JP2001031878A - 一成分型組成物 - Google Patents

一成分型組成物

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JP2001031878A JP11207744A JP20774499A JP2001031878A JP 2001031878 A JP2001031878 A JP 2001031878A JP 11207744 A JP11207744 A JP 11207744A JP 20774499 A JP20774499 A JP 20774499A JP 2001031878 A JP2001031878 A JP 2001031878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貯蔵安定性に優れ、大気中に暴露されると速や
かに硬化し、組成物表面ばかりでなく、組成物内部(深
部)の硬化性にも優れる一成分型組成物の提供。 【解決手段】(A)水との反応により化合物を硬化させ
る官能基を分子中に少なくとも1個有する飽和炭化水素
系重合体、(B)硬化触媒、(C)エポキシ基含有化合
物、および、(D)酸無水物、あるいはさらに(E)脱
水剤、(F)ケトン系溶剤を少なくとも含有する一成分
型組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低透湿性にすぐ
れ、同時に深部硬化性にも優れる一成分型組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】飽和炭化水素系重合体は、プロセスオイ
ル等の希釈剤を用いて液状化することにより、シーリン
グ材、封止剤、コーティング材等として好適に用いられ
ている。飽和炭化水素系重合体は、カチオン重合、アニ
オン重合あるいは不飽和構造を有する炭化水素系重合体
の水素添加等により合成される。これらの具体例とし
て、リビングカチオン重合により合成されたポリイソブ
チレンの、少なくとも1つの分子末端にアルコキシシリ
ル基を有する有機重合体(鐘淵化学工業社製のEPIO
N)等が知られている。これらはいずれも優れた低透湿
性を有するため、深部硬化性は良好ではなく、一液型組
成物とすることが難しく、これまで二液型としてしか用
いられていない。しかし、使用時、主剤と硬化剤を混合
する必要のない一液型組成物は、現場での手間がかから
ず、二液型組成物より作業性に優れる。そこで、飽和炭
化水素系重合体を主成分とし、常温下で深部硬化性に優
れた一成分型組成物が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、貯蔵
安定性に優れ、含有される主ポリマーの低透湿性にもか
かわらず、内部(深部)硬化性に優れる一成分型組成物
を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(A)水との反応により化合物を硬化させる官能基を分
子中に少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体、
(B)硬化触媒、(C)エポキシ基含有化合物、およ
び、(D)酸無水物を少なくとも含有する一成分型組成
物を提供する。さらに、(E)脱水剤を含むのが好まし
い。さらに、(F)ケトン系溶剤を含むのが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明の一成分型組成物(以下、本発明の組成物と
いう)には、(A)水との反応により化合物を硬化させ
る官能基(以下、官能基(A)という)を分子中に少な
くとも1個有する飽和炭化水素系重合体(以下、飽和炭
化水素系重合体(A)と記す。)が用いられる。
【0006】飽和炭化水素系重合体(A)は、芳香環以
外の炭素−炭素不飽和結合を実質的に含有しない重合体
である。飽和炭化水素系重合体(A)の骨格となる重合
体は、次の方法によって得ることができるものである。 (1) エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチ
レン等の炭素数が1〜6のオレフィン系化合物を主単量
体として重合させる方法。 (2) ブタジエン、イソプレン、1,3−シクロヘキ
サンジエン等のジエン系化合物を単独重合させるか、上
記オレフィン化合物とジエン系化合物とを共重合させた
後、水素添加する方法。
【0007】これらの重合体のうち、末端に官能基を導
入し易い、分子量を制御し易い、末端官能基の数を多く
することができる等の点から、イソブチレン系重合体や
水添ポリブタジエン系重合体であるのが好ましい。
【0008】上記イソブチレン系重合体は、単量体単位
の全てがイソブチレン単位で形成されていてもよく、イ
ソブチレンと共重合性を有する単量体単位をイソブチレ
ン系重合体中の好ましくは50%(重量%、以下同様)
以下、更に好ましくは30%以下、特に好ましくは10
%以下の範囲で含有していてもよい。
【0009】このような単量体成分としては、例えば、
炭素数4〜12のオレフィン、ビニルエーテル、芳香族
ビニル化合物、ビニルシラン類、アリルシラン類等が挙
げられる。このような共重合体成分の具体例としては、
例えば、1−ブテン、2−ブテン、2−メチル−1−ブ
テン、3 −メチル−1−ブテン、ペンテン、4 −メチル
−1−ペンテン、ヘキセン、ビニルシクロヘキサン等の
オレフィン;メチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、イソブチルビニルエーテル等のビニルエーテル;
スチレン、α−メチルスチレン、ジメチルスチレン、モ
ノクロロスチレン、ジクロロスチレン、β−ピネン、イ
ンデン等の芳香族ビニル化合物;ビニルトリクロロシラ
ン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチルクロ
ロシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルトリ
メチルシラン、ジビニルジクロロシラン、ジビニルジメ
トキシシラン、ジビニルジメチルシラン、1, 3−ジビ
ニル−1, 1, 3, 3−テトラメチルジシロキサン、ト
リビニルメチルシラン、テトラビニルシラン等のビニル
シラン類;アリルトリクロロシラン、アリルメチルジク
ロロシラン、アリルジメチルクロロシラン、アリルジメ
チルメトキシシラン、アリルトリメチルシラン、ジアリ
ルジクロロシラン、ジアリルジメトキシシラン、ジアリ
ルジメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン等のアリルシラン類;等が挙
げられる。
【0010】これらのイソブチレンと共重合性の単量体
としてビニルシラン類やアリルシラン類を使用すると重
合体の珪素含有量が増大し、シランカップリング剤とし
て作用し得る基が多くなって、得られる組成物の接着性
が向上する。
【0011】更に、水添ポリブタジエン系重合体や他の
飽和炭化水素系重合体においても、イソブチレン系重合
体の場合と同様に、主成分となる単量体単位の他に他の
単量体単位を含有させてもよい。
【0012】また、本発明に用いる飽和炭化水素系重合
体には、本発明の目的が達成される範囲でブタジエン、
イソプレン等のポリエン化合物のような重合後に2重結
合の残る単量体単位を少量、好ましくは10%以下、更
には5%以下、特に1%以下の範囲で含有させてもよ
い。
【0013】飽和炭化水素系重合体(A)に結合する官
能基(A)の代表例としては、イソシアネート基、ある
いは、下記式(1):
【0014】
【化1】 で表される、シラノール基またはケイ素に加水分解性基
が結合した基を挙げることができる。式中、R1 および
2 は、いずれも炭素数1〜20のアルキル基、炭素数
6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル
基、又は(R´)3 SiO−(R´は、炭素数1〜20
の1価の炭化水素基であり、3個のR´は同一であって
も異なっていてもよい。)で示されるトリオルガノシロ
キシ基を表し、R1 及びR2 が2個以上存在するとき、
同一であっても異なっていてもよい。Xは水酸基又は加
水分解性基を表し、2個以上存在するとき、同一であっ
ても異なっていてもよい。aは0、1、2又は3であ
り、bは0、1又は2であるが、a+mb≧1である。
また、上記式(1)中に示される、下記式(2)であら
わされるm個の
【0015】
【化2】 におけるbは同一である必要はない。mは0又は1〜1
9の整数である。
【0016】一般式(1)における加水分解性基として
は、特に限定されるものではなく、従来既知の加水分解
性基でよいが、具体例としては、例えば、水素原子、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシ
ム基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプ
ト基、アルケニルオキシ基等が挙げられる。これらのう
ち、加水分解性が温和で、取扱い易いという点から、ア
ルコキシ基が特に好ましい。
【0017】この加水分解性基や水酸基は1個の珪素原
子に1〜3個の範囲で結合することができ、(a+m
b)は1〜5の範囲であることが好ましい。加水分解性
基や水酸基が反応性珪素基中に2個以上結合する場合に
は、それらは同じであっても、異なっていてもよい。
【0018】この反応性珪素基を形成する珪素原子は1
個でもよく、2個以上であってもよいが、シロキサン結
合等により連結された珪素原子の場合には、20個のも
のまであるのが好ましい。特に、式(3):
【0019】
【化3】 (式中、R2 、X及びaは前記と同じである。)で表さ
れる反応性珪素基が入手容易であるので好ましい。
【0020】水との反応により化合物を硬化させる官能
基(官能基(A))は、飽和炭化水素系重合体(A)の
1分子中に少なくとも1個、好ましくは1.1〜5個存
在する。分子中に含まれる官能基(A)の数が1個未満
になると、硬化性が不充分になり、良好なゴム弾性挙動
を発現し難くなる。
【0021】官能基(A)は、飽和炭化水素系重合体分
子鎖の末端に存在していてもよく、内部に存在していて
もよく、両方に存在していてもよい。特に官能基(A)
が分子鎖末端に存在する場合には、最終的に形成される
硬化物に含まれる飽和炭化水素系重合体成分の有効網目
鎖量が多くなるため、高強度で高伸びのゴム状硬化物が
得られ易くなる等の点から好ましい。また、これら官能
基(A)を有する飽和炭化水素系重合体(A)は単独で
使用してもよく、2種以上併用してもよい。
【0022】この飽和炭化水素系重合体(A)、特にイ
ソブチレン系重合体や水添ポリブタジエン系重合体の数
平均分子量は、500〜100,000程度であるのが
好ましく、特に1,000〜30,000程度の液状乃
至流動性を有するものが取扱い易い等の点から好まし
い。更に、分子量分布(Mw /Mn )に関しては、同一
分子量における粘度が低くなるという点でMw /Mn が
狭いほど好ましい。
【0023】上記飽和炭化水素系重合体(A)の製造方
法については、特開平6−41360号公報等に詳細に
開示されており、これらの記載を参照することができ
る。飽和炭化水素系重合体(A)としては、例えば、鐘
淵化学工業(株)製のEPION等を利用することがで
きる。
【0024】(B)硬化触媒 本発明に用いられる飽和炭化水素系重合体(A)は、分
子内に有する官能基(A)が水の存在下で付加重合もし
くは加水分解をうけ縮合反応を起こすことにより、架橋
硬化するものであるが、本発明で用いられる硬化触媒
は、飽和炭化水素系重合体(A)の硬化を促進させるも
のである。
【0025】上記硬化触媒としては、オクチル酸錫、ジ
ブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレエート、ジブチ
ル錫フタレート等のカルボン酸金属塩、有機錫酸化物と
エステルとの反応物、あるいは、式:R3 Sn(O
4 2 、又は[R3 Sn(OR 4 )]2 Oの構造のも
のを用いることができる。式中、R3 は炭素数1〜20
の1価の炭化水素基、R4 は炭素数1〜20の1価の炭
化水素基又は自己内部にSnに対して配位結合を形成し
得る官能性基を有する有機基を表す。このような化合物
を具体的に例示すれば、
【0026】
【化4】
【0027】
【化5】
【0028】等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。これらは、1種単独で用いても良く、ま
た、2種以上を併用してもよい。本発明の組成物中の硬
化触媒の含有量は、上記飽和炭化水素系重合体(A)1
00重量部に対して0.1〜10重量部が好ましく、
0.5〜5重量部であるのがより好ましい。この範囲で
あれば、良好な硬化速度が得られ、また、コストの面か
らも好ましい。
【0029】(C)エポキシ基含有化合物 本発明の用いられるエポキシ基含有化合物としては、例
えば、ビスフェノールAのグリシジルエーテル型エポキ
シ樹脂及びその誘導体、グリセリンのグリシジルエーテ
ル型エポキシ樹脂、ポリアルキレンオキサイドのグリシ
ジルエーテル型エポキシ樹脂、フェノールノボラックの
グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ダイマー酸のグリ
シジルエステル型エポキシ樹脂、ビスフェノールFのグ
リシジルエーテル型エポキシ樹脂等のポリエーテル構造
を有する、分子内にエポキシ基を少なくとも2個有する
ポリエポキシ化合物;ウレタン変性エポキシ化合物等の
グリシジルエステル型エポキシ化合物等のポリエステル
構造を有するポリエポキシ化合物;主鎖が−(R−
X )−を繰り返し単位として含み分子末端にエポキシ
基を有する化合物で、前記Rが酸素原子を主鎖に含む、
あるいは含まない炭素数2〜8のアルキレン基、xが1
〜3であるポリスルフィド構造を有するポリエポキシ化
合物等が挙げられる。必要により、フェノールグリシジ
ルエーテル等の単官能のエポキシ化合物を併用してもよ
い。これらの中でも、エポキシ当量が好ましくは300
以上、より好ましくは1000〜3000のエポキシ樹
脂を用いると、得られる本発明の組成物が可とう性に優
れるものとなる。上記エポキシ基含有化合物の中でも、
ビスフェノールAのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
は、汎用のエポキシ樹脂として好適に用いられる。
【0030】本発明の組成物中のエポキシ基含有化合物
の含有量は、上記飽和炭化水素系重合体(A)100重
量部に対して0.1〜70.0重量部が好ましく、1.
0〜50.0重量部であるのがより好ましい。この範囲
であれば、エポキシ基含有化合物が上記飽和炭化水素系
重合体(A)中に均一に存在することができ、また、得
られる本発明の組成物が深部(内部)硬化性に優れたも
のとなる。
【0031】(D)酸無水物 本発明の用いられる酸無水物としては、例えば、無水フ
タル酸、テトラブロモ無水フタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒ
ドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、
メチルブテニルテトラヒドロ無水フタル酸、4−(4−
メチル−3−ペンテニル)テトラヒドロ無水フタル酸、
トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸、無水トリメリ
ット酸、無水トリメリット酸トリグリセリド、無水トリ
メリット酸エチレングリコールエステル、水添無水トリ
メリット酸、水添無水トリメリット酸トリグルセリド、
水添無水トリメリット酸エチレングリコールエステル、
無水ピロメリット酸、無水ピロメリット酸トリグリセリ
ド、無水ピロメリット酸エチレングリコールエステル、
無水ベンソフェノン−3,4,3’,4’−テトラカル
ボン酸、無水クロレンド酸、ジ無水ピロメリチン酸、メ
チルシクロヘキセンジカルボン酸無水物、メチルシクロ
ヘキセンテトラカルボン酸無水物、無水ハイミック酸、
無水メチルハイミック酸、無水マレイン酸、リノール
酸、リノレン酸、エレオステアリン酸等の不飽和脂肪酸
またはそのメチルエステル、トリグリセライドと無水マ
レイン酸との付加反応物、無水コハク酸、ドデセニル無
水コハク酸、ポリアジピン酸無水物、ポリアゼライン酸
無水物、ポリセバシン酸無水物、ポリ(エチルオクタデ
カン二酸)無水物、ポリ(フェニルヘキサデカン二酸)
無水物等が挙げられる。これらの酸無水物は、1種単独
で使用しても、2種以上を併用しても良い。これらの中
で、無水マレイン酸が反応性が高いという理由から好ま
しい。
【0032】本発明の組成物中の酸無水物の含有量は、
上記飽和炭化水素系重合体(A)100重量部に対して
1〜30重量部が好ましく、1〜10重量部であるのが
より好ましい。この範囲であれば、得られる本発明の組
成物が深部(内部)硬化性に優れる。
【0033】飽和炭化水素系重合体(A)のみでは深部
硬化性が良好でないが、本発明の組成物は、飽和炭化水
素系重合体(A)とともに、上記成分を含むことによ
り、飽和炭化水素系重合体(A)の特性である低透湿性
を組成物の特性をして有すると共に、深部硬化性に優
れ、さらに組成物全体の硬化速度も良好であり、従っ
て、良好な硬化性を有する一成分型の組成物である。本
発明の組成物が深部硬化性に優れるのは、下記の機構に
よると考えられる。酸無水物は上記エポキシ基含有化合
物中のエポキシ基と反応し、その反応は、エポキシ基含
有化合物中に存在する水酸基が開始剤となって起こった
り、あるいは反応系中に微量に存在する水分により酸無
水物が開環して生成する遊離二塩基性酸中のOH基がエ
ポキシ基と反応して起こる場合もある。OH基と酸無水
物基とが反応して、モノエステルが生成し、同時に水酸
基ができる。これが次の酸無水物基と反応するという逐
次反応となる。酸無水物とエポキシ基含有化合物との反
応は、徐々に起こり、反応によりエポキシ基が徐々に消
費されていく。上記飽和炭化水素系重合体(A)は分子
内に水との反応により化合物を硬化させる官能基(官能
基(A))を有し、この官能基(A)は水の存在下で付
加重合もしくは加水分解をうけ、これにより飽和炭化水
素系重合体(A)が架橋し、硬化反応を起こすが、反応
系中にエポキシ基含有化合物が共存すると、官能基
(A)はエポキシ基と優先的に反応しやすく、その結
果、飽和炭化水素系重合体(A)の硬化反応が進みにく
くなる。エポキシ基含有化合物と酸無水物との反応が起
こり、飽和炭化水素系重合体(A)の硬化反応が進みに
くい間、これらの化合物を含む組成物の表面ばかりでな
く、組成物の深部(内部)にも水分が十分に到達し、そ
の結果、表面付近ばかりでなく深部(内部)においても
飽和炭化水素系重合体(A)の架橋硬化反応が進みやす
くなり、優れた硬化性を組成物全体として示すと考えら
れる。なお、酸無水物は、エポキシ基含有化合物とは反
応するが、飽和炭化水素系重合体(A)とは反応せず、
本発明の組成物の深部硬化性を阻害しない。
【0034】(E)脱水剤 本発明の組成物を一成分型の組成物として貯蔵安定性を
たかめるには、脱水剤を添加することが有効である。本
発明に用いることのできる脱水剤には、無機系(鉱物
系)脱水剤と有機系脱水剤とが含まれる。無機系(鉱物
系)脱水剤としては、一般に乾燥剤として使用されるも
のが全て利用可能である。例えば、シリカゲル、マグネ
シア、アルミナ、モレキュラーシーブ、ベントナイト、
モンモリロナイト、炭酸カルシウム、シリカ等が挙げら
れる。有機系脱水剤としては、ビニルシラン;アルミニ
ウムイソプロピレート、アルミニウム−sec−ブチレ
ート、テトライソプロピルチタネート、テトラ−n−ブ
チルチタネート、ジルコニウム−2−プロピレート、ジ
ルコニウム−n−ブチレート、エチルシリケート等の金
属アルコキシド類;オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチ
ル、ジメトキシプロパン等の有機アルコキシ化合物類;
メチルイソシアネート、エチルイソシアネート、プロピ
ルイソシアネート等の単官能イソシアネート類等が挙げ
られる。これらの脱水剤は、1種単独で使用しても、2
種を併用してもよい。また、無機系脱水剤と有機系脱水
剤とを併用してもよい。
【0035】脱水剤の含有量は、上述の飽和炭化水素系
重合体(A)100重量部に対し、0.1〜20重量部
含有するのが好ましく、1.0〜10重量部がより好ま
しい。この範囲であれば、本発明の組成物の常温での貯
蔵安定性を良好に維持できる。
【0036】(F)ケトン系溶剤 上述した酸無水物は、多くは常温で固体であるため、そ
のままでは本発明の組成物中に分散しにくい。そのた
め、酸無水物を微粉末状にして充填剤等の表面に保持さ
せて組成物に混合する等の方法により、組成物中に分散
させることができるが、ケトン系溶剤に溶解すると、組
成物中に良好に分散させることができて好ましい。ま
た、ケトン系溶剤は、極性のほとんどない飽和炭化水素
系重合体(A)と相溶性が良好で、かつ、エポキシ基含
有化合物と酸無水物とを含有する本発明の組成物の貯蔵
安定化にも寄与する。本発明の組成物を使用時には、ケ
トン系溶剤は蒸発気散しやすく、エポキシ基含有化合物
と酸無水物との反応を阻害しない。ケトン系溶剤として
は、メチルエチルケトン(MEK)、アセトン等が挙げ
られる。これらの有機溶剤は、1種を単独で用いても、
2種以上を併用してもよい。なお、これらのケトン系溶
剤は、飽和炭化水素系重合体(A)の官能基(A)に対
する水分の影響を防止するために、乾燥または脱水して
から用いるのが好ましい。
【0037】ケトン系溶剤の含有量は、上述の飽和炭化
水素系重合体(A)100重量部に対し、1〜10重量
部含有するのが好ましく、1〜5重量部がより好まし
い。この範囲であれば、本発明の組成物の常温での貯蔵
安定性を良好に維持できる。
【0038】本発明の組成物には、本発明の目的を損な
わない範囲で、種々の充填剤を配合することができる。
例えば、ヒュームシリカ、沈降性シリカ、無水ケイ酸、
含水ケイ酸およびカーボンブラックのような補強性充填
剤;重質炭酸カルシウム、表面処理コロイダル炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、
クレー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、有機ベン
トナイト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、水添ヒ
マシ油およびシラスバルーンのような充填剤;石綿、ガ
ラス繊維およびフィラメントのような繊維状充填剤が挙
げられる。充填剤の配合量は、飽和炭化水素系重合体
(A)100重量部に対して50〜300重量部が好ま
しい。この範囲であると、得られる本発明の組成物を高
強度の組成物とすることができる。
【0039】また、本発明の組成物に、可塑剤を充填剤
と併用して使用すると、硬化物の伸びを大きくすること
ができたり、多量の充填剤を混入することができたりす
るのでより効果的である。可塑剤としては、例えば、ジ
オクチルフタレート、ジブチルフタレート、ブチルベン
ジルフタレートなどのようなフタル酸エステル類;アジ
ピン酸ジオクチル、コハク酸イソデシル、セバシン酸ジ
ブチルなどのような脂肪酸二塩基酸エステル類;ジエチ
レングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトール
エステルなどのようなグリコールエステル類;オレイン
酸ブチル、アセチルリシノール酸メチルなどのような脂
肪族エステル類;燐酸トリクレジル、燐酸トリオクチ
ル、燐酸オクチルジフェニルなどのような燐酸エステル
類;エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ
ステアリン酸ベンジルなどのようなエポキシ可塑剤類;
2塩基酸と2価のアルコールとのポリエステル類などの
ポリエステル系可塑剤;ポリプロピレングリコールやそ
の誘導体などのポリエーテル類;ポリ−α−メチルスチ
レン、ポリスチレンなどのポリスチレン類;ポリブタジ
エン、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポリク
ロロプレン、ポリイソプレン、ポリブテン、塩素化パラ
フィン類、プロセスオイル類などの可塑剤が単独または
2種類以上の混合物の形で任意に使用できる。但し、好
ましくは相溶性良好なものを選ぶ必要がある。可塑剤の
使用量は、飽和炭化水素系重合体(A)100重量部に
対して50〜200重量部が好ましい。
【0040】本発明の組成物には、上記各成分の他に、
本発明の目的を損なわない範囲で、さらにその他の添加
剤、例えば、酸化防止剤、老化防止剤、接着性改良剤、
物性調整剤、保存安定性改良剤、紫外線吸収剤、金属不
活性剤、オゾン劣化防止剤、光安定剤、アミン系ラジカ
ル連鎖禁止剤、燐系過酸化物分解剤、滑剤、顔料、発泡
剤等を適宜添加することが可能である。
【0041】本発明の一成分型組成物の製造方法には特
に制限はなく、例えば、上記各成分を配合し、ミキサ
ー、ロール、ニーダー等を用いて常温または加熱下で混
練したり、ケトン系溶剤に酸無水物等を溶解させて、混
合したりするなどの方法を採ることができる。本発明の
一成分型組成物は、一液型の組成物として好適に用いら
れるが、(B)硬化触媒を別体として、または別に硬化
剤を用いて、二液型の組成物として使用してもよい。
【0042】上記構成をとる本発明の一成分型組成物
は、湿分不存在下に密閉して貯蔵されている状態では、
貯蔵安定性に優れ、かつ、大気中に曝露されると大気中
の水分の作用により、三次元的に網状組織を形成し、ゴ
ム状弾性を有する固体へと硬化する。本発明の一成分型
組成物は、主成分の飽和炭化水素系重合体(A)が低透
湿性であるにもかかわらず、優れた内部(深部)硬化性
を示す。脱水剤を含有する本発明の一成分型組成物で
は、貯蔵安定性に特に優れる。ケトン系溶剤を含有する
本発明の一成分型組成物では、酸無水物をケトン系溶剤
に溶解して組成物に配合することにより酸無水物の分散
が良好であり、また、貯蔵安定性にも優れる。従って、
本発明の一成分型組成物は、粘着剤、シーラント、接着
剤、型取剤、防振剤、発泡材料、塗料、吹付材などとし
て好適に使用することができる。
【0043】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 (実施例1〜4)飽和炭化水素系重合体(A)、可塑剤
としてプロセスオイル、表面処理コロイダル炭酸カルシ
ウム、重質炭酸カルシウム、酸化防止剤、脱水剤として
ビニルシラン、硬化触媒としてスズ触媒(有機スズ(I
V) 化合物)、エポキシ基含有化合物としてエポキシ樹
脂、ケトン系溶剤としてMEK、酸無水物として無水マ
レイン酸を、下記の第1表に記載の組成で配合し、均一
に混練して、一成分型組成物を得た。 (比較例1)MEK、無水マレイン酸を配合しなかった
以外は、実施例1と同様にして、下記の第1表に記載の
組成で配合し、均一に混練して、一成分型組成物を得
た。
【0044】得られた組成物の貯蔵安定性、深部硬化性
を、下記の方法により測定して評価した。 (1)貯蔵安定性 得られた組成物をカートリッジに充填して密閉し、30
℃で4週間放置した。表中、×は密閉されたカートリッ
ジ内で組成物が全て硬化したことを、△は密閉されたカ
ートリッジ内で組成物が半ゲル状になりカートリッジか
ら出せなかったことを、○は組成物が容易にカートリッ
ジから出せたことを表す。 (2)深部硬化性 組成物を塗布厚10mmとなるよう塗布し、20℃、湿
度55%RHにてそれぞれ1週間、2週間、4週間放置
した後、組成物をナイフでカットして、未硬化でペース
ト状の部分と、硬化してゴム状の部分との境界の、硬化
物表面からの距離を測った。単位は[mm]である。
【0045】
【表1】
【0046】<表中の各成分> 飽和炭化水素系重合体(A):EPION、鐘淵化学工
業社製 可塑剤(プロセスオイル):PA05004、出光石油
化学社製 表面処理コロイダル炭酸カルシウム:カルファイン20
0、丸尾カルシウム社製 酸化防止剤(ヒンダードフェノール化合物):イルガノ
ックス245、日本チバガイギー社製 重質炭酸カルシウム:スーパー1500、丸尾カルシウ
ム社製 脱水剤(ビニルシラン):A171、日本ユニカー社製 硬化触媒(有機スズ(IV)化合物):SCAT#
7、三共有機合成社製 エポキシ基含有化合物(エポキシ樹脂):エピコート8
28、シェル社製 ケトン系溶剤:MEK 酸無水物:無水マレイン酸
【0047】
【発明の効果】本発明の一成分型組成物は、貯蔵安定性
が良好で、かつ、大気中に暴露されると速やかに硬化
し、組成物表面ばかりでなく、組成物内部(深部)の硬
化性にも優れる。従って、本発明の一成分型組成物は、
粘着剤、シーラント、接着剤、型取剤、防振剤、発泡材
料、塗料、吹付材等として好適に使用することができ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BB181 BB201 BB281 CD012 CD052 CD062 CP051 DE078 DE148 DE238 DJ008 DJ018 DJ038 EC078 EE039 EF127 EG046 EL137 EL147 ER008 EX018 EZ008 EZ046 FD146 FD208 HA05 4J036 AA01 DA02 DB15 FA03 FA05 FA06 FA10 FA12 FA13 FB01 FB02 FB16 GA07 GA09 GA11 GA28 JA01 JA06 JA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも下記の化合物を含有する一成分
    型組成物: (A)水との反応により化合物を硬化させる官能基を分
    子中に少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体、 (B)硬化触媒、 (C)エポキシ基含有化合物、および、 (D)酸無水物。
  2. 【請求項2】さらに、(E)脱水剤を含む請求項1に記
    載の一成分型組成物。
  3. 【請求項3】さらに、(F)ケトン系溶剤を含む請求項
    2に記載の一成分型組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002097254A (ja) * 2000-09-26 2002-04-02 Matsushita Electric Works Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2002097255A (ja) * 2000-09-26 2002-04-02 Matsushita Electric Works Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2004521466A (ja) * 2001-03-22 2004-07-15 マイクロエミッシブ ディスプレイズ リミテッド エレクトロルミネセンス装置の製法

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