JP3514583B2 - マガジン装填式ディスク装置 - Google Patents

マガジン装填式ディスク装置

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JP3514583B2 JP10019196A JP10019196A JP3514583B2 JP 3514583 B2 JP3514583 B2 JP 3514583B2 JP 10019196 A JP10019196 A JP 10019196A JP 10019196 A JP10019196 A JP 10019196A JP 3514583 B2 JP3514583 B2 JP 3514583B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク(CD),ディジタルビデオディスク(DVD),ミ
ニディスク(MD)などの各種ディスクが複数枚収納さ
れたマガジンが装填され、マガジン内から所定のディス
クが選択されるマガジン装填式ディスク装置に係り、特
に、ディスク選択部を動作させる往復移動部材の駆動力
でマガジンの保持解除を行い、しかも往復移動部材の移
動ストロークを最短にできるようにしたマガジン装填式
ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、ディスクチェンジャと称される
マガジン装填式ディスク装置を示す正面図である。この
マガジン装填式ディスク装置1では、筐体(シャーシ)
2内にマガジンMが図7の紙面手前側から装填される。
マガジンM内には、複数枚のディスク(例えばCD)が
複数枚並んで収納されている。マガジンMの開口部Ma
の側方には、ディスク選択部Aが設けられている。この
ディスク選択部Aには、ディスクDを駆動するディスク
駆動機構と、マガジンM内からディスクDを引き出して
ディスク駆動機構に装填し、また再生が完了したディス
クをマガジンM内に戻すディスク移送機構が搭載されて
いる。
【0003】前記ディスク選択部Aの側方にはガイド軸
3が固定され、このガイド軸3が筐体2に垂直に形成さ
れた案内穴2a内に摺動自在に挿入され、ディスク選択
部Aは案内穴2aに案内されてY1−Y2方向へ昇降移
動できるようになっている。筐体2の前面には、往復移
動部材4が設けられている。往復移動部材4に形成され
た長穴4aが、筐体2に固設された案内軸5を摺動し、
往復移動部材4はX1−X2方向へ摺動自在とされ、且
つ図示しない駆動手段により、往復移動部材4がX1方
向へおよびX2方向へ駆動されるものとなっている。往
復移動部材4には、傾斜して形成された傾斜駆動穴4b
が形成され、前記ガイド軸3はこの傾斜駆動穴4b内に
挿入されている。
【0004】前記駆動手段により、往復移動部材4がX
1方向へ駆動されると、傾斜駆動穴4bにより、ディス
ク選択部AがY1方向へ持ち上げられ、往復移動部材4
がX2方向へ駆動されると、ディスク選択部AがY2方
向へ下降させられる。この往復移動部材4の往復移動位
置を制御することにより、マガジンM内の選択すべきデ
ィスクに対してディスク選択部Aを対向させることがで
きる。ディスク選択部Aが選択されたディスクDに対向
した時点で往復移動部材4が停止し、マガジンM内から
ディスクDが引き出されて、ディスク選択部A内のディ
スク駆動機構に装填され、ディスクに対する再生動作が
行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、マガジ
ンM内のディスクDを選択するためのディスク選択部A
の昇降移動は、往復移動部材4の移動力により行われ
る。一方、マガジンMは外部から筐体2内に挿入され
て、筐体2内に設けられたマガジン保持部材により保持
されるようになっており、マガジンMを排出するときに
は前記マガジン保持部材を保持解除方向へ駆動すること
が必要である。したがって、このマガジン保持部材に対
し保持解除方向ヘ移動する駆動力を与える必要がある
が、このマガジン保持部材を動作させるために個別のモ
ータやソレノイドなどの駆動源を設けると、装置全体の
構造が複雑になり、また重量も重くなる。
【0006】そこで、前記往復移動部材4の移動力によ
り前記マガジン保持部材を動作させることが考えられ
る。例えば、往復移動部材4がX2方向へ移動し、傾斜
駆動穴4bによりディスク選択部Aが最下段に下降させ
られ、ディスク選択部Aに設けられたガイド軸3が傾斜
駆動穴4bの下端の水平部4cに入り、ディスク選択部
Aがそれよりも下方へ移動しなくなった時点で、さらに
往復移動部材4をX2方向へ移動させ、その移動力で前
記マガジン保持部材を動作させるようにする。
【0007】しかし、ディスク選択部Aが最下段に下降
した後に、さらに往復移動部材4をX2方向へ移動させ
る構造であると、往復移動部材4の移動ストロークを長
く設定することが必要である。しかし、マガジン装填式
ディスク装置1では、マガジンMを紙面手前側から挿入
し且つ排出するためのスペースを設けておくことが必要
であるため、往復移動部材4の本体部分(傾斜駆動穴4
bが形成されている部分)の移動範囲は図7に示すL0
の距離に限られる。移動範囲を前記L0の距離よりも長
くするためには、筐体2の左端2bをさらに左方向へ延
ばす必要があり、不必要に装置が大型化することにな
る。
【0008】このような限られた距離L0内で往復移動
部材4を移動させ、しかも往復移動部材4に、ガイド軸
3を昇降駆動するためのストロークの他に、前記マガジ
ン保持部材を駆動するためのストロークを持たせると、
傾斜駆動穴4bによりガイド軸3を昇降させるためのス
トロークが短くなり、したがって、ガイド軸3を所定の
高さ範囲で昇降動作させるためには、傾斜駆動穴4bの
傾斜角度を急にしなければならなくなる。傾斜駆動穴4
bを急な角度に設定すると、ガイド軸3に上昇力を与え
るときに往復移動部材4に作用する負荷が増大し、往復
移動部材4を動作させるモータを大型化する必要があ
る。また傾斜駆動穴4bとガイド軸3との摺動摩擦抵抗
が増大するため、前記傾斜駆動穴4bが摩耗しやすくな
る。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、往復移動部材の移動力と同じ駆動力によりマガジ
ン保持部材を動作させるものにおいて、往復移動部材の
往復移動ストロークを最小にし、しかもディスク選択部
を選択動作に必要な十分な距離だけ駆動できるようにし
たマガジン選択式ディスク装置を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のマガジン装填式
ディスク装置は、複数のディスクを収納したマガジンが
装填されるマガジン装填部と、前記マガジン装填部に
マガジンを保持する保持位置と前記マガジンを排出可
能な状態にする保持解除位置との間を移動するマガジン
保持部材と、前記マガジン内のディスクの並び方向へ移
動して前記いずれかのディスクを選択するディスク選択
部と、前記ディスク選択部の移動方向と交叉する方向へ
往復移動して前記ディスク選択部に移動力を与える往復
移動部材と、回動アームとが設けられ、前記往復移動部
材にはカムが形成され、前記回動アームには前記カムを
摺動する摺動部材が設けられて、前記往復移動部材と前
記回動アームとが連結されており、 前記カムには、円弧
軌跡に沿って移動する前記摺動部材の移動力を前記往復
移動部材に伝達して前記往復移動部材を移動させる伝達
部と、前記往復移動部材がその移動方向の終端に至って
停止した後に、前記摺動部材が前記伝達部から外れてさ
らに同じ方向へ移動することを許容する過動作部とが連
続して設けられており、 前記摺動部材が前記過動作部を
移動するときの前記回動アームの回動力によって、前記
マガジン保持部材が保持解除方向へ駆動されることを特
徴とするものである。
【0011】上記ディスク選択部は、マガジン内からデ
ィスクを引き出し、且つディスクをマガジン内に戻すデ
ィスク移送機構が設けられ、さらにディスクを駆動する
ディスク駆動機構が設けられる。したがって、マガジン
から引き出されたディスクはそのままディスク駆動機構
に装填され、ディスク選択部内でディスクの再生動作ま
たは記録動作が行われる。あるいはディスク選択部内に
ディスクが引き出された後にこのディスク選択部が移動
して、ディスク選択部の外に設けられたディスク駆動機
構にディスクが装填されるものであってもよい。
【0012】また、例えば往復移動部材には、傾斜駆動
部(傾斜駆動穴)が形成され、往復移動部材が移動した
ときにこの傾斜駆動部によりディスク選択部が駆動され
る。ただし、往復移動部材が移動したときに、この移動
力によりパンタグラフ構造などのリンクを動作させ、こ
のリンクによりディスク選択部を移動させるようにして
もよい。
【0013】
【0014】
【0015】本発明のマガジン装填式ディスク装置で
は、往復移動部材の移動力により、ディスク選択部が駆
動され、ディスク選択部がマガジン内のいずれかのディ
スクに対向する位置へ移動しディスク選択部が停止す
る。この位置でマガジン内からディスクが引き出されデ
ィスク選択部に保持される。そしてディスク選択部内に
設けられたディスク駆動機構または他の位置に設けられ
たディスク駆動機構にディスクが装填され、再生または
記録が行われる。
【0016】往復移動部材を駆動する動力伝達経路に
は、過動作機構が設けられ、往復移動部材が終端位置へ
移動した後の過動作機構の動作力により、マガジン保持
部材がマガジン保持解除方向へ駆動される。過動作機構
は、カムに形成されたものでもよいし、あるいは往復移
動部材が終端に移動した後にクラッチが切れて過回転動
作し、この過回転動作によりディスク保持部材が駆動さ
れるものであってもよい。
【0017】この過動作機構を設け、この過動作中は往
復移動部材が停止し、しかも過動作力でマガジン保持部
材が駆動されるものであるため、往復移動部材の往復ス
トロークの全領域をディスク選択部の駆動のために使用
できる。したがって、小型の筐体の限られた領域内で往
復移動部材を動作させる場合に、この往復移動部材に、
マガジン保持部材を動作させるストロークを持たせる必
要がなくなる。よってれた領域内を移動する往復
移動部材によってディスク選択部を確実に動作させるこ
とができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明のマガジン装填式デ
ィスク装置の一構成例を示す斜視図、図2は動力伝達経
路を示す拡大部分平面図、図3はマガジン保持部材とマ
ガジンとの関係を示す平面図、図4ないし図6は動作説
明図である。図1に示すマガジン装填式ディスク装置1
0は、筐体(シャーシ)11内に、マガジン装填部E
と、ディスク選択・駆動領域Fとが設けられている。筐
体11の前面では、前記ディスク装填部Eに通じる挿入
口11aが開口している。複数枚のディスク(例えばC
D)が収納されたマガジンMは、前記挿入口11aから
マガジン装填部E内に装填される。マガジンMはマガジ
ン装填部E内の底板11bに案内されて装填されるが、
この底板11bの下面には、マガジン保持部材12が設
けられている。
【0019】図3にも示すように、前記底板11bの下
面には支持軸13が固定されて、マガジン保持部材12
はこの支持軸13に回転自在に挿入されている。図1に
示す様に、前記支持軸13には付勢部材としてトーショ
ンばね14が設けられ、このトーションばね14により
マガジン保持部材12が図3に示す(イ)方向ヘ付勢さ
れている。また、マガジン保持部材12は図3に示す
の位置がマガジンMを保持する保持位置で、(ロ)方向
ヘ回動したの位置が保持解除位置である。前記トーシ
ョンばね14によりマガジン保持部材12が(イ)方向
ヘ付勢されているが、前記保持位置にてそれよりも
(イ)方向ヘ回動するのを規制するストッパ(図示せ
ず)が設けられている。
【0020】マガジン保持部材12には、上方に突出す
る保持突起12aが一体に設けられ、図1に示すよう
に、この保持突起12aは、マガジン装填部Eの底板1
1bに形成された窓11cから上方へ突出している。図
3に示すように、マガジン保持部材12の先部は平面形
状が円形の被押圧部12bとなっている。マガジンM
は、矢印(ハ)で示す方向が、前記マガジン装填部Eへ
の装填方向であり、側部がマガジンを引き出す開口部M
aである。図3に示すように、マガジンMの底板Mbに
は、下方へ突出する突出部が形成され、図3ではこの突
出部をハッチング部分として示している。この突出部に
は掛止辺Mcと、傾斜した案内辺Mdとが形成されてい
る。マガジンMが(ハ)方向へ装填されると、トーショ
ンばね14に付勢されて保持位置にあるマガジン保持
部材12が案内辺Mdに押されて(ロ)方向ヘ一旦回動
し、マガジンMが完全に装填されると、マガジン保持部
材12がトーションばね14の力で(イ)方向ヘ回動さ
せられ、マガジン保持部材12の保持突起12aが掛止
辺Mcに掛止され、マガジンMが挿入口11aから排出
されないように保持される。
【0021】また、マガジン装填部E内には、マガジン
Mを排出方向ヘ押し出すイジェクト部材(図示せず)が
設けられ、マガジン装填部E内に装填されているマガジ
ンMに常に排出力が与えられるようになっている。この
状態でマガジン保持部材12が(ロ)方向ヘ回動し保持
突起12aが、マガジンMの掛止辺Mcから外れると、
前記排出力によりマガジンMが挿入口11aから外方へ
押し出される。
【0022】筐体11のディスク選択・駆動領域F内に
はディスク選択部Aが設けられている。ディスク選択部
Aの一方の側部にはガイド軸15が、他方の側部には一
対のガイド軸16,16が固定されて設けられている。
図7に示した従来例と同様に、筐体11の前面と背面に
は上下方向ヘ垂直に延びる案内穴(図示せず)が形成さ
れて、前記ガイド軸15と16,16がこの案内穴に摺
動自在に挿入されて、筐体11内でディスク選択部Aが
昇降移動できるようになっている。
【0023】ディスク選択部Aが所定の高さ位置に移動
することによりマガジンM内のいずれか一枚のディスク
が選択される。選択されたディスクに対向する位置にデ
ィスク選択部Aが停止したときに、ディスク選択部A内
に設けられたディスク移送機構またはディスク選択部A
の外部に設けられたディスク移送機構により、マガジン
M内のディスクがディスク選択部A内に移送され、また
ディスク選択部AからマガジンM内へディスクDが戻さ
れる。またディスク選択部A内には、スピンドルモー
タ、ターンテーブル、クランパ、光ヘッドなどから成る
ディスク駆動機構が搭載されており、マガジンM内から
選択されて引き出されたディスクがこのディスク駆動機
構に装填されて回転駆動される。
【0024】筐体11の前面には往復移動部材21が、
背面には往復移動部材22がそれぞれ設けられている。
往復移動部材21には水平方向に延びる長穴形状の一対
の案内穴21aが形成され、筐体11の前面に固定され
た一対の案内軸28が前記案内穴21aに挿入され、往
復移動部材21は(ニ)−(ホ)方向ヘ往復移動自在に
支持されている。他方の往復移動部材22にも同様に水
平方向に延びる一対の案内穴22aが形成され、筐体1
1に固定された案内軸(図示せず)がこの案内穴22a
に挿通され、往復移動部材22が(ニ)−(ホ)方向ヘ
摺動自在に支持されている。
【0025】筐体11の下面には支持軸23が固定さ
れ、連結部材である回動アーム24の中心部の穴24b
がこの支持軸23に回動自在に支持されている。回動ア
ーム24の一端には摺動部材として摺動軸25が、他端
には摺動部材として摺動軸26がそれぞれ固定され、摺
動軸25が往復移動部材21に連結さ、摺動軸26が
往復移動部材22に連結されている。このように、回動
アーム24の両端に各往復移動部材21と22が連結さ
れていることにより、往復移動部材21と往復移動部材
22は互いに同期して逆向きに移動するものとなってい
る。
【0026】往復移動部材21には、往復移動部材21
の移動方向とディスク選択部Aの昇降移動方向の双方に
対して傾斜する傾斜駆動穴21bが形成され、この傾斜
駆動穴21bに前記ガイド軸15が摺動自在に挿入され
ている。他方の往復移動部材22には、前記傾斜駆動穴
21bと逆方向に傾斜する一対の傾斜駆動穴22bが形
成され、前記ガイド軸16はこの傾斜駆動穴22bに摺
動自在に挿入されている。したがって、往復移動部材2
1と22が、互いに逆方向となる(ニ)方向ヘ移動する
と、各ガイド軸15および16が傾斜駆動穴21bと2
2bに案内され、ディスク選択部Aが下降する。また往
復移動部材21と22が(ホ)方向ヘ移動するときに、
ディスク選択部Aが上昇させられる。
【0027】前記回動アーム24はその回動角度位置を
検出するリニアセンサーと連動しており、回動アーム2
4の回動角度および各往復移動部材21と22の移動位
置がこのリニアセンサーにより検出される。この検出出
力に基づいて往復移動部材21と22の移動距離および
停止位置を制御することにより、ディスク選択部Aの昇
降距離および停止位置が決められ、ディスク選択部A
が、マガジンM内のいずれか選択された一枚のディスク
を引き出せる位置に対向する。また、回動アーム24は
付勢部材である引っ張りスプリング27により常に時計
方向ヘ付勢されており、両往復移動部材21と22に対
し共に(ホ)方向ヘの付勢力が与えられている。また、
回動アーム24には、前記マガジン保持部材12の先部
の被押圧部12bを押圧してマガジン保持部材12を
(ロ)方向ヘ回動させる押圧部24aが形成されてい
る。
【0028】往復移動部材21の折曲片にはカム穴21
cが、往復移動部材22の折曲片22dにはカム穴22
cがそれぞれ形成されている。図2に拡大して示すよう
に、両カム穴21cと22cには、往復移動部材21と
22の移動方向に直交する伝達部および、この伝達部
に連続して(ニ)方向ヘ傾斜して延びる過動作部が
設けられている。
【0029】回動アーム24の両端に設けられた摺動軸
25と26が図2に示すストロークS1の範囲を移動す
るときには、円弧軌跡φで移動する摺動軸25と26
が、各カム穴21cおよび22cの前記伝達部内を摺
動し、このとき図4および図5に示すように往復移動部
材21と22が(ニ)−(ホ)方向ヘ往復駆動される。
また、往復移動部材21と22が(ニ)方向ヘの終端に
移動した後に、さらに摺動軸25と26がストロークS
2の領域を移動すると、図6に示すように、円弧軌跡φ
に沿って移動する各摺動軸25と26が、カム穴21c
および22cの過動作部内を移動し、往復移動部材2
1と22が停止した状態で回動アーム24のみが反時計
方向ヘ回動する。
【0030】筐体11の背面側に設けられた往復移動部
材22の折曲片22dの下面には一対の支持軸31が固
定されている。また折曲片22dの下面には、駆動部材
として駆動板32が設けられている。駆動板32にはX
a−Xb方向に延びる一対の長穴32aが形成され、こ
の長穴32aが前記支持軸31に摺動自在に挿通されて
いる。したがって、駆動板32は、長穴32aの長さの
範囲内で、往復移動部材22に対して相対的にXa−X
b方向ヘ移動できるようになっている。
【0031】駆動板32には、その移動方向Xa−Xb
方向と直交する方向に延びる駆動穴32bが形成されて
いる。前記回動アーム24の一端に固定された摺動軸2
6は、前記往復移動部材22のカム穴22c内に挿入さ
れて折曲片22dの下面に延びているが、この下面にお
いて摺動軸26にローラ33が回転自在に挿通され、こ
のローラ33が前記駆動穴32b内に挿入されている。
図2に拡大して示されているように、摺動軸26は往復
移動部材22に形成されたカム穴22c内にほとんど隙
間なく摺動できるように挿入され、またローラ33は駆
動板32の駆動穴32b内にほとんど隙間なく挿入され
ている。
【0032】前記駆動板32にはラック板34が固定さ
れており、駆動源であるモータからの動力で回転するピ
ニオン歯車35が前記ラック板34に噛合っている。こ
の構成例では、ピニオン歯車35からラック板34およ
び駆動板32を経て駆動穴32bからローラ33へ動力
が伝達され、さらにローラ33から摺動軸26を経てカ
ム穴22cに動力が伝達されて往復移動部材22が駆動
されるようになっており、モータから往復移動部材22
への動力伝達経路Gが構成されている。さらに摺動軸2
6に与えられる移動力は回動アーム24の回動力に変換
され、他端の摺動軸25からカム穴21cを経て往復移
動部材21に移動力が与えられ、往復移動部材21への
動力伝達経路が構成されている。
【0033】次に上記マガジン装填式ディスク装置の動
作について説明する。マガジンMは、筐体11の挿入口
11aからマガジン装填部Eに挿入される。マガジン装
填部Eの底板11bに設けられているマガジン保持部材
12はトーションばね14の弾性力により(イ)方向ヘ
付勢され、マガジン保持部材12は図3に示すマガジン
保持位置に回動している。マガジンMが(ハ)方向へ
挿入されると、マガジンMの底板Mbの突出部の案内辺
Mdがマガジン保持部材12の保持突起12aを押し、
マガジン保持部材12が一旦(ロ)方向ヘ回動する。マ
ガジンMが完全に挿入されると、トーションばね14の
弾性力によりマガジン保持部材12が(イ)方向ヘ回動
し、保持突起12aがマガジンMの底板Mbの掛止辺M
cに掛止され、マガジンMがマガジン装填部E内から抜
け出ないように保持される。
【0034】マガジンM内のディスクの選択が行われる
ときは、モータの動力によりピニオン歯車35が駆動さ
れ、ラック板34およびこれと一体の駆動板32がXa
−Xb方向ヘ駆動される。ただし、ディスクの選択動作
では、駆動板32は図2に示すストロークS1の範囲内
でのみ往復駆動される。駆動板32の移動力は駆動穴3
2bからローラ33および摺動軸26に伝わり、摺動軸
26は回動アーム24の回動に伴って円弧軌跡φにて移
動する。このとき、駆動板32の移動ストロークが前記
S1の範囲内のときには、前記摺動軸26はカム穴22
cの伝達部内から外れない。逆側の往復移動部材21
に形成されたカム穴21cにおいても同じであり、摺動
軸25はカム穴21cの伝達部内から外れない。
【0035】このように、駆動板32がストロークS1
の範囲で移動し、摺動軸25,26がカム穴21c,2
2cの伝達部内のみを摺動するとき、摺動軸26と一
緒に往復移動部材22が(ニ)−(ホ)方向ヘ移動し、
同様に摺動軸25と一緒に往復移動部材21が(ニ)−
(ホ)方向ヘ移動する。図4は往復移動部材21と22
が共に前記ストロークS1内において(ニ)方向ヘ最も
移動した状態を示し、このとき各往復移動部材21と2
2に形成された傾斜駆動穴21bと22bによりガイド
軸15と16が下降させられ、ディスク選択部Aは最下
段に移動する。図5は往復移動部材21と22が共に前
記ストロークS1内において(ホ)方向ヘ最も移動した
状態を示し、このとき傾斜駆動穴21bと22bにより
ガイド軸15および16が持ち上げられ、ディスク選択
部Aは最上段に移動する。
【0036】図4と図5の間において、ストロークS1
内で駆動板32をXa方向またはXb方向ヘ移動させ、
その移動位置を、回動アーム24と連動するリニアセン
サーで検出する。この検出出力に基づいて、駆動板32
および回動アーム24の位置を認識し、所定の位置で停
止させると、ディスク選択部Aは、マガジンM内の選択
しようとするいずれか一枚のディスクに対向する位置で
停止する。ディスク選択部Aが停止した後に、マガジン
M内のディスクが引き出されてディスク選択部A内のデ
ィスク駆動機構に装填され、ディスクが回転駆動されて
再生動作が行われる。また再生が完了したディスクはマ
ガジンM内の基の位置へ戻される。
【0037】マガジン装填部E内からマガジンMを排出
するときには、ラック板34および駆動板32をXa方
向ヘ移動させ、図4に示すように、ディスク選択動作の
ための前記ストロークS1を越えたストロークS2の位
置までラック板34および駆動板32を駆動する。図6
に示すように、前記ストロークS1を越えて摺動軸26
がXa方向ヘ移動するとき、カム穴22cの過動作部
は円弧軌跡φの接線にほぼ一致する。したがって、摺動
軸26がストロークS1を越えてストロークS2内をX
a方向ヘ移動するとき、摺動軸26はカム穴22cの過
動作部内を移動し、摺動軸26の移動力は往復移動部
材22に作用しない。逆側の摺動軸25とカム穴21c
との関係も同じである。
【0038】摺動軸26および25が、カム穴22cお
よび21cの過動作部内を移動するとき、回動アーム
24は反時計方向ヘ移動するが、往復移動部材21と2
2は駆動されない。そして回動アーム24が図4の位置
からさらに反時計方向ヘ回動するとき、図6に示すよう
に、回動アーム24の押圧部24aがマガジン保持部材
12の被押圧部12bを押し、マガジン保持部材12が
(ロ)方向ヘ回動する。図3に示すように、マガジン保
持部材12が保持解除位置まで回動すると、マガジン
保持部材12の保持突起12aがマガジンMの底板Mb
の掛止辺Mcから外れ、マガジンMの保持が解除され
る。したがって、イジェクト部材からマガジンMに作用
する排出力により、マガジンMが挿入口11aの外部へ
押し出される。本構成例では、摺動軸26および25、
カム穴22cおよび21cの過動作部、さらに回動ア
ーム24により過動作機構が形成されている。
【0039】図1に示すように、筐体11にはマガジン
の挿入口11aが開口しているため、往復移動部材21
の傾斜駆動穴21bが形成された本体部分が移動できる
範囲はL1の長さ内に限られる。本発明の構成例では、
マガジン保持部材12を往復移動部材21および22と
同じ動力で駆動しているが、マガジン保持部材12を保
持解除方向ヘ駆動するときには、往復移動部材21と2
2を動作させず、回動アーム24のみを過動作させるよ
うにしている。したがって、傾斜駆動穴21bが形成さ
れた本体部分が前記L1の長さ内で移動するその全スト
ロークをディスク選択部Aを昇降させてディスクを選択
する動作のために使用できる。
【0040】すなわち、ディスク選択動作のために、往
復移動部材21の本体部分をL1の範囲の全体を使って
移動させることができるため、傾斜駆動穴21bの傾斜
角度を無理に急にする必要がなく、言い換えるとなるべ
く緩やかな傾斜にすることができる。そのため、筐体1
1が小型の装置であっても、往復移動部材21と22の
移動負荷が増大することがなく、また傾斜駆動穴21b
および22bの摩耗も防止しやすくなる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明では、マガジン選択
部を動作させる往復移動部材がその移動領域の端部に移
動した後に、往復移動部材が停止した状態で、この往復
移動部材を動作させる駆動力をマガジン保持部材への保
持解除力として与えることができる。したがって、往復
移動部材をマガジン保持部材を動作させるために移動さ
せる必要がなくなる。そのため、限られた範囲内を移動
する往復移動部材の全ストロークをディスク選択部の移
動のために使用でき、限られた範囲を移動する往復移動
部材によりディスク選択部を確実に動作させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマガジン装填式ディスク装置の斜視
図、
【図2】動力伝達経路と往復移動部材との連結部を示す
部分拡大平面図、
【図3】マガジンの底板とマガジン保持部材との関係を
示す平面図、
【図4】ディスク選択部を下降させたときの両往復移動
部材の位置関係を示す平面図、
【図5】ディスク選択部を上昇させたときの両往復移動
部材の位置関係を示す平面図、
【図6】マガジン保持部材を保持解除方向ヘ動作させる
状態を示す平面図、
【図7】従来のマガジン装填式ディスク装置の正面図、
【符号の説明】
10 マガジン装填式ディスク装置 11 筐体 11a 挿入口 12 マガジン保持部材 12a 保持突起 15,16 ガイド軸 21,22 往復移動部材 21b,22b 傾斜駆動穴 21c,22c カム穴 24 回動アーム 25,26 摺動軸(摺動部材) 32 駆動板(駆動部材) 34 ラック板 マガジン保持位置 保持解除位置 伝達部 過動作部 A ディスク選択部 E マガジン装填部 F ディスク選択・駆動領域 G 動力伝達経路 M マガジン Mb 底板 Mc 掛止辺

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のディスクを収納したマガジンが装
    填されるマガジン装填部と、前記マガジン装填部に前記
    マガジンを保持する保持位置と前記マガジンを排出可能
    な状態にする保持解除位置との間を移動するマガジン保
    持部材と、前記マガジン内のディスクの並び方向へ移動
    して前記いずれかのディスクを選択するディスク選択部
    と、前記ディスク選択部の移動方向と交叉する方向へ往
    復移動して前記ディスク選択部に移動力を与える往復移
    動部材と、回動アームとが設けられ、前記往復移動部材にはカムが形成され、前記回動アーム
    には前記カムを摺動する摺動部材が設けられて、前記往
    復移動部材と前記回動アームとが連結されており、 前記カムには、円弧軌跡に沿って移動する前記摺動部材
    の移動力を前記往復移動部材に伝達して前記往復移動部
    材を移動させる伝達部と、前記往復移動部材がその移動
    方向の終端に至って停止した後に、前記摺動部材が前記
    伝達部から外れてさらに同じ方向へ移動することを許容
    する過動作部とが連続して設けられており、 前記摺動部材が前記過動作部を移動するときの前記回動
    アームの回動力によって、 前記マガジン保持部材が保持
    解除方向へ駆動されることを特徴とするマガジン装填式
    ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記カム穴の前記伝達部は、前記往復移
    動部材の移動方向と直交し、前記過動作部は、前記往復
    移動部材の移動方向に対して傾斜している請求項1記載
    のマガジン装填式ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記マガジン保持部材は、前記回動アー
    ムに直接に押されて動作する請求項1または2記載のマ
    ガジン装填式ディスク装置。
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