JPH06112023A - ロータ磁石およびその製造方法 - Google Patents

ロータ磁石およびその製造方法

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JPH06112023A
JPH06112023A JP4258405A JP25840592A JPH06112023A JP H06112023 A JPH06112023 A JP H06112023A JP 4258405 A JP4258405 A JP 4258405A JP 25840592 A JP25840592 A JP 25840592A JP H06112023 A JPH06112023 A JP H06112023A
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JP
Japan
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magnetic field
field generating
generating section
signal
magnet
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Pending
Application number
JP4258405A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Ishibashi
利之 石橋
Atsunori Kitazawa
淳憲 北澤
Koji Akioka
宏治 秋岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 構成が、駆動用磁界発生部および信号用磁
界発生部からなり、信号用磁界発生部にSm-Fe-N系
磁性材料を用いることを特徴とするロータ磁石。信号用
磁界発生部の磁石としてのSm-Fe-N系磁性材料を、
塗布法,シート接着法、アッセンブル成形で駆動用磁界
発生部の磁石と一体化させることを特徴とするロータ磁
石の製造方法。 【効果】 高い飽和磁化を有し、微細な粉末としても
磁気特性が損なわれないSm-Fe-N系磁性材料を信号
用磁界発生部に用いることにより、駆動特性を損なうこ
となく、単体で微細で高品位で強い多極着磁パターンを
も有するロータ磁石が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型モータなどに多く
用いられているロータ磁石の構成およびその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロータ磁石としては、Sm-Co
系,Nd-Fe-B系およびフェライト系の主にボンド磁
石が単体で用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術におけるロータ磁石の構成においては、以下の問題
点を有する。
【0004】(1)Sm-Co系やNd-Fe-B系を単
体で用いたロータ磁石は、磁性粉末が十数〜数百μmと
大きいことから、1mm以下の細かいピッチのきれいな
正弦波の着磁波形を得ることができない。
【0005】(2)フェライト系は粉末粒径が小さいこ
とから、微細な着磁を施すことが可能であるが、飽和磁
化が低いことから得られる磁束が低い。また、他の希土
類系のロータ磁石と組み合わせる場合にも、保磁力が低
いことから減磁することがある。
【0006】(3)したがって、信号用の磁界を得るた
めには突起を付けていたが、バランスが悪くなるだけで
なく、1回転にひとつの信号しか得られない。
【0007】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するもので、その目的とするところは、本来の駆動用磁
界と共に微細で高品位で強い信号をも単体で得ることが
できるロータ磁石およびその製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のロータ磁石は、
その構成が、駆動用磁界発生部および信号用磁界発生部
からなり、信号用磁界発生部にSm-Fe-N系磁性材料
を用いることを特徴とする。駆動用磁界発生部にSm-
Co系,Nd-Fe-B系またはフェライト系磁性材料を
用いることを特徴とする。
【0009】本発明のロータ磁石の製造方法は、駆動用
磁界発生部の磁石に、結合剤を含む液状成分と混合した
Sm-Fe-N系磁性材料を塗布した後乾燥させて信号用
磁界発生部を得ることを特徴とする。駆動用磁界発生部
の磁石に、シート状のSm-Fe-N系磁性材料を接着す
ることを特徴とする。駆動用磁界発生部の磁石を成形し
た後に、Sm-Fe-N系磁性材料を信号用磁界発生部と
してアッセンブル成形することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の上記の構成によれば、ロータ磁石の構
成において、信号用磁界発生部にSm-Fe-N系磁性材
料を用いることによって、以下の効果を有する。
【0011】(1)Sm-Fe-N系磁性材料の代表とし
てのSm2Fe17xの飽和磁化が15.5kGと十分に
高いことから、強い信号が得られる。
【0012】(2)他の希土類系磁性粉末であるSm-
Co系やNd-Fe-B系の粉末は微粉末化することによ
り磁気特性、特に保磁力や角形性が著しく低下するのに
対し、Sm-Fe-N系磁性粉末は単磁区粒子タイプであ
り、微粉末でも特性の劣化がみられないことから、微細
なピッチの着磁を施すことが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明について、実施例に基づいて詳
細に説明する。
【0014】(実施例1)Sm=24.2,Co=45.
7,Fe=22.9,Cu=5.3,Zr=1.9重量%
の組成となるように、高周波溶解炉を用いアルゴンガス
雰囲気中で溶解・鋳造しインゴットを作成した。このイ
ンゴットにアルゴンガス雰囲気中で、1150℃で24
時間の溶体化処理を、800℃で8時間保持した後
0.5℃/分で400℃まで連続冷却させる時効処理を
施した。その後、スタンプミルで粗粉砕、ボールミルで
微粉砕し、エポキシ樹脂を2重量%添加し、混合・混練
した後、外径18mm,内径16mmの金型を用い、高
さ6.5mmのラジアル異方性ボンド磁石を作成し、1
2極の多極着磁を施した。これを駆動用磁界発生部の磁
石とした。
【0015】Sm=24.5,Fe=75.5重量%の組
成となるようにインゴットを作成し、アルゴンガス雰囲
気中で1100℃で6時間の均質化処理を施した後、<
125μmに粉砕し、水素+アンモニア混合ガス中で4
50℃で1時間、アルゴンガス中で450℃で2時間の
窒化処理を施した。その後、ボールミルで微粉砕し、平
均粒径で1.7μmの粉末を得た。得られた粉末にアク
リル系の重合体および繊維素系の熱可塑性重合体を主体
とし可塑剤や分散剤を混合したバインダを溶剤で分散さ
せた。これを、先に得られた駆動用磁界発生部の軸方向
の端面にドクターブレード法を用いて塗布し乾燥させた
後、96極の多極着磁を施した。図1にその構成を示
す。
【0016】本発明のロータ磁石は、スピンドルモータ
に組み込んでの特性、特に駆動力が得られたのは当然と
して、軸方向の端面の信号用磁界発生部が、きれいで振
幅の大きな正弦波の磁束を発生しており、従来のものよ
りも高精度なサーボ制御が可能となった。ちなみに、S
m-Co系磁性材料単体からなるロータ磁石に同様の信
号用の多極着磁を施したが、磁束波形が大きな粒子の影
響を受け、乱れた不規則な信号用磁束しか得られなかっ
た。
【0017】(実施例2)Nd=12.4,Fe=65.
9,Co=15.9,B=5.8重量%の組成となるよう
に、高周波溶解炉を用いアルゴンガス雰囲気中で溶解・
鋳造し、単ロールで急冷薄帯を作成し、粉砕・熱処理を
施し、2重量%のエポキシ樹脂と混合・混練し、外径2
0mm,内径12mm,高さ3mmの等方性ボンド磁石
を作成し、軸方向に6極の着磁を施した。これをロータ
の駆動用磁界発生部の磁石とする。
【0018】このNd-Fe-B系の駆動用磁界発生部の
磁石を、外径22mmの金型に挿入し、その外周部の空
隙に実施例1で得られたSm-Fe-N粉末に6重量%の
エポキシ樹脂を混合・混練した混練物を充填し、いわゆ
るアッセンブル成形し一体とした。外周部の信号用磁界
発生部には、48極の多極着磁を施した。図2にその構
成を示す。
【0019】本発明のロータも、実施例1と同様に、駆
動用磁界も十分に発生でき、かつ高品質な信号を得るこ
とができた。これは、Nd-Fe-B系磁性材料単体では
得ることができないものである。
【0020】(実施例3)Sr系フェライト粉末にエポ
キシ樹脂を4重量%添加し、混合・混練したものを用
い、外径22mm,内径16mm,高さ8mmの円筒状
磁石作成し、12極の多極着磁を外周部に施した。
【0021】また、実施例1で得られたSm-Fe-N系
磁性粉末をブタジエンスチレンブロック共重合体,飽和
ポリエステル樹脂およびエポキシ樹脂中に均一に分散さ
せた厚さ0.5mmのシートを作成した。このシートを
外径22mm,内径16mmに切り抜き、100極の着
磁を施した後、先のフェライト円筒状磁石の軸方向端面
に接着した。図1を参照。
【0022】フェライト単体のロータにおいても、きれ
いな信号が得られるのだが、本発明のロータの方が3倍
以上強い信号を得ることができた。
【0023】以上の実施例から分かるように、本来の駆
動特性を損なうことなく、微細で高品位で強い信号を得
ることができるロータ磁石が得られており、本発明が有
効であることが分かる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ロー
タ磁石の構成が、駆動用磁界発生部および信号用磁界発
生部からなり、信号用磁界発生部にSm-Fe-N系磁性
材料を用いることを特徴とすることにより、本来のロー
タ磁石としての駆動特性を損なうことなく、微細で高品
位で強い信号を得ることができることから、これを搭載
したモータは一層高い精度の駆動が可能となり、複雑な
制御ができるなど、応用面にも多大の効果を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のロータ磁石の構成を示した図であ
る。
【図2】 本発明のロータ磁石の構成を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 信号用磁界発生部 2 駆動用磁界発生部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成が、駆動用磁界発生部および信号用
    磁界発生部からなり、信号用磁界発生部に基本組成が主
    に希土類金属(Yを含む希土類元素のうち1種または2
    種以上:以下Rと略す),FeおよびNからなるいわゆ
    るR2Fe17x系(以下Sm-Fe-N系)磁性材料を用
    いることを特徴とするロータ磁石。
  2. 【請求項2】 上記駆動用磁界発生部に、基本組成がR
    およびCoからなり必要に応じてFe,Cu,Zrなど
    を含むいわゆるR2TM17系(TM:遷移金属群;以下
    Sm-Co系)磁性材料を用いることを特徴とする請求
    項1記載のロータ磁石。
  3. 【請求項3】 上記駆動用磁界発生部に、基本組成が
    R,FeおよびBからなるいわゆるR2Fe14B系(以
    下Nd-Fe-B系)磁性材料を用いることを特徴とする
    請求項1記載のロータ磁石。
  4. 【請求項4】 上記駆動用磁界発生部に、いわゆるフェ
    ライト系磁性材料を用いることを特徴とする請求項1記
    載のロータ磁石。
  5. 【請求項5】 上記駆動用磁界発生部の磁石に、結合剤
    を含む液状成分と混合したSm-Fe-N系磁性材料を塗
    布した後乾燥させて信号用磁界発生部を得ることを特徴
    とするロータ磁石の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記駆動用磁界発生部の磁石に、シート
    状のSm-Fe-N系磁性材料を接着させ信号用磁界発生
    部を得ることを特徴とするロータ磁石の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記駆動用磁界発生部の磁石を成形した
    後に、Sm-Fe-N系磁性材料を信号用磁界発生部とし
    てアッセンブル成形し信号用磁界発生部を得ることを特
    徴とするロータ磁石の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009116539A1 (ja) * 2008-03-18 2009-09-24 日東電工株式会社 永久磁石及び永久磁石の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009116539A1 (ja) * 2008-03-18 2009-09-24 日東電工株式会社 永久磁石及び永久磁石の製造方法
CN101978445A (zh) * 2008-03-18 2011-02-16 日东电工株式会社 永久磁铁及永久磁铁的制造方法

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