェ
ノール〕カーボネートは、デュポン インスツルメンツ
(DuPont Instruments)DSC 10 で測定したとき、155
℃のTgを有していた。GPC分子量は、狭い分子量分
布のポリスチレン標準により標準化した1本の100
Å、2本の500Åおよび1本の104 Åのウォーター
ズ ウルトラスチラゲル(Waters ULTRASTRYRAGEL) カラ
ムを用いたウォーターズ クロマトグラフ装置で測定し
たところ、Mn=20,800、Mw=57,500で
あることが判った。NMRによりその構造を確認した。
10gのポリマーを100mlの0.25gの酒石酸を
含有するDMFに加え、一夜即ち約18時間攪拌した。
ポリマー溶液を、1.5リットルの急速攪拌脱イオン水
中に沈殿させた。続いて、定量的收率のポリマーを乾燥
させ、感光体中の電荷輸送層マトリックスポリマーとし
て評価した。
た。次いで、圧力を約10分間隔で約500mバールま
で下げた。圧力が500mバールに近づくにつれて、フ
ェノールがコンデンサー内に集まり始めた。減圧速度を
遅くして、2mバール以下の圧力に達するのに約80分
を要するようにした。220℃で合計170分後に、温
度を260℃に上げて、この温度に約67分間保った。
続いて、温度を280℃に上げ、約97分間保ち、さら
に、300℃に上げさらに120分間保った。溶融ポリ
マーを、反応器から乾燥窒素雰囲気中に引出して冷却し
た。得られたポリマーのポリ〔4,4' −ヘキサフルオ
ロイソプロピリデン ビスフェノール-co-4,4' −
(1,4−フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェ
ノール〕カーボネートは、デュポン インスツルメンツ
(DuPont Instruments)DSC 10 で測定したとき、155
℃のTgを有していた。GPC分子量は、狭い分子量分
布のポリスチレン標準により標準化した1本の100
Å、2本の500Åおよび1本の104 Åのウォーター
ズ ウルトラスチラゲル(Waters ULTRASTRYRAGEL) カラ
ムを用いたウォーターズ クロマトグラフ装置で測定し
たところ、Mn=20,800、Mw=57,500で
あることが判った。NMRによりその構造を確認した。
10gのポリマーを100mlの0.25gの酒石酸を
含有するDMFに加え、一夜即ち約18時間攪拌した。
ポリマー溶液を、1.5リットルの急速攪拌脱イオン水
中に沈殿させた。続いて、定量的收率のポリマーを乾燥
させ、感光体中の電荷輸送層マトリックスポリマーとし
て評価した。
【0023】
【実施例2】実施例1の方法を、温度条件を下記のよう
に変化させて繰り返した:220℃での合計時間を13
3分に短縮し、260℃での温度プラトーを省略し、2
80℃での時間は97分のままであり、300℃での時
間は97分に短縮した。得られたポリマーは、161℃
のTg、Mn=29,300およびMw=87,800
のGPC平均分子量を有していた。
に変化させて繰り返した:220℃での合計時間を13
3分に短縮し、260℃での温度プラトーを省略し、2
80℃での時間は97分のままであり、300℃での時
間は97分に短縮した。得られたポリマーは、161℃
のTg、Mn=29,300およびMw=87,800
のGPC平均分子量を有していた。
【0024】
【実施例3】実施例2の方法を繰り返したが、次の反応
物、即ち、143.5g(0.5モル)のビスフェノー
ルAP〔4,4' −(1−フェニルエチリデン)ビスフ
ェノール〕、168.1g(0.5モル)のビスフェノ
ールAF(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン
ビスフェノール)、235.6g(1.1モル)のジ
フェニルカーボネート、および0.5mlのチタニウム
ブトキサイドを用いた。ポリマー生成物のポリ〔4,
4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフェノー
ル-co-4,4' −(1−フェニルエチリデン)ビスフェ
ノール〕カーボネート(0.5:0.5M)は、178
℃のTg、Mn=27,600およびMw=70,90
0のGCP平均分子量を有していた。
物、即ち、143.5g(0.5モル)のビスフェノー
ルAP〔4,4' −(1−フェニルエチリデン)ビスフ
ェノール〕、168.1g(0.5モル)のビスフェノ
ールAF(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン
ビスフェノール)、235.6g(1.1モル)のジ
フェニルカーボネート、および0.5mlのチタニウム
ブトキサイドを用いた。ポリマー生成物のポリ〔4,
4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフェノー
ル-co-4,4' −(1−フェニルエチリデン)ビスフェ
ノール〕カーボネート(0.5:0.5M)は、178
℃のTg、Mn=27,600およびMw=70,90
0のGCP平均分子量を有していた。
【0025】
【実施例4】実施例2の方法を繰り返したが、次の反応
物、即ち、134.0g(0.5モル)のビスフェノー
ルZ(4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェノー
ル)、168.1g(0.5モル)のビスフェノールA
F(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビス
フェノール)、235.6g(1.1モル)のジフェニ
ルカーボネート、および0.5mlのチタニウム ブト
キサイドを用いた。ポリマー生成物のポリ(4,4' −
ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール-co-
4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェノール)カー
ボネート(0.5:0.5M)は、170℃のTg、M
n=27,700およびMw=120,000のGPC
平均分子量を有していた。
物、即ち、134.0g(0.5モル)のビスフェノー
ルZ(4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェノー
ル)、168.1g(0.5モル)のビスフェノールA
F(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビス
フェノール)、235.6g(1.1モル)のジフェニ
ルカーボネート、および0.5mlのチタニウム ブト
キサイドを用いた。ポリマー生成物のポリ(4,4' −
ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール-co-
4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェノール)カー
ボネート(0.5:0.5M)は、170℃のTg、M
n=27,700およびMw=120,000のGPC
平均分子量を有していた。
【0026】
【実施例5】実施例2の方法を繰り返したが、次の反応
物、即ち、67.0g(0.25モル)のビスフェノー
ルZ(4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェノー
ル)、252.2g(0.75モル)のビスフェノール
AF(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビ
スフェノール)、235.6g(1.1モル)のジフェ
ニルカーボネート、および0.5mlのチタニウム ブ
トキサイドを用いた。得られたポリマーのポリ(4,4
' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール
-co-4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェノール)
カーボネート(0.75:0.25M)は、173℃の
Tg、Mn=27,800およびMw=56,700の
GPC平均分子量を有していた。
物、即ち、67.0g(0.25モル)のビスフェノー
ルZ(4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェノー
ル)、252.2g(0.75モル)のビスフェノール
AF(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビ
スフェノール)、235.6g(1.1モル)のジフェ
ニルカーボネート、および0.5mlのチタニウム ブ
トキサイドを用いた。得られたポリマーのポリ(4,4
' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール
-co-4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェノール)
カーボネート(0.75:0.25M)は、173℃の
Tg、Mn=27,800およびMw=56,700の
GPC平均分子量を有していた。
【0027】
【実施例6】実施例2の方法を繰り返したが、次の反応
物、即ち、201.0g(0.75モル)のビスフェノ
ールZ(4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェノー
ル)、84.1g(0.25モル)のビスフェノールA
F(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビス
フェノール)、235.6g(1.1モル)のジフェニ
ルカーボネート、および0.5mlのチタニウム ブト
キサイドを用いた。得られたポリマーのポリ(4,4'
−ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール-c
o-4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェノール)カ
ーボネート(0.25:0.75M)は、175℃のT
g、Mn=29,200およびMw=75,900のG
PC平均分子量を有していた。
物、即ち、201.0g(0.75モル)のビスフェノ
ールZ(4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェノー
ル)、84.1g(0.25モル)のビスフェノールA
F(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビス
フェノール)、235.6g(1.1モル)のジフェニ
ルカーボネート、および0.5mlのチタニウム ブト
キサイドを用いた。得られたポリマーのポリ(4,4'
−ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール-c
o-4,4' −シクロヘキシリデン ビスフェノール)カ
ーボネート(0.25:0.75M)は、175℃のT
g、Mn=29,200およびMw=75,900のG
PC平均分子量を有していた。
【0028】
【実施例7】実施例2の方法を繰り返したが、次の反応
物、即ち、180.8g(0.54モル)のビスフェノ
ールAF(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン
ビスフェノール)、126.7g(0.59モル)の
ジフェニルカーボネート、および0.25mlのチタニ
ウム ブトキサイドを用いた。得られたポリマーのポリ
(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフ
ェノール)カーボネートは、170℃のTg、Mn=3
0,900およびMw=68,900のGPC平均分子
量を有していた。
物、即ち、180.8g(0.54モル)のビスフェノ
ールAF(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン
ビスフェノール)、126.7g(0.59モル)の
ジフェニルカーボネート、および0.25mlのチタニ
ウム ブトキサイドを用いた。得られたポリマーのポリ
(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフ
ェノール)カーボネートは、170℃のTg、Mn=3
0,900およびMw=68,900のGPC平均分子
量を有していた。
【0029】
【実施例8】実施例2の方法を繰り返したが、次の反応
物、即ち、114.1g(0.5モル)のビスフェノー
ルA(4,4' −イソプロピリデン ビスフェノー
ル)、168.1g(0.5モル)のビスフェノールA
F(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビス
フェノール)、235.6g(1.1モル)のジフェニ
ルカーボネート、および0.5mlのチタニウム ブト
キサイドを用いた。得られたポリマーのポリ(4,4'
−ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール-c
o-4,4' −イソプロピリデン ビスフェノール)カー
ボネート(0.5:0.5M)は、158℃のTg、M
n=28,700およびMw=62,200のGPC平
均分子量を有していた。
物、即ち、114.1g(0.5モル)のビスフェノー
ルA(4,4' −イソプロピリデン ビスフェノー
ル)、168.1g(0.5モル)のビスフェノールA
F(4,4' −ヘキサフルオロイソプロピリデン ビス
フェノール)、235.6g(1.1モル)のジフェニ
ルカーボネート、および0.5mlのチタニウム ブト
キサイドを用いた。得られたポリマーのポリ(4,4'
−ヘキサフルオロイソプロピリデン ビスフェノール-c
o-4,4' −イソプロピリデン ビスフェノール)カー
ボネート(0.5:0.5M)は、158℃のTg、M
n=28,700およびMw=62,200のGPC平
均分子量を有していた。
【0030】
【実施例9】実施例2の方法を繰り返したが、次の反応
物、即ち、173.1g(0.5モル)のビスフェノー
ルM〔4,4' −(1,3−フェニレンビスイソプロピ
リデン)ビスフェノール〕、168.1g(0.5モ
ル)のビスフェノールAF(4,4' −ヘキサフルオロ
イソプロピリデン ビスフェノール)、235.6g
(1.1モル)のジフェニルカーボネート、および0.
5mlのチタニウム ブトキサイドを用いた。得られた
ポリマーのポリ〔4,4' −ヘキサフルオロイソプロピ
リデン ビスフェノール-co-4,4' −(1,3−フェ
ニレンビスイソプロピリデン ビスフェノール〕カーボ
ネート(0.5:0.5M)は、121℃のTg、Mn
=28,200およびMw=59,300のGPC平均
分子量を有していた。
物、即ち、173.1g(0.5モル)のビスフェノー
ルM〔4,4' −(1,3−フェニレンビスイソプロピ
リデン)ビスフェノール〕、168.1g(0.5モ
ル)のビスフェノールAF(4,4' −ヘキサフルオロ
イソプロピリデン ビスフェノール)、235.6g
(1.1モル)のジフェニルカーボネート、および0.
5mlのチタニウム ブトキサイドを用いた。得られた
ポリマーのポリ〔4,4' −ヘキサフルオロイソプロピ
リデン ビスフェノール-co-4,4' −(1,3−フェ
ニレンビスイソプロピリデン ビスフェノール〕カーボ
ネート(0.5:0.5M)は、121℃のTg、Mn
=28,200およびMw=59,300のGPC平均
分子量を有していた。
【0031】
【実施例10】実施例2の方法を繰り返したが、100
ミリリットルのステンレススチール反応器により、次の
反応物、即ち、13.0g(0.0375モル)のビス
フェノールP〔4,4' −(1,4−フェニレンビスイ
ソプロピリデン)ビスフェノール〕、8.4g(0.0
25モル)のビスフェノールAF(4,4' −ヘキサフ
ルオロイソプロピリデン ビスフェノール)、7.0g
(0.0375モル)の4,4' −ビフェノール、2
3.6g(0.11モル)のジフェニルカーボネート、
および0.05mlのチタニウム ブトキサイドを用い
た。得られたポリマーのポリ{4,4' −ヘキサフルオ
ロイソプロピリデン ビスフェノール-co-〔4,4' −
(1,4−フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェ
ノール〕-co-4,4' −ビフェノール}カーボネート
(0.25:0.375:0.375M)は、147℃
のTg、Mn=14,400およびMw=32,300
のGPC平均分子量を有していた。
ミリリットルのステンレススチール反応器により、次の
反応物、即ち、13.0g(0.0375モル)のビス
フェノールP〔4,4' −(1,4−フェニレンビスイ
ソプロピリデン)ビスフェノール〕、8.4g(0.0
25モル)のビスフェノールAF(4,4' −ヘキサフ
ルオロイソプロピリデン ビスフェノール)、7.0g
(0.0375モル)の4,4' −ビフェノール、2
3.6g(0.11モル)のジフェニルカーボネート、
および0.05mlのチタニウム ブトキサイドを用い
た。得られたポリマーのポリ{4,4' −ヘキサフルオ
ロイソプロピリデン ビスフェノール-co-〔4,4' −
(1,4−フェニレンビスイソプロピリデン)ビスフェ
ノール〕-co-4,4' −ビフェノール}カーボネート
(0.25:0.375:0.375M)は、147℃
のTg、Mn=14,400およびMw=32,300
のGPC平均分子量を有していた。
【0032】
【実施例11】正孔輸送層としての実施例1のフッ素化
ポリマーバインダー中に分子分散させたN,N, −ジフ
ェニル−N,N, −ビス(3−メチルフェニル)−
〔1,1,−ビフェニル〕−4,4, −ジアミン(TP
D)と、三方晶セレン発生体層とを含む多層型感光性像
形成部材を、下記のようにして作成した:三方晶セレン
とポリ(N−ビニル カルバゾール)の分散液を、1.
6gの三方晶セレンと1.6gのポリ(N−ビニル カ
ルバゾール)とを各14mlのテトラヒドロフランとト
ルエン中でボールミリングすることによって調製した。
次いで、10gの得られたスラリーを、各5mlのテト
ラヒドロフランとトルエン中に0.24gのN,N, −
ジフェニル−N,N, −ビス(3−メチルフェニル)−
〔1,1, −ビフェニル〕−4,4, −ジアミン(TP
D)の溶液で希釈した。1.5μm厚の光生成体層を、
上記の分散液をアルミニウム処理マイラー基体上にバー
ドフィルムアプリケーターにより75μmの厚さでコー
ティングし、次いで、強制送風炉内で135℃で5分間
乾燥させることによって形成させた。その後、電荷輸送
層用の溶液を、0.8gのN,N, −ジフェニル−N,
N, −ビス(3−メチルフェニル)−〔1,1, −ビフ
ェニル〕−4,4, −ジアミン(TPD)と1.2gの
実施例1のポリマーバインダーを10mlの塩化メチレ
ン中に溶解させることによって調製した。次いで、この
溶液を上記の光生成体層上にバードフィルムアプリケー
ターによりコーティングした。得られた部材を強制送風
炉内で135℃で20分間乾燥させ、20μm厚の電荷
輸送層を得た。次に、対照像形成部材の電荷輸送層用の
溶液を、0.8gのN,N, −ジフェニル−N,N, −
ビス(3−メチルフェニル)−〔1,1, −ビフェニ
ル〕−4,4, −ジアミン(TPD)と1.2gのビス
フェノールA ポリカーボネート〔マクロロン(MAKROLO
N) 5705 、登録商標)を10mlの塩化メチレン中に溶
解させることによって調製した。次いで、この溶液を上
記の光生成体層上にバードフィルムアプリケーターによ
りコーティングした。得られた多層型光導電性像形成部
材を強制送風炉内で135℃で20分間乾燥させ、20
μm厚の電荷輸送層を得た。
ポリマーバインダー中に分子分散させたN,N, −ジフ
ェニル−N,N, −ビス(3−メチルフェニル)−
〔1,1,−ビフェニル〕−4,4, −ジアミン(TP
D)と、三方晶セレン発生体層とを含む多層型感光性像
形成部材を、下記のようにして作成した:三方晶セレン
とポリ(N−ビニル カルバゾール)の分散液を、1.
6gの三方晶セレンと1.6gのポリ(N−ビニル カ
ルバゾール)とを各14mlのテトラヒドロフランとト
ルエン中でボールミリングすることによって調製した。
次いで、10gの得られたスラリーを、各5mlのテト
ラヒドロフランとトルエン中に0.24gのN,N, −
ジフェニル−N,N, −ビス(3−メチルフェニル)−
〔1,1, −ビフェニル〕−4,4, −ジアミン(TP
D)の溶液で希釈した。1.5μm厚の光生成体層を、
上記の分散液をアルミニウム処理マイラー基体上にバー
ドフィルムアプリケーターにより75μmの厚さでコー
ティングし、次いで、強制送風炉内で135℃で5分間
乾燥させることによって形成させた。その後、電荷輸送
層用の溶液を、0.8gのN,N, −ジフェニル−N,
N, −ビス(3−メチルフェニル)−〔1,1, −ビフ
ェニル〕−4,4, −ジアミン(TPD)と1.2gの
実施例1のポリマーバインダーを10mlの塩化メチレ
ン中に溶解させることによって調製した。次いで、この
溶液を上記の光生成体層上にバードフィルムアプリケー
ターによりコーティングした。得られた部材を強制送風
炉内で135℃で20分間乾燥させ、20μm厚の電荷
輸送層を得た。次に、対照像形成部材の電荷輸送層用の
溶液を、0.8gのN,N, −ジフェニル−N,N, −
ビス(3−メチルフェニル)−〔1,1, −ビフェニ
ル〕−4,4, −ジアミン(TPD)と1.2gのビス
フェノールA ポリカーボネート〔マクロロン(MAKROLO
N) 5705 、登録商標)を10mlの塩化メチレン中に溶
解させることによって調製した。次いで、この溶液を上
記の光生成体層上にバードフィルムアプリケーターによ
りコーティングした。得られた多層型光導電性像形成部
材を強制送風炉内で135℃で20分間乾燥させ、20
μm厚の電荷輸送層を得た。
【0033】磨耗試験装置を組み立てて、トナーとの相
互作用およびブレードクリーニングに供した電荷輸送層
の相対磨耗および磨耗率を測定した。上述のようにして
作成した2つの感光性像形成部材を、試験装置内のアル
ミニウムドラム上に巻付けテープ付けすることによって
用いた。モーター制御のドラム速度は、変動させること
ができ、試験中は通常約55rpmに維持する。トナー
はホッパーから連続的に供給し、像形成部材上の残留ト
ナーのクリーニングはクリーニングブレードによって行
った。磨耗試験中の典型的な試験条件は、つぎの如くで
ある: トナー:46.7%のポリスチレン/n−ブチルアクリ
レートコポリマー(58/42)、49.6%の立方体
マグネタイト BL220、1.0%のP51(アルミニウム
塩、日本のホドガヤ カガク社から入手した帯電調節
剤)、2.5%の660Pワックス(日本のサンヨー社から
入手したポリプロピレン)、および0.2%のエロジー
ル(AEROSIL、登録商標)R972。 ブレード:ゼロックス像形成装置 1065 クリーニングブ
レード。 ドラム速度:55rpm。 サイクル数:50,000回。
互作用およびブレードクリーニングに供した電荷輸送層
の相対磨耗および磨耗率を測定した。上述のようにして
作成した2つの感光性像形成部材を、試験装置内のアル
ミニウムドラム上に巻付けテープ付けすることによって
用いた。モーター制御のドラム速度は、変動させること
ができ、試験中は通常約55rpmに維持する。トナー
はホッパーから連続的に供給し、像形成部材上の残留ト
ナーのクリーニングはクリーニングブレードによって行
った。磨耗試験中の典型的な試験条件は、つぎの如くで
ある: トナー:46.7%のポリスチレン/n−ブチルアクリ
レートコポリマー(58/42)、49.6%の立方体
マグネタイト BL220、1.0%のP51(アルミニウム
塩、日本のホドガヤ カガク社から入手した帯電調節
剤)、2.5%の660Pワックス(日本のサンヨー社から
入手したポリプロピレン)、および0.2%のエロジー
ル(AEROSIL、登録商標)R972。 ブレード:ゼロックス像形成装置 1065 クリーニングブ
レード。 ドラム速度:55rpm。 サイクル数:50,000回。
【0034】新しいクリーニングブレードを各試験にお
いて用いた。ブレード力は、約30g/cmであり、ブ
レードホルダー上に取り付けたマイクロメーターで調整
した。磨耗は、電荷輸送層の厚さ減少として測定したも
のであり、磨耗試験前後の電荷輸送層厚さの差である。
磨耗は、ナノメーター(nm)で表した。磨耗率は、磨
耗をサイクル数で割ることによって得られ、nm/Kサ
イクルで表した。磨耗率は、標準化しており、磨耗試験
の総サイクル数の変化とは無関係である。得られたデー
タは、下記の表1に示すとおりであり、対照に対しての
実施例1のポリマーの磨耗低減を示している。表1で示
す磨耗試験の結果は、実施例1のポリマーバインダー
が、感光体装置の電荷輸送層において使用したときに、
約12nm/Kサイクルの磨耗率を示しており、同じ試
験条件下で試験したビスフェノールA ポリカーボネー
ト(マクロロン 5705)( 対照感光体) で得られた磨耗率
の半分であることを明らかにしている。
いて用いた。ブレード力は、約30g/cmであり、ブ
レードホルダー上に取り付けたマイクロメーターで調整
した。磨耗は、電荷輸送層の厚さ減少として測定したも
のであり、磨耗試験前後の電荷輸送層厚さの差である。
磨耗は、ナノメーター(nm)で表した。磨耗率は、磨
耗をサイクル数で割ることによって得られ、nm/Kサ
イクルで表した。磨耗率は、標準化しており、磨耗試験
の総サイクル数の変化とは無関係である。得られたデー
タは、下記の表1に示すとおりであり、対照に対しての
実施例1のポリマーの磨耗低減を示している。表1で示
す磨耗試験の結果は、実施例1のポリマーバインダー
が、感光体装置の電荷輸送層において使用したときに、
約12nm/Kサイクルの磨耗率を示しており、同じ試
験条件下で試験したビスフェノールA ポリカーボネー
ト(マクロロン 5705)( 対照感光体) で得られた磨耗率
の半分であることを明らかにしている。
【0035】
【表1】 表 1 CTL(電荷輸送層)の磨耗に関してのポリマーバインダーの効果 ポリマーバインダー 50000 サイクルでの磨耗 磨耗率(nm/K サイクル) マクロロン 5705(対照) 1.2μm 24 実施例1のポリマー 0.6μm 12 実施例3のポリマー 1.5μm 30
【0036】
【実施例12】実施例11の多層型感光性像形成部材を
次のようにして電気的に試験した:実施例11の像形成
部材のゼログラフィー電気特性は、該像形成部材の表面
をその表面電位(電圧計に接続させた容量結合プローブ
で測定したときの)が約−800ボルトの初期値V0 に
達するまでコロナ放電源により静電的に帯電させること
によって測定した。暗中で0.5秒間の停止後、各帯電
部材はVddp (暗現像電位)の表面電位に達した。次い
で、各部材を、XOB 150ワット白熱電球を有する
フィルター付きキセノンランプからの光に露光させた。
光放電による表面電位のVbg値(バックグラウンド電
位)への低減を観察した。バックグラウンド電位は、上
記の露光エネルギーよりも約10倍大きい光強度によっ
て露光させることにより低減した。像形成部材上で得ら
れた電位は、残留電位Vres として表示した。ボルト/
秒での暗減衰は、(V0 −Vddp )/0.5として算出
した。光放電%は、100%(Vddp −Vbg)/Vddp
として算出した。露光光の所望の波長とエネルギーは、
ランプの前に置いた上記のタイプのフィルターで決定し
た。これらの像形成部材の広帯域白色光(400〜70
0nm)感光度は、席外線カットオフフィルターを用い
て測定し、一方、単色光感光度は、狭帯域通過フィルタ
ーを用いて測定した。各像形成部材の感光度は、E1/2
と称され、暗現像電位から50%の光放電を得るのに必
要なエルグ/cm2 での露光エネルギーの量として通常
表される。感光度が高い程、E1/2 値は小さい。各装置
を繰り返しの帯電、放電および消去の1,000サイク
ルに供してサイクル操作安定性を測定した。Vddp 、V
bg、Vres の変化を、ΔVddp 、ΔVbg、ΔVres とし
て示す。
次のようにして電気的に試験した:実施例11の像形成
部材のゼログラフィー電気特性は、該像形成部材の表面
をその表面電位(電圧計に接続させた容量結合プローブ
で測定したときの)が約−800ボルトの初期値V0 に
達するまでコロナ放電源により静電的に帯電させること
によって測定した。暗中で0.5秒間の停止後、各帯電
部材はVddp (暗現像電位)の表面電位に達した。次い
で、各部材を、XOB 150ワット白熱電球を有する
フィルター付きキセノンランプからの光に露光させた。
光放電による表面電位のVbg値(バックグラウンド電
位)への低減を観察した。バックグラウンド電位は、上
記の露光エネルギーよりも約10倍大きい光強度によっ
て露光させることにより低減した。像形成部材上で得ら
れた電位は、残留電位Vres として表示した。ボルト/
秒での暗減衰は、(V0 −Vddp )/0.5として算出
した。光放電%は、100%(Vddp −Vbg)/Vddp
として算出した。露光光の所望の波長とエネルギーは、
ランプの前に置いた上記のタイプのフィルターで決定し
た。これらの像形成部材の広帯域白色光(400〜70
0nm)感光度は、席外線カットオフフィルターを用い
て測定し、一方、単色光感光度は、狭帯域通過フィルタ
ーを用いて測定した。各像形成部材の感光度は、E1/2
と称され、暗現像電位から50%の光放電を得るのに必
要なエルグ/cm2 での露光エネルギーの量として通常
表される。感光度が高い程、E1/2 値は小さい。各装置
を繰り返しの帯電、放電および消去の1,000サイク
ルに供してサイクル操作安定性を測定した。Vddp 、V
bg、Vres の変化を、ΔVddp 、ΔVbg、ΔVres とし
て示す。
【0037】実施例11の各像形成部材の電気試験の結
果の要約を、下記の表2に示す。バインダーとして実施
例1のフッ素化ポリカーボネートを用いた像形成部材に
おいては、アクセプタンス電位は−800ボルトであ
り、残留電位は−20ボルトであり、感光度(E1/2 )
は2.3エルグ/cm2 であった。ポリマーバインダー
としてビスフェノールA ポリカーボネート(マクロロ
ン 5705)を用いた対照像形成部材において得られた表2
で示す結果は、アクセプタンス電位が−800ボルトで
あり、残留電位は−22ボルトであり、感光度
(E1/2 )は2.1エルグ/cm2 であったことを示し
ている。各像形成部材は、繰り返しの帯電、放電および
消去の1,000回サイクルに供したところ、表2に示
すように優れたサイクル操作安定性を示した。結果は、
実施例1のポリマーバインダーにおいて優れたサイクル
操作安定性を示す。このことは、このタイプのポリマー
バインダーを感光性像形成部材用の電荷輸送層の低磨耗
性バインダーとして使用し得る可能性を示唆している。
果の要約を、下記の表2に示す。バインダーとして実施
例1のフッ素化ポリカーボネートを用いた像形成部材に
おいては、アクセプタンス電位は−800ボルトであ
り、残留電位は−20ボルトであり、感光度(E1/2 )
は2.3エルグ/cm2 であった。ポリマーバインダー
としてビスフェノールA ポリカーボネート(マクロロ
ン 5705)を用いた対照像形成部材において得られた表2
で示す結果は、アクセプタンス電位が−800ボルトで
あり、残留電位は−22ボルトであり、感光度
(E1/2 )は2.1エルグ/cm2 であったことを示し
ている。各像形成部材は、繰り返しの帯電、放電および
消去の1,000回サイクルに供したところ、表2に示
すように優れたサイクル操作安定性を示した。結果は、
実施例1のポリマーバインダーにおいて優れたサイクル
操作安定性を示す。このことは、このタイプのポリマー
バインダーを感光性像形成部材用の電荷輸送層の低磨耗
性バインダーとして使用し得る可能性を示唆している。
【0038】
【表2】 表 2 フッ素化ポリカーボネートのゼログラフィーサイクル操作安定性 ゼログラフィー バインダーとしてマクロ バインダーとして実施例 パラメーター ロン 5705 を用いた対照 1のフッ素化ポリカーボ 部材 ネートを用いた部材 Vddp (V) −800 −800 E1/2(エルグ/cm2 ) 2.1 2.3 Vres (V) 22 20 サイクル操作安定性 サイクル数 1,000 1,000 ΔVddp (V) −36 −40 ΔVbg(V) 5 0 ΔVres (V) 10 10
【0039】
【実施例13】電荷輸送層中の樹脂バインダーとしての
実施例1のポリマーバインダーと光生成体としてのバナ
ジルフタロシアニンを含む感光性像形成部材を、次のよ
うにして作成した:厚さ75μmを有するマイラーと厚
さ0.02μmを有するチタンフィルムとを含む約75
μmの厚さを有するチタン処理マイラー基体を、マーチ
ン プロセッシング社から入手した。上記のチタンフィ
ルムを、100mlのエタノール中1mlの3−アミノ
プロピルトリメトキシシランの溶液でコーティングし
た。このコーティングを110℃で10分間加熱して
0.1μm厚のポリシラン層を形成させた。このポリシ
ラン層は、正孔ブロッキング層であり、チタンフィルム
からの正孔の注入を防止しかつ電荷発生層中への正孔の
流れをブロックする。このポリシラン層を用いて得られ
る像形成部材において所望の約−800ボルトの初期表
面帯電値を得る。0.07gのバナジルフタロシアニン
と0.13gのバイテル(Vitel) PE-200(グッドイヤー
社)との12mlの塩化メチレン中混合物を24時間ボ
ールミリングすることによって調製した光生成体分散液
を、上記のポリシラン層上にバードフィルムアプリケー
ターでコーティングした。このコーティングを強制送風
炉内で135℃で10分間乾燥させた後、35重量%の
バナジルフタロシアニンと65重量%のポリエステルを
含む0.5μm厚のバナジルフタロシアニン光生成層を
得た。次いで、電荷輸送層用の溶液を、0.8gのN,
N, −ジフェニル−N,N, −ビス(3−メチルフェニ
ル)−〔1,1, −ビフェニル〕−4,4, −ジアミン
(TPD)、1.2gの実施例1のフッ素化ポリカーボ
ネートとを10mlの塩化メチレン中に溶解させること
によって調製した。この溶液を上記の光生成体層上にバ
ードフィルムアプリケーターでコーティングした。得ら
れた多層型光導電性像形成部材を強制送風炉内で135
℃で20分間乾燥させて20μm厚の電荷輸送層を得
た。
実施例1のポリマーバインダーと光生成体としてのバナ
ジルフタロシアニンを含む感光性像形成部材を、次のよ
うにして作成した:厚さ75μmを有するマイラーと厚
さ0.02μmを有するチタンフィルムとを含む約75
μmの厚さを有するチタン処理マイラー基体を、マーチ
ン プロセッシング社から入手した。上記のチタンフィ
ルムを、100mlのエタノール中1mlの3−アミノ
プロピルトリメトキシシランの溶液でコーティングし
た。このコーティングを110℃で10分間加熱して
0.1μm厚のポリシラン層を形成させた。このポリシ
ラン層は、正孔ブロッキング層であり、チタンフィルム
からの正孔の注入を防止しかつ電荷発生層中への正孔の
流れをブロックする。このポリシラン層を用いて得られ
る像形成部材において所望の約−800ボルトの初期表
面帯電値を得る。0.07gのバナジルフタロシアニン
と0.13gのバイテル(Vitel) PE-200(グッドイヤー
社)との12mlの塩化メチレン中混合物を24時間ボ
ールミリングすることによって調製した光生成体分散液
を、上記のポリシラン層上にバードフィルムアプリケー
ターでコーティングした。このコーティングを強制送風
炉内で135℃で10分間乾燥させた後、35重量%の
バナジルフタロシアニンと65重量%のポリエステルを
含む0.5μm厚のバナジルフタロシアニン光生成層を
得た。次いで、電荷輸送層用の溶液を、0.8gのN,
N, −ジフェニル−N,N, −ビス(3−メチルフェニ
ル)−〔1,1, −ビフェニル〕−4,4, −ジアミン
(TPD)、1.2gの実施例1のフッ素化ポリカーボ
ネートとを10mlの塩化メチレン中に溶解させること
によって調製した。この溶液を上記の光生成体層上にバ
ードフィルムアプリケーターでコーティングした。得ら
れた多層型光導電性像形成部材を強制送風炉内で135
℃で20分間乾燥させて20μm厚の電荷輸送層を得
た。
【0040】上記で作成した像形成部材を、実施例12
の手順に従って電気的に試験した。詳細には、この像形
成部材を800ボルトに負帯電させ、830nmの波長
の単色光に露光させて放電させた。この装置の半減衰感
光度は8エルグ/cm2 であり、残留電位は15ボルト
であった。この像形成部材の電気特性は、1,000サ
イクルの繰り返しの帯電および放電後に本質的に変化し
ないままであった。
の手順に従って電気的に試験した。詳細には、この像形
成部材を800ボルトに負帯電させ、830nmの波長
の単色光に露光させて放電させた。この装置の半減衰感
光度は8エルグ/cm2 であり、残留電位は15ボルト
であった。この像形成部材の電気特性は、1,000サ
イクルの繰り返しの帯電および放電後に本質的に変化し
ないままであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダサラロ ケイ マーティ カナダ エル6エル 4ティー2 オンタ リオ ミシソーガ セント ローレント コート 3667
Claims (1)
- 【請求項1】 支持基体、光生成層、およびフッ素化ポ
リカーボネート中に分散させた電荷輸送成分を含む電荷
輸送層とを含む耐磨耗性光導電性像形成部材。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/858,470 US5242774A (en) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | Photoconductive imaging members with fluorinated polycarbonates |
US07/858470 | 1992-03-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0611852A true JPH0611852A (ja) | 1994-01-21 |
JP2634550B2 JP2634550B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=25328383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5060810A Expired - Fee Related JP2634550B2 (ja) | 1992-03-27 | 1993-03-22 | フッ素化ポリカーボネートを含有する光導電性像形成部材 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5242774A (ja) |
EP (1) | EP0562809B1 (ja) |
JP (1) | JP2634550B2 (ja) |
DE (1) | DE69316059T2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP0716349B1 (en) * | 1994-12-07 | 1999-08-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic photosensitive member and electrophotographic apparatus |
US5905008A (en) * | 1996-06-05 | 1999-05-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic photosensitive member, and electrophotographic apparatus and process cartridge employing the same |
US6472467B1 (en) | 1999-10-21 | 2002-10-29 | Dow Global Technologies Inc. | Inorganic/organic compositions |
JP4134753B2 (ja) * | 2002-06-26 | 2008-08-20 | 富士ゼロックス株式会社 | 電子写真用感光体、電子写真用部材、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
Citations (3)
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JPS62215959A (ja) * | 1986-03-18 | 1987-09-22 | Canon Inc | 電子写真感光体 |
JPH02132450A (ja) * | 1988-11-14 | 1990-05-21 | Konica Corp | 電子写真感光体 |
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JPS5158345A (en) * | 1974-11-19 | 1976-05-21 | Konishiroku Photo Ind | Denshishashinyokankozairyo |
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US4063947A (en) * | 1975-10-29 | 1977-12-20 | Xerox Corporation | Photoconductive insulating films comprising fluorenone-substituted oligomers |
US4265990A (en) * | 1977-05-04 | 1981-05-05 | Xerox Corporation | Imaging system with a diamine charge transport material in a polycarbonate resin |
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