JPH06116488A - 重合体組成物 - Google Patents

重合体組成物

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JPH06116488A
JPH06116488A JP4267322A JP26732292A JPH06116488A JP H06116488 A JPH06116488 A JP H06116488A JP 4267322 A JP4267322 A JP 4267322A JP 26732292 A JP26732292 A JP 26732292A JP H06116488 A JPH06116488 A JP H06116488A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】末端にシリコン官能基を有するポリオキシアル
キレンエーテル系液状ポリマーを100重量部と植物油
を50%以上及び酸価、水酸基価の合計が40以上のポ
リエステルを含有する可塑剤を5〜100重量部とを含
有してなる重合体組成物。 【効果】本発明の重合体組成物は、建築外壁塗装材に対
して、可塑剤の移行が極めて少なく、また重合体組成物
と塗装材との密着状態が良好なため、塗膜の剥離や軟化
等による汚染で外観美化を損なうことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、末端にシリコン官能基
を有するポリオキシアルキレンエーテル系液状ポリマー
と、植物油を主成分とする可塑剤とを含有して硬化させ
た組成物で、主に土木、建築用のシーリング材に利用さ
れる重合体組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】末端にシリコン官能基を有するポリオキ
シアルキレンエーテル系液状ポリマーは、一般に変成シ
リコーンポリマーと呼ばれており、この液状ポリマーを
用いた重合体組成物は、通常この液状ポリマーのほか
に、可塑剤と硬化剤、及び充填剤等が配合されて、主に
建築、土木用のシーリング材として使用され、これらの
シーリング材は、耐疲労性、耐熱性、耐寒性、耐候性、
耐オゾン性、接着性等に優れる性能を有している。
【0003】この液状ポリマーに可塑剤等を配合してシ
ーリング材を得る場合に配合する可塑剤として、ジ−2
−エチルヘキシルフタレート(DOP)、、混合アルキ
ルフタレートなどのフタル酸ジエステル系可塑剤、エポ
キシ化ヘキサヒドロフタル酸ジエステル系可塑剤、ジ−
2−エチルヘキシルアジペート(DOA)、ジブチルジ
グリコールアジペート、ジ−2−エチルヘキシルセバケ
ート(DOS)などのアルキレンジカルボン酸ジエステ
ル系可塑剤、トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート
(TOTM)、混合アルキルトリメリテート等のトリメ
リット酸系可塑剤、ジエチレングリコールジベンゾエー
ト、ジプロピレングリコールジベンゾエート、トリクレ
ジルホスフェート(TCP)、塩素化パラフィン等のそ
れぞれ単独または2種以上を混合して一般的に使用され
てきた。
【0004】末端にシリコン官能基を有するポリオキシ
アルキレンエーテル系液状ポリマーに、可塑剤及び硬化
剤等を含有してシーリング材として用いる場合、近年、
外壁の保護や美化等を目的に、シーリング材の表面に塗
料を塗布することが多くなってきており、この外壁塗装
材の多くはアクリルエマルジョンやアクリル溶剤系を使
用している。
【0005】しかし、これらの塗料をシーリング材の表
面に塗布すると、塗料にシーリング材中の可塑剤が移行
して塗膜が軟化したり、塗膜表面に汚れが付着しての塗
膜が汚染、更には、シーリング材と塗料の密着性が低下
し、シーリング材から塗料が剥がれる現象を呈し、外観
美化を損なう問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】こうした問題点に対し
て、本発明の課題は、塗膜に対する移行、汚染等を極め
て少なくし、且つ、塗膜の密着性に優れる変成シリコー
ン系シーリング材に関する重合体組成物を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するため、鋭意研究した結果、末端にシリコン官能基
を有するポリオキシアルキレンエーテル系液状ポリマー
に、植物油を含む可塑剤を配合することにより、課題を
解決できることを見いだし本発明を完成させるに至っ
た。
【0008】すなわち本発明は、末端にシリコン官能基
を有するポリオキシアルキレンエーテル系液状ポリマー
(A)と植物油を含む可塑剤(B)とを含有してなる重
合体組成物、特に植物油を含む可塑剤(B)が植物油を
50重量パーセント以上含有するか、又は酸価及び水酸
基価の和が40以上のポリエステルを用いてなる耐塗膜
性、及び塗膜密着性良好なシーリング材に関する重合体
組成物を提供するものである。また液状ポリマー(A)
100重量パーセントに対し、植物油を含む可塑剤
(B)を5〜100重量%用いることを特徴とする重合
体組成物を提供するものである。
【0009】
【構 成】本発明に使用される末端にシリコン官能基を
有するポリオキシアルキレンエーテル系液状ポリマー
(A)とは、末端に加水分解性官能基を有する低分子量
シリコン化合物と、主鎖を構成するポリオキシアルキレ
ンエーテルから成る重合体である。
【0010】本発明の液状ポリマー(A)のシリコン官
能基とは、たとえば珪素原子と結合した加水分解性基を
有する珪素含有基やシラノール基のように湿気や架橋剤
の存在下、必要に応じて触媒などを使用することにより
縮合反応を起こす基のことであり、一般式(1)によっ
て示される。
【0011】
【化1】
【0012】〔式中、R1は炭素数が1〜20の1価の
炭化水素基又は一般式(2) (R')3−SiO− (2) (式中、R’は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であ
る)で示されるトリオルガノシロキシ基、Xは水酸基ま
たは加水分解可能な基であり、2個以上結合している場
合には、同じであっても異なっていてもよい、dは0,
1または2、eは0,1または2、nは0〜18の整数
である。〕 一般式(1)におけるR1 は炭素数1〜20の炭化水素
基であり、一般式(1)に2個以上結合している場合に
は、同じであっても、異なっていてもよく、その具体例
としては、例えばメチル基、エチル基等のアルキル基、
シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等
のアリール基、ベンジル基等のアラルキル基等が挙げら
れる。更に、R1 は一般式(2)で示されるトリオルガ
ノシロキシ基であってもよい。
【0013】一般式(1)におけるXとしては、水酸基
のほかに加水分解可能な基であるハロゲン基、ハイドラ
イド基、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメー
ト基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプ
ト基、アルケニルオキシ基等が挙げられ、好ましくはア
ルコキシ基である。
【0014】本発明の液状ポリマー(A)の主鎖を構成
するポリオキシアルキレンエーテルとは、一般式(3) −R−O− (3) (式中、Rは炭素数1〜8の炭化水素基であるが、その
大部分が炭素数1〜4の炭化水素基である方が好まし
く、これらの炭化水素基が1種以上使用される)で示さ
れる化学的に結合された繰り返し単位を有し、一般式中
に示されるRを例示すると、−CH2−、−CH2CH2
−、−CH(CH3)CH2−、−CH(C25)CH2
−、−C(CH22CH2−、−CH2CH2CH2CH2
−等が挙げられる。これらの繰り返し単位は、単独だけ
でなく2種以上の混合系でも良いが、一般式中のRとし
ては、特にポリオキシプロピレンが好ましい。
【0015】本発明の液状ポリマー(A)を構成するポ
リオキシアルキレンエーテルの分子量としては、500
〜30000のものであり、好ましくは8000〜15
000のものであり、更には分子の末端に加水分解性官
能基である低分子量シリコン化合物を有した液状ポリマ
ーとして8000〜15000の分子量が最も好まし
い。
【0016】また、本発明の液状ポリマー(A)は、前
記化合物から成るポリマー単独が好ましいが、異種のポ
リマー、具体的にはアクリル酸アルキルエステル系重合
体などの加水分解性珪素含有基を有するビニル系重合体
等と併用してもよく、また前記ポリオキシアルキレン重
合体の存在下でアクリル酸アルキルエステルなどのビニ
ル系重合体を重合して得られる加水分解性珪素含有基を
有する重合体であってもよく、これらの液状ポリマー
(A)は重合体として特開昭50−156599号公
報、特開昭52−73998号公報、特開昭57−20
5443号公報、特開昭61−141761号公報、特
開昭62−215653号公報等に詳しく開示されてお
り、これらの液状ポリマーは、変成シリコーン(MS)
ポリマーと呼ばれ、鐘淵化学工業株式会社から市販され
ている。
【0017】本発明で液状ポリマー(A)に配合する可
塑剤(B)の主成分となる植物油とは、常温で液状であ
る不乾性植物油及び/または半乾性植物油、及び/また
は乾性植物油の一種または二種以上の混合物を言う。具
体的な植物油としては、ひまし油、オリーブ油、綿実
油、糠油、胡麻油、桐油、大豆油、大豆胚芽油、サフラ
ワ油、アマニ油等が例示され、これらの一種以上の植物
油を50重量%以上含有するのが好ましい。可塑剤中に
植物油を含んでいることにより、本発明の重合体組成物
をシーリング材として用いた場合、可塑剤の塗膜への移
行を少なくすることができる。
【0018】また、本発明の可塑剤(B)はポリエステ
ルを含有することが好ましい。可塑剤の中に更にポリエ
ステルを混合することにより、シーリング材としての重
合体組成物と塗膜との密着性を高めることができる。
【0019】このポリエステルとは、酸価と水酸基価の
和が40以上で、平均分子量500〜2000程度であ
り、脂肪族二塩基酸と多価アルコールを主原料として、
縮合反応により得られる。またこのポリエステルは可塑
剤中50重量%未満用いられる。
【0020】このポリエステルを構成する原料としての
脂肪族二塩基酸とは、好ましくは炭素数4〜10の脂肪
族二塩基酸であり、具体的には、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等が例示
され、これらの一種以上使用することができる。
【0021】また、多価アルコールとは、具体的には、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、テトラエチレングリコール、1,2−
プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,2−ブチレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、2,3,4−ペンタントリ
オール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチ
ロールプロパン、ジグリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、マンニトール等が例示さ
れ、これらの一種以上使用することが出来る。
【0022】本発明に使用するポリエステルは、これら
例示した脂肪族二塩基酸と多価アルコールの縮合反応で
容易に得られるが、分子量の調整の為に、一価のアルコ
ール、または一塩基酸をポリエステルの連鎖停止に用い
ても良い。
【0023】また、本発明の可塑剤(B)においては、
エポキシ化合物やターペン可溶性アクリル樹脂、植物油
とポリエステルを相溶させる目的の助剤等を、可塑剤の
中の20重量パーセントを超えない量において、併用す
ることが出来る。
【0024】また、本発明の可塑剤(B)の性能を損な
わない限りに於いて、汎用の可塑剤例えばジ−2−エチ
ルヘキシルフタレート(DOP)等のフタル酸ジエステ
ル系可塑剤を併用する事が出来る。
【0025】本発明の重合体組成物は、好ましくは液状
ポリマー(A)100重量部に対し、前記可塑剤(B)
を5〜100重量部、より好ましくは10〜80重量部
を配合する。可塑剤を5〜100重量部配合すると、十
分な可塑化効果が得られ、重合体としての伸縮性がより
優れる傾向がある。
【0026】本発明の重合体組成物に使用される硬化剤
としては、シラノール縮合触媒を使用してもしなくても
よい。また、通常の縮合触媒を使用する場合は、アルキ
ルチタン酸塩類、有機珪素チタン酸塩類、オクチル酸
錫、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレート、ジ
ブチル錫フタレート等のカルボン酸の金属塩類、ジブチ
ルアミン−2−エチルヘキソエート等のアミン類、なら
びに他の酸性触媒及び塩基性触媒等の公知のシラノール
触媒が有効に使用される。
【0027】これらの縮合触媒の量は、前記液状ポリマ
ー(A)に対し、0〜10パーセントで使用するのが好
ましい。加水分解性基として、アルコキシ基が使用され
る場合には、この液状ポリマーのみでは硬化速度が遅く
なるので、錫系のカルボン酸塩等の縮合触媒を使用する
事が好ましい。
【0028】本発明の可塑剤(B)を使用した重合体組
成物は、必要に応じて他の配合剤、例えばフュームシリ
カ、沈降性シリカ、無水珪酸、ホワイトカーボン、カー
ボンブラック等の補強剤等、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレー、タルク、
酸化チタン、ベントナイト、有機ベントナイト、酸化第
二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、水添ひまし油、シラスバ
ルーン、石綿、硝子繊維等の充填剤等、硬化速度調整
剤、接着剤、付与剤、紫外線およびオゾン劣化防止剤な
どを配合して優れた性能のシーリング材に係わる重合体
組成物にすることが出来る。
【0029】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明する
が、文中「部」、「%」は重量基準であるものとする。
【0030】〔参考例1〜7、比較参考例1〜5〕シー
リング材等に用いられる配合剤の特性を早期に評価する
方法として、重合体組成物を作成せず、その目的とする
配合剤の単独評価方法がある。本参考例等は可塑剤の中
の植物油、及び植物油とポリエステルとの混合体の塗装
板への移行状態をその体積変化に求め、表1及び表2に
示したものである。
【0031】建築用外壁塗装材として用いられる市販の
アクリル系塗料5種類を、それぞれの処方により塗料を
作成し、1mmの厚さの型に注入し、7日間室温で硬化
させた後、60℃で3日間乾燥して塗料板を作成した。
この塗料板を、縦2cm,横2cmに裁断し、本発明の
可塑剤に60℃で3日間浸せきした後の塗料板の膨潤性
(体積変化率)評価を表1及び表2に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】表1及び表2から、本発明の可塑剤に浸せ
きしたアクリルエマルジョン系及びアクリル溶剤系塗料
板は、体積変化が少なく、可塑剤への塗料板の拡散(溶
解性)も極めて少ないものであった。
【0035】なお、表1及び表2中の塗料及び可塑剤等
の説明は以下の通りである。 アクローゼ#100V:アクリルエマルジョン系塗料
(大日本塗料製品) タイルラック水性 :アクリルエマルジョン系塗料
(日本ペイント製品) マイテェーシーラーS:アクリル溶剤系塗料(大日本塗
料製品) セラトップA :アクリル溶剤系塗料(山本窯業
製品) セラニットトップA :アクリル溶剤系塗料(山本窯業
製品) DOP :ジ−2−エチルヘキシルフタレ
ート(大日本インキ製品) DOA :ジ−2−エチルヘキシルアジペ
ート(大日本インキ製品) W−700 :トリ−2−エチルヘキシルトリ
メリテート(大日本インキ製品) E−225 :アジピン酸系ポリエステル、平
均分子量500 酸価1、水酸基価17、(大日本インキ製品) TD−1720 :アジピン酸系ポリエステル、平
均分子量1000 酸価31、水酸基価82、(大日本インキ製品) 〔実施例1〜7、比較例1〜5〕本発明の変成シリコー
ンポリマー(末端にシリコン官能基を有するポリオキシ
アルキレンエーテル系液状ポリマー)に、本発明の可塑
剤及び硬化剤を配合して後、5mmHg以下で脱泡し、
5mm厚の型に注入、後に室温で7日、50℃で7日養
生して硬化させた表3及び表4の重合体組成物を得た。
【0036】
【表3】 なお、表3中の可塑剤の説明は以下の通りである。 MSP−15A :変成シリコーンポリマー(鐘淵化
学製品) 可塑剤−1 :ひまし油を85%、TD−172
0(アジピン酸系 ポリエステル、平均分子量1000、酸価31、水酸基
価82)を15%で混合した可塑剤。 可塑剤−2 :大豆油を85%、TD−1720
(アジピン酸系ポリエステル、平均分子量1000、酸
価31、水酸基価82)を15%で混合した可塑剤。 可塑剤−3 :可塑剤−1を90%、エピクロン
850(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、大日本イン
キ製品)を10%で混合した可塑剤。 可塑剤−4 :可塑剤−1を90%、アクリディ
ック56−1128(ターペン可溶型アクリル樹脂、大
日本インキ製品)を10%で混合した可塑剤。 ファーミン20D :ラウリルアミン(花王製品) ネオスタンU−28:オクチル酸錫(日東化成製品)
【0037】
【表4】 表中のE−PSはエポキシ化ヘキサヒドロフタル酸ジエ
ステル(新日本理化製品)である。
【0038】この重合体組成物に、市販の建築外壁塗装
材を塗布し、常態(室温で7日)、及び加熱後(室温で
7日経過後60℃で7日加熱)の重合体組成物からの可
塑剤の移行による軟化状態を指触で評価、また常態(表
5及び表7)及び加熱後(表6及び表8)の密着性につ
いて、10×10の碁盤目セロテープ(登録商標)剥離
試験で評価し密着度の割合(パーセント)での表示を表
5〜表8に示した。
【0039】表5及び表7は常態の、表6及び表8は加
熱後の塗料の軟化状態及び密着状態を示したものであ
る。
【0040】
【表5】 なお尚、表5〜表8中の塗料の説明は以下の通りであ
る。 アクリル複層 :上塗;アクローゼ#100V、下
塗;マイティーシーラーS(大日本塗料製品) アクリル水性 :タイルラック水性(日本ペイント製
品) アクリル溶剤 :セラトップA(山本窯業製品) アクリルウレタン:ウオールコートウレタン上塗り(エ
ービーシー化工製品)
【0041】
【表6】
【0042】
【表7】
【0043】
【表8】 表5〜表8から、本発明の可塑剤は、変成シリコーンポ
リマーと相溶性が良好な為、通常の処方で硬化し、塗膜
への可塑剤の移行が極めて少ない為軟化の現象が起こら
ず、また重合体組成物と塗膜の密着性も良好なものであ
った。
【0044】表5〜表8中の、塗料の軟化状態の評価
は、以下の通りである。 ◎:異常無し ○:僅かに異常が認められる △:
やや軟化 ×:軟化
【0045】
【発明の効果】本発明の重合体組成物は、建築外壁塗装
材に対して可塑剤の移行が極めて少なく、塗膜等の汚染
による外観美化を損なうことが極めて少なく、また重合
体組成物と塗装材の密着状態が良好な為、塗装材が剥が
れることも少ない優れた組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/10 G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】末端にシリコン官能基を有するポリオキシ
    アルキレンエーテル系液状ポリマー(A)と植物油を含
    む可塑剤(B)とを含有してなる重合体組成物。
  2. 【請求項2】植物油を含む可塑剤(B)が、植物油を5
    0重量パーセント以上含有することを特徴とする請求項
    1記載の重合体組成物。
  3. 【請求項3】植物油を含む可塑剤(B)が、酸価及び水
    酸基価の和が40以上のポリエステルを含有することを
    特徴とする請求項1記載の重合体組成物。
  4. 【請求項4】液状ポリマー(A)を100重量部に対
    し、可塑剤(B)を5〜100重量部の範囲で含有する
    ことを特徴とする請求項1記載の重合体組成物。
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