JPH0611634Y2 - 電力分配合成器 - Google Patents
電力分配合成器Info
- Publication number
- JPH0611634Y2 JPH0611634Y2 JP1987036690U JP3669087U JPH0611634Y2 JP H0611634 Y2 JPH0611634 Y2 JP H0611634Y2 JP 1987036690 U JP1987036690 U JP 1987036690U JP 3669087 U JP3669087 U JP 3669087U JP H0611634 Y2 JPH0611634 Y2 JP H0611634Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitor
- combiner
- output terminals
- power distribution
- resistor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Microwave Amplifiers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電力分配合成器に関し、特に高周波回路におい
て、コンデンサとコイルで構成しπ型インピーダンス変
換を利用する集中定数型の電力分配合成器に関する。
て、コンデンサとコイルで構成しπ型インピーダンス変
換を利用する集中定数型の電力分配合成器に関する。
従来、この種の電力分配合成器は第４図に示すウイルキ
ンソン型電力分配合成器や、第５図に示す集中定数型の
π型インピーダンス変換を利用した電力分配合成器があ
る。
ンソン型電力分配合成器や、第５図に示す集中定数型の
π型インピーダンス変換を利用した電力分配合成器があ
る。
第４図は従来のウイルキンソン型電力分配合成器の構成
を示す回路図で、入力端子１には２個の１／４波長線路
１１および１２が接続され、出力端子７，８間に接続し
た吸収抵抗５を含んで構成される。
を示す回路図で、入力端子１には２個の１／４波長線路
１１および１２が接続され、出力端子７，８間に接続し
た吸収抵抗５を含んで構成される。
また、第５図は従来の集中定数型のπ型インピーダンス
変換を用いた分配合成器の回路図であり、入力端子１と
アース間に接続した２つのコンデンサ２，入力電力を分
配する２つのコイル３，コイル３によって分配されたそ
れぞれの電力を出力する出力端子７，８とアース間に接
続したコンデンサ４と、出力端子７，８間に接続した吸
収抵抗５を有して構成され、上記第４図および第５図に
示す電力分配合成器が一般的に多用されている。
変換を用いた分配合成器の回路図であり、入力端子１と
アース間に接続した２つのコンデンサ２，入力電力を分
配する２つのコイル３，コイル３によって分配されたそ
れぞれの電力を出力する出力端子７，８とアース間に接
続したコンデンサ４と、出力端子７，８間に接続した吸
収抵抗５を有して構成され、上記第４図および第５図に
示す電力分配合成器が一般的に多用されている。
上述した従来の電力分配合成器は、第４図に示すウィル
キンソン型の電力分配合成器にあっては、ＦＭ帯やＨＦ
帯のように比較的低周波数における１／４波長の伝送線
路が長くなるため実装上の面積を大きくとることが必要
となるという欠点を有している。
キンソン型の電力分配合成器にあっては、ＦＭ帯やＨＦ
帯のように比較的低周波数における１／４波長の伝送線
路が長くなるため実装上の面積を大きくとることが必要
となるという欠点を有している。
また、第５図に示す如く、コンデンサとコイル等で構成
するπ型インピーダンス変換を用いた集中定数型の電力
分配合成等の場合、入出力のインピーダンスの整合をと
ることは可能であるが、出力端子間のアイソレーション
（ｉｓｏｌａｔｉｏｎ）特性が第６図に示す如く、帯域
内の低周波領域で非常に悪くなるという欠点を有してい
る。第６図は第５図の電力分配合成器におけるアイソレ
ーション対周波数特性図である。
するπ型インピーダンス変換を用いた集中定数型の電力
分配合成等の場合、入出力のインピーダンスの整合をと
ることは可能であるが、出力端子間のアイソレーション
（ｉｓｏｌａｔｉｏｎ）特性が第６図に示す如く、帯域
内の低周波領域で非常に悪くなるという欠点を有してい
る。第６図は第５図の電力分配合成器におけるアイソレ
ーション対周波数特性図である。
本考案の目的は上述した欠点を除去し、集中定数型の電
力分配合成器の出力端子それぞれの間に接続する吸収抵
抗と並列にコンデンサを接続することにより、著しく出
力端子間のアイソレーション特性を改善し、かつ低周波
における実装上の問題を排除した電力分配合成器を提供
することにある。
力分配合成器の出力端子それぞれの間に接続する吸収抵
抗と並列にコンデンサを接続することにより、著しく出
力端子間のアイソレーション特性を改善し、かつ低周波
における実装上の問題を排除した電力分配合成器を提供
することにある。
本考案の電力分配合成器は、コンデンサとコイルならび
に抵抗で構成しπ型インピーダンス変換を利用する集中
定数型の電力分配合成器において、入力端子とアース間
に接続したコンデンサと、前記入力端子に接続され互い
に入力電力を分配する少なくとも２つのコイルと、前記
コイルによって分配されたそれぞれの電力を出力する出
力端子ごとにアース間に接続したコンデンサと、前記出
力端子相互間に接続した抵抗と、前記抵抗に並列に前記
出力端子相互間に接続したコンデンサとを有して構成さ
れる。
に抵抗で構成しπ型インピーダンス変換を利用する集中
定数型の電力分配合成器において、入力端子とアース間
に接続したコンデンサと、前記入力端子に接続され互い
に入力電力を分配する少なくとも２つのコイルと、前記
コイルによって分配されたそれぞれの電力を出力する出
力端子ごとにアース間に接続したコンデンサと、前記出
力端子相互間に接続した抵抗と、前記抵抗に並列に前記
出力端子相互間に接続したコンデンサとを有して構成さ
れる。
次に本考案について図面を参照して説明する。
第１図は本考案の一実施例を示す平面図、また第２図は
第１図の実施例の回路図である。入力端子１は、誘電体
基板上のプリントパターンとして構成され、２つのコン
デンサ２，及び電力を分配する２つのコイル３が接続さ
れる。
第１図の実施例の回路図である。入力端子１は、誘電体
基板上のプリントパターンとして構成され、２つのコン
デンサ２，及び電力を分配する２つのコイル３が接続さ
れる。
コンデンサ４は、出力端子７及び８とアース９の間に接
続され、２つの出力端子７と８の間には吸収抵抗５及び
コンデンサ６が接続される。出力端子７と８，及びアー
ス９は誘電体基板上のプリントパターンである。
続され、２つの出力端子７と８の間には吸収抵抗５及び
コンデンサ６が接続される。出力端子７と８，及びアー
ス９は誘電体基板上のプリントパターンである。
ここで入力端子１の信号源インピーダンスをＺ１とする
と、コンデンサ２とコイル３及びコンデンサ４はインピ
ーダンスを２倍の２Ｚ１に変換するπ型のインピーダン
ス変換回路を構成し、入力端子１から入力される信号を
インピーダンスの不整合なしに２分配することを可能に
している。
と、コンデンサ２とコイル３及びコンデンサ４はインピ
ーダンスを２倍の２Ｚ１に変換するπ型のインピーダン
ス変換回路を構成し、入力端子１から入力される信号を
インピーダンスの不整合なしに２分配することを可能に
している。
２つの出力端子７と８の間には吸収抵抗５及びこの吸収
抵抗５と並列にコンデンサ６が接続される。ここで吸収
抵抗５は抵抗値が２Ｚ１であり、出力端子７と８のアイ
ソレーション特性をとるための吸収抵抗として動作し、
コンデンサ６は前述したアイソレーション特性を良好に
するように動作する。
抵抗５と並列にコンデンサ６が接続される。ここで吸収
抵抗５は抵抗値が２Ｚ１であり、出力端子７と８のアイ
ソレーション特性をとるための吸収抵抗として動作し、
コンデンサ６は前述したアイソレーション特性を良好に
するように動作する。
第３図は第１，２図に示す本考案の電力分配合成器のア
イソレーション対周波数特性図である。吸収抵抗に並列
接続したコンデンサにより、低周波領域におけるアイソ
レーション特性の著しい改善が行なわれることを示して
いる。
イソレーション対周波数特性図である。吸収抵抗に並列
接続したコンデンサにより、低周波領域におけるアイソ
レーション特性の著しい改善が行なわれることを示して
いる。
本考案において、出力端子間のアイソレーション特性が
改善される理由をウィルキンソン型電力分配器の場合と
比較しながら述べると、ウィルキンソン型の場合、第４
図で出力端子７から出力端子８を見たとき、入力端子１
を経由してくる信号は1/4波長伝送路を２回伝送される
ため、1/2波長ずれ、吸収抵抗５を経由してくる信号と
逆位相となり、打ち消し合うことになり、アイソレーシ
ョンが良好になる。一方、本考案では1/4波長線路でな
く、コイルとコンデンサを用いた集中定数回路を使用し
ており、この場合、吸収抵抗５と並列にコンデンサ６を
接続することにより位相補償を行い、アイソレーション
の改善に結びつけている。
改善される理由をウィルキンソン型電力分配器の場合と
比較しながら述べると、ウィルキンソン型の場合、第４
図で出力端子７から出力端子８を見たとき、入力端子１
を経由してくる信号は1/4波長伝送路を２回伝送される
ため、1/2波長ずれ、吸収抵抗５を経由してくる信号と
逆位相となり、打ち消し合うことになり、アイソレーシ
ョンが良好になる。一方、本考案では1/4波長線路でな
く、コイルとコンデンサを用いた集中定数回路を使用し
ており、この場合、吸収抵抗５と並列にコンデンサ６を
接続することにより位相補償を行い、アイソレーション
の改善に結びつけている。
以上説明したように本考案によれば、電力分配合成器の
出力端子それぞれの間に接続される吸収抵抗と並列にコ
ンデンサを接続することにより、電力分配合成器の出力
端子間のアイソレーション特性を著しく良好にするとと
もに低周波領域でも実装上の問題を著しく軽減しうる電
力分配合成器が実現できるという効果がある。
出力端子それぞれの間に接続される吸収抵抗と並列にコ
ンデンサを接続することにより、電力分配合成器の出力
端子間のアイソレーション特性を著しく良好にするとと
もに低周波領域でも実装上の問題を著しく軽減しうる電
力分配合成器が実現できるという効果がある。
第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は第１図の
実施例を回路図、第３図は第１図および第２図に示す実
施例のアイソレーション対周波数特性図、第４図は従来
のウイルキンソン型電力分配合成器の回路図、第５図は
従来の集中定数型のπ型インピーダンス変換を利用する
電力分配合成器の回路図、第６図は第５図の電力分配合
成器のアイソレーション対周波数特性図である。 １……入力端子、２……出力端子、３……コイル、４…
…コンデンサ、５……吸収抵抗、６……コンデンサ、
７，８……出力端子、９……アース、１１，１２……１
／４波長伝送線路。
実施例を回路図、第３図は第１図および第２図に示す実
施例のアイソレーション対周波数特性図、第４図は従来
のウイルキンソン型電力分配合成器の回路図、第５図は
従来の集中定数型のπ型インピーダンス変換を利用する
電力分配合成器の回路図、第６図は第５図の電力分配合
成器のアイソレーション対周波数特性図である。 １……入力端子、２……出力端子、３……コイル、４…
…コンデンサ、５……吸収抵抗、６……コンデンサ、
７，８……出力端子、９……アース、１１，１２……１
／４波長伝送線路。
Claims (1)
- 【請求項１】コンデンサとコイルならびに抵抗で構成し
π型インピーダンス変換を利用する集中定数型の電力分
配合成器において、 入力端子とアース間に接続したコンデンサと、前記入力
端子に接続され互いに入力電力を分配する少なくとも２
つのコイルと、前記コイルによって分配されたそれぞれ
の電力を出力する出力端子ごとにアース間に接続したコ
ンデンサと、前記出力端子相互間に接続した抵抗と、前
記抵抗に並列に前記出力端子相互間に接続したコンデン
サとを有して成ることを特徴とする電力分配合成器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987036690U JPH0611634Y2 (ja) | 1987-03-12 | 1987-03-12 | 電力分配合成器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987036690U JPH0611634Y2 (ja) | 1987-03-12 | 1987-03-12 | 電力分配合成器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63144724U JPS63144724U (ja) | 1988-09-22 |
| JPH0611634Y2 true JPH0611634Y2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=30847331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987036690U Expired - Lifetime JPH0611634Y2 (ja) | 1987-03-12 | 1987-03-12 | 電力分配合成器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0611634Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6275404B2 (ja) * | 2013-07-09 | 2018-02-07 | 株式会社日立国際電気 | 合成器 |
| WO2020121985A1 (ja) | 2018-12-12 | 2020-06-18 | 株式会社村田製作所 | 電力分配器 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5231697A (en) * | 1975-08-27 | 1977-03-10 | Seiko Instr & Electronics Ltd | Display unit |
| JPS534379A (en) * | 1976-07-02 | 1978-01-14 | Toshiba Corp | High frequency illuminator |
| JPS5837220U (ja) * | 1981-09-02 | 1983-03-10 | デイエツクスアンテナ株式会社 | 電力分配器 |
| JPS61123201A (ja) * | 1984-11-19 | 1986-06-11 | Yagi Antenna Co Ltd | 分配／混合器 |
-
1987
- 1987-03-12 JP JP1987036690U patent/JPH0611634Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63144724U (ja) | 1988-09-22 |
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