JP3535227B2 - タンクの注液制御装置 - Google Patents

タンクの注液制御装置

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JP3535227B2 JP20013794A JP20013794A JP3535227B2 JP 3535227 B2 JP3535227 B2 JP 3535227B2 JP 20013794 A JP20013794 A JP 20013794A JP 20013794 A JP20013794 A JP 20013794A JP 3535227 B2 JP3535227 B2 JP 3535227B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば給油所に備えら
れた燃料タンクに、ガソリンや軽油等を供給する際に、
その注液を制御するタンクの注液制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に燃料供給を行う給油所に
は、ガソリン,軽油,灯油等、多種の液体燃料がそれぞ
れ個別のタンクに貯留されている。例えば、自動車の給
油所に備えられた液体燃料には、ガソリン,軽油および
灯油等があり、さらにガソリンには、所謂レギュラーガ
ソリン,ハイオクガソリン,その他、特定の添加剤が加
えられたガソリン等、多くの種類がある。そして、これ
らの液体燃料は、それぞれ個別のタンクに貯留され、混
油がないように厳重に管理されている。
【0003】ここで、従来技術による注液制御装置を自
動車の給油所に使用した場合を例に挙げ、図12に基づ
いて説明する。
【0004】図において、1a,1b,1c,1dは給
油所の地下に埋設された4個の燃料タンクを示し、該燃
料タンク1a,1b,1c,1dはガソリン,軽油また
は灯油等の液体燃料を貯留するものである。ここでは、
燃料タンク1a,1b,1c,1dのうち、燃料タンク
1a,1b,1cにはレギュラーガソリンがそれぞれ分
別されて貯留され、燃料タンク1dには軽油が貯留され
ているものとする。即ち、燃料タンク1a,1b,1c
内には同一燃料が貯留され、燃料タンク1d内にはそれ
らと異なった燃料が貯留されている。これは、燃料の種
類によって売行きが異なるためであり、例えば軽油より
ガソリンの方が売行きが良い場合には、ガソリンを複数
の燃料タンクに分別してでも大量に貯留しておく必要が
ある。
【0005】2a,2b,2c,2dは燃料タンク1
a,1b,1c,1dにそれぞれ接続された供給配管を
示し、該供給配管2a,2b,2c,2dは4本設けら
れ、その流入側が給油所の敷地内における所定の場所に
開口し、流出側が給油所の敷地内の地下に埋設され、燃
料タンク1a,1b,1c,1dにそれぞれ接続されて
いる。
【0006】そして、該供給配管2a,2b,2c,2
dの流入側先端はそれぞれ注入口3a,3b,3c,3
dとなっており、該注入口3a,3b,3c,3dは燃
料タンク1a,1b,1c,1dと個別に連通するよう
になっている。
【0007】また、前記注入口3a,3b,3c,3d
は給油所の敷地内における所定の場所に集められ、互い
に近接して配設されている。そして、該注入口3a,3
b,3c,3dの周囲には周壁4がガード用に設けられ
ている。そして、燃料タンク1a,1b,1c,1dに
燃料を補給するときには、タンクローリ車の注入用ホー
ス(いずれも図示せず)を注入すべき燃料タンクに対応
する注入口に接続して行う。
【0008】5a,5b,5c,5dは供給配管2a,
2b,2c,2dの途中にそれぞれ配設された4個の開
閉弁を示し、該開閉弁5a,5b,5c,5dは、後述
の外部表示器11にそれぞれ接続され、該外部表示器1
1によって開閉制御され、注入口3a,3b,3c,3
dと燃料タンク1a,1b,1c,1dとの間を連通,
遮断する。
【0009】6a,6b,6c,6dは燃料タンク1
a,1b,1c,1dにそれぞれ配設された残量測定手
段としての4個の液面センサを示し、該液面センサ6
a,6b,6c,6dは燃料タンク1a,1b,1c,
1d内に貯留されている燃料の残量を測定するものであ
る。即ち、該液面センサ6a,6b,6c,6dは、例
えば、内筒と外筒とからなる二重構造のセンサ筒7a,
7b,7c,7dを燃料タンク1a,1b,1c,1d
内の燃料に浸漬させ、前記内筒と外筒との間の静電容量
を検出することにより燃料の液面の位置を測定する。な
お、液面センサ6a,6b,6c,6dはフロート式液
面センサ等の他の形式のものでもよい。
【0010】8は給油所の敷地内の建屋9内に設けられ
た液面表示器を示し、該液面表示器8には信号線10を
介して液面センサ6a,6b,6c,6dがそれぞれ接
続され、液面センサ6a,6b,6c,6dから出力さ
れる検出信号に基づいて、燃料タンク1a,1b,1
c,1d内の燃料残量を各燃料タンク毎に表示するもの
である。また、該液面表示器8は各燃料タンクの残量を
記憶する機能や、これらのデータをプリントアウトする
機能等を備えており、各燃料タンクの残量の総合的な管
理を行うことができるようになっている。さらに、該液
面表示器8には外部表示器11が接続され、該外部表示
器11に燃料タンク1a,1b,1c,1dの残量を信
号として出力するようになっている。
【0011】11は注入口3a,3b,3c,3d近傍
に位置して防火壁12に備え付けられた外部表示器を示
し、該外部表示器11は、建屋9内に設けられた液面表
示器8と通信用ケーブル13を介して接続され、液面表
示器8から出力される信号に基づいて燃料タンク1a,
1b,1c,1d内の燃料残量を個別に表示する。
【0012】また、該外部表示器11には、前記開閉弁
5a,5b,5c,5dがそれぞれエア配管14を介し
て接続され、エア制御によって開閉弁5a,5b,5
c,5dの開閉制御を行う機能を備えている。さらに、
該外部表示器11には、燃料残量の表示切換や、前記開
閉弁5a,5b,5c,5dの操作を行うための操作ス
イッチが設けられている。そして、作業者が燃料タンク
1a,1b,1c,1dに燃料を補給するときには、該
外部表示器11の操作スイッチを操作して、前記開閉弁
5a,5b,5c,5dを開弁させ、燃料の注液を行
う。
【0013】従来技術によるタンクの注液制御装置は上
述のような構成を有するもので、次に、各燃料タンクへ
の燃料補給について述べる。
【0014】まず、液面表示器8または外部表示器11
の表示を見ることにより、燃料タンク1a,1b,1
c,1d内のガソリンまたは軽油の残量を確認する。そ
して、例えば燃料タンク1aにガソリンを補給する場合
には、タンクローリ車の注入用ホースを注入口3aに接
続した後、外部表示器11の操作スイッチを操作して開
閉弁5aを開弁させ、タンクローリ車から燃料タンク1
aへガソリンの注液を開始する。そして、注液が終了し
たときは、外部表示器11の操作スイッチを操作して開
閉弁5aを閉弁させる。
【0015】次に、他の燃料タンク、例えば燃料タンク
1bにもガソリンを補給する必要がある場合には、タン
クローリ車の注入用ホースを注入口3aから取り外し、
注入口3bに接続する。そして、外部表示器11の操作
スイッチを操作して開閉弁5bを開弁させ、注液を行
う。さらに、他の燃料タンクに注液する場合も同様であ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、燃料タンク1a,1b,1c,1d毎に供
給配管2a,2b,2c,2dが接続され、それぞれ個
別の注入口3a,3b,3c,3dが設けられている。
【0017】このような構成では、例えば上述した具体
例のように、同一のガソリンが3個の燃料タンク1a,
1b,1cに分別されて貯留されている場合には、ガソ
リンの補給を各燃料タンク毎に行わなくてはならない。
例えば、タンクローリ車から3個の燃料タンク1a,1
b,1cに連続してガソリンを補給する場合には,1個
目の燃料タンクが満タンになったら、タンクローリ車の
注入用ホースを2個目の燃料タンクの注入口に継ぎ替え
なければならず、この継ぎ替え作業に多大な手間や時間
がかかるという問題がある。さらに、各燃料タンク毎に
開閉弁の開閉操作をしなければならないため、作業効率
が悪いという問題がある。
【0018】また、タンクローリ車の注入用ホースを継
ぎ替える際に、人為的なミスにより、誤った燃料タンク
に注入用ホースを接続してしまい、異種の燃料を注液し
てしまう(例えば、軽油タンクにガソリンを注液してし
まう)危険もある。
【0019】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、同一液種を貯留するタンクが複数ある場
合において、注液作業の簡略化を図り、異なった液種の
注液ミス等を確実に防止すると共に、作業効率を向上で
きるタンクの注液制御装置を提供することを目的として
いる。
【0020】
【0021】
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、 請求項の発明は、同種の液体を貯留する複数
のタンクと、該各タンクに液体を供給すべく、一端側が
単一の注入口となり、他端側が該各タンクにそれぞれ接
続された複数の分岐配管となった供給配管と、該供給配
管の各分岐配管の途中にそれぞれ設けられ、該各分岐配
管を連通,遮断する複数の開閉弁と、前記各タンク内に
貯留された液体の残量をそれぞれ測定する複数の残量測
定手段と、前記各開閉弁を開閉制御する弁制御装置とを
備え、該弁制御装置は、複数の注液モードを記憶した注
液モード記憶手段と、該注液モード記憶手段に記憶した
複数の注液モードのうち、一の注液モードを選択する
モード選択手段と、該注液モード選択手段によって選
択された注液モードに従って、開閉弁を開弁して注液を
開始させる注液開始手段と、前記残量測定手段からの信
号に基づいて注液中のタンク内の残量が所定の上限量に
達したときに開閉弁を閉弁して注液を停止させる注液停
止手段とからなる構成を採用している。
【0023】また、請求項の発明は、同種の液体を貯
留する複数のタンクと、該各タンクに液体を供給すべ
く、一端側が単一の注入口となり、他端側が該各タンク
にそれぞれ接続された複数の分岐配管となった供給配管
と、該供給配管の各分岐配管の途中にそれぞれ設けら
れ、該各分岐配管を連通,遮断する複数の開閉弁と、前
記各タンク内に貯留された液体の残量をそれぞれ測定す
る複数の残量測定手段と、前記各開閉弁の開,閉を制御
する弁制御装置とを備え、前記弁制御装置は、前記各残
量測定手段からの信号に基づいて液体の残量が所定の上
限量に達していない一または複数のタンクのうち、残量
の最も少ないタンクを選択する最少残量タンク選択手段
と、該最少残量タンク選択手段により選択されたタンク
に対応する開閉弁を開弁して注液を開始させる注液開始
手段と、前記残量測定手段からの信号に基づいて該タン
ク内の残量が所定の上限量に達したとき開閉弁を閉弁し
て注液を停止させる注液停止手段とからなり、該弁制御
装置により、液体の残量が所定の上限量に達していない
各タンクのうち、残量の最も少ないタンクから順次注液
を行う構成を採用している。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【作用】上記 請求項の構成により、各タンクに液体を
注入するときには、作業者は、注入用ホース等を供給配
管を構成する単一の注入口に接続した後、各タンク内の
残量や外部から注入可能な液体の量(例えば、タンクロ
ーリ車に積まれている液体の量)等から判断して適当な
注液モードを注液モード選択手段によって選択する。こ
れにより、注液開始手段は前記注液モードに従って開閉
弁を開弁し、注液を開始させる。また、残量測定手段は
タンク内の液体残量を測定し、これに基づく信号を弁制
御手段に出力する。そして、注液停止手段は、残量測定
手段からの信号に基づいてタンク内の残量が所定の上限
量に達したとき、前記開閉弁を閉弁して注液を停止させ
る。
【0028】また、請求項の構成により、注入用ホー
ス等を供給配管を構成する単一の注入口に接続し、各タ
ンクに注液を行うときには、まず最少残量タンク選択手
段が、各残量測定手段からの信号に基づいて液体の残量
が所定の上限量に達していない一または複数のタンクを
選択し、そのうち残量の最も少ない第1のタンクを選択
する。そして、注液開始手段が、前記最少残量タンク選
択手段により選択された第1のタンクに対応する開閉弁
を開弁して注液を開始させる。
【0029】また、残量測定手段は各タンク内の液体残
量を測定し、これに基づく信号を弁制御手段に出力す
る。そして、注液停止手段は、現在注液されているタン
クに対応する残量測定手段からの信号に基づいて当該タ
ンク内の残量が所定の上限量に達したとき、前記開閉弁
を閉弁して注液を停止させる。
【0030】そして、第1のタンクへの注液が終了する
と、次に最少残量タンク選択手段が、各残量測定手段か
らの信号に基づいて液体の残量が所定の上限量に達して
いない一または複数のタンクのうち、残量の最も少ない
第2のタンクを選択する。そして、注液開始手段が、該
第2のタンクに対応する開閉弁を開弁して注液を開始す
る。そして、注液停止手段は、現在注液されている第2
のタンクに対応する残量測定手段からの信号に基づいて
当該タンク内の残量が所定の上限量に達したときに、前
記開閉弁を閉弁して注液を停止させる。
【0031】このように、残量が最も少ないタンクに優
先して注液を行い、外部からの注液が可能な限り(例え
ば、タンクローリ車に積まれている液体の量がなくなる
まで)、各タンクに残量の少ない順序で連続して注液を
行う。
【0032】
【0033】
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図11に
基づいて説明する。なお、実施例では、上述した図12
に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0035】図において、21は4個の燃料タンク1
a,1b,1c,1dのうち、3個の燃料タンク1a,
1b,1cに燃料を注液すべく設けられた供給配管を示
し、該供給配管21は流入側が単一の注入配管22とな
り、給油所の敷地内における所定の場所に開口してい
る。一方、該供給配管21は流出側に向かう途中で分岐
して3本の分岐配管23a,23b,23cとなり、該
分岐配管23a,23b,23cの流出側先端が燃料タ
ンク1a,1b,1cにそれぞれ接続されている。
【0036】また、前記注入配管22の流入側先端は単
一の注入口24となり、該注入口24は注入配管22,
分岐配管23a,23b,23cを介して燃料タンク1
a,1b,1cにそれぞれ連通している。
【0037】さらに、前記分岐配管23a,23b,2
3cの途中には、従来技術と同様の開閉弁5a,5b,
5cが接続され、注入口24と燃料タンク1a,1b,
1cとの間をそれぞれ個別に連通,遮断するようになっ
ている。
【0038】なお、燃料タンク1dには従来技術と同様
に注入口3dを有する供給配管2dが接続され、その途
中に開閉弁5dが接続されている。ここで、燃料タンク
1a,1b,1cには従来技術と同様に、同一のガソリ
ンがそれぞれ貯留され、燃料タンク1dには軽油が貯留
されているものとする。また、前記供給配管21の注入
口24と該供給配管2dの注入口3dは、給油所の敷地
内における所定の場所にそれぞれ近接して配設され、そ
の周囲には周壁25が設けられている。
【0039】26は建屋9内に設けられた残量測定手段
としての液面表示器を示し、該液面表示器26は従来技
術による液面表示器8とほぼ同様に構成され、該液面表
示器26には液面センサ6a,6b,6c,6dがそれ
ぞれ信号線10を介して接続されている。
【0040】ここで、該液面表示器26には図2に示す
如く、液面センサ6a,6b,6c,6dからの検出信
号の記憶や演算等を行う液面表示用コントローラ27が
内蔵され、該液面表示用コントローラ27には、液面セ
ンサ6a,6b,6c,6dからの検出信号に基づい
て、燃料タンク1a,1b,1c,1d内の燃料残量を
表示する表示部28、該表示部28の表示切換等を行う
ためのスイッチ等からなる操作部29が接続されてい
る。さらに、液面センサ6a,6b,6c,6dは本質
安全回路等が内蔵されたインタフェース回路30を介し
て液面表示用コントローラ27に接続されている。
【0041】そして、該液面表示器26は、液面センサ
6a,6b,6c,6dから出力される検出信号に基づ
いて、燃料タンク1a,1b,1c,1d内の燃料残量
を各燃料タンク毎に表示する他、燃料残量をデータとし
て記憶して燃料の管理,伝票発行等を行うことができる
ようになっている。また、該液面表示器26には後述す
る外部表示器31が通信用ケーブル13を介して接続さ
れ、外部表示器31に向けて各燃料タンクの残量を残量
信号として送信するようになっている。
【0042】31は注入口24,3d近傍に位置して防
火壁12に備え付けられ、本発明による弁制御手段を含
む外部表示器を示し、該外部表示器31の前面パネル3
2の中央には、燃料タンクの残量等を数値で表示する表
示部33が設けられ、該表示部33の下側には、後述の
注液モード選択スイッチA,B,C,D,E、タンク選
択スイッチa,b,c,dが配設された操作部34とな
っている。また、前記表示部33の上側には燃料タンク
1a,1b,1c,1dの残量を棒グラフで表示する残
量表示用ランプ35,35,…が設けられている。
【0043】また、該外部表示器31には図2に示す如
く、弁制御用コントローラ36が内蔵され、弁制御用コ
ントローラ36には前記表示部33,操作部34および
各残量表示用ランプ35が接続されている。
【0044】さらに、該外部表示器31は、液面表示器
26と通信用ケーブル13を介して接続され、液面表示
器26から送信される残量信号を受信し、弁制御用コン
トローラ36内に取り込むようになっている。
【0045】また、該外部表示器31は開閉弁5a,5
b,5c,5dの開閉制御を行う機能を備えている。即
ち、該外部表示器31の弁制御用コントローラ36に
は、駆動回路37,ソレノイド部38を介して開閉弁5
a,5b,5c,5dが接続されている。そして弁制御
用コントローラ36によって開閉弁5a,5b,5c,
5dの開,閉弁の自動制御が行われる。
【0046】ここで、前記駆動回路37は弁制御用コン
トローラ36からの制御信号をソレノイド駆動信号に変
換する電気回路であり、ソレノイド部38はこのソレノ
イド駆動信号に基づいて内蔵された複数の切換弁(図示
せず)を駆動し、開閉弁5a,5b,5c,5dの開
弁,閉弁をそれぞれ個別にエア制御するものである。な
お、開閉弁5a,5b,5c,5dはソレノイド部38
にエア配管39a,39b,39c,39dを介して接
続され、エアが供給されることによって開弁するエア駆
動弁となっている。また、開閉弁5a,5b,5c,5
dの開閉制御は、外部に設けられたエアコンプレッサか
ら吐出されるエアをソレノイド部38に内蔵された切換
弁を切り換え、エア配管39a,39b,39c,39
dにエアを給排することによって行われる。
【0047】さらに、前記弁制御用コントローラ36の
記憶部36Aには、後述する5種類の注液モードのプロ
グラムが記憶されている。即ち、弁制御用コントローラ
36の記憶部36Aは注液モード記憶手段を構成してお
り、作業者が燃料タンク1a,1b,1c,1dの残量
やタンクローリ車に積まれたガソリン等の量によって前
記各注液モードのうち適当な注液モードを選択すること
によって、開閉弁5a,5b,5c,5dの開閉制御が
自動的に行われ、自動注液制御が行われるようになって
いる。
【0048】また、各注液モードの選択は、外部表示器
31の前面パネル32に設けられた操作部34を操作す
ることによって行う。即ち、該操作部34は、図3に示
す如く、9個のスイッチによって構成され、そのうち下
側の5個のスイッチA,B,C,D,Eが注液モード選
択手段としての注液モード選択スイッチであり、該注液
モード選択スイッチA,B,C,D,Eを押下すること
によって注液モードを選択する。
【0049】ここで、注液モード選択スイッチAを押下
することにより、図4に示すような標準注液モードが選
択される。標準注液モードとは、同一液種の燃料タンク
のうち、残量が所定の上限値に達していない一または複
数の燃料タンクを選択し、燃料タンクの残量が少ない順
番に順次注液を行う処理である。
【0050】また、注液モード選択スイッチBを押下す
ることにより、図5に示すような全開型並列注液モード
が選択される。全開型並列注液モードとは、同一液種の
燃料タンクのうち、残量が所定の上限量に達していない
一または複数のタンクを選択し、これらの燃料タンクに
同時に注液を行い、残量が所定の上限量に達した燃料タ
ンクから逐次閉弁するといった処理である。
【0051】また、注液モード選択スイッチCを押下す
ることにより、図6および図7に示すような順次型並列
注液モードが選択される。順次型並列注液モードとは、
上述した標準注液モードと同様に、同一液種の燃料タン
クのうち、残量が所定の上限値に達していない一または
複数の燃料タンクを選択し、燃料タンクの残量が少ない
順番に順次注液を行い、さらに、注液中の一の燃料タン
クの残量が所定の上限値に達する前の設定値に達したと
きに、次の燃料タンクの開閉弁を開弁し、所定の短時間
だけ、2個の燃料タンクに同時注液を行うといった処理
である。
【0052】また、注液モード選択スイッチDを押下す
ることにより、図8に示すような単一タンク注液モード
が選択される。単一タンク注液モードとは、単一の燃料
タンクを指定して、その燃料タンクに注液を行う処理で
ある。
【0053】さらに、注液モード選択スイッチEを押下
することにより、図9および図10に示すような優先タ
ンク指定注液モードが選択される。優先タンク指定注液
モードとは、同一液種の燃料タンクのうち、残量が所定
の上限値に達していない一または複数の燃料タンクを選
択し、特に指定した単一の燃料タンクに優先して注液を
行った後に、燃料タンクの残量が少ない順番に順次注液
を行う処理である。
【0054】そして、操作部34のうち上側の4個のス
イッチa,b,c,dはタンク選択スイッチであり、燃
料タンク1a,1b,1c,1dを指定するときに押下
するスイッチである。
【0055】本実施例によるタンクの注液制御装置は上
述のような構成を有するもので、次に、5種類の注液モ
ードによる注液制御処理ついて説明する。なお、以下の
説明では、タンクローリ車の注入用ホースを注入口24
に接続し、燃料タンク1a,1b,1cのそれぞれにガ
ソリンを注液する場合を例に挙げて説明する。
【0056】第1に、標準注液モードによる注液制御処
理について図4に示す流れ図に沿って説明する。
【0057】まず、ステップ1で、注液モード選択スイ
ッチAを押下することにより、標準注液モードが選択さ
れ、該標準注液モードによる注液制御処理がスタートす
る。そして、ステップ2で、作業者がタンク選択スイッ
チa,b,cのいずれかを押下すると、弁制御用コント
ローラ36は図11に示すようなスイッチテーブルSを
参照し、これに基づいて注液の対象となる燃料タンクを
選択する。
【0058】ここで、スイッチテーブルSとは、燃料タ
ンク1a,1b,1c,1dを、それぞれの内部に貯留
された燃料の種類によってグループ分けしたものであ
り、予め設定され、弁制御用コントローラ36の記憶部
36A等に記憶されている。本実施例では、燃料タンク
1a,1b,1cにはガソリンが貯留され、燃料タンク
1dには軽油が貯留されているため、燃料タンク1a,
1b,1cに対応するタンク選択スイッチa,b,cが
ガソリンのグループに、燃料タンク1dが軽油のグルー
プにそれぞれグループ分けされ、スイッチテーブルSと
して記憶されている。そして、当該標準注液モードにお
いて、タンク選択スイッチa,b,cのいずれかが押下
された場合には、ガソリンの注液が行われるものと考え
られるので、ガソリンが貯留された燃料タンク1a,1
b,1cが注液の対象となる燃料タンクとして選択され
る。
【0059】次に、ステップ3では、注液の対象となる
各燃料タンク1a,1b,1cのうち、ガソリンの残量
が所定の上限値(満タンの量を示す値)に達していない
燃料タンクがあるか否かを判定する。即ち、液面センサ
6a,6b,6cによって測定され、液面表示器26を
介して外部表示器31に送信された残量信号に基づい
て、燃料タンク1a,1b,1cのうち、残量が所定の
上限値に達しておらず、残量を補給する必要がある燃料
タンク(以下、「残量不足タンク」という)があるか否
かを判定する。
【0060】そして、残量不足タンクがある場合にはス
テップ3で「YES」と判定し、ステップ4に移行す
る。一方、残量不足タンクがなく、ガソリンを補給する
必要がない場合にはステップ3で「NO」と判定し、当
該標準注液モードによる注液制御処理を終了する。
【0061】次に、ステップ4では、残量不足タンクの
うち、残量の最も少ない燃料タンク(以下、「最少残量
タンク」という)を選択する。そして、ステップ5で
は、最少残量タンクに対応する開閉弁を開弁する。これ
により、最少残量タンクにガソリンの注液が開始され
る。
【0062】次に、ステップ6では、最少残量タンクの
残量が所定の上限値に達したか否かを判定し、残量が所
定の上限値に達していない場合には「NO」と判定し、
ステップ7に移行する。
【0063】そして、ステップ7では最少残量タンクの
残量が増加しているか否かを判定する。ここで、液面表
示器26からの残量信号は常時連続的に外部表示器31
に送信されており、弁制御用コントローラ36はこの残
量信号に基づいて、最少残量タンクの残量を常時認識し
ている。
【0064】そして、最少残量タンクの残量が増加して
いる場合には、最少残量タンク内への注液が進行してい
るので、ステップ7で「YES」と判定し、ステップ6
に戻り、最少残量タンクの注液を続行する。一方、最少
残量タンクの残量が変化しない場合には、タンクローリ
車からの注液が停止しているので、ステップ7で「N
O」と判定してステップ8に移行し、開弁している開閉
弁を全て閉弁して標準注液モードによる注液を終了す
る。なお、ステップ7で「NO」と判定される場合は、
タンクローリ車に積まれたガソリンがなくなった場合等
が考えられる。
【0065】一方、ステップ6で、最少残量タンクの残
量が所定の上限値に達した場合には「YES」と判定
し、ステップ9に移行する。そして、ステップ9では、
最少残量タンクに対応する開閉弁を閉弁し、ステップ3
へ戻る。
【0066】そして、全ての残量不足タンクの残量が所
定の上限値に達するまで、ステップ3〜ステップ9の処
理を繰り返し行う。そして、全ての残量不足タンクの残
量が所定の上限値に達したときには、当該標準注液モー
ドによる注液制御処理を終了する。
【0067】かくして、当該標準注液モードによって、
燃料タンク1a,1b,1cにガソリンを注液すれば、
燃料タンク1a,1b,1cのうち残量が少ない順番に
連続して注液を行うことができ、かつ開閉弁5a,5
b,5cの開閉制御も自動的に行われるため、注液作業
の大幅な簡略化を図ることができる。
【0068】第2に、全開型並列注液モードによる注液
制御処理について図5に示す流れ図に沿って説明する。
【0069】まず、ステップ11で、注液モード選択ス
イッチBを押下することにより、全開型並列注液モード
が選択され、該全開型並列注液モードによる注液制御処
理がスタートする。
【0070】そして、ステップ12で、作業者がタンク
選択スイッチa,b,cのいずれかを押下すると、弁制
御用コントローラ36は上述した如く、図11に示すよ
うなスイッチテーブルSを参照し、これに基づいて注液
の対象となる燃料タンク1a,1b,1cを選択する。
【0071】次に、ステップ13では、注液の対象とな
る燃料タンク1a,1b,1cのうち、ガソリンの残量
が所定の上限値に達していない燃料タンク(残量不足タ
ンク)があるか否かを判定する。そして、残量不足タン
クがある場合には「YES」と判定し、ステップ14に
移行する。一方、残量不足タンクがない場合には「N
O」と判定し、当該標準注液モードによる注液制御処理
を終了する。
【0072】次に、ステップ14では、注液の対象とな
る燃料タンク1a,1b,1cのうちから、残量不足タ
ンクを選定し、ステップ15では、これら全ての残量不
足タンクに対応する開閉弁を一斉に開弁する。これによ
り、全ての残量不足タンクに同時にガソリンの注液が開
始される。
【0073】次に、ステップ16では、残量不足タンク
のうち、残量が所定の上限値に達したものがあるか否か
を判定する。そして、残量が所定の上限値に達したもの
がなければ「NO」と判定し、ステップ17に移行す
る。そして、ステップ17では、全ての残量不足タンク
についてガソリンの残量が増加しているか否かを判定す
る。そして、残量が増加している場合には、注液が進行
しているのでステップ17で「YES」と判定し、ステ
ップ16に戻り、残量不足タンクへの注液を続行する。
一方、全ての残量不足タンクの残量が変化しない場合に
は、タンクローリ車からの注液が停止しているので、ス
テップ17で「NO」と判定してステップ18に移行
し、開弁中の開閉弁を全て閉弁し、全開型並列注液モー
ドによる注液制御処理を終了する。
【0074】一方、ステップ16で残量不足タンクのう
ち、残量が所定の上限値に達したものがある場合には
「YES」と判定してステップ19に移行する。そし
て、ステップ19では、上限値に達した燃料タンクに対
応する開閉弁を閉弁する。
【0075】続いて、ステップ20では、全ての残量不
足タンクの開閉弁が閉弁した状態であるか否かを判定す
る。そして、開弁中の開閉弁がある場合には「NO」と
判定し、ステップ16に戻り、注液を続行する。一方、
全ての残量不足タンクの開閉弁が閉弁している場合には
ステップ20で「YES」と判定し、標準注液モードに
よる注液制御処理を終了する。
【0076】かくして、当該全開型並列注液モードによ
って、燃料タンク1a,1b,1cにガソリンを注液す
れば、燃料タンク1a,1b,1cに同時にガソリンを
注液することができ、注液にかかる時間を大幅に削減す
ることができる。
【0077】第3に、順次型並列注液モードによる注液
制御処理について図6および図7に示す流れ図に沿って
説明する。
【0078】まず、図6中のステップ31で、注液モー
ド選択スイッチCを押下することにより、順次型並列注
液モードが選択され、該順次型並列注液モードによる注
液制御処理がスタートする。
【0079】そして、ステップ32〜ステップ33で
は、上述した標準注液モードのステップ2〜ステップ3
と同様の処理が行われ、ステップ34では、残量不足タ
ンクのうち、残量の最も少ない第1の最少残量タンクを
選択し、ステップ35では、この第1の最少残量タンク
に対応する開閉弁を開弁する。これにより、第1の最少
残量タンクにガソリンの注液が開始される。
【0080】次に、図7中のステップ36では、第1の
最少残量タンクの残量が所定の上限値に達する前の設定
値に達したか否かを判定し、残量が該設定値に達してい
ない場合には「NO」と判定し、ステップ37に移行す
る。
【0081】そして、ステップ37では、第1の最少残
量タンクの残量が増加しているか否かを判定する。そし
て、増加している場合には注液が進行しているので「Y
ES」と判定し、ステップ36に戻り、注液を続行す
る。一方、第1の最少残量タンクの残量が増加していな
い場合にはタンクローリ車からの注液が停止しているの
で、ステップ37で「NO」と判定し、ステップ38に
移行し、開弁中の開閉弁を全て閉弁して、順次型並列注
液モードによる注液制御処理を終了する。
【0082】一方、ステップ36で、第1の最少残量タ
ンクの残量が設定値に達した場合には「YES」と判定
し、ステップ39に移行する。そして、ステップ39で
現在注液中の第1の最少残量タンクを除いた残量不足タ
ンクのうちから、最も残量の少ない第2の最少残量タン
クを選択して、ステップ40では、これに対応する開閉
弁を開弁する。この結果、第1の最少残量タンクと第2
の最少残量タンクとに同時に注液が行われるようにな
る。
【0083】次に、ステップ41では、第1の最少残量
タンクの残量が所定の上限値に達したか否かを判定し、
残量が該上限値に達していない場合には「NO」と判定
し、ステップ37に移行する。一方、残量が上限値に達
した場合には「YES」と判定し、ステップ42に移行
する。
【0084】そして、ステップ42で第1の最少残量タ
ンクに対応する開閉弁を閉弁し、ステップ43に移行す
る。また、この段階で、いままで第2の最少残量タンク
だった燃料タンクが処理の都合上、第1の最少残量タン
クに置き換えられる。
【0085】次に、ステップ43では、残量不足タンク
が他にあるか否かを判定する。そして、他に残量不足タ
ンクがある場合には「YES」と判定し、ステップ36
に戻り、注液を続行する。そして、全ての残量不足タン
クの残量が所定の上限値に達するまで、ステップ36〜
ステップ43の処理を繰り返す。一方、残量不足タンク
がなくなった場合には、ステップ43で「NO」と判定
し、標準注液モードによる注液制御処理を終了する。
【0086】このような順次型並列注液モードによれ
ば、第1の最少残量タンクと第2の最少残量タンクとに
順次連続して注液する際に、時間的にみて、第1の最少
残量タンクへの注液の終わりと、第2の最少残量タンク
への注液の始まりとを重複させたことにより、連続注液
の時間短縮を図ることができる。また、このような目的
から、当該順次型並列注液モードにおける設定値は、燃
料タンク残量の上限値よりも小さい値であり、ガソリン
の注液速度や、第2の最少残量タンクの残量等に基づい
て注液が最も短時間で行われるように、弁制御用コント
ローラ36により演算されて決定される。
【0087】第4に、単一タンク注液モードによる注液
制御処理について図8に示す流れ図に沿って説明する。
【0088】まず、ステップ51で、注液モード選択ス
イッチDを押下することにより、タンク指定注液モード
が選択され、該タンク指定注液モードによる注液制御処
理がスタートする。
【0089】そして、ステッ52で、作業者がタンク選
択スイッチa,b,cのうち、いずれかのスイッチを押
下し、注液したい燃料タンク(以下、「指定タンク」と
いう)を指定する。なお、ここではスイッチテーブルS
が参照されない。
【0090】次に、ステップ53では、指定タンクの残
量が所定の上限値に達しているか否かを判定する。そし
て、残量が該上限値に達している場合には「YES」と
判定し、タンク指定注液モードによる注液制御処理を終
了する。一方、残量が上限値に達していない場合には
「NO」と判定し、ステップ54に移行する。そして、
ステップ54では、この指定タンクに対応する開閉弁を
開弁する。これにより、指定タンクにガソリンの注液が
開始される。
【0091】次に、ステップ55では、この指定タンク
の残量が所定の上限値に達したか否かを判定する。そし
て、残量が該上限値に達していない場合には「NO」と
判定し、ステップ56に移行する。
【0092】そして、ステップ56では、指定タンクの
残量が増加しているか否かを判定し、増加している場合
には「YES」と判定し、ステップ55に戻り、指定タ
ンクの注液を続行する。一方、指定タンクの残量が変化
していない場合には、タンクローリ車からの注液が停止
しているので、ステップ56で「NO」と判定してステ
ップ57に移行し、指定タンクに対応する開閉弁を閉弁
して、単一タンク注液モードによる注液制御処理を終了
する。
【0093】一方、ステップ55で、指定タンクの残量
が所定の上限値に達した場合には「YES」と判定し、
ステップ57に移行する。そして、ステップ57では、
上述した如く指定タンクに対応する開閉弁を閉弁し、単
一タンク注液モードによる注液制御処理を終了する。
【0094】かくして、単一タンク注液モードによっ
て、燃料タンク1a,1b,1cのうちから、注液した
い燃料タンクを個別に指定して自動制御によって注液を
簡単に行うことができ、作業の手間をなくすことができ
る。
【0095】第5に、優先タンク指定注液モードによる
注液制御処理について図9および図10に示す流れ図に
沿って説明する。
【0096】まず、図9中のステップ61で、注液モー
ド選択スイッチEを押下することにより、優先タンク指
定注液モードが選択され、該優先タンク指定注液モード
による注液制御処理がスタートする。
【0097】そして、ステップ62で、作業者がタンク
選択スイッチa,b,cのいずれかを押下し、優先して
注液したい燃料タンク(以下、「優先タンク」という)
を指定する。また、このとき弁制御用コントローラ36
は、図11に示すようなスイッチテーブルSを参照し、
これに基づいて注液の対象となる燃料タンクを選択す
る。
【0098】次に、ステップ63では、注液の対象とな
る燃料タンク1a,1b,1c(優先タンクもこれに含
まれている)のうち、ガソリンの残量が所定の上限値に
達していない燃料タンク(残量不足タンク)があるか否
かを判定する。そして、残量不足タンクがある場合には
「YES」と判定し、ステップ64に移行する。そし
て、ステップ64では、優先タンクに対応する開閉弁を
開弁する。これにより、優先タンクにガソリンの注液が
開始され、ステップ65に移行する。一方、残量不足タ
ンクがない場合には、ステップ63で「NO」と判定
し、当該優先タンク指定注液モードによる注液制御処理
を終了する。
【0099】次に、ステップ65では、この優先タンク
の残量が所定の上限値に達したか否かを判定する。そし
て、残量が該上限値に達していない場合には「NO」と
判定し、ステップ66に移行する。そして、ステップ6
6では、優先タンクの残量が増加しているか否かを判定
し、増加している場合には「YES」と判定し、ステッ
プ65に戻り、指定タンクの注液を続行する。一方、指
定タンクの残量が変化していない場合には、タンクロー
リ車からの注液が停止しているので、ステップ66で
「NO」と判定し、ステップ67に移行する。そして、
ステップ67で、優先タンクの開閉弁を閉弁し、優先タ
ンク指定注液モードによる注液制御処理を終了する。
【0100】一方、ステップ65で、優先タンクの残量
が所定の上限値に達した場合には「YES」と判定し、
ステップ68に移行する。ステップ68では、優先タン
クに対応する開閉弁を閉弁し、図10中のステップ69
に移行する。
【0101】次に、図10中のステップ69〜ステップ
75では、上述した標準注液モードのステップ3〜ステ
ップ9と同様の処理が実行され、残量不足タンクのう
ち、残量が最も少ないものから順次注液が行われる。
【0102】このような優先タンク指定注液モードによ
れば、作業者が指定した燃料タンクに優先して注液を行
うことにより、例えば、ガソリンの売行きが一番良好な
燃料タンクを優先タンクに指定して、まずその燃料タン
クを満タンにしてから、その他の燃料タンクに順次注液
することができる。
【0103】以上のように、本実施例によれば、流入側
が単一の注入配管22となり、流出側が分岐して3本の
分岐配管23a,23b,23cとなり、前記注入配管
22の流入側先端が単一の注入口24となった供給配管
21を設け、該供給配管21の注入口24に燃料を注液
すれば、燃料タンク1a,1b,1cにそれぞれ同時に
供給可能な構成としたから、同一のガソリンが3個の燃
料タンク1a,1b,1cに分別して貯留されている場
合には、単一の注入口24にタンクローリ車の注入用ホ
ースを接続し、注液を開始すれば、3個の燃料タンク1
a,1b,1cのうちいずれの燃料タンクにも注液を行
うことができる。
【0104】また、外部表示器31により、開閉弁5
a,5b,5c,5dの開閉制御を行うことができるか
ら、作業者は外部表示器31を操作して、注液したい燃
料タンクを選択することも容易である。
【0105】従って、注入用ホースの継ぎ替え作業等を
なくして、注液作業の手間を少なくすることができ、注
液作業の効率を大幅に向上させることができる。また、
注入用ホースの継ぎ替え作業をなくすことができるか
ら、注入用ホースを誤った燃料タンクに接続してしま
い、混油が発生するといった危険性を防止することがで
きる。
【0106】また、本実施例によれば、外部表示器31
に5種類の注液モードを設け、注液モード選択スイッチ
を操作することにより、各注液モードを選択する構成と
したから、作業者が燃料タンク1a,1b,1c,1d
の残量やタンクローリ車に積まれたガソリン等の量によ
って前記各注液モードのうち最適な注液モードを選択す
ることによって、そのときの状況に適合した最も効率の
良い注液作業を行うことができる。しかも、開閉弁5
a,5b,5c,5dの開閉等が自動制御であるため、
作業の手間がかからないばかりか、注液途中で人為的ミ
スの発生もなく、安全で確実な注液作業を行うことがで
きる。
【0107】さらに、前述した5種類の注液モードのう
ち、標準注液モード、優先タンク指定注液モード等によ
って注液を行えば、最も残量の少ない燃料タンクを自動
的に選択して、その燃料タンクに優先して注液を行うこ
とができる。即ち、営業活動をしている給油所におい
て、燃料の売行きが一番良好な燃料タンクが、最も残量
が少ない燃料タンクに相当し、この燃料タンクを常時満
タンにしておくことが営業上好ましい。従って、標準注
液モード、優先タンク指定注液モード等による注液制御
によれば、このような燃料の売上げを勘案した注液を、
特別の配慮をすることなく簡単に行うことができる。
【0108】また、供給配管21により、3個の燃料タ
ンク1a,1b,1cへの注入口24を単一のものとし
たから、注入口の数を減らすことができ、注入口の設置
場所の面積を小さくすることができる。
【0109】なお、前記実施例では、図4ないし図10
に示すプログラムのうち、ステップ5,15,35,4
0,54,64,71が本発明の構成要件である注液開
始手段の具体例を示し、ステップ9,19,42,5
7,68,75が注液停止手段の具体例を示している。
また、ステップ4,34,39,70が最少残量タンク
選択手段の具体例を示し、ステップ14が残量不足タン
ク選択手段の具体例を示している。
【0110】また、前記実施例では、4個の燃料タンク
1a,1b,1c,1dのうち、燃料タンク1a,1
b,1cにガソリンを貯留し、燃料タンク1dに軽油を
貯留した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限るものでなく、各燃料タンクに貯留する液体の種類に
ついては特に限定するものではない。例えば、4個の燃
料タンク1a,1b,1c,1dの全てにガソリンを貯
留してもよい。この場合には、供給配管を構成する分岐
配管の本数を4本とし、該供給配管の単一の注入口から
燃料タンク1a,1b,1c,1dにそれぞれ各分岐配
管を介して連通することになる。
【0111】また、前記実施例では、4個の燃料タンク
1a,1b,1c,1dの注液制御を行う場合を例に挙
げて説明したが、本発明はこれに限らず、2個,3個ま
たは5個以上の燃料タンクの注液制御を行う場合にも適
用できる。この場合には、燃料タンクの数に合わせて、
供給配管,液面センサ,開閉弁および外部表示器のタン
ク選択スイッチ等の数を燃料タンクの数に合わせる必要
がある。また、複数の燃料タンクのうち、同一液種を貯
留する各燃料タンクには、分岐配管がそれぞれの燃料タ
ンクに連通するように複数本設けられた供給配管を接続
するようにすればよい。
【0112】また、前記実施例では、外部表示器31に
よって5種類の注液モードを設けるものとして述べた
が、本発明はこれに限らず、5種類の注液モードのう
ち、いずれか1種類の注液モードを外部表示器に設ける
構成としてもよく、また、2種類〜4種類の注液モード
を外部表示器に設ける構成としてもよい。
【0113】さらに、弁制御用コントローラ36の記憶
部36Aに記憶されたスイッチテーブルSを書き換え可
能なものとし、燃料タンクの数や各燃料タンクに貯留す
る燃料に合わせて、各燃料タンクとスイッチの対応を自
由に設定できるようにしてもよい。
【0114】
【0115】
【0116】
【発明の効果】以上詳述した通り 、請求項1に記載の発
明によれば、弁制御装置を、複数の注液モードを記憶し
た注液モード記憶手段と、該注液モード記憶手段に記憶
した複数の注液モードのうち、一の注液モードを選択す
注液モード選択手段と、該注液モード選択手段によっ
て選択された注液モードに従って、開閉弁を開弁して注
液を開始させる注液開始手段と、前記残量測定手段から
の信号に基づいて注液中のタンク内の残量が所定の上限
量に達したときに開閉弁を閉弁して注液を停止させる注
液停止手段とから構成したから、各タンクに液体を注入
するときには、作業者は、注入用ホース等を単一の注入
口に接続した後に、各タンク内の残量や外部から注入可
能な液体の量(例えば、タンクローリ車に積まれている
液体の量)等から判断して最適な注液モードを注液モー
ド選択手段によって選択するだけで、注液開始から注液
終了までの作業を容易にかつ正確に行うことができる。
【0117】また、各タンク内の残量や、外部から注入
可能な液体の量に応じて各注液モードを自由に選択で
き、作業者がそのときの状況に合わせて最適な注液モー
ドを選択することにより、注液作業を短時間に行うこと
ができ、作業効率を大幅に向上させることができる。
【0118】また、請求項2に記載の発明によれば、弁
制御装置を、各残量測定手段からの信号に基づいて液体
の残量が所定の上限量に達していない一または複数のタ
ンクのうち、残量の最も少ないタンクを選択する最少残
量タンク選択手段と、該最少残量タンク選択手段により
選択されたタンクに対応する開閉弁を開弁して注液を開
始させる注液開始手段と、前記残量測定手段からの信号
に基づいて該タンク内の残量が所定の上限量に達したと
き開閉弁を閉弁して注液を停止させる注液停止手段とか
らなり、該弁制御装置により、液体の残量が所定の上限
量に達していない各タンクのうち、残量の最も少ないタ
ンクから順次注液を行う構成としたから、同一液種の複
数の燃料タンクのうちから、残量の最も少ないタンクを
自動的に選択でき、常に残量の最も少ないタンクに優先
して注液を行うことができる。これにより、作業者が注
液作業の際に、残量の最も少ないタンクを見つけ出す手
間をなくすことができ、作業効率を大幅に向上させるこ
とができる。
【0119】また、各タンク毎に注入用ホース等を継ぎ
替えることなく、各タンクに順次注液を行うことがで
き、注入用ホース等の継ぎ替えの人為的ミスを確実に防
止できると共に、作業時間の短縮を図ることができる。
【0120】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるタンクの注液制御装置を
示す全体構成図である。
【図2】本発明の実施例によるタンクの注液制御装置を
示すブロック図である。
【図3】外部表示器の前面パネルを示す平面図である。
【図4】標準注液モードの注液制御処理を示す流れ図で
ある。
【図5】全開型並列注液モードの注液制御処理を示す流
れ図である。
【図6】順次型並列注液モードの注液制御処理を示す流
れ図である。
【図7】図6に続く注液制御処理を示す流れ図である。
【図8】単一タンク注液モードの注液制御処理を示す流
れ図である。
【図9】優先タンク指定注液モードの注液制御処理を示
す流れ図である。
【図10】図9に続く注液制御処理を示す流れ図であ
る。
【図11】スイッチテーブルを示す説明図である。
【図12】従来技術によるタンクの注液制御装置を示す
全体構成図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 燃料タンク(タンク) 2d 21 供給配管 3d 24 注入口 5a,5b,5c,5d 開閉弁 6a,6b,6c,6d 液面センサ(残量測定手段) 23a,23b,23c 分岐配管 26 液面表示器 31 外部表示器(弁制御装置) 36 弁制御用コントローラ 36A 記憶部(注液モード記憶手段) A,B,C,D,E 注液モード選択スイッチ(注液モ
ード選択手段) a,b,c,d タンク選択スイッチ(選択手段)
フロントページの続き (72)発明者 高橋 光夫 東京都大田区石川町1丁目26番8号 (72)発明者 佐藤 猛 東京都目黒区目黒3丁目9番1号 トキ コ油器株式会社内 (72)発明者 橋沢 正 東京都目黒区目黒3丁目9番1号 トキ コ油器株式会社内 (72)発明者 佐藤 捷昭 東京都港区西新橋一丁目3番12号 日本 石油株式会社内 (72)発明者 会田 政幸 東京都港区西新橋一丁目3番12号 日本 石油株式会社内 (72)発明者 小武 義昭 東京都港区西新橋一丁目3番12号 日本 石油株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−139399(JP,A) 特開 平2−258600(JP,A) 特開 平3−226498(JP,A) 特開 平6−183500(JP,A) 特開 平2−219796(JP,A) 実開 平4−118400(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67D 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同種の液体を貯留する複数のタンクと、
    該各タンクに液体を供給すべく、一端側が単一の注入口
    となり、他端側が該各タンクにそれぞれ接続された複数
    の分岐配管となった供給配管と、該供給配管の各分岐配
    管の途中にそれぞれ設けられ、該各分岐配管を連通,遮
    断する複数の開閉弁と、前記各タンク内に貯留された液
    体の残量をそれぞれ測定する複数の残量測定手段と、前
    記各開閉弁を開閉制御する弁制御装置とを備え、該弁制
    御装置は、複数の注液モードを記憶した注液モード記憶
    手段と、該注液モード記憶手段に記憶した複数の注液モ
    ードのうち、一の注液モードを選択する注液モード選択
    手段と、該注液モード選択手段によって選択された注液
    モードに従って、開閉弁を開弁して注液を開始させる注
    液開始手段と、前記残量測定手段からの信号に基づいて
    注液中のタンク内の残量が所定の上限量に達したときに
    開閉弁を閉弁して注液を停止させる注液停止手段とから
    構成してなるタンクの注液制御装置。
  2. 【請求項2】 同種の液体を貯留する複数のタンクと、
    該各タンクに液体を供給すべく、一端側が単一の注入口
    となり、他端側が該各タンクにそれぞれ接続された複数
    の分岐配管となった供給配管と、該供給配管の各分岐配
    管の途中にそれぞれ設けられ、該各分岐配管を連通,遮
    断する複数の開閉弁と、前記各タンク内に貯留された液
    体の残量をそれぞれ測定する複数の残量測定手段と、前
    記各開閉弁の開,閉を制御する弁制御装置とを備え、前
    記弁制御装置は、前記各残量測定手段からの信号に基づ
    いて液体の残量が所定の上限量に達していない一または
    複数のタンクのうち、残量の最も少ないタンクを選択す
    る最少残量タンク選択手段と、該最少残量タンク選択手
    段により選択されたタンクに対応する開閉弁を開弁して
    注液を開始させる注液開始手段と、前記残量測定手段か
    らの信号に基づいて該タンク内の残量が所定の上限量に
    達したとき開閉弁を閉弁して注液を停止させる注液停止
    手段とからなり、該弁制御装置により、液体の残量が所
    定の上限量に達していない各タンクのうち、残量の最も
    少ないタンクから順次注液を行う構成としてなるタンク
    の注液制御装置。
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