JP2692916B2 - 高周波電力分配器 - Google Patents
高周波電力分配器Info
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- JP2692916B2 JP2692916B2 JP32441888A JP32441888A JP2692916B2 JP 2692916 B2 JP2692916 B2 JP 2692916B2 JP 32441888 A JP32441888 A JP 32441888A JP 32441888 A JP32441888 A JP 32441888A JP 2692916 B2 JP2692916 B2 JP 2692916B2
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- frequency power
- power distributor
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Description
【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、例えば固体化されたテレビジョン送信機
の出力段に好適な高周波電力分配器の改良に関する。
の出力段に好適な高周波電力分配器の改良に関する。
（従来の技術） 従来、固体化されたテレビジョン送信機の出力段は、
出力増幅素子としてのトランジスタ１本の出力電力が小
さいため、複数の出力トランジスタを並列構成した増幅
回路が採用されている。
出力増幅素子としてのトランジスタ１本の出力電力が小
さいため、複数の出力トランジスタを並列構成した増幅
回路が採用されている。
並列出力増幅回路を構成するには、各出力トランジス
タにテレビジョン信号を分配供給するために、高周波電
力分配器が使用される。
タにテレビジョン信号を分配供給するために、高周波電
力分配器が使用される。
従来の高周波電力分配器は第４図に示すように構成さ
れている。
れている。
即ち、第４図に示す高周波電力分配器はいわゆるウイ
ルキンソン形分配器と称するもので、１つの入力端子１
からの高周波入力信号を複数（この場合４個）の出力端
子21〜24に分配する場合、基板３上にはストリップ線路
４による分布定数回路が構成される。ストリップ線路４
はλ/4（λは伝送高周波信号波長）変換部4a及び50Ω線
路部4bの組合わせからなり、各単位分配出力線路間には
平衡抵抗５が接続され、各出力端子間のアイソレーショ
ンが良くなるようにこれ等の抵抗値を適宜選定すること
ができる。
ルキンソン形分配器と称するもので、１つの入力端子１
からの高周波入力信号を複数（この場合４個）の出力端
子21〜24に分配する場合、基板３上にはストリップ線路
４による分布定数回路が構成される。ストリップ線路４
はλ/4（λは伝送高周波信号波長）変換部4a及び50Ω線
路部4bの組合わせからなり、各単位分配出力線路間には
平衡抵抗５が接続され、各出力端子間のアイソレーショ
ンが良くなるようにこれ等の抵抗値を適宜選定すること
ができる。
しかしながら、このような高周波電力分配器は２分配
器を順次積重ねるよう接続構成されて、各分配器にはλ
/4線路長を含むので、基板３上の構成は大形となり、と
くに周波数の低い領域で使用する場合にはそれだけ形状
が大きくなるので回路設計上の問題点となっていた。
器を順次積重ねるよう接続構成されて、各分配器にはλ
/4線路長を含むので、基板３上の構成は大形となり、と
くに周波数の低い領域で使用する場合にはそれだけ形状
が大きくなるので回路設計上の問題点となっていた。
また、２分配器の従属接続で構成されるので、出力端
子数は偶数個となり、設計仕様上で奇数個とする必要が
ある場合は、図示のように例えば１個の出力端子21に疑
似負荷抵抗６を余分に接続することとなり、電力の分配
効率面からも改善が要請されていた。
子数は偶数個となり、設計仕様上で奇数個とする必要が
ある場合は、図示のように例えば１個の出力端子21に疑
似負荷抵抗６を余分に接続することとなり、電力の分配
効率面からも改善が要請されていた。
同じウイルキンソン形の電力分配器を、集中定数回路
で構成すれば第５図のようになり、任意の数の出力が得
られること、また、λ/4線路長のストリップ線路を使用
しないので、低い周波数領域ではより小形化できる等の
利点がある。しかし、これを実際に基板３上に構成した
場合、第６図に示すように、高周波コイル７及び平衡抵
抗８の接続長さが各線路毎に互いに異なって接続され
る。これら各コイル長及び平衡抵抗のリード線は高周波
におけるインダクタンス成分として作用するので、これ
が信号伝送特性に悪影響し、分配電力差や位相特性や周
波数特性のずれを引起こす要因となっていた。
で構成すれば第５図のようになり、任意の数の出力が得
られること、また、λ/4線路長のストリップ線路を使用
しないので、低い周波数領域ではより小形化できる等の
利点がある。しかし、これを実際に基板３上に構成した
場合、第６図に示すように、高周波コイル７及び平衡抵
抗８の接続長さが各線路毎に互いに異なって接続され
る。これら各コイル長及び平衡抵抗のリード線は高周波
におけるインダクタンス成分として作用するので、これ
が信号伝送特性に悪影響し、分配電力差や位相特性や周
波数特性のずれを引起こす要因となっていた。
なお、第５図及び第６図において、入出力端には夫々
入出力コンデンサ9,10が接続される。
入出力コンデンサ9,10が接続される。
（発明が解決しようとする課題） 上記のように、従来の高周波電力分配器の場合、分布
定数回路形では形状の大形化と分配数による伝送効率上
での問題があり、集中定数回路形では接続構成からくる
高周波伝送特性上の品質劣化があった。
定数回路形では形状の大形化と分配数による伝送効率上
での問題があり、集中定数回路形では接続構成からくる
高周波伝送特性上の品質劣化があった。
そこでこの発明は、これ等従来の欠点を解消し、回路
構成上、より小形化が実現でき、しかも高品質の信号伝
送特性が得られる高周波電力分配器を提供することを目
的とする。
構成上、より小形化が実現でき、しかも高品質の信号伝
送特性が得られる高周波電力分配器を提供することを目
的とする。
［発明の構成］ （課題を解決するための手段） この発明は、１つの入力端子からの高周波信号を分岐
し複数の出力端子に導出するように基板上に構成された
高周波電力分配器において、前記基板の一方の面に、入
力端子となる入力ランドと、この入力ランドとは夫々略
等距離をなした複数の出力ランドとが形成され、これら
各入出力端子間に夫々高周波コイルが接続されるととも
に、前記基板の他方の面には、前記出力ランドに夫々抵
抗の一端が電気的に接続され他端は前記各出力ランドと
は略等距離をなして設けられた共通ランドに共通接続さ
れたことを特徴とする。
し複数の出力端子に導出するように基板上に構成された
高周波電力分配器において、前記基板の一方の面に、入
力端子となる入力ランドと、この入力ランドとは夫々略
等距離をなした複数の出力ランドとが形成され、これら
各入出力端子間に夫々高周波コイルが接続されるととも
に、前記基板の他方の面には、前記出力ランドに夫々抵
抗の一端が電気的に接続され他端は前記各出力ランドと
は略等距離をなして設けられた共通ランドに共通接続さ
れたことを特徴とする。
（作 用） この発明の高周波電力分配器は、まず高周波コイル及
び抵抗等の集中定数回路で構成し、高周波コイルの接続
面と抵抗の接続面とを、夫々基板の互いに異なる面に構
成配置したものである。
び抵抗等の集中定数回路で構成し、高周波コイルの接続
面と抵抗の接続面とを、夫々基板の互いに異なる面に構
成配置したものである。
また高周波コイルが接続される各入出力端子間を略等
距離とするとともに、各出力端子に夫々一端が接続さ
れ、他端が共通して接続された抵抗の両接続端子間も距
離が等しくなるよう構成したものである。
距離とするとともに、各出力端子に夫々一端が接続さ
れ、他端が共通して接続された抵抗の両接続端子間も距
離が等しくなるよう構成したものである。
この結果、各入出力端子間に係る回路距離は、どの出
力端子に関しても全て等しく構成されるので、信号伝送
線路長の差異はなくなり高周波伝送特性の均一化が実現
できる。
力端子に関しても全て等しく構成されるので、信号伝送
線路長の差異はなくなり高周波伝送特性の均一化が実現
できる。
また、組立て製造上も、高周波コイルと抵抗とを基板
の両面に夫々分けて接続構成するようにしたものであ
り、この結果配線が夫々独立し、互いに位置が重ならな
いように配置できるので、集中定数化による小形化とと
もに、配線作業上の作業効率改善が図られた。
の両面に夫々分けて接続構成するようにしたものであ
り、この結果配線が夫々独立し、互いに位置が重ならな
いように配置できるので、集中定数化による小形化とと
もに、配線作業上の作業効率改善が図られた。
（実施例） 以下、この発明による高周波電力分配器の実施例を図
面を参照し詳細に説明する。
面を参照し詳細に説明する。
第１図はこの発明による高周波電力分配器の一実施例
を示す斜視図である。なお、第５図及び第６図に示す従
来の構成と同一構成には同一符号を付し、詳細な説明は
省略する。
を示す斜視図である。なお、第５図及び第６図に示す従
来の構成と同一構成には同一符号を付し、詳細な説明は
省略する。
即ち、第１図に示す高周波電力分配器はウイルキンソ
ン形分配器を構成するもので、１つの入力端子１からの
高周波入力信号を複数の出力端子21〜23に分配するた
め、基板３上には各入出力端子1,21〜23には接地パター
ン3aとは切離されて、接続用のランド（land,いわゆる
端子領域）1a,21a〜23aが形成されている。
ン形分配器を構成するもので、１つの入力端子１からの
高周波入力信号を複数の出力端子21〜23に分配するた
め、基板３上には各入出力端子1,21〜23には接地パター
ン3aとは切離されて、接続用のランド（land,いわゆる
端子領域）1a,21a〜23aが形成されている。
各出力端子21〜23は第２図に示すように、入力端子１
に対し、全て等距離ｒをなす位置に形成され、この入出
力端子間には各高周波コイル７がはんだ付け等で接続さ
れる。
に対し、全て等距離ｒをなす位置に形成され、この入出
力端子間には各高周波コイル７がはんだ付け等で接続さ
れる。
出力端子21〜23接続用ランド21a〜23aには基板３に対
し、スルーホール111〜113が形成され、基板３裏面では
各平衡抵抗８の一端が接続され、他端は等距離をなして
形成された共通ランド12に共通接続される。
し、スルーホール111〜113が形成され、基板３裏面では
各平衡抵抗８の一端が接続され、他端は等距離をなして
形成された共通ランド12に共通接続される。
従って、以上の構成によれば、各入力−出力端間を高
周波分配回路として見た場合、いづれの入出力について
も電気的線路等は等しい構成となるので、従来問題とさ
れた、線路長の不揃いに基づく、信号伝送特性上の欠
点、即ち分配電力差や位相特性や周波数特性のずれが無
くなるよう改善される。
周波分配回路として見た場合、いづれの入出力について
も電気的線路等は等しい構成となるので、従来問題とさ
れた、線路長の不揃いに基づく、信号伝送特性上の欠
点、即ち分配電力差や位相特性や周波数特性のずれが無
くなるよう改善される。
更に、この発明による高周波分配回路は集中定数回路
で構成したので、周波数が低い領域で使用する場合でも
より小形化が実現されるとともに、基板両面を高周波コ
イル接続面と、抵抗接続面とに分けて構成したので、製
造組立て作業は容易となる利点がある。
で構成したので、周波数が低い領域で使用する場合でも
より小形化が実現されるとともに、基板両面を高周波コ
イル接続面と、抵抗接続面とに分けて構成したので、製
造組立て作業は容易となる利点がある。
［発明の効果］ 以上のように、この発明による高周波電力分配器は、
集中定数回路構成により、また各入出力間の電気的線路
長についてはいずれの出力線路についても、均一化が図
られることによって、小形化され高周波特性の良好なも
のが得られ、実用に際し得られる効果大である。
集中定数回路構成により、また各入出力間の電気的線路
長についてはいずれの出力線路についても、均一化が図
られることによって、小形化され高周波特性の良好なも
のが得られ、実用に際し得られる効果大である。
第１図はこの発明による高周波電力分配器の一実施例を
示す斜視図、第２図は第１図に示す高周波電力分配器の
平面図、第３図は第２図に示す高周波電力分配器の裏面
図、第４図は従来の分布定数回路形の高周波電力分配器
を示す回路平面図、第５図は従来の集中定数回路形の高
周波電力分配器を示す回路構成図、第６図は第５図に示
す高周波電力分配器の斜視図である。 １……入力端子 1a……入力ランド 21〜23……出力端子 21a〜23a……出力ランド ３……基板 3a……接地パターン ７……高周波コイル 71〜74……スルーホール ８……平衡抵抗 ９……入力コンデンサ 10……出力コンデンサ 111〜113……スルーホール 12……共通ランド
示す斜視図、第２図は第１図に示す高周波電力分配器の
平面図、第３図は第２図に示す高周波電力分配器の裏面
図、第４図は従来の分布定数回路形の高周波電力分配器
を示す回路平面図、第５図は従来の集中定数回路形の高
周波電力分配器を示す回路構成図、第６図は第５図に示
す高周波電力分配器の斜視図である。 １……入力端子 1a……入力ランド 21〜23……出力端子 21a〜23a……出力ランド ３……基板 3a……接地パターン ７……高周波コイル 71〜74……スルーホール ８……平衡抵抗 ９……入力コンデンサ 10……出力コンデンサ 111〜113……スルーホール 12……共通ランド
Claims (1)
- 【請求項１】１つの入力端子からの高周波信号を分岐し
複数の出力端子に導出するように基板上に構成された高
周波電力分配器において、前記基板の一方の面に、入力
端子となる入力ランドと、この入力ランドとは夫々略等
距離をなした複数の出力ランドとが形成され、これら各
入出力端子間に夫々高周波コイルが接続されるととも
に、前記基板の他方の面には、前記出力ランドに夫々抵
抗の一端が電気的に接続され他端は前記各出力ランドと
は略等距離をなして設けられた共通ランドに共通接続さ
れたことを特徴とする高周波電力分配器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32441888A JP2692916B2 (ja) | 1988-12-22 | 1988-12-22 | 高周波電力分配器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32441888A JP2692916B2 (ja) | 1988-12-22 | 1988-12-22 | 高周波電力分配器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02170625A JPH02170625A (ja) | 1990-07-02 |
| JP2692916B2 true JP2692916B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=18165574
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32441888A Expired - Lifetime JP2692916B2 (ja) | 1988-12-22 | 1988-12-22 | 高周波電力分配器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2692916B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6665707B2 (ja) * | 2016-06-27 | 2020-03-13 | 株式会社村田製作所 | 高周波電子部品 |
| US20240072406A1 (en) * | 2021-01-21 | 2024-02-29 | Sony Semiconductor Solutions Corporation | Signal processing circuit and distribution circuit |
-
1988
- 1988-12-22 JP JP32441888A patent/JP2692916B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02170625A (ja) | 1990-07-02 |
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