JPH06116767A - 焼入油付着部品の洗浄方法 - Google Patents

焼入油付着部品の洗浄方法

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JPH06116767A
JPH06116767A JP26468592A JP26468592A JPH06116767A JP H06116767 A JPH06116767 A JP H06116767A JP 26468592 A JP26468592 A JP 26468592A JP 26468592 A JP26468592 A JP 26468592A JP H06116767 A JPH06116767 A JP H06116767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
oil
hot water
steam
treatment material
Prior art date
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Pending
Application number
JP26468592A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sakano
喬 阪野
Yoshikazu Shimozato
吉計 下里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Ro Co Ltd
Original Assignee
Chugai Ro Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Chugai Ro Co Ltd filed Critical Chugai Ro Co Ltd
Priority to JP26468592A priority Critical patent/JPH06116767A/ja
Publication of JPH06116767A publication Critical patent/JPH06116767A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23GCLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
    • C23G1/00Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
    • C23G1/14Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts with alkaline solutions

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 焼入された処理材6を120〜200℃のス
チーム8または熱水により洗浄しながら約100℃以上
に加熱した後、この処理材6を40〜100℃のアルカ
リ洗浄液3に浸漬する。また、スチーム8等により加熱
された処理材6を、約30分以上、120〜200℃の
状態に保って焼戻し処理する。 【効果】 アルカリ洗浄液の使用量が減少する。また、
後の焼戻し工程が不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼入油が付着した部品
の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、焼入後の処理材に付着した油を洗
浄除去する方法として、図4に示すように、処理材を5
0〜95℃のアルカリ洗浄液に浸漬して粗洗浄した後、
50〜95℃の別のアルカリ洗浄液に浸漬して仕上げ洗
浄するアルカリ洗浄方法と、処理材を約40℃のトリエ
タンに浸漬して粗洗浄した後、約74℃のトリエタンベ
ーパで仕上げ洗浄する塩素系有機溶剤による洗浄方法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
ルカリ洗浄方法では、仕上げ洗浄のみならず粗洗浄にも
アルカリ洗浄液を使用するため、アルカリ洗浄液の使用
量が多くなるだけでなく、使用済みアルカリ洗浄液の処
理に多大なコストを要する。また、粗洗浄のアルカリ洗
浄液はすぐに汚れるうえ、汚れたアルカリ洗浄液は洗浄
効果が低下する。したがって、粗洗浄に多量のアルカリ
洗浄液を使用し、その分コストが高くなる。さらに、ア
ルカリ洗浄剤は油と結合してエマルジョン化し易いた
め、油液分離が完全に行えず、アルカリ洗浄液の洗浄効
果を長期に亘り維持することができない。一方、塩素系
有機溶剤の洗浄方法に使用されるトリエタンはオゾン層
を破壊することから、近い将来使用できなくなる。ま
た、トリエタンに代えてトリクレン、パークレンを使用
することもできるが、これらは発癌性を有するという欠
点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る焼入油付着
部品の洗浄方法は、上記アルカリ洗浄方法、トリエタン
洗浄方法の問題点を解決すべくなされたもので、油焼入
された処理材を120〜200℃のスチームまたは熱水
により洗浄しながら約100℃以上に加熱した後、上記
処理材を約100℃以下のアルカリ洗浄液に浸漬するも
のである。また、上記スチームまたは熱水により加熱さ
れた処理材を約30分以上120〜200℃の状態に保
つものである。
【0005】
【作用】上記洗浄方法では、処理材の表面に付着した焼
入油はスチームまたは熱水により粗方除去されるととも
に、処理材は約100℃以上の高温状態に加熱される。
次に、この加熱された処理材を約100℃以下のアルカ
リ洗浄液に浸漬すると、処理材の表面でアルカリ洗浄液
が沸騰し、残りの焼入油が処理材の表面から効果的に除
去される。また、スチーム等により加熱された処理材
を、約30分以上、120〜200℃の温度状態に保つ
ことにより、処理材が焼戻しされる。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1は粗洗浄装置を示し、この粗洗浄
装置1において、湯洗槽2は洗浄液3を収容しており、
洗浄液3の温度は図示しない加熱装置によって約100
℃の温度状態に保たれている。なお、洗浄液3は、水を
主体とするものであってもよいし、アルカリ洗浄液であ
ってもよい。トレイ4は昇降装置5によって洗浄液3中
に進退自在としてあり、図示しない焼入工程から搬送さ
れてきた処理材6を洗浄液3中に浸漬するようにしてあ
る。スプレイ洗浄装置7は湯洗槽2の上方に設けてあ
り、トレイ4上に設けた処理材6に120〜200℃の
スチーム8または熱水をスプレイするようにしてある。
油液分離槽9は湯洗槽2の側部に配置されており、湯洗
槽2から溢れた洗浄液3から油を分離除去し、分離され
た油分をオイルスキマ10で除去するようにしてあり、
油分の除去された洗浄液3は図示しない循環ポンプによ
って湯洗槽2に送り戻されるようになっている。
【0007】次に、本発明に係る焼入油付着部品の洗浄
方法を、図2の工程図に従って説明する。まず、スチー
ム粗洗浄工程11において、油焼入された処理材6は上
記粗洗浄装置1に搬送される。ここで、処理材6はトレ
イ4に積載され、昇降装置5によって湯洗槽2の洗浄液
3中に浸漬され、約100℃の温度まで予熱される。こ
のとき、処理材6に付着した油の一部が除去され、油液
分離槽9で回収される。
【0008】予熱された処理材6は、昇降装置5によっ
てトレイ4と共に洗浄液3から取り出され、スプレイ洗
浄装置7より120〜200℃のスチーム8または熱水
が所定時間、好ましくは約2〜10分間吹き付けられ
る。これにより、処理材6に付着した油は粘度が低下し
て洗い落とされると共に、処理材6が100℃以上に加
熱される。この洗い落とされた油は湯洗槽2に落下し、
油液分離槽9において除去される。
【0009】ところで、焼入油の洗浄の難易は油の粘度
に左右され、粘度の低いコールドオイルは約60℃の湯
洗でも洗浄可能である。また、本発明者らの行った実験
によれば、図3に示すように、粘度の高いホットオイル
は約170℃程度まで加熱することによりコールドオイ
ル並の粘度に低下して洗浄が容易になり、例えばスプレ
イ装置7から噴射されるスチーム8または熱水の温度を
約170℃にすれば96.3%の付着油が除去されるこ
とが確認された。
【0010】次に、処理材6は100℃以上の温度に保
持されたままアルカリ仕上げ洗浄工程12に搬送され、
ここで40〜100℃のアルカリ洗浄液(図示せず)に
浸漬される。このとき、処理材6は100℃以上に加熱
されているため、洗浄液中において処理材の表面では洗
浄液が沸騰し、処理材6の表面に付着した残留油は完全
に除去される。なお、上記仕上げ洗浄槽は湯洗槽2とほ
ぼ同一構成を有し、油液分離槽を付設し、トレイに積載
された処理材が昇降装置によってアルカリ洗浄液に浸漬
され、処理材から除去された油が油液分離槽で回収され
るが、仕上げ洗浄槽を特に設けない装置にあっては、処
理材を再度湯洗槽に浸漬して仕上げ洗浄を行ってもよ
い。
【0011】続いて、処理材6はアルカリ洗浄液から取
り出され、必要に応じてリンス・防錆工程13に搬送さ
れ、ここでリンス・防錆処理される。
【0012】なお、スチーム粗洗浄工程11において、
スチーム7または熱水で加熱された処理材6を約30分
以上、好ましくは30〜60分間、120〜200℃の
温度状態に維持すれば処理材6が焼戻しされる。この場
合、処理材6を上記温度(120〜200℃)に維持す
るのは、スチーム7または熱水の連続的または断続的な
噴射によってもよいし、保温室などの高温環境内に処理
材6を放置しておく方法によってもよい。その結果、後
の焼戻し工程が不要になる。また、従来は、防錆後に処
理材を焼戻ししており、焼戻し時の温度(一般には15
0℃以上)に影響されて防錆剤の効果が低下するという
問題があったが、上記の通りスチーム粗洗浄工程11で
処理材6を焼戻しすれば、防錆処理時における処理材6
の温度が低くして、40〜70℃に耐える防錆剤が十分
使用可能である。
【0013】また、上記実施例では、スプレイ洗浄装置
7を湯洗槽2の上方に設け、スチーム7や熱水によって
除去された付着油を湯洗槽2に落下回収するものとした
が、スプレイ洗浄装置7は別の場所に設け、除去された
付着油は独自の回収槽に回収して油液分離するようにし
てもよい。
【0014】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかる焼入油付着部品の洗浄方法では、焼入れされた処
理材をスチームまたは熱水により粗洗浄し、しかる後に
アルカリ洗浄液で仕上げ洗浄するようにしている。した
がって、従来のアルカリ洗浄法に比べて、アルカリ洗浄
液の使用量が少なく、その廃液処理に要するコストが減
少するし、塩素系有機溶剤を使用する洗浄法による環境
破壊や発癌性の危険もない。また、スチームや熱水によ
る粗洗浄段階で処理材を焼戻しすることができるので、
その後の焼戻し工程が不要になるうえ、40〜70℃の
温度に耐え得る防錆剤が使用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 粗洗浄装置の断面図である。
【図2】 本発明にかかる焼入油付着部品洗浄方法の工
程図である。
【図3】 洗浄温度と洗浄率との関係を示す表である。
【図4】 アルカリ洗浄法の工程図である。
【図5】 有機溶剤による洗浄法の工程図である。
【符号の説明】
1…粗洗浄装置、2…湯洗槽、3…洗浄液、6…処理
材、7…スプレイ装置、8…スチーム、11…スチーム
粗洗浄工程、12…アルカリ仕上げ洗浄工程、13…リ
ンス・防錆工程。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼入された処理材を120〜200℃の
    スチームまたは熱水により洗浄しながら約100℃以上
    に加熱した後、上記処理材を40〜100℃のアルカリ
    洗浄液に浸漬することを特徴とする焼入油付着部品の洗
    浄方法。
  2. 【請求項2】 上記スチームまたは熱水により加熱され
    た処理材を約30分以上120〜200℃の状態に保つ
    ことを特徴とする請求項1の焼入油付着部品の洗浄方
    法。
JP26468592A 1992-10-02 1992-10-02 焼入油付着部品の洗浄方法 Pending JPH06116767A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6022655B1 (ja) * 2015-09-18 2016-11-09 ジャパン・フィールド株式会社 被洗浄物の洗浄方法及びその装置
CN115672666A (zh) * 2022-09-20 2023-02-03 浙江万众精密轴承股份有限公司 一种轴承防锈设备

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS565826A (en) * 1979-06-25 1981-01-21 Owens Illinois Inc Organopolysiloxane resin formed from formic acid and hydrocarbyllsubstituted ammonium hydroxide
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JPH04256472A (ja) * 1991-02-08 1992-09-11 Toyota Motor Corp 被処理物の洗浄方法

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