JPH06116997A - 吐水装置 - Google Patents

吐水装置

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JPH06116997A
JPH06116997A JP29813392A JP29813392A JPH06116997A JP H06116997 A JPH06116997 A JP H06116997A JP 29813392 A JP29813392 A JP 29813392A JP 29813392 A JP29813392 A JP 29813392A JP H06116997 A JPH06116997 A JP H06116997A
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JP
Japan
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water discharge
water
head
shower head
spouting
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JP29813392A
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English (en)
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Yasuhide Kimura
安秀 木村
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本吐水ヘッド150は、吐水形態の変更を円
滑かつ多様に行なえ、頻繁な吐水形態の変更を使い勝手
よく行なえる。 【構成】 吐水ヘッド150は、複数の吐水形態で吐水
すると共に、スライド機構40に支持されて、ほぼ水平
方向へスライド可能である。吐水ヘッド150には、リ
ードスイッチ188が設けられており、一方、スライド
機構40のガイド部材42には、永久磁石189aが設
けられている。吐水ヘッド150が永久磁石189aの
位置を通るときに、リードスイッチ188は、その位置
を検出する。この検出結果に基づいて、吐水ヘッド15
0からの吐水形態がシャワー吐水や整流吐水等に切り換
えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多様な吐水形態により
吐水する吐水ヘッドを備えた吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吐水装置として、例え
ば、シャワーヘッド、シャワータワーまたは台所水栓等
に、吐水形態を切換えることができるものがある。例え
ば、シャワーヘッドについて述べると、ヘッドの先端前
面に設けた吐水窓より、多様な吐水形態、例えば、スポ
ットをねらったストレート状の刺激的な吐水や、噴霧状
の拡散的な吐水や、棒状の打たせ湯的な吐水や、泡を含
んだ柔かい泡沫状の吐水等の形態等で吐水するととも
に、これらの吐水形態を適宜変更するものである。
【0003】こうした吐水形態を変更するための機構
は、シャワーヘッド内部に、異なる吐水形態で吐水可能
な散水板等を複数枚配設しておき、該散水板を手動レバ
ーにより切り換えるとともに、該切換選択された散水板
にヘッド内部の湯水通路を接続させる構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時、手動
レバーにより切り換える技術を発展させて、モータの駆
動によって散水板を切り換えて多様な吐水形態で吐水さ
せる吐水ヘッドが提案されている。
【0005】こうした吐水ヘッドは、吐水形態の切換を
電気的に行なっているので、多様な吐水形態に切り換え
ることが可能である。しかし、該吐水ヘッドでは、多様
な吐水形態の切り換えを頻繁に行なおうとすると、切換
操作が面倒になり、使い勝手がよくないという問題があ
った。
【0006】本発明は、上記従来の技術の問題点を解決
するものであり、簡単な操作で、吐水形態の変更を円滑
かつ多様に行なうことができるとともに、使用状態に応
じて複数の吐水形態を適切に選択できる吐水装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1の発明は、給水通路から供給される
水を吐水口から複数の吐水形態で吐水する吐水ヘッドを
備えた吐水装置であって、上記吐水口の吐水位置を変更
するように該吐水ヘッドをスライド可能に支持する支持
手段と、上記吐水ヘッドのスライド位置に対応する検出
信号を出力するヘッド位置検出手段と、上記吐水ヘッド
のスライド位置に対応した設定吐水形態を記憶している
吐水形態設定手段と、上記ヘッド位置検出手段からの検
出信号及び、上記吐水形態設定手段に記憶されている設
定吐水形態に基づいて、吐水ヘッドに対して所定の吐水
形態を選択するよう制御する吐水形態制御手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2ないし請求項4の発明は、
上記支持手段の吐水ヘッドのスライド位置が各種方向に
対応するものである。すなわち、請求項2の支持手段
は、吐水ヘッドをほぼ水平方向へ移動させる機構であ
り、請求項3の支持手段は、吐水ヘッドを上下方向へ移
動させる機構であり、請求項4の支持手段は、上下及び
ほぼ水平に移動させる機構である。
【0009】さらに、請求項5の発明は、上記検出手段
として、吐水ヘッドの位置を所定位置で検出する手段を
備えた請求項1ないし請求項4にいずれかに記載の吐水
装置である。また、請求項6の発明は、上記検出手段と
して、吐水ヘッドの位置を所定スライド範囲で検出する
手段を備えた請求項1ないし請求項4にいずれかに記載
の吐水装置である。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に係る吐水装置では、複数の
吐水形態で吐水する吐水ヘッドを備えている。この吐水
ヘッドは、支持手段にスライド自在に支持され、吐水口
の吐水位置を変更可能である。該支持手段に支持されて
いる吐水ヘッドにおける吐水位置が変更されると、該変
更された吐水位置がヘッド位置検出手段により検出さ
れ、その旨の信号が吐水形態制御手段に出力される。吐
水形態制御手段には、吐水形態設定手段からの設定吐水
形態も入力される。吐水形態制御手段は、上記検出信号
及び設定吐水形態に基づいて、吐水ヘッドから吐水され
る吐水形態を選択するよう制御する。
【0011】したがって、支持手段に支持される吐水ヘ
ッドの吐水口の吐水位置に応じて、吐水形態が自動的に
選択されるので面倒な吐水形態の切換操作が不要にな
る。
【0012】また、請求項2ないし請求項4の発明は、
支持手段により吐水ヘッドを水平方向、上下方向、又は
水平及び上下の両方へスライド可能であり、こうした各
種のスライド方向により、浴室用のシャワーや流し台ユ
ニット等に適した配置を行なえる。
【0013】さらに、請求項5及び請求項6の検出手段
は、各位置及びスライド範囲内において吐水ヘッドの位
置検出が可能であり、かつ該位置及びスライド範囲内に
おいて吐水形態の切換が行なわれる。
【0014】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0015】図1は本発明の一実施例としての流し台ユ
ニット10の要部を示す斜視図である。流し台ユニット
10には、深い槽12aと浅い槽12bとを連設した洗
浄槽12が設けられており、この洗浄槽12に湯水を吐
水する吐水装置20を備える。吐水装置20は、湯及び
水の供給源に接続された吐水接続具22と、この吐水接
続具22の出水口側に接続され、ハンドレバー24によ
り湯水の混合比を変更することで吐水温度を変更する湯
水混合栓26と、この湯水混合栓26に蛇腹式のホース
Hによって接続され、湯水を各種吐水形態で吐出するた
めの吐水ヘッド装置30等を備えている。
【0016】吐水ヘッド装置30は、図2に示すよう
に、洗浄槽12に対して水平方向へスライドさせるスラ
イド機構40を備えている。スライド機構40は、洗浄
槽12の上面と平行に架設されたガイド部材42と、吐
水ヘッド装置30の基部を保持する保持ブロック44と
を備え、ガイド部材42のガイド溝43で保持ブロック
44と一体のガイドブロック45を嵌合支持することに
より、吐水ヘッド装置30を保持ブロック44と共に一
体的に手動でスライド可能になっている。
【0017】吐水ヘッド装置30は、湯水混合栓26か
らホースHを介して供給される湯水を連通遮断する開閉
弁装置50と、吐水形態を切り換える吐水ヘッド150
とを備えている。
【0018】開閉弁装置50は、図3に示すように、主
弁機構60と、この主弁機構60を制御するパイロット
弁機構120とを備えている。
【0019】主弁機構60は、流入口81Aを含む一次
側流路81及び流出口85Aを含む二次側流路85から
なる主流路80を形成した弁本体61を備えている。上
記流入口81Aは、ホースHに接続されており、流出口
85Aは、吐水ヘッド150側に接続されている。一次
側流路81と二次側流路85との間には、主弁90が着
座または離反する主弁座65が設けられている。
【0020】主弁90は、主弁体部91と、この主弁体
部91と一体のダイヤフラム93とを備え、ダイヤフラ
ム93の周端部にて弁本体61に固定されており、主流
路80の一部を背圧室87となるように区画している。
【0021】上記主弁90の中央部には、背圧室87と
二次側流路85とを連通するパイロット弁孔101が形
成されており、該パイロット弁孔101の背圧室87側
がパイロット弁座102になっている。また、主弁90
の側部には、一次側流路81と背圧室87とを常時連通
するブリード孔103が形成されている。
【0022】上記パイロット弁機構120は、弁本体6
1の上部に装着されたケース62内に、ラッチング式の
ソレノイド機構で構成されており、すなわち、ボビン1
21に巻回されかつモールドされたソレノイドコイル1
23と、ボビン121の貫通孔内の上端側に固定された
コア125と、コア125の下端側で上記貫通孔内に貫
挿されたプランジャ127と、プランジャ127の先端
に形成されたパイロット弁体130と、コア125とプ
ランジャ127との間に介装され、プランジャ127に
対して付勢するスプリング131と、ソレノイドコイル
123の下端に設けられた永久磁石133と、を備えて
いる。
【0023】次に、開閉弁装置50の動作について説明
する。いま、電子制御回路180(図6参照)からソレ
ノイドコイル123に電流が流されず、無励磁の状態で
は、プランジャ127は、スプリング力と永久磁石13
3による磁力とのつり合いで定まる位置に保持されてい
る。この状態から、ソレノイドコイル123に正方向の
電流を流して励磁すると、コア125、永久磁石133
等を経路とする磁気閉回路が形成されて、スプリング1
31による付勢力に抗して、プランジャ127がコア1
25側へ移動して、コア125に吸着して安定保持され
る。このとき、プランジャ127と一体のパイロット弁
体130も、上方位置にあるから、主弁90は、一次側
流路81の圧力を受けて、パイロット弁体130に近接
するように移動して、全開状態になる。
【0024】一方、電子制御回路180からソレノイド
コイル123に逆方向へ電流を流すと、それまでの磁束
が消磁され、スプリングの力によりプランジャ127が
下方へ移動する。プランジャ127及びパイロット弁体
130が下方へ移動して、パイロット弁体130がパイ
ロット弁座102に着座してパイロット弁孔101を閉
じる。パイロット弁孔101が閉じられると、パイロッ
ト弁孔101を通じて背圧室87から二次側流路85へ
流れる湯水が減少し、一方、一次側流路81からブリー
ド孔103を通じて背圧室87に流れる湯水により背圧
室87の圧力が高くなる。この背圧室87の上昇圧力に
より、主弁90が主弁座65側に移動して主弁座65に
着座する。これにより、主弁90が閉じられて、湯水の
流通が遮断される。このように、パイロット弁機構12
0への開閉信号により開閉弁装置50は開閉動作を行な
う。
【0025】上記吐水ヘッド150は、図2に示すよう
に、吐水部Bと、シール部Cと、吐水部Bを駆動する各
種電子機器、モータや流路等を有するヘッド本体部Dと
をケース151内に収納し、該ケース151の基端部で
上記弁本体61に螺着されている。なお、153はケー
ス151に形成した吐水窓である。
【0026】上記ヘッド本体部Dは、機能収納空間S内
に駆動機構161や各種の電子部品を収納している。す
なわち、駆動機構161は、モータ163に減速歯車機
構164を介して駆動軸166を回転駆動するものであ
る。なお、減速歯車機構164の上部には、駆動軸16
6の回転方向位置を検出するポテンショメータ168が
取り付けられている。また、電子部品は、モータ163
等を制御するための電子制御回路180や、乾電池Ba
t等である。
【0027】また、吐水ヘッド150のケース151の
外壁には、吐水形態を切り換えるための操作部185が
設けられており、この操作部185には、電子制御回路
180に信号を出力するための吐水形態切換スイッチ1
86及びモード切換スイッチ187が設けられている。
吐水形態切換スイッチ186は、吐水形態の切換を手動
で指令するためのボタンであり、モード切換スイッチ1
87は、吐水形態を手動モードと自動モードとの切換を
指令するためのボタンである。
【0028】さらに、図4に示すように、上記スライド
機構40の保持ブロック44の内側には、電子制御回路
180で信号処理されるスライド位置検出用リードスイ
ッチ188が装着されている。このスライド位置検出用
リードスイッチ188に対して、保持ブロック44を隔
てたガイド部材42の内側には、永久磁石189aが固
定されている。したがって、吐水ヘッド装置30を手動
によりスライド機構40によってスライドさせると、永
久磁石189aの位置を通るときに、上記リードスイッ
チ188がオンして、その信号が電子制御回路180で
処理されて、該吐水ヘッド150がスライド範囲R1 に
位置するか、スライド範囲R2 の範囲に位置するかの検
出が行なわれる。
【0029】図2に示す上記駆動機構161の駆動軸1
66は、シール部Cのシール材190を貫通して、吐水
部Bの回転吐水体200の軸体201の下端部にネジ止
め固定されている。回転吐水体200は、周方向に3分
割された吐水形態部210a〜210cを備え、駆動軸
166と一体的に回転する。各吐水形態部210a〜2
10cは、その底面に吐水流入穴212a〜212cを
それぞれ備え、その側面には、図5に示すように、各種
吐水形態での吐水を実現するための吐水穴214a〜2
14cを備える。吐水ヘッド150は、3種類の吐水形
態で吐水する。この3種類の吐水形態は、例えば、シャ
ワー水に気泡を混入した泡沫吐水形態(図5(a))、
整流吐水形態(図5(b))、シャワー吐水形態(図5
(c))である。
【0030】また、シール部Cは、環状の流路191を
有するシール材190を備え、さらに、各種シール部
材、つまり、駆動軸166の外周部をシールするOリン
グ等を備える。
【0031】吐水ヘッド150内には、開閉弁装置50
の流出口85Aから、吐水穴214a〜214cのいず
れか1つにまで湯水を供給するための流路が設けられて
おり、つまり、主流路220から、上記流路191及び
貫通穴192を通じて吐水流入穴212a〜212cの
1つに臨むことになる。
【0032】したがって、操作部185の吐水形態切換
スイッチ186及びモード切換スイッチ187の操作に
より所望の吐水形態を選択すると、その信号が電子制御
回路180に入力される。電子制御回路180は、モー
タ163に駆動信号を出力して、減速歯車機構164を
介して駆動軸166を回転駆動する。これにより回転吐
水体200が回転する。このとき、ポテンショメータ1
68の信号に従いつつ駆動軸166の回転位置が制御さ
れて、吐水形態部210a〜210cの1つの吐水流入
穴212a〜212cが貫通穴192に接続される。例
えば、図2に示す吐水穴214aが吐水窓153に臨む
ことにより、開閉弁装置50から流入した湯水は、ヘッ
ド本体部Dの主流路220、流路191、貫通穴19
2、吐水流入穴212aを経て、吐水穴214aに達
し、整流の吐水形態の吐水が行なわれる。
【0033】上記電子制御回路180は、図6に示すよ
うに、CPU181、ROM182、RAM183、電
源オフ時にも乾電池183によりデータを記憶している
バックアップRAM189及び入出力インターフェース
184等を備え、この入出力インターフェース184を
介して上記スイッチ等の信号を入力すると共に、駆動回
路162を介してモータ163に、駆動回路51を介し
て開閉弁装置50を制御して、吐水ヘッド150のスラ
イド範囲に応じた吐水形態の切換制御を実行する。
【0034】この吐水形態の切換処理について、図7及
び図8のフローチャートで説明する。図7において、ま
ず、ステップS200にて初期化処理が実行される。初
期化処理として、自動変更フラグFAUT を1に設定し、
また開閉弁装置50を全閉にする等の処理が実行され
る。ここで、自動変更フラグFAUT は、吐水ヘッド15
0のスライド位置に応じて吐水形態を自動的に選択する
モードを表わすフラグである。続くステップS202で
は、各種スイッチやセンサ等の現在状態が読み込まれ、
つまり、吐水形態切換スイッチ186、モード切換スイ
ッチ187、ポテンショメータ168、スライド位置検
出用リードスイッチ188からのスライド範囲Rの信号
等が読み込まれる。なお、スライド範囲Rの信号は、該
リードスイッチ188のオンの入力毎に0−1でトグル
する信号をバックアップRAM189に記憶している信
号である。
【0035】次のステップS210では、自動変更フラ
グFAUT の判定が行なわれる。このステップS210に
て、自動変更フラグFAUT が0であり、ステップS21
2にてモード切換スイッチ187が操作されていないと
判定された場合、またはステップS210にて自動変更
フラグFAUT が1と判定されても、ステップS216に
てモード切換スイッチ187が操作されたと判定された
場合には、ステップS218にて自動変更フラグFAUT
を0に設定した後に、ステップS220へ進む。ステッ
プS220へ進むと、ステップS228までの処理で手
動モードによる吐水形態の切換または止水等が実行され
る。
【0036】次に手動モードの処理について説明する。
まず、ステップS220にて、吐水形態切換スイッチ1
86が操作されていると判定された場合、つまり吐水形
態の切換指令がなされている場合には、ステップS22
2にて開閉弁装置50を閉じた後に、ステップS224
及びステップS226にて、ポテンショメータ168の
検出結果をみながらモータ163を回転させて選択した
吐水形態に変更し、その後ステップ202へ戻る。一
方、ステップS220にて吐水形態切換スイッチ186
の切換がなされていないと判定されると、ステップS2
28へ進み、開閉弁装置50を開いて吐水を開始し、そ
の後ステップS202へ戻る。
【0037】すなわち、ステップS220からステップ
S228の処理により、吐水形態切換スイッチ186の
操作で吐水形態の切換が指令されると、開閉弁装置50
により吐水ヘッド150側への給水を一旦止めて、回転
吐水体200に加わる水圧を除去して回転し易くしてか
ら、モータ163により回転吐水体200を所定位置ま
で回転し、その後に開閉弁装置50を開いて吐水を開始
する。
【0038】一方、ステップS210にて自動変更フラ
グFAUT が1であり、かつステップS216にてモード
切換スイッチ187が操作されていないと判定された場
合、またはステップS210にて自動変更フラグFAUT
が0と判定されても、ステップS212にてモード切換
スイッチ187が操作されたと判定された場合には、ス
テップS214にて自動変更フラグFAUT を1にセット
した後に、図8に示すステップS240以下へ進み、自
動吐水モードを実行する。
【0039】次に、自動吐水モードの処理について説明
する。まず、ステップS240にて、スライド位置検出
用リードスイッチ188の出力に基づいてスライド範囲
R1にあるか否かの判定が行なわれる。ステップS24
0にてスライド範囲R1 にあると判定され、つまり、吐
水窓153が深い槽12aに位置すると判定された場合
には、ステップS242に進み、現在の吐水形態が整流
か否かの判定が実行される。このステップS242に
て、整流吐水形態となっていない場合には、ステップS
244へ進み流量調節弁70を閉じた後に、整流吐水形
態の位置になるようにモータ163へ信号を出力し(ス
テップS246)、整流吐水形態に切り換えられたと判
定した後に(ステップS242)、流量調節弁70を開
く(ステップS248)。
【0040】一方、ステップS240にて、スライド範
囲R1 にないと判定され、つまり、吐水ヘッド150の
位置がスライド範囲R2 にあり、吐水窓153が浅い槽
12bに位置すると判定された場合には、ステップS2
52に進み、現在の吐水形態がシャワーか否かの判定が
実行される。このステップS252にて、シャワー吐水
形態となっていない場合には、ステップS254へ進み
流量調節弁70を閉じた後に、シャワー吐水形態の位置
になるようにモータ163へ信号を出力し(ステップS
256)、シャワー吐水形態に切り換えられたと判定し
た後に(ステップS252)、流量調節弁70を開く
(ステップS248)。
【0041】上記実施例において、吐水ヘッド150を
洗浄槽12の深い槽12aに位置させたときには、この
位置がスライド位置検出用リードスイッチ188により
検出されて、この検出結果に基づいて、整流吐水形態が
選択され、一方、吐水ヘッド150を浅い槽12bに位
置させたときには、シャワー吐水形態が選択される。し
たがって、吐水ヘッド150から吐水される位置が深い
槽12aか、浅い槽12bかによって、最も使用頻度の
高い吐水形態が自動的に選択され、面倒な吐水形態の切
換操作が不要になり、操作性が向上する。
【0042】次に、本発明に係る吐水装置TSを浴室の
給湯システムに適用した実施例について、図面に基づき
説明する。図9は浴室の外観図、図10は吐水装置TS
の全体構成を示す概略ブロック図である。まず、複数の
給湯点を有する浴室Rの構成から説明する。
【0043】図9に示すように、本実施例の吐水装置T
Sは、浴室内の給湯点として、浴槽rに吐水する浴槽カ
ランrkと、洗い場に吐水する洗い場カランnと、シャ
ワーヘッドAとを備える。このシャワーヘッドAは、浴
室壁面に設けられた後述のヘッドスライド機構HSのハ
ンガに装着されて浴室壁面に沿って昇降されて使用され
たり、手で持って使用されたりする。また、このほか
に、洗い場カラン付近および浴槽内から操作できる位置
の浴室壁面には、吐水先や吐水量、吐水温度等を設定す
るための操作部Pがその表面を露出して埋設されてい
る。この操作部Pは、吐水装置全体の各種制御を行なう
メインコントローラ507(図10参照)を内蔵し、そ
の表面にはこのメインコントローラ507に吐水先や吐
水量等を指示するための制御信号を出力する操作パネル
部PP(図10、図11参照)を備える。
【0044】シャワーヘッドAは、後述するように、吐
水形態を切り換える吐水形態切換(変更)機構を内蔵
し、使用者の選択に応じて4種類の吐水形態のうちのい
ずれかの吐水形態で吐水する。この選択可能な4種類の
吐水形態は、例えば、スプレー状の吐水、ストレート状
の吐水、シャワー孔からの直線水を一点に集めたスポッ
ト状の吐水、シャワー水に気泡を混入した泡沫状の吐
水、棒状の吐水を浴びせるうたせの吐水、霧状に吐水す
るミストの吐水、回転羽根を内蔵したマッサージの吐水
等の吐水形態から任意の組み合わせで選択される。な
お、本実施例では、4種類の吐水形態として、棒状の吐
水を浴びせるうたせの吐水形態、スプレーの吐水形態、
ミストの吐水形態、泡沫の吐水形態とした。
【0045】次に、吐水装置TSの各機器の詳細な構成
と電気的構成について、順次説明する。
【0046】洗い場カランnの根幹部に設けられた湯水
混合栓MOは、図10の概略ブロック図に示すように、
水の流入管501および図示しない給湯機からの高温の
湯の流入管502にそれぞれ接続されており、この各管
路には、各管路における水および湯の流量を調整する流
量調整バルブ503,504と、各バルブの上流側で各
管路における流量を検出する流量センサ501a,50
2aと、各管路における水温および湯温を検出する温度
センサ501b,502bを備える。そして、この各流
量調整バルブ503,504には、流量調整を司るアク
チュエータ505,506が取り付けられている。
【0047】各流量調整バルブ503,504の下流は
結合されて湯水吐出接続管510を形成し、各管路の
水、湯はここで合流し混合する。湯水吐出接続管510
での湯温は、水と湯との各温度およびその混合比で定ま
る。そして、この湯水吐出接続管510には、当該流路
における混合湯水の流量および温度を検出するための流
量センサ508と、温度センサ509が設けられてい
る。なお、各アクチュエータは、ステッピングモータで
ある。
【0048】湯水吐出接続管510の下流には、吐水切
換部511が設けられ、ここにシャワーヘッドA、浴槽
カランrk、洗い場カランnおよび浴室外に湯水を排出
するいわゆるすて水配管512が接続されている。この
吐水切換部511は各吐水口ごとに備えられた電磁弁を
内蔵し、混合水の吐水先を切り換える。つまり、吐水切
換部511の内蔵した各吐水口ごとの電磁弁が後述のメ
インコントローラ507によりオン・オフされることに
より、吐水先が変更される。メインコントローラ507
による各電磁弁のオン・オフは、シャワーヘッドAに設
けられた後述のオン・オフボタン586(図12参照)
の押圧状態や、後述の操作パネル部PPにおける各種ボ
タンの操作に基づいて行なわれる。なお、上記吐水切換
部511へは、洗い場カランnは直接、浴槽カランrk
は浴室壁内に配設された図示しない配管を介して、シャ
ワーヘッドAはシャワーホースhを介してそれぞれ接続
されている。
【0049】湯水混合栓MOの上記各種のセンサやアク
チュエータ並びにシャワーヘッドAに内蔵されたサブコ
ントローラ567のほか、このシャワーヘッドAの上下
位置を検出する上下位置検出センサ530は、操作パネ
ル部PPとともにメインコントローラ507に接続され
ている。このメインコントローラ507は、各センサや
サブコントローラ567からの種々の制御信号に基づき
アクチュエータの駆動量(ステッピングモータ駆動
量)、吐水先等を決定して各アクチュエータ505,5
06および吐水切換部511等を駆動制御したり、シャ
ワーヘッドAのサブコントローラ567に制御信号を出
力したりする。
【0050】メインコントローラ507により各アクチ
ュエータ505,506が駆動すると、各アクチュエー
タの駆動量で定まる流量の水および湯が湯水吐出接続管
510に流れ込んで混合される。従って、吐水切換部5
11により吐水先として設定されたシャワーヘッドAや
各カランからは、水および湯自体の温度と流量調整バル
ブ503,504で規制される水および湯の流量比で定
まる温度の混合湯水が吐水される。
【0051】上記した吐水装置TSのメインコントロー
ラ507,サブコントローラ567は、周知のように、
CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等を中心
に論理演算回路として構成され、これらとコモンバスを
介して相互に接続された入出力ポートにより外部との入
出力を行なう。入出力ポートに、上記した各センサ等が
接続されている。
【0052】図9に示すように、洗い場カラン付近およ
び浴槽内から操作できる操作部Pの操作パネル部PP
(図10、図11参照)は、各吐水先や吐水形態の指定
に加え、各吐水先や吐水形態ごとの単位時間当たりの吐
水量(以下、単に吐水量という)や吐水温度をその都度
変更したりするものであり、次の構成を備える。
【0053】この操作パネル部PPは、図11に示すよ
うに、電源投入用の電源ボタン550と、通常は現在時
刻を表示する時計として作動しその都度種々のメッセー
ジを表示する表示器551と、吐水先からの吐水量を相
対表示する吐水量表示器552と、吐水先からの吐水温
度を数値表示する吐水温度表示器553と、異常報知の
ためのスピーカ566等を備える。このほか、吐水先を
個別に指定するための指示ボタン群と、シャワーヘッド
Aからの吐水形態を操作パネル部PPから指定するため
の指示ボタン群と、吐水温度や吐水量を変更するための
ボタン群を備え、これら各ボタン群でマトリックススイ
ッチを構成する。これら各ボタンは押圧式のものであ
り、押圧操作される都度、制御信号をメインコントロー
ラ507に出力する。なお、上記各ボタンおよび以下に
説明する各ボタンの表面には、図示するように、文字列
のほか、該当する機能を図案化した絵が描画されてい
る。
【0054】吐水先を個別に指定するための指示ボタン
群は、吐水先を浴槽カランrk、洗い場カランn、シャ
ワーヘッドAのいずれかとするための浴槽カラン指示ボ
タン554、洗い場カラン指示ボタン55、シャワーヘ
ッド指定ボタン556から構成される。
【0055】シャワーヘッドAからの吐水形態を指定す
るための各種指示ボタン群は、吐水形態をうたせ、スプ
レー、ミスト、泡沫のいずれかとするためのうたせ指定
ボタン57、スプレー指定ボタン58、ミスト指定ボタ
ン559、泡沫指定ボタン60から構成される。
【0056】吐水温度や吐水量を変更するためのボタン
群は、各吐水先において継続中の吐水の吐水量や吐水温
度をその都度変更するための吐水温度増大指示ボタン5
62、吐水温度低下指示ボタン563と、吐水量増大指
示ボタン564、吐水量低下指示ボタン565を備え
る。なお、これらボタンにより吐水温度や吐水量はその
都度変更可能であるが、電源投入後に行なわれる最初の
吐水時における初期吐水温度や初期吐水量は、所定の値
が各吐水口ごとに予め設定されている。
【0057】吐水温度増大指示ボタン562および吐水
温度低下指示ボタン563の吐水温度指示ボタンは、継
続中の吐水の吐水温度をその都度変更する機能を果た
す。つまり、上記両吐水温度指示ボタンが吐水の継続中
に押圧されれば、その信号がメインコントローラ507
に入力され、これを受けたメインコントローラ507に
より、その都度、継続中の吐水の吐水温度が当該ボタン
の押圧回数等に応じて変更される。この場合、水の温度
に加え入浴の際に常用される常用温度範囲(38〜46
度)内で変更可能である。
【0058】一方、吐水量増大指示ボタン564および
吐水量低下指示ボタン565の吐水温度指示ボタンは、
継続中の吐水の吐水量をその都度変更する機能を果た
す。つまり、上記両吐水量指示ボタンが吐水の継続中に
押圧されれば、その信号がメインコントローラ507に
入力され、これを受けたメインコントローラ507によ
り、その都度、継続中の吐水の吐水量が当該ボタンの押
圧回数等に応じて変更される。この場合、違和感のない
吐水量および給湯機の能力等を考慮して、各吐水口ごと
に所定の吐水量可変範囲が定められている。
【0059】ここで、上記吐水温度増大指示ボタン56
2等の指示ボタン以外のボタンが果たす機能について簡
単に説明する。吐水先を個別に指定するための浴槽カラ
ン指示ボタン554等や吐水形態を指定するためのミス
ト指定ボタン559等が押圧されると、その信号がメイ
ンコントローラ507に入力され、これを受けたメイン
コントローラ507により、吐水先や吐水形態が切り替
わる。
【0060】例えば、浴槽カラン指示ボタン554が押
圧されれば、浴槽カランrkから吐水され、同様に、洗
い場カラン指示ボタン55又はシャワーヘッド指定ボタ
ン556が押圧されると、洗い場カランn又はシャワー
ヘッドAから吐水される。しかも、ある吐水先から吐水
されている最中に異なる吐水先を指定する指定ボタンが
押圧されれば、それまで吐水していた上記ある吐水先か
らの吐水が中断し、後押しされた指定ボタンに対応する
吐水先から吐水されるよう構成されている。吐水形態を
指定するための各指定ボタン等についても同様に、押圧
された指定ボタンに対応する吐水形態でシャワーヘッド
Aから吐水される。
【0061】また、同一のボタンが引き続いて2度押し
されると、当該ボタンに対応する吐水先からはその時点
で止水するよう構成されている。なお、このような吐水
先の変更は、既述したように吐水切換部511における
電磁弁の切換により行なわれる。
【0062】次に、既述したように4種類の吐水形態が
切換可能なシャワーヘッドAについて説明する。
【0063】シャワーヘッドAは、手で持ったり浴室壁
面に沿って昇降させて使用され、図10および図12に
示すように、くの字状に屈曲した外形形状を有する。そ
して、図12中に矢印a1に示す如くその末端から流入
した湯水を、矢印a2,a3に示すようにシャワーヘッ
ド内部を通過させ、矢印a4に示す如くその先端から吐
水する。
【0064】シャワーヘッドAは、図10および図12
に示すように、吐水流路570とこの流路以外の機器収
納空間571とを確保して形成されたシャワーヘッド本
体572の外周部に位置決め用突出部572aを備え
る。そして、後述のハンガに装着されたときには、この
位置決め用突出部572aを介して、浴室壁面に対して
シャワーヘッドAの先端が常に一定方向を向くよう構成
されている。また、シャワーヘッドAがハンガに装着さ
れていることを検出するために、位置決め用突出部57
2aには、マグネットスイッチ575が埋設されてい
る。
【0065】このシャワーヘッドAは、図12に示すよ
うに、側面に吐水窓573をあけて形成されたキャップ
574をシャワーヘッド先端に備え、シャワーヘッド本
体572にこのキャップ574を組み付けて構成され
る。また、吐水切換部511に接続されたシャワーホー
スhの末端に、連結金具576を介して接続されてい
る。
【0066】シャワーヘッド本体572とキャップ57
4とで形成される空間には、機器収納空間571に収納
されたモータ577の回転軸578がシール円盤54
0、541を貫通して本体側から突出している。そし
て、この回転軸578に回転吐水体520が軸の面取り
部により位置決めされてネジ止めされている。回転吐水
体520は、周方向に4分割された吐水ノズル(図には
吐水ノズル524,526を示す)を備え、回転軸57
8と一体に回転する。なお、回転吐水体520はキャッ
プ574にてその周囲をほとんど被覆されているので、
外部から手動で回転することはない。また、この回転吐
水体520にはモータ577から回転力が伝達される
が、その回転方向は一方のみ(キャップ574から見て
反時計回り)である。
【0067】回転吐水体520は、図12のI−I線断
面図である図13に示すように、上記吐水ノズル52
4,526のほか吐水ノズル525,527を吐水窓5
73の開口位置に合わせて備える。そして、モータ57
7の回転軸578と一体に回転して、各吐水ノズル52
4〜527の一つを、吐水窓573に臨ませる。この際
の回転吐水体520の回転制御については後述する。
【0068】回転吐水体520に設けられた上記各吐水
ノズル524〜527は、図14に示すように、使用者
が選択可能な上記した各吐水形態での吐水を実現するた
めにそれぞれ異なる吐水穴を備え、各吐水穴を吐水窓5
73に臨ませてそれぞれの吐水形態(うたせ:図14
(a)、スプレー:図14(b)、ミスト:図14
(c)、泡沫:図14(d))で吐水する。
【0069】各吐水ノズル524〜527の背面(図1
3における各吐水ノズルの回転軸578側の面)には、
回転吐水体520の底面から各吐水ノズルに連通するノ
ズル連通路528が形成されている。なお、このノズル
連通路528は、図13に示すように、吐水形態を決定
する各吐水ノズルに合わせて適宜な形状で形成されてい
る。
【0070】シール円盤540,541は、上記回転吐
水体520とシャワーヘッド本体572端面との間に介
在し、この両者をシールするとともに、シャワーヘッド
本体572の吐水流路570と吐水窓573に臨んだ吐
水ノズル(図12においては、吐水ノズル524)のノ
ズル連通路528と連通穴542,543を介して連通
する。
【0071】従って、吐水切換部511によりシャワー
ヘッドAが吐水先とされ、モータ577により所定の吐
水ノズルがその吐水穴を吐水窓573に臨ませると、シ
ャワーホースhから流入した湯水は、図12中に矢印a
1〜a4で示すように、シャワーヘッド本体572の吐
水流路570、連通穴542,543およびノズル連通
路528を通過して吐水ノズルに到る。そして、当該所
定の吐水ノズルの吐水穴の通過を経て、当該吐水穴に対
応する吐水形態で吐水される。
【0072】例えば、図12に示すように、吐水ノズル
524が吐水窓573に臨んでいれば、吐水窓573か
らは、うたせの吐水形態で吐水される。また、吐水ノズ
ル526が、図示する位置から180度回転して吐水窓
573に臨めば、吐水窓573からは、ミストの吐水形
態で吐水される。
【0073】シャワーヘッド本体572の機器収納空間
571内には、モータ577の他、このモータを駆動制
御するためのサブコントローラ567や、回転軸578
の回転位置を検出して吐水窓573に吐水穴を臨ませて
いる吐水ノズルを判別するための図示しない吐水形態検
出センサが収納されている。また、吐水窓573下方の
本体側壁の厚肉部572bには、サブコントローラ56
7に信号を出力するための吐水形態切換ボタン584、
モード切換ボタン585およびオン・オフボタン586
が防水性の樹脂シート587に覆われて押圧自在に配設
されている。
【0074】この吐水形態切換ボタン584は吐水穴を
吐水窓573に臨ませる吐水ノズルを変更して吐水形態
を選択するためのボタンであり、モード切換ボタン58
5は吐水形態の変更をシャワーヘッドAのスライド位置
に応じて自動的に行なう自動モードと上記吐水形態切換
ボタン584により手動で行なう手動モードとに切換指
示するためのボタンである。また、オン・オフボタン5
86はシャワーヘッドAからの吐水の開始・停止を指示
するためのボタンである。
【0075】このシャワーヘッドA側のサブコントロー
ラ567は、上記センサやボタンと接続されているだけ
ではなく、吐水装置TSのメインコントローラ507と
も漏電を考慮した上で接続されている。そして、両コン
トローラ間での制御信号の授受を行なう。
【0076】具体的には、シャワーヘッドA側のオン・
オフボタン586が押圧されてシャワーヘッドAからの
吐水の開始・停止が指示されると、シャワーヘッドA側
のサブコントローラ567を経てメインコントローラ5
07に制御信号が出力される。そして、この信号を受け
たメインコントローラ507により吐水切換部511が
制御されて電磁弁がオン・オフし、シャワーヘッドAか
らの吐水の開始や停止がなされる。この場合、メインコ
ントローラ507により、流量調整バルブ503,50
4のアクチュエータ505,506も駆動制御される。
【0077】また、操作パネル部PPのうたせ指定ボタ
ン57、スプレー指定ボタン58、ミスト指定ボタン5
59、泡沫指定ボタン60やシャワーヘッドAの吐水形
態切換ボタン584が押圧されて吐水形態の変更が指示
されると、後述する吐水ルーチンの処理を経てメインコ
ントローラ507とシャワーヘッドA側のサブコントロ
ーラ567とで制御信号が授受される。つまり、メイン
コントローラ507から上記各指示ボタンで指示された
吐水形態への切換開始の信号が出力され、吐水形態の変
更がサブコントローラ567にて実行される。
【0078】こうした信号の授受により、シャワーヘッ
ドA側のサブコントローラ567によるモータ577の
駆動制御がなされて吐水ノズルが回転し、選択された吐
水形態に対応する吐水ノズルがその吐水穴を吐水窓57
3に臨ませて停止する。なお、操作パネル部PPから
は、上記各指示ボタンによりうたせ、スプレー、ミス
ト、泡沫の各吐水形態がダイレクトに指定されるが、シ
ャワーヘッドAからは吐水形態切換ボタン584の押圧
ごとにこれら4種類の吐水形態が順次指示されることに
なる。
【0079】さらに、モード切換ボタン585が押圧さ
れてシャワーヘッドAにおける吐水形態の変更モードを
自動モードに切り換えるよう指示されると、シャワーヘ
ッドA側のサブコントローラ567を経てメインコント
ローラ507に制御信号が出力される。そして、この信
号とシャワーヘッドAの上下位置を検出する上下位置検
出センサ530の検出信号とを受けたメインコントロー
ラ507により、吐水形態をシャワーヘッドAの上下方
向のスライド位置に応じて変更する制御がなされる。な
お、その詳細については後述する。
【0080】次に、上記したシャワーヘッドAの装着が
可能でシャワーヘッドAを浴室壁面に沿って昇降支持す
るヘッドスライド機構HSについて説明する。このヘッ
ドスライド機構HSは、図9、図15に示すように、浴
室壁面に設けられたレール部590と、このレール部5
90にスライド可能に係合されたハンガ部591とを備
える。レール部590は、浴室壁面に固定された上下の
支柱592,593と、両支柱間に架設されたスライド
レール594とを備え、このスライドレール594に沿
ってハンガ部591をスライド昇降させる。
【0081】ハンガ部591は、図15に示すようにシ
ャワーヘッドAを保持するハンガ595と、スライドレ
ール594と係合しハンガ595およびこれに保持され
たシャワーヘッドAを支持する係合支持腕596とを備
える。ハンガ595は、図15のII−II線断面図で
ある図16に示すように、シャワーヘッドAを保持する
保持孔597を有する二股の保持本体598とを備え、
この保持本体598には、基部側にシャワーヘッドAの
位置決め用突出部572aが入り込む位置決め用凹所5
99が形成されている。また、位置決め用凹所599に
は、シャワーヘッドAのマグネットスイッチ575をオ
ンさせるためのマグネット600が埋設されている。
【0082】従って、ハンガ595の位置決め用凹所5
99にシャワーヘッドAの位置決め用突出部572aを
位置合わせして入れ込めば、シャワーヘッドAは、その
先端を常に一定方向(壁面から洗い場に向いた方向)を
向けてハンガ部591のハンガ595に保持される。さ
らに、シャワーヘッドAが保持されている間に亘って
は、シャワーヘッドAのマグネットスイッチ575はマ
グネット600によりオン状態にあるので、その信号が
サブコントローラ567に入力され、シャワーヘッドA
がハンガ部591に装着保持されていることが検出され
る。
【0083】なお、二股の保持本体598の開口部60
1は、シャワーヘッドAの装着を前面から行なうことが
できる間隔とされている。
【0084】係合支持腕596は、図15およびそのI
II−III線断面図である図17に示すように、その
基部にスライドレール594が入り込むスライド穴60
2と、このスライド穴602においてスライドレール5
94の前面に押し付けられてハンガ部591を随時固定
するためのストッパ603を備える。このストッパ60
3は、係合支持腕596の基部にスプリング604に付
勢されて組み込まれた固定解除ボタン605に固定され
ている。スプリング604により下方に付勢されている
固定解除ボタン605には、スプリングの付勢力が係合
支持腕596内部のテーパ面606に沿って作用する。
よって、通常、この固定解除ボタン605は、スライド
レール594の前面に向けてストッパ603を押し付け
る。
【0085】従って、固定解除ボタン605がスプリン
グ604に逆らって指等で上方に押されると、ストッパ
603はスライドレール594の前面から離れるので、
ハンガ部591はスライドレール594に沿って昇降自
在となる。そして、任意の位置で固定解除ボタン605
から指を離せば、その位置でストッパ603がスライド
レール594の前面に押されるので、ハンガ部591は
スライドレール594に対して固定される。よって、ハ
ンガ部591に装着されたシャワーヘッドAを、スライ
ドレール594に沿って上下に自在にスライド昇降さ
せ、任意の位置で固定・保持することができる。
【0086】また、係合支持腕596の浴室壁面側端部
には、スライドレール594を支持する上部の支柱59
2に取り付けられた上下位置検出センサ530の検出対
象となる検出片607が設けられている。この上下位置
検出センサ530は、反射型の距離センサであり支柱5
92からハンガ部591の検出片607までの隔たり
(ハンガ部591に保持されたシャワーヘッドAまでの
隔たり)を検出する。上下位置検出センサ530は図1
0に示すようにメインコントローラ507に接続されて
おり、その検出信号はメインコントローラ507に出力
される。この場合、支柱592は固定されていることか
ら、上下位置検出センサ530の検出信号を受けたメイ
ンコントローラ507により、スライドレール594に
おけるシャワーヘッドAのスライド位置を判別すること
ができる。
【0087】次に、上記した構成を備える本実施例の吐
水装置TSが行なう種々の制御について、図面に基づき
説明する。図18、図19のフローチャートは、本吐水
装置TSの主要な制御である吐水制御(ルーチン)を示
し、図18はその前半部分を図19はその後半部分のフ
ローチャートである。
【0088】この吐水ルーチンは、電源が投入されたと
きからメインコントローラ507側で繰り返し実行され
るものであり、まず、電源投入時にのみ実施する初期処
理、即ち、CPUの内部レジスタのクリア等を行なう。
その後、図18に示すように、吐水先を指定する吐水先
マップとシャワーヘッドAからの吐水形態を指定する吐
水形態マップのデータを読み込んで、吐水先およびシャ
ワーヘッドAからの吐水形態を判別する(ステップS1
100)。
【0089】この吐水先マップは、吐水の実行又は非実
行を意味するコード、例えば1と0を、洗い場カラン
n、浴槽カランrk、シャワーヘッドAに対応させたも
のである。そして、吐水先を決定するための領域として
確保されたメインコントローラ507のバックアップR
AMの所定アドレスに書き込まれている。例えば、シャ
ワーヘッドAに対応するコードとして値1が書き込まれ
ていれば、シャワーヘッドAを吐水先として判別する。
また、洗い場カランn、浴槽カランrk、シャワーヘッ
ドAのすべてに対して0が書き込まれていれば、いずれ
の吐水先からも吐水しないと判別する。
【0090】なお、この値1のコードの書込は、操作パ
ネル部PPにおける浴槽カラン指示ボタン554等のボ
タンが押圧されたり、シャワーヘッドAにおけるオン・
オフボタン等が押圧された時点で割込処理される。ま
た、同一のボタンが引き続いて2度押圧されれば、該当
する吐水先に関してその時点で0(吐水非実行)のコー
ドが書き込まれる。さらに、初期処理にて各吐水先に対
してすべて0(吐水非実行)のコードが書き込まれる。
【0091】また、吐水形態マップは、上記吐水先マッ
プと同様に、吐水形態の選択又は非選択を意味するコー
ド、例えば1と0を、シャワーヘッドAからの4つの吐
水形態の吐水(うたせ、スプレー、ミスト、泡沫)に対
応させてメインコントローラ507のバックアップRA
Mの所定アドレスに書き込まれている。例えば、うたせ
に対応するコードとして値1が書き込まれていれば、選
択対象(変更対象)の吐水形態をうたせと判断し、後述
の処理にてうたせの吐水形態に変更するようサブコント
ローラ567に指示する。なお、この吐水形態マップで
定まる吐水形態の吐水がシャワーヘッドAから吐水され
るには、上記吐水先マップにおけるシャワーヘッドAに
対応するコードへ値1が書き込まれているときになされ
る。また、電源投入時の初期処理により、使用頻度の高
い吐水形態であるスプレーに対してのみ値1(吐水形態
選択)のコードが書き込まれる。
【0092】次に、ステップS1100で読み込んだ4
つの吐水形態の吐水(うたせ、スプレー、ミスト、泡
沫)に関するコードを介した選択・非選択の状態を、メ
インコントローラ507からシャワーヘッドA側のサブ
コントローラ567に出力する(ステップS110
5)。具体的には、コード1である吐水形態に吐水形態
を変更する制御信号を出力する。そして、これを受けた
サブコントローラ567にて、後述の図22に示す吐水
形態変更ルーチンにより回転吐水体520の回転制御が
行なわれて吐水ノズルが切り換えられ、これに伴い吐水
形態が切り換えられる。
【0093】なお、吐水形態切換ボタン584によりシ
ャワーヘッドA側で吐水形態の指定がなされたときは、
メインコントローラ507からの上記した制御信号を受
けることなく、サブコントローラ567にて吐水形態が
切り換えられる。そして、この際には、サブコントロー
ラ567からメインコントローラ507に、指定された
吐水形態に関する制御信号が出力され、メインコントロ
ーラ507にて吐水形態マップのコードが更新される。
【0094】ここで、上記した4つの吐水形態の吐水
(うたせ、スプレー、ミスト、泡沫)に関する吐水形態
マップへの値1のコードの書込、即ち吐水形態の変更指
示について説明する。吐水形態マップの更新は、所定時
間ごとに割込処理される図20に示す吐水形態変更指示
ルーチンで次のようにしてなされる。
【0095】この吐水形態変更指示ルーチンでは、ま
ず、シャワーヘッドAからの吐水形態の変更をシャワー
ヘッドAのスライド位置に応じて自動的に行なう自動モ
ードであるか否かを判断する(ステップS1200)。
この吐水形態の変更モードは、シャワーヘッドAのモー
ド切換ボタン585が押圧操作されるごとに自動モー
ド、手動モードと交互に切り換えられ、当該ボタンの操
作ごとにシャワーヘッドA側のサブコントローラ567
のバックアップRAMに指示されたモードが記憶され
る。そして、その結果はサブコントローラ567を経て
メインコントローラ507に出力され、サブコントロー
ラ567と同様にメインコントローラ507にて記憶さ
れる。よって、モード切換ボタン585の操作に基づく
バックアップRAMの記憶結果から、ステップS120
0の判断がなされる。
【0096】このステップS1200で否定判断され指
示されているモードが手動モードである場合には、操作
パネル部PPのうたせ指定ボタン57等の吐水形態の各
指定ボタンやシャワーヘッドAの吐水形態切換ボタン5
84の操作状況をスキャン(ステップS1210)す
る。そして、その結果に応じて吐水形態マップを更新し
(ステップS1220)、本ルーチンを終了する。この
ため、手動モードである場合には、上記各ボタンの押圧
に基づき随時吐水形態の変更が吐水形態マップの更新を
経て指示されることになる。なお、吐水形態切換ボタン
584の操作状況は、サブコントローラ567からの制
御信号の授受を経てスキャンされる。
【0097】一方、ステップS1200で肯定判断され
指示されているモードが自動モードである場合には、上
下位置検出センサ530からの検出信号に基づいたシャ
ワーヘッドAの上下方向のスライド位置の読み込み(ス
テップS1230)と、メインコントローラ507のR
OMにこのスライド位置に対応して予め記憶されている
吐水形態の読み込み(ステップS1240)とを実行す
る。
【0098】シャワーヘッドAのスライド位置と吐水形
態とは、次のようにして対応させてROMに記憶されて
いる。図21に示すように、ハンガ部591に保持され
たシャワーヘッドAがスライドレール594におけるス
ライド領域SL(浴室床上170〜100cm)を上下
にスライドする際に、その領域に応じて定められてい
る。即ち、シャワーヘッドAのスライド位置が最上部の
領域SL1(浴室床上165cm以上)であればその時
の吐水形態をうたせに、その下部の領域SL2(浴室床
上165〜145cm)であれば吐水形態をスプレー
に、領域SL3(浴室床上145〜130cm)であれ
ば吐水形態をミストに、最下部の領域SL4(浴室床上
130〜100cm)であれば吐水形態を泡沫に定めら
れており、各スライド位置と吐水形態とが対応付けて記
憶されている。
【0099】そして、ステップS1230,S1240
で読み込んだスライド位置と吐水形態とから、シャワー
ヘッドAの実際のスライド位置に対応する吐水形態を判
別し(ステップS1250)、その結果に応じて吐水形
態マップを更新し(ステップS1260)、本ルーチン
を終了する。このため、自動モードである場合には、シ
ャワーヘッドAがスライドレール594に沿ってスライ
ドされそのスライド位置が変更されるたびに吐水形態マ
ップの更新を経て吐水形態の変更が指示されることにな
る。
【0100】例えば、シャワーヘッドAが領域SL1に
スライドされれば、うたせの吐水形態に関してのみ値1
のコードが書き込まれて吐水形態マップが更新され、う
たせの吐水形態に変更指示される。また、領域SL1か
ら領域SL2にシャワーヘッドAがスライドされれば、
スプレーの吐水形態に変更指示されることになる。
【0101】次に、図18の吐水ルーチンにおけるステ
ップS1100で読み込んだ吐水先および吐水形態(う
たせ、スプレー、ミスト、泡沫)に関して、吐水温度増
大指示ボタン562等の単独操作によりその都度割込処
理されて更新された設定吐水温度T0 と設定吐水量Q0
とをバックアップRAMから読み込む(ステップS11
10)。この設定吐水量Q0 や設定吐水温度T0 は、吐
水開始時又は吐水継続中に調整すべき制御目標値であ
り、上記した常用温度範囲(38〜46度)又は吐水量
可変範囲で変更可能である。
【0102】吐水先等の読み込みに続いては、湯水混合
栓MOにおける流量センサ501a,502aや温度セ
ンサ501b、502b等の各センサから、流入管50
1、流入管502における水自体の温度および流量と、
湯自体の温度および流量を読み込むとともに、湯水吐出
接続管510に設けた温度センサ509から混合湯水温
度を読み込む(ステップS1120)。
【0103】この際、湯水吐出接続管510における検
出温度に相当する制御信号を、操作パネル部PPに出力
して、その温度を操作パネル部PPの吐水温度表示器5
53に表示する。
【0104】次に、ステップS1110で読み込んだ設
定吐水量Q0 および設定吐水温度T0 とステップS11
20で読み込んだ各センサからの検出値等に基づいて、
吐水量が設定吐水量Q0 となり吐水温度が設定吐水温度
T0 となるよう、水および湯の流量を算出する(ステッ
プS1130)。そして、算出した流量に対応する流量
調整バルブ3、流量調整バルブ4の流量調整量、即ちア
クチュエータ5、アクチュエータ6の駆動量を算出する
(ステップS1140)。次いで、ステップS1100
で読み込んだ吐水先からステップS1110で読み込ん
だ設定吐水量Q0 および設定吐水温度T0 の吐水を実行
すべく、各アクチュエータに駆動信号を出力する(ステ
ップS1150)。この信号を受けて各アクチュエータ
が駆動して各流量調整バルブが流量を調整するので、算
出流量の水および湯が湯水吐出接続管510に流入し
て、吐水切換部511による切換制御を通した吐水に備
える。
【0105】その後、ステップS1100で読み込んだ
吐水先がシャワーヘッドAであるか否かを判断する(ス
テップS1155)。ここで、吐水先がシャワーヘッド
A以外(本実施例では、洗い場カランn又は浴槽カラン
rk)であると判断すれば、ステップS1100で読み
込んだ吐水先(洗い場カランn又は浴槽カランrkのい
ずれか)に対応する吐水切換部511の電磁弁に駆動信
号(オン信号)を出力する(ステップS1160)。こ
の信号を受けて吐水切換部511が該当する電磁弁をオ
ンすることにより、切換制御された吐水先(洗い場カラ
ンn又は浴槽カランrkのいずれか)からは、ステップ
S1150で設定吐水量Q0 および設定吐水温度T0 に
調整済みの混合湯水が吐水される。つまり、吐水先が洗
い場カランn又は浴槽カランrkの各カラン部であれ
ば、該当する電磁弁を駆動してカラン部から即座に吐水
する。
【0106】こうして吐水された後には、ステップS1
100に移行し、既述した処理を繰り返す。よって、ス
テップS1100で判別した吐水先が洗い場カランn又
は浴槽カランrkの各カラン部であれば、その吐水先か
ら吐水を開始すると、この吐水先に関する吐水先マップ
のコードが0とされるまで、吐水は継続されることにな
る。
【0107】一方、ステップS1155で吐水先がシャ
ワーヘッドAであると判断すれば、図19に示すフロー
チャートのステップS1165に移行する。このステッ
プS1165では、回転吐水体520の回転を介した吐
水形態の変更指示があるか否かを判断する。この吐水形
態の変更指示の有無は、吐水形態の変更モードが手動モ
ードの場合には、操作パネル部PPのうたせ指定ボタン
57等の吐水形態の各指定ボタンやシャワーヘッドAの
吐水形態切換ボタン584の操作に基づき判断される。
また、自動モードである場合には、シャワーヘッドAが
スライドレール594におけるスライド領域SLの各領
域SL1〜SL4のある領域から他の領域にスライドさ
れたか否かによって判断される。
【0108】ここで、シャワーヘッドAからの吐水形態
の変更を要しないと判断すれば、ステップS1190に
移行してシャワーヘッドAに対応する吐水切換部511
の電磁弁に駆動信号(オン信号)を出力する。そして、
その後ステップS1100に移行する。つまり、吐水先
がシャワーヘッドAであっても、吐水形態の変更、即ち
回転吐水体520の回転による吐水ノズルの変更を手動
モード、自動モードのいずれにおいても必要としない場
合は、電磁弁を駆動してシャワーヘッドAから即座に吐
水する。そして、シャワーヘッドAに関する吐水先マッ
プのコードが0とされるまで、シャワーヘッドAからは
そのままの吐水形態の吐水が継続されることになる。例
えば、吐水ノズル524により、うたせの吐水形態の吐
水が開始され、その後継続される。
【0109】しかし、ステップS1165でシャワーヘ
ッドAからの吐水形態の変更を要すると判断すれば、回
転吐水体520の回転駆動に伴う吐水形態の変更(うた
せ、スプレー、ミスト、泡沫のいずれかへの変更)が完
了したか否かを判断する(ステップS1185)。この
判断は、シャワーヘッドA側のサブコントローラ567
からの吐水形態変更完了信号の入力有無により行なう。
ここで、吐水形態の変更が完了していないと判断すれ
ば、変更指示された吐水形態でのシャワー吐水を開始し
ないとして、既述したステップS1100に移行し、上
記各ステップの処理を、吐水形態の変更完了まで継続す
る。つまり、回転吐水体520の回転が完了するまで、
シャワーヘッドAからの吐水開始を待機する。
【0110】そして、ステップS1185で吐水形態変
更完了信号に基づき吐水形態の変更が完了したと判断す
れば、変更指示された吐水形態でのシャワー吐水を開始
できるとして、既述したステップS1190に移行して
シャワーヘッドAに対応する吐水切換部511の電磁弁
に駆動信号(オン信号)を出力する。そして、その後ス
テップS1100に移行して既述した処理を繰り返す。
【0111】よって、変更指示された吐水形態でのシャ
ワー吐水が、設定吐水量Q0 および設定吐水温度T0 で
行なわれる。また、このシャワー吐水は、シャワーヘッ
ドAに関する吐水先マップのコードが0とされるまで、
或いは、吐水形態が再度変更指示されるまで、継続され
ることになる。
【0112】次に、シャワーヘッドAからの吐水形態を
図14に示すように各吐水ノズルにより規定される吐水
形態のいずれかに変更する吐水形態変更ルーチンについ
て、図22のフローチャートを用いて説明する。
【0113】この吐水形態変更ルーチンは、シャワーヘ
ッドAにおけるサブコントローラ567にて行なわれる
ものであり、既述した吐水ルーチンにおける吐水形態マ
ップに基づいてメインコントローラ507から出力され
た制御信号(切換信号)、或いはシャワーヘッドAの吐
水形態切換ボタン584の押圧操作を割込信号として実
行される。
【0114】こうして吐水形態変更ルーチンが実行され
ると、図22に示すように、まず、本ルーチンが自動モ
ードにおけるものか手動モードにおけるものかを判断す
る(ステップS1300)。この判断は、上記した吐水
形態変更指示ルーチンにおけるステップS1200と同
様、モード切換ボタン585の操作に基づくサブコント
ローラ567のバックアップRAMの記憶結果から下さ
れる。ここで、自動モードであると判断すれば、シャワ
ーヘッドAがハンガ部591に装着されているか否かを
マグネットスイッチ575のオン・オフ状態から判断す
る(ステップS1303)。この判断は、シャワーヘッ
ドAがハンガ部591に装着されていなければ、自動モ
ードにて吐水形態を自動的に変更する必要がないために
行なう処理である。
【0115】そして、このステップS1303でハンガ
部591にシャワーヘッドAが装着されていなければ何
の処理を行なうことなく本ルーチンを終了し、シャワー
ヘッドAが装着されていれば、自動モードによる吐水形
態の変更を行なうとして後述のステップS1315に移
行する。なお、ステップS1303で否定判断した場合
に、メインコントローラ507にその旨の制御信号を出
力しスピーカ566から「シャワーヘッドAを装着す
る」ように注意を促すよう構成することもできる。
【0116】一方、ステップS1300で手動モードで
あると判断すれば次のステップS1305に移行する。
このステップS1305では、手動モードである場合の
吐水形態の変更指示が、吐水形態を個別に指定する操作
パネル部PPにおける上記各ボタンからの変更指示に基
づくものか、シャワーヘッドAの吐水形態切換ボタン5
84からの変更指示に基づくものかを判断する。吐水形
態切換ボタン584からの変更指示であると判断すれ
ば、その操作回数Nに応じてモータ577の駆動量(9
0度×N)を算出し(ステップS1310)、後述のス
テップS1330に移行する。
【0117】一方、操作パネル部PPにおける上記各ボ
タンからの変更指示であると判断した場合と、ステップ
S1300で自動モードであると判断した場合には、と
もに変更対象となる吐水形態はメインコントローラ50
7から指示されるので、次の処理を行なう。つまり、現
在のシャワーヘッドAからの吐水形態がメインコントロ
ーラ507から変更指示された吐水形態であるかを、吐
水形態検出センサからの検出信号に基づき判別する(ス
テップS1315)。ここで、肯定判断すれば、何等の
処理を行なうことなく本ルーチンを終了する。しかし、
否定判断すれば、吐水形態検出センサから判別した現在
の吐水形態を変更指示された吐水形態とするために必要
な回転吐水体520の回転量、即ちモータ577の駆動
量を算出する(ステップS1320)。
【0118】例えば、図12に示すように、吐水ノズル
524がその吐水穴を吐水窓573に臨ませているため
現状の吐水形態がうたせである場合に、ミストに変更す
るよう指示されれば、吐水ノズル526がその吐水穴を
吐水窓573に臨ませるまでの駆動量(180度の回転
駆動量)が算出される。この場合、うたせの吐水形態を
ミストに変更するのであれば、手動モード、自動モード
に拘らず同一の回転駆動量が算出される。
【0119】こうしてステップS1310、S1320
にてモータ駆動量を算出すると、モータ577に算出し
た駆動量に相当する駆動信号を出力して(ステップS1
330)、回転吐水体520を回転させ吐水形態を指示
されたものに変更する。例えば、現状の吐水形態がうた
せでこれをミストに変更する場合、手動モードにあって
は、吐水形態切換ボタン584が2度押圧操作される
か、ミスト指定ボタン559が直接押圧されることによ
り、上記吐水形態の変更がなされる。また、自動モード
の場合には、スライドレール594におけるスライド領
域SLの領域SL1にて保持されていたシャワーヘッド
Aが領域SL3にスライドされて保持されることによ
り、上記吐水形態の変更がなされる。
【0120】その後、回転吐水体520の回転駆動に伴
う吐水形態の変更が完了したか否かを、吐水形態検出セ
ンサからの検出結果に基づき判断し(ステップS133
5)、変更完了まで待機する。上記した吐水形態の変更
の場合は、回転吐水体520が180度回転して吐水ノ
ズル526がその吐水穴を吐水窓573に臨ませる位置
に到達したか否かを判断し、それまで待機する。ここ
で、指示された吐水形態への変更が完了したと判断すれ
ば、吐水形態変更完了信号をメインコントローラ507
に出力し(ステップS1340)、本ルーチンを一旦終
了する。
【0121】こうして吐水形態変更完了信号が出力され
ると、これを受けたメインコントローラ507は、上記
吐水ルーチンにおけるステップS1185にて吐水形態
の変更が完了したと判断し、既述したようにステップS
1190以降の処理を実行する。よって、変更指示され
た吐水形態でのシャワーヘッドAからの吐水が、設定吐
水量Q0 および設定吐水温度T0 で行なわれる。
【0122】以上説明したように、本実施例の吐水装置
TSでは、吐水形態の変更モードが自動モードである
と、シャワーヘッドAをスライドレール594に沿って
スライドさせるだけでそのスライド位置に応じた吐水形
態に変更する。具体的には、スライドレール594のス
ライド領域SLのうち最上部の領域SL1にシャワーヘ
ッドAをスライドさせるだけで、落差を持った吐水であ
ることが不可欠なうたせの吐水形態に変更する。また、
その下部の領域SL2にシャワーヘッドAをスライドさ
せるだけで、スプレーの吐水形態に変更し、洗髪や全身
に吐水を浴びせるに好都合な高さからある程度の範囲に
亘って吐水できる。さらにその下部の領域SL3にシャ
ワーヘッドAをスライドさせるだけで、広範囲に亘って
噴霧状に吐水するミストの吐水形態に変更する。また、
最下部の領域SL4にシャワーヘッドAをスライドさせ
るだけで、泡沫の吐水形態に変更できる。
【0123】この結果、本実施例の吐水装置TSによれ
ば、シャワーヘッドAを上下方向にスライドして用いる
際に、ただ単にスライドさせるだけでそのスライド位置
に最適で使用頻度の高い吐水形態に変更でき、スライド
させた後の面倒な吐水形態の変更操作を不要にして、使
い勝手を向上させることができる。
【0124】また、本実施例の吐水装置TSでは、手動
モードであれば任意の吐水形態に随時変更できるので、
手で持って扱うような場合における使い勝手をも向上さ
せることができる。
【0125】さらに、本実施例の吐水装置TSでは、シ
ャワーヘッドAがハンガ部591に装着保持されている
場合に限り上記自動モードによる吐水形態の変更を行な
うよう構成した。よって、不用意に吐水形態が変更する
ことを回避することができる。
【0126】加えて、上下位置検出センサ530を上側
の支柱592にその検出向きを下向きとして取り付けた
ので、センサ検出面に水滴や石鹸の泡等が付着してもこ
れを速やかに落下させる。よって、センサ検出面を水滴
等によりふさぐことがなく、常時シャワーヘッドAのス
ライド位置を正確に検出でき、スライド位置に応じた吐
水形態の変更を好適に行なうことができる。
【0127】なお、上記実施例の変形例として以下の技
術であってもよい。例えば、シャワーヘッドAのスライ
ド位置を領域SL1〜SL4として固定したが、これを
変更できるよう構成することもできる。具体的には、上
記した各領域SL1〜SL4のそれぞれを約15cmず
つ下方の領域(領域SL1は浴室床上150cm以上
に、領域SL2は浴室床上150〜130cmに、領域
SL3は浴室床上130〜115cmに、領域SL4は
浴室床上115〜100cmにシフトさせる)とする。
そして、このような領域の変更を、新たに設けたボタン
例えば「子供ボタン」等の押圧により行なう。このよう
に構成すれば、使用者が大人から子供に替わっても、う
たせの吐水形態にあっては子供の背丈に応じた落差で吐
水でき、また、スプレー、ミスト等の吐水形態にあって
も適切な高さで適切な範囲に吐水できる。
【0128】また、吐水形態の変更モードを自動モード
から手動モードに切り換えた直後には、当該自動モード
に切り換えられる前の吐水形態に復帰するよう構成する
こともできる。
【0129】さらに、上記実施例では、吐水形態を変更
可能な吐水口をシャワーヘッドAとしたが、流し台にお
けるカランに回転吐水体520を内蔵して当該カランに
おける吐水形態をその上下のスライド位置に応じて変更
するよう構成することもできる。この場合には、最上部
の領域にスライドされれば泡沫の吐水形態に変更し、ま
た、最下部の領域であれば整流の吐水形態に中間の領域
であればスプレーの吐水形態にそれぞれ変更するよう構
成する。このようにすれば、カランを最上部にスライド
させても、泡沫の吐水形態で吐水することによりシンク
からの吐水の飛び出しを防止することができる。
【0130】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0131】(1) 吐水ヘッドのスライド位置を検出
するセンサとして、リードスイッチと永久磁石の組み合
わせを用いた例について説明したが、これに限らず、吐
水ヘッドの位置を検出することができるセンサであれ
ば、リミットスイッチ等の各種のセンサを用いることが
できる。
【0132】(2) 上記実施例では、吐水ヘッドとし
て、流し台ユニットの水栓及びシャワーヘッドに適用し
た構成を説明したが、吐水形態を変更することに好適な
吐水ヘッドであれば、庭への散水用の吐水ヘッド等の各
種の吐水ヘッドに適用することができる。また、吐水ヘ
ッドをスライドさせる方向は、水平方向及び上下方向に
限らず、斜め方向であってもよく、またはそれらの方向
を組み合わせて、各種用途に適合させてもよい。
【0133】(3) 吐水ヘッドで切り換える吐水形態
は、上記したような吐水形態に限らず、その用途に応じ
て、各種の吐水形態を適宜選択して用いることができ
る。
【0134】(4) 上記実施例では、吐水ヘッドのス
ライド位置に応じて吐水形態の切換を単独で行なってい
るが、吐水形態の切換と同時に、吐水湯水の温度や吐水
流量等を変更する制御を適宜加えてもよく、この場合に
は、使用性を一層向上させることができる。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1の吐水装置では、異なる吐水形態に切り換えて吐水
する吐水ヘッドを備えており、この吐水ヘッドにより優
れた操作性でもって吐水吐水形態の変更を容易かつ円滑
に行なうことができる。
【0136】また、この吐水ヘッドは、支持手段にスラ
イド可能に支持され、その吐水位置を変更でき、その吐
水位置に応じて吐水形態が選択される。すなわち、吐水
ヘッドの吐水口の吐水位置に応じて、吐水形態が自動的
に選択されるので、手動による吐水形態の切換操作が不
要になり、優れた使用性を得ることができる。
【0137】したがって、支持手段に支持される吐水ヘ
ッドの吐水口の吐水位置に応じて、吐水形態が自動的に
選択されるので面倒な吐水形態の切換操作が不要にな
る。
【0138】また、請求項2ないし請求項4の発明は、
支持手段により吐水ヘッドを水平方向、上下方向、又は
水平及び上下の両方へスライド可能であり、こうした各
種のスライド方向により、浴室用のシャワーや流し台ユ
ニット等に適した配置を行なえる。
【0139】さらに、請求項5及び請求項6の検出手段
は、各位置及びスライド範囲内において吐水ヘッドの位
置検出が可能であり、かつ該位置及びスライド範囲内に
おいて吐水形態の切換が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る吐水装置を取り付けた
流し台を示す外観図。
【図2】同実施例に係る吐水装置の要部を破断した断面
図。
【図3】同実施例に係る吐水装置の開閉弁装置を示す断
面図。
【図4】同実施例に係る吐水装置のスライド機構を説明
する説明図。
【図5】吐水ヘッドにおける3つの吐水形態部を説明す
る説明図。
【図6】同実施例に係る電子制御回路等を示す説明図。
【図7】同実施例に係る吐水形態の切換処理を示すフロ
ーチャート。
【図8】同実施例に係る吐水形態の切換処理を示すフロ
ーチャート。
【図9】実施例の吐水装置TSを浴室の給湯システムに
適用した場合における浴室の外観図。
【図10】吐水装置TSの概略的な電気構成と各機器構
成を説明するために用いた概略ブロック図。
【図11】操作部Pに設けた操作パネル部PPを説明す
るための説明図。
【図12】シャワーヘッドAの構成を説明するため縦断
面図。
【図13】図12のI−I線断面図。
【図14】回転吐水体における各吐水ノズルを説明する
ための説明図。
【図15】シャワーヘッドAの装着が可能でシャワーヘ
ッドAを浴室壁面に沿って昇降支持するヘッドスライド
機構HSを説明するための説明図。
【図16】図15のII−II線断面図。
【図17】図15のIII−III線断面図。
【図18】吐水装置TSにおける吐水ルーチンの前半を
示すフローチャート。
【図19】吐水装置TSにおける吐水ルーチンの後半を
示すフローチャート。
【図20】シャワー吐水形態を変更指示する吐水形態変
更指示ルーチンを示すフローチャート。
【図21】シャワーヘッドAのスライド位置と吐水形態
との対応を説明するための説明図。
【図22】シャワー吐水形態を各吐水ノズルにより規定
される吐水形態に変更する吐水形態変更ルーチンを示す
フローチャート。
【符号の説明】
10…流し台ユニット 12…洗浄槽 12a…深い槽 12b…浅い槽 20…吐水装置 40…スライド機構 42…ガイド部材 43…ガイド溝 44…保持ブロック 45…ガイドブロック 50…開閉弁装置 120…パイロット弁機構 150…吐水ヘッド 151…ケース 153…吐水窓 161…駆動機構 162…駆動回路 163…モータ 164…減速歯車機構 166…駆動軸 168…ポテンショメータ 180…電子制御回路 185…操作部 186…吐水形態切換スイッチ 187…モード切換スイッチ 188…スライド位置検出用リードスイッチ 189a…永久磁石 210a〜210c…吐水形態部 212a〜212c…吐水流入穴 B…吐水部 C…シール部 D…ヘッド本体部 H…ホース R1…スライド範囲 R2…スライド範囲 524〜527…吐水ノズル 600…マグネット 602…スライド穴 603…ストッパ 604…スプリング 605…固定解除ボタン 606…テーパ面 607…検出片 A…シャワーヘッド B…吐水部 C…シール部 D…ヘッド本体部 H…ホース HS…ヘッドスライド機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水通路から供給される水を吐水口から
    複数の吐水形態で吐水する吐水ヘッドを備えた吐水装置
    であって、 上記吐水口の吐水位置を変更するように該吐水ヘッドを
    スライド可能に支持する支持手段と、 上記吐水ヘッドのスライド位置に対応する検出信号を出
    力するヘッド位置検出手段と、 上記吐水ヘッドのスライド位置に対応した設定吐水形態
    を記憶している吐水形態設定手段と、 上記ヘッド位置検出手段からの検出信号及び、上記吐水
    形態設定手段に記憶されている設定吐水形態に基づい
    て、吐水ヘッドに対して所定の吐水形態を選択するよう
    制御する吐水形態制御手段と、 を備えたことを特徴とする吐水装置。
  2. 【請求項2】 上記支持手段は、ほぼ水平方向へ吐水ヘ
    ッドを移動可能に支持する機構を備える請求項1に記載
    の吐水装置。
  3. 【請求項3】 上記支持手段は、吐水ヘッドを上下方向
    へスライド可能に支持し、該スライドされた位置に吐水
    ヘッドを保持する機構を備える請求項1に記載の吐水装
    置。
  4. 【請求項4】 上記支持手段は、ほぼ水平方向へスライ
    ド可能に支持する機構を備える請求項3に記載の吐水ヘ
    ッド。
  5. 【請求項5】 上記検出手段は、吐水ヘッドの位置を所
    定位置で検出する手段を備えた請求項1ないし請求項4
    にいずれかに記載の吐水装置。
  6. 【請求項6】 上記検出手段は、吐水ヘッドの位置を所
    定スライド範囲で検出する手段を備えた請求項1ないし
    請求項4にいずれかに記載の吐水装置。
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JP29813392A Pending JPH06116997A (ja) 1992-10-08 1992-10-08 吐水装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000220177A (ja) * 1998-11-27 2000-08-08 Inax Corp スライド式水栓装置

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JP2000220177A (ja) * 1998-11-27 2000-08-08 Inax Corp スライド式水栓装置

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