JPH06118515A - 載置台搬送装置 - Google Patents

載置台搬送装置

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JPH06118515A
JPH06118515A JP29813092A JP29813092A JPH06118515A JP H06118515 A JPH06118515 A JP H06118515A JP 29813092 A JP29813092 A JP 29813092A JP 29813092 A JP29813092 A JP 29813092A JP H06118515 A JPH06118515 A JP H06118515A
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stepping motor
mounting table
rack
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document rack
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Masahiko Takeuchi
雅彦 武内
Hirokazu Misoka
博和 三十日
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摺動タイプ(滑りタイプ)の搬送装置におい
て、長時間低温においた場合に生じる真空密着による載
置台の固着に対して、低トルクのステッピングモータに
より駆動可能とする。 【構成】 電源投入後の初期処理において、ステッピン
グモータ102を短時間低いパルスレートで数回駆動す
る。原稿架50が摺動レールに対して固着している場合
には、ステッピングモータ102は脱調を起こすが、僅
かには回転するため、原稿架50が僅かに動き、真空密
着は破れてグリスや油が摺動子145,146と摺動レ
ール151,152との滑動面に入り込む。その後は、
ステッピングモータ102の回転により脱調なく、原稿
架50を搬送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿台などの載置台を
搬送する搬送装置に関し、詳しくは摺動レール上に沿っ
て搬送台を搬送する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走査露光型の複写カメラなどで
は、光学的な処理に対応するため、平滑度の高い摺動レ
ール上に原稿台などの載置台をマウントし、これをステ
ッピングモータを駆動源として搬送する構成が採られて
いる。これは、ボールブッシュやリニアガイド等のボー
ルの転がりを利用した駆動方式では、原稿台のようにあ
る程度の質量がある載置台を搬送すると、細かい振動が
生じるからである。こうした振動は、光学的な処理、例
えば露光を行なうと、振動によるムラとして顕在化し、
画像処理の品質低下の原因となってしまう。
【0003】従って、光学的な処理がなされる原稿台や
感材の搬送台あるいは光学ユニットを搭載した台などの
載置台では、摺動タイプのレールを用い、載置台側にこ
の摺動レールに面で当接するフッソ樹脂系などの摺動子
を設け、更に両者の摺動面にはグリスを塗布して、摺動
抵抗を減らし、滑らかな搬送を実現している。摺動抵抗
を減らせば、駆動源に用いるステッピングモータも低ト
ルク、小型のものが使用可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た搬送装置では、低温時(例えば5℃以下)にある程度
の時間(例えば10時間程度)使用しないでおくと、次
に載置台を搬送しようとしたとき、載置台が摺動レール
に固着して、ステッピングモータでは駆動できず脱調し
てしまうと言う問題があった。載置台の固着は、低温時
におけるグリス等の粘度の上昇により生じ易くなること
が知られている。また、搬送装置を長時間に亘って使用
しないでおくと、載置台の自重により摺動子と摺動レー
ルとの当接面からグリスや油が押し出され、摺動子と摺
動レールの摺動面とがあたかも油膜を介さないで密着す
る状態(真空密着状態)となる場合があり、この場合に
も、載置台は通常の駆動力では動かない。
【0005】こうした問題に対して、長時間使用しない
で放置した後でも、載置台を正常に駆動しようとすれ
ば、高トルクのステッピングモータを使用するか、脱調
といった現象を有しないサーボモータを使用する必要が
ある。これらの対応は、ステッピングモータの大型化お
よびコストの上昇、サーボモータにあっては制御装置の
構成の複雑化という問題を招致し、本質的な解決とはな
らない。
【0006】本発明の載置台搬送装置は、こうした問題
を解決し、小型・低トルクのステッピングモータを用い
た載置台の駆動を実現することを目的としてなされ、次
の構成を採った。
【0007】
【課題を解決するための手段】原稿などを載置する載置
台を光学的な処理のために搬送する本発明の載置台搬送
装置は、前記載置台側に設けられた摺動子に当接する平
滑な平面を有し、該載置台を摺動自在に支持する摺動レ
ールと、前記摺動レール上を摺動させて、前記載置台を
駆動するステッピングモータと、該ステッピングモータ
をオープンループで駆動して、前記載置台を所望の位置
まで移動する移動制御手段と、前記載置台駆動の初期処
理として、該載置台が所定の位置に至るまでまたは所定
の距離に亘って、複数回前記ステッピングモータに対す
る駆動信号を出力する初期処理手段とを備えたことを要
旨とする。
【0008】
【作用】以上のように構成された本発明の載置台搬送装
置は、載置台駆動の初期処理として、初期処理手段によ
り、載置台が所定の位置に至るまでまたは所定の距離に
亘って、複数回ステッピングモータに対する駆動信号を
出力する。載置台が固着している場合には、ステッピン
グモータのトルクでは駆動し得ないから、ステッピング
モータは脱調するが、脱調するまでの間のトルクにより
載置台は僅かでも移動する。この結果、摺動子と摺動レ
ールの当接面との間にグリスや油が入り込んで油膜が形
成され、載置台の駆動トルクは正常に戻る。
【0009】その後は、移動制御手段により、載置台は
ステッピングモータを駆動源として摺動レール上を駆動
され、所望の位置まで移動される。この移動時には脱調
は生じないから、移動は、オープンループで制御可能で
ある。
【0010】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、実施例としての載置台搬送装置を備え
たスリット露光式複写カメラ20の正面および側面から
みた全体構成(側板150を外した状態)を示す説明図
である。実施例では、載置台搬送装置は、原稿架を搬送
する原稿架搬送装置として構成されている。
【0011】図示するように、このスリット露光式複写
カメラ20は、電子制御装置30などを収納したベース
本体40と、ベース本体40上に組み付けられて原稿架
50を水平方向に搬送する機構を組み込んだ原稿架ユニ
ット100と、原稿架ユニット100の上方に一体に組
み立てられた光学ユニット200およびドラムユニット
300とから構成されている。ドラムユニット300に
は、ロール状の感材を収納した2台のマガジンA,Bが
マウント可能であり、更に露光の完了した感材を回収す
る回収箱305が取り付け可能である。マガジンA,B
は、同一のものであるが、ここでは、上側にマウントさ
れたマガジンを上側マガジンA、下側にマウントされた
マガジンを下側マガジンBと呼ぶものとする。
【0012】各部の構成について簡略に説明する。原稿
架ユニット100は、原稿架50の水平方向への搬送
を、ステッピングモータ102を動力源として行なうも
のであり、図1には示さない搬送レール上に摺動自在に
保持された原稿架50を、搬送ベルト110を用いて搬
送する原稿架搬送装置120を備える。原稿架50は、
原稿を載置する透明ガラスが嵌め込んだ下枠52と、こ
の下枠52から左右2本のガススプリング53により支
承され同じく透明ガラスを嵌め込んだ上枠55とから構
成されている。複写される原稿は、上枠55を上方に開
いた状態で下枠52のガラス板上に載置され、上枠55
を閉めた状態で複写可能な状態となる。
【0013】原稿架搬送装置120の構成を図2ないし
図5を用いて説明する。原稿架搬送装置120は、その
平面図である図2およびこの側面からの概略図である図
3に示すように、左右の側板122,123の間に架設
された駆動軸125および従動軸126、両軸間に張設
された搬送ベルト110、駆動源としてのステッピング
モータ102、ステッピングモータ102の駆動力を駆
動軸125まで伝達する伝達ベルト130、原稿架50
の位置を検出する検出スイッチ132などから構成され
ている。元より、搬送ベルト110および伝達ベルト1
30によりステッピングモータ102の回転を伝達する
ため、各軸にはプーリが取り付けられているが、これら
プーリの構成は周知のものなので、詳細な説明は省略す
る。
【0014】原稿架50は、固定部材135,136に
より、両側の搬送ベルト110に固定されている。ま
た、原稿架50には、検出スイッチ132に対する検出
片138が設けられている。図2,図3には、摺動レー
ルは図示していないが、原稿架50は、図4に示すよう
に、取付金具141,142により原稿架50に固定さ
れた摺動子145,146を介して、左右2本の摺動レ
ール151,152に載っている。摺動子145,14
6は、「Г」字形状をしており、この段差の部分が丁度
摺動レール151,152に嵌まっているので、左右方
向へガタツクことがない。
【0015】摺動子145,146は、フッソ樹脂によ
り形成されており、S45C等の素材により製作された
摺動レール151,152の0.8Sに研磨された表面
に、摺動自在に載置されてる。両者の滑動面には、グリ
スが塗布されている。なお、摺動子145,146に
は、図5に示すように、油溜まり155が設けられてお
り、連通孔157を介して、摺動レール151,152
との当接面に設けられた油室159のフェルト160に
機械油を供給する構成となっている。従って、原稿架5
0は、摺動レール151,152上をスムースに移動可
能である。
【0016】原稿架搬送装置120は、以上の構成によ
り、ステッピングモータ102を所定のステップ数だけ
回転させることにより、原稿架50を所定の距離移動す
ることができる。また、時間あたりのステップ数を制御
することにより、原稿架50の移動速度も自在に制御す
ることができる。原稿架50の実際の搬送に関する制御
については、電子制御装置30との接続も併せて、後で
詳細に説明する。
【0017】次に、光学ユニット200の構造を簡単に
説明する。光学ユニット200は、原稿から得られる光
学像を、ドラムユニット300のドラム310に静電吸
着された感材上に結像させるためのものである。光学ユ
ニット200の光学系は、結像用のレンズ202を中心
に構成され、反射光源用の第1ランプユニット204、
透過光源用の第2ランプユニット206、原稿からの光
をレンズ202まで導く第1,第2,第3ミラー21
1,212,213、レンズ202を通過した光を感材
まで導く第4,第5,第6,第7ミラー214,21
5,216,217、から構成されている。このうち、
第3,第4,第7ミラー213,214,217は、光
学ユニット200に固定されている。一方、第1,第2
ミラー211,212は、昇降可能な物側移動ミラーユ
ニット220に組み込まれており、第5,第6ミラー2
15,216は、同じく昇降可能な像側移動ミラーユニ
ット230に組み込まれている。
【0018】物側移動ミラーユニット220と像側移動
ミラーユニット230は、互いに独立に昇降可能であ
り、その昇降位置により、原稿からレンズ202までの
光学的な距離(物体距離)Xもしくはレンズ202から
ドラム310表面までの光学的な距離(像距離)Yを定
める。両距離X,Yが、レンズ202の焦点距離Fに対
して、 1/F=1/X+1/Y の関係を満たせば、原稿の光学像は、ドラム310の表
面に結像し、その時の倍率は、Y/Xとなる。従って、
物側移動ミラーユニット220と像側移動ミラーユニッ
ト230とを、指定された倍率に従い、式(1)の関係
を満たすように移動すれば、ドラム310表面に静電吸
着された感材上に、指定倍率の像を得ることができる。
物側移動ミラーユニット220および像側移動ミラーユ
ニット230の位置の制御は、後述する電子制御装置3
0により行なわれる。
【0019】実施例の複写カメラ20は、スリット露光
式のものなので、光学的な倍率は、原稿の幅方向につい
てのみ意味を持つ。原稿の長さ方向の倍率は、原稿架5
0の搬送速度とドラム310の周速度との比により定ま
る。従って、電子制御装置30は、操作パネル60から
入力された倍率に従い、両ミラーユニット220,23
0の位置の制御を行なった後、露光時には、原稿架50
とドラム310の速度比の制御も行なう。実際には、ド
ラム310の回転速度は一定とし、原稿架50の搬送速
度を可変している。
【0020】次に、ドラムユニット300の構成を、図
1に拠って説明する。ドラムユニット300は、上側マ
ガジンAもしくは下側マガジンBに収納された感材を引
き出し、巻付用搬送機構320により、ドラム310に
感材を巻き付ける。感材は、巻付用搬送機構320の途
中に設けられた切断装置330により、操作パネル60
から指定された長さに切断される。ドラム310には、
図示しない高電圧発生装置から高電圧が印加されてお
り、感材の搬送速度に応じた回転速度でドラム310が
回転されると、静電吸着作用により、感材はドラム31
0の表面に順次吸着し、ドラム310の外周にセットさ
れる。感材の吸着時には、ドラム310は、図1反時計
回りに回転し、感材の切断、吸着が完了すると、感材の
先端が露光位置に直前に位置するまで回転して停止す
る。なお、ドラム310は、モータ340により、正逆
いずれの方向にも回転可能である。
【0021】露光時には、まず原稿架50が光学ユニッ
ト200の下方に搬送され、初期位置に移動する。原稿
架50を搬送している間に、物側移動ミラーユニット2
20および像側移動ミラーユニット230を、所定の倍
率を実現する位置に移動する。この状態から、ドラム3
10を図1時計回りに一定速度で回転し、同時に原稿架
50を設定倍率に基づいて定まる速度で搬送する。な
お、ドラム310および原稿架50の初期位置は、ドラ
ム310の回転の開始および原稿架50の搬送の開始に
おいては、回転速度,搬送速度が一定速度になるまで所
定の時間を要するので、この時間の余裕を見た位置とさ
れている。なお、ドラム310の回転用を除き、巻付用
搬送機構320や排出用搬送機構360等は、単一のス
テッピングモータ370(図1には図示せず)により駆
動されている。
【0022】ドラム310の回転により感材の先端が剥
離装置350に至ると、図示しない剥離爪によりドラム
310から剥離され、排出用搬送機構360により、回
収箱305へと搬送される。本実施例では、感材は回収
箱305に回収し、他に設置された現像装置により現像
するが、自動現像装置をこのスリット露光式複写カメラ
20のドラムユニット300に連設し、現像まで一体に
行なう構成とすることも差し支えない。
【0023】以上簡略に説明した実施例のスリット露光
式複写カメラ20のこれら各ユニットは、電子制御装置
30により管理されている。電子制御装置30は、図6
に示すように、論理演算を実行する周知のCPU31,
プログラムやデータを予め記憶するROM32,データ
などを一時的に記憶するRAM33,CPU31の動作
クロック等を生成するクロック回路34等を内蔵し、更
に外界とのインタフェースを取るための入出力ポート3
5,ステッピングモータコントローラ36などを備え
る。これらの各回路は、バス30Aを介して相互に接続
されている。
【0024】入出力ポート35は、第1,第2ランプユ
ニット204,206の他、外部の種々のセンサ群37
とのインタフェースを司る回路である。センサ群37と
しては、原稿架搬送装置120に設けられた原稿架50
の位置を検出する検出スイッチ132や、ドラム310
の回転位置を検出するセンサ等、種々設けられている。
CPU31は、この入出力ポート35を介して、複写カ
メラ20の各部の状態を読み込み、また、必要に応じ
て、ランプユニットの点灯・消灯を制御する。ステッピ
ングモータコントローラ36は、ステッピングモータド
ライバ38,39を介して、各種モータを制御する。ス
テッピングモータドライバ38には、物側移動ミラーユ
ニット220の駆動モータ252および像側移動ミラー
ユニット230の駆動モータ256が接続されている。
また、ステッピングモータドライバ39には、原稿架5
0搬送用のステッピングモータ102、ドラム駆動用の
モータ340、巻付用搬送機構320などドラムユニッ
ト300の各部駆動用モータ370などが接続されてい
る。従って、CPU31は、ステッピングモータコント
ローラ36を介して、各部モータを自在に起動・運転・
停止することができる。
【0025】次に、この電子制御装置30が実行する処
理のうち、本発明に直接関与する初期処理およびその後
の原稿架搬送処理ルーチンについて説明する。この複写
カメラ20に電源が投入されると、電子制御装置30
は、図7,図8に示す初期処理ルーチンを実行する。こ
のルーチンが起動されると、まず予備駆動回数Cを設定
する処理を行なう(ステップS400)。予備駆動回数
とは、正常な原稿架50の搬送前に行なうステッピング
モータ102の駆動の回数を言う。電子制御装置30
は、長時間使用されないことで原稿架50が摺動レール
151,152に固着した場合を想定して、ステッピン
グモータ102の予備的な駆動を行なうのである。
【0026】次に、検出スイッチ132の状態を読み込
み(ステップS410)、検出スイッチ132がオンか
否かの判断を行なう(ステップS420)。前回、スリ
ット露光式複写カメラ20を使用し原稿架50を停止し
た位置によっては、電源投入時に検出スイッチ132が
オン状態であったり、原稿架50が検出スイッチ132
の位置からはずれた位置で停止した状態であったりする
ので、これを判断するのである。
【0027】検出スイッチ132がオン状態と判断され
れば、原稿架50は、もっとも手前の位置に来ていると
判断できるので、原稿架50を光学ユニット200側に
搬送する方向、即ちステッピングモータ102の回転方
向を逆転方向CCWに設定する(ステップS430)。
一方、検出スイッチ132がオン状態でなければ、モー
タの回転方向を正転方向CWに設定する(ステップS4
40)。これらの設定は、ステッピングモータコントロ
ーラ36に必要なデータを書き込むことにより行なわれ
る。
【0028】続いて、ステッピングモータコントローラ
36にモータの駆動コマンドを出力し、ステッピングモ
ータドライバ39を介してステッピングモータ102を
一時駆動する処理を行ない(ステップS450)、すぐ
にステッピングモータ102を停止する(ステップS4
60)。ステッピングモータ102の一時駆動とは、図
9(A)に区間Iで示すように、短時間低いパルスレー
トで駆動信号をステッピングモータ102に送ることを
言う。この場合、原稿架50が摺動レール151,15
2に真空密着により固着していると、原稿架50を動か
すためのトルクは通常の起動トルクの2倍程度必要とな
る。従って、固着している場合には、ステッピングモー
タ102は低いパルスレートの駆動信号により動きだそ
うとするが、加速の途中で脱調を起こして止まってしま
う。これを予測してステッピングモータ102をすぐに
止めている(ステップS460)。
【0029】その後、予備駆動回数Cを値1だけデクリ
メントし(ステップS470)、続いて予備駆動回数C
が値0となったか否かを判断する(ステップS48
0)。ステップS400で予め設定した予備駆動回数C
が値0になっていなければ、処理はステップS410に
戻って、検出スイッチ132の状態を読み込む処理か
ら、上述した各処理を繰り返す。従って、予備駆動回数
Cだけ、低いパルスレートによるステッピングモータ1
02の一時駆動が行なわれることになる。なお、原稿架
50の搬送方向は、検出スイッチ132がオンの場合に
は検出スイッチ132がオフとなる方向であり、検出ス
イッチ132がオフの場合にはオンとなる方向である。
【0030】この間、原稿架50の摺動レール151,
152への固着によりステッピングモータ102は脱調
を繰り返すが、全く動かない訳ではなく、ステッピング
モータ102は脱調までの間、僅かに回転し、これに応
じて原稿架50も僅かに移動する。この結果、真空密着
の状態は破れ、グリスや機械油が摺動レール151,1
52と摺動子145,146との滑動面に入り込み、原
稿架50の搬送の起動に必要なトルクも正常な値とな
る。こうしたステッピングモータ102の予備的な駆動
を繰り返す内に、予備駆動回数Cは値0となるから、ス
テップS480での判断は「YES」となり、処理は、
図8に示すステップ500以下に移行する。
【0031】ステップ500では、検出スイッチ132
の状態を再び読み込み、これがオン状態であるか否かの
判断を行なう(ステップS510)。オンであれば、原
稿架50の検出片138は検出スイッチ132に検出さ
れる位置にあって、この位置は一定の幅を持っているこ
とから、原稿架50を正確に位置決めするために、一旦
原稿架50を検出スイッチ132がオフとなる状態まで
移動して、改めて原稿架50の位置決めをする処理(ス
テップS510ないし550)を行なう。
【0032】まず、ステッピングモータ102の回転方
向を逆回転CCWに設定する。この回転方向は、既に説
明したように、原稿架50を光学ユニット200側に搬
送する方向である。原稿架50の搬送方向に対応した回
転方向CCWを設定した後、ステッピングモータコント
ローラ36に、原稿架50が検出スイッチ132から所
定距離だけ離れるのに十分なパルス数を設定する処理を
行なう(ステップS530)。原稿架50がもっとも手
前側に来ている位置から検出スイッチ132がオフとな
る位置までの距離は分かっているので、これを越える距
離だけ原稿架50が移動するに足るパルス数をステッピ
ングモータコントローラ36に設定するのである。
【0033】続いて、ステッピングモータコントローラ
36にステッピングモータ102の起動を指示し、ステ
ッピングモータ102を駆動する(ステップS54
0)。こうして、設定した数のパルスをステッピングモ
ータ102に出力した後、ステッピングモータ102を
停止する。この結果、ステップS510ないしS550
の処理を行なえば、原稿架50は必ず検出スイッチ13
2がオフとなる位置まで移動して停止する。なお、原稿
架50の正確な位置決めを行なう必要がない場合(例え
ば原稿架50を光学ユニット200の下部に搬送して改
めて位置決めするような場合)には、ステップS510
ないしS550の処理を行なわないことも差し支えな
い。
【0034】原稿架50の固着が解除されていれば、ス
テッピングモータ102を停止した状態で検出スイッチ
132の状態を改めて読み込むと(ステップS50
0)、検出スイッチ132はオフとなっているから、処
理はステップS600以下に移行する。ステップS60
0以下では、原稿架50の精密な位置決めを行なう。ま
ずエラーの発生に備えて、タイマTに、原稿架50搬送
に要すると予想される時間の最大値xを設定する処理を
行なう(ステップS600)。CPU31に内蔵された
タイマTは自走式のタイマであり、値xが設定される
と、カウントダウンを開始し、タイマ値Tを順次デクリ
メントしてゆく。タイマTに値xを設定した後、ステッ
ピングモータ102の回転方向を正回転CWに設定する
(ステップS610)。この回転方向は、原稿架50が
検出スイッチ132の側に近づいてくる方向である。
【0035】次に、ステッピングモータコントローラ3
6にステッピングモータ102の起動コマンドを出力し
ステッピングモータ102の駆動を開始する(ステップ
S620)。ステッピングモータコントローラ36は、
図9(A)の区間IIに示すように、ステッピングモー
タ102が脱調しないよう、低いパルスレートから徐々
にパルスレートを上げ、やがて最大速度にまでステッピ
ングモータ102を制御する。
【0036】ステッピングモータ102を起動した後
は、検出スイッチ132の状態を読み込みし(ステップ
S630)、検出スイッチ132がオンとなるまで監視
する(ステップS640)。なお、この監視の途中で、
タイマTが値0となったか否かの判断を行なっている
(ステップS650)。検出スイッチ132がオンとな
ると、ステッピングモータコントローラ36に対してス
テッピングモータ102の回転をスローダウンさせる指
示を行なう(ステップS660)。この指示を受けたタ
イミング(図9時刻S)以降、ステッピングモータ10
2の回転数は、徐々に低下し、ステッピングモータコン
トローラ36が出力するパルスレートが0となったとこ
ろでステッピングモータ102は停止する。ステッピン
グモータ102をスローダウン制御するのは、原稿架5
0の搬送速度を落としておくことにより、ステッピング
モータ102に対する駆動信号を停止した後に、原稿架
50が慣性により行き過ぎることを防止するためであ
る。従って、本実施例では、原稿架50は、予定した位
置に正確に位置決めされて停止する。
【0037】一方、検出スイッチ132の状態を監視し
ている最中に、タイマTが値0となった場合には、原稿
架50が何らかの理由で搬送できなかったか、検出スイ
ッチ132の故障等が考えられるから、直ちにステッピ
ングモータ102を停止し(ステップS680)、必要
なエラー処理(ステップS690)を行なう(ステップ
S690)。エラー処理とは、ブザーなどによるエラー
発生の報知などがある。
【0038】原稿架50の正常な位置決めが行なわれた
場合には(ステップS600ないしS670)、処理は
メインルーチンに移動する。メインルーチンは、発明の
要旨には直接関係しないので、説明は省略するが、メイ
ンルーチンでは、実際に、走査露光に必要な処理が行な
われる。即ち、操作パネル60から設定された倍率に応
じた位置に物側移動ミラーユニット220,像側移動ミ
ラーユニット230を移動する処理、原稿架50の搬送
とドラム310の回転その他を両者の同期を取って行な
う処理等である。なお、これらの処理において、原稿架
50の搬送距離は、ステッピングモータ102の駆動パ
ルス数により、制御されており、特にエンコーダなどの
検出装置を用いていない。即ち、原稿架搬送装置120
による原稿架50の搬送は、オープンループで行なわれ
るが、ステッピングモータ102が脱調なく制御される
ことから、搬送距離制御の精度は十分に高い。
【0039】以上説明した本実施例によれば、実施例の
原稿架搬送装置120は、スリット露光式複写カメラ2
0が長時間使用されず、特に低温下などで、原稿架50
の摺動子145,146と摺動レール151,152と
がいわゆる真空密着により固着した場合でも、ステッピ
ングモータ102を僅かに動かす走査を繰り返すこと
で、真空密着を解除して、原稿架50を駆動可能な状態
とすることができる。従って、ステッピングモータ10
2の駆動トルクを通常の搬送に必要なトルクに抑えるこ
とができ、小型のステッピングモータ102を用いるこ
とができる。この結果、原稿架ユニット100全体の小
型化も達成された。
【0040】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば搬送の初期処理におけるステッピングモータ
102の予備的な駆動を図9(B)に示すように駆動時
間をやや長くした構成、感材の搬送機構や光学系の搬送
機構に適用した構成、あるいは摺動レールが単一もしく
は3本以上とした構成など、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内において、種々なる態様で実施し得ることは勿論
である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の載置台搬送
装置では、摺動レール上を摺動する載置台が、摺動子と
摺動レールとの間のグリスの粘度上昇、真空密着などに
起因して固着を起こした場合でも、その状態において脱
調してしまう程度のトルクしか有しないステッピングモ
ータを用いて、載置台を確実に搬送することができると
いう優れた効果を奏する。従って、低トルクで小型のス
テッピングモータを採用することができ、装置全体の小
型化を達成することができる。また、摺動タイプの搬送
が容易かつ低コストで実現できることから、光学的処理
における搬送時の振動を低減でき、種々の光学処理の精
度を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である複写カメラの正面図お
よび側面からその構成を示す説明図である。
【図2】原稿架搬送装置120の概略構成を平面的に示
す図である。
【図3】同じくこれを側面から示す説明図である。
【図4】摺動子と摺動レールとの関係を示す要部正面図
である。
【図5】摺動レールに機械油を供給する構成を示す説明
図である。
【図6】電子制御装置30の概略構成を示すブロック図
である。
【図7】電子制御装置30が実行する初期処理ルーチン
の一部を示すフローチャートである。
【図8】同じく初期処理ルーチンの残部を示すフローチ
ャートである。
【図9】ステッピングモータ102の駆動の状態を示す
グラフである。
【符号の説明】
20…スリット露光式複写カメラ 30…電子制御装置 30A…バス 31…CPU 32…ROM 33…RAM 35…入出力ポート 36…ステッピングモータコントローラ 37…センサ群 38,39…ステッピングモータドライバ 40…ベース本体 50…原稿架 52…下枠 53…ガススプリング 55…上枠 100…原稿架ユニット 102…ステッピングモータ 110…搬送ベルト 120…原稿架搬送装置 122,123…側板 125…駆動軸 126…従動軸 130…伝達ベルト 132…検出スイッチ 135,136…固定部材 138…検出片 141,142…取付金具 145,146…摺動子 150…側板 151,152…摺動レール 157…連通孔 159…油室 160…フェルト 200…光学ユニット 202…レンズ 204…第1ランプユニット 206…第2ランプユニット 211ないし217…第1ないし第7ミラー 220…物側移動ミラーユニット 230…像側移動ミラーユニット 252…駆動モータ 256…駆動モータ 300…ドラムユニット 305…回収箱 310…ドラム 320…巻付用搬送機構 330…切断装置 340…モータ 350…剥離装置 360…排出用搬送機構 370…ステッピングモータ A…上側マガジン B…下側マガジン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿などを載置する載置台を光学的な処
    理のために搬送する載置台搬送装置であって、 前記載置台側に設けられた摺動子に当接する平滑な平面
    を有し、該載置台を摺動自在に支持する摺動レールと、 前記摺動レール上を摺動させて、前記載置台を駆動する
    ステッピングモータと、 該ステッピングモータをオープンループで駆動して、前
    記載置台を所望の位置まで移動する移動制御手段と、 前記載置台駆動の初期処理として、該載置台が所定の位
    置に至るまでまたは所定の距離に亘って、複数回前記ス
    テッピングモータに対する駆動信号を出力する初期処理
    手段とを備えた載置台搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02217836A (ja) * 1989-02-17 1990-08-30 Minolta Camera Co Ltd 画像読取装置

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