JPH0611714B2 - ヒト免疫グロブリン結合抗腫瘍剤 - Google Patents

ヒト免疫グロブリン結合抗腫瘍剤

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JPH0611714B2 JP61265119A JP26511986A JPH0611714B2 JP H0611714 B2 JPH0611714 B2 JP H0611714B2 JP 61265119 A JP61265119 A JP 61265119A JP 26511986 A JP26511986 A JP 26511986A JP H0611714 B2 JPH0611714 B2 JP H0611714B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヒト免疫グロブリン結合抗腫瘍剤に関する。
近年、免疫化学の発展にともない、多くの腫瘍関連抗原
が発見され、それに対して選択的に結合する腫瘍特異抗
体が開発されてきた。さらに、これらの腫瘍特異抗体に
抗腫瘍性物質を結合させ、腫瘍部位へのみ薬剤を集中移
行させようという試みがなされている。ここで腫瘍特異
抗体は、腫瘍細胞あるいは腫瘍関連抗原を家兎、馬、羊
等に免疫する手法を用いて作製し、動物血清から免疫グ
ロブリン画分を得て使用している。最近では、腫瘍細胞
あるいは腫瘍関連抗原をマウスに免疫した後、抗体産生
細胞を取り出し、NS−1等のマウスミエローマ細胞と
細胞融合させることによりモノクローンの抗腫瘍抗体細
胞を得て、そこから抗腫瘍抵抗を取り出している。
これらの試みは、抗腫瘍抗体単独あるいはある種の細胞
毒性物質を抗腫瘍抗体に結合させて形で行なわれている
が、実用化には至っていない。その理由は、上記の抗腫
瘍抗体は、異種動物に免疫して作製している為に、人に
対しては異種蛋白となるからである。つまり異種動物か
ら得られる抗体をヒトに投与した場合、2回目以降の投
与ではアナフィラキシー等の血清病をさけることが出来
ない為に、1回しか使用出来ないからであり、これは最
大の欠点であった。これを解決するには同種抗体を用い
ることが必要であり、ヒトリンパ球を用いたモノクロー
ナル抗体は理想であるが、まだ研究途上である。
そこで、これらの欠点を改善し、実用性に関する事項を
解決するには、同種抗体の中から腫瘍細胞に集まる抗体
を検索する必要があった。そこで、本発明者らは、鋭意
種々の抗体の125I−標識物の生体内分布の検討を行な
った。この結果、一般自然抗体が腫瘍部位に到達し、し
かも長く残留することを見出した。それら免疫グロブリ
ンに抗腫瘍性物質を結合させて、これを担癌個体に投与
すれば薬剤は腫瘍部位に長く留り、抗腫瘍効果を示すこ
とを知って、本発明を完成した。ヒト免疫グロブリン結
合抗腫瘍剤は、異種動物由来抗腫瘍抗体に比べて頻回投
与が可能になったという点又腫瘍部位に長くとどまる点
で最大の特色と利点を有している。したがって本発明
は、実用性の高いヒト免疫グロブリン結合抗腫瘍剤を含
有する新しいタイプの薬剤を提供するものである。本発
明は、クロラムブチル、メルファラン、ACNU、シク
ロホスファミドなどのアルキル化剤、マイトマイシン
C、塩酸ドキソルビシン、塩酸ダウノルビシン、ブレオ
マイシン、アクチノマイシンD、ネオカルチノスタチン
などの抗生物質、シタラビン、8−アザグアニン、5−
フルオロウラシル、メソトレキセート、アミノプテリン
ナトリウム、ロイケリンなどの代謝拮抗剤からなる群に
属する細胞毒性の高い抗腫瘍性物質を、極めて穏和な条
件下で、ヒト免疫グロブリンに結合させた新規な化合物
に基づく抗腫瘍剤であり、抗腫瘍効果にすぐれながら、
細胞毒性は原料の1つである抗腫瘍性物質に比べて格段
に低い抗腫瘍剤を提供することを目的とする。以下に本
発明を詳しく説明する。
近年、種々の抗腫瘍剤が広く使用されており、ある程度
の効果をあげている。これらの抗腫瘍剤として、クロラ
ムブチル、メルファラン、ACNU、シクロホスファミ
ド、シタラビン、8−アザグアニン、5−フルオロウラ
シル、メソトレキセート、アミノプテリンナトリウム、
マイトマイシンC、塩酸ドキソルビシン、ブレオマイシ
ン、ダウノルビシン、アクチノマイシンD、ザルコマイ
シンのごときものが使用されているが、これらの物質
は、それ自体何れも高い細胞毒性を有していて、投与し
た後に、白血球減少、脱毛、胃腸障害等の副作用を呈す
ることが知られており、その為に、これらの薬剤の使用
に限度があるのが実情である。
また従来から、腫瘍細胞あるいは腫瘍関連抗原に対する
抗体を製造または単離して、これをその腫瘍の治療に用
いる試みがなされているが、望ましい抗腫瘍効果は得ら
れていない。さらに、最近、抗腫瘍抗体に抗腫瘍性物質
を化学的に結合させて得られる新規な物質による抗腫瘍
効果を期待することが提案されているが、上記物質を得
るための化学反応の条件が過酷すぎるために、十分な成
果は得られていない。また、これらの実験で用いられる
抗体は、異種動物の抗体を使用していたために、血清病
等の副作用をさけることは出来なかった。
そこで本発明者らは、異種動物から得られる抗腫瘍抗体
をアフィニティークロマトで精製を行なうという方法を
発明した(特願昭53-161388、昭54-142152、昭54-14215
3)。この方法を用いれば高度に抗体を精製することが
可能であるが、頻回投与を行なうという点で問題が残っ
ている。
そこで各種の抗体を用いて腫瘍到達性を鋭意検討したと
ころ、自然抗体が高濃度で、腫瘍部位に移行し、その滞
留時間も他の臓器よりも長いことが判明した。この事実
に基づいて、クロラムブチル、メルファラン、ACN
U、シクロホスファミド、シタラビン、8−アザグアニ
ン、5−フルオロウラシル、メソトレキセート、アミノ
プテリンナトリウム、マイトマイシンC、塩酸ドキソル
ビシン、ブレオマイシン、ダウノルビシン、アクチノマ
イシンD、ザルコマイシンをヒト免疫グロブリンに結合
せしめたところ好ましい抗腫瘍効果が得られることが判
明した。さらにこの組合せの中でもメルファランとその
エステル類は合成的に容易に得られる抗腫瘍剤であり、
安定性も高いことから、ヒト免疫グロブリンとメルファ
ラン及びそのエステルとの結合体が最も好ましい。自然
抗体はヒト免疫グロブリン(Ig)及び低分子抗体(F
(ab′))を包含する。
ヒト免疫グロブリンと抗腫瘍性物質の結合は次の方法に
より製造される。
抗腫瘍性物質を水性溶媒に溶解せしめる。水性溶媒は酸
性水溶液、アルカリ性水溶液、中性水溶液、リン酸緩衝
液、ホウ酸ナトリウム等である。これに結合剤、例えば
カルボジイミド、デキストラン、グルタルアルデヒド、
ジエチルマロンイミデート、イソシアナート、ポリグル
タミン酸より選択されたものを加え、更にヒト免疫グロ
ブリン(F(ab′)も含む)を加え反応させる。反応
温度は−30℃乃至50℃、好ましくは0℃乃至30℃であ
り、反応時間は1分乃至48時間、好ましくは10分乃至25
時間である。反応物を塩析、沈澱、再結晶、溶出、カラ
ム分別等の手段により精製し、結合体を得る。
本発明のヒト免疫グロブリンと抗腫瘍性物質との結合体
(以下、本物質と略称する)の哺乳動物に対する急性毒
性をマウスに4000mg/kgの投与量で静脈注射して調べた
が、1週間の観察では死亡が認められなかった。
さらに、ヒト免疫グロブリンをペプシン(Nison off Sci
ence 132 1770(1970))、プラスミン(Sgouris Vox Sang
18 71(1967))、サーモライシン(特願昭50-19871)、
パパイン、トリプシン、キモトリプシンで酵素水解して
得られる低分子抗体についても、抗腫瘍剤を結合せしめ
て検討を行なった。これらの物質例えば(F(ab′)
も毒性は4000mg/kg以上であった。
したがって、本物質は、毒性が極めて低く、頻回投与も
可能でさらに各種の人癌に対して有効である。例えば、
急性白血病、悪性リンパ種、癌腫、肉腫、悪性繊毛上皮
腫、急性骨髄性白血病、メラノーマ、急性リンパ性白血
病、骨髄癌等に有効である。本物質を抗腫瘍剤として用
いる場合の製剤化法、および投与の方法としては、抗腫
瘍剤に関する公知の方法を適用し得る。投与方法として
は、経口、非経口たとえば注射または直腸投与があげら
れる。投与形態としては、粉末、顆粒、錠剤、カプセ
ル、または注射剤、座薬のいずれであってもよい。特に
錠剤あるいは注射による投与が好ましい。注射薬の製剤
には、生理的食塩水、滅菌水、リンゲル液等の水溶性溶
剤、非水溶性溶剤、等張化剤、無痛化剤、安定剤、防腐
剤、懸濁化剤、緩衝剤、乳化剤等を任意に用いうる。
その一例を示すと、本物質1gとマンニトール5gを蒸
溜水に溶解して50mlとして常法で除菌した後、それを注
射用小瓶に分けたり、又はそのまま凍結乾燥して注射剤
とする。そして本剤は、使用に際し、生理的食塩水で希
釈して注射液とする。本物質は製剤化中一般に0.01〜90
%、好ましくは0.1〜60%含有することが出来る。
本物質の投与量は主として症状に左右されるが成人1人
1日当り0.1〜10g、好ましくは1〜6gである。
本発明によると、ヒト免疫グロブリンおよび酵素処理ヒ
ト免疫グロブリンの向腫瘍性ならびに、抗腫瘍性物質の
抗腫瘍性は失われることなく上記化合物に保たれている
ので、本物質は、投与されると効率よく目的とする腫瘍
部位に到達し、長期間残存し、抗腫瘍効果を発揮する。
本発明は、必ずしも抗体を抗腫瘍抗体から選ばなくても
すむために工業的には大変有利であると言える。
以下に、本発明を実施例によって更に詳細に説明する。
実施例1 ヒト免疫グロブリンの分布 実用性のある抗体はいかなる抗体であるかを検索する為
に、抗S−180ウサギ免疫グロブリン、正常ICRマウ
ス免疫グロブリン、ヒト免疫グロブリンの生体内分布を
調べる為に各物質に125I−標識を行なった。
すなわち、W.H.HurterらBiochem.J.89 114(1963)の方法
に従って免疫グロブリンのタンパク質部分に125I−標
識を行なった。方法はいずれも同様であるので一例をあ
げる。マイトマイシンC結合抗S−180抗体を5mg/mlの
濃度になる様に0.5Mのリン酸緩衝液(pH7.4)に溶かし
た。その0.5mlをスピック管に入れ、そこに0.25mciのN
125Iを加える。さらに0.05Mのリン酸緩衝液200μ
に溶かした。0.7mgのクロラミンTを加えて0℃で15分
間反応させた。続いて0.05Mのリン酸緩衝液に溶かした
ピロ亜硫酸ナトリウム(1.75mg)とKI(10mg)を加え
て反応を停止した。反応液をSephadex G-25( 2.2cm
×40cm)カラムを用いて、未反応の放射性ヨード及び試
薬を除去した。このようにして125I−標識マイトマイ
シン結合抗S−180ウサギ免疫グロブリンを得た。以下
同様にして125I−標識正常ICRマウス免疫グロブリ
ン、125I標識ヒト免疫グロブリンを得た。これらを用
いて生体内分布の検討を行なった。
すなわち、S−180担癌ICRマウス(移植後2週間)
を用いて、静脈内に投与し、24時間後と144時間後に動
物を屠殺して、解剖し、血液S−180腫瘍部位、肝臓、
腎臓、脾臓、消化器等の各臓器を取り出してウェル型の
γ−カウンターでカウントを行ない、投与薬剤の各組織
重量当りの到達薬剤量という形で分布を以下のように表
示した(表−1)。
さらに144時間後における各臓器に残存する量の合計に
対する各臓器における量の率を残存率として表わすと下
記表−2のようになる。
これらの結果は腫瘍抗原を異種動物に免疫して得られる
異種抗体が優れた到達率を示すことを表わしている。し
かし、同種の自然抗体も特異抗体に比べて腫瘍到達率は
1/5〜1/10と落ちるが、他の臓器に比べると腫瘍部位で
の残存率が高いということがここに判明した。このこと
から自然抗体がキャリヤーとして実用性の高い抗体であ
ることを知るに至った。
実施例2 ヒト免疫グロブリンの調製 ヒト正常人血清1000mlに対し1000mlの0.005Mリン酸緩
衝食塩水(以下、PBSと略)を加えて希釈する。この
希釈血清に2000mlの飽和硫安水溶液(pH7.2)を攪拌し
ながら徐々に加える。4℃で60分放置すると塩析物が析
出沈澱してくるので8000rpmで30分間遠心分離を行ない
沈澱を集める。この沈澱をPBSに溶かし、全量を1000
mlとする。これに対し攪拌しながら、徐々に飽和硫安の
250mlを加え20%飽和とする。溶液が白濁し、沈澱を生
ずる場合はフィブリノーゲンであるので遠心除去を行な
う。この上清に飽和硫安の250mlを加え33%飽和とす
る。60分間放置した後8000rpmで30分間遠心分離を行な
い沈澱を集める。この沈澱を1000mlのPBSに溶解した
後500mlの飽和硫安を加える。60分攪拌後8000rpmで30分
間遠心分離を行ない沈澱を集める。得られた沈澱を300m
lのPBSに溶かして、PBSに対して透析を行ない硫
安を除いた。さらに透析終了後、DEAE−セルロース
カラム(直径5cm×50cm)を用いて、0.005M pH 8.0で
す通りするフラクションを集めた。す通りの画分を蒸溜
水に対して透析して脱塩の後、凍結乾燥してヒト免疫グ
ロブリン12.5gを得た。
実施例3 正常人由来ヒト免疫グロブリンとマイトマイシンC、塩
酸ドキソルビシン、塩酸ダウノルビシン、ブレオマイシ
ン、アクチノマイシン、ザルコマイシンの各々とを反応
せしめて、ヒト免疫グロブリン結合抗生物質を合成し
た。以下に合成例を述べる。
3-1マイトマイシンCの結合 1.0gのヒト免疫グロブリンを100mlの蒸溜水に溶解す
る。そこに111.3mgのマイトマイシンCを溶解させる。
1.0Nの塩酸水溶液でpHを5.5に調整しつつ、4℃で262.
6mgの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)-
カルボジイミド塩酸塩を加えて下記の時間反応させ、酢
酸−酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)5m1の添加で反応
を停止させた。次いで、反応液を限外ろ過器を用いて10
mlに濃縮脱塩を行なった。10mlの濃縮液をセファデック
スG-25(ファルマシア・ジャパン社)を充填した直径
5cm、高さ90cmのカラムを通して、反応液中の高分子量
物質及び低分子量物質を完全に分離した。溶出液を超遠
心分離で40,000g×60分遠心分離して得られた上清液を
0℃で凍結乾燥して製品たる本物質を得た。ヒト免疫グ
ロブリンに対する各反応時間におけるマイトマイシンC
の結合量を360nmの紫外線吸収を用いて測定した結果
は、表−3に示すごとくであった。
3-2 上記の操作に準じてヒト免疫グロブリン1.0gと塩酸ド
キソルビシン、塩酸ダウノルビシン、ブレオマイシンお
よびアクチノマイシンDのそれぞれと反応せしめて約80
0mgの本物質を得た。塩酸ドキソルビシンのヒト免疫グ
ロブリン(mg)当りの結合量は反応時間60分、24時間で
夫々4.8μg,9.5μgであった。
実施例4 正常人由来ヒト免疫グロブリンとクロラムブチル、メル
ファラン(フェニルアラニンマスタード)ACNU、ウ
ラムスチン、シクロホスファミド、メルファランメチル
エステルの各々と反応せしめて、アミド結合によるそれ
ぞれの化合物を合成した。以下その合成例を述べる。
4-1メルファランの結合 1.0gのヒト免疫グロブリンを100mlの蒸溜水に溶解す
る。そこに100mgのメルファランを懸濁させる。1.0Nの
塩酸水溶液でpHを5.5に調節しつつ、4℃で、1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド
塩酸塩を加えて24時間反応させ、酢酸−酢酸ナトリウム
緩衝液(pH5.5)5m1の添加で反応を停止させた。次い
で反応液を限外ろ過器を用いて10m1に濃縮脱塩を行なっ
た。10m1の濃縮液をセファデックスG-25(ファルマシ
ア・ジャパン社)を充填した直径5cm、高さ90cmのカラ
ムを通して反応液中の高分子量物質及び低分子量物質を
完全に分離した。溶出液を超遠心分離で40,000g×60分
遠心分離して得られた上清液を0℃で凍結乾燥して製品
たる化合物を得た。この物質中のタンパク含量はアルブ
ミンを標準とした銅−フォリン法により、アルキル化活
性はEpsteinの方法(Epstein J.Anal.Chem.27 1423(195
5))でそれぞれ測定した。この結果ヒト免疫グロブリン
1mgに対してメルファランが6μg結合していることが
わかった。
4-2 上記の操作に準じてヒト免疫グロブリン1.0gとクロラ
ムブチル、ACNU、ラウムスチンのそれぞれと反応せ
しめて約900mgの本物質を得た。ヒト免疫グロブリン(m
g)当りのクロラムブチルの結合量は反応時間60分、24
時間で夫々5.1μg,11.7μgであった。
4-3メルファランメチルエステルの結合 1.0gのヒト免疫グロブリンを100mlの蒸溜水に溶解す
る。そこに100mgのメルファランメチルエステル塩酸塩
を溶解させる。1.0Nの塩酸水溶液でpHを5.5に調節しつ
つ、4℃で1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−カルボジイミド塩酸塩を加えて24時間反応させ酢
酸−酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)5m1の添加で反応
を停止させた。次いで反応液を限外過器を用いて10m1
に濃縮脱塩を行なった。10m1の濃縮液をセファデックス
G−25(ファルマシア・ジャパン社)を充填した直径5
cm、高さ90cmのカラムを通して反応液中の高分子量物質
及び低分子量物質を完全に分離した。溶出液を超遠心分
離で40,000g×60分遠心分離して得られた上清液を0℃
で凍結乾燥して製品たる化合物を得た。ヒト免疫グロブ
リンmgあたりの結合量は10μgであった。
実施例5 正常人由来ヒト免疫グロブリンとシタラビン、8−アザ
グアニン、5−フルオロウラシル、メソトレキセートお
よびアミノプテリンナトリウムの各々と反応せしめて、
アミド結合によるそれぞれの化合物を合成した。以下に
その合成例を述べる。
5-1メソトレキセートの結合 1.0gのヒト免疫グロブリンを100m1の蒸溜水に溶解す
る。そこに151.3mgのメソトレキセートを溶解させる。
1.0Nの塩酸水溶液でpHを5.5に調節しつつ、4℃で1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジ
イミド塩酸塩を加えて下記の時間反応させ、酢酸−酢酸
ナトリウム緩衝液(pH5.5)5m1の添加で反応を停止さ
せた。次いで反応液を限外過器を用いて10m1に濃縮し
脱塩を行なった。10m1の濃縮液をセファデックスG−25
(ファルマシア・ジャパン社)を充填した直径5cm、高
さ90cmのカラムを通して反応液中の高分子量物質及び低
分子量物質を完全に分離した。溶出液を超遠心分離で4
0,000g×60分遠心分離して得られた上清液を0℃で凍
結乾燥して製品たる化合物を得た。ヒト免疫グロブリン
に対するメソトレキセートの結合量を305nmの吸収を用
いて測定した結果はmgタンパク当り8.3μgであった。
5-2 上記の操作に準じてヒト免疫グロブリン1.0gとシタラ
ビン、8−アザグアニン、5−フルオロウラシル、アミ
ノプテリンナトリウムのそれぞれと反応せしめて約910m
gの結合化合物を得た。ヒト免疫グロブリンmg当りのシ
タラビン結合量は反応60分、24時間で夫々、4.7μg、
8.3μgであった。
実施例6 ヒト免疫グロブリンF(ab′)の調製 ヒト免疫グロブリンの1gを100m1の0.1N酢酸ナトリウ
ム緩衝液(pH4.5)に溶解させる。酵素と蛋白質との比
率を1/100(重量/重量)としてペプシンを加え、37℃
で16時間消化を行なう。その液に固体のトリス塩酸塩を
加えてpH8.0として反応を停止させる。反応液を限外
過器により濃縮して10m1とする。直径5cmで高さ90cmの
カラムにセファデックスG−150を充填し、そこに濃縮
液の5m1をチャージし、pH7のPBSで溶出する。3つ
のピークに分離するが第1番目のピークをF(ab′)
として集める。この画分を透析チューブにつめて脱塩し
凍結乾燥を行ないヒト免疫グロブリンF(ab′)を得
た。
実施例7 ヒト免疫グロブリンF(ab′)と抗腫瘍剤との結合 7-1 ヒト免疫グロブリンF(ab′)の500mgを50m1の蒸溜水
に溶解する。そこに55.6mgのマイトマイシンCを溶解さ
せる。1.0Nの塩酸水溶液でpHを5.5に調整しつつ4℃で
131.3mgの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−カルボジイミド塩酸塩を加えて下記の時間反応さ
せ、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)5m1の添加
で反応を停止させた。次いで反応液を限外過器を用い
て5m1にし濃縮液をセファデックスG-25(ファルマシア
・ジャパン社)を充填した直径5cm、高さ90cmのカラム
を通して反応液中の高分子量物質及び低分子量物質を完
全に分離した。溶出液を超遠心分離で40,000×60分遠心
分離して得られた上清液を0℃で凍結乾燥して製品たる
化合物を得た。ヒト免疫グロブリンF(ab′)に対す
る、各反応時間におけるマイトマイシンの結合量を360n
mの紫外線吸収を用いて測定した結果は表−4に示すご
とくであった。
7-2 上記の操作に準じてヒト免疫グロブリンF(ab′)500m
gと塩酸ドキソルビシン、塩酸ダウノルビシン、ブレオ
マイシンおよびアクチノマイシンDのそれぞれと反応せ
しめて、約800mgの結合化合物を得た。塩酸ドキソルビ
シンのヒト免疫グロブリンF(ab′)mg当りの結合量
は反応時間60分、24時間で夫々8.5μg、19.6μgであ
った。
7-3 上記の操作に準じてヒト免疫グロブリンF(ab′)500
mgとクロラムブチル、メルファラン、ACNU、ウラム
スチン、メルファランメチルエステル、シクロホスファ
ミドの各々と反応せしめて約400mgの結合化合物を得
た。メルファランのヒト免疫グロブリンF(ab′)mg
当りの結合量は反応時間90分、24時間で夫々8.1μg、1
7.6μgであた。
7-4 上記の操作に準じてヒト免疫グロブリンF(ab′)500
mgとシタラビン、8−アザグアニン、5−フルオロウラ
シル、メソトレキセート、アミノプテリンナトリウムの
それぞれと反応せしめて約400mgの結合化合物を得た。
メソトレキセートのヒト免疫グロブリンF(ab′)mg
当りの結合量は反応時間60分、24時間で夫々7.5μg、1
7.3μgであった。
実施例8 ザルコーマ180固型腫瘍に対する抗腫瘍効果 ICRマウスを用いて継代培養したマウスザルコーマ18
0腫瘍細胞を10匹からなる群の各ICRマウス腋下部の
皮下に1×10個/匹移植し、移植の24時間後から各
種抗体、各市販抗腫瘍剤、ヒト免疫グロブリン、ヒト免
疫グロブリンF(ab′)および各種抗腫瘍性物質との
結合物のそれぞれの水溶液を1日置きに1回合計10回各
マウスの腹腔内に注射し、最後の注射の5日後にマウス
を殺して腫瘍を摘出して秤量し10匹についての平均値を
求めた。この平均腫瘍重量(T)を、結合物水溶液の代
りに生理的食塩水を10回投与した対照群マウス10匹の平
均腫瘍重量(C)と比較することによって、本発明結合
物の腫瘍増殖抑制率を(1−T/C)×100(%)として表
−5,6および7に示す。表−5はマイトマイシンCと
で合成した結合物、表−6はブレオマイシンとで合成し
た化合物、表−7は塩酸ドキソルビシンとで合成した化
合物による結果である。
実施例9 吉田肉腫に対する抗腫瘍効果 Donryuラットを用いて継代培養した吉田肉腫腹水細胞を
10匹からなる群の各Donryuラットの腹腔内に1×10
個/匹移植し、移植の24時間後からヒト免疫グロブリ
ン、ヒト免疫グロブリンF(ab′)と各種抗腫瘍剤、
それぞれ単独およびヒト免疫グロブリン、ヒト免疫グロ
ブリンF(ab′)と各種抗腫瘍性物質との結合物のそ
れぞれの水溶液を1日置きに5回、合計で5回、各々の
ラットの腹腔内に注射し、試料投与群の平均生存日数
(T)および対照群の平均生存日数(C)を求め、延命
率(T/C×100)を算出した。結果を表−8乃至表−10
に示す。
実施例10 マウス白血病P−388に対する抗腫瘍効果 DBA/2マウスを用いて継代培養したP−388腹水細胞
を10匹からなる群の各DBA/2マウスの腹腔内に1×1
個/匹移植し、移植の24時間後から各種抗腫瘍剤、
それぞれ単独およびヒト免疫グロブリン、ヒト免疫グロ
ブリンF(ab′)と各種抗腫瘍性物質との結合物のそ
れぞれの水溶液を1日1回5日間連続、合計で5回各マ
ウスの腹腔内に注射し、試料投与群の平均生存日数
(T)および対照群の平均生存日数(C)を求め、延命
率(T/C×100)を算出した。結果を表−11乃至表−13
に示す。
実施例11 11-1 500mgのデキストランを500mlの蒸溜水に溶解させ、pHを
1NのNaOHを加えて11とする。室温で、250mg/m1に
調整したBrCNのアセトニトリル溶液を、すばやく攪
拌しながら加える。
NaOHを加えてpHを10.8〜11.0に調整する。BrCN
を加え終った後10分pHを保っておく。そこに2.5m1の水
に溶解した100mgのヘキサメチレンジアミンを加えてpH
を1NのHClにて9.0にあわせる。5分間、攪拌した
後、250mgのメルファランを加えて、pHを6.5におとしpH
を15分間そのままに保つ。反応終了後4℃で反応液を10
m1に濃縮する。10m1の濃縮液をセファデックスG−25
(ファルマシア・ジャパン社)を充填した直径5cm、高
さ90cmのカラムを通して反応液中の高分子量物質及び低
分子量物質を完全に分離した。溶出液を超遠心分離で4
0,000g×60分、遠心分離して得られた上清液を0℃で
凍結して製品たる化合物を得た。この化合物はメルファ
ラン−デキストラン結合体で1分子のデキストランあた
り30分子〜50分子のメルファランが結合していた。この
結合体100mgとヒト免疫グロブリン100mgとをグルタルア
ルデヒドを用いて結合体を作成した。同様にしてヒト免
疫グロブリンF(ab′)を用いて結合体を得た。
11-2 500mgのデストランを500mlの蒸溜水に溶解させ、pHを1
NのNaOHを加えて11とする。室温で250mg/m1の濃度
に調整したBrCNのアセトニトリル溶液をすばやく攪
拌しながら加える。NaOHを加えてpHを10.8〜11.0に
調整する。BrCNを加え終った後10分間pHを保ってお
く。そこに2.5m1の水に溶解した100mgのヘキサメチレン
ジアミンを加えてpHを1NのHClにて9.0にあわせ
る。5分間攪拌した後、250mgのマイトマイシンCを加
えpHを6.5におとし、pHを15分間そのままに保つ。反応
終了後、4℃で反応液を10m1に濃縮する。10m1の濃縮液
をセファデックスG−25(ファルマシア・ジャパン社)
を充填した直径5cm、高さ90cmのカラムを通して反応液
中の高分子量及び低分子量物質を完全に分離した。溶出
液を超遠心分離で40,000g×60分遠心分離して得られた
上清液を0℃で凍結乾燥して製品たる化合物を得た。こ
の結合物はマイトマイシンC−デキストラン結合体で1
分子のデキストランあたり30分子〜50分子のマイトマイ
シンCが結合していた。
この結合体100mgとヒト免疫グロブリン100mgとをグルタ
ルアルデヒド最終100μg/m1となる濃度を加えて室温
で1時間反応を行ないヒト免疫グロブリン結合デキスト
ラン−マイトマイシンCを得た。
11-3 500mgのデキストランを500mlの蒸溜水に溶解させ、pHを
1NのNaOHを加えて11とする。室温で250mg/m1の濃
度に調整したBrCNのアセトニトリル溶液をすばやく
攪拌しながら加える。NaOHを加えてpHを10.8〜11.0
に調整する。BrCNを加え終った後10分間pHを保って
おく。そこに2.5m1の水に溶解した100mgのヘキサメチレ
ンジアミンを加えてpHを1NのHClにて9.0にあわせ
る。5分間攪拌した後、250mgのメソトレキセートを加
えてpHを6.5におとしてpHを15分間そのままに保つ。反
応終了後、4℃で反応液を10m1に濃縮する。10m1の濃縮
液をセファデックスG−25(ファルマシア・ジャパン
社)を充填した直径5cm、高さ90cmのカラムを通して反
応液中の高分子量及び低分子量物質を完全に分離した。
溶出液を超遠心分離で40,000g×60分遠心分離して得ら
れた上清液を0℃で凍結乾燥して製品たる化合物を得
た。この結合物はメソトレキセート−デキストラン結合
体で1分子のデキストランあたり30分子〜50分子のメソ
トレキセートが結合していた。
この結合体100mgとヒト免疫グロブリンF(ab′)120mg
をグルタルアルデヒド最終100μg/m1となる濃度で加
え結合体を作製した。
同様にしてヒト免疫グロブリンを用いて結合体を得た。
実施例12 12-1 マイトマイシンC11.3mgを0.01Mのリン酸緩衝液(pH6.
8)1m1に溶解させ、ここに1%のグルタルアルデヒド
水溶液20μを加えて室温で8時間攪拌する。そこに10
0mgのヒト免疫グロブリンを20m1のリン酸緩衝液(pH6.
8)に溶解した液を加えてさらに2時間室温で反応させ
る。反応終了後、セファデックスG−25(ファルマシア
・ジャパン社)を充填した直径5cm、高さ90cmのカラム
を通して反応液中の高分子量及び低分子量物質を完全に
分離した。溶出液を超遠心分離で40,000g×60分遠心分
離して得られた上清液を0℃で凍結乾燥して製品たる化
合物を得た。ヒト免疫グロブリンに対するマイトマイシ
ンCの結合量は蛋白mgあたり、9.6μgであった。
12-2 アドリアマイシン196mgを0.01Mのリン酸緩衝液(pH6.
8)に1m1に溶解させる。ここに1%のグルタルアルデヒ
ド水溶液20μを加えて室温で8時間攪拌する。そこに
100mgのヒト免疫グロブリンを20m1のリン酸緩衝液(pH
6.8)に溶解した液を加えて、さらに2時間室温で反応
させる。反応終了後、セファデックスG−25(ファルマ
シア・ジャパン社)を充填した直径5cm、高さ90cmのカ
ラムを通して反応液中の高分子量及び低分子量物質を完
全に分離した。溶出液を超遠心分離で40,000g×60分遠
心分離して得られた上清液を0℃で凍結乾燥して製品た
る化合物を得た。ヒト免疫グロブリンに対するアドリア
マイシンの結合量は蛋白mgあたり、5.6μgであった。
同様にしてヒト免疫グロブリンF(ab′)を用いて結
合体を得た。
12-3 メソトレキセート200mgを0.01Mのリン酸緩衝液(pH6.
8)1m1に溶解させる。ここに1%のグルタルアルデヒド
水溶液20μを加えて室温で8時間攪拌する。そこに10
0mgのヒト免疫グロブリンF(ab′)を20m1のリン酸緩
衝液(pH6.8)に溶解した液を加えて、さらに2時間室
温で反応させる。反応終了後、セファデックスG−25
(ファルマシア・ジャパン社)を充填した直径5cm、高
さ90cmのカラムを通して、反応液中の高分子量及び低分
子量物質を完全に分離した。溶出液を超遠心分離で40,0
00g×60分遠心分離して得られた上清液を0℃で凍結乾
燥して製品たる化合物を得た。ヒト免疫グロブリンF(a
b′)に対するメソトレキセートの結合量は蛋白mgあ
たり、7.8μgであった。
実施例13 13-1 マイトナイシンC11.3mgとヒト免疫グロブリンの100mg
を0.2Mのホウ酸ナトリウム(pH9.3)の10mlに溶解させ
る。そこに5mgのジエチルマロンイミデートを加えて室
温でpHを8.6に保ったまま、1時間攪拌させる。さら
に、2.5mgのジエチルマロンイミデートを添加して1時
間攪拌を行なった。反応終了後、中性にpHをもどした
後、45%の飽和硫安を加えてヒト免疫グロブリン−マイ
トマイシンC結合体を沈澱させた。7000rpmで15分間遠
心分離を行ない沈澱を集めた。沈澱を5mMのリン酸緩衝
液5m1に溶解し、蒸溜水に対して透析を行ない硫安が検
出されなくなるので(72 hr)透析した。透析終了後、セ
ファデックスG−25(ファルマシア・ジャパン社)を充
填した直径5cm、高さ90cmのカラムを通して反応液中の
低分子量物質を完全にのぞいた。溶出液を−20℃で凍結
乾燥して製品たる化合物を得た。ヒト免疫グロブリンmg
当りの結合量は6.3μgであった。
同様にしてヒト免疫グロブリンF(ab′)を用いて結
合体を得た。
13-2 上記の操作に準じてヒト免疫グロブリン100mgとメルフ
ァラン、アミノプテリンナトリウムとの反応を行ない85
mgの結合化合物を得た。
実施例14 実施例11、実施例12、実施例13で合成した化合物につい
て実施例8,9,10の抗腫瘍試験を用いて効果を調べた結果
を表ー14乃至−16に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小口 義春 東京都練馬区練馬3−10−13 第一呉羽荘 22号 (72)発明者 吉汲 親雄 東京都国立市東2−19−46

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正常人由来の免疫グロブリンに代謝拮抗剤
    を結合した化合物を有効成分とする抗腫瘍剤。
  2. 【請求項2】免疫グロブリンがF(ab′)であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の抗腫瘍剤。
  3. 【請求項3】代謝拮抗剤が、シタラビン、8−アザグア
    ニン、5−フルオロウラシル、メソトレキセート及びア
    ミノプテリンナトリウムから成る群から選択されること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    抗腫瘍剤。
  4. 【請求項4】水溶性カルボジイミドを用いて結合される
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項のい
    ずれかに記載の抗腫瘍剤。
  5. 【請求項5】イソシアナート、ジエチルマロンイミデー
    ト、グルタルアルデビド、ポリグルタミン酸又はデキス
    トランを用いて結合されることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載の抗腫瘍剤。
  6. 【請求項6】経口投与形態にあることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載の抗腫瘍
    剤。
  7. 【請求項7】経口投与形態が顆粒であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第6項に記載の抗腫瘍剤。
  8. 【請求項8】経口投与形態が錠剤であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第6項に記載の抗腫瘍剤。
  9. 【請求項9】経口投与形態がカプセルであることを特徴
    とする特許請求の範囲第6項に記載の抗腫瘍剤。
  10. 【請求項10】非経口投与形態であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載の抗
    腫瘍剤。
  11. 【請求項11】非経口投与形態が座薬であることを特徴
    とする特許請求の範囲第10項に記載の抗腫瘍剤。
  12. 【請求項12】非経口投与形態が注射剤であることを特
    徴とする特許請求の範囲第10項に記載の抗腫瘍剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5665829A (en) * 1979-11-02 1981-06-03 Kureha Chem Ind Co Ltd Antitumor agent

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5665829A (en) * 1979-11-02 1981-06-03 Kureha Chem Ind Co Ltd Antitumor agent

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