JPH06115599A - 給液装置 - Google Patents

給液装置

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JPH06115599A
JPH06115599A JP4286815A JP28681592A JPH06115599A JP H06115599 A JPH06115599 A JP H06115599A JP 4286815 A JP4286815 A JP 4286815A JP 28681592 A JP28681592 A JP 28681592A JP H06115599 A JPH06115599 A JP H06115599A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給液ノズル、ポンプ、配管などを共用して複
数の液種の液を給液する場合、確実に混液防止を図るこ
とができ、しかもそのために給液量に誤差が生じること
もない。 【構成】 複数の貯液タンク１，２，３に対してこれら
の重量を計測する秤量手段としてのロードセル４を１つ
設け、各貯液タンク１〜３に挿入された配管５ａ〜５ｃ
を切替弁６ａ，６ｂ、１つの正逆転ポンプ８を介して１
つの給液ノズル10に接続し、前記切替弁６ａ，６ｂは液
種選択スイッチ14ａ〜14ｃからの信号により切り換わる
ように構成した給液装置において、前記正逆転ポンプ８
を正転する給液時に配管５内を満たす液の液量を計測し
てからの後の計測量を給液量として表示し、給液終了後
に正逆転ポンプ８を逆転して配管５内の液を貯液タンク
１〜３に戻すよう制御する制御装置13を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガソリンや軽油などの
異なる油種の燃料油や、異なる油種のエンジンオイルな
どの給液を行う給液装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】１台の装置で給液装置として複数の液種
の液を給液できるようにしたものがあるが、さらに給液
ノズルやポンプ、装置内の給液配管の一部をも１つのも
のを共用するものがある。かかる給液装置では配管途中
に切替弁を設けて、液種選択スイッチからの選択信号に
より切替弁を選択した液種の貯液タンク側に切替え、該
タンクと給液配管と給液ノズルとの間に流路を形成する
ものである。
【０００３】そして、ポンプを正転し、ノズルバルブを
開いて希望の液種のタンクから配管、給液ノズルを介し
て例えば燃料油の場合は自動車の燃料タンクに給液す
る。そして、給液ノズルを閉じポンプを停止して給液が
終了する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】給液終了時には、給液
ノズルやポンプ、配管内に当該給液した液が残る。この
ため、同じ給液ノズルやポンプ、配管の一部を使用して
次に別の液を給液すると、前回の給液によって配管内等
に残っていた前回の液が今回の給液開始時に混入し、混
液が発生する。
【０００５】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、給液ノズル、ポンプ、配管などを共用して複数種の
液を給液する場合、確実に混液防止を図ることができ、
しかもそのために給液量に誤差が生じることもない給液
装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、複数の貯液タンクに対してこれらの重量を計
測する秤量手段を１つ設け、各貯液タンクに挿入された
配管を切替弁、１つの正逆転ポンプを介して１つの給液
ノズルに接続し、前記切替弁は液種選択手段からの信号
により切り換わるように構成した給液装置において、前
記正逆転ポンプを正転する給液時に配管内を満たす液の
液量を計測してからの後の計測量を給液量として表示
し、給液終了後に正逆転ポンプを逆転して配管内の液を
貯液タンクに戻すよう制御する制御装置を設けたことを
要旨とするものである。
【０００７】
【作用】請求項１記載の本発明によれば、給液終了時に
配管内の液をタンクに戻すことで配管内を空にできるか
ら、次回の他の液種の給液時に前回の液が混入すること
はない。そして、給液開始時に空の配管内を満たす液量
は給液量として表示されないから給液量に誤差が生じる
こともなく客に迷惑を与えることもない。
【０００８】請求項２記載の本発明によれば、配管内の
液をタンクに戻すとき、バキュームブレーカにより配管
内を確実に空にして液を戻すことができる。
【０００９】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図１は本発明の給液装置の実施例を示す配管
図で、図中１，２，３はそれぞれ異なる液を収容する貯
液タンクを示し、異なる液としては、例えば自動車の燃
料の場合はハイオクタンガソリン、レギュラーガソリ
ン、軽油、その他各種のエンジンオイルなどが考えられ
る。かかる異なるＡ液、Ｂ液、Ｃ液をそれぞれ収容した
貯液タンク１，２，３を１つの秤量手段としてのロード
セル４の上に載置する。
【００１０】各貯液タンク１，２，３にそれぞれ配管５
ａ，５ｂ，５ｃの下端を開口し、配管５ａを切替弁６
ａ，６ｂを介して配管５に接続し、配管５ｂを切替弁６
ａ、６ｂを介して配管５に接続し、配管５ｃを切替弁６
ｂを介して配管５に接続した。
【００１１】配管５の途中にモータ７で駆動する正逆転
ポンプ８を設け、配管５の先端に給液ノズル10を取り付
ける。図中９は前記ポンプ８に設けたリリーフ弁、11は
給液ノズル10の近傍に設けたバキュームブレーカを示
し、配管５内の液をタンクに戻すときの空気流入口とし
ての作用をなす。
【００１２】前記タンク１，２，３、配管５，５ａ，５
ｂ，５ｃ、ポンプ８などをケース（図示せず）内に収
め、ケースの前面などに給液量を表示する表示器12と、
操作部を設け、操作部には液種選択スイッチ14ａ，14
ｂ，14ｃ、給液スイッチ15、停止スイッチ16を設けた。
【００１３】そして、ケース内にマイクロコンピュータ
等を用いる制御装置13を配設し、該制御装置13の入力側
にロードセル４、液種選択スイッチ14ａ〜14ｃ、給液ス
イッチ15、停止スイッチ16を接続し、出力側に切替弁６
ａ，６ｂ、モータ７、表示器12を接続する。
【００１４】次に使用法及び動作を図２のフローチャー
トについて説明する。ガソリン等の燃料油やエンジンオ
イルの給油を行うには、まず、給液スイッチ15を押す
（ステップイ）と、前回の給液量が帰零され、ロードセ
ル４からの出力を取り込んで給液開始前のタンク１，
２，３の総重量Ｗ1 を検出する（ステップロ）。
【００１５】次に希望の液種の選択スイッチ14ａ〜14ｅ
のいずれか、例えばタンク１のＡ液を選択すると（ステ
ップハ、ル、ヲ）、この場合はタンク１のＡ液であるか
ら、切替弁６ａ，６ｂに出力されることはなく、配管５
ａ，５と給液ノズル10との間に流路が形成されると同時
に、モータ７に駆動信号が出力されてこれが正転する
（ステップニ）。よって、タンク１からポンプ８により
くみ上げられる液は空の状態の配管５ａ，５を通って給
液ノズル10に至る。
【００１６】この間、ロードセル４によるタンク１，
２，３の総重量の検出は続いており、給液開始後の総重
量Ｗ2 を開始前の総重量Ｗ1 から減算した重量Ｗ3 が空
の配管５ａ，５内を満たす重量として予め設定してある
所定量、例えば500 ｇに達したならば（ステップホ）、
空の配管５ａ，５内が液で満たされたものと判断して、
空の配管５ａ，５内を満たした後にロードセル４で計測
される重量の変化量を液量に変換して給液量として表示
器12に表示する（ステップヘ）。そして、給液が終了す
ればノズルバルブを閉じ終了スイッチを押す（ステップ
ト）。これにより、表示器12に表示されている給液量の
表示が固定され、同時にモータ７が逆転してポンプ８が
逆回転する（ステップチ）。
【００１７】その結果、配管５ａ，５内に残っているＡ
液がタンク１に戻され、配管５ａ，５内のＡ液の全部が
タンク１に戻る時間として予め設定してある一定時間、
例えば５秒が経過すると（ステツプリ）、モータ７が停
止する（ステップヌ）。なお、ステップヌにおいて、Ｂ
液を選択した場合は（ステップル）切替弁６ａが切換え
られ（ステップワ）、Ｃ液を選択した場合は（ステップ
ヲ）切替弁６ｂが切換えられ（ステップカ）ているか
ら、これら切替弁６ａ，６ｂが元の状態に戻る。
【００１８】配管５ａ，５内の液をタンク１に戻すと
き、バキュームブレーカ11が動作することで、空気が配
管５内に流入し、よって管内の残液は確実にタンク１側
に戻り、戻った量は該当油種のタンク内在庫室に加算さ
れる。
【００１９】このようにして給液終了後は管内の液を当
該液種の液を貯液しているタンク１，２，３に戻して管
内を空の状態にして全ての給液動作を終了するから、次
回に同じ配管５やポンプ８を使用して異なる液を給液し
ても、前回の給液の液が混入することがない。
【００２０】また、給液開始時に空の配管５内を満たす
液量は、給液量として表示器12に表示されないから客に
迷惑をかけることもない。
【００２１】
【発明の効果】以上述べたように本発明の給液装置は、
給液ノズル、ポンプ、配管などを共用して複数の液種の
液を給液する場合、給液終了後に配管内に残留している
液をタンクに戻し配管内を空にしておくから、確実に混
液防止を図ることができ、しかも給液開始時に配管内を
満たす液量は給液量として表示しないから、そのために
給液量に誤差が生じることもなく、実際の給液量が表示
される給液量よりも少なくなることがないものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の給液装置の実施例を示す配管図であ
る。
【図２】本発明の給液装置の動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
１…貯液タンク ２…貯液タンク ３…貯液タンク ４…ロードセル ５，５ａ，５ｂ，５ｃ…配管 ６ａ，６ｂ…切替弁 ７…モータ ８…正逆転ポンプ ９…リリーフ弁 10…給液ノズル 11…バキュームブレーカ 12…表示器 13…制御装置 14ａ，14ｂ，14ｃ…
液種選択スイッチ 15…給液スイッチ 16…停止スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早野 一哉 東京都港区芝浦二丁目12番13号 株式会社 タツノ・メカトロニクス内 (72)発明者 兵藤 謙治 東京都港区芝浦二丁目12番13号 株式会社 タツノ・メカトロニクス内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数の貯液タンクに対してこれらの重量
    を計測する秤量手段を１つ設け、各貯液タンクに挿入さ
    れた配管を切替弁、１つの正逆転ポンプを介して１つの
    給液ノズルに接続し、前記切替弁は液種選択手段からの
    信号により切り換わるように構成した給液装置におい
    て、前記正逆転ポンプを正転する給液時に、配管内を満
    たす液の液量を計測してからの後の計測量を給液量とし
    て表示し、給液終了後に正逆転ポンプを逆転して配管内
    の液を貯液タンクに戻すよう制御する制御装置を設けた
    ことを特徴とする給液装置。
  2. 【請求項２】 前記給液ノズルには、バキュームブレー
    カを付設する請求項１記載の給液装置。
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