JP3514549B2 - 記録媒体の搬送装置 - Google Patents

記録媒体の搬送装置

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JP3514549B2
JP3514549B2 JP12768195A JP12768195A JP3514549B2 JP 3514549 B2 JP3514549 B2 JP 3514549B2 JP 12768195 A JP12768195 A JP 12768195A JP 12768195 A JP12768195 A JP 12768195A JP 3514549 B2 JP3514549 B2 JP 3514549B2
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/22Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records
    • G11B17/221Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records with movable magazine
    • G11B17/223Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records with movable magazine in a vertical direction

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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Automatic Disk Changers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミニディスクなどの光
記録媒体、または磁気記録媒体、あるいはROMなどの
記憶式の記録媒体が、装填部に向かって移送され、また
装填部から記録媒体が送り戻される記録媒体の搬送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、ミニディスクなどの記録媒体
を選択して装填部に装填する記録媒体の搬送装置の従来
例の概略構造を示す側面図である。符号1は記録媒体で
あり、この従来例では、ミニディスクが内部に収納され
たディスクカートリッジである。記録媒体1は、設置部
2の複段の収納領域のそれぞれに対し図示左方向からX
1方向へ挿入される。図示右側には、装填部3および保
持部材4を有する装填ユニット5が設けられ、この装填
ユニット5はY1−Y2方向へ昇降移動し、いずれかの
記録媒体1を選択できる位置で停止する。設置部2と保
持部材4との間には、正逆両方向に回転駆動される移送
ローラ6と、この移送ローラ6に対向する支持ローラ7
とが設けられている。
【0003】図15では、最上段の収納領域に位置する
記録媒体1が選択される。最上段に位置する記録媒体1
は、図示しない機構によりX1方向へわずかに押し出さ
れ移送ローラ6と支持ローラ7との間に入る。その後は
移送ローラ6の回転力によりX1方向へ移送され、記録
媒体1が保持部材4内に収められる。その後に、保持部
材4がY2方向へ下降し、記録媒体1が装填部3に装填
される。すなわちカートリッジに収納されたミニディス
クの中心部が、装填部3に設けられたターンテーブル8
に装着される。そして、ターンテーブル8と共にミニデ
ィスクが回転駆動され、図示しない光ヘッドにより記録
信号が読取られる。
【0004】記録媒体1の読取りが完了すると、記録媒
体1が収められた保持部材4がY1方向へ上昇して装填
部3から離れる。その後に図示しない機構により保持部
材4内の記録媒体1がX2方向へわずかに戻されて移送
ローラ6の送り位置へ移送され、その後に移送ローラ6
の回転力により、記録媒体1が設置部2の空いている収
納領域内に送り戻される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図15に示すように、
記録媒体1を移送ローラ6を用いた移送手段により搬送
しようとした場合に次のような問題が生じる。 (a)移送ローラ6と支持ローラ7との間に入った記録
媒体1が、X1方向またはX2方向へ確実に移送される
ためには、移送ローラ6と支持ローラ7とで記録媒体1
がある程度強い力で挟持されることが必要である。この
挟持力が小さいと、移送ローラ6の回転力が記録媒体1
に効率良く作用せずに移送ローラ6が記録媒体1の表面
でスリップすることになる。したがってばねなどの付勢
部材により移送ローラ6を支持ローラ7の方向へある程
度つよい力で弾圧することになる。しかし記録媒体1が
両ローラ6と7との間に介入するときには、前記の弾圧
挟持力が記録媒体1の介入に対する抵抗力として作用す
る。この抵抗力は、記録媒体1の厚さ寸法が大きいほど
強くなる。
【0006】したがって、設置部2から図示しない機構
により記録媒体をローラ6と7の間に送るときに、かな
り強い力でX1方向へ送り込まなければならず、記録媒
体1をX1方向へ送り込むために大きな動力と強度の強
いレバーなどを使用しなければならなくなる。これは、
保持部材4に保持されている記録媒体1を図示しない機
構により両ローラ6と7の間に送り込む場合においても
同じである。ただし、大きな動力により記録媒体1を両
ローラ6と7の間に無理に押し込むと、記録媒体を破損
するおそれも生じる。
【0007】(b)図15に示す例では、移送ローラ6
と支持ローラ7とでX1方向へ送られた記録媒体1が両
ローラ6と7から離れた後に、図示しない機構により、
保持部材4内に引き込む必要がある。この場合に移送ロ
ーラ6と支持ローラ7とで記録媒体1が挟持されている
時点で、記録媒体1を保持部材4内に引き込もうとした
場合、未だローラ6により記録媒体1にX1方向への送
り力が作用している。そのために、ローラ6により記録
媒体1がX1方向へ送り込まれようとする速度と、図示
しない機構により記録媒体1がX1方向へ引き込まれよ
うとする速度とに相違があると、この速度差により図示
しない機構に大きな負担が掛かり、または記録媒体1を
引き込もうとする機構が記録媒体1から外れることもあ
る。
【0008】(c)上記の問題は、設置部1からローラ
6と7の間に記録媒体1が機構的に送られる場合に限ら
れず、記録媒体1を手の力でローラ6と7の間に挿入す
る場合も同様である。すなわち、手で記録媒体1をロー
ラ6と7との間に押し込もうとしたときに、ローラ6と
7の間に記録媒体1を介入させるための抵抗力が非常に
大きくなる。よって、操作に違和感を感じることにな
る。
【0009】(d)図16は記録媒体1の一例としてミ
ニディスクなどがカートリッジ1aに収納されたものを
示している。カートリッジ1a内には内部のディスクを
露出させるために窓が形成され、また窓を開閉するため
にシャッタ1dがカートリッジ1aの側部にて、カート
リッジの送り方向と同じ方向へ摺動自在に設けられてい
る。この種の記録媒体が装填されるときには、装填部3
に装填される以前にシャッタ開放機構によりシャッタ1
dが開放させられる。また記録や再生が完了した記録媒
体1が装填部3から排出されるときに、シャッタ1dが
基の閉鎖状態に戻される。
【0010】図16に示すような記録媒体1が移送ロー
ラ6と支持ローラ7とで挟持されてX1方向またはX2
方向へ移送されるときに、移送ローラ6がシャッタ1d
に当たることになる。移送ローラ6とシャッタ1dが当
たると、移送ローラ6から記録媒体1に対し幅方向に渡
って均等な送り力を与えることができない場合が生じ、
記録媒体1の移送動作がぎこちないものになる。
【0011】また、移送ローラ6により記録媒体1が送
られているときに、移送ローラ6の回転力によりシャッ
タ1dが誤って開放方向へ摺動してしまうことがある。
例えばX1方向へ移送されている途中でシャッタ1dが
開放されてしまうと、その後のシャッタ開放機構とシャ
ッタ1dとの相対位置が変化してしまい、記録媒体1が
装填部3から排出されるときに、シャッタ1dが閉鎖さ
れなくなるといった問題が生じる。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、回転駆動されるローラを有する移送手段に記録媒
体が入るときに、弾性挟持力による抵抗力が大きく作用
せずに軽い力で移送手段に送り込めるようにし、また、
移送手段内に記録媒体が入ったときには、記録媒体が確
実に移送できるようにした記録媒体の搬送装置を提供す
ることを目的としている。
【0013】また、本発明は移送手段に位置している記
録媒体を保持部材により保持して装填部の方向へ移動さ
せるものにおいて、移送手段の移送力や抵抗力が作用す
ることなく、記録媒体を移送手段から確実に抜き出すこ
とができるようにした記録媒体の搬送装置を提供するこ
とを目的としている。
【0014】さらに、本発明は、図16に示すようなシ
ャッタを有する記録媒体が移送手段により移送される際
に、移送力がシャッタの影響を受けず、また移送力によ
りシャッタに開放力が作用することがなく、さらにシャ
ッタが設けられていない部分に移送力を与える場合に、
記録媒体に対しバランスのよい力を与えることができる
ようにした記録媒体の搬送装置を提供することを目的と
している。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体が設
置される設置部と、記録媒体が装填されて記録媒体の記
録または再生を行なう装填部と、前記設置部と前記装填
部との間に位置して記録媒体に対して設置部から装填部
に向かう移送力を発揮するローラおよびこのローラに対
向する支持部材と、ローラと支持部材とで記録媒体を弾
性挟持する力を与える付勢部材と、前記付勢部材から与
えられる弾性挟持力を切り換える弾性挟持圧切換手段
と、前記設置部に位置する記録媒体を前記ローラと前記
支持部材との間に送り込む送り手段とが設けられてお
り、 前記送り手段を動作させる駆動部材の動作と前記弾
性挟持圧切換手段の切換動作とが同期しており、前記送
り手段によって記録媒体が前記ローラと前記支持部材と
の間に送り込まれるまで前記弾性挟持力が低下しまたは
消滅され、前記送り手段によって記録媒体が前記ローラ
と前記支持部材との間に送り込まれた後に前記弾性挟持
力が発揮させられることを特徴とするものである。
【0016】移送手段は、ローラと支持部材とで構成さ
れるが、支持部材は実施例に示すような回転自在な支持
軸(または支持ローラ)や回転しない支持軸、または記
録媒体が摺動するシューのようなブロック体であっても
よい。
【0017】記録媒体は、実施例に示すカートリッジ内
にディスクが収納されたもの、または内部に不揮発性記
憶素子などが収納された記憶式のものであってもよい。
あるいはカートリッジに収納されていない単体のディス
クなどであってもよい。ただし、カートリッジを有する
もののように、厚さの大きいものではローラと支持部材
との間に介入するときの抵抗力が大きいため、本発明が
特に有効である。記録媒体がディスクを使用するもので
ある場合、装填部にはディスクを回転させる回転駆動手
段および読取りまたは書き込みのためのヘッドが設けら
れる。
【0018】弾性挟持圧切換手段は、移送手段でのロー
ラと支持部材とで記録媒体を挟持するときの弾性挟持力
を低下させ、または減少させるものであり、例えばロー
ラや支持部材を弾圧付勢する付勢部材の付勢力を変化さ
せるものであってもよい。または実施例に示すように、
ローラを支持部材に対して離すもの、逆に支持部材をロ
ーラから離すものであってもよい。
【0019】
【0020】上記設置部は、記録媒体が1個だけ設置さ
れるもの、または複数の記録媒体が並んで設置されるも
のとなる。記録媒体が複数個設置されるものでは、移送
手段が移動していずれかの記録媒体を選択できる位置に
停止し、その位置で設置部から選択された記録媒体が移
送手段により送られるものとなる。
【0021】また、記録媒体が装填されて記録媒体の記
録または再生を行なう装填部と、前記記録媒体を装填部
から離れる方向へ送り戻す移送力を発揮するローラおよ
びこのローラに対向する支持部材と、ローラと支持部材
とで記録媒体を弾性挟持する力を与える付勢部材と、前
記付勢部材から与えられる弾性挟持力を切り換える弾性
挟持圧切換手段と、前記装填部に装填されていた記録媒
体を保持して、この記録媒体を前記ローラと前記支持部
材とで挟持可能な位置へ移動させる保持部材とが設けら
れており、 前記保持部材を動作させる駆動部材の動作と
前記弾性挟持圧切換手段の切換動作とが同期しており、
前記保持部材に保持された記録媒体が前記ローラと前記
支持部材との間に送り込まれるまで前記弾性挟持力が低
下しまたは消滅され、記録媒体が前記ローラと前記支持
部材との間に送り込まれた後に前記弾性挟持力が発揮さ
せられることを特徴とするものとなる。
【0022】前記のように送り手段と弾性挟持圧切換手
段とを互いに同期させて動作させ、または保持部材と弾
性挟持圧切換手段を同期して動作させるためには、モー
タなどの駆動源により往復移動させられる駆動部材を設
け、この駆動部材により前記送り手段または保持部材が
移動させられ、且つこの駆動部材に設けられた切換カム
部により弾性挟持圧が変化させられるものとすることが
好ましい。
【0023】
【0024】さらに、前記各発明において、ローラまた
は支持部材の少なくとも一方が他方から離れる方向へ可
動自在に支持されるとともに、可動自在とされたものが
付勢部材により記録媒体を挟持する方向へ付勢されてお
り、可動自在とされたものが、弾性挟持圧切換手段によ
り挟持力を低下させる方向へ移動させられて保持される
構造とすることが可能である。
【0025】さらに本発明では、記録媒体が、カートリ
ッジにディスクが収納され、且つカートリッジに内部の
ディスクを露出するシャッタが設けられたものである場
合に、ローラはカートリッジ表面のシャッタが設けられ
ていない部分にのみ当接するようにその軸方向寸法が短
く形成され、ローラを記録媒体に圧接させる付勢部材の
弾性力の作用点が、ローラの軸方向のほぼ中心位置とさ
れているものとすることが好ましい。
【0026】あるいは、ローラはカートリッジ表面のシ
ャッタが設けられていない部分にのみ当接するようにそ
の軸方向寸法が短く形成されており、ローラは大径部分
および大径部から軸方向に向けて径が徐々に減少するテ
ーパ部を有しており、記録媒体に圧接させる付勢部材の
弾性力の作用点が、ローラの前記大径部分に位置してい
るものとすることが好ましい。
【0027】また、記録媒体がローラと支持部材の間に
入ったときに、ローラと支持部材の弾性挟持力が発揮さ
れるものにおいて、ローラと支持部材の間に記録媒体が
入ったときにこれを検知する検知手段が設けられている
ことが好ましい。
【0028】
【作用】本発明では、記録媒体が移送手段に入るときに
は、弾性挟持圧切換手段により、ローラと支持部材とで
の弾性挟持圧が低下しまたは消滅し、記録媒体がローラ
と支持部材との間に容易に介入できるものとなる。移送
手段に記録媒体が入った後に、弾性挟持圧切換手段の切
換動作により、記録媒体がローラと支持部材とで十分な
弾性力で挟持され、ローラの回転動力により、記録媒体
が確実に送られる。このときの送り方向は、装填部の方
向、または装填部から記録媒体が排出される方向であ
る。
【0029】記録媒体は手によってローラと支持部材と
の間に挿入されるものであってもよい。この場合、記録
媒体が移送手段内に挿入されていない時点で、弾性挟持
圧切換手段によりローラと支持部材との挟持圧は低下ま
たは消滅しており、手によって記録媒体を移送手段内に
容易に挿入することができる。記録媒体が移送手段内に
入ったことが検知手段により検知されたときに、弾性挟
持圧切換手段により、ローラと支持部材との挟持圧が増
強させられ、記録媒体はローラと支持部材とで確実に挟
持され、ローラの回転力により記録媒体が装填部の方向
へ搬送されることになる。
【0030】また、記録媒体が1個または複数個設置さ
れる設置部が設けられているものでは、設置部に設置さ
れた記録媒体が送り手段により移送手段内へ送られる。
このとき記録媒体がローラと支持部材との間に入るまで
は、ローラと支持部材との弾性挟持圧が低下しまたは消
滅しているため、記録媒体は送り手段による軽い送り力
により確実に移送手段内に入り込むことができる。よっ
て、実施例に示すように、記録媒体のカートリッジの側
部に形成された凹部に送りレバー41を係止させ、この
送りレバーの移動力により、記録媒体をローラと支持部
材との間に介入させることが可能であり、送り機構自体
を簡単なものにできる。記録媒体がローラと支持部材と
の間に介入すると、ローラと支持部材とで記録媒体が弾
性挟持され、ローラの回転力により記録媒体が装填部の
方向へ搬送される。
【0031】逆に、装填部に装填されていた記録媒体が
保持部材に保持されて移送手段の位置まで運ばれるもの
では、保持部材に保持されている記録媒体がローラと支
持部材との間に入るまで、ローラと支持部材との弾性挟
持圧が低下しまた消滅している。よって保持部材によ
り、記録媒体を移送手段の位置へ容易に戻すことができ
る。移送手段に記録媒体が入ると、ローラと支持部材と
で記録媒体が弾性挟持され、ローラの回転力で記録媒体
が搬出される。
【0032】上記のように設置部から送り手段により記
録媒体がローラと支持部材との間に送られ、または保持
部材に保持された記録媒体が保持部材の移動によりロー
ラと支持部材との間に入れられるものにおいて、ローラ
と支持部材との間に記録媒体が入ったことを検知する検
知手段を設けることにより、記録手段がローラと支持部
材との間に確実に入ったことを確認してから弾性挟持圧
切換手段を作動させることができ、記録媒体の送り動作
の誤動作が生じなくなる。
【0033】また、本発明は、移送手段により保持部材
内に記録媒体が送り込まれて保持部材により記録媒体が
保持され、その後に保持部材が装填部の方向へ移動し、
移送手段内から記録媒体が抜き出されて装填部に装填さ
れるものにおいても適用可能である。この場合には、移
送手段により記録媒体が保持部材内に送り込まれて保持
された後、保持部材が装填部に向かって動き出すのと同
期して、弾性挟持圧切換手段により、ローラと支持部材
との挟持圧が低下させられまたは消滅させられる。よっ
て、保持部材の移動により記録媒体を移送手段内から確
実に抜き出すことができる。
【0034】弾性挟持圧切換手段は、例えば、ローラを
支持部材に弾圧している板ばねやコイルバネなどの設置
長を変化させてローラと支持部材との挟持圧を連続的ま
たは段階的に変化させるものとすることが可能である。
実施例では、ローラが支持部材から離れる方向へ動作可
能で且つ付勢部材によりローラが支持部材の方向へ付勢
されており、弾性挟持圧切換手段では、駆動部材である
駆動レバー35に設けられた切換カム部により、ローラ
が支持部材から離れる方向へ駆動され、これにより記録
媒体への弾性挟持圧が低下しまたは消滅(解除)される
ものとなっている。なお、ローラを移動させる代わりに
支持部材をローラから離れる方向へ移動させてもよい
し、またはローラと支持部材の双方を互いに離れる方向
へ移動させてもよい。
【0035】また、本発明では図16に示すように、記
録媒体1がカートリッジ1aを有しこのカートリッジ1
aにシャッタ1dが設けられている場合に、ローラの軸
方向の寸法を短くし、シャッタが設けられていない部分
でカートリッジ表面にローラが当たる構造にできる。こ
のとき、付勢部材によりローラのほぼ中心位置に弾性押
圧力を与える構造にすると、ローラにより記録媒体1に
対して正確にX1方向またはX2方向への送り力を与え
ることが可能になる。またローラに、大径部と、この大
径部から径が徐々に小さくなるテーパ部を形成し、大径
部の部分に弾性力を与えると、記録媒体に確実に接触す
る部分である大径部から記録媒体に確実に送り力が与え
られ、記録媒体に送り方向に対して回転する力などが作
用しなくなる。また付勢部材により大径部のみを付勢す
れば安定した送り力が与えられるため、付勢部材の数も
最少にできる。さらに、前記大径部を短寸法のローラの
軸方向の中心部に設け、このローラの軸方向中心部に弾
性付勢力を与えるものとすると、ローラの中心部から記
録媒体へ確実に移送力が与えられるものとなる。
【0036】またローラがシャッタ1dに当たらないた
め、シャッタにより送り力の不均一が生じることがな
く、また搬送中に記録媒体のシャッタが誤って開放され
ることもない。
【0037】
【実施例】図1は、本発明の記録媒体の搬送装置を使用
した駆動装置の一例として、車載用のミニディスクの駆
動装置の全体構造を示す分解斜視図、図2は、図1に示
した駆動装置のうちの装填ユニットの構造を示す分解斜
視図、図3ないし図7は、記録媒体の装填動作および保
持部材の移動動作などを行程別に示す平面図、図8
(A)(B)ないし図11(A)(B)は、装填ユニッ
トでの装填部のロック機構および保持部材の案内手段さ
らに駆動手段の動作を説明する部分側面図、図12
(A)(B)は保持部材を装填部に移動させる最終段階
での付勢動作を説明する部分側面図である。図13は、
本発明の特徴部分である移送手段Hおよび弾性挟持圧切
換手段Jを示す分解斜視図、図14(A)(B)(C)
は、弾性挟持圧の切換動作を示す図13でのXIV矢視
方向の部分側面図である。
【0038】図1に示す装置全体の分解斜視図におい
て、符号Aは筐体、Bは複数の記録媒体1を設置できる
設置部、Cは装填ユニットである。装填ユニットCは筐
体A内にてY1−Y2方向へ昇降して記録媒体1の選択
を行なうものであり、この装填ユニットC内に装填部6
1および保持部材81などが設けられている(図2参
照)。Dは、前記装填ユニットCをY1−Y2方向へ昇
降移動させるための昇降駆動部材、Eは、前記昇降駆動
部材DをX1−X2方向へ移動させるための駆動回転体
である。
【0039】この駆動装置に装填される記録媒体1は、
図3に平面図で示し、また図13と図16に斜視図で示
しているように、カートリッジ1a内に、光磁気記録再
生方式のミニディスク1bが収納されている。またカー
トリッジ1aのX1方向の先部の両側面には凹部1c、
1cが形成されている。また図13と図16に示すよう
に、カートリッジ1aの挿入方向に向かって右側にはシ
ャッタ1dが設けられている。図13と図16ではシャ
ッタ1dが閉鎖した状態を示しているが、このシャッタ
1dがX2方向へ摺動すると、カートリッジ1aに形成
された窓が開口し、この窓からミニディスク1bが露出
する。
【0040】前記設置部Bでは、設置ケース11内に、
縦方向に3段に区分された収納領域12a、12b、1
2cが形成されている。設置ケース11は前記筐体Aの
前部A1の内部に設置され、止めねじ13などにより固
定される。筐体AのX2方向の前方には、化粧部となる
ノーズ部(図示せず)が取り付けられる。このノーズ部
には設置ケース11の開口面積とほぼ同じ面積の開口部
が形成されており、ユーザは、この開口部から記録媒体
1を挿入し、収納領域12a、12b、12cに挿入す
る。収納領域12a、12b、12c内には、記録媒体
1を一時的に保持できる板ばねなどの保持手段が設けら
れている。
【0041】筐体Aの後部両側面A2、A2には、Y1
−Y2方向に延びる長穴14a、14b、15a、15
bおよびX1−X2方向に延びる長穴16a、16b、
17a、17bが形成されている。装填ユニットCには
側部シャーシ18と19が設けられており、側部シャー
シ18の外面には軸21と22が取り付けられている。
他方の側部シャーシ19にも、同様に軸21と22が設
けられているが図1では現れていない。
【0042】昇降駆動部材Dはコの字形状に曲げられた
ものであり、両側板D1、D1にはそれぞれ傾斜駆動穴
23a、23b、24a、24bが形成されている。側
板D1、D1の外面には軸25と26が固定されてい
る。なお、図1では一方の側板D1の外面の軸25、2
6のみが現れている。装填ユニットCの両側部シャーシ
18と19に設けられた軸21は、昇降駆動部材Dの傾
斜駆動穴23a、23bに挿入され、さらに筐体Aの長
穴14a、14bに摺動自在に挿入されている。同様
に、軸22は、傾斜駆動穴24a、24bに挿入され、
さらに筐体Aの長穴15a、15bに摺動自在に挿入さ
れている。また、昇降駆動部材Dの側板D1、D1に設
けられた軸25は筐体Aの長穴16a、16bに摺動自
在に挿入されている。同様に軸26が、長穴17a、1
7bに摺動自在に挿入されている。
【0043】昇降駆動部材Dは、水平に延びる長穴16
a、16b、17a、17bに案内されて、筐体Aに対
しX1−X2方向へ移動自在である。昇降駆動部材Dが
X1方向へ移動すると、傾斜駆動穴23a、23b、2
4a、24bにより軸21と22にY1方向への昇降移
動力が作用し、装填ユニットCが持ち上げられる。逆に
昇降駆動部材DがX2方向へ移動すると、傾斜駆動穴2
3a、23b、24a、24bにより軸21と22にY
2方向への下降移動力が作用し、装填ユニットCが下降
させられる。装填ユニットCの、上記のY1−Y2方向
への昇降動作により、設置部Bに設置された3個の記録
媒体1のいずれかの選択が行われる。
【0044】前記駆動回転体Eは、上記昇降駆動部材D
をX1−X2方向へ駆動するためのものである。駆動回
転体Eは、回転支持軸27により、前記設置ケース11
の下面に回転自在に支持された大径ギヤ28を有してい
る。設置ケース11の下面には、選択モータM1が設置
されており、その出力軸に設けられたウオームギヤ29
により減速歯車列(図示せず)が駆動され、減速後の動
力により大径ギヤ28が回転駆動される。また、大径ギ
ヤ28の下面にはカム溝28aが形成されている。この
カム溝28aは、大径ギヤ28の回転に伴って回転支持
軸27からの半径が変わるような軌跡となるように形成
されている。
【0045】前記昇降駆動部材Dの前部底板D2には、
X1−X2方向に延びる長穴31が形成され、また前部
底板D2の上面にはフォロワー軸32が固定して設けら
れている。駆動回転体Eの回転支持軸27は前記長穴3
1に挿入され、昇降駆動部材Dは、前記回転支持軸27
に沿ってX1−X2方向へ移動自在とされている。また
フォロワー軸32は、前記カム溝28a内に摺動自在に
挿入されている。
【0046】選択モータM1により大径ギヤ28が図1
において時計方向へ回動させられると、カム溝28aに
より昇降駆動部材DがX1方向へ駆動され、その結果、
装填ユニットCはY1方向へ上昇する。逆に大径ギヤ2
8が反時計方向へ回動するとカム溝28aにより昇降駆
動部材DはX2方向へ駆動され、装填ユニットCがY2
方向へ下降させられる。例えば、大径ギヤ28の回動角
度を検知部材により検知することにより、昇降駆動部材
DのX1−X2方向への移動距離が監視され、よって装
填ユニットCのY1−Y2方向への昇降移動位置が監視
される。この監視に基づいて装填ユニットCの昇降距離
が制御され、装填ユニットCがいずれかの記録媒体1を
選択できる位置で停止させられる。
【0047】上記装填ユニットCでは、左側の側部シャ
ーシ19内に駆動レバー35が設けられている。図1に
示すように、側部シャーシ19にはX1−X2方向に伸
びる長穴19a、19aが形成されている。駆動レバー
35に固定されている軸36、36が前記長穴19a、
19aに摺動自在に挿入され、駆動レバー35はX1−
X2方向へ摺動自在に支持されている。図1に示すよう
に、側部シャーシ19のX2側端部には駆動モータM2
が設けられている。駆動モータM2の動力は歯車列37
により減速されて、駆動レバー35に形成されたラック
35c(図14参照)に伝達され、駆動モータM2の正
逆両方向の駆動力により、駆動レバー35がX1方向お
よびX2方向へ移動させられる。本発明の駆動手段F
は、動力源である駆動モータM2と、駆動部材である駆
動レバー35と、同じく駆動部材である駆動板55およ
び駆動アーム57(図2参照)とで構成されている。
【0048】駆動レバー35のX2側端部には、内側へ
折曲げられた挿入片35aが設けられている。図3に示
すように、設置部Bでは、設置ケース11の左側板11
a(図1参照)に送り手段Gを有している。この送り手
段Gは、上下に3段に形成された収納領域12a、12
b、12cのそれぞれの側部に個別に設けられている。
送り手段Gでは、設置ケース11の各収納領域12a、
12b、12cの側方にてX1−X2方向へ摺動自在な
摺動部材38を有しており、また摺動部材38は戻しば
ね42によりX2方向へ付勢されている。摺動部材38
には軸39により送り部材としての送りレバー41が回
動自在に支持されており、この送りレバー41は、図示
しないばねにより摺動部材38上にて時計方向へ付勢さ
れている。
【0049】図3では駆動レバー35がX2方向に位置
しているが、この位置から駆動レバー35がX1方向へ
移動すると、前記挿入片35aにより被圧片38aが押
され、摺動部材38がX1方向へ駆動される。送りレバ
ー41は摺動部材38と共にX1方向へ移動するが、こ
の行程で送りレバー41の摺動端41aがガイド43を
摺動する。よって、時計方向への付勢力が与えられてい
る送りレバー41は、X1方向へ移動する際に、ガイド
43の凹凸形状に従って、一旦時計方向へ回動し、さら
に反時計方向へ回動する。駆動レバー35がX2方向へ
移動するときには摺動部材38が戻しばね42によりX
2方向へ戻されるが、このときにも途中で送りレバー4
1が一旦時計方向へ回動する。
【0050】よって、駆動レバー35がX1方向へ移動
するときに、図4に示すように送りレバー41の送り片
41bが記録媒体1の凹部1cに嵌合し送りレバー41
により記録媒体1がX1方向へ送られる。その後に図5
に示すように送り片41bが凹部1cから離れる。記録
媒体1が設置部B内に戻されるときには、駆動レバー3
5がX2方向へ移動し、送りレバー41が復帰する。こ
のとき送りレバー41の送り片41bにより記録媒体1
のX1側の端部が押され、記録媒体1が設置部B内に確
実に戻される。
【0051】図1に示すように、装填ユニットCでは、
左右の側部シャーシ18と19の間に、ローラ支持部材
としてのローラ支持板45が設けられている。ローラ支
持板45の両側部に折曲げられた支持片45a(図13
参照)は、軸46により両側部シャーシ18と19に対
しわずかに回動できるように支持されている。ローラ支
持板45の前記支持片45aには、ローラ軸47が回動
自在に支持され、このローラ軸47に、ゴム製の移送ロ
ーラ48が固着されている。また、図2に示すように、
後述する装填部61の側板66には、支持部材である支
持軸52が回動自在に支持されている。移送ローラ48
と支持軸52は互いに平行に対向し、両者の間で、記録
媒体1が挟持され搬送されるものとなっている。
【0052】装填ユニットCの右側の側部シャーシ18
のX2側端部には送りモータM3が設置されている。こ
の送りモータM3の動力は歯車列53により減速されて
ローラ軸47に伝達され、ローラ軸47と移送ローラ4
8が正逆両方向へ駆動される。この回転動力により、記
録媒体1がX1方向またはX2方向へ移送される。
【0053】図13に示すように、前記ローラ軸47の
軸方向寸法Lrは、記録媒体1の幅寸法よりも短く、ま
たローラ軸47上での移送ローラ48の固定位置は図1
3において図示左側(Z1側)に片寄っている。したが
って、記録媒体1が移送ローラ48と支持軸52とで挟
持されてX1−X2方向へ移送される際、移送ローラ4
8は、記録媒体1のシャッタ1dに接触することはな
く、カートリッジ1aの表面のシャッタ1dが設けられ
ていない領域に当たる。また移送ローラ48の軸方向中
央部分は、直径が軸方向へ均一な丸棒状の大径部48a
であり、両端部分では、前記大径部48aから直径が徐
々に減少するテーパ部48b,48bとなっている。
【0054】両側部シャーシ18と19の間には上部シ
ャーシ51が固定されており、この上部シャーシ51の
X2側端部には、付勢部材としての付勢板49が設けら
れている。図13に示すように、付勢板49には取付穴
49aが穿設されている。上部シャーシ51では、Y2
方向へ凹状に折曲げ形成された変形部51jが形成さ
れ、この変形部51jの中心部に雌ねじ穴51kが穿設
されている。また変形部51jよりもX1側に支持スリ
ット51mが形成されている。付勢板49の取付穴49
aには取付ねじ101が挿入され、この取付ねじ101
が前記雌ねじ穴51kに螺着されている。また取付ねじ
101の外周にはコイルばねにより形成された付勢ばね
102が設けられ、この付勢ばね102は取付ねじ10
1の頭部101aと付勢板49との間に弾性変形可能な
収縮状態で介装されている。すなわち取付ねじ101は
完全に締め付けられたものではなく、頭部101aと付
勢板49との間には間隔が形成され、この間隔内に付勢
ばね102が収縮状態で介装されている。
【0055】前記付勢板49の基端にはY2方向への折
曲片49bが形成され、これが前記支持スリット51m
に遊動状態に挿入されており、付勢板49の先端部49
cは、前記ローラ支持板45に形成された付勢スリット
45b内に挿入されている。前記凹状の変形部51jは
付勢板49の可動領域であり、付勢板49は前記支持ス
リット51mを支点として、この可動領域内でY1−Y
2方向へわずかに回動可能である。前記付勢ばね102
により付勢板49にはY2方向への弾性力が作用してい
る。この弾性力により、付勢板49は支持スリット51
mでの支持部を支点としてY2方向へ回動するように押
され、よって付勢板49の先端部49cによりローラ支
持板45がY2方向へ付勢されている。
【0056】ローラ支持板45がY2方向へ付勢されて
いることにより、移送ローラ48と支持軸52とで記録
媒体1が挟まれたときに、記録媒体1に対する弾性挟持
圧が発生する。付勢ばね102により設定される弾性挟
持圧はかなり強いものであり、記録媒体1は移送ローラ
48と支持軸52とで、強い弾性挟持圧にて挟持され、
ローラ軸47に与えられる回転駆動力により、記録媒体
1がX1方向またはX2方向へ搬送される。
【0057】ここで、ローラ支持板45に形成されてい
る付勢スリット45bは、移送ローラ48の軸方向寸法
Lrの中心位置にある。よって、付勢板49によりロー
ラ支持板45に与えられるY2方向への付勢力の作用点
は、移送ローラ48の軸方向寸法Lrの中心線O−Oに
ほぼ一致している。移送ローラ48は、記録媒体1のカ
ートリッジ1aの表面にてシャッタ1dに当たらないよ
うにZ1方向に片寄った位置に設けられている。したが
って、例えばローラ支持板45の全長幅の中心にY2方
向へ付勢力を作用させた場合、またはローラ支持板45
の両側部にY2方向へ均等な付勢力を作用させた場合に
は、移送ローラ48がZ1方向に片寄って設けられてい
るために、ローラ支持板45およびローラ軸47にY2
方向への傾きが発生しやすく、記録媒体1に対してX1
−X2方向へ確実な搬送力を与えられなくなる。しかし
この実施例では、付勢ばね102の付勢力が付勢板49
を介して、移送ローラ48の軸方向寸法Lrのほぼ中心
位置に与えられる。そのため、移送ローラ48と記録媒
体1のカートリッジ1a表面が接触した状態で、ローラ
支持板45とローラ軸47に傾きが生じなくなり、カー
トリッジ1aに対して確実な搬送力を与えることができ
るようになる。
【0058】また移送ローラ48は、中央が大径部48
aで、軸方向両端部がテーパ部48b、48bとなった
いわゆる太鼓形状である。よって、移送ローラ48の軸
方向中心部(大径部48a)がカートリッジ1aの表面
に確実に当たるものとなっている。このカートリッジ1
aに確実に当たる大径部48aに、付勢板49からのY
2方向への付勢力が作用するものであるため、前記中心
線O−Oの位置付近で移送ローラ48の弾性挟持圧がカ
ートリッジ1aの表面に確実に与えられる。したがっ
て、カートリッジ1aは、中心線O−Oの付近にてX1
−X2方向への駆動力を受けることになり、記録媒体1
が確実に搬送力を受けるものとなる。また移送ローラ4
8の中心部を大径部48aとすることにより、その部分
でカートリッジ1aに確実に搬送力を与えることができ
る反面、移送ローラ48が太鼓形状であるために、ロー
ラ軸47が傾きやすくなっている。しかし、付勢板49
による付勢力は、大径部48aのほぼ中心に作用するた
め、付勢力による傾きが生じにくいものとなっている。
【0059】なお、移送ローラ48の外径形状は、図1
3に示すものに限られず、例えば軸方向寸法Lrのロー
ラであって、そのZ2側部分が大径部で、Z1側部分が
テーパ部であってもよい。この場合に、この大径部の中
心にY2方向への付勢力の作用点を一致させることによ
り、上記と同様の効果を得ることができる。
【0060】本発明では、送りモータM3と移送ローラ
48と、支持部材である支持軸52と、付勢部材である
付勢板49と付勢ばね102により移送手段Hが構成さ
れている。
【0061】また、前記駆動レバー35と、ローラ軸4
7の端部47aとの間で、弾性挟持圧切換手段Jが構成
されている。この弾性挟持圧切換手段Jでは、前記駆動
レバー35に挟持圧切換部としての切換カム部103が
設けられている。この切換カム部103では、X2側端
部にY2方向へ凹状に形成された挟持許容部103a
が、X1側端部に、同じくY2方向へ凹状に形成された
逃げ部103cが形成され、その中間にはX1−X2方
向へ所定距離延びてY1方向へ凸形状とされた保持部1
03bが形成されている。そして前記ローラ軸47の端
部47aは、切換カム部103の部分に挿入されてい
る。
【0062】駆動レバー35がX2方向への終端に移動
しているときには、ローラ軸47の端部47aが逃げ部
103c内に位置し、駆動レバー35がX1方向への終
端に移動しているときには、ローラ軸47の端部47a
が挟持許容部103aに位置する。挟持許容部103a
では、Y2方向へ凹状とされているため、付勢板49に
付勢されている移送ローラ48と支持軸52との対向距
離が記録媒体1のカートリッジ1aの厚さ寸法よりも短
くなる。このとき、記録媒体1が移送ローラ48と支持
軸52との間に入っていると、付勢板49の付勢力によ
り、移送ローラ48と支持軸52とで、記録媒体1が弾
性挟持され、移送ローラ48の回転力を記録媒体1へ搬
送力として与えることができるようになる。
【0063】駆動レバー35がX1方向またはX2方向
へ移動している途中では、ローラ軸47の端部は保持部
103bを摺動する。このとき、ローラ軸47および移
送ローラ48がY1方向へ持ち上げられるため、移送ロ
ーラ48と支持軸52との対向間隔は、記録媒体1の厚
さ寸法とほぼ同じあるいはわずかに大きくなる。したが
って、記録媒体1に対する移送ローラ48と支持軸52
とによる弾性挟持圧はほぼ作用しなくなる。よってこの
状態では、記録媒体1を移送ローラ48と支持軸52と
の間に容易に出し入れできるようになる。
【0064】また、図2に示すように、上部シャーシ5
1の上面には、検知手段Kを構成する検知部材としての
検知レバー105が設けられている。検知レバー105
は、軸106により、上部シャーシ51の上面において
回動自在に支持されている。検知レバー105と上部シ
ャーシ51との間には、検知ばね107が掛けられてお
り、この検知ばね107により検知レバー105は時計
方向へ付勢されている。検知レバー105のX2側の端
部は検知端105aである。この検知端105aは、上
部シャーシ51の内部に入り込み、図5および図13に
示すように、ローラ軸47と支持軸52の間にて、Z2
方向側方に位置している。
【0065】検知レバー105のX1側の端部は、上部
シャーシ51の後方に延びて押圧端105bとなってい
る。上部シャーシ51のX1側の端部には基板108が
支持され、この基板108に検知スイッチ109が設け
られている。そして押圧端105bにより検知スイッチ
109を作動可能となっている。
【0066】記録媒体1がローラ軸47と支持軸52と
の間に入っていないときには、検知レバー105は検知
ばね107により時計方向へ回動させられており、押圧
端105bが検知スイッチ109から離れ、検知スイッ
チ109の出力はOFFである。記録媒体1がローラ軸
47と支持軸52との間に入ると、記録媒体1の端部に
より検知端105aがZ2方向へ押され、検知レバー1
05が反時計方向へ回動し、押圧端105bにより検知
スイッチ109が押されて、検知スイッチ109の出力
はONとなる。
【0067】前述のように駆動レバー35がX1方向ま
たはX2方向へ移動することにより、弾性挟持圧切換手
段Jでは、切換カム部103が移動し、移送ローラ48
が記録媒体1に対して弾性挟持圧を発揮できる状態と、
この弾性挟持圧を発揮しない状態とに切換えられる。こ
こで、前記検知手段Kを構成する検知レバー105が設
けられていることにより、移送ローラ48と支持軸52
との間に記録媒体1が介入しているか否かを検知できる
ようになっている。よって、駆動レバー35を動作させ
るときに、記録媒体1を弾性挟持できる状態であるか否
かを確認でき、誤動作を防止できる。
【0068】装填ユニットC全体の構造の説明に戻る。
図2に示すように、前記上部シャーシ51の側板51e
には支持柱54、54が固定されている。側部シャーシ
18には固定穴18a、18aが穿設され、支持柱5
4、54の先端はこの固定穴18a、18aにねじ止め
固定されている。上部シャーシ51の他方の側板にも同
様に支持柱54が固定され、この支持柱54が側部シャ
ーシ19に固定されている。すなわち、装填ユニットC
では、両側部シャーシ18と19の内側に上部シャーシ
51が固定されており、図1に示すように両側部シャー
シ18および19の上面と上部シャーシ51の上面はほ
ぼ同一面となっている。
【0069】上部シャーシ51の下面には駆動板55が
設けられている。駆動板55の上面には摺動片55aが
一体に形成され、またX2側端部の上面には摺動軸56
が固定されている。摺動軸56は上部シャーシ51の長
穴51a内に挿入され、摺動片55aは長穴51bに挿
入されており、駆動板55は上部シャーシ51に対しX
1−X2方向へ摺動自在に支持されている。
【0070】図1と図2に示すように、上部シャーシ5
1の上面には駆動アーム57が設けられている。駆動ア
ーム57は上部シャーシ51に対し支持軸58により回
動自在に支持されている。駆動アーム57の先端には駆
動溝57aが切込み形成されており、駆動板55に固定
された摺動軸56は長穴51aを通過して前記駆動溝5
7aに係合されている。駆動アーム57の基部には軸5
9が固定されている。図3に示すように、前記駆動レバ
ー35のX1側端部には、カム部35bが形成されて、
このカム部35bに前記軸59が係合している。図3に
示すように、駆動レバー35がX2方向へ移動している
ときには駆動アーム57が反時計方向へ回動し、駆動板
55はX1方向へ移動している。駆動レバー35がX1
方向へ移動すると、カム部35bにより駆動アーム57
が時計方向へ回動し、図4から図6に示すように駆動板
55がX2方向へ移動させられる。
【0071】装填ユニットCでは、上部シャーシ51の
下側に装填部61が設けられている。装填部61の装填
ベース62には、記録媒体1のカートリッジ1a内に収
納されたミニディスク1bの中心部が嵌着されるターン
テーブル63が設けられている。装填ベース62の下面
にはスピンドルモータが設けられて、このスピンドルモ
ータの動力によりターンテーブル63が回転駆動され
る。この動力によりカートリッジ1a内のミニディスク
1bが回転駆動される。また装填ベース61には記録媒
体1から信号を読み取る光ヘッド64が設けられ、さら
に装填ベース62上には、記録媒体1のカートリッジ1
aを位置決めするための位置決めピン65が固定されて
いる。
【0072】装填部61の側板66には、側方へ突出す
る支持軸67、67が固定され、この支持軸67、67
がダンパー68に支持されている。このダンパー68
は、側部シャーシ18の内面に固定されている。装填部
61の逆側の側板にも同様に支持軸が固定され、側部シ
ャーシ19の内面に固定されたダンパーに支持軸が支持
されている。ダンパー68は、ゴム製の袋体内にシリコ
ンオイルなどの高粘性流体が封入されているものであ
る。装填ユニットCでは、装填部61が、側部シャーシ
18と19内でダンパーを介して可動状態に弾性支持さ
れている。また、装填部61が側部シャーシ18、19
または上部シャーシ51にコイルばねにより弾性支持さ
れていてもよい。また、前記移送ローラ48の下側に対
向する支持軸52は、装填部61の側板66のX2方向
端部に回動自在に支持されている。
【0073】図13に示すように、設置部Bに位置する
記録媒体1が装填部61方向へ搬送されるとき、記録媒
体1は、前記移送ローラ48と支持軸52とで挟持され
る。後述のロック機構Iにより、記録媒体1が搬送され
るときには、ダンパー68により浮上状態に支持された
装填部61が側部シャーシ18と19に対しロックされ
た状態になる。ロック状態では、この装填部61側に設
けられた支持軸52と、側部シャーシ18と19に支持
された前記移送ローラ48とが平行状態に対向すること
になる。ここで、記録媒体1の下面側を支持する支持軸
52が装填部61に支持され、ターンテーブル63など
が設けられている装填ベース62と支持軸52との相対
位置が高精度に決められているため、記録媒体1の下面
は支持軸52に案内されて、装填部ベース62上に正確
に位置決めされて送られるものとなる。
【0074】装填部61の側板66には長穴66aが形
成されている。側板66の内側には付勢板69が設けら
れ、付勢板69に曲げ形成された摺動片69aが前記長
穴66a内に挿入され、付勢板69は側板66に対しX
1−X2方向へ移動自在となっている。また付勢板69
と側板66との間には付勢ばね71が掛けられており、
この付勢ばね71により付勢板69は、常にX2方向へ
付勢されている。
【0075】側板66には、案内手段として一対の案内
穴72と73が形成されている。両案内穴72と73は
L字形状であり、それぞれY方向に伸びる垂直案内部7
2a、73aと水平案内部72b、73bとを有してい
る。付勢板69には一対の付勢穴74と75が形成され
ている。両付勢穴74と75はヘの字形状であり、それ
ぞれ押え傾斜部74a、75aと、水平逃げ部74b、
75bとを有している。
【0076】上記装填部61の内側には保持部材81が
設けられている。保持部材81は板金などで折曲げ形成
されたものであり、その両側部には、記録媒体1の両側
端を保持できる保持案内部81a、81aが形成されて
いる。保持部材81の一方の側板(図3では図示下側の
側板)には、保持板ばね82が固定されている。保持板
ばね82のX1側の端部には、保持曲げ部82aが形成
され、この保持曲げ部82aは保持部材81内に介入し
ている。保持板ばね82のX2側端部には付勢片82b
が設けられ、この付勢片82bも保持部材81内に介入
している。保持部材81の図3での図示上側の側板の外
側にも、保持板ばね83が固定されており、この保持板
ばね83のX1側の端部に保持曲げ部83aが形成さ
れ、この保持曲げ部83aも保持部材81の内部に介入
している。
【0077】図6に示すように、記録媒体1が保持部材
81内に完全に挿入された状態では、カートリッジ1a
のX1側端部の両側面に形成されている前記凹部1c、
1cに前記保持曲げ部82aと83aが弾性的に嵌合
し、また付勢片82bによってもカートリッジ1aの側
部が押えられ、これにより記録媒体1が保持部材81内
に完全に保持される。
【0078】図2および図3に示すように、保持部材8
1の両側板には、案内軸84と85が固定されている。
図2では、案内軸84と85の組立て経路が(*−5)
で示されている。一方の案内軸84は、付勢板69の付
勢穴74および装填部61の側板66に形成された案内
穴72に挿入されている。さらに案内軸84の先端は上
部シャーシ51の側板51eに形成された逃げ部51c
内に延びている。他方の案内軸85は、付勢板69の付
勢穴75および側板66の案内穴73に挿入され、さら
に先端は上部シャーシ51の側板51eに形成された逃
げ部51d内に延びている。
【0079】図3に示すように、装填部61の側板66
の外側で且つ上部シャーシ51の側板51eの内側に
は、前記駆動板55の側板55bが位置している。図2
および図8(A)(B)に示すように、駆動板55の側
板55bのX2側の端部には、傾斜溝(傾斜穴)により
構成された持ち上げカム部86が形成されている。図8
(B)に示すように、駆動板55がX1方向へ移動して
いるとき、持ち上げカム部86は、案内軸84から離れ
ているが、駆動板55がX2方向へ移動するとき、図9
から図11に順に示すように、前記持ち上げカム部86
により案内軸84が持ち上げられ、案内軸84は案内穴
72の垂直案内部72aを上昇し、さらに水平案内部7
2bに送られる。
【0080】図2および図8(B)に示すように、上部
シャーシ51の側板51eのX1側端部には、持ち上げ
アーム87が設けられている。持ち上げアーム87は、
側板51eの支持部51fに回動自在に支持されてる。
持ち上げアーム87には腕部87aと、折曲片87bが
形成されている。折曲片87bは、側板51eの逃げ部
51gから内側へ延びている。駆動板55の側板55b
にはクランク形状の案内カム部88が形成され、逃げ部
51g内を通過した前記折曲片87bは案内カム部88
内に摺動自在に挿入されている。図8(B)に示すよう
に、駆動板55がX1方向へ移動しているときには、折
曲片87bは、案内カム部88の上部段部88a内に位
置しており、持ち上げアーム87は時計方向へ回動して
いる。駆動板55がX2方向へ移動すると、図9から図
11に順に示すように、折曲片87bが案内カム部88
の下部段部88bに移行し、持ち上げアーム87が反時
計方向へ回動する。このとき持ち上げアーム87の腕部
87aにより案内軸85が持ち上げられ、案内軸85は
案内穴73の垂直案内部73aから水平案内部73bへ
移動する。
【0081】側部シャーシ18と19の内側には、ダン
パー68により弾性支持されている装填部61をロック
するためのロック機構Iが設けられている。側部シャー
シ18の内側にはロック部材91が設けられている。他
方の側部シャーシ19の内側にも同様にロック機構Iを
構成するロック部材91が設けられているが、ここでは
側部シャーシ18側の機構のみを説明する。
【0082】ロック部材91は合成樹脂などで形成され
たブロック状である。ロック部材91の外面には摺動片
91a、91aが一体に形成されて、これが側部シャー
シ18の長穴18b、18b内に挿入され、ロック部材
91は側部シャーシ18の内側にてX1−X2方向へ摺
動自在に支持されている。ロック部材91の内側には一
対のロックカム92、92が凹状に形成されており、装
填部61の側板66に固定されたロック軸93、93が
それぞれロックカム92、92の内部に入り込むように
なっている。ロックカム92、92のX2側端部は凹部
が狭くなった拘束部92a、92aであり、図10
(A)に示すように、ロック部材91がX1方向へ完全
に移動すると、ロック軸93、93が拘束部92a、9
2a内に入り、装填部61はY1とY2方向およびX2
方向へ動かないようにロックされる。
【0083】上部シャーシ51の側板51eとロック部
材91との間にはロック駆動アーム94が設けられてい
る。このロック駆動アーム94は、上部シャーシ51の
側板51eの支持部51hに回動自在に支持されてい
る。ロック駆動アーム94の一端にはピン95が固定さ
れ、このピン95は上部シャーシ51の側板51eの逃
げ部51iに挿入され、さらに駆動板55の側板55b
に形成された案内カム部96に挿入されている。ロック
駆動アーム94の他端には駆動ピン97が固定され、こ
の駆動ピン97は、前記ロック部材91に形成された駆
動溝91b内に挿入されている。
【0084】前記案内カム部96は、上部段部96a、
傾斜駆動部96bおよび下部段部96cを有している。
図8(A)に示すように、駆動板55がX1方向に移動
しているときには、ピン95が案内カム部96の上部段
部96aに位置し、ロック駆動アーム94が時計方向へ
回動している。よってロック部材91は非ロック方向で
あるX2方向へ移動している。駆動板55がX2方向へ
移動すると、案内カム部96の傾斜駆動部96bにより
ロック駆動アーム94が反時計方向へ駆動される。この
とき駆動ピン97により、ロック部材91がロック方向
であるX1方向へ移動させられる。また図9(B)に示
すように、ロック駆動アーム94が反時計方向へ回動す
ると、ピン95が、装填部61の側板66の上端に形成
されたロック片98に対しX1側から係合し、これによ
り装填部61はX1方向へ動かないようにロックされ
る。
【0085】次に、上記記録媒体の搬送装置の動作を説
明する。図3から図7は、記録媒体1が設置部Bから装
填ユニットCに装填されるまでの行程を示す平面図、図
8(A)(B)から図11(A)(B)は、記録媒体1
が設置部Bから装填ユニットCに装填されるまでの行程
を示す装填ユニットCの側面図である。なお、図8の
(A)と(B)は同じ時点の動作を示しており、各部材
が重なるために(A)と(B)とに分けて示している。
これは図9(A)(B)ないし図11(A)(B)にお
いても同じである。図8から図11の(A)は主にロッ
ク機構Iの動作を示し、(B)は主に装填部61の案内
動作を示している。
【0086】図14は、前記弾性挟持圧切換手段Jによ
り、移送ローラ48と支持軸52から記録媒体1に対し
て与えられる弾性挟持圧が切換えられる動作を示してお
り、(A)は、送り手段Gの送りレバー41により、設
置部Bから移送ローラ48と支持軸52との間に記録媒
体1が挿入された時点で且つ移送ローラ48と支持軸5
2とで記録媒体1が弾性挟持されていない状態を示す。
(B)は前記(A)の直後に、移送ローラ48と支持軸
52とで記録媒体1が弾性挟持された直後の状態を示
し、(C)は、移送ローラ48と支持軸52とによる弾
性挟持が解除され、記録媒体1が保持部材81に保持さ
れてX1方向へ引き込まれる状態を示している。この記
録媒体の搬送装置では、筐体Aの前方に設けられたノー
ズ部の開口部から記録媒体1が挿入される。記録媒体1
は、設置部Bの収納領域12a、12b、12c内にそ
れぞれ挿入されて設置される。
【0087】図3および図8(A)(B)は、装填部6
1に記録媒体1が装填されていない状態を示している。
このとき、駆動レバー35はX2方向へ移動している。
よって駆動レバー35のX2側の端部に設けられた挿入
片35aは、被圧片38aから離れている。また、駆動
レバー35に形成されたカム部35bにより駆動アーム
57が反時計方向へ回動させられ、駆動軸56を介して
駆動アーム57に係合されている駆動板55はX1方向
へ移動させられている。
【0088】駆動板55がX1方向へ移動していると、
図8(A)に示すように、ロック駆動アーム94のピン
95が、駆動板55の案内カム部96の上部段部96a
に位置し、ロック駆動アーム94が時計方向へ回動して
いる。よって駆動ピン97によってロック機構Iのロッ
ク部材91がX2方向へ移動させられている。このとき
装填部61の側板66に固定されたロック軸93、93
が、ロック部材91の拘束部92a、92aから離れ、
また前記ピン95もロック片98から離れている。よっ
て、装填部61はダンパー68により側部シャーシ18
と19に可動状態で弾性支持されている。
【0089】また、図8(B)に示すように、X1方向
へ移動している駆動板55の持ち上げカム部86は案内
軸84から離れている。また持ち上げアーム87の折曲
片87bは、駆動板55の案内カム部88の上部段部8
8a内に位置し、持ち上げアーム87は時計方向へ回動
しており、腕部87aは案内軸85から離れている。よ
って駆動板55および持ち上げアーム87から、案内軸
84と85に力は与えられていない。図8(B)では、
案内軸84と85が、装填部61の側板66に形成され
た案内穴72と73の垂直案内部72a、73a内に位
置している。この側板66の内側には付勢板69が設け
られ、この付勢板69が付勢ばね71の弾性力によりX
2方向へ付勢されているため、この付勢力を受けて前記
案内軸84と85は、垂直案内部72aと73aの下端
に押し付けられている。
【0090】すなわち、案内軸84は、付勢板69に形
成された付勢穴74の押え傾斜部74aにより垂直案内
部72aの下端に押し付けられている。同様に案内軸8
5は、付勢穴75の押え傾斜部75aにより垂直案内部
73aの下端に押さえ付けられている。この付勢板69
の動作は図12(A)(B)に詳しく示されている。図
12に示すように、装填部61の側板66に形成されて
いる案内穴73(および72)の垂直案内部73a(お
よび72a)は、垂直方向に延びているのに対し、付勢
板69に形成された付勢穴75(および74)の押え傾
斜部75a(および74a)は、垂直方向に対し反時計
方向へ傾斜角度αを有している。よって、付勢ばね71
により付勢板69に与えられているX2方向への付勢力
は、垂直案内部72aと73aに位置している案内軸8
4と85に対してY2方向への押付け力として作用す
る。よって、案内軸84と85が取付けられている保持
部材81は、X1方向へ移動した状態で、装填部61の
装填ベース62に近づく第1の位置に停止している。
【0091】また、図3に示す状態で駆動レバー35が
X2方向の終端に移動しているとき、図13に示す弾性
挟持圧切換手段Jでは、ローラ軸47の端部47aが、
切換カム部103の逃げ部103c内に位置している。
よって、ローラ支持板45は、付勢ばね102および付
勢板49の付勢力により、Y2方向へ回動している。こ
の実施例では、駆動レバー35がX2方向へ移動してい
る図3の状態において、記録媒体1が移送ローラ48に
より搬送されることがない。よってこのときに、ローラ
軸47の端部47aが、切換カム部103の保持部10
3bによりY1方向へ持ち上げられていてもよい。ただ
し、この記録媒体の搬送装置が使用されていないとき
(非演奏状態のとき)には、駆動レバー35がX2方向
へ移動した状態で長時間維持される。よって保持部10
3bによりローラ軸47が持ち上げられていると、付勢
ばね102が最も収縮した状態で放置され疲労するおそ
れがある。よって、この実施例では、非使用時に、ロー
ラ軸47が逃げ部103c内に位置し、ローラ軸47が
Y2方向へ下降できるようにして、付勢ばね102を伸
ばし、付勢ばね102の疲労を防止している。
【0092】図示しない操作部から、設置部B内の収納
領域12a、12b、12cに収納されたいずれかの記
録媒体1の選択操作がなされると、図示しない制御回路
からの指令により図1に示す選択モータM1が始動す
る。この選択モータM1により駆動回転体Eが回転駆動
され、大径ギヤ28に形成されたカム溝28aによりフ
ォロワー軸32が案内され、昇降駆動部材DがX1方向
またはX2方向へ駆動される。昇降駆動部材DのX1−
X2方向への移動力は、傾斜駆動穴23a、23b,2
4a、24bから軸21と22に対しY1−Y2方向へ
の力として作用し、装填ユニットCは筐体Aの長穴14
a、14b、15a、15bに沿って昇降する。大径ギ
ヤ28の回動角度は図示しない検知部材により監視さ
れ、設置部B内の12a、12b、12cのいずれかの
記録媒体1を選択する位置で選択モータM1が停止し、
装填ユニットCの昇降動作が停止する。なお図8ないし
図11は、最上段の記録媒体1を選択する位置で装填ユ
ニットCが停止した状態を示している。
【0093】装填ユニットCが所定の選択位置で停止し
た直後に、装填ユニットCの側部シャーシ19に設けら
れた、駆動手段Fを構成する駆動モータM2が始動し、
駆動手段Fの駆動部材である駆動レバー35がX1方向
へ移動する。また駆動レバー35のカム部35bにより
駆動アーム57が時計方向へ回動させられ、駆動アーム
57に連結されている駆動板55がX2方向へ移動す
る。
【0094】このときの動作では、駆動レバー35が図
3に示された距離Lだけ動くまでの行程すなわち、駆動
レバー35の挿入片35aが、摺動部材38の被圧片3
8aに当たる以前の行程において、装填部61に対する
ロック動作が行われる。装填部61のロックが完了した
後に、駆動レバー35がさらにX1方向へ移動するとき
に、保持部材81が図5および図11(B)に示すよう
に設置部Bに最も近づく第3の位置へ移動する。駆動レ
バー35がX1方向へ最も移動したとき、移送手段Hお
よび弾性挟持圧切換手段Jでは、図14(B)に示すよ
うに、移送ローラ48と支持軸52とで記録媒体1が弾
性挟持される。そして、設置部B内から選択された記録
媒体1が、移送ローラ48により搬送されて保持部材8
1に送り込まれる。その後に、駆動モータM2が逆転し
て駆動レバー35がX2方向へ復帰し、このとき保持部
材81がX1方向へ移動し、保持部材81に保持された
記録媒体1がX1方向へ移送される。このとき図14
(C)に示すように、移送ローラ48と支持軸52とで
の記録媒体1に対する弾性挟持力が解除される。そして
図7に示すように駆動レバー35がX2方向へ完全に復
帰したときに、保持部材81に保持されている記録媒体
1が装填ベース62上に装填される。以下、上記動作を
詳しく説明する。
【0095】図3および図8(A)(B)の状態から、
駆動レバー35がX1方向へ移動し、駆動板55がX2
方向へ移動する最初の行程において、駆動板55に形成
された案内カム部96の傾斜駆動部96bによりピン9
5がY2方向へ案内され、ロック駆動アーム94が反時
計方向へ回動させられる。図9(A)の状態では、ピン
95が、装填部61の側板66のロック片98に係合
し、装填部61がX1方向へ移動しないようにロックさ
れる。また、ロック駆動アーム94の駆動ピン97によ
りロック部材91がX1方向へ駆動される。図9(A)
の時点では、装填部61に設けられたロック軸93、9
3が、ロック部材91に形成されたロックカム92、9
2の拘束部92a、92aにほぼ嵌合できる状態とな
る。
【0096】すなわち図9(A)の状態では、まずピン
95により装填部61のX1方向へのロックが完了して
おり、またロック部材91により、装填部61が、X2
方向およびY1−Y2方向へほとんどロックされた状
態、またはX2方向およびY1−Y2方向へのロックが
完了する直前の状態となっている。したがって、図9
(A)の状態から駆動板55がわずかにX2方向へ移動
し、ロック部材91がX1方向へわずかに移動した時点
で、ロック軸93、93が拘束部92a、92aに完全
に嵌合し、装填部61がX1−X2およびY1ーY2方
向へ完全にロックされる。なお、図9(B)の時点で
は、未だ、案内軸84と85が垂直案内部72a、73
a内に位置し、保持部材81が装填ベース62に下降し
ている状態である。
【0097】図9(A)(B)に示す時点よりもさらに
駆動レバー35がX1方向へ移動し、駆動板55がX2
方向へ移動すると、図10(B)に示すように、駆動板
55の持ち上げカム部86により案内軸84がY1方向
へ持ち上げられ水平案内部72bに移動する。同時に、
持ち上げアーム87の折曲片87bが、駆動板55の案
内カム部88の下部段部88bに移動して、持ち上げア
ーム87が反時計方向へ回動する。この持ち上げアーム
87の腕部87aにより案内軸85がY1方向へ持ち上
げられ、案内軸85が案内穴73の水平案内部73bに
移行する。よって図10(B)の時点で、保持部材81
は装填ベース62から離れて上昇した第2の位置とな
る。その後の駆動板55のX2方向への移動力は、持ち
上げカム部86から案内軸84に与えられ、案内穴72
と73の水平案内部72bと73bにより保持部材81
はX2方向へ移動させられる。
【0098】なお、図10(A)に至る前、すなわち図
9(A)の直後に、ロック軸93、93がロック部材9
1の拘束部92a、92aに完全に嵌合し、装填部61
のX1−X2およびY1−Y2方向へのロックが完了し
ている。よって、案内軸84と85が垂直案内部72a
と73aから水平案内部72bと73bを移動し、保持
部材81がY1方向へ上昇しさらにX2方向へ移動する
間、装填部61はロック部材91およびロック駆動アー
ム94の駆動ピン97により、側部シャーシ18と19
に対して動くことのないようにロックされていることに
なる。側部シャーシ18と19に対してダンパー68に
より支持されている装填部61がロックされた状態で、
装填部61の案内穴72と73に案内されている保持部
材81に移動力が作用することになるため、駆動板55
により保持部材81がY1方向とX2方向へ駆動される
間、装填部61が動くことがなく、保持部材81は確実
に移動させられる。
【0099】駆動板55が図10(A)(B)の位置へ
至り、保持部材81が装填部61から持ち上げられた時
点で、図4に示すように、駆動レバー35の挿入片35
aにより被圧片38aがX1方向へ押され始める。図4
では、被圧片38aが押されて摺動部材38がX1方向
へわずかに移動し、送りレバー41の送り片41bが、
記録媒体1のカートリッジ1aの側部に形成された凹部
1c内に係合した状態を示している。
【0100】さらに駆動レバー35がX1方向へ移動す
る過程で、駆動アーム57は時計方向へ回動し、駆動板
55はX2方向への終点位置へ向かって移動する。この
とき図10(B)および図11(B)に示すように、駆
動板55の持ち上げカム部86の傾斜溝に案内軸84が
保持されて、案内軸84と85が水平案内部72b、7
3bを摺動してX2方向への終点位置へ向かって移動さ
せられる。このとき、図11(A)に示すように、ロッ
ク駆動アーム94に固定されたピン95は、可動板55
の案内カム部96の下部段部96c内を移動し、ロック
駆動アーム94の姿勢は変わらず、ロック駆動アーム9
4およびロック部材91により装填部61はロックされ
たままである。同様に持ち上げアーム87の折曲片87
bも案内カム部88の下部段部88b内を移動し、持ち
上げアーム87の回動姿勢も変わらない。
【0101】また、駆動レバー35がX1方向へ移動す
るとき、図13に示す弾性挟持圧切換手段Jでは、ロー
ラ軸47の端部47aが、切換カム部103の保持部1
03bを摺動し、ローラ軸47およびローラ支持板45
が持ち上げられて、移送ローラ48と支持軸52とのY
方向での対向間隔が、記録媒体1の厚さ寸法よりも大き
くなっている。図14(A)は、駆動レバー35がX1
方向への終端位置に至る直前の状態を示しているが、こ
のときローラ軸47の端部47aは、切換カム部103
の保持部103bと挟持許容部103aのほぼ境界部分
に位置し、ローラ軸47はY1方向へ持ち上げられたま
まである。
【0102】駆動レバー35が図4の位置からX1方向
へ移動し図14(A)に至るまでの間、駆動レバー35
に設けられた挿入片35aにより送り手段Gの摺動部材
38がX1方向へ移動させられる。そして送りレバー4
1の送り片41bにより凹部1cが押され、記録媒体1
がX1方向へ送り出される。この送り力により記録媒体
1のX1側端部が移送ローラ48と支持軸52との間に
送られる。このとき、図14(A)に示すように、ロー
ラ軸47は未だY1方向へ持ち上げられ、移送ローラ4
8と支持軸52との対向間隔が記録媒体1の厚さ寸法よ
りも大きくなっているため、送りレバー41により送ら
れた記録媒体1が移送ローラ48と支持軸52との間に
容易に入り込み、このときの抵抗はほとんどない。よっ
て送りレバー41に過大な抵抗力が作用することがな
く、また送りレバー41が記録媒体1の凹部1cから抜
け出ることがない。すなわち記録媒体1の側部の浅い凹
部1cに係合した送りレバー41により、記録媒体1を
移送ローラ48と支持軸52との間に確実に送り込める
ことになる。なお、記録媒体1が移送ローラ48と支持
軸52との間に入った時点で、送りレバー41がガイド
43により反時計方向へ回動させられ、送り片41bが
凹部1cから離れる。
【0103】図14(A)に示す位置から駆動レバー3
5がさらに移動しX1方向の終端に至った状態を図5に
示す。図5の時点で、またはその直前の時点で、保持部
材81はX2方向へ最も移動し、保持部材81のX2側
の開口端が、設置部Bの最上段の収納領域12aに最も
接近し、記録媒体1を受け入れ可能になる。駆動レバー
35がX1方向の終端に移動すると、図14(B)に示
すように、ローラ軸47の端部47aが、切換カム部1
03の挟持許容部103aに移動し、ローラ軸47およ
びローラ支持板45がY2方向へ下降可能になり、付勢
ばね102の弾性力により、移送ローラ48と支持軸5
2とで記録媒体1が弾性挟持される。
【0104】また、図14(A)に示すように、記録媒
体1がローラ軸47と支持軸52との間に送られたとき
に、図2および図13に示す検知手段Kの検知端105
aが、記録媒体1のX1側の端部によりZ2方向へ押さ
れ、検知レバー105が反時計方向へ回動する。そして
検知レバー105のX1側端部に形成された押圧端10
5bにより検知スイッチ109が押され、検知スイッチ
109の検知出力がONになる。この検知スイッチ10
9からのONの検知出力が図示しない制御回路に与えら
れると、移送手段H内に記録媒体1が入っていることが
確認される。この確認後に、後に説明する記録媒体の移
送および引き込み動作、すなわち駆動レバー35のX2
方向への復帰動作が開始される。
【0105】なお、送りモータM3は図14(A)の前
の時点で既に始動し、図14(B)に示すように、移送
ローラ48と支持軸52との間で記録媒体1が挟持され
た時点で、移送ローラ48から記録媒体1に搬送力が与
えられ、記録媒体1が直ちに保持部材81に向かって搬
送される。あるいは、前記検知スイッチ109の出力が
ONになったことを確認した後に、図14(B)の時点
で、送りモータM3を始動し、移送ローラ48を回転さ
せてもよい。
【0106】図5および図14(B)に示す状態で、記
録媒体1は、移送ローラ48により保持部材81内に送
り込まれる。記録媒体1は保持部材81の保持案内部8
1aに案内されてX1方向へ送られ、図6に示す位置ま
で送られると、記録媒体1は保持部材81のX1側端部
に設けられたストッパ81bに当たる。このとき、保持
部材81の両側部に設けられた保持板ばね82、83の
保持曲げ部82aと83aが記録媒体1の両側部の凹部
1c、1cに嵌合し、記録媒体1は保持部材81内で完
全に保持される。記録媒体1が保持部材81に保持され
たとき、記録媒体1のX2側の端部は未だ移送ローラ4
8の下に位置している。したがって、記録媒体1は保持
部材81内に完全に保持される位置まで移送ローラ48
により確実に送られることになる。また、図13に示す
付勢ばね102の弾性力により、移送ローラ48と支持
軸52とで記録媒体1が強い力で弾性挟持されているた
め、移送ローラ48により記録媒体1がX1方向へ確実
に送り出され、保持板ばね82と83の抵抗を受けて
も、保持曲げ部82aと83aが凹部1c、1cに完全
に嵌合できるものとなる。
【0107】図6に示す位置の保持部材81に対し記録
媒体1が完全に挿入されて保持されたことが検知される
と、駆動モータM2が逆転方向へ動作し、駆動レバー3
5がX2方向へ戻される。よって駆動アーム57が反時
計方向へ回動し、駆動板55がX1方向へ移動する。図
11(B)に示すように、保持部材81に固定されてい
る案内軸84は、駆動板55の持ち上げカム部86の傾
斜溝に保持されているため、駆動板55がX1方向へ移
動すると、案内穴72、73の水平案内部72b、73
bに案内されて保持部材81がX1方向へ戻される。
【0108】図14に示す弾性挟持圧切換手段Jでは、
図14(B)に示す位置から駆動レバー35がX2方向
へ移動し始めた直後に、ローラ軸47の端部47aが、
切換カム部103の保持部103bに乗り上げ、ローラ
軸47およびローラ支持板45が持ち上げられて、移送
ローラ48と支持軸52との対向間隔が、記録媒体1の
厚さ寸法よりも広くなる。よって、図14(C)に示す
ように、保持部材81がX1方向へ移動するときには、
移送ローラ48と支持軸52とによる弾性挟持力が記録
媒体1に作用しない。したがって、移送ローラ48によ
り記録媒体1が保持部材81に挿入され保持された時点
で、移送ローラ48の回転を停止させたとしても、移送
ローラ48の抵抗力が記録媒体1に作用せず、保持部材
81の移動により記録媒体1を移送ローラ48と支持軸
52との間から確実に抜き出すことができる。また保持
部材81がX1方向へ移動しているときに、未だ移送ロ
ーラ48が回転していたとしても、この回転力がX1方
向へ抜き出される記録媒体1に作用しない。
【0109】このように、保持部材81に保持された記
録媒体1がX1方向へ運ばれる際に、移送ローラ48か
ら記録媒体1に抵抗力が作用しないため、記録媒体1の
凹部1c、1cが、保持部材81内の保持板ばね82と
83の保持曲げ部82a、83aから外れることがな
い。
【0110】駆動レバー35がX2方向へ移動し、駆動
板55が、図10(B)の位置まで戻りさらにX1方向
へ移動する間に、持ち上げカム部86で保持された案内
軸84は案内穴72の垂直案内部72aに戻され、また
持ち上げアーム87が時計方向へ回動し、案内軸85は
案内穴73の垂直案内部73aに戻される(図9(B)
と同じ状態)。
【0111】このとき、図12(B)に示しているよう
に、付勢板69に形成された付勢穴74、75の押え傾
斜部74a、75aにより、案内軸84と85が垂直案
内部72aと73aの下端に押し付けられ、保持部材8
1が第1の位置へ戻り装填ベース62上に設置され、保
持部材81に保持された記録媒体1が装填ベース62上
に装填される。すなわち、記録媒体1のカートリッジ1
aは装填ベース62上の位置決めピン65により位置決
めされる。そして、磁石が埋設されているターンテーブ
ル63に記録媒体1のカートリッジ1a内のミニディス
ク1bの中心のクランプキャップが磁気吸着され、ミニ
ディスク1bとターンテーブル63とが一体の状態にな
る。そして、スピンドルモータによりターンテーブル6
3と共にミニディスク1bが回転駆動され、光ヘッド6
4により記録信号の読取りが行われる。
【0112】記録媒体1が装填部61に装填されたと
き、図8(A)に示すように、ロック駆動アーム94が
時計方向へ回動し、ロック部材91はX2方向へ移動し
ており、装填部61へのロックは解除されている。よっ
て装填部61はダンパー68により側部シャーシ18と
19に対し可動状態に弾性支持される。そのため、車体
振動などが筐体Aから、装填ユニットCの側部シャーシ
18、19および上部シャーシ51に伝達されても、弾
性支持されている装填部61に振動による悪影響が与え
られることがない。
【0113】次に信号の読取りなどが完了した記録媒体
1を設置部Bの収納領域に戻す場合の動作は、記録媒体
を装填するときの動作とほぼ同じである。この実施例で
は、読取りが完了した記録媒体1は基の最上段の収納領
域12a内に戻される。したがって、設置部Bから記録
媒体1が取り出されて装填部61に装填されていると
き、および装填部61から設置部B内に記録媒体1を戻
す動作を行うとき、選択モータM1は停止したままであ
り駆動回転体Eの回動角度も変わらない。よって装填ユ
ニットCは筐体A内で昇降動作せず、停止したままであ
る。
【0114】操作部にて記録媒体1の読取りを完了する
操作がなされると、駆動モータM2の動力により、図7
の位置にある駆動レバー35が、再度X1方向へ駆動さ
れる。そして、図3から図6および図8から図11に示
すように、最初にロック駆動アーム94およびロック部
材91が動作して、装填部61がロックされる。さら
に、垂直案内部72aと73aに案内されて保持部材8
1がY1方向へ上昇して第2の位置へ至り、記録媒体1
が装填ベース62から離される。さらに水平案内部72
b、73bにより保持部材81がX2方向へ送られ、保
持部材81は設置部Bの収納領域12aに接近する第3
の位置へ至る(図11の状態)。
【0115】このとき、駆動レバー35がX1方向の終
点の直前の図14(A)に示す位置へ至ったときに、保
持部材81に保持されている記録媒体1のX2側の端部
が移送ローラ48と支持軸52との間に入り込む。すな
わち、図6に示すように、駆動レバー35のX1側端部
に形成されているカム部35bでは、駆動アーム57を
時計方向へ回動させる押圧傾斜部(イ)と、これに連続
するX1−X2方向に延びる平坦部(ロ)とが形成され
ている。駆動レバー35がX1方向へ移動するとき、図
14(A)の位置へ至った時点で、前記押圧傾斜部
(イ)により駆動アーム57が時計方向へ完全に回動さ
せられ、保持部材81は設置部Bに最も接近した位置に
至る。すなわちこの時点で、保持部材81に保持されて
いる記録媒体1のX2側の端部は、移送ローラ48と支
持軸52の間に入り込む。このとき、図14(A)に示
すように、切換カム部103の保持部103bによりロ
ーラ軸47はY1方向へ持ち上げられているため、保持
部材81に保持された記録媒体1は、移送ローラ48と
支持軸52との間に抵抗なく入り込むことができる。
【0116】駆動レバー35が図14(A)からさらに
X1方向へ移動して図14(B)に至る間、駆動アーム
57の軸59は図6に示すカム部35bの平坦部(ロ)
を摺動し、駆動アーム57が動かず、よって保持部材8
1も動かない。図14(B)では、ローラ軸47の端部
47aが切換カム部103の挟持許容部103aに移動
し、付勢ばね102の付勢力により、移送ローラ48と
支持軸52とで、記録媒体1が弾性挟持される。記録媒
体1が移送ローラ48と支持軸52との間に入ったこと
は、検知レバー105により検知される。検知スイッチ
109からONの出力があったときに、制御回路により
送りモータM3の始動指令が出され、移送ローラ48が
回転し始める。ただし、このときの送りモータM3の回
転方向は、記録媒体の装填動作時と逆である。したがっ
て、移送ローラ48の回転力により記録媒体1は、設置
部Bの収納領域12a内に送り戻される。
【0117】図6の時点では、摺動部材38と送りレバ
ー41はX1側に位置し、送りレバー41は反時計方向
へ回動しているため、記録媒体1が収納領域12aに戻
される間、送りレバー41の送り片41bは記録媒体1
の移動の妨げにならない。記録媒体1が移送ローラ48
により収納領域12a内に戻される際、記録媒体1のX
1側の端部が移送ローラ48から離れた時点で、移動ロ
ーラ48から記録媒体1へ与えられるX2方向への送り
戻し力が断たれる。この後に、駆動モータM2により駆
動レバー35がX2方向へ戻されると、戻しばね42に
より、摺動部材38と送りレバー41がX2方向へ戻さ
れる。このときガイド43の働きで送りレバー41が一
旦時計方向へ回動させられて、送り片41bが記録媒体
1のX1側の端部に当たり、戻しばね42の力で、記録
媒体1が収納領域12aに完全に押し戻される。上記の
ように駆動レバー35がX2方向へ戻される間に、駆動
板55がX1方向へ復帰し、保持部材81も図3および
図8(B)に示す第1の位置へ戻される。
【0118】上記実施例では、保持部材81に設けられ
た一方の案内軸84が、駆動板55の持ち上げカム部8
6により持ち上げられるのに対し、他方の案内軸85は
持ち上げアーム87の回動動作により持ち上げられるも
のとなっている。持ち上げカム部86により案内軸を持
ち上げるためにはX2方向への移動ストロークが必要で
あるが、持ち上げアーム87により案内軸を持ち上げる
構造では、案内軸85の図示右側の領域に、駆動板55
の長い移動ストロークを設ける必要がない。よって、図
8の状態で装填部61の右側に駆動板55が長く突出せ
ず、よって装置のX方向の寸法を短くできるものとなっ
ている。ただし、寸法余裕のある機器では、右側の案内
軸85を駆動板55の持ち上げカム部86で持ち上げる
ようにしてもよい。あるいは、両案内軸84と85を共
に持ち上げアーム87により持ち上げる構造にしてもよ
い。
【0119】なお、上記実施例では、記録媒体1が、カ
ートリッジ1a内にミニディスク1bが収納されたもの
であり、ターンテーブル63や位置決めピン65が設け
られた装填ベース62に対し、保持部材81が垂直方向
へ移動して記録媒体1が装填ベース62に対し垂直方向
へ装填されるものであるが、この垂直装填を必要としな
い記録媒体が使用される装置では、装填部61と設置部
Bとの間で、保持部材81を水平にのみ移動させればよ
い。
【0120】
【発明の効果】以上のように本発明では、ローラを有す
る移送手段により、記録媒体が装填部の方向に搬送さ
れ、または装填部から送り戻されるものにおいて、記録
媒体が前記いずれかの方向へ送られる際に、記録媒体が
ローラと支持部材との間に入るときに、ローラと記録媒
体との弾性挟持圧が低下しまたは消滅させられる。よっ
て記録媒体は抵抗なく、ローラと支持部材との間に入り
込むことができる。また記録媒体がローラと支持部材と
の間に入った後には、ローラと支持部材とで記録媒体が
弾性挟持され、ローラの回転力が記録媒体1の送り力と
して確実に作用するものとなる。
【0121】また、移送手段により記録媒体が保持部材
内に送られ、その後に保持部材の移動により記録媒体が
移送手段内から抜き出されるものにおいて、記録媒体が
抜き出されるときに、ローラと支持部材との弾性挟圧が
低下し、または消滅させられるために、記録媒体の抜き
出しの際に、ローラの抵抗力が作用しなくなる。よって
記録媒体を移送手段から確実に抜き出せるようになる。
【0122】また、移送手段のローラが記録媒体のシャ
ッタが位置していない部分にのみ当たる長さとすること
により、搬送中に誤ってシャッタが開かれることがな
い。また短いローラの中心部に付勢力の作用点を設定す
ることにより、ローラの倒れが生じることがなく記録媒
体を確実に送ることができる。さらにローラに大径部と
テーパ部を形成し、この大径部の部分に付勢力を作用さ
せることにより、ローラから記録媒体に確実に移動力を
与えられるようになる。
【0123】さらに、ローラと支持部材の間に入った記
録媒体を検知できるようにすると、記録媒体がローラと
支持部材との間に入っているときに弾性挟持圧切換手段
を動作させることができ、記録媒体への弾性挟持力を確
実に与え、または記録媒体に対し弾性挟持力を確実に低
下させまたは消滅させることができ、誤動作を防止でき
るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として車載用の記録媒体駆動
装置の全体構造を示す分解斜視図、
【図2】図1に示す装置の装填ユニットの構造を示す分
解斜視図、
【図3】設置部から装填部に記録媒体が装填される動作
を示す平面図であり、保持部材が動作する前の状態を示
す、
【図4】設置部から装填部に記録媒体が装填される動作
を示す平面図であり、保持部材が装填部から持ち上げら
れた状態を示す、
【図5】設置部から装填部に記録媒体が装填される動作
を示す平面図であり、保持部材が設置部に最も接近した
状態を示す、
【図6】設置部から装填部に記録媒体が装填される動作
を示す平面図であり、設置部から保持部材へ記録媒体が
送り込まれた状態を示す、
【図7】設置部から装填部に記録媒体が装填される動作
を示す平面図であり、保持部材に保持された記録媒体が
装填部に装填された状態を示す、
【図8】(A)(B)は装填ユニットの動作を示す側面
図であり、保持部材が第1の位置にある動作前の状態を
示す、
【図9】(A)(B)は装填ユニットの動作を示す側面
図であり、装填部がロックされた状態を示す、
【図10】(A)(B)は装填ユニットの動作を示す側
面図であり、保持部材が持ち上げられて第2の位置に至
った状態を示す、
【図11】(A)(B)は装填ユニットの動作を示す側
面図であり、保持部材が設置部に接近する第3の位置に
至った状態を示す、
【図12】(A)は付勢板の部分側面図、(B)は付勢
板の付勢動作を示す部分側面図、
【図13】移送手段および弾性挟持圧切換手段の構造を
示す分解斜視図、
【図14】(A)(B)(C)は弾性挟持圧の切換動作
を示すものであり、図13のXIV矢視の部分側面図、
【図15】従来の記録媒体駆動装置の側面図、
【図16】記録媒体の一例を示す斜視図、
【符号の説明】
A 筐体 B 設置部 C 装填ユニット D 昇降駆動部材 E 駆動回転体 F 駆動手段 G 送り手段 H 移送手段 I ロック機構 J 弾性挟持圧切換手段 K 記録媒体の検知手段 M1 選択モータ M2 駆動モータ M3 送りモータ 1 記録媒体 1a カートリッジ 1b ディスク 1c 凹部 11 設置ケース 12a、12b、12c 収納領域 18、19 側部シャーシ 23a、23b、24a、24b 傾斜駆動穴 35 駆動レバー 38 摺動部材 41 送りレバー 41b 送り片 45 ローラ支持板 47 ローラ軸 48 移送ローラ 48a 大径部 48b テーパ部 49 付勢板 51 上部シャーシ 55 駆動板 57 駆動アーム 61 装填部 62 装填ベース 63 ターンテーブル 64 光ヘッド 69 付勢板 72、73 案内穴 72a、73a 垂直案内部 72b,73b 水平案内部 81 保持部材 84、85 案内軸 91 ロック部材 94 ロック駆動アーム 102 付勢ばね 103 切換カム部 103a 挟持許容部 103b 保持部 103c 逃げ部 105 検知レバー 105a 検知端 109 検知スイッチ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体が設置される設置部と、記録媒
    体が装填されて記録媒体の記録または再生を行なう装填
    部と、前記設置部と前記装填部との間に位置して記録媒
    体に対して設置部から装填部に向かう移送力を発揮する
    ローラおよびこのローラに対向する支持部材と、ローラ
    と支持部材とで記録媒体を弾性挟持する力を与える付勢
    部材と、前記付勢部材から与えられる弾性挟持力を切り
    換える弾性挟持圧切換手段と、前記設置部に位置する記
    録媒体を前記ローラと前記支持部材との間に送り込む送
    り手段とが設けられており、 前記送り手段を動作させる駆動部材の動作と前記弾性挟
    持圧切換手段の切換動作とが同期しており、前記送り手
    段によって記録媒体が前記ローラと前記支持部材との間
    に送り込まれるまで前記弾性挟持力が低下しまたは消滅
    され、前記送り手段によって記録媒体が前記ローラと前
    記支持部材との間に送り込まれた後に前記弾性挟持力が
    発揮させられる ことを特徴とする記録媒体の搬送装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体が装填されて記録媒体の記録ま
    たは再生を行なう装填部と、前記記録媒体を装填部から
    離れる方向へ送り戻す移送力を発揮するローラおよびこ
    のローラに対向する支持部材と、ローラと支持部材とで
    記録媒体を弾性挟持する力を与える付勢部材と、前記付
    勢部材から与えられる弾性挟持力を切り換える弾性挟持
    圧切換手段と、前記装填部に装填されていた記録媒体を
    保持して、この記録媒体を前記ローラと前記支持部材と
    で挟持可能な位置へ移動させる保持部材とが設けられて
    おり、 前記保持部材を動作させる駆動部材の動作と前記弾性挟
    持圧切換手段の切換動作とが同期しており、前記保持部
    材に保持された記録媒体が前記ローラと前記支持部材と
    の間に送り込まれるまで前記弾性挟持力が低下しまたは
    消滅され、 記録媒体が前記ローラと前記支持部材との間
    に送り込まれた後に前記弾性挟持力が発揮させられる
    とを特徴とする記録媒体の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性挟持圧切換手段は、前記駆動部
    材に設けられたカム部を有し、このカム部は前記弾性挟
    持圧を低下させまたは消滅させるようにローラまたは支
    持部材を保持する保持部と、前記保持を解除する部分と
    を有している請求項1または2記載の記録媒体の搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 ローラまたは支持部材の少なくとも一方
    が他方から離れる方向へ可動自在に支持されるととも
    に、可動自在とされたものが前記付勢部材により記録媒
    体を挟持する方向へ付勢されており、可動自在とされた
    ものが、弾性挟持圧切換手段により挟持力を低下させる
    方向へ移動させられて保持される請求項1ないしのい
    ずれかに記載の記録媒体の搬送装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体は、カートリッジにディスクが
    収納され、且つカートリッジに内部のディスクを露出す
    るシャッタが設けられたものであり、ローラはカートリ
    ッジ表面のシャッタが設けられていない部分にのみ当接
    するようにその軸方向寸法が短く形成されており、ロー
    ラを記録媒体に圧接させる付勢部材の弾性力の作用点
    が、ローラの軸方向のほぼ中心位置とされている請求項
    1ないしのいずれかに記載の記録媒体の搬送装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体は、カートリッジにディスクが
    収納され、且つカートリッジに内部のディスクを露出す
    るシャッタが設けられたものであり、ローラはカートリ
    ッジ表面のシャッタが設けられていない部分にのみ当接
    するようにその軸方向寸法が短く形成されており、ロー
    ラは大径部分および大径部から軸方向に向けて径が徐々
    に減少するテーパ部を有しており、記録媒体に圧接させ
    る付勢部材の弾性力の作用点が、ローラの前記大径部分
    に位置している請求項1ないしのいずれかに記載の記
    録媒体の搬送装置。
  7. 【請求項7】 ローラと支持部材の間に記録媒体が入っ
    たときにこれを検知する検知手段が設けられている請求
    項1または2に記載の記録媒体の搬送装置。
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