JP2928524B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

Info

Publication number
JP2928524B2
JP2928524B2 JP1016103A JP1610389A JP2928524B2 JP 2928524 B2 JP2928524 B2 JP 2928524B2 JP 1016103 A JP1016103 A JP 1016103A JP 1610389 A JP1610389 A JP 1610389A JP 2928524 B2 JP2928524 B2 JP 2928524B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
shutter
disk
insertion direction
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1016103A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02198059A (ja
Inventor
祐司 岸
美智雄 三浦
康男 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP1016103A priority Critical patent/JP2928524B2/ja
Publication of JPH02198059A publication Critical patent/JPH02198059A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2928524B2 publication Critical patent/JP2928524B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はディスク装置に係り、特に通称86mm光ディス
クカートリッジを用いる光ディスク装置に好適な誤挿入
防止機構に関する。
〔従来の技術〕
カートリッジにディスクを収納した状態で記録再生を
行なうディスク装置においては、カートリッジのヘッド
用開口を覆うシャッタを開閉するシャッタ開閉機構を設
ける必要がある。
従来のディスク装置においては、カートリッジが正規
の方向以外で挿入された場合にカートリッジ装着動作が
行なわれると、ヘッド等が損傷を受ける恐れがあるた
め、誤挿入防止機構を設ける必要がある。
従来の誤挿入防止機構としては、例えば特開昭61−24
6957号公報に示されているものがある。この公報に開示
された誤挿入防止機構においては、カートリッジを正規
の方向で挿入したときのカートリッジの切欠き部に対応
する位置にストッパを設け、カートリッジの切欠き部が
ストッパと係合したときにカートリッジの挿入方向先端
面が、カートリッジの装着を開始するためのトリガーレ
バーを動作させるようになっていた。そして、カートリ
ッジを誤挿入した場合には、カートリッジの切欠き部と
ストッパとが係合できず、カートリッジの挿入はストッ
パにより規制され、トリガーレバーを動作させられない
ようになっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
現在、通称86mm光ディスクカートリッジの規格化が進
められている。
ドキュメント アイエスオーティーシー97/エスシー2
3 エヌ129(1987−08−31)86mm オプティカル ディ
スク カートリッジ−リライタブルーパート2:メカニカ
ル アンド フィジカル キャラクタリスティックスオ
ブ ザ オプティカル ディスク アンド ケース(コ
ントリブーション バイ ジャパン)(Docnment ISO/T
C97/SC23 N129(1987−08−31)86mm Optical disk car
tridge−Rewritable−Part2:Mechanical and physical
charactaristics of the optical disk and case(cont
ribntien by Japan))によれば、光ディスクカートリ
ッジは、長さ(奥行)と幅が3.5インチフレキシブル磁
気ディスクカートリッジと等しく、厚さが3.5インチフ
レキシブル磁気ディスクよりも厚くなっている。そし
て、86mm光ディスクカートリッジは3.5インチフレキシ
ブルディスクカートリッジと同様に片隅に肩切欠き部を
有する。また、シャッタ可動範囲は3.5インチフレキシ
ブル磁気ディスクカートリッジよりも大きくなってい
る。
前述した従来例において、特開昭59−227064号公報の
シャッタ開閉機構については、光ディスクカートリッジ
のシャッタ開閉機構に適用しようとしても、光ディスク
カートリッジのシャッタ可動範囲が大きいため、1本の
回動アームを用いる方法では適応できないという課題が
あった。
光ディスクカートリッジを用いるディスク装置におい
ては、光ディスクカートリッジの誤挿入を防止する必要
がある。また、3.5インチフレキシブル磁気ディスクカ
ートリッジは通称86mm光ディスクカートリッジと長さ
(奥行)、幅の各寸法は等しく、厚さが薄いので誤まっ
て3.5インチフレキシブル磁気ディスクカートリッジを
挿入することも考えられる。したがって、3.5インチフ
レキシブル磁気ディスクカートリッジの誤挿入も防止す
る必要がある。
特開昭61−246957号公報の誤挿入防止機構を適用した
場合、通称86mm光ディスクカートリッジの誤まった方向
での挿入は防止できる。しかしながら、3.5インチフレ
キシブル磁気ディスクカートリッジを、その肩切欠き部
とストッパが係合する方向で挿入した場合、トリガーレ
バーを動作させ、カートリッジ装着動作が開始され、ヘ
ッド等を損傷させる恐れがある。
また、特開昭61−160851号公報の光磁気ディスク装着
機構においては、磁界印加手段は回動する保持部材に取
付けられており、カートリッジの挿入待機時においては
磁界印加手段は傾斜した状態で保持されている。そのた
め、ディスク装置の高さが高くなるという課題があっ
た。
本発明の目的は、通称86mm光ディスクカートリッジと
3.5インチフレキシブル磁気ディスクカートリッジの誤
挿入が防止できる誤挿入防止機構を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、前記案内溝の初期位置
は、カートリッジを表と裏とを逆にして挿入したとき
に、そのカートリッジの有する肩切欠き部とシャッタを
開閉するための係合ピンとが係合する位置に設定する。
請求項5の発明においては、案内溝の終点は、そのカー
トリッジを正規挿入方向で挿入したときには、シャッタ
とこれを開閉する係合ピンとが係合し、シャッタを全開
できるようにするとともに、カートリッジの挿入方向先
端面が、カートリッジの装着動作を開始させる装着開始
手段としてのトリガーレバーに当接できるが、前記カー
トリッジを前後逆にして挿入した場合には、前記トリガ
ーレバーと当接できず、カートリッジの装着動作を開始
させることができない位置に設定した。
〔作用〕
例えば、86mm光ディスクカートリッジを表と裏とを誤
まって挿入した場合のように、カートリッジの肩切欠き
部を挿入方向先端右側にして挿入した場合、カートリッ
ジの肩切欠き部と係合ピンは係合するが、カートリッジ
による係合ピンに対する力の作用方向が案内溝に対して
垂直方向であるため、係合ピンは案内溝方向に移動でき
ない。これにより誤挿入は防止される。
(請求項5の作用) また、例えば86mm光ディスクカートリッジを前と後と
を誤まって挿入した場合のように、カートリッジの肩切
欠き部を挿入方向後端にして挿入した場合、または3.5
インチフレキシブル磁気ディスクカートリッジを肩切欠
き部を挿入方向先端左側にして挿入した場合、係合ピン
は案内溝に案内されて終点まで移動するが、カートリッ
ジの挿入方向先端面はトリガーレバーに当接できない。
したがってカートリッジは装着されず、誤挿入は防止さ
れる。そして、係合ピンは案内溝に案内されて初期位置
に復帰する際に、カートリッジを押圧し、排出する。
なお、例えば86mm光ディスクカートリッジが正しく挿
入された場合には、係合ピンは奥まで移動する。このと
き、係合ピンとシャッタが係合しているので、カートリ
ッジの挿入方向先端面はトリガーレバーを動作させるこ
とができ、カートリッジの装着が開始される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明す
る。
なお、以下の説明においては理解を容易にするため
に、本発明を通称86mm光ディスクカートリッジを用いる
光磁気ディスク装置に適用した場合について説明する
が、本発明はそれに限定されず、通称86mm光ディスクカ
ートリッジを用いるディスク装置はもちろんのこと、他
のシャッタ付カートリッジを用いるディスク装置に対し
ても適用できる。
まず、後述の実施例において用いられるカートリッジ
について、第2図および第3図を用いて説明する。
第2図は通称86mm光ディスクカートリッジの構成を示
す説明図、第3図は3.5インチフレキシブル磁気ディス
クカートリッジの構成を示す説明図である。
まず、第2図を用いて通称86mm光ディスクカートリッ
ジの構成について説明する。第2図に示した光ディスク
カートリッジは、現在規格化が進められており、前述の
ドキュメントISO/TC97/SC23 N129(1987−08−31)に
記載されているものである。また、第2図において、
(a)はシャッタが閉じている状態、(b)はシャッタ
が開いている状態を示している。
図において1はカートリッジであり、直径86mmの光デ
ィスク(本実施例では光磁気ディスク装置に適用した場
合であるから光磁気ディスク)2とその光磁気ディスク
2を収納するケース3から成る。4は肩切欠き部であ
り、カートリッジ1の正規挿入方向に対して左端左隅部
に設けられている。5は磁界印加手段用開口であり、こ
の開口5を通して電磁石(不図示)等の磁界印加手段に
より、光磁気ディスク2に磁界を印加する。
6は位置決め穴であり、カートリッジ1の装着の際
に、ケース3の位置決め手段として用いられる。7は光
ヘッド用開口であり、光ヘッド(不図示)により、この
開口7を通して記録・再生が行なわれる。8はディスク
クランプ用開口であり、この開口8を通して光磁気ディ
スク2はディスク回転駆動手段(不図示)に装着され
る。
また、9はシャッタであり、カートリッジ1が光磁気
ディスクから取出されている時、すなわち単体時に、各
開口5,7,8を閉鎖し、ゴミ等の侵入を防ぐためのもので
ある。また、シャッタ9はばね(不図示)により各開口
5,7,8を閉鎖する方向に付勢されている。10は凹部であ
り、シャッタ開閉機構(不図示)とシャッタ9とが係合
できるように設けているものである。
ケース3の寸法は長さ(奥行)がA=94mm、幅がB=
90mm、厚さがC=6mmとなっており、長さ(奥行)は幅
よりも長くなっている。また、開口幅はD=22mmであ
り、シャッタ可動範囲はE=約24mmとなっている。
次に、第3図を用いて3.5インチフレキシブル磁気デ
ィスクカートリッジの構成について説明する。第3図に
おいて、(a)はシャッタが閉じている状態、(b)は
シャッタが開いている状態を示している。
図において、21は3.5インチフレキシブル磁気ディス
クカートリッジであり、3.5インチフレキシブル磁気デ
ィスク22とそのディスク22を収納するケース23から成
る。24は肩切欠き部であり、3.5インチフレキシブル磁
気ディスク装置への正規挿入方向に対して先端右隅に設
けられている。
25,26はヘッド用開口であり、この開口25,26を通して
記録再生を行なう。27は位置決め穴であり、カートリッ
ジ21の装着の際に、ケース23の位置決め手段として用い
られる。28はディスククランプ用開口であり、この開口
28を通してフレキシブル磁気ディスク22はディスク回転
駆動手段(不図示)に装着される。
また、29はシャッタであり、カートリッジ21の単体時
に、ヘッド用開口25,26を閉鎖し、ゴミ等の侵入を防ぐ
ためのものである。また、シャッタ29はばね(不図示)
によりヘッド用開口25,26を閉鎖するように付勢されて
いる。30は凹部であり、シャッタ開閉機構(不図示)と
シャッタ29とが係合できるように設けられているもので
ある。
ケース23の寸法は、長さ(奥行)がA=94mm、幅がB
=90mm、厚さがF=3.3mmとなっており、長さ(奥行)
は幅よりも長くなっている。また、開口幅はG=9mmで
あり、シャッタ可動範囲はH=約11mmとなっている。
ここで、両ケース3,23の外形を比較すると、通称86mm
光ディスクカートリッジ1の方が3.5インチフレキシブ
ル磁気ディスクカートリッジ21よりも厚くなり、肩切欠
き部4,24の位置が異なる。また、開口幅は通称86mm光デ
ィスクカートリッジ1の方が3.5インチフレキシブル磁
気ディスクカートリッジ21よりも広いので、シャッタ可
動範囲は通称86mm光ディスクカートリッジ1の方が3.5
インチフレキシブル磁気ディスクカートリッジ21よりも
約13mm広く、通称86mm光ディスクカートリッジ1のシャ
ッタ可動範囲は、3.5インチフレキシブル磁気ディスク
カートリッジ21のシャッタ可動範囲の約2倍となってい
る。
次に本発明によるシャッタ開閉機構の一実施例につい
て第4図から第12図を用いて説明する。
第4図は本発明によるシャッタ開閉機構の一実施例の
分解斜視図、第5図は同実施例の構成を示す平面図、第
6図は第5図におけるI−I線断面図、第7図は第5図
におけるII−II線断面図、第8図は係合ピン38の初期位
置を示す説明図、第9図はカートリッジを正規挿入方向
で挿入した場合のトリガーレバーの状態を示す動作説明
図、第10図はカートリッジを前と後とを逆にして挿入し
た場合のトリガーレバーの状態を示す動作説明図、第11
図はシャッタ開閉動作を示す説明図、第12図は係合ピン
の位置に対するリンク機構の状態を示す説明図である。
まず、第4図から第10図を用いて本実施例の構成につ
いて説明する。
図において、31はカートリッジホルダであり、前記カ
ートリッジ1を保持するものである。カートリッジホル
ダ31には、後述のリンク機構32が連結される支点33、ス
ライダ(不図示)により案内支持されるカートリッジホ
ルダ支持ピン34が設けられている。さらにカートリッジ
ホルダ31には後述のトリガーレバー35の一部が当接する
ストッパ部36、磁界印加手段(不図示)を避けるための
磁界印加手段用窓37、後述の係合ピン38を案内する案内
溝39が設けられている。
この案内溝39は、係合ピン38をカートリッジ1の挿入
方向に対して斜め奥側に案内する案内溝部である傾斜溝
部40と、傾斜溝部40の端部にそれに連なねて設けられた
係合ピン38がカートリッジ1の挿入方向に略平行に移動
可能な部分である平行溝部41から構成されている。そし
て、平行溝部41の先には組立用穴42が設けられている。
35はトリガーレバーであり、このトリガーレバー35に
は、カートリッジ当接部43、カートリッジホルダ当接部
44、スライダ当接部45が設けられている。また、トリガ
ーレバー35は、第6図に示されているように、カラー46
により回動可能に、カートリッジホルダ31に取付けられ
ている。さらに、トリガーレバー35は、第5図に示され
ているように、ばね47により矢印A方向に付勢され、カ
ートリッジホルダ当接部44はカートリッジホルダ31のス
トッパ部36に当接している。
また、スライダ当接部45は、カートリッジ1の挿入待
機時においてはカートリッジ1の装着動作を行なうスラ
イダ(不図示後述する)と当接し、スライダの移動を停
止させている。
38はカートリッジ1のシャッタ9と係合する係合手段
としての係合ピンであり、第7図に示すように首部48が
設けられており、首部48は案内溝39内に位置し、係合ピ
ン38は案内溝39に沿って移動可能となっている。また、
組立時には、組立用穴42に係合ピン38を挿通し、首部48
を案内溝39内に位置させるようにしている。
49は閉塞板であり、この閉塞板49は前記首部48を案内
溝39内に送り出した後、組立用穴42を塞ぐとともに、案
内溝39の終点50を設定する作用をしている。
32はリンク機構であり、第1のアーム51と第2のアー
ム52から構成されている。第1のアーム51と第2のアー
ム52は回動軸53により、互いに回動自在に連結されてい
る。さらに、第1のアーム51はカートリッジホルダ31に
設けられている支点33により、カートリッジホルダ31に
対して回動自在に連結されている。一方、第2のアーム
52の先端部には、前述の係合ピン38が取付けられてい
る。また、第2のアーム52はばね54により付勢され、係
合ピン38は案内溝39のカートリッジ1の挿入方向に対し
て最も手前側である初期位置55に位置している。
ここで、案内溝39によってガイドされる係合ピン38の
初期位置55について第8図を用いて説明する。
初期位置55は、第8図に示すようにカートリッジ1
を、表と裏とを逆にして挿入した場合に、カートリッジ
1の肩切欠き部4と係合ピン38とが係合する位置に設定
されている。
次に、第9図,第10図を用いて案内溝39によってガイ
ドされる係合ピン38の終点50について説明する。
この終点50は、第9図に示すように、カートリッジ1
を正規挿入方向で挿入し、カートリッジ1のシャッタ9
と係合ピン38とが係合し、シャッタ9を全開にできると
ともに、カートリッジ1の挿入方向先端面がトリガーレ
バー35と当接でき、一方カートリッジ1を前と後とを逆
にして挿入した場合には、第10図に示すように、カート
リッジ1の挿入方向先端面がトリガーレバー35と当接で
きない位置に設定されている。
次に第11図,第12図を参照して、本実施例のシャッタ
開閉機構の動作について説明する。
第11図はシャッタ9の開閉動作を示す説明図であり、
理解を容易にするために、シャッタ9と係合ピン38とト
リガーレバー35の動作状態を連続して示されている。
第11図において、Aの状態はカートリッジ1の挿入方
向先端面と係合ピン38とが当接した状態を示し、Bの状
態はシャッタ9と係合ピン38とが係合した状態を示して
いる。また、Cの状態は係合ピン38が案内溝39の傾斜溝
部に沿って移動している状態を示し、Dの状態は係合ピ
ン38が案内溝39の平行溝部41に達した状態を示してい
る。さらに、Eの状態は係合ピン38が終点50に達した状
態を示している。
第11図を参照してシャッタ開閉動作について説明す
る。
カートリッジ1を正規挿入方向でカートリッジホルダ
31に挿入すると、Aの状態に示すように、カートリッジ
1の挿入方向先端面と初期位置55にある係合ピン38とが
当接する。さらに、カートリッジ1を挿入すると、係合
ピン38は案内溝39に案内されて移動し、Bの状態で示す
ように、カートリッジ1の凹部10でシャッタ9と係合す
る。さらに、カートリッジ1を挿入していくと、係合ピ
ン38は、カートリッジ1の凹部10に当接するとともにシ
ャッタ9と係合した状態で案内溝39に沿って移動してい
くため、Cの状態に示すように、シャッタ9を開いてい
く。
そして、係合ピン38が案内溝39の平行溝部41に達っし
たとき、Dに示す状態となる。すなわち、カートリッジ
1の単体時においてシャッタ9により閉鎖されていた磁
界印加手段用開口5、光ヘッド用開口7、ディスククラ
ンプ用開口8を全開する。さらに、カートリッジ1を挿
入すると、係合ピン38は案内溝39に沿って移動する。こ
のとき、係合ピン38は案内溝39の平行溝部41を移動して
いるので、シャッタ9は全開状態が保たれる。最後に、
Eの状態に示すように、カートリッジ1の挿入方向先端
面はトリガーレバー35のカートリッジ当接部43と当接
し、トリガーレバー35を矢印B方向に回動させる。
トリガーレバー35が回動すると、詳しくは後述する
が、カートリッジ1の装着動作が開始され、カートリッ
ジ1は装着される。このとき、係合ピン38の位置は案内
溝39のカートリッジ1の挿入方向に平行な平行溝部41に
あり、シャッタ9の全開状態はそのまま保たれる。
カートリッジ1の排出時には、係合ピン38は初期位置
55に復帰するようにばね54(第5図参照)により付勢さ
れているため、案内溝39に沿って初期位置55へ復帰して
いく。したがって、カートリッジ1は係合ピン38により
押圧され、挿入方向に逆向きに移動する。このとき、シ
ャッタ9は閉じる方向に付勢されているため、挿入時と
は逆にDに示す状態、Cに示す状態を経由し、シャッタ
9が閉じられていき、Bの状態に示すようにシャッタ9
は閉じ、さらに、Aに示す状態となり、カートリッジ1
の排出は終了する。
カートリッジ1の挿入,排出により移動する係合ピン
38の位置にしたがい、カートリッジホルダ31上に形成さ
れたリンク機構32は第12図に示すように、第1のアーム
51は支点33を中心に回動し、第2のアーム52は回動軸53
を中心に回動している。このとき、リンク機構32はカー
トリッジ1の磁界印加手段用開口5,カートリッジホルダ
31の磁界印加手段用窓37を避けて動作することができ
る。なお、第12図におけるA,B,C,D,Eの各状態は、第11
図におけるA,B,C,D,Eの各状態と対応するものである。
以上説明したように、本実施例によれば、シャッタ9
の開閉に、案内溝39内を案内される係合ピン38を用いて
いるので、シャッタ9と係合する係合ピン38の軌跡が長
く確保できるため、通称86mm光ディスクカートリッジ1
のようにシャッタ可動範囲が大きなものに対しても適用
可能なシャッタ開閉機構を提供できる。また、リンク機
構32は上述したように、光磁気ディスク装置における磁
界印加手段を避けて動作するように構成することが可能
となる。
なお、リンク機構は係合ピン38の移動をより安定化さ
せるための安定保持手段であり、シャッター開閉機構の
発明の本質に係るものではない。
上述した本実施例のシャッタ開閉機構は、その構成を
何ら変更することなく誤挿入防止機構としても利用する
ことができる。以下、誤挿入防止動作について第13図か
ら第20図を用いて説明する。
通称86mm光ディスクカートリッジ1を用いるディスク
装置において、カートリッジの誤挿入としては、通称86
mm光ディスクカートリッジ1を正規挿入方向以外の方向
で挿入することが考えられる。まか、現在普及している
3.5インチフレキシブル磁気ディスクカートリッジ21が
ある。前述したように、3.5インチフレキシブル磁気デ
ィスクカートリッジ21は通称86mm光ディスクカートリッ
ジ1と比較して、長さ(奥行)、幅が等しく、厚さが薄
いので、誤まって挿入されることが考えられる。
ここで、第13図から第16図を用いて両カートリッジの
挿入方向について説明する。
第13図から第16図はカートリッジの挿入方向を示す説
明図である。
第13図(a)に示す状態すなわち、シャッタ9を挿入
方向先端とし、肩切欠き部4を左側にして通称86mm光デ
ィスクカートリッジ1を挿入する方向を正規挿入方向と
すると、カートリッジ1の誤挿入型態としては、以下に
示すものがある。
(1) 第13図(b)に示されているように、肩切欠き
部4を挿入方向先端右側にしてカートリッジ1を挿入す
る型態、すなわち表と裏とを逆にして挿入する型態、 (2) 第14図(a)に示されているように、肩切欠き
部4を挿入方向後端右側にしてカートリッジ1を挿入す
る型態、すなわち前と後とを逆にして挿入する型態、 (3) 第14図(b)に示されているように、肩切欠き
部4を挿入方向後端左側にしてカートリッジ1を挿入す
る型態、すなわち表と裏、前と後の両方を逆にして挿入
する型態、 一方、3.5インチフレキシブル磁気ディスクカートリ
ッジ21に対しては、以下の誤挿入型態がある。
(4) 第15図(a)に示されているように、肩切欠き
部24を挿入方向先端右側にしてカートリッジ21を挿入す
る型態、 (5) 第15図(b)に示されているように、肩切欠き
部24を挿入方向先端左側にしてカートリッジ21を挿入す
る型態、 (6) 第16図(a)に示されているように、肩切欠き
部24を挿入方向後端右側にして、カートリッジ21を挿入
する型態、 (7) 第16図(b)に示されているように、肩切欠き
部24を挿入方向後端左側にして、カートリッジ21を挿入
する型態、 また、カートリッジ1,21の幅方向を挿入方向とする誤
挿入も考えられる。しかしながら、カートリッジ1,21の
幅方向を挿入方向とした場合には、カートリッジホルダ
31の幅寸法がカートリッジ1,21の長さ(奥行)寸法より
も小さいため、カートリッジ1,21の挿入は防止される。
したがって、上記した(1)から(7)の誤挿入を誤
挿入防止機構により防止する必要がある。
次に、前述したシャッタ開閉機構において、カートリ
ッジ1,21を挿入した場合の動作について第17図から第20
図を用いて説明する。
第17図から第19図はカートリッジ1を挿入した状態を
示し、第20図はカートリッジ21を挿入した状態を示す動
作説明図である。
第13図(a)に示すように、肩切欠き部4を挿入方向
先端左側にして通称86mm光ディスクカートリッジ1を挿
入する場合、すなわち、正規挿入方向で通称86mm光ディ
スクカートリッジ1を挿入する場合、前述したように係
合ピン38とシャッタ9とが係合し、シャッタ9を開き、
第17図に示すように係合ピン38が案内溝39の終点50に達
したとき、カートリッジ1の挿入方向先端面は装着開始
手段であるトリガーレバー35を矢印B方向に回動させ、
カートリッジは装着される。
第13図(b)に示すように肩切欠き部4を挿入方向先
端右側にして通称86mm光ディスクカートリッジ1を挿入
する場合、すなわち、正規挿入方向に対して表と裏とを
逆にして通称86mm光ディスクカートリッジ1を挿入した
場合について説明する。この場合、第18図に示すよう
に、カートリッジ1の肩切欠き部4と係合ピン38とが掛
合する。このとき、係合ピン38には矢印G方向の力が作
用するため、係合ピン38は案内溝39に沿って移動できな
い。すなわち、カートリッジ1は挿入できず、誤挿入防
止がなされる。
第14図(a)に示すように、肩切欠き部4を挿入方向
後端右側にして通称86mm光ディスクカートリッジ1を挿
入する場合、すなわち正規挿入方向に対して、前と後と
を逆にして通称86mm光ディスクカートリッジ1を挿入す
る場合について説明する。この場合、係合ピン38はカー
トリッジ1の挿入方向先端面により押圧され、案内溝39
の終点50に達っして係合ピン38が停止するまで移動す
る。このとき、第19図に示すように係合ピン38は第17図
と同様に終点50にあるが、カートリッジ1の挿入方向先
端面はトリガーレバー35に届かず、トリガーレバー35を
回動させることはできない。すなわち、カートリッジ1
の装着動作は開始されないため、誤挿入防止がなされ
る。そして、係合ピン38は初期位置55に復帰する際に、
カートリッジ1を排出する。
第14図(b)に示すように、肩切欠き部4を挿入方向
後端左側にして通称86mm光ディスクカートリッジ1を挿
入する場合、すなわち、表と裏とを逆にし、かつ前と後
とを逆にして通称86mm光ディスクカートリッジ1を挿入
した場合について説明する。
この場合、カートリッジ1の挿入方向先端面は、前記
の肩切欠き部4を挿入方向後端右側として挿入した場合
と同じである。したがって、前述と同様に、カートリッ
ジ1の挿入方向先端面はトリガーレバー35を回動させる
ことができず、誤挿入防止がなされる。そして、カート
リッジ1は、係合ピン38の初期位置55への復帰に伴ない
排出される。
第15図(a)に示すように、肩切欠き部24を挿入方向
先端右側にして3.5インチフレキシブル磁気ディスクカ
ートリッジ21を挿入する場合について説明する。この場
合、カートリッジ21の挿入方向先端面は、前述の肩切欠
き部4を挿入方向先端右側にして通称86mm光ディスクカ
ートリッジ1を挿入した場合と同じである。
したがって、前述と同様に、カートリッジ21の肩切欠
き部24と係合ピン38とが係合し、3.5インチフレキシブ
ル磁気ディスクカートリッジ21は挿入できないため、誤
挿入防止がなされる。
第15図(b)に示すように、肩切欠き部24を挿入方向
先端左側にして3.5インチフレキシブル磁気ディスクカ
ートリッジ21を挿入する場合について説明する。この場
合、カートリッジ21の挿入方向先端面は、前述した通称
86mm光ディスクカートリッジ1を正規挿入方向で挿入し
た場合と同様である。したがって、前述と同様に、係合
ピン38はカートリッジ21の挿入方向先端面により押圧さ
れ、移動する。
しかしながら、この場合、係合ピン38の移動方向はシ
ャッタ29を閉じる方向であるため、係合ピン38はシャッ
タ29を乗り越えて進む。そして、係合ピン38が案内溝39
の終点50に達っする。
このとき、第20図に示すように、カートリッジ21の挿
入方向先端面はトリガーレバー35に届かず、トリガーレ
バー35を回動させることはできない。すなわち、カート
リッジ21の装着動作は開始されないため、誤挿入防止が
なされる。そして、3.5インチフレキシブル磁気ディス
クカートリッジ21は、係合ピン38が初期位置55に復帰す
る際に、係合ピン38により押圧され、排出される。
第16図(a)に示すように、肩切欠き部24を挿入方向
後端右側にして、3.5インチフレキシブル磁気ディスク
カートリッジ21を挿入した場合について説明する。この
場合、カートリッジ21の挿入方向先端面は、前述した肩
切欠き部4を挿入方向後端右側にして通称86mm光ディス
クカートリッジ1を挿入した場合と同じである。このた
め、前述と同様にして係合ピン38は案内溝39の終点50ま
で移動するが、カートリッジ21の挿入方向先端面はトリ
ガーレバー35に届かず、トリガーレバー35を回動させる
ことはできない。したがって、カートリッジ30の装着動
作は開始されないため、誤挿入防止がなされる。そし
て、係合ピン38が初期位置55に復帰する際に3.5インチ
フレキシブル磁気ディスクカートリッジ21は排出され
る。
第16図(b)に示すように、肩切欠き部24を挿入方向
後端左側にして3.5インチフレキシブル磁気ディスクカ
ートリッジ21を挿入した場合について説明する。この場
合、カートリッジ21の挿入方向先端面は、前述した肩切
欠き部4を挿入方向後端右側にして通称86mm光ディスク
カートリッジ1を挿入した場合と等しい。このため、前
述したように、係合ピン38は案内溝39の終点50まで移動
するが、カートリッジ21の挿入方向先端面はトリガーレ
バー35に届かず、トリガーレバー35を回動させることは
できない。したがって、カートリッジ21の装着動作は開
始されないため、誤挿入防止がなされる。そして、係合
ピン38が初期位置55に復帰する際に3.5インチフレキシ
ブル磁気ディスクカートリッジ21は排出される。
以上説明したように、本実施例によれば、シャッタ開
閉機構の構成を変えることなく、カートリッジの誤挿入
を防止できる。すなわち、シャッタ開閉機構と誤挿入防
止機構を兼用することができるため、ディスク装置の構
成を簡単化できる。
次に本発明によるカートリッジ装着機構の一実施例を
第1図,第21図,第22図および第23図を用いて説明す
る。
第1図は本発明によるカートリッジ装着機構の一実施
例の分解斜視図、第21図は同実施例の構成を示す平面
図、第22図はスライダの動作を示す説明図、第23図はカ
ートリッジと磁界印加手段の装着動作を示す説明図であ
る。
まず、第1図と第21図を用いて本実施例のカートリッ
ジ装着機構の構成について説明する。1は前述した通称
86mm光ディスクカートリッジである。60は前述したシャ
ッタ開閉機構である。カートリッジ1の構成,シャッタ
開閉機構60の構成は前述と同様であるので説明を省略す
る。
70は磁界印加手段としての電磁石であり、光磁気ディ
スク2に磁界を印加する。71は磁界印加手段ホルダであ
り、非磁性材より成り、電磁石70を保持する。また、磁
界印加手段ホルダ71には、カートリッジ1が装着された
際に、カートリッジホルダ31と磁界印加手段ホルダ71と
の間隔を設定するスペーサ部72が設けられているととも
に、磁界印加手段ホルダ31を支持するための磁界印加手
段ホルダピン73が設けられている。
74は移動体としてのスライダであり、カートリッジホ
ルダ31のカートリッジホルダ支持ピン34を案内保持する
カートリッジホルダ用カム溝75、磁界印加手段ホルダ71
の磁界印加手段ホルダピン73を案内保持する磁界印加手
段用カム溝76が両側面に設けられている。カートリッジ
ホルダ用カム溝75ははカートリッジ1の挿入を待機する
ときに、カートリッジホルダ31が位置すべき高さとカー
トリッジ1が装着されたときにカートリッジホルダ31が
位置すべき高さの箇所に設けられたスライダ74の移動方
向と平行な平行溝部と、挿入方向に対して奥側が下がる
傾斜で両平行部を結ぶ傾斜溝部から成る。
また、磁界印加手段用カム溝76は、磁界印加手段ホル
ダ71が、カートリッジ1の挿入を待機するときに磁界印
加手段としての電磁石70が位置すべき高さの箇所に設け
られたスライダ74の移動方向と平行な平行溝部と、カー
トリッジホルダ用カム溝75の傾斜溝部と平行な傾斜溝部
から成る。スライダ74はカートリッジ1の挿入方向に平
行に移動可能なようにピン77に案内されてシャーシ78上
を摺動する。
また、スライダ74にはトリガーレバー35と当接するト
リガーレバー当接部79が設けられている。さらに、その
スライダ74はねじりコイルばね84によりカートリッジ1
の挿入方向とは逆方向に付勢されている。そして、カー
トリッジ1の挿入待機時には、第21図に示すように、ス
ライダ74のトリガーレバー当接部79はトリガーレバー35
のスライダ当接部45に当接している。
80はシャーシ78に設けられているカートリッジホルダ
規制溝である。このカートリッジホルダ規制溝80は、こ
れにカートリッジホルダ支持ピ34が係合することによ
り、カートリッジホルダ31の移動方向を上下方向に規制
する。81はシャーシ78に設けられている磁界印加手段ホ
ルダ規制溝であり、磁界印加手段ホルダ規制溝81は、こ
れに磁界印加手段ホルダピン73が係合することにより、
磁界印加手段ホルダ71の移動方向を上下方向に規制す
る。
82は位置決めピンであり、シャーシ78に固定され、カ
ートリッジ1に設けられている位置決め穴6と嵌合する
ことで、カートリッジ1の装着位置の位置決めを行な
う。83はストッパであり、スライダ74の移動範囲を設定
する。
次に本実施例の動作について、第21図,第22図,第23
図を用いて説明する。
第22図において、(a)はカートリッジ挿入待機の状
態、(b)はカートリッジのみが装着された状態、
(c)はカートリッジと磁界印加手段の両者が装着され
た状態である。第23図における(a),(b),(c)
は第22図における(a),(b),(c)と対応する。
まず、カートリッジの装着動作について説明する、 カートリッジ1の挿入を待機している場合、第21図に
示すように、スライダ74のトリガーレバー当接部79はト
リガーレバー35のスライダ当接部45に当接し、スライダ
74は停止している。そして、カートリッジホルダ31と磁
界印加手段ホルダ71はカートリッジ1の挿入待機時の位
置で保持されている。また、カートリッジホルダ31と磁
界印加手段ホルダ71とは平行に保持されている。
カートリッジ1が正規挿入方向で挿入されると、前述
したように、カートリッジ1の挿入方向先端面はトリガ
ーレバー35のカートリッジ1の挿入方向先端面はトリガ
ーレバー35を矢印B方向に回動させる。これにより、ト
リガーレバー35のスライダ当接部45は移動するため、ス
ライダ当接部45はスライダ74のトリガーレバー当接部79
からはずれる。
このとき、スライダ74はカートリッジ1の挿入方向と
は逆方向である矢印L方向にねじりコイルばね84により
付勢されているため、スライダ74は矢印L方向に移動を
開始する。
スライダ74が移動するにつれ、カートリッジホルダ31
のカートリッジホルダ支持ピン34は、カートリッジホル
ダ用カム溝75に案内されるとともに、カートリッジホル
ダ規制溝80により上下方向の移動のみに規制されている
ので、カートリッジホルダ支持ピン34の支持高さは第22
図(a)から(b)の状態に示すように下降していく。
また、磁界印加手段ホルダ71の磁界印加手段ホルダピ
ン73は、磁界印加手段用カム溝76に案内されるととも
に、磁界印加手段ホルダ規制溝81により、上下方向の移
動のみに規制されているので、磁界印加手段ホルダピン
73の支持高さは、第22図(a)から(b)の状態に示す
ように下降していく。
そして、カートリッジホルダ用カム溝75の傾斜溝部と
磁界印加手段ホルダ用カム溝76の傾斜溝部の傾斜は等し
いので、第23図(a)から(b)の状態に示すように、
カートリッジホルダ31と磁界印加手段ホルダ71は平行に
下降していく。
この動作により、第23図(b)の状態に示すように、
カートリッジ1が有する位置決め穴6とシャーシ78に設
けられている位置決めピン82とが嵌合し、カートリッジ
1が装着される。
さらにスライダ74が矢印L方向に移動すると、第22図
(b)から(c)の状態に示すように、カートリッジホ
ルダ支持ピン34はカートリッジホルダ用カム溝75のカー
トリッジ挿入方向平行な平行溝部に案内される。このた
め、カートリッジホルダ支持ピン34の支持高さは変わら
ない。すなわち、カートリッジホルダ31に保持されたカ
ートリッジ1の位置高さは変化しない。
一方、磁界印加手段ホルダピン73は、磁界印加手段用
カム溝76の傾斜溝部に案内されるため、第22図(b)か
ら(c)の状態に示すように、磁界印加手段ホルダピン
73の支持高さはさらに下降する。
そして、第23図(c)に示すように、磁界印加手段ホ
ルダ71に保持された電磁石70はカートリッジ1の磁界印
加手段用開口7に入り込み、磁界印加手段ホルダ71のス
ペーサ部72がカートリッジホルダ31に当接し、磁界印加
手段ホルダ71の下降は停止する。
このとき、スライダ74には、ばね84による付勢力が作
用しているため、スライダ74の磁界印加手段用カム溝76
の傾斜溝部は、磁界印加手段ホルダピン73に、磁界印加
手段ホルダ71が下降するように力を作用させる。この力
により、磁界印加手段ホルダ71はスペーサ部72を介して
カートリッジホルダ31を押圧する。そして、磁界印加手
段ホルダ71はスライダ74の磁界印加手段用カム溝76によ
り押圧されるため、磁界印加手段ホルダ71はカートリッ
ジホルダ31を押圧した状態で、がたを発生することなく
保持される。
したがって、カートリッジ1は装着された状態でがた
つかず、また電磁石20はスペーサ部72により位置決めさ
れた設定位置でがたつくことなく保持される。
上記とは反対に、カートリッジ1の排出時には、スラ
イダ74をカートリッジ1の挿入方向と同方向である矢印
E方向に移動させる。
これにより、装着時とは逆に、第23図(c)から
(b)の状態に示すように、まず電磁石70がカートリッ
ジ1の磁界印加手段用開口7から出され、第23図(b)
から(a)の状態に示すように、カートリッジホルダ31
と磁界印加手段ホルダ71とが平行に上昇する。そして、
カートリッジホルダ31と磁界印加手段ホルダ71とが、カ
ートリッジ1の挿入待機時の高さまで上昇すると、第22
図(a)に示すように、カートリッジホルダ支持ピン34
と磁界印加手段ホルダピン73は、それぞれスライダ74の
カートリッジホルダ用カム溝75、磁界印加手段用カム溝
76のカートリッジ1の挿入方向と平行な平行溝部に案内
される。
さらにスライダ74の矢印E方向に移動させると、スラ
イダ74はストッパ26に当接し、スライダ74の移動は停止
する。このとき、スライダ74のトリガーレバー当接部79
はトリガーレバー35よりもカートリッジ1の挿入方向に
対して奥側にある。また、トリガーレバー35はばね47に
より矢印A方向に付勢されているため、カートリッジ1
の挿入待機時の状態と同様な状態となっている。
スライダ74がストッパ26に当接した後に、スライダ74
を移動させていた力を取除くと、スライダ74はねじりコ
イルばね84により矢印L方向に付勢されているため、矢
印L方向に移動する。そして、前述したように、トリガ
ーレバー35はカートリッジ1の挿入待機時の状態に復帰
しているので、トリガーレバー35のスライダ当接部45と
スライダ74のトリガーレバー当接部79とが当接し、スラ
イダ74の移動は停止する。
これによりカートリッジ1の挿入待機時の状態とな
る。
なお、カートリッジ1は前述のシャッタ開閉機構で述
べたように、係合ピン38の復帰力により排出される。
以上説明したように、本実施例によればカートリッジ
1の挿入待機時において、カートリッジホルダ31と磁界
印加手段としての電磁石70とを平行に保持するととも
に、カートリッジ1の装着時において、カートリッジホ
ルダ31と電磁石70を平行に移動させることができるの
で、ディスク装置の薄形化が図れる。
また、カートリッジ1の装着後に電磁石70がカートリ
ッジ1の内側に挿入でき、電磁石70がカートリッジ1か
ら出た後に、カートリッジ1が排出できるので、カート
リッジ1の装着,排出に電磁石70により、光磁気ディス
ク2を傷つけることはない。
さらに、カートリッジ1と電磁石70の装着,排出の動
作が1つのスライダ74により可能となるとともに、スラ
イダ74を付勢するねじりコイルばね84のみでカートリッ
ジ1と電磁石70とをがたなく位置決めできるので、装着
機構の小形化および簡略化が図れる。
〔発明の効果〕
以上、説明したように、本発明による誤挿入防止機構
によれば、シャッタ開閉機構の構成を変えることなく、
カートリッジの誤挿入が防止できる。すなわち、シャッ
タ開閉機構と誤挿入防止機構とを兼用できるため、ディ
スク装置の構成を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による装着機構の一実施例の分解斜視
図、第2図は通称86mm光ディスクカートリッジの構成を
示す平面図、第3図は3.5インチフレキシブル磁気ディ
スクカートリッジの構成を示す平面図、第4図は本発明
によるシャッタ開閉機構の一実施例を示す分解斜視図、
第5図は第4図に記載される実施例の構成を示す平面
図、第6図は第5図に記載のI−I線断面図、第7図は
第5図に記載のII−II線断面図、第8図は係合ピンの初
期位置を示す平面図、第9図はカートリッジを正規挿入
方向で挿入した場合のトリガーレバーの動作状態を示す
平面図、第10図はカートリッジを前と後とを逆にして挿
入した場合のトリガーレバーの動作状態を示す平面図、
第11図はシャッタ開閉動作を示す平面図、第12図は係合
ピンの位置に対するリンク機構の変化状態を示す平面
図、第13図,第14図は通称86mm光ディスクカートリッジ
の挿入方向を示す平面図、第15図,第16図は3.5インチ
フレキシブル磁気ディスクカートリッジの挿入方向を示
す平面図、第17図は肩切欠き部を挿入方向先端左側にし
て通称86mm光ディスクカートリッジを挿入した状態を示
す平面図、第18図は切欠きを挿入方向先端右側にして通
称86mm光ディスクカートリッジを挿入した状態を示す平
面図、第19図は肩切欠き部を挿入方向後端左側にして通
称86mm光ディスクカートリッジを挿入した状態を示す平
面図、第20図は肩切欠き部を挿入方向先端左側にして3.
5インチフレキシブル磁気ディスクカートリッジを挿入
した状態を示す平面図、第21図は装着機構の一実施例の
構成を示す平面図、第22図はスライダの動作を示す側面
図、第23図はカートリッジと磁界印加手段の両方の装着
動作を示す説明図である。 1……カートリッジ、4……肩切欠き部、9……シャッ
タ、10……凹部、31……カートリッジホルダ、32……リ
ンク機構、35……トリガーレバー、38……係合ピン、39
……案内溝、41……平行溝部、50……終点、55……初期
位置、70……電磁石、71……磁界印加手段ホルダ、72…
…スペーサ部、74……スライダ、78……シャーシ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−22265(JP,A) 特開 昭58−102370(JP,A) 実開 昭61−132555(JP,U) 実開 昭60−127660(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 17/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ヘッド用開口、ディスククランプ用開口
    等を覆うシャッタが設けられるとともに、カートリッジ
    の挿入方向先端部かつシャッタ開方向側に肩切欠き部が
    設けられた光ディスクカートリッジに対し、該カートリ
    ッジにディスクを収納した状態、記録・再生を行なうデ
    ィスク装置において、前記カートリッジを挿入したとき
    に前記シャッタと係合する係合手段のカートリッジ挿入
    待機時の位置である初期位置を、表と裏とを逆にして前
    記カートリッジを挿入した場合に前記肩切欠き部と前記
    係合手段とが係合する位置に設定したことを特徴とする
    ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記初期位置を、前記係合手段を案内する
    案内溝により設定したことを特徴とする請求項1のディ
    スク装置。
  3. 【請求項3】光ヘッド用開口、ディスククランプ用開口
    等を覆うシャッタが設けられた光ディスクカートリッジ
    に対し、該カートリッジにディスクを収納した状態で、
    記録・再生を行なうディスク装置において、 前記カートリッジを挿入したときに前記シャッタと係合
    する係合手段の挿入方向奥側の停止位置である終点を、
    前記係合手段を案内する案内溝により設定し、 正規挿入方向で前記カートリッジを挿入した場合には前
    記係合手段がカートリッジのシャッタに係合しシャッタ
    を開き、前記カートリッジが装着開始手段を動作でき、 前後を逆にして前記カートリッジを挿入した場合には前
    記カートリッジが前記装着開始手段を動作できない位置
    に前記装着開始手段を設定した ことを特徴とするディスク装置。
  4. 【請求項4】カートリッジ内部にディスクを収納した状
    態で記録・再生を行なうディスク装置において、 正規挿入方向以外でのカートリッジの挿入を阻止する誤
    挿入防止手段を設けるとともに、 カートリッジの装着を開始させる装着開始手段を、前記
    カートリッジに当接するカートリッジ当接部と、前記カ
    ートリッジを保持するカートリッジホルダに当接するカ
    ートリッジホルダ当接部と、カートリッジの装着動作を
    行なう移動体と当接する移動体当接部で構成し、 カートリッジの挿入待機時においては、前記移動体は前
    記移動体当接部に当接し、前記カートリッジホルダ当接
    部は前記カートリッジホルダに当接することで移動体の
    移動を阻止するとともに、前記カートリッジ当接部の位
    置決めをし、 前記カートリッジを正規挿入方向で挿入した場合には、
    前記カートリッジを挿入したときに前記シャッタと係合
    する前記係合手段がカートリッジのシャッタに係合しシ
    ャッタを開き、前記カートリッジの挿入方向先端面を前
    記カートリッジ当接部に当接させることにより、前記装
    着開始手段の前記移動体当接部を変位させることにより
    前記移動体を移動可能な状態とし、 誤挿入時においては、前記誤挿入防止手段によりカート
    リッジの挿入を阻止され、カートリッジの挿入方向先端
    面は前記カートリッジ当接部に当接できない ことを特徴とするディスク装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の誤挿入防止手段として、光
    ヘッド用開口、ディスククランプ用開口等を覆うシャッ
    タが設けられるとともに、カートリッジの挿入方向先端
    部かつシャッタ開方向側に肩切欠き部が設けられた光デ
    ィスクカートリッジであって、前記カートリッジを挿入
    したときに前記シャッタと係合する係合手段のカートリ
    ッジ挿入待機時の位置である初期位置を、表と裏とを逆
    にして前記カートリッジを挿入した場合に前記肩切欠き
    部と前記係合手段とが係合する位置に設定したことを特
    徴とするディスク装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の前記初期位置を、前記係合
    手段を案内する案内溝により設定したことを特徴とする
    ディスク装置。
  7. 【請求項7】請求項4記載の誤挿入防止手段として、光
    ヘッド用開口、ディスククランプ用開口等を覆うシャッ
    タが設けられたカートリッジを挿入したときに前記シャ
    ッタと係合する係合手段の挿入方向奥側の停止位置であ
    る終点を、前記係合手段を案内する案内溝により設定
    し、 正規挿入方向で前記カートリッジを挿入した場合には前
    記係合手段がカートリッジのシャッタに係合しシャッタ
    を開き、前記カートリッジが装着開始手段を動作でき、 前後を逆にして前記カートリッジを挿入した場合には前
    記カートリッジが前記装着開始手段を動作できない位置
    に前記装着開始手段を設定した ことを特徴とするディスク装置。
JP1016103A 1989-01-27 1989-01-27 ディスク装置 Expired - Lifetime JP2928524B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1016103A JP2928524B2 (ja) 1989-01-27 1989-01-27 ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1016103A JP2928524B2 (ja) 1989-01-27 1989-01-27 ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02198059A JPH02198059A (ja) 1990-08-06
JP2928524B2 true JP2928524B2 (ja) 1999-08-03

Family

ID=11907182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1016103A Expired - Lifetime JP2928524B2 (ja) 1989-01-27 1989-01-27 ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2928524B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6205105B1 (en) * 1997-08-06 2001-03-20 Hitachi, Ltd. Disk cartridge and disk cartridge apparatus
US6560057B1 (en) 1999-04-30 2003-05-06 International Business Machines Corporation Head positioning system for a disk drive during a power down condition

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02198059A (ja) 1990-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5144508A (en) Disc cartridge loading device
US4964005A (en) Information recording/reproducing apparatus having swingate levers for opening and closing shutter of cartridge in response to insertion and ejection of cartridge
JP2928524B2 (ja) ディスク装置
EP0606911B1 (en) An Information recording/reproducing device
US4835638A (en) Disk cartridge loading and ejecting mechanism in recording/reproducing apparatus
US4994930A (en) Mechanism for actuating a protective shutter provided on a cartridge accommodating a disk
JPH0322662B2 (ja)
US5883871A (en) Information recording/reproduction apparatus with shutter opening/closing mechanism on upper surface of cartridge holder
JP3105026B2 (ja) ディスクカートリッジのシャッタ開閉機構
US6205105B1 (en) Disk cartridge and disk cartridge apparatus
JP3105198B2 (ja) ディスクカートリッジのシャッタ開閉機構
US6522621B1 (en) Disc cassette
JPH0433586Y2 (ja)
JP2892702B2 (ja) シャッタ開閉機構
JP2779230B2 (ja) ケース装着・排出機構
JPH05282762A (ja) カートリッジ挿入口のドア開閉装置
JPH11144356A (ja) ディスクカートリッジおよびディスク装置
JPH0896465A (ja) ディスク装置のカートリッジ排出機構
JPH045096Y2 (ja)
JP2625075B2 (ja) ディスク装置
JP3325412B2 (ja) 記録/再生装置
JP2521402B2 (ja) ディスク装置
JP3733855B2 (ja) 記録媒体装着装置
JP3002465B2 (ja) ディスクカ―トリッジ
JPH0773561A (ja) ディスクカートリッジの装填装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080514

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 10