JPH06194742A - 絞り装置 - Google Patents

絞り装置

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Publication number
JPH06194742A
JPH06194742A JP35714392A JP35714392A JPH06194742A JP H06194742 A JPH06194742 A JP H06194742A JP 35714392 A JP35714392 A JP 35714392A JP 35714392 A JP35714392 A JP 35714392A JP H06194742 A JPH06194742 A JP H06194742A
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JP
Japan
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diaphragm
diaphragm plates
slit
pair
optical path
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Pending
Application number
JP35714392A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Masuzaki
隆史 升崎
Hirokazu Misoka
博和 三十日
Hiroyuki Tsujino
浩之 辻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP35714392A priority Critical patent/JPH06194742A/ja
Publication of JPH06194742A publication Critical patent/JPH06194742A/ja
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  • Variable Magnification In Projection-Type Copying Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 絞り装置周辺の構成とその制御の簡略化を図
ることを目的とする。 【構成】 回転円盤266が図示する位置にある時に
は、一対の絞り板261,262は、近接状態にあり向
かい合う端部267,端部268をその曲げ加工部の稜
線が一致するよう重なり合わせている。よって、この状
態では、変倍光学系からドラムに到る光路は、絞り板2
61,262にて遮断される。この近接状態から回転円
盤266が時計回りに回転すると、絞り板261,26
2はそれぞれ上下に移動する。よって、回転前には重な
り合っていた端部267,268は離間し、絞り板26
1,262は両端部の間に光路におけるスリットを形成
する。この際、スリットの開口量が倍率に応じて定めた
開口量となるまで絞り板261,262を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿上の画像を記録材
に変倍して複写する複写装置に設けられ、その光量を調
整する絞り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複写装置は、例えば特開
平2−137837号に見られるように、記録材の手前
で変倍光学系からの光路を遮断するシャッター板を回転
駆動するシャッター装置を備える。そして、このシャッ
ター装置による光路の遮断・解放を通して、記録材への
変倍画像の結像(露光)を行なっている。この場合、光
源ランプの光量が安定するまでシャッター装置を閉状態
とすることで、光源ランプの点灯時の光量のバラツキや
残光の露光に及ぼす悪影響を回避している。また、上記
公報に見られるように、記録材はドラムに巻き付けてセ
ットされるので記録材先端と後端とは近接する。よっ
て、記録材先端と後端における二重露光を回避する上か
らも、シャッター装置が不可欠である。
【0003】なお、この変倍光学系は、当該光学系を構
成する光学要素の少なくとも一つを、倍率変更や画像の
走査のために移動可能に備え、結像用のレンズと原稿ま
での光路長もしくはレンズから記録材までの光路長を変
更する構成を備える。
【0004】また、原稿上の像を変倍して記録材上に露
光するに当たってはその倍率に応じた光量(露光量)を
調整する必要がある。この際、原稿を走査して得られる
原稿上の画像は原稿の幅に亘るものであることから、上
記複写装置には、スリット状に開口する一対の絞り板を
備えその開口量を倍率に応じて調整する絞り装置が、上
記シャッター装置と記録材との間における光路に設けら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した複写装置で
は、原稿上の像を変倍して記録材上に露光する際、露光
量を確保するために絞り装置におけるスリットの開口量
が所定の値となるまで待機し、その後、シャッター装置
を開状態に駆動する必要があった。このシャッター装置
と絞り装置は個別に構成され別個の駆動機器を有するこ
とから、シャッター装置の駆動タイミングを絞り装置の
駆動状況に応じて調整する必要があり制御が煩雑であっ
た。具体的には、絞り装置が開方向に駆動してからの経
過時間を計時し、シャッター装置を駆動する必要があ
る。
【0006】また、絞り装置とシャッター装置とを個別
に構成し、記録材を巻きつけたドラムの手前に両装置を
組み込む必要がある。このため、絞り装置周辺の構成が
複雑化するばかりか、複写装置に両装置の設置スペース
を必要とし複写装置の小型化を阻害していた。更には、
部品点数,組み付け工数の増大を招いていた。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、絞り装置周辺の構成とその制御の簡略化を図るこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の採用した手段は、原稿を走査して得られた
原稿上の像を指示された倍率に応じて変倍し記録材上に
結像する変倍光学系を有する複写装置に設けられ、前記
記録材の手前で前記変倍光学系からの光路における光量
を調整する絞り装置であって、前記記録材の手前に設け
られ、離間状態にあっては前記光路に対してスリット状
に開口し近接状態にあっては該一対の絞り板の向かい合
う端部が重なり合うよう、近接・離間に駆動し対向する
一対の絞り板と、前記一対の絞り板を近接・離間駆動す
る駆動手段と、前記一対の絞り板におけるスリット状の
開口の開口量を、前記指示された倍率に応じて算出する
開口量算出手段と、前記駆動手段を制御して、前記近接
状態にある前記一対の絞り板を前記算出された開口量と
なるまで所定の離間タイミングで離間駆動するととも
に、前記離間状態にある前記一対の絞り板を前記近接状
態となるまで所定の近接タイミングで近接駆動する制御
手段と、を備えることをその要旨とする。
【0009】
【作用】以上のように構成された本発明の絞り装置は、
対向する一対の絞り板をその向かい合う端部が重なり合
うよう近接状態にすることで、変倍光学系からの光をこ
の一対の絞り板で遮る。このように光を遮るに当たっ
て、一対の絞り板はその向かい合う端部を重なり合わせ
ているので、この一対の絞り板からはその下流の記録材
に向けて光を透過させない。
【0010】また、対向する一対の絞り板を変倍光学系
からの光路に対してスリット状に開口する離間状態とす
ることで、離間状態に推移する瞬間から変倍光学系から
の光を記録材に導入するとともに、変倍光学系からの光
路における光量をスリット状の開口の開口量に応じたも
のとする。この際、スリット状の開口の開口量を指示さ
れた倍率に応じて開口量算出手段の算出したものとする
ことで、この絞り装置は、スリット状の開口を通過する
光量を倍率に応じた光量とし、絞り機能を果たす。しか
も、離間状態にある間に亘っては、変倍光学系からの光
を記録材に導入し続ける。
【0011】一対の絞り板は、制御手段による駆動手段
の制御を介して、所定の離間タイミングで上記近接状態
から離間状態に離間駆動し、その際、開口量算出手段の
算出した開口量となるまでスリット状に開口する。一
方、所定の近接タイミングで離間状態から上記近接状態
に近接駆動する。よって、上述したように絞り機能を果
たすとともに、一対の絞り板を近接状態と離間状態とに
切換駆動することで変倍光学系からの光路における光の
遮断・導入を行ない、シャッターとしての機能も果た
す。この結果、シャッター装置を別個に設ける必要がな
い。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、実施例の絞り装置を有するスリット露
光式複写カメラ20(以下、単に複写カメラ20とい
う)の正面および側面からみた全体構成を示す説明図で
ある。
【0013】図示するように、この複写カメラ20は、
電子制御装置30などを収納したベース本体40と、ベ
ース本体40上に組み付けられて原稿架50を水平方向
に搬送する機構を組み込んだ原稿架移動ユニット100
と、原稿架移動ユニット100の上方に一体に組み立て
られた光学ユニット200およびドラムユニット300
とから構成されている。ドラムユニット300には、記
録材の一種であるロール状の感材を収納した2台のマガ
ジンA,Bがマウント可能であり、更に露光の完了した
感材を回収する回収箱305が取り付け可能である。マ
ガジンA,Bは、同一のものであるが、ここでは、上側
にマウントされたマガジンを上側マガジンA、下側にマ
ウントされたマガジンを下側マガジンBと呼ぶものとす
る。
【0014】次に、各部の構成について簡略に説明す
る。原稿架移動ユニット100は、原稿架50の水平方
向への搬送を、ステッピングモータ102を動力源とし
て行なうものであり、図示しない搬送レール上に摺動自
在に保持された原稿架50を、搬送ベルト110を用い
て搬送する。原稿架50は、原稿を載置する透明ガラス
が嵌め込まれた下枠52と、この下枠52から左右2本
のガススプリング53により支承され同じく透明ガラス
が嵌め込まれた上枠55とから構成されている。複写さ
れる原稿は、上枠55を上方に開いた状態で下枠52の
ガラス板上に載置され、上枠55を閉めた状態で複写可
能な状態となる。
【0015】原稿架移動ユニット100の枠体上部に
は、操作パネル60が配置されている。この操作パネル
60の形状およびキーの配置を図2に示す。操作パネル
60には、上部から、16文字×4行の表示を行なう表
示パネル62、操作モードの設定を行なうモードキー6
4、光量等を入力するメモリキー66、上側マガジンA
を用いるか下側マガジンBを用いるかを排他的に選択す
るAキー70およびBキー72、光量の表示を行なう2
桁の光量表示パネル74、露光を行なう光源として反射
光源を用いるか透過光源を用いるかを選択する反射光源
キー76および透過光源キー78、複写倍率を表示する
4桁の倍率表示パネル80、倍率の指定を行なうことを
指示するパーセントキー82、感材の長さを表示する4
桁の感材長表示パネル84、感材の長さの指定を行なう
ことを指示する感材長設定キー86、数値の指定を行な
うテンキー88、小数点の入力を行なうポイントキー9
0、入力中の数値をクリアするクリアキー92、露光動
作の開始を指示するスタートキー94、動作をリセット
するリセットキー96が備えられている。
【0016】これら操作パネル60に設けられたキーの
うち、排他的に選択されるものについては、選択された
状態を表示するLEDが設けられている。Aキー70,
Bキー72の隣には、マガジンの選択状態を示すLED
70A,LED72Aが設けられており、反射光源キー
76,透過光源キー78の上部には、LED76A,L
ED78Aが設けられている。なお、倍率表示パネル8
0もしくは感材長表示パネル84は、パーセントキー8
2もしくは感材長設定キー86を押したとき、対応する
側のパネルに表示されている数値の点滅を開始し、いず
れの指定を行なえる状態であるかを明示する。表示の点
滅は、テンキー88を用いて数値の入力を開始すると、
停止する。
【0017】次に、光学ユニット200の構造について
説明する。光学ユニット200は、原稿から得られる光
学像を、ドラムユニット300に設けられたドラム31
0に静電吸着された感材上に変倍して結像させるための
ものである。光学ユニット200の光学系は、結像用の
レンズ202を中心に変倍光学系として構成され、反射
光源用の第1ランプユニット204と、透過光源用の第
2ランプユニット206と、原稿からの光をレンズ20
2まで導く第1,第2,第3ミラー211,212,2
13と、レンズ202を通過した光を感材まで導く第
4,第5,第6,第7ミラー214,215,216,
217、から構成されている。このうち、第3,第4,
第7ミラー213,214,217は、光学ユニット2
00に固定されている。一方、第1,第2ミラー21
1,212は、昇降可能な物側移動ミラーユニット22
0に組み込まれており、第5,第6ミラー215,21
6は、同じく昇降可能な像側移動ミラーユニット230
に組み込まれている。
【0018】物側移動ミラーユニット220と像側移動
ミラーユニット230とは、互いに独立に昇降可能であ
り、その昇降位置により、原稿からレンズ202までの
光学的な距離(物体距離)Xもしくはレンズ202から
ドラム310表面までの光学的な距離(像距離)Yを定
める。両距離X,Yが、レンズ202の焦点距離Fに対
して、 1/F=1/X+1/Y … (1) の関係を満たせば、原稿の光学像は、ドラム310の表
面に結像し、その時の倍率は、Y/Xとなる。従って、
物側移動ミラーユニット220と像側移動ミラーユニッ
ト230とを、指定された倍率に従い、式(1)の関係
を満たすように移動すれば、ドラム310表面に静電吸
着された感材上に、指定倍率の像を得ることができる。
物側移動ミラーユニット220および像側移動ミラーユ
ニット230の位置の制御は、後述する電子制御装置3
0により行なわれる。
【0019】実施例の複写カメラ20は、スリット露光
式のものなので、光学的な倍率は、原稿の幅方向につい
てのみ意味を持つ。原稿の長さ方向の倍率は、原稿架5
0の搬送速度とドラム310の周速度との比により定ま
る。従って、電子制御装置30は、操作パネル60から
入力された倍率に従い、両ミラーユニット220,23
0の位置の制御を行なった後、露光時には、原稿架50
とドラム310の速度比の制御も行なう。実際には、ド
ラム310の回転速度は一定とし、原稿架50の搬送速
度を可変している。
【0020】光学ユニット200の機構的な構造、およ
び物側移動ミラーユニット220,像側移動ミラーユニ
ット230を昇降する機構について、図3,図4,図5
を用いて説明する。図3は、光学ユニット200の要部
を側面から示す図であり、図4は、像側移動ミラーユニ
ット230を昇降する機構を正面から示す図であり、図
5は図4におけるA−A矢視図である。
【0021】光学ユニット200は、図3,図4に示す
ように、複写カメラ20全体のフレームの内部に、独自
の左右の側板240,241,天板243,底板244
からなるフレームを備える。この天板243と底板24
4との間には、物側移動ミラーユニット220及び像側
移動ミラーユニット230が昇降自在に組み付けられて
いる。
【0022】図5に示すように、像側移動ミラーユニッ
ト230は、第5ミラー215,第6ミラー216をミ
ラー両端のミラーケース232,233に取り付けて収
納しており、このミラーケース232,233は、ミラ
ーホルダ235に固定されている。更に、このミラーホ
ルダ235は、支持部材236を介して昇降体237に
固定されている。同様に、物側移動ミラーユニット22
0は、第1ミラー211,第2ミラー212をミラー両
端のミラーケース222に取り付けて収納しており(図
3参照)、このミラーケース222は、ミラーホルダ2
25に固定されている。更に、このミラーホルダ225
は、支持部材226を介して昇降体227に固定されて
いる。
【0023】次に、像側移動ミラーユニット230を例
に取り、この昇降体227,237周辺の構成について
詳細に説明する。なお、図示しないが、物側移動ミラー
ユニット220の支持構造および各ガイド軸等の構成も
同様である。
【0024】光学ユニット200の天板243と底板2
44との間には、図4に示すように、像側移動ミラーユ
ニット230を案内するためのメインガイド軸247
と、像側移動ミラーユニット230を昇降移動させるた
めのボールネジ246と、メインガイド軸247回りの
像側移動ミラーユニット230の回転を規制するための
サブガイド軸248が架設されている。
【0025】このメインガイド軸247は、天板243
と底板244との間に架設されるに当たって、その軸心
が像側移動ミラーユニット230の移動軌跡である鉛直
方向と一致するよう調整されている。また、ボールネジ
246は、その軸心がメインガイド軸247とほぼ一致
するよう調整して架設されている。更に、このボールネ
ジ246は、図4に示すように、光学ユニット200の
左右の側板240,241の中央に配置されているレン
ズ202との干渉を避ける上で、メインガイド軸247
側にオフセットして設けられている。しかも、このボー
ルネジ246を介したミラーホルダ235への駆動力の
伝達ができるだけメインガイド軸247の近くでなされ
るよう、ボールネジ246とメインガイド軸247との
間隔lは、約50mmとされている。
【0026】なお、メインガイド軸247とボールネジ
246とはその軸心がほぼ一致して設けられているの
で、図3においては、ボールネジ246についてはその
一部のみ描かれている。そして、サブガイド軸248は
図示が省略されている。また、物側移動ミラーユニット
220にあっては、ボールネジ245のみ図示されてい
る。
【0027】昇降体237には、ガイドブシュ237
A,237Bが、間隔Lを隔てて昇降体237の上端及
び下端に、それぞれ嵌合・固定されている。この両ガイ
ドブシュ237A,237Bは、メインガイド軸247
と嵌合しその外周に沿って円滑に且つガタなく摺動す
る。従って、この昇降体237におけるガイドブシュ2
37A,237Bをメインガイド軸247にそれぞれ嵌
合することにより、像側移動ミラーユニット230は、
図4,図5に示すように、昇降体237を介してメイン
ガイド軸247に片持ちの状態で、メインガイド軸24
7に沿って昇降自在に支持されることになる。つまり、
像側移動ミラーユニット230は、片持ちの状態でメイ
ンガイド軸247に沿って案内されることになる。
【0028】また、支持部材236には、ミラーホルダ
235に向けたネジの送り量によりミラーホルダ235
の昇降体237に対する角度調整を行なう調整ネジ23
6Aが設けられている。よって、この調整ネジ236A
により、像側移動ミラーユニット230におけるミラー
ホルダ235の水平方向に対する調整が行なわれる。つ
まり、ミラーホルダ235に所定の位置関係(両ミラー
が直交する位置関係)で固定された像側移動ミラーユニ
ット230の第5ミラー215,第6ミラー216や物
側移動ミラーユニット220の第1ミラー211,第2
ミラー212等により、図3中に示す光路Kを得られる
よう調整される。
【0029】更に、ミラーホルダ235には、メインガ
イド軸247回りの像側移動ミラーユニット230の回
転を規制するためのサブガイド軸248と係合するガイ
ド部材239が取り付けられている。このサブガイド軸
248とガイド部材239とは、図5に示すように、左
右方向には遊びを許した形態で係合されているに過ぎな
いが、このように係合することで、メインガイド軸24
7回りの像側移動ミラーユニット230の回転は、確実
に規制される。従って、このサブガイド軸248は、メ
インガイド軸247やボールネジ246等に対する高い
平行度が要求されない。
【0030】ボールネジ246は、天板243の上部に
突き出た軸端にプーリ254が取り付けられており、駆
動ベルト255を介して、像側移動ミラーユニット昇降
用の駆動モータ256に結合されている。従って、駆動
モータ256の回転は、駆動ベルト255およびプーリ
254を介してボールネジ246に伝達される。そし
て、ボールネジ246が回転すると、昇降体237に固
定して設けられたボールナット238との組合わせによ
り、上下方向に変換されて昇降体237に伝達される。
よって、メインガイド軸247に片持ち支持された像側
移動ミラーユニット230は、昇降体237を介して、
既述したようにメインガイド軸247に沿って上下方向
に円滑に且つメインガイド軸247に対する第5ミラー
215,第6ミラー216の姿勢を維持したまま昇降す
る。しかも、この際、サブガイド軸248により、メイ
ンガイド軸247回りに回転しない。なお、物側移動ミ
ラーユニット220についても同様に、駆動モータ25
2の回転は、駆動ベルト251,プーリ250,ボール
ネジ245,ボールナット等により物側移動ミラーユニ
ット220に伝達され、物側移動ミラーユニット220
は、昇降体227を介してメインガイド軸に沿って上下
方向に昇降する。この両ミラーユニットは、独自に昇降
移動される。
【0031】光学ユニット200は、図1,図3に示す
ように、上記した変倍光学系の他に、ドラム310の手
前に絞り装置260を備える。この絞り装置260は、
それぞれ上下に駆動して近接・離間する一対の絞り板2
61,262を備える。この一対の絞り板261,26
2は、光路Kを阻害しない開口窓263を有するフレー
ム264に後述するように組み付けられている。そし
て、この一対の絞り板261,262を近接・離間する
ことで、ドラム310に吸着された感材の手前で、変倍
光学系からドラム310に到る光路Kにおける光量を調
整するとともに、当該光路における光の遮断・導入を行
なう。なお、このフレーム264の開口窓263は、ド
ラム310の幅に亘って開口されている。
【0032】次に、この絞り装置260の詳細な構成に
ついて、図6,図7および図8を用いて説明する。図6
は絞り装置260をドラム310から見た概略正面図で
あり、図7は図6におけるI−I線断面図である。ま
た、図8は図6におけるII−II線断面図である。
【0033】図6に示すように、絞り装置260は、光
学ユニット200における左右の側板240,241の
間に開口窓263を有するフレーム264を固定して備
え、この開口窓263と対向して一対の絞り板261,
262を備える。各絞り板261,262は、板材をプ
レス加工して形成されその表面は黒色に着色されてい
る。そして、図示するように開口窓263を塞ぐに十分
な長さを有し、その両端は左右の回転円盤265,26
6に係合されている。また、各絞り板261,262
は、図7に示すように、それぞれ逆方向に曲げ加工され
た端部267,268を備える。
【0034】図7,図8に示すように、回転円盤266
は、フレーム264に嵌合・固定される支持ピン270
の先端軸部271に、この支持ピン270を貫通するボ
ルト272とナットを用いて組み付けられる。この支持
ピン270は、先端軸部271に回転円盤266が組み
付けられたとき、その先端面が回転円盤266の端面か
ら僅かに(約0.1mm)突出するよう、また回転円盤
266が自在に回転するよう形成されている。よって、
回転円盤266は、先端軸部271において自在に回転
可能となる。なお、回転円盤265についても同様であ
る。
【0035】この回転円盤265,回転円盤266の各
端面には、その中心から等間隔にスペーサ273,27
4が嵌合・固定されている。そして、図8に示すよう
に、各スペーサ273,274に各絞り板261,26
2の両端を固定することで、各円盤と各絞り板が係合さ
れている。このスペーサ273は、スペーサ274に対
して、絞り板262の板厚分だけその高さが低く形成さ
れている。よって、各絞り板261,262をそれぞれ
スペーサ273,274の上記突起に嵌め込み固定する
と、図7に示すように、各絞り板261,262は、絞
り板261の内側面と絞り板262の外側面を各端部の
曲げ加工部の稜線で一致させ、向かい合う端部267,
268を重ね合わせる。
【0036】また、各スペーサ273,274は、絞り
板が固定される側にこの絞り板から僅かに(約0.1m
m)突出する突起を備える。よって、各スペーサ27
3,274は、各絞り板261,262の穴に対して回
転可能となる。
【0037】回転円盤266の裏面には、図8に示すよ
うに、後述するステッピングモータの駆動力を受ける駒
275がスペーサ274と共締め・固定されている。一
方、図6に示すように、フレーム264の上端板部27
6と下端板部277との間には、ベアリング278,2
79でその両端を回転自在に軸支されたシャフト280
が設けられている。このシャフト280の外周に設けら
れた送りネジ部にはその回転により上下動する駆動ブロ
ック281が螺合されている。そして、この駆動ブロッ
ク281と上記した駒275は、駆動ブロック281の
二股部に駒275を組み込んで係合されている。なお、
シャフト280の上端に取り付けたE形止め輪により、
シャフト280の抜け落ちが回避されている。
【0038】このシャフト280は、その下端に取り付
けられた従動プーリ282,駆動ベルト283および駆
動プーリ284を介して、1対1の伝達比でステッピン
グモータ285と結合されている。従って、このステッ
ピングモータ285が回転すると、その回転は上記プー
リおよび駆動ベルトを介してシャフト280に伝達され
る。そして、シャフト280の回転が駆動ブロック28
1により上下動に変換され、この上下動を受ける駒27
5は、支持ピン270を中心に押し下げられたり押し上
げられたりする。よって、ステッピングモータ285が
回転すると、この駒275等を介して回転円盤266に
回転駆動力が伝達される。なお、ステッピングモータ2
85の回転軸の一端には、回転軸と一体となって回転す
る回転翼286が設けられており、側板240には、こ
の回転翼286によりモータの原点を検出する光透過型
の光センサであるモータ原点検出センサ287が設けら
れている。
【0039】更に、図6,図7に示すように、回転円盤
265,266の裏面には、コの字状の断面形状の回転
伝達腕288が、一方の回転円盤の回転を他方の回転円
盤に伝達できるよう、両回転円盤に亘って係合されてい
る。よって、既述したように、ステッピングモータ28
5の回転が回転円盤266に伝達されると、回転伝達腕
288を介して回転円盤265および回転円盤266が
同方向に回転する。
【0040】ここで、回転円盤265,266が回転し
たときの様子について、図7に加え回転円盤266の周
辺の要部斜視図である図9を用いて説明する。この図
7,図9に示すように、回転円盤266が図示する位置
にある時には、一対の絞り板261,262は、近接状
態にあり向かい合う端部267,端部268をその曲げ
加工部の稜線が一致するよう重なり合わせている。よっ
て、この状態では、変倍光学系からドラム310(図3
参照)に到る光路Kは、絞り板261,262にて遮断
される。なお、端部267,端部268がこのように重
なり合い光路Kが遮断されている状態を、説明の便宜
上、絞り板261,262は光路遮断位置にあると表現
する。
【0041】一方、この近接状態から回転円盤266が
図9における時計回りに回転すると、図中に二点鎖線で
示す位置まで、絞り板261,262は、時計回りに回
転しつつそれぞれ上下に移動する。よって、回転前には
重なり合っていた各絞り板の向かい合う端部267,2
68は離間し、絞り板261,262は両端部の間に光
路Kにおけるスリットを形成する。よって、絞り板26
1,262は、端部267,268が離間する瞬間から
光路Kを解放し、変倍光学系からドラム310に光を導
入する。なお、このスリットの開口量の調整については
後述する。
【0042】また、この離間状態から回転円盤266が
反時計回りに回転すれば、絞り板261,262は上記
した近接状態になるため、その時点でドラム310への
光路Kは遮断される。
【0043】回転伝達腕288は、回転円盤266の回
転に伴って同様に上下に移動するが、フレーム264に
固定された光透過型の光センサである絞り板原点検出セ
ンサ289に対しては左右に移動する。この回転伝達腕
288の上端板には、当該センサをオン状態とするため
の切欠290が形成されている。従って、絞り板原点検
出センサ289に対する切欠290の図9における左端
部の左右方向の位置関係により、絞り板原点検出センサ
289はオン・オフする。
【0044】この切欠290は、次のようにしてその幅
およびその位置を決めて形成されている。図7,図9に
示すように絞り板261,262が光路遮断位置にある
時には、切欠290は絞り板原点検出センサ289を遮
らないような位置に形成されており、当該センサをオン
とする。また、この光路遮断位置から回転円盤266が
所定角度だけ図9における時計回りに回転し、図9中に
二点鎖線で示したように回転伝達腕288が絞り板原点
検出センサ289に対して所定量だけ右方に移動したと
きには、切欠290はその左端部にて絞り板原点検出セ
ンサ289を遮り当該センサをオフとする幅で形成され
ている。この回転伝達腕288の移動量と絞り板26
1,絞り板262の上下移動量、即ちスリットの開口量
は一対一で対応することから、切欠290は、絞り板原
点検出センサ289の上記したオン・オフを介して、光
路遮断位置からのスリットの開口量を規制する。本実施
例では、図9に示すように、各絞り板261,262の
端部267,268における曲げ加工部の稜線間間隔S
が10mmとなるよう、切欠290の幅およびその形成
位置が定められている。なお、この時の稜線間間隔(1
0mm)は、基準開口値S0 として、後述のROM32
に記憶されている。
【0045】ここで、上記した絞り板261,262に
より形成されるスリットの開閉速度について説明する。
絞り板261,262の駆動源であるステッピングモー
タ285は、5相のステッピングモータであり、500
パルスで1回転する。また、シャフト280の送りネジ
部は1回転当たり3mmの送り量で螺刻されている。よ
って、3000パルス/秒でステッピングモータ285
を駆動するとシャフト280は1秒間に6回転するの
で、駆動ブロック281は18mm/秒の速度で上下動
する。各絞り板261,262も駆動ブロック281と
同じ速度でそれぞれ上下動するので、絞り板261,2
62で形成されるスリットは36(18×2)mm/秒
の速度で開閉する。つまり、各絞り板261,262
は、ステッピングモータ285のパルス当たり0.00
6mmずつ上下動し、スリットは、ステッピングモータ
285のパルス当たり0.012mm(0.006×
2)開閉する。
【0046】また、絞り板261,262による光路K
の解放・遮断について説明する。各絞り板の端部26
7,268はそれぞれ逆方向に曲げ加工されていること
から、絞り板261,262は、図7,図9に示す光路
遮断位置にあるとき、図10(A)に示すように端部2
67,268を重なり間隔Dをもって重ね合わせてい
る。よって、図10(B)に示すように、絞り板26
1,262がこの重なり間隔Dを越えて離間して始めて
スリットが形成され、光路Kが解放される。本実施例で
は、この重なり間隔Dが4mmとなるよう端部267,
268が曲げ加工されている。なお、既述したようにス
リットは36mm/秒の速度で開閉するので、図10
(A)に示すように光路遮断位置にある絞り板261,
262が離間して図10(B)に示すようにスリットが
開口するまでには、僅か0.11秒(4/36)しか要
しない。
【0047】次に、ドラムユニット300の構成を、図
1に拠って、簡略に説明する。ドラムユニット300
は、上側マガジンAもしくは下側マガジンBに収納され
た感材を引き出し、巻付用搬送機構320により、ドラ
ム310に感材を巻き付ける。感材は、巻付用搬送機構
320の途中に設けられた切断装置330により、操作
パネル60から指定された長さに切断される。ドラム3
10には、高電圧発生装置315(図11参照)から高
電圧が印加されており、感材の搬送速度に応じた回転速
度でドラム310が回転されると、静電吸着作用によ
り、感材はドラム310の表面に先端(送り出し端)か
ら順次吸着し、ドラム310の外周にセットされる。感
材の吸着時には、ドラム310は、図1反時計回りに回
転し、感材の切断、吸着が完了すると、感材の後端(感
材の露光開始端)が露光位置に位置するまで回転して停
止する。なお、ドラム310は、モータ340により、
正逆いずれの方向にも回転可能である。
【0048】露光時には、まず原稿架50が光学ユニッ
ト200の下方に搬送され、初期位置に移動する。原稿
架50を搬送している間に、物側移動ミラーユニット2
20および像側移動ミラーユニット230を、所定の倍
率を実現する位置に移動する。この状態から、ドラム3
10を図1時計回りに一定速度(24mm/秒)で回転
し、同時に原稿架50を設定倍率に基づいて定まる速度
で搬送する。なお、ドラム310および原稿架50の初
期位置は、ドラム310の回転の開始および原稿架50
の搬送の開始においては、回転速度,搬送速度が一定速
度になるまで所定の時間を要するので、この時間の余裕
を見た位置とされている。なお、ドラム310の回転用
を除き、巻付用搬送機構320や排出用搬送機構360
等は、単一のステッピングモータ370(図1には図示
せず)により駆動されている。
【0049】ドラム310の回転により感材の露光開始
端が剥離装置350に至ると、図示しない剥離爪により
ドラム310から剥離され、排出用搬送機構360によ
り、回収箱305へと搬送される。本実施例では、感材
は回収箱305に回収し、他に設置された現像装置によ
り現像するが、自動現像装置をこの複写カメラ20のド
ラムユニット300に連設し、現像まで一体に行なう構
成とすることも差し支えない。
【0050】以上説明した実施例の複写カメラ20のこ
れら各ユニットは、電子制御装置30により管理されて
いる。電子制御装置30は、図11に示すように、論理
演算を実行する周知のCPU31,プログラムやデータ
を予め記憶するROM32,データなどを一時的に記憶
するRAM33,CPU31の動作クロック等を生成す
るクロック回路34等を内蔵し、更に、外界とのインタ
フェースを取るための入出力ポート35,入出力ドライ
バ35A,ステッピングモータコントローラ36などを
備える。これらの各回路は、バス30Aを介して相互に
接続されている。
【0051】入出力ポート35は、入出力ドライバ35
Aを介して第1,第2ランプユニット204,206の
他、外部の種々のセンサ群37や高電圧発生装置315
とのインタフェースを司る回路である。入出力ドライバ
35Aは種々のセンサ群37やランプユニットを駆動す
る。また、このセンサ群37には、既述した絞り板原点
検出センサ289,モータ原点検出センサ287の他、
ドラム310に感材を吸着した時の感材送り出し端のド
ラム310円周における吸着位置を検出する図示しない
送り出し端検出センサ等が含まれる。なお、高電圧発生
装置315へは、当該装置が内蔵するスイッチの開閉信
号が出力される。そして、この開閉信号を受けた高電圧
発生装置315は、その信号に基づきスイッチの開閉を
行ない、ドラム310に高圧の直流電圧を印加する。
【0052】CPU31は、この入出力ポート35を介
して、複写カメラ20の各部の状態を読み込み、また、
必要に応じて、ランプユニットの点灯・消灯を制御す
る。ステッピングモータコントローラ36は、ステッピ
ングモータドライバ38,39を介して、各種モータを
制御する。ステッピングモータドライバ38には、物側
移動ミラーユニット220の駆動モータ252および像
側移動ミラーユニット230の駆動モータ256が接続
されている。また、ステッピングモータドライバ39に
は、原稿架50搬送用のステッピングモータ102、ド
ラム駆動用のモータ340、巻付用搬送機構320など
ドラムユニット300の各部の駆動用のステッピングモ
ータ370、絞り板駆動用のステッピングモータ285
などが接続されている。従って、CPU31は、ステッ
ピングモータコントローラ36を介して、各部モータを
自在に起動・運転・停止することができる。
【0053】次に、この電子制御装置30が実行する露
光処理等について説明する。まず、複写カメラ20の起
動時に一回のみ実行される初期設定制御(ルーチン)に
ついて、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0054】図示するように、このルーチンでは、まず
絞り板原点検出センサ289のセンサ出力を読み込み
(ステップS100)、当該センサがオンであるか否か
を判断する(ステップS105)。ここで、否定判断す
れば絞り板261,262を近接する方向、即ちスリッ
トの閉鎖方向に駆動し(ステップS110)、上記ステ
ップS100に移行する。この場合、ステッピングモー
タ285は、図9における回転円盤266が反時計回り
に回転するよう回転駆動される。このように絞り板を駆
動することで、オフ状態であった絞り板原点検出センサ
289を次のようにしてオン状態にすることができる。
【0055】図9に二点鎖線で示すように、切欠290
の左端部が絞り板原点検出センサ289の下方に位置し
このセンサをオフとしていても、絞り板原点検出センサ
289に対する切欠290の位置関係が不明である。よ
って、図9に実線で示すように、絞り板261,262
を近接方向に駆動すれば、これに伴い回転伝達腕288
は絞り板原点検出センサ289に対して左方向に移動す
る。この回転伝達腕288の移動を継続すれば、絞り板
原点検出センサ289は、切欠290にてオンとなる。
【0056】そして、絞り板原点検出センサ289がオ
ンとなればステップS105にて肯定判断され次のステ
ップS120に移行する。このステップS120では、
絞り板261,262を離間する方向、即ちスリットの
開口方向に駆動する。この場合、ステッピングモータ2
85は、図9における回転円盤266が時計回りに回転
するよう回転駆動される。このように駆動することで、
絞り板261,絞り板262は離間してスリットを形成
する。また、回転伝達腕288は絞り板原点検出センサ
289に対して右方向に移動するので、切欠290によ
りオンであった絞り板原点検出センサ289は切欠29
0の左端部にて遮られてオフとなる。
【0057】その後、絞り板原点検出センサ289のセ
ンサ出力の読込(ステップS130)と、読み込んだセ
ンサ出力がオフであるか否かの判断(ステップS13
5)を行ない、当該センサ出力がオフとなるまで上記ス
テップS120からの処理を繰り返す。よって、ステッ
プS100〜110の繰り返しにより切欠290におい
て絞り板原点検出センサ289をオンにした回転伝達腕
288は、ステップS120以降の処理により絞り板原
点検出センサ289に対して右方向に移動し、切欠29
0の左端部にて絞り板原点検出センサ289をオフとす
る。
【0058】こうして絞り板原点検出センサ289がオ
フとなりステップS135にて肯定判断されると、絞り
板261,262の駆動、即ちステッピングモータ28
5を停止する(ステップS140)。このステップS1
40までの一連の処理により、絞り板261,262
は、絞り板原点検出センサ289が切欠290において
オンとされた近接状態から切欠290の左端部でオフと
されるまで離間する。よって、この時点における絞り板
261,262は、その端部267,268における曲
げ加工部の稜線間間隔Sが基準開口値S0 (10mm)
に一致した状態で停止することになる。
【0059】その後、この基準開口値S0 をROM32
から読み込み(ステップS150)、読み込んだ基準開
口値S0 だけ絞り板261,262を近接方向(スリッ
トの閉鎖方向)に駆動し(ステップS160)、本ルー
チンを終了する。この場合、読み込んだ基準開口値S0
だけ絞り板261,262を駆動するに必要なステッピ
ングモータ285のパルス数を算出し、算出したパルス
数をステッピングモータ285に与えて、図9における
回転円盤266が時計回りに回転するよう回転する。こ
のため、本ルーチンを行なうことにより、絞り板26
1,262は、図7,図9に示すように端部267,端
部268の曲げ加工部の稜線を一致させた光路遮断位置
で停止し、光路Kは確実に遮断される。
【0060】次に、上記した初期設定ルーチンを経て常
時行なわれる露光処理制御(ルーチン)について、図1
3のフローチャートを用いて説明する。このルーチンで
は、まず操作パネル60からのキー入力を読み取り(ス
テップS400)、キー入力に応じた各種設定を行なう
(ステップS410)。各種設定とは、例えば上側マガ
ジンAもしくは下側マガジンBの選択、テンキー88よ
り入力された露光倍率mの読込、光源の選択、原稿や感
材長さの設定等である。
【0061】各種設定が行なわれた後、操作パネルにお
けるスタートキーが押されていれば(ステップS42
0)、S430に移行し、既述した各ユニットの動作を
制御して露光処理を行なう。次に、この露光処理の詳細
を、図14のフローチャートを用いて説明する。
【0062】この露光処理における最初の処理では、露
光に先立つ露光開始処理を行なう(ステップS51
0)。具体的には、原稿架50の露光原点位置までの搬
送および停止、高電圧発生装置315へのスイッチオン
信号(直流電圧の印加開始信号)の出力を通した静電吸
着による感材の巻き付け、露光倍率mに応じた物側移動
ミラーユニット220,像側移動ミラーユニット230
の昇降移動等を行なう。この露光開始処理に続いては、
露光倍率mに応じた絞り量、即ちスリット開口量Smを
決定する(ステップS520)。このスリット開口量S
mは、露光倍率mに応じて予めその値が定められ、それ
ぞれの露光倍率mと対応付けたテーブルとしてROM3
2に記憶されている。よって、スリット開口量Smは、
設定された露光倍率mとこのテーブルから決定される。
【0063】次に、光路Kにおけるスリットを上記決定
したスリット開口量Smまで開口するために必要な絞り
板261,262の離間駆動量、即ちステッピングモー
タ285の開口パルス数Pmを次のようにして算出する
(ステップS530)。既述したように、絞り板26
1,262が光路遮断位置にあるときには、端部26
7,268は重なり間隔D(4mm)だけ重なってい
る。よって、光路Kにおけるスリットをスリット開口量
Smまで開口するためには、絞り板261,262を
(Sm+D)の間隔に離間することになる。ステッピン
グモータ285のパルス当たりの各絞り板261,26
2の移動量は0.006mmであるので、開口パルス数
Pmを次式から算出する。 Pm=(Sm+D)/(0.006×2)… 例えば、スリット開口量Smが5mmであれば、開口パ
ルス数Pmは、から750パルスとなる。
【0064】開口パルス数Pmの算出に続いて、ランプ
ユニット204もしくは206を点灯し(ステップS5
40)、露光準備が完了したか否かの判断を行ない露光
準備が完了するまで待機する(ステップS545)。つ
まり、ランプユニットにおける光量が安定し、ドラム3
10に吸着された感材の露光開始端が露光位置に達する
まで待機する。なお、感材の露光開始端が露光位置に到
達したことは、吸着した感材の送り出し端(先端)のド
ラム310円周における吸着位置を検出する送り出し端
検出センサからのセンサ出力と操作パネル60から入力
された感材長さおよびドラム310の回転速度により判
断する。
【0065】ステップS545で露光準備が完了したと
判断すると、上記算出した開口パルス数Pmのパルスを
ステッピングモータ285に与えてこのモータをスリッ
トの開口側に回転させ、絞り板261,262を離間駆
動する(ステップS550)。例えば、上記したように
スリット開口量Smが5mmであれば、750パルス数
のパルスをステッピングモータ285に与えてこのモー
タを回転させることになる。この場合、当該パルスによ
るステッピングモータ285の駆動時間、即ち光路遮断
位置にある絞り板261,262が離間しスリットがス
リット開口量Sm(5mm)まで開口するまでの時間
は、僅か0.25秒(パルス数(750)/駆動周波数
(3000パルス/秒))に過ぎない。つまり、僅か
0.25秒でスリットが開口して光路Kは即座に解放さ
れ、変倍光学系からの光が開口窓263およびこのスリ
ットを通過してドラム310の感材に導入される。
【0066】その後、上記処理に続いて原稿架50とド
ラム310とを所定の駆動方向に同期駆動し(ステップ
S560)、感材を露光する。そして、露光が完了した
か否かを送り出し端検出センサからのセンサ出力,ドラ
ム310の回転速度等に基づいて判断する(ステップS
565)。ここで、露光が完了したと判断すれば、上記
開口パルス数Pmのパルスをステッピングモータ285
に与えてこのモータをスリットの閉鎖側に回転させ、絞
り板261,262を近接駆動する(ステップS57
0)。この場合でも、絞り板261,262が近接して
光路遮断位置まで達しスリット開口量Smで開口してい
るスリットが閉鎖されるまでの時間は、僅か0.25秒
に過ぎない。よって、僅か0.25秒でスリットが閉鎖
されて、光路Kは即座に遮断される。
【0067】次に、ランプユニットの消灯(ステップS
580)、露光終了処理(ステップS590)を経て本
ルーチンを終了する。この露光終了処理では、原稿架5
0の原稿装着位置への復帰搬送および停止、高電圧発生
装置315へのスイッチオフ信号(直流電圧の印加停止
信号)の出力を通した感材吸着解消、剥離装置350に
よる感材剥離、排出用搬送機構360による露光済み感
材の搬送等を行ない、次回の露光に備える。
【0068】以上説明したように本実施例の絞り装置2
60は、ドラム310の手前での光路Kの遮断・解放と
倍率に応じたスリットの開口量の調整とを、対向する一
対の絞り板261,262の近接・離間駆動により行な
う。よって、本実施例の複写カメラ20によれば、光路
の遮断・解放を行なうためだけのシャッターが不要とな
り絞り装置260周辺の構成を簡略化することができ
る。また、絞り板261,262を近接および離間する
ために制御するに過ぎないので、制御の簡略化を図るこ
ともできる。しかも、光路の解放と同時に露光を行なう
ことができるので、露光処理の効率を高めることができ
る。
【0069】また、本実施例の絞り装置260では、露
光処理に先立って初期設定制御を行ない、絞り装置26
0の絞り板261,262を確実に光路遮断位置に位置
させる。よって、本実施例の絞り装置260によれば、
露光処理時にスリットを正確に所定の開口量に開口で
き、露光品質を向上することができる。
【0070】更に、絞り板261,262をその端部が
重なるようにしてこれを近接・離間駆動すればよいこと
から、既存の複写カメラ20における絞り装置の簡単な
改造で、制御の簡略化や露光処理の効率向上を図ること
ができる。
【0071】加えて、ドラム310は、その駆動速度が
24mm/秒であることからスリットの開閉に24mm
×0.25秒で6mm分回転する。このため、スリット
の開閉信号を0.25秒ずらせて同期すればさらに好ま
しい。
【0072】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0073】例えば、本実施例では絞り板261,26
2を曲げ加工して端部267,268を形成したが、曲
げ加工のない絞り板を用いることもできる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明の絞り装置
は、対向する一対の絞り板を駆動して変倍光学系の光路
においてスリット状に開口する離間状態とその端部が重
なる近接状態とに切り換えることで、記録材の手前で変
倍光学系からの光路を所定のタイミングで遮断・解放す
る。また、一対の絞り板を近接状態から離間状態にする
際に、スリット状の開口の開口量を指示された倍率に応
じた開口量として変倍光学系から記録材に到る光量を倍
率に応じた光量とする。よって、本発明の絞り装置によ
れば、対向する一対の絞り板の駆動制御により記録材の
手前での光路の遮断・解放と倍率に応じたスリットの開
口量の調整とを行なうことができ、光路の遮断・解放を
行なうためだけのシャッターを省くことができる。この
結果、本発明の絞り装置によれば、絞り装置周辺の構成
とその制御を簡略化することができる。また、光路の解
放と同時に光量を調整して露光を行なうことができるの
で、露光処理の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の絞り装置260を搭載した複写カメラ
の正面図および側面からその構成を示す説明図である。
【図2】操作パネル60の構成を示す説明図である。
【図3】光学ユニット200の構成を示す側面図であ
る。
【図4】像側移動ミラーユニット230を駆動する機構
の要部を複写カメラ20正面から見た説明図である。
【図5】図4におけるA−A矢視図である。
【図6】絞り装置260をドラム310から見た概略正
面図である。
【図7】図6におけるI−I線断面図である。
【図8】図6におけるII−II線断面図である。
【図9】絞り装置260の回転円盤266周辺の要部斜
視図である。
【図10】絞り板261,262による光路Kの遮断の
様子を説明するための説明図である。
【図11】電子制御装置30の概略構成を示すブロック
図である。
【図12】電子制御装置30が実行する初期設定ルーチ
ンの概略を示すフローチャートである。
【図13】電子制御装置30が実行する露光処理ルーチ
ンの概略を示すフローチャートである。
【図14】露光処理ルーチンにおける露光処理の詳細を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
20…スリット露光式複写カメラ(複写カメラ) 30…電子制御装置 31…CPU 34…クロック回路 36…ステッピングモータコントローラ 38…ステッピングモータドライバ 39…ステッピングモータドライバ 60…操作パネル 202…レンズ 211…第1ミラー 212…第2ミラー 213…第3ミラー 214…第4ミラー 215…第5ミラー 216…第6ミラー 217…第7ミラー 220…物側移動ミラーユニット 230…像側移動ミラーユニット 260…絞り装置 261…絞り板 262…絞り板 263…開口窓 265…回転円盤 266…回転円盤 267…端部 268…端部 273…スペーサ 274…スペーサ 275…駒 280…シャフト 281…駆動ブロック 282…従動プーリ 283…駆動ベルト 284…駆動プーリ 285…ステッピングモータ 288…回転伝達腕 289…絞り板原点検出センサ 290…切欠 315…高電圧発生装置 340…モータ 370…ステッピングモータ K…光路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を走査して得られた原稿上の像を指
    示された倍率に応じて変倍し記録材上に結像する変倍光
    学系を有する複写装置に設けられ、前記記録材の手前で
    前記変倍光学系からの光路における光量を調整する絞り
    装置であって、 前記記録材の手前に設けられ、離間状態にあっては前記
    光路に対してスリット状に開口し近接状態にあっては該
    一対の絞り板の向かい合う端部が重なり合うよう、近接
    ・離間自在に駆動し対向する一対の絞り板と、 前記一対の絞り板を近接・離間駆動する駆動手段と、 前記一対の絞り板におけるスリット状の開口の開口量
    を、前記指示された倍率に応じて算出する開口量算出手
    段と、 前記駆動手段を制御して、前記近接状態にある前記一対
    の絞り板を前記算出された開口量となるまで所定の離間
    タイミングで離間駆動するとともに、前記離間状態にあ
    る前記一対の絞り板を前記近接状態となるまで所定の近
    接タイミングで近接駆動する制御手段と、 を備えること特徴とする絞り装置。
JP35714392A 1992-12-22 1992-12-22 絞り装置 Pending JPH06194742A (ja)

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