JP3569109B2 - 記録/再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドを搭載したピックアップユニットを有し、複数のディスクを収納したマガジンから所望のディスクを選択し、該選択したディスクと前記ヘッドとの間でデータの読み又は書き、あるいは読み及び書きを行う記録/再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、記録/再生装置、例えば、CD−ROMチェンジャーは、複数の記録媒体を収納したマガジンを挿入口から挿入・排出できるようになっている。
また、CD−ROMチェンジャーは、挿入されたマガジン内の複数のCD−ROM(ディスク状の記録媒体:以下、ディスクと称する)から選択したディスクを、モータの駆動力を歯車列で減速してトレーロード機構を駆動し、ピックアップユニット内へ(また排出時には逆方向へ)移動させるようになっている。
この際、選択したディスクの段(高さ)へピックアップユニットを高さ位置決め機構によって昇降させて停止させるようにしている。図10は従来の高さ位置決め機構の概略を示す説明図である。
CD−ROMチェンジャーの筐体内にヘッド(図示せず)を搭載したピックアップユニット120を有し、ピックアップユニット120は高さ位置決め機構によって昇降させられて所定の高さに位置決めされるようになっている。高さ位置決め機構には、図10に示すように、ピックアップユニット120の両側面に突設されたピン121,121が挿入ガイドされている斜め状のガイド溝部122,122を有するカム板と、また、複数のディスク数に合わせて位置決めスリット123,123…を形成した櫛歯状の位置決め部材124とを有している。
そして、複数のディスクを収納したマガジンから所望のディスクを選択すると、モータ(図示せず)が駆動されてカム板(図示せず)を右又は左方向へスライドさせ、ガイド溝部122内に沿ってピン121が移動することによってピックアップユニット120が上昇又は下降させられる。例えば、最下段のディスクを選択したとすると、図10に示すように、最下段のスリット123の高さでモータが停止させられる。その後、ピックアップユニット120に引き込まれていた高さ決め爪125が図示しない高さ決め爪突出機構によって最下段のスリット123内に差し込まれる。その後、位置決め部材124をわずかに上昇させて最下段のスリット123の下側の縁部に高さ決め爪125の下面を乗せることによって最下段におけるピックアップユニット120の高さ決めを行っていた。
そして、最下段のディスクをトレーロード機構によってピックアップユニット内へ移動させ、ディスクとヘッドとの間でデータの読み/書きを行うようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来技術では、斜め状のガイド溝部122をもったカム板でピックアップユニット120を所定の高さ近くまで移動させた後、櫛歯状の位置決め部材124に高さ決め爪125を差し込み、更に位置決め部材124をカム板のガイド溝部122で押し上げることによって選択された各段でのピックアップユニット120の高さ決めを行っていたので、高さ決め爪125の突出機構や位置決め部材124の押し上げ機構等が必要で、機構が複雑となって、コスト高や故障の虞れも増し、また、ピックアップユニット120内の高さ決め爪突出機構、及び位置決め部材124が必要なためにコンパクト化の障害となり、また、高さ決め爪突出動作及び位置決め部材124の押し上げ動作が必要で選択からロードまでに時間がかかっていた。
【0004】
本発明の第1の課題は、従来のような高さ位置決め部材等の部品を必要とすることなく、カム板の水平方向の位置をセンサにより検出することによってピックアップユニットの高さ精度を維持でき、また、機構が簡素化され、コスト低減や故障の虞れも減少し、また、コンパクト化を図れ、また、突出移動及び位置決め部材の押し上げ動作が必要なくなって選択からロードまでの時間を短縮できる。記録/再生装置を提供することである。
本発明の第2の課題は、従来のような高さ位置決め部材等の部品を必要とすることなく、ピックアップユニットの高さ位置をセンサにより検出することによってピックアップユニットの高さ精度を維持でき、また、機構が簡素化され、コスト低減や故障の虞れも減少し、また、コンパクト化を図れ、また、突出移動及び位置決め部材の押し上げ動作が必要なくなって選択からロードまでの時間を短縮できる記録/再生装置を提供することである。
本発明の第3の課題は、駆動モータを停止した後もエレベーションのオーバーランによって生じる高さ位置精度不良を防止できると共に、全体的な移動時間も大幅に落さないようにできる記録/再生装置を提供することである。
本発明の第4の課題は、下方の停止位置に移動する場合も上方の停止位置に停止する場合も、ヒステリシスの影響をなくすことができ、あるいはヒステリシスがあっても同じ状態となってどちらも同じ停止位置とすることができる記録/再生装置を提供することである。
本発明の第5の課題は、カムピンは縦溝と傾斜カム溝部との交点で、カム溝の傾斜面と縦溝の垂直面からなるくさび状の角部で保持させて、カムピンはふらつきにくくなって振動を防げる記録/再生装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記第1の課題は、ヘッドを搭載したピックアップユニットを有し、複数のディスクを収納したマガジンから所望のディスクを選択し、該選択したディスクと前記ヘッドとの間でデータの読み/書きを行う記録/再生装置であって、水平方向に移動自在に支持された複数のカム板と、前記複数のカム板を水平方向に駆動するモータと、前記各カム板に形成され、前記ピックアップユニットに設けられた複数のカムピンの各々に係合してピックアップユニットを上下移動させる複数のカム溝と、前記カム板の水平方向における位置を検出するセンサと、前記複数のカム溝のうち何れか一つのカム溝の端部に形成され、前記ピックアップユニットのカムピンが突き当てられる水平位置基準部とを備え、前記モータにより前記カム板を水平方向に駆動させ、前記ピックアップユニットのカムピンを前記水平位置基準部に突き当て、この時の前記カム板の水平方向の位置を前記センサによって検出することにより前記カム板のイニシャライズを行うようにした記録/再生装置において、前記水平位置基準部を形成する端部に前記カムピンが突き当たったときに、前記他のカム溝のカムピンは前記端部に突き当たらないように設定されている第1の手段により解決される。
前記第2の課題は、ヘッドを搭載したピックアップユニットを有し、複数のディスクを収納したマガジンから所望のディスクを選択し、該選択したディスクと前記ヘッドとの間でデータの読み/書きを行う記録/再生装置であって、水平方向に移動自在に支持された複数のカム板と、前記複数のカム板を水平方向に駆動するモータと、前記各カム板に形成され、前記ピックアップユニットに設けられた複数のカムピンの各々に係合してピックアップユニットを上下移動させる複数のカム溝と、前記カム板の水平方向における位置を検出するセンサと、前記複数のカム溝のうち何れか一つのカム溝の端部に形成され、前記ピックアップユニットのカムピンが突き当てられる水平位置基準部とを備え、前記モータにより前記カム板を水平方向に駆動させ、前記ピックアップユニットのカムピンを前記水平位置基準部に突き当て、この時の前記ピックアップユニットの高さ位置を前記センサによって検出することにより前記カム板のイニシャライズを行うようにした記録/再生装置において、前記水平位置基準部を形成する端部に前記カムピンが突き当たったときに、前記他のカム溝のカムピンは前記端部に突き当たらないように設定されている第2の手段により解決される。
前記第3の課題は、第1,2の手段において、前記モータは、前記センサからの出力値と目標値の差が第1の所定値になるまでは前記カム板を第1の速度で駆動し、その後は、前記センサからの出力値と目標値の差が第1の所定値よりも小さい第2の所定値になるまでは前記複数のカム板を前記第1の速度よりも小さい第2の速度で駆動し、更にその後は、前記センサからの出力値と目標値の差が第2の所定値よりも小さい第3の所定値に達した時に、前記複数のカム板の駆動を停止するようにした第3の手段により解決される。
前記第4の課題は、第1,2の手段において、前記ピックアップユニットを下降して目標値に停止させる場合、目標値を一旦通り過ぎさせた後、上昇させて目標値で停止させるようにした第4の手段により解決される。
前記第5の課題は、第1,2の手段において、前記複数のカム溝は、前記ピックアップユニットに突設したカムピンに係合しており、かつ、どのディスクを選択した高さ位置でも前記カム溝の斜め形状部分で前記カムピンと係合させた第5の手段により解決される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る記録/再生装置の一実施の形態を適用したCD−ROMチェンジャーの平面図、図2はマガジン装填完了状態を示す説明図、図3はピックアップユニット昇降及びエジェクト用のモータ部分を拡大して示す平面図、図4はカムピンと縦溝とカム溝との関係を摸式的に示す説明図、図5(a),(b)はCD−ROMチェンジャーのピックアップユニットの閉及び開状態を示す説明図、図6はピックアップユニットの側面図、図7はカム溝の別の例を示す説明図、図8はイニシャライズ処理制御を示すフローチャート、図9は昇降動作制御を示すフローチャートである。
【0007】
これらの図において、1は筐体で、この筐体1は箱形状であり、図1に示すように、その内部に、ディスク設置部Aと、機構部Bとが設けられている。ディスク設置部AにはマガジンMが図1の矢印方向から装填される。マガジンMはトレー式であり、図1における右側がディスクDの取出口Maとなる。
このCD−ROMチェンジャーでは、ディスク設置部Aに装填されたマガジンM内の複数のトレー2のうちの選択されたトレー2が途中まで引き出され、機構部B内のディスク選択駆動部内にクランプされ、CD−ROM(以下、ディスクと称する)Dはその一部がマガジンM内に残った状態で回転駆動される。
機構部Bには、ディスク押さえ用クランパ3を配設したトレーシャーシ4と、その下に位置し、トレーシャーシ4に回動自在に支持されたピックアップシャーシ5が備えられている。トレーシャーシ4とピックアップシャーシ5により構成されるピックアップユニットPは筐体1の機構部B内で上下方向(図1の紙面に直交する方向)に昇降(エレベータ移動)自在にガイドされている。34はマガジンエジェクト部材、35はピックアップユニットPの昇降用リンク、36はエジェクトスプリング、37は昇降用リンク35の駆動用のDCモータである。
【0008】
トレーシャーシ4には、トレー2に搭載されたディスクDをチャッキングするためのディスク押さえ用クランパ3と、下方に立設した支持軸6に回転自在に支持された中間ギア7と、中間ギア7と噛み合うギア8,8等からなる駆動力伝達ギアと、駆動力伝達ギアによって駆動されるカムギア9と、カムギア9によってトレー2を引き込み、あるいは押し出すトレー移送アーム10と、トレーシャーシ4に対してピックアップシャーシ5を開閉動作させる開閉レバー11とが配設されている。
【0009】
ピックアップシャーシ5には、図5に示すように、ディスクを載置して回転駆動させるターンテーブル12と、ターンテーブル12を駆動軸に固定されたスピンドルモータ13とが搭載されている。また、ピックアップシャーシ5には、図示していないが、ディスクの径方向に移送されるキャリッジが配設され、このキャリッジにはディスクの情報を読み/書きするヘッドが搭載されている。
【0010】
トレーシャーシ4にはその下方でピックアップシャーシ5がその一端部(図5で右端寄り)で回動軸18によって軸支されて回動自在に支持されている。ピックアップシャーシ5には、回動軸18の軸芯L2と同軸上に駆動軸19aの軸芯L1を配置したトレーロード用のDCモータ19が搭載されている。このDCモータ19の駆動軸19aにはウォームギア20が嵌合固定され、ウォームギア20には、前述した上方のトレーシャーシ4から下方に立設した支持軸6に回転自在に支持された中間ギア7が噛み合わされている。この中間ギア7は、図6及び図 4に示すギア8,8等からなる駆動力伝達ギアに噛み合され、更にカムギア9を回転させてトレー移送アーム10等からなるトレーロード機構を駆動してトレー2をロードする。
【0011】
トレーシャーシ4にはピックアップカム板24,24がスライド自在に支持されている。即ち、ピックアップカム板24は、ピックアップカム板24に形成したガイドスリット32,32に挿入したトレーシャーシ4のガイドピン33,33等によりスライド自在にガイドされており、これらのピックアップカム板24,24はDCモータ19によって駆動されるカムギア9,カムギア9に連動する開閉レバー11にょって駆動されている。また、ピックアップカム板24,24には、ピックアップカムピン26、26がそれぞれ挿入されるカム溝25,25が逆向きの傾斜で形成されている。
【0012】
このようにトレーシャーシ4に対してピックアップシャーシ5は回動軸18を構成する回動ピン27,27を中心にして回動自在に支持され、また、トレーシャーシ4のピックアップカム板24,24のスライド動作によってカム溝25,25内をピックアップカムピン26,26を移動することにより、ピックアップシャーシ5は図5(b)に示す開状態と図5(a)及び図6に示す閉状態に動作される。
【0013】
また、DCモータ19には、その本体外面に互いに平行な平坦面19b,19bが設けられている。DCモータ19は、図5(b)に示すように、平坦面19bを、ピックアップシャーシ5とトレーシャーシ4が開状態の時に、挿入されてくるトレー2の下面に平行になる状態でピックアップシャーシ5に取り付けられている。
図5(b)に示すように、ピックアップシャーシ5が開状態となってマガジンMから選択されたトレー2がトレー移送アーム10によりトレーロードされて機構部B内に収納されている場合、ピックアップシャーシ5のDCモータ19は、挿入されたトレー2の下面に対して平行になる状態となるので、トレー2もしくはトレー2内のディスクDとDCモータ19の本体外面(平坦面19b)との間にクリアランスが確保されて、トレー2及びディスクDをDCモータ19の本体外面に突き当たることなく挿入できる。なお、2aはトレー2の底面に形成された開口部であり、ディスクDが露出している。
【0014】
ターンテーブル12には、その中央に断面台形状の突起部12aと、外周部にフランジ部12bが形成され、また、突起部12aにはディスク押さえ用クランパ3の磁性部に対向して磁石21が設けられている。したがって、図5(a)に示すチャッキング時にはターンテーブル12の磁石21の磁力によってディスク押さえ用クランパ3の磁性部を吸着して、ディスクDを挟持、チャッキングし、ディスクDをターンテーブル12の回転と共に回転させるようにしてある。
【0015】
ここで、前述したDCモータ37及びDCモータ37によって駆動されるマガジンエジェクト機構及びピックアップユニットPの昇降機構について説明する。DCモータ37は、図1及び図3に示すように、筐体1の底板に取り付けられ、その駆動軸37aにはウォームギア40が嵌合固定され、ウォームギア40には、筐体1の底板に立設した支持軸41に回転自在に支持された中間ギア42の大歯部が噛み合わされると共に、中間ギア42の小歯部がカム板43のラック部44に噛み合わされている。
カム板43は、筐体1の側板の一方にスライド自在に支持され、また、筐体1の側板の他方にもカム板45がスライド自在に支持されている。そして、これらのカム板43,45はピン38及び長孔39によって昇降用リンク35と連結されると共に、昇降用リンク35の中央部で回動自在に支持されているので、DCモータ37によってカム板43が例えば図1の左方向にスライドされると、昇降用リンク35が中央部を中心にして反時計回り方向に回動させられてカム板45を図1の右方向にスライドさせる。なお、後述する昇降位置決め機構によってピックアップユニットPは、選択されたトレー2の高さに移動して位置決めされ、前記トレーロード機構によってマガジンM内のトレー2を開状態のピックアップユニットP内に引き込むと、図5(b)の状態となる。
このカム板43,45のスライド動作によってカム板43,45に逆方向に傾斜した傾斜カム溝部46によってピックアップユニットP側面のピン100を昇降させてピックアップユニットPの昇降が行われる。
【0016】
次に、このピックアップユニットの昇降位置決め機構について説明する。
昇降位置決め機構は前述したカム板43,45を有し、図1及び図3及び図4に示すように、カム板43,45には逆方向に傾斜して傾斜カム溝部46,46が2条ずつ形成されている。これらの傾斜カム溝部46,46にピックアップユニットPの側面のピン100,100とが係合され、更に、これらのピン100,100は、筐体1に形成された縦溝101,101に挿入されて上下方向にガイドされている。したがって、カム板43,45のスライド動作による傾斜カム溝部46,46の移動によってピン100を介してピックアップユニットPの昇降が行われる。
【0017】
この昇降位置決め機構の一例を示す図7を参照して説明する。
この図7は1組のピン100と傾斜カム溝部46と縦溝101とを示すもので、本実施例では、合計4組配設されている。
図7に示す例では、傾斜カム溝部46の上下端部に連続して水平カム溝部102,103がそれぞれ形成されている。そして、前述したようにDCモータ37によってカム板43,45のスライド動作され、傾斜カム溝部46,46が移動することによってピン100は傾斜カム溝部46内を移動しながら縦溝101に沿って上下動させられる。これにより、ピン100とと共にピックアップユニットPの昇降が行われる。傾斜カム溝部46及び水平カム溝部102,103によってカム溝が構成されている。
例えば、4枚のディスクDが収納されたマガジンMに対する昇降位置決め動作の場合、上側の水平カム溝部102に最上段(4枚目)のディスクDを選択したときのピックアップユニットPの高さ位置とし、下側の水平カム溝部103に最下段(1枚目)のディスクDを選択したときのピックアップユニットPの高さ位置とし、2,3段のディスクD,Dを選択したときのピックアップユニットPの高さ位置を傾斜カム溝部46内に設定してある。
【0018】
ところで、この種のCD−ROMチェンジャー等では、12倍速等の高速リードが行われている。この場合、ディスクの偏重心によりディスクに振動が発生して、ピックアップユニットP全体が振動し、リード特性が低下する。
この振動はディスクの回転により発生するため、水平方向の振動となるが、前記図7の例の場合、水平カム溝部102または103でカムピン100を保持しているときには、縦溝101の両縁との間の隙間ができているので、カムピン100が左右にがたつくのを抑えられない。
【0019】
これを解決するためのものとして図4に示す昇降位置決め機構の別の例を以下説明する。なお、図1ないし図3及び図5等に示すCD−ROMチェンジャーには別の例を適用している。
この図4に示す例でも、前記図7の一例と同様に傾斜カム溝部46の上下端部に連続して水平カム溝部102,103がそれぞれ形成されている。そして、前述したようにDCモータ37によってカム板43,45が昇降用リンク35を介して逆方向にスライド動作され、傾斜カム溝部46,46が移動することによってピン100は傾斜カム溝部46内を移動しながら縦溝101に沿って上下動させられる。これにより、カムピン100とと共にピックアップユニットPの昇降が行われる。
この別の例が、前記図7の例と相違する点は、4枚のディスクDが収納されたマガジンMに対する昇降位置決めが、1,2,3,4段のディスクD,Dのどれを選択してもピックアップユニットPの高さ位置が傾斜カム溝部46内に設定してあることである。つまり、傾斜カム溝部46は、ピックアップユニットPに突設したカムピン100に係合しており、かつ、どのディスクDを選択した高さ位置でも傾斜カム溝部46の斜め形状部分でカムピン100と係合されている。
この図4の構成とすることによって、カムピン100は縦溝101と傾斜カム溝46との交点で、傾斜カム溝46の傾斜面と縦溝101の垂直面からなるくさび状の角部に保持されるので、カムピン100はふらつきにくくなって特に水平方向の振動を防げる。なお、本例では、水平カム溝部102,103ではマガジンM内のディスクDに対するトレーロードは行われず、後述するイニシャライズの際に使用される。
【0020】
ところで、昇降動作が行われるピックアップユニットPの高さ精度は、リニアポジションセンサ(図示せず)の位置とカム溝の位置の関係(精度)によって大きく影響されるが、この位置関係は部品の製造上の誤差や組立誤差に基づく初期組立精度と、繰り返し使用時精度のバラツキによって変化する。これを防ぐために従来装置では、このうちの初期組立精度の補正のためにネジによる位置調整機構を設けていたが、繰り返し使用時精度の変化によるバラツキには対応していなかった。
本実施の形態では、カム溝の上部水平溝部102の奥に位置基準面104を設け(4本のカム溝のうち1本のカム溝の上部水平溝部102のみ)、CD−ROMチェンジャーの電源がオンになったときにこの基準面104にカムピン100を突き当てて、この突き当たった時のリニアポジションセンサの検出出力をサンプリングし、この値を昇降(エレベータ移動)動作制御の基準値とすることで初期組立精度を補正している(後述する図8に示すイニシャライズ制御)。このイニシャライズ制御により初期組立精度の補正だけでなく更に不測の繰り返し使用時精度のバラツキに対する補正もできる。
なお、イニシャライズ処理の際に1つのカムピン100が位置基準面104に突き当たったときに、他のカムピン100は水平カム溝部102,103の端部に突き当たらないように設定されている。これにより、位置基準が常に1ヵ所で行われて安定したイニシャライズを行える。
【0021】
また、このカム板43のラック部44のマガジン挿入口側には、装填されたマガジンMをロックしているロック部材47を解除するロック解除カム部48が設けられている。なお、ロック部材47は筐体1に軸49に回動自在に支持され、コイルスプリング50によって図1の時計回り方向に付勢されている。またロック部材47には、マガジンMをマガジンMの上面に突設されたロック用突起(図示せず)と係合してロックするロック部51と、ロック解除カム部48と係合する係合ピン52が設けられている。ロック部51には、マガジンMの挿入時にロック用突起(図示せず)と突き当たる傾斜面51aと、ロック用突起(図示せず)と係合するロック面部51bとが設けられている。
そして、上述したようなカム板43の図1の左方向へのスライドによってロック解除カム部48がロック部材47の係合ピン52に係合してロック部材47をコイルスプリング50に抗して反時計回り方向に回動させ、マガジンMのロック用突起(図示せず)が外れてマガジンエジェクト部材34をエジェクト方向に付勢しているエジェクトスプリング36のバネ力によってマガジンMは図1の左方向にエジェクトされる。
【0022】
なお、エジェクトスプリング36は、その一端がマガジンエジェクト部材34に掛けられ、他端が昇降用リンク35に掛けられている。昇降用リンク35はエジェクトスプリング36のバネ力によって図1で時計回り方向に付勢されているので、つまり、エジェクトスプリング36のバネ力をピックアップユニットPを上昇させる方向とすることで、ピックアップユニットPの下降時より上昇時の方が駆動力を大きく必要とするのを均等化している。
【0023】
次に、マガジンの挿入・排出動作について説明する。
マガジンMをディスク設置部A内に挿入すると、マガジンMの先端がマガジンエジェクト部材34をエジェクトスプリング36のバネ力に抗してスライドさせる。また、このマガジンMの挿入によって、マガジンMのロック用突起(図示せず)がロック部材47の傾斜面51aに突き当たってロック部材47のコイルスプリング50のバネ力に抗して反時計回り方向に回動させ、更に、マガジンMが挿入されると、マガジンMのロック用突起(図示せず)がロック部材47の傾斜面51aを乗り越えてロック部材47はコイルスプリング50のバネ力によって時計回り方向に回動し、ロック部51のロック面部51bにロック用突起(図示せず)がロックされる。これによって、エジェクトスプリング36のバネ力によるマガジンエジェクト部材34により、マガジンMはエジェクトされないようになっている。
【0024】
エジェクト釦(図示せず)が押されてDCモータ37が駆動され、駆動軸37a及びウォームギア40、中間ギア42を介してカム板43のラック部44を図1の左方向にスライドさせる。これにより、ロック解除カム部48も図1の左方向にスライドされてロック部材47の係合ピン52に係合し、ロック部材47をコイルスプリング50に抗して反時計回り方向に回動させる。そして、ロック部51のロック面部51bがマガジンMのロック用突起(図示せず)から外れ、エジェクトスプリング36のバネ力によりマガジンエジェクト部材34によってマガジンMは図1の左方向にエジェクトされる。
【0025】
なお、マガジンエジェクト部材34の側縁から動作片81が延設されており、図2に示すように動作片81によってアクチュエータ83を押し込むことによりオン(オフ)されるマガジン検出スイッチ82が筐体1の底板に配設されている。
【0026】
次に、マガジンM内のトレー選択動作(ピックアップユニットPの昇降動作)について説明する。
前述のようにマガジンMがディスク設置部A内の最奥部に挿入されると、図示しないマガジン検出スイッチによってマガジンMの挿入が検知される。これにより、マガジンM内のトレー2,2…のうち、選択されたトレー2のトレー選択動作を行う。
例えばマガジンM内に4枚のトレー2,2…が収納されている場合に、上から2枚目のトレー2を選択してあると、DCモータ37を駆動して駆動軸37a及びウォームギア40、中間ギア42を介してカム板43のラック部44を図1の右方向にスライドさせると共に、昇降用リンク35に連動されたカム板45を左方向にスライドさせる。これにより、カム板43,45の傾斜カム溝部46によってピックアップユニットP側面のピン100を昇降させて2枚目のトレー2に対応した高さまでピックアップユニットPの上昇が行われる。次いで、トレーロード動作が行われてマガジンM内の2枚目のトレー2がピックアップユニットP内へ移動される。
【0027】
ディスクDをチェンジするとき、あるいは停止させたとき、あるいはエジェクトさせるときなどには、トレーロード動作が行われてピックアップユニットP内のトレー2がマガジンM内へ移動される。
そして、エジェクト釦(図示せず)が押されると、前述したようにすべてのトレー2が収納されていないときにはトレーロード動作を行ってマガジンMにすべてのトレー2を収納する。その後、DCモータ37が駆動され、駆動軸37a及びウォームギア40、中間ギア42を介してカム板43のラック部44を図1の左方向にスライドさせると共に、昇降用リンク35に連動されたカム板45を右方向にスライドさせてピックアップユニットPを最下方位置まで下降させる。その後、更にDCモータ37が駆動されて昇降用リンク35は図1の反時計回り方向に回動されることにより、前述したマガジンの排出動作(ロック部材47の解除)が行われる。
【0028】
次に、ピックアップユニットPの動作について説明する。
なお、以下の説明における図5(b)はマガジンM内の複数のトレー2,2…からトレー2を選択してトレーロード動作を行い、機構部B内に選択したトレー2を引き込んだ状態である。
図5(b)の状態では、ピックアップシャーシ5はDCモータ19の駆動により2点鎖線から実線で示す位置にスライドカム板24をスライドさせることによってカム溝25内に係合しているピックアップカムピン26、26が移動することにより傾斜され、開状態となっている。この時、ピックアップシャーシ5のターンテーブル12も最下位置にあってディスク押さえ用クランパ3から離れており、ディスク押さえ用クランパ3はトレーシャーシ4の磁石(図示せず)の磁力によってトレーシャーシ4の磁石(図示せず)に吸着されている。したがって、ディスク押さえ用クランパ3はトレー2の移動範囲から上方に退避した位置にあり、また、ターンテーブル12もトレー2の移動範囲から下方に退避した位置にあって、図で左方からターンテーブル12とディスク押さえ用クランパ3間にトレー2を挿脱することができる。また、図5(b)の状態では、ターンテーブル12がトレー2の下方に下がっているため、ディスクDはトレー2上に載置されている。
【0029】
図5(b)の状態からDCモータ19を駆動してスライドカム板24を図5(a)に実線で示す位置へスライドさせると、カム溝25,25内をピックアップカムピン26、26が移動してピックアップシャーシ5が上動させられる。この動作によって、ピックアップシャーシ5のターンテーブル12も上動させられ、ディスク押さえ用クランパ3に近づいていき、ディスクDをチャッキングしてディスクDはターンテーブル12と共に回転駆動される。
このチャッキング動作の際、ターンテーブル12によってディスクDは、トレー2から持ち上げられて、チャッキング完了状態では、図5(a)に示すように、トレー2から離されている。
【0030】
また、このようにチャッキング動作によるピックアップシャーシ5の回動軸18を中心にした時計回り方向の回動によって、図5(b)の状態からDCモータ19も時計回り方向に回動し、本体外面の上側の平坦面19bの左端側Gが上昇して突出し、平坦面19bの左端側Gがトレー2の開口部2a内に進出してくるが、前述したように、ディスクDはトレー2から浮き上がっているので、上昇した平坦面19bの左端側GとディスクDの下面との間にクリアランスが確保されており、ディスクDとDCモータ19とが接触して記録/再生動作に支障が出ることがない。
【0031】
次に、DCモータ19からの駆動力の伝達経路について説明する。
図5(a)に示すように、ピックアップシャーシ5に搭載されたトレーロード用等のDCモータ19の駆動力は、その駆動軸19aに設けられたウォームギア20から、上方のトレーシャーシ4の支持軸6に支持された中間ギア7に伝達され、この中間ギア7から、図1及び図5に示すギア8,8等からなる駆動力伝達ギアに伝達されている。
そして、図5(a)の閉状態から図5(b)に示す開状態へピックアップシャーシ5が回動すると、ピックアップシャーシ5の回動中心(回動軸18の軸芯L1)とDCモータ19のウォームギア20(駆動軸19aの軸芯L2)の軸心とが同一線上に設定されているので、ウォームギア20に噛み合わされている中間ギア7もウォームギア20の軸心を中心にして回動することになり、つまり、ピックアップシャーシ5が回動しても、ウォームギア20と中間ギア7との軸間距離は常に一定に保たれていることになる。したがって、ピックアップシャーシ5がどの位置にあってもDCモータ19の駆動力を中間ギア7を介して駆動力伝達ギアへ伝達することができる。
【0032】
次に、ピックアップユニットPの昇降位置決め機構のイニシャライズ動作制御について説明する。
図8はピックアップユニットPの昇降位置決め機構のイニシャライズ動作制御を示すフローチャートである。
【0033】
この処理はCD−ROMチェンジャーの電源リセット後実行される。
まず、DCモータ37を始動させて前述したようにカム板43,45を水平方向へ移動(スライド)させ、カムピン100を介してピックアップユニットPを上方向に移動させ(S1)、カム板43(あるいは45)のスライド位置を検出しているリニアポジションセンサ(LPS)の検出出力を読み込み(S2)、4枚目(最上段)のポジションに達したか判断する(S3)。4枚目のポジションに達してなければ(S3でNO)S2に戻り繰り返す。
4枚目のポジションに達していれば(S3でYES)、更にDCモータ37をギアの噛み込みを防止するため1/4デューティで始動させてスライドカム板24をスライドさせ、ピックアップユニットPを上方向に移動させ(S4)、リニアポジションセンサを読み込み(S5)、カム板43の位置が変化していないか判断する(S6)。位置が変化していれば(S6でNO)まだカムピン100が基準面104に突き当たっていないのでS5に戻り繰り返す。
位置が変化していなけば(S6でYES)、カムピン100が基準位置104に突き当たっていると判断し(S7)、その検出値に基づいて現在のカム板43の位置とその理想値との差を求め、各位置(目標値)のテーブルを書き換える。すなわち、各位置のテーブルとして4,3,2,1枚目の各プレイポジションにおいて目標値P1,P2,P3,P4等が設定され、かつ基準位置における理想値がP0(例えば10)で設定されている場合、前記現在の位置(カムピン100外地基準面104に突き当たった位置)でのリニアポジションセンサからの検出出力が8であるとすると、
8(現在の位置)−10(理想値)=−2
となる。目標値P1,P2,P3,P4等の各位置のテーブルを“−2”で補正して書き換える。このようにしてピックアップユニットPの昇降位置決め機構のイニシャライズ動作が終了する。
このようなイニシャライズは、CD−ROMチェンジャーの電源投入時毎に行われるので、前記各精度のバラツキの補正を最新のデータに基づいて行える。
【0034】
次に、エレベータ移動(昇降)動作制御について説明する。
図9はエレベータ移動動作制御を示すフローチャートである。
前述のようにCD−ROMのセレクト釦等が押されてピックアップユニットPが選択したディスクに対応する位置(目標位置)に昇降されるが、この制御動作を以下説明する。
移動目標位置としてプレイポジション−8LSBの位置のセットを行い(S11)、DCモータ37を通常始動しカム板43,45をスライドさせてピックアップユニットPを目標位置方向に上昇(あるいは下降)させ(S12)、カム板43,45の位置をリニアポジションセンサの検出出力で読み込み(S13)、カム板43,45が目標位置に達したか判断する(S14)。目標位置に達していなければ(S14でNO)S13に戻る。
カム板43,45が目標位置に達していれば(S14でNO)、移動目標位置をプレイポジションにセットし(S15)、上方向に1/4デューティでDCモータ37を低速で始動し(S16)、カム板43,45の位置をリニアポジションセンサで読み込み(S17)、カム板43,45が目標位置0か+1に達したか判断する(S18)。カム板43,45が目標位置0か+1に達していなければ(S18でNO)S17に戻り、カム板43,45が目標位置0か+1に達していれば(S18でYES)DCモータ37を停止する(S19)。
【0035】
一般的にデジタル値の判定では、データのふらつきによる不静定を回避するため±1LSB以上の幅でGO/NOGOを判定すれば、上記ステップS19の制御により+0/−1LSBに判定基準を変更でき、不感帯を半分にできる。
【0036】
なお、前記各制御においてはカム板43,45の水平位置をリニアポジションセンサで検出するようにしているが、ピックアップユニットPの高さ位置をセンサで検出するようにしてもよい。
【0037】
このような動作制御により、DCモータ37を停止した後もエレベーションのオーバーランによって生じる高さ位置精度不良を防止できると共に、全体的な移動時間も大幅に落さないようにできる。
【0038】
ところで、ピックアップユニットPの移動方向が上向きか下向きかによってギアのバックラッシュによりヒステリシスが発生し、ピックアップユニットPの停止位置に誤差が生じていた。
これを解決するために、本実施の形態では、ピックアップユニットPを下降して目標値に停止させる場合、目標値を一旦通り過ぎさせた後、上昇させて目標値で停止させるようにしている。
このように制御することにより、下方の停止位置に移動する場合も上方の停止位置に停止する場合も常に下から上に移動されるので、ヒステリシスの影響をなくすことができ、あるいはヒステリシスがあっても同じ状態となってどちらも同じ停止位置とすることができる。
【0039】
このような前記実施の形態にあっては、ヘッドを搭載したピックアップユニットPを有し、複数のディスクDを収納したマガジンMから所望のディスクDを選択し、該選択したディスクDとヘッドとの間でデータの読み/書きを行う記録/再生装置であって、ピックアップユニットPのカムピン100と係合されてピックアップユニットPを上下移動させるカム溝(46)を有し、水平方向に移動自在に支持されたカム板43,45と、カム板43,45を水平方向に駆動させるDCモータ37と、カム板43,45の水平方向における位置を検出するセンサと、カム溝(46)の少なくとも一端部に形成し、ピックアップユニットPのカムピン100が突き当てられる水平位置基準面104とを備え、DCモータ37によりカム板43,45を水平方向に駆動させ、ピックアップユニットPのカムピン100を水平位置基準面104に突き当て、この時のカム板43,45の水平方向の位置をセンサによって検出することによりカム板43,45のイニシャライズを行うようにしたため、従来のような高さ位置決め部材等の部品を必要とすることなく、ピックアップユニットPのカムピン100をカム溝(46,102,103)の水平位置基準面104に突き当てたときのカム板43,45の水平方向の位置をセンサにより検出して補正することによってカム板43,45によるピックアップユニットPの高さ精度を維持できる。また、機構が簡素化され、コスト低減や故障の虞れも減少し、また、コンパクト化を図れ、また、突出移動及び位置決め部材の押し上げ動作が必要なくなって選択からロードまでの時間を短縮できる。
また、前記実施の形態にあっては、ヘッドを搭載したピックアップユニットPを有し、複数のディスクDを収納したマガジンMから所望のディスクDを選択し、該選択したディスクDとヘッドとの間でデータの読み/書きを行う記録/再生装置であって、ピックアップユニットPのカムピン100と係合されてピックアップユニットPを上下移動させるカム溝(46,102,103)を有し、水平方向に移動自在に支持されたカム板43,45と、カム板43,45を水平方向に駆動させるDCモータ37と、ピックアップユニットPの高さ位置を検出するセンサと、カム溝(46)の少なくとも一端部に形成し、ピックアップユニットPのカムピン100が突き当てられる水平位置基準面104とを備え、DCモータ37によりカム板43,45を水平方向に駆動させ、ピックアップユニットPのカムピン100を水平位置基準面104に突き当て、この時のピックアップユニットPの高さ位置をセンサによって検出することによりカム板43,45のイニシャライズを行うようにしたため、従来のような高さ位置決め部材等の部品を必要とすることなく、ピックアップユニットPのカムピン100をカム溝(46)の水平位置基準面104に突き当てたときのピックアップユニットPの高さ位置をセンサにより検出して補正することによってピックアップユニットPの高さ精度を維持できる。また、機構が簡素化され、コスト低減や故障の虞れも減少し、また、コンパクト化を図れ、また、従来の突出移動及び位置決め部材の押し上げ動作が必要なくなって選択からロードまでの時間を短縮できる。
また、前記実施の形態にあっては、DCモータ37は、センサからの出力値と目標値の差が第1の所定値になるまではカム板43,45を第1の速度で駆動し、その後は、センサからの出力値と目標値の差が第1の所定値よりも小さい第2の所定値になるまではカム板43,45を第1の速度よりも小さい第2の速度で駆動し、更にその後は、センサからの出力値と目標値の差が第2の所定値よりも小さい第3の所定値に達した時に、カム板43,45の駆動を停止するようにしたため、DCモータ37を停止した後もエレベーションのオーバーランによって生じる高さ位置精度不良を防止できると共に、全体的な移動時間も大幅に落さないようにできる。
また、前記実施の形態にあっては、ピックアップユニットPを下降して目標値に停止させる場合、目標値を一旦通り過ぎさせた後、上昇させて目標値で停止させるようにしたため、下方の停止位置に移動する場合も上方の停止位置に停止する場合も常に下から上に移動されるので、ヒステリシスの影響をなくすことができ、あるいはヒステリシスがあっても同じ状態となってどちらも同じ停止位置とすることができる。
また、前記実施の形態にあっては、カム溝(46,102,103)は、ピックアップユニットPに突設したカムピン100に係合しており、かつ、どのディスクDを選択した高さ位置でもカム溝の斜め形状部分(46)でカムピン100と係合させたため、カムピン100は縦溝101と傾斜カム溝部46との交点で、傾斜カム溝部46の傾斜面と縦溝101の垂直面からなるくさび状の角部に保持されるので、カムピン100はふらつきにくくなって特に水平方向の振動を防げる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、水平位置基準部を形成する端部にカムピンが突き当たったときに、他のカム溝のカムピンは端部に突き当たらないように設定されているので、位置基準が常に1か所で行われて安定したイニシャライズを行うことができる。また、従来のような高さ位置決め部材等の部品を必要とすることなく、ピックアップユニットのカムピンをカム溝の水平位置基準部に突き当てたときのカム板の水平方向の位置をセンサにより検出して補正することによってカム板によるピックアップユニットの高さ精度を維持できる。また、機構が簡素化され、コスト低減や故障の虞れも減少し、また、コンパクト化を図れ、また、突出移動及び位置決め部材の押し上げ動作が必要なくなって選択からロードまでの時間を短縮できる。
請求項2記載の発明によれば、水平位置基準部を形成する端部にカムピンが突き当たったときに、他のカム溝のカムピンは端部に突き当たらないように設定されているので、位置基準が常に1か所で行われて安定したイニシャライズを行うことができる。また、従来のような高さ位置決め部材等の部品を必要とすることなく、ピックアップユニットのカムピンをカム溝の水平位置基準部に突き当てたときのピックアップユニットの高さ位置をセンサにより検出して補正することによってピックアップユニットの高さ精度を維持できる。また、機構が簡素化され、コスト低減や故障の虞れも減少し、また、コンパクト化を図れ、また、突出移動及び位置決め部材の押し上げ動作が必要なくなって選択からロードまでの時間を短縮できる。
請求項3記載の発明によれば、モータを停止した後もエレベーションのオーバーランによって生じる高さ位置精度不良を防止できると共に、全体的な移動時間も大幅に落さないようにできる。
請求項4記載の発明によれば、下方の停止位置に移動する場合も上方の停止位置に停止する場合も常に下から上に移動されるので、ヒステリシスの影響をなくすことができ、あるいはヒステリシスがあっても同じ状態となってどちらも同じ停止位置とすることができる。
請求項5記載の発明によれば、カムピンは縦溝と傾斜カム溝部との交点で、傾斜カム溝部の傾斜面と縦溝の垂直面からなるくさび状の角部に保持されるので、カムピンはふらつきにくくなって振動を防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録/再生装置の一実施の形態を適用したCD−ROMチェンジャーの平面図である。
【図2】マガジン装填完了状態を示す説明図である。
【図3】ピックアップユニットの昇降及びマガジンエジェクト用のDCモータ部分を拡大して示す平面図である。
【図4】カムピンと縦溝とカム溝との関係を摸式的に示す説明図である。
【図5】(a),(b)はCD−ROMチェンジャーのピックアップユニットの閉及び開状態を示す説明図である。
【図6】ピックアップユニットの側面図である。
【図7】カム溝の別の例を示す説明図である。
【図8】イニシャライズ処理制御を示すフローチャートである。
【図9】昇降動作制御を示すフローチャートである。
【図10】従来の位置決め機構を示す側面図である。
【符号の説明】
37 DCモータ
43,45 カム板
46 傾斜カム溝部
100 カムピン
101 縦溝
102,103 水平カム溝部
104 基準面
D ディスク
P ピックアップユニット
M マガジン

Claims (5)

  1. ヘッドを搭載したピックアップユニットを有し、複数のディスクを収納したマガジンから所望のディスクを選択し、該選択したディスクと前記ヘッドとの間でデータの読み/書きを行う記録/再生装置であって
    平方向に移動自在に支持された複数のカム板と、
    前記複数のカム板を水平方向に駆動するモータと、
    前記各カム板に形成され、前記ピックアップユニットに設けられた複数のカムピンの各々に係合してピックアップユニットを上下移動させる複数のカム溝と、
    前記カム板の水平方向における位置を検出するセンサと、
    前記複数のカム溝のうち何れか一つのカム溝の端部に形成され、前記ピックアップユニットのカムピンが突き当てられる水平位置基準部とを備え、
    前記モータにより前記カム板を水平方向に駆動させ、前記ピックアップユニットのカムピンを前記水平位置基準部に突き当て、この時の前記カム板の水平方向の位置を前記センサによって検出することにより前記カム板のイニシャライズを行うようにした記録/再生装置において、
    前記水平位置基準部を形成する端部に前記カムピンが突き当たったときに、前記他のカム溝のカムピンは前記端部に突き当たらないように設定されていることを特徴とする記録/再生装置。
  2. ヘッドを搭載したピックアップユニットを有し、複数のディスクを収納したマガジンから所望のディスクを選択し、該選択したディスクと前記ヘッドとの間でデータの読み/書きを行う記録/再生装置であって
    平方向に移動自在に支持された複数のカム板と、
    前記複数のカム板を水平方向に駆動するモータと、
    前記各カム板に形成され、前記ピックアップユニットに設けられた複数のカムピンの各々に係合してピックアップユニットを上下移動させる複数のカム溝と、
    前記カム板の水平方向における位置を検出するセンサと、
    前記複数のカム溝のうち何れか一つのカム溝の端部に形成され、前記ピックアップユニットのカムピンが突き当てられる水平位置基準部とを備え、
    前記モータにより前記カム板を水平方向に駆動させ、前記ピックアップユニットのカムピンを前記水平位置基準部に突き当て、この時の前記ピックアップユニットの高さ位置を前記センサによって検出することにより前記カム板のイニシャライズを行うようにした記録/再生装置において、
    前記水平位置基準部を形成する端部に前記カムピンが突き当たったときに、前記他のカム溝のカムピンは前記端部に突き当たらないように設定されていることを特徴とする記録/再生装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載において、前記モータは、前記センサからの出力値と目標値の差が第1の所定値になるまでは前記カム板を第1の速度で駆動し、その後は、前記センサからの出力値と目標値の差が第1の所定値よりも小さい第2の所定値になるまでは前記複数のカム板を前記第1の速度よりも小さい第2の速度で駆動し、更にその後は、前記センサからの出力値と目標値の差が第2の所定値よりも小さい第3の所定値に達した時に、前記複数のカム板の駆動を停止するようにしたことを特徴とする記録/再生装置。
  4. 請求項1又は請求項2記載において、前記ピックアップユニットを下降して目標値に停止させる場合、目標値を一旦通り過ぎさせた後、上昇させて目標値で停止させるようにしたことを特徴とする記録/再生装置。
  5. 請求項1又は請求項2記載において、前記複数のカム溝は、前記ピックアップユニットに突設したカムピンに係合しており、かつ、どのディスクを選択した高さ位置でも前記カム溝の斜め形状部分で前記カムピンと係合させたことを特徴とする記録/再生装置。
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