JPH064446Y2 - デイスクプレ−ヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案を以下の順序で説明する。

Ａ 産業上の利用分野 Ｂ 考案の概要 Ｃ 従来の技術 Ｄ 考案が解決しようとする問題点 Ｅ 問題点を解決するための手段 Ｆ 作用 Ｇ 実施例 Ｇ−１ 要部の構成及びディスクマガジン（第１図〜第
５図） Ｇ−２ 位置センサ及び制御ユニット（第１図、第２
図、第４図、第６図） Ｇ−３ ディスク装着動作（第５図〜第７図） Ｇ−４ ディスク収納動作（第５図〜第７図） Ｈ 考案の効果 Ａ 産業上の利用分野 本考案は、複数のディスクを収容するディスクマガジン
が装着され、ディスクマガジンから選択されて取り出さ
れたディスクが、情報の再生あるいは記録に供されるも
のとなされるディスクプレーヤに関する。

Ｂ 考案の概要 本考案は、複数のディスクを所定の収納位置に保持する
ものとされたディスクマガジンがマガジン装着部に装着
されて、ディスクのディスクマガジン内の収納位置から
の取出し、及び、ディスクマガジン内の収納位置への収
納が行われるものとされたディスクプレーヤにおいて、
マガジン装着部に装着されたディスクマガジンにおける
選択された収納位置からその外部への、あるいは、その
逆のディスクの移送を行うディスク移送手段に対し、こ
のディスク移送手段を移動させる送り機構に設けられた
複数の第１のギア及びそれらに係合する第２のギアを有
し、第２のギアの回動によりディスク移送手段にマガジ
ン装着部に対する移動を行わせる駆動手段を設け、その
第２のギアの回動を、位置検出手段から得られるディス
ク移送手段の位置に応じた検出出力に応じて作動する制
御手段によって制御するようにしたもとで、上述の位置
検出手段を、位置検出用指標部を有して駆動手段の第２
のギアに対して位置調整可能に取り付けられた位置検出
用部材と、第２のギアの回動に伴って回動する位置検出
用指標部を検出して検出出力を発生する指標検出部とを
備えるものとなすことにより、駆動手段を利用した簡単
な構成のもとにディスク移送手段の位置に応じた検出出
力を得ることができ、しかも、検出出力をディスクマガ
ジン内の各収納位置に対するディスク移送手段の位置に
正確に対応せしめるための位置検出用指標部の設定位置
調整を、駆動手段の解体等の作業を伴うことなく容易に
行うことができるようにしたものである。

Ｃ 従来の技術 複数のディスクを収容するものとされたディスクマガジ
ンが装着され、選択されたディスクをディスクマガジン
から引き出してディスク装着部に装着し、情報の再生あ
るいは記録に供するとともに、ディスク装着部に装着さ
れたディスクをディスク装着部から離脱させて再びディ
スクマガジンに収納する、ディスク着脱機構を備えたデ
ィスクプレーヤが提案されている。

斯かるディスクプレーヤは、装着されるディスクマガジ
ンが、その内部において複数のディスクを、例えば、互
いに平行に、かつ、上下方向に所定の間隔をおいて段載
されたものとなるように支持するものとされ、また、デ
ィスク着脱機構によるディスクマガジンに収納された複
数のディスクのうちの選択されたものをディスク装着部
に装着する動作、即ち、ディスクローディング動作、も
しくは、ディスク装着部からディスクを離脱させてディ
スクマガジンに収納する動作、即ち、ディスクアンロー
ディング動作が行われる際には、ディスクをディスクマ
ガジンから取り出してディスク装着部へと搬送する、も
しくは、ディスクをディスク装着部からディスクマガジ
ンへと搬送してディスクマガジンに収納するディスク移
送手段が、装着されたディスクマガジンに対してそれが
有するディスクの取出し及び挿入のための開口部側で昇
降移動するものとされる。このようなディスク移送手段
の昇降移動は、ディスクマガジンに段載状態で収納され
た複数のディスクのうちの選択されたものを取り出すべ
くその収納位置を探すため、また、ディスクのディスク
装着部への装着及びディスク装着部からの離脱をなすた
め、さらには、ディスク装着部から離脱せしめられたデ
ィスクを戻すべきディスクマガジン内における収納位置
を探すため行われる。

上述の如くに、ディスクローディング動作あるいはディ
スクアンローディング動作に際し、装着されたディスク
マガジンに対して昇降移動を行うものとされるディスク
移送手段に対する駆動手段としては、ディスク移送手段
を、装着されたディスクマガジンの開口部側で迅速に昇
降させるとともに、ディスクマガジン内における選択さ
れた収納位置に対応する所望の位置に正確に停止させる
ことができるものであることが要求とされる。そのた
め、斯かる駆動手段は、例えば、ディスク移送手段を昇
降移動させる送り機構に設けられた複数の第１の駆動ギ
アと、これら複数の第１の駆動ギアを同期状態で回転さ
せる第２の駆動ギアとを有して、第２の駆動ギアの回転
によりディスク移送手段にマガジン装着部に対する昇降
移動を行わせるようにされ、その第２の駆動ギアの回動
が、位置検出手段から供給される、ディスク移送手段の
位置に応じた検出出力に基づいて作動する制御手段によ
る制御を受け、それによって、ディスク移送手段を所定
の位置に停止せしめるものとされる。

そして、ディスク移送手段の位置に応じた検出出力を制
御部に供給する位置検出手段を、比較的簡単な構成で済
むものとすべく、例えば、駆動手段を構成する第２の駆
動ギアに透孔の形で設けられ、従って、第２の駆動ギア
の回転に伴って回動することになる位置検出用指標部
を、指標検出部により検出することによって、第２の駆
動ギアの回転に対して所定の関係をもって昇降移動する
ものとなるディスク移送手段の位置に応じた検出出力を
得るものとすることが考えられる。そして、斯かる場
合、第２の駆動ギアの回転と送り機構によるディスク移
送手段の移動距離との関係は、例えば、第２の駆動ギア
が半回転する間に、ディスク移送手段が、装着されたデ
ィスクマガジンにおける隣合う二つの収納位置の間を移
動するものとなるようにされる。

Ｄ 考案が解決しようとする問題点 このように、ディスク搬送部の昇降駆動に際してディス
ク移送手段の位置に応じた検出出力を発生する位置検出
手段が、ディスク移送手段に対しての駆動手段を構成す
る駆動ギアに設けられた位置検出用指標部を指標検出部
により検出することによって、ディスク移送手段の位置
に応じた検出出力を得るものとされる場合には、検出出
力をディスク移送手段の位置に正確に対応せしめるた
め、ディスク移送手段の基準位置と駆動ギアに設けられ
た位置検出用指標部の基準位置とを、予め設定された所
定の関係が保たれるものとすべく調整することが必要と
される。斯かる調整は、例えば、ディスク移送手段を基
準位置においたもとで、位置検出用指標部の指標検出部
に対する位置が調整されて行われる。

しかしながら、位置検出用指標部の指標検出部に対する
位置調整は、位置検出用指標部が設けられた駆動ギアの
取付位置調整によってなされることになり、従って、駆
動ギアの着脱、即ち、ディスク移送手段に対する駆動手
段の解体を伴い、煩わしい作業が要求されることになっ
てしまう。

また、斯かる駆動ギアは、ディスク移送手段に対しての
駆動手段を構成する他のギアと噛合することになるが、
駆動ギアに対する、位置検出用指標部を指標検出部に対
して適正な位置をとるものとなす調整と、他のギアに適
正に噛合させるための調整とを両立させることが困難と
なり、位置検出用指標部の指標検出部に対する位置調整
を正確に行えなくなる虞がある。

斯かる点に鑑み、本考案は、複数のディスクを所定の収
納位置に保持するとともにディスクの取出し及び挿入が
なされるものとされたディスクマガジンがディスク装着
部に装着されて、ディスクのディスクマガジン内の収納
位置からの取出し、あるいは、ディスクマガジン内の収
納位置への収納が行われるものとされ、装着されたディ
スクマガジンに対するディスクの取出しもしくは収納を
行うディスク移送手段をディスク装着部に対して移動さ
せる駆動手段の制御に用いられる、ディスク移送手段の
位置に対応する検出出力を、駆動手段を利用して比較的
簡単な構成をもつものとされた位置検出手段によって得
ることができ、かつ、その検出出力をディスクマガジン
内の各収納位置に対するディスク移送手段の位置に正確
に対応せしめるための位置検出手段における調整を、駆
動手段の解体等の煩わしい作業を伴うことなく容易に、
しかも、極めて正確に行うことができるものとされたデ
ィスクプレーヤを提供することを目的とする。

Ｅ 問題点を解決するための手段 上述の目的を達成すべく、本考案に係るディスクプレー
ヤは、複数のディスクを所定の収納位置に保持するとと
もにディスクの取出し及び挿入がなされるものとされた
ディスクマガジンが装着されるマガジン装着部と、マガ
ジン装着部に装着されたディスクマガジンの内部からそ
の外部への、あるいは、その逆のディスクの移送を行う
ディスク移送手段と、ディスク移送手段をマガジン装着
部に対して移動させる駆動手段と、駆動手段により移動
せしめられるディスク移送手段の位置に対応する検出出
力を送出する位置検出手段と、位置検出手段から得られ
る検出出力に応じてディスク移送手段に所定の位置をと
らせるべく駆動手段の動作を制御する制御手段とを備
え、駆動手段が、ディスク移送手段を移動させる送り機
構に設けられた複数の第１のギア及びこれら複数の第１
のギアの夫々に係合する第２のギアを有し、ディスク移
送手段にマガジン装着部に対する移動の第２のギアの回
動に応じて行わせるものとされ、また、位置検出手段
が、位置検出用指標部が設けられて第２のギアに対して
位置調整可能に取り付けられ、第２のギアと共に回動す
る位置検出用部材と、第２のギアの回動に伴って回動す
る位置検出用指標部を検出する指標検出部とを有するも
のとされて構成される。

Ｆ 作用 上述の如くに構成される本考案に係るディスクプレーヤ
においては、マガジン装着部に装着されたディスクマガ
ジンに対するディスクの取出しもしくは収納がなされる
に際しては、駆動手段における第２のギアが回動せしめ
られ、それにより、駆動手段における複数の第１のギア
及び送り機構を介して、ディスク移送手段がマガジン装
着部に対して移動せしめられる。このとき、第２のギア
の回動に伴って位置検出用部材に設けられた位置検出用
指標部が回動せしめられ、これが指標検出部によって検
出されて、位置検出手段からディスク移送手段の位置に
応じた検出出力が得られ、制御手段に供給される。制御
手段は、位置検出手段から供給される検出出力に応じて
駆動手段の第２のギアの回動制御を行って、ディスク移
送手段を、マガジン装着部に装着されたディスクマガジ
ン内における選択された収納位置に対応する所定の位置
に停止させる。

そして、位置検出手段における位置検出用指標部の設定
位置調整は、駆動手段の第２のギアに対する位置検出用
部材の位置調整によって任意になされ、この位置検出用
部材の第２のギアに対する位置調整は、駆動手段の解体
を必要とすることなく、また、複数の第１のギアと第２
のギアとの係合状態とは無関係に行われ得るものとされ
る。従って、位置検出手段から、比較的簡単な構成のも
とに、ディスク移送手段の位置に対応する検出出力が得
られ、かつ、その検出出力をディスクマガジン内の各収
納位置に対するディスク移送手段の位置に正確に対応せ
しめるための調整を、容易に、しかも、極めて正確に行
うことができることになる。

Ｇ 実施例 Ｇ−１ 要部の構成及びディスクマガジン（第１図〜第
５図） 第１図及び第２図は、本考案に係るディスクプレーヤの
一例の要部を示す。

この例は、下側固定シャーシ１０、この下側固定シャー
シ１０の上方に配された上側固定シャーシ４２、及び、
下側固定シャーシ１０と上側固定シャーシ４２との間で
昇降移動せしめられる可動シャーシ５０を備えるものと
されており、下側固定シャーシ１０には、スピンドルモ
ータによって回転駆動されるディスク装着部１４が設置
され、また、マガジン装着部１６が設けられている。

マガジン装着部１６にはディスクマガジン２０が装着さ
れるが、斯かるディスクマガジン２０としては、第３図
に示される如くのものが用いられる。この第３図に示さ
れるディスクマガジン２０は、一側面部に開口部２１が
設けられた匣体２２を有しており、匣体２２内には、開
口部２１を挾んで互いに対向する側壁部を内面側に支持
された複数の仕切板２３が同一間隔をもって配されてお
り、複数のディスク収容段が形成されている。これらの
ディスク収容段の夫々には、ディスクＤが、互いに平行
に保持され、段載状態とされて収納される。即ち、複数
のディスクＤが、夫々に対応するディスク収納位置に収
納されるのである。

ディスクマガジン２０の匣体２２の側壁部には、第５図
に示される如くの案内溝２５が複数個互いに平行に形成
されており、案内溝２５の夫々の中には、各ディスク収
容段に収納されたディスクＤの面に沿う方向に移動可能
に配されたスライダ２７が配されている。スライダ２７
は、各仕切板２３間に位置するものとされ、匣体２２の
側壁部の案内溝２５の夫々に対応する位置において平行
に形成された複数のスリット３２及び３６を貫通して、
匣体２２の外部に突出する突起部３４及び３８を有して
いる。また、各スライダ２７の一端には、匣体２２の内
部に突出してディスクＤの外周縁部に当接する押出片３
０が設けられており、匣体２２に設けられた開口部２１
側の位置、即ち、ディスク押出位置に移動せしめられる
とき、各ディスク収容段に収納されたディスクＤを開口
部２１から匣体２２の外部に突出させる。

第１図及び第２図に示される如く、下側固定シャーシ１
０と上側固定シャーシ４２との間には、３本の送りねじ
部材３９が回動可能に支持されるとともに３本の案内軸
部材４０が立設されている。そして、送りねじ部材３９
の夫々には可動シャーシ５０が雌螺子部を有する被駆動
部材５１をもって係合し、また、案内軸部材４０の夫々
には可動シャーシ５０がスリーブ部材５２を介して係合
しており、送りねじ部材３９が回動せしめられるとき、
可動シャーシ５０が、３本の案内軸部材４０による案内
を受けたもとで、下側固定シャーシ１０と上側固定シャ
ーシ４２との間をマガジン装着部１６に装着されたディ
スクマガジン２０に対して昇降移動するようにされてい
る。

上側固定シャーシ４２には、モータ４４が取り付けられ
ており、さらに、大径のセンターギア４６及びそれに噛
合する３個のギア４８が軸着されている。３個のギア４
８の夫々は、３本の送りねじ部材３９の夫々に設けられ
た駆動ギア３９ａに噛合しており、また、３個のギア４
８のうちのモータ４４に近接したものは、上側固定シャ
ーシ４２に軸着されてモータ４４の出力軸に取り付けら
れたギア４４ａに噛合する伝達ギア４９の小径歯車部４
９ａに噛合している。これにより、モータ４４の回動に
よって、モータ４４に隣接する送りねじ部材３９に設け
られた駆動ギア３９ａが、ギア４４ａ、伝達ギア４９及
びギア４８を介して回転駆動され、さらに、他の２本の
送りねじ部材３９に設けられた駆動ギア３９ａが、セン
ターギア４６及びギア４８を介して回転駆動され、その
結果、３本の送りねじ部材３９が同時に回転駆動され
る。これら３本の送りねじ部材３９、モータ４４、セン
ターギア４６、３個のギア４８、伝達ギア４９及びギア
４４ａ等が可動シャーシ５０を昇降移動させるシャーシ
駆動機構を形成しているのである。

上述の如くに、３個のギア４８に噛合したセンターギア
４６の上には、第４図に明瞭に示される如く、円板状に
形成された位置検出用部材９０が、センターギア４６よ
り小なる径を有して、センターギア４６と同軸的に配さ
れている。位置検出用部材９０には、同一円周上におけ
るその径方向に相対向する位置に、一対の位置検出用指
標部を形成する透孔９０ａが設けられており、さらに、
円周方向に沿って伸びる長孔９０ｂが設けられている。
そして、長孔９０ｂを通じてねじ部材９２がセンターギ
ア４６のリム部４６ａに設けられた雌螺子部に螺入され
ており、位置検出用部材９０は、ねじ部材９２が締め込
まれるときセンターギア４６に固定され、ねじ部材９２
が緩められるときセンターギア４６に対して長孔９０ｂ
の長さの範囲で回動し得るものとされている。即ち、位
置検出用部材９０は、センターギア４６に位置調整可能
とされて取り付けられているのであり、ねじ部材９２が
締め込まれてセンターギア４６に固定された位置検出用
部材９０には、センターギア４６と一体に回転する。

また、位置検出用部材９０に関連して、位置センサを形
成するフォトセンサ４７が上側固定シャーシ４２に取り
付けられている。このフォトセンサ４７の検出部は、位
置検出用部材９０に設けられた透孔９０ａに対向し得る
位置に配されており、フォトセンサ４７は、位置検出用
部材９０がセンターギア４６と一体に回転するとき、位
置検出用指標部である透孔９０ａを検出して検出出力パ
ルス信号を発生する。

可動シャーシ５０には、ディスク装着部１４の上方とな
る位置に、クランプアーム５３ａが軸５３ｃを介して回
動可能に支持されており、クランプアーム５３ａの先端
部には、ディスク装着部１４に対向する例えばマグネッ
ト式とされたクランプ部材５３ｂが支持されている。ク
ランプアーム５３ａは、ばね部材５４により、クランプ
部材５３ｂがディスク装着部１４から離隔する方向に付
勢されている。

また、可動シャーシ５０には、マガジン装着部１６に装
着されたディスクマガジン２０における複数のスライダ
２７のうちの所定のものをディスク押出位置に移動せし
めるためのスライダ駆動手段５５、マガジン装着部１６
に装着されたディスクマガジン２０の開口部２１から匣
体２２の外部に突出せしめられたディスクＤを、ディス
クマガジン２０から取り出し、マガジン装着部１６側か
らディスク装着部１４側へと、あるいは、ディスク装着
部１４側からマガジン装着部１６側へと移送するディス
ク移送手段７０、ディスク移送手段７０によりディスク
装着部１４側からマガジン装着部１６側へと移送された
ディスクＤを、ディスクマガジン２０内のディスク収容
段のいずれかに押し込むべくその端縁部に当接するディ
スク収納手段６６が設けられている。

スライダ駆動手段５５は、第２図及び第５図に示される
如く、マガジン装着部１６に装着されたディスクマガジ
ン２０におけるスライダ２７の突起部３４に係合する係
合部５６が設けられたスライドレバー５７を有してい
る。そして、このスライドレバー５７は、それに設けら
れた長孔５７ａに係合するローラ５８を含むギア機構５
９及びこのギア機構５９を駆動するモータ６０によって
移動せしめられる。

例えば、モータ６０が正転せしめられると、スライドレ
バー５７が第５図において実線で示される位置から一転
鎖線で示される位置へと矢印Ｘで示される方向に移動せ
しめられ、スライドレバー５７の係合部５６がスライダ
２７を実線で示される非作動位置から一転鎖線で示され
るディスク押出位置へと移動させる。その結果、第５図
において実線で示される如くに、ディスクマガジン２０
内の移動せしめられたスライダ２７に対応するディスク
収納位置に収納されたディスクＤが、スライダ２７の押
出し片３０によって押し出され、第５図において一点鎖
線で示される如くの、ディスクマガジン２０の開口部２
１から突出せしめられる。一方、モータ６０が逆転せし
められると、スライドレバー５７が第５図において実線
で示される元の位置に戻って停止するものとされる。

ギア機構５９を構成するギア６２が固着された軸６４
は、ディスク移送手段７０を構成する駆動ローラ７１の
軸とされており、モータ６０はスライドレバー５７の元
の位置への移動が停止せしめられた後にも動作状態をと
ってその後は駆動ローラ７１のみを回転駆動するように
されている。駆動ローラ７１の上方には、第２図に示さ
れる如く、自在ローラ７２が支持板７４に回転可能に支
持されており、この支持板７４にはガイドローラ７６も
回動可能に支持されている。そして、支持板７４はリン
ク部材７８を介して可動シャーシ５０に連結されてい
る。これら自在ローラ７２、支持板７４及びガイドロー
ラ７６は、駆動ローラ７１と共にディスク移送手段７０
を構成している。

Ｇ−２ 位置センサ及び制御ユニット（第１図、第２
図、第４図、第６図） センターギア４６と同軸的に配された位置検出用部材９
０に関連して取り付けられた位置センサであるフォトセ
ンサ４７は、位置検出用部材９０がセンターギア４６と
一体的に回動せしめられるとき、その径方向に相対向す
る位置に形成された一対の位置検出用指標部である透孔
９０ａを検出して検出出力パルス信号を発生するが、フ
ォトセンサ４７が透孔９０ａを一度検出した後引き続い
て次に透孔９０ａを検出するまでの間、即ち、センター
ギア４６が半回転する間に、可動シャーシ５０が、マガ
ジン装着部１６に装着されたディスクマガジン２０内の
ディスク収容段間隔に相当する距離だけ、昇降移動せし
められるようにされている。そして、センターギア４６
が回動して可動シャーシ５０が昇降移動し、それに配さ
れたディスク移送手段７０が、マガジン装着部１６に装
着されたディスクマガジン２０内の各ディスク収容段に
対向する位置をとるものとなるとき、２個の透孔９０ａ
のうちのいずれかがフォトセンサ４７の検出部に対向す
る位置にあるものとなるように、透孔９０ａのフォトセ
ンサ４７に対する位置設定がなされている。

斯かる透孔９０ａのフォトセンサ４７に対する位置設定
がなされる際の微調整、あるいは、その設定が一旦なさ
れた後の補正調整は、ディスク移送手段７０がマガジン
装着部１６に装着されたディスクマガジン２０内のディ
スク収容段の１つに対向する位置をとるものとされたも
とで、センターギア４６に位置検出用部材９０を固定す
るねじ部材９２が緩められた状態とされ、センターギア
４６に対して位置検出用部材９０が長孔９０ｂの範囲で
回動せしめられて、それにより、透孔９０ａがフォトセ
ンサ４７に対する適正な位置をとるものとされた後、再
びねじ部材９２が締め込まれるようにされて行われる。
そのため、斯かる調整は、センターギア４６を一旦取り
外す等の作業を伴うことなく、極めて容易に、しかも、
正確に行い得るものとなる。

従って、センターギア４６の回動に伴ってフォトセンサ
４７から得られる検出出力パルス信号は、マガジン装着
部１６に装着されたディスクマガジン２０の各収容段に
対向するディスク移送手段７０の位置に正確に対応した
ものとされる。

そして、第６図に示される如く、フォトセンサ４７は、
例えば、第１図及び第２図に示される下側固定シャーシ
１０及び上側固定シャーシ４２のうちのいずれか、もし
くは、可動シャーシ５０に配される制御ユニット１００
の入力端の１つに接続されており、制御ユニット１００
には、フォトセンサ４７からの検出出力パルス信号Ｓａ
が供給される。さらに、制御ユニット１００が有する他
の２つの入力端には、端子１０２及び１０４が夫々接続
されており、ディスクＤのディスク装着部１４への装着
を指示するプレイ信号Ｓｐが端子１０２を介して、さら
に、マガジン装着部１６からのディスクマガジン２０の
離脱を指示するイジェクト信号Ｓｉが端子１０４を介し
て制御ユニット１００に供給される。一方、制御ユニッ
ト１００の２つの出力端には、上述のモータ４４及び６
０が夫々接続されており、制御ユニット１００は、上述
の各信号Ｓａ，Ｓｉ及びＳｐに応じて、駆動制御信号Ｑ
ａ及びＱｂをモータ４４及び６０に夫々供給し、それら
の作動を制御する。従って、制御ユニット１００は、信
号Ｓａ，Ｓｉ及びＳｐに応じて、可動シャーシ５０に対
するシャーシ駆動機構、スライドレバー５７を含むスラ
イド機構及びディスク移送機構等に対する動作制御を行
うことになる。

Ｇ−３ ディスク装着動作（第５図〜第７図） 上述の如くの構成のもとに、マガジン装着部１６に装着
された第３図に示される如くのディスクマガジン２０か
ら、それに収納された複数のディスクＤのうちの選択さ
れたものが取り出されるに際しては、先ず、ディスクＤ
が指定されてプレイ信号Ｓｐが制御ユニット１００に供
給され、それにより制御ユニット１００から駆動制御信
号Ｑａが送出されてモータ４４が作動せしめられ、可動
シャーシ５０がセンターギア４６を介して駆動されて上
昇あるいは下降移動する。そして、制御ユニット１００
による、センターギア４６と一体に回動する位置検出用
部材９０に設けられた一対の透孔９０ａに応じてフォト
センサ４７から得られる検出出力パルス信号Ｓａに基づ
いてのモータ４４に対する制御がなされ、可動シャーシ
５０が、それに設けられたディスク移送手段７０が、デ
ィスクマガジン２０内の指定されたディスクＤが収納さ
れた収容段、例えば、最上ディスク収容段に対向し、そ
れに伴って、スライドレバー５７が、最上ディスク収容
段に収納されたディスクＤに対応する選択されたスライ
ダ２７の位置に到達した状態となる位置に停止せしめら
れる。

次に、制御ユニット１００から駆動制御信号Ｑｂが送出
されてモータ６０が作動せしめられ、スライドレバー５
７が第５図において実線で示される位置から一点鎖線で
示される位置に移動せしめられて、選択されたスライダ
２７がディスク押出位置をとるものとされる。これによ
り、指定されたディスクＤが、第５図において一転鎖線
で示される如くに、その一部がディスクマガジン２０の
開口部２１から外部に突出して、駆動ローラ７１と自在
ローラ７２との間に挿入される状態とされる。続いて、
駆動ローラ７１が駆動されて、指定されたディスクＤが
自在ローラ７２及びガイドローラ７６による案内のもと
にディスクマガジン２０から引き出されるべく移送され
る状態がとられ、第７図において実線で示される如く
の、ディスク装着部１４に対応する位置に移動せしめら
れる。

斯かる状態となると、制御ユニット１００から再び駆動
制御信号Ｑａが送出され、それにより、モータ４４が作
動せしめられて可動シャーシ５０が下降移動せしめら
れ、指定されたディスクＤが、第７図において一転鎖線
で示される如くに、ディスク装着部１４に載置されると
ともにクランプアーム５３ａに支持されたクランプ部材
５３ｂにより拘束される状態がとられて、ディスクＤの
ディスク装着部１４への装着が終了する。なお、可動シ
ャーシ５０はその後さらに所定の距離だけ下降せしめら
れ、それによって、駆動ローラ７１、自在ローラ７２及
びガイドローラ７６がディスク装着部１４に装着された
ディスクＤから離隔せしめられる。そして、可動シャー
シ５０の所定の位置への下降により、図示されていない
スイッチがオン状態とされて制御ユニット１００からの
駆動制御信号Ｑａの送出が停止され、モータ４４の作動
が停止される。

Ｇ−４ ディスク収納動作（第５図〜第７図） 次に、ディスク装着部１４に装着されたディスクＤが、
ディスク装着部１４から離脱せしめられてマガジン装着
部１６に装着されたディスクマガジン２０に収納され、
ディスクマガジン２０がマガジン装着部１６から離脱せ
しめられる動作について述べる。

斯かる動作は、例えば、制御ユニット１００に第６図に
示される端子１０４を通じてイジェクト信号Ｓｉが供給
されることにより開始される。制御ユニット１００にイ
ジェクト信号Ｓｉが供給されると、制御ユニット１００
から駆動制御信号Ｑａが送出されてモータ４４が作動せ
しめられる。このモータ４４の作動により可動シャーシ
５０がセンターギア４６、ギア４８、送りねじ部材３９
等を介して駆動されて上昇移動せしめられる。この可動
シャーシ５０の上昇に伴って、ディスク装着部１４に装
着されたディスクＤが駆動ローラ７１及び自在ローラ７
２によって挾持されるとともにガイドローラ７６に当接
する状態とされ、クランプアーム５３ａに支持されたク
ランプ部材５３ｂにより拘束された状態から開放され
て、ディスク装着部１４から離脱せしめられる。

このとき、センターギア４６と一体に回転する位置検出
用部材９０に設けられた透孔９０ａがフォトセンサ４７
により検出されて得られる検出出力パルス信号Ｓａが制
御ユニット１００に供給される。そして、制御ユニット
１００において、検出出力パルス信号Ｓａに基づき、可
動シャーシ５０が、ディスク装着部１４から離脱せしめ
られたディスクＤがマガジン装着部１６に装着されたデ
ィスクマガジン２０における予め記憶された収納される
べきディスク収容段に対応する位置、例えば、第７図に
おいて実線で示される如くの、ディスクマガジン２０に
おける最上ディスク収容段に対応する位置に到達した状
態となる位置に移動せしめられたことが検知される。そ
れにより、制御ユニット１００からの駆動制御信号Ｑａ
の送出が停止され、モータ４４の作動が停止せしめられ
る。その結果、可動シャーシ５０が、ディスク装着部１
４から離脱せしめられたディスクＤがディスクマガジン
２０における収納されるべきディスク収容段である最上
ディスク収容段に対応する位置に置かれた状態となる位
置に停止せしめられる。

次に、制御ユニット１００から駆動制御信号Ｑｂが送出
されてモータ６０が作動せしめられ、駆動ローラ７１が
駆動されて駆動ローラ７１と自在ローラ７２とに挾持さ
れたディスクＤが、自在ローラ７２及びガイドローラ７
６による案内のもとに、第７図において実線で示される
位置から、ディスクマガジン２０における最上ディスク
収容段に挿入されるべく移送され、ディスクＤが、その
位置部がディスクマガジン２０の開口部２１から外部に
突出する位置をとるものとされる。

その後、第２図及び第５図に示されるディスク押込部材
６６が、ディスクマガジン２０の開口部２１の一端部と
中央部との間を一往復し、ディスクＤをディスクマガジ
ン２０の最上ディスク収容段に押し込んで、ディスクマ
ガジン２０内に収納された状態とする。

このようにして、ディスクＤが、ディスク装着部１４か
ら離脱せしめられて、マガジン装着部１６に装着された
ディスクマガジン２０における収納されるべきディスク
収容段に収納された後、ディスクマガジン２０をマガジ
ン装着部１６に拘束するロック手段が解除されて、ディ
スクマガジン２０がマガジン装着部１６から離脱せしめ
られる。

Ｈ 考案の効果 以上の説明から明らかな如く、本考案に係るディスクプ
レーヤによれば、複数のディスクを所定の収納位置に保
持するとともにディスクの取出し及び挿入がなされるも
のとされたディスクマガジンがディスク装着部に装着さ
れて、ディスクのディスクマガジン内の収納位置からの
取出し、あるいは、ディスクマガジン内の収納位置への
収納が行われるに際し、装着されたディスクマガジンに
対するディスクの取出しもしくは収納を行うディスク移
送手段をディスク装着部に対して移動させる駆動手段の
制御に必要とされる、ディスク移送手段の位置に対応す
る検出出力を、駆動手段を利用して比較的簡単な構成を
もつものとされた位置検出手段によって確実に得ること
ができる。そして、その駆動手段の制御に用いられる検
出出力を、ディスクマガジン内の各収納位置に対するデ
ィスク移送手段の位置に正確に対応せしめるための位置
検出手段における調整を、駆動手段側に別段の影響を及
ぼすことなく容易に、しかも、極めて正確に行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案に係るディスクプレーヤの一
例の要部を示す平面図及び側面図、第３図は第１図及び
第２図に示される例に装着されるディスクマガジンの一
例を示す斜視図、第４図は第１図及び第２図に示される
例におけるシャーシ駆動機構及び位置検出手段の要部を
示す斜視図、第５図は第１図及び第２図に示される例の
一部分の説明に供される部分平面図、第６図は第１図及
び第２図に示される例における制御系の一部を示す概略
構成図、第７図は第１図及び第２図に示される例におけ
る動作の説明に供される図である。 図中、１０は下側固定シャーシ、１４はディスク装着
部、１６はマガジン装着部、２０はディスクマガジン、
３９ａは駆動ギア、３９は送りねじ部材、４２は上側固
定シャーシ、４６はセンターギア、４７はフォトセン
サ、５０は可動シャーシ、７０はディスク移送手段、９
０は位置検出用部材、９０ａは透孔、９０ｂは長孔、９
２はねじ部材、１００は制御ユニットである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のディスクを所定の収納位置に保持す
   るとともにディスクの取出し及び挿入がなされるものと
   されたディスクマガジンが装着されるマガジン装着部
   と、 該マガジン装着部に対して移動可能とされて配され、上
   記マガジン装着部に装着されたディスクマガジンの内部
   からその外部への、あるいは、その逆のディスクの移送
   を行うディスク移送手段と、 該ディスク移送手段を移動させる送り機構に設けられた
   複数の第１のギア及び該複数の第１のギアの夫々に係合
   する第２のギアを有し、上記ディスク移送手段に上記マ
   ガジン装着部に対する移動を上記第２のギアの回動に応
   じて行わせる駆動手段と、 位置検出用指標部が設けられて上記第２のギアに対して
   位置調整可能に取り付けられ、該第２のギアと共に回動
   する位置検出用部材と、上記第２のギアの回動に伴って
   回動する上記位置検出用指標部を検出して検出出力を発
   生する指標検出部とを備えた位置検出手段と、 該位置検出手段から得られる上記検出出力に応じて上記
   ディスク移送手段に所定の位置をとらせるべく上記駆動
   手段の動作を制御する制御手段と、を具備して構成され
   たディスクプレーヤ。