JPH06110148A - 乳剤の相反則不軌の低減方法およびその方法により製造されたハロゲン化銀乳剤を含んでなる写真要素 - Google Patents

乳剤の相反則不軌の低減方法およびその方法により製造されたハロゲン化銀乳剤を含んでなる写真要素

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JPH06110148A
JPH06110148A JP5102207A JP10220793A JPH06110148A JP H06110148 A JPH06110148 A JP H06110148A JP 5102207 A JP5102207 A JP 5102207A JP 10220793 A JP10220793 A JP 10220793A JP H06110148 A JPH06110148 A JP H06110148A
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iridium
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silver
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John A Haefner
アンソニー ハフナー ジョン
Iii Jess B Hendricks
バード ヘンドリックス,ザ サード ジェス
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    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/035Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein characterised by the crystal form or composition, e.g. mixed grain
    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 相反則不軌がほとんどないか全くない、そし
て同時にLIK変化がほとんどないか全くない、塩化物
を多く含むハロゲン化銀材料を提供する。 【構成】 塩化物乳剤に、臭化物をイリジウムと同時に
又は後で添加することにより得られる塩化銀乳剤を、写
真要素中の少なくとも一つの層おいて使用することによ
り構成する。 【効果】 相反則不軌がほとんどないか全くなく、現像
処理までの間安定な潜像が維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、写真要素に使用す
る、ハロゲン化銀乳剤の増感に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真材料市場において、非常に高い品質
性能を示す迅速処理可能なフィルムと印画紙が必要とさ
れつつある。迅速処理は、塩化銀又は塩化物含有量の高
い塩臭化物銀乳剤の使用から生じる現像速度を増加する
ことにより可能と成る。しかし、これらの乳剤は最も高
い性能を達成しないという特徴を有していた。特に、こ
れらの材料の相反性と潜像保持特性において限界があっ
た。
【0003】ハロゲン化銀乳剤がイリジウムイオンを含
むことができ、そしてイリジウムの存在が相反則不軌に
対し有意な効果を奏しうることは、良く知られている。
相反則不軌とは、等式E=I×T(ここで、Eは露光量
であり、Iは感光材料に当る照射光の強度であり、そし
てTは露光時間とも呼ばれる露光の長さである)で示さ
れる相反則から外れるか、または忠実でないことであ
る。イリジウムは相反則からの外れを低減するのに有益
である。イリジウム効果は、ハロゲン化銀乳剤に与えら
れた露光の時間に変化が生じたとき、材料の写真応答特
性の変化を最小限にする点で、相反則不軌を低減するも
のとして通常説明されている。
【0004】ハロゲン化銀乳剤にイリジウムを使用する
ことの一般的概要は、B.H.Carrollの”Ir
idium Sensitization:A Lit
erature Review”,Photograp
hic Science and Engineeri
ng,Vol.24,No.6,1980に含まれてい
る。1982年のケンブリッジ大学でのPhotogr
aphic Scienceの国際会議において、R.
S.Eachusは”The Mechanism o
f Ir+3 Sensitization”と題する研
究論文を提示した。
【0005】塩化イオンと臭化イオンを含み、それらの
沈澱中にイリジウムを添加したハロゲン化銀の結晶が、
露光と現像処理の間の経過時間の関数として、写真性能
を変える非常に望ましくない特性を有することも知られ
ている。この作用の記述は、H.Zwickyの”On
the Mechanism of the Sen
sitivity Increase With Ir
idium in Silver Halide Em
ulsions”,The Journalof Ph
otographc Science, Vol.3
3,pp.201−203,1985に含まれている。
露光時間と現像処理開始時間との間のこの作用は、また
潜像保持性(LIK)とも呼ばれる。
【0006】LIK変化は、青色又は、緑色又は、赤色
の分光増感色素が存在するかどうかによって、感度又は
濃度の減少、あるいは感度又は濃度の増加のどちらかと
して見ることができる。更に、増感色素を変えること
で、与えられた相反性値に対する大きさ又はLIKに変
化を与えることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】保存中の安定な感光性
と低相反則不軌を有する乳剤が求められている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、イリジウム
を塩化銀乳剤又は90%以上の塩化物を含有する塩臭化
銀乳剤に組み込む方法であって、乳剤製造の沈澱工程が
終了した後、乳剤に臭化物と一緒にイリジウム塩を添加
するか、又はイリジウムの添加後に臭化物を添加するこ
とからなる方法を提供する。又この発明は、形成された
乳剤および当該乳剤を含む写真要素も包含する。
【0009】
【発明の具体的な態様】この発明で使用するイリジウム
源は、水溶性塩又は結晶の形成中にイリジウムを添加し
た結果としてイリジウムを含む予備成形したハロゲン化
銀結晶のいずれかであることができる。イリジウム化合
物は、ハロゲン化物を含むIr+3又はIr+4錯体である
ことができる。この発明によれば、イリジウムは、最終
増感乳剤1モル当り1×10-10 〜1×10-5モルの量
で使用することができる。最上級のカラー印画紙におい
ては、好ましくは、最終乳剤1モル当り、2×10-9
5×10-6モル使用される。最も望まれるレベルは、特
定の製品用途に必要とされる特定の乳剤粒子サイズと相
反制御の程度に依存する。それは好ましい範囲のどこに
あってもよい。1×10-10 モルはKx IrCl6 (x
=2又は3)の約0.05マイクログラムであり、そし
て1×10-5モルはその約5mgであることを注記す
る。
【0010】この発明で使用するブロミド源は、NaB
r又はKBrの様な通常の水溶性塩のいずれからも選択
でき、あるいはこの発明の実施する場合に添加する目的
で調製された微細粒子から成るAgClBr乳剤のAg
Brに由来するものであってもよい。この微細粒子乳剤
は、通常Lippmann乳剤と称されている。イリジ
ウムと関連して添加される臭化物は、最終乳剤の銀含有
量当り0.1〜10.0モルパーセントの量とすること
ができる。上級カラー印画紙の性能のためには、0.2
5〜4.0が好ましい。
【0011】従来技術文献に記載されているどの方法に
従っても、塩臭化物または塩化物の沈澱後、水溶性の塩
を除くため乳剤を洗浄することが好ましい。この洗浄段
階の後、そして追加して添加した臭化物が塩化物含有乳
剤基質と反応を完了する前の、いつでもイリジウム塩を
添加することができる。通常用いられるとはいえ、洗浄
段階は、本発明においては必要でない。記述されている
方法は、洗浄段階を経ることなく、高塩化物乳剤または
塩化物乳剤が沈澱した後で実施することができる。
【0012】他の材料は、イリジウム材料または臭化物
材料のどちらかを添加する前、途中、後、で添加するこ
とができる。化学増感と分光増感を実施するための、お
よびカブリ防止、安定化そして写真応答性にとって他の
重要な特性を提供するこれらの材料と方法は、従来技術
文献に広く記述されている。実際の製造上の理由で、硫
黄もしくは金化合物又はこれらの2種の組み合わせ物を
使って化学増感を実施することは有利であり、分光増感
色素または色素の組み合わせ物を添加することも有利で
あり、ハロゲン化銀表面に吸収する、カブリ防止剤化合
物または他の有機化合物の添加も有利であり、それらの
全部またはいくつかは、イリジウム材料と臭化物材料の
添加と連続する。粘度または乳剤濃度を変えるために、
又乳剤のpHとpClを調節するために、水またはゼラ
チンを添加することは良く知られている。これらの操作
はまた、この発明の方法を実施する間はいつでもまたは
それに続けることも可能である。また、イリジウムと臭
化物の添加工程が実施された後で、化学増感操作または
分光増感操作、材料の添加、その他の調節、を実施する
ことも可能である。
【0013】この発明に由来する乳剤を、銀画像または
色素画像の現像を可能にするフォーマットと構造のフィ
ルム支持体または紙支持体に塗布することができる。該
乳剤はカラー印画紙でそれらの好ましい使用が見いださ
れるであろうと考えられる。以下の実施例は、この発明
を具体的に説明しようとするものであり、さらにこの発
明の操作条件について説明しようとするものである。
【0014】
【実施例】以下の例は、当該発明を構成する方法と当該
発明によって形成される増感された乳剤を具体的に説明
しようとするものであって、それらを余すところなく説
明しようとするものではない。例1 (対照乳剤)乳剤1 :ドープされていない0.31マイクロメータの
AgCl/Br(15%Cl、85%Br) 60℃において、4リットルの水が入った反応器にゼラ
チン100グラムをいれた。そして濃厚物を、255グ
ラムの塩化カリウムとともに2306グラムの臭化カリ
ウムを水に溶解して調製した3N塩溶液でpBr=4.
3に調節し、6.0リットルの溶液を得た。この塩溶液
と水中硝酸銀2856グラムを含む溶液を所定の銀ポテ
ンシャルを維持するように、撹拌しているゼラチン溶液
に同時に注加して5.6リットルの溶液を得た。注入の
流量は、乳剤15モルが37.7分間で沈澱するように
調節した。沈澱が終了した時点で、過剰な塩を除去する
ため乳剤を洗浄した。粒子はエッジの長さが0.31マ
イクロメータの立方晶であった。乳剤2 :イリジウムでドープされた0.31マイクロメ
ータのAgCl/Br(15%Cl、85%Br) この乳剤は、58%の銀溶液を加えた後、その流入を止
め、水375mlに溶解したK3 IrCl6 0.075
gを反応器に添加し、それから銀と塩溶液の注入を、1
5モルの乳剤が沈澱するまで再び続けたこと、以外は乳
剤1のように調製した。この乳剤を上記と同様に洗浄
し、0.31マイクロメータの立方晶粒子が得られた。乳剤3 :イリジウムでドープされた0.31マイクロメ
ータのAgCl/Br(100%Cl、0%Br) この乳剤は、以下の場合を除いて、乳剤1と同様の方法
で調製した。
【0015】1)48℃で、ゼラチン240グラム、M
cBrideの米国特許第3、271、157号明細書
に記述されている型のチオエーテル塩化銀熟成剤0.6
グラム、そして水6リットルを反応器に注入した。 2)塩化ナトリウム2モル濃度溶液と硝酸銀2モル濃度
溶液を調製しそして、反応器をpCl=1.4に調整し
た後で、pCl=1.4の電位に制御しながら、同時に
それ等2種の溶液を注入した。
【0016】3)15分間かけて試薬を注入することに
よって、全量8モルの乳剤を調製した。 4)乳剤の75%が沈澱してしまった後、塩と銀溶液の
注入を続けながら、溶液44.5ミリリットル中K3
rCl6 を8.0mg含む水溶液を反応溶液に注加し
た。沈澱が終了した後、過剰塩を除去するため乳剤を洗
浄した。
【0017】これらの乳剤を化学増感し、そして色素b
で分光増感し、それから、1.66g/m2 のゼラチン
の層を提供するようにマゼンタ生成カプラーB 0.4
2g/m2 と共に銀0.28g/m2 を紙支持体に塗布
した。1.1g/m2 のゼラチン保護上塗り層をビニル
スルホン ゼラチン硬膜剤と供に塗布した。これらの塗
膜を、実施した全ての試験で、段階濃度試験片を介して
3000度K光源に0.1秒間露光し、データを下記の
表にまとめた。処理は、イーストマン コダック社によ
る1990年発行の「Using KODAK EKT
COLOR RA Chemicals」、発行 N
o.Z−130において推奨する方法で実施した。
【0018】表1の結果は、イリジウムを塩化銀乳剤に
組み入れた場合、大きなLIK変化が生じることを示
す。 *5分〜24時間 LIKは、露光サンプルを24時間
保持し、それから処理し、そして露光後5分間処理した
同一塗膜のサンプルと比較した時、1.0の反射濃度に
おいて測定した感光度のlog E×1000を単位と
して表される感光度変化として定義される。乳剤4〜11 :0.38 AgCl(比較乳剤)乳剤4〜11の調製方法 これらの乳剤は、以下の場合を除いて、乳剤3と同じよ
うに沈澱処理した。
【0019】1)チオエーテルハロゲン化銀熟成剤レベ
ルは反応器中の水1リットル当り0.2グラムであっ
た。 2)pClは1.5に調節し制御した。 3)塩と銀試薬溶液は21.5分間で注入した。 4)乳剤4と10においては、K3 IrCl6 を添加し
なかった。
【0020】5)乳剤5、6、7、8、9、そして11
においては、沈澱中、最終粒子容量の93%が形成され
た時点で、下記の表に挙げられている量でK3 IrCl
6 溶液を注加した。0.5分間必要とされるイリジウム
溶液の添加中、塩と銀試薬溶液の添加を継続し、その後
も乳剤沈澱が完了するまで塩と銀試薬溶液の添加を継続
した。
【0021】洗浄された乳剤を、米国特許第2、64
2、361号明細書に開示されているようなgold
1+増感性塩で化学的に増感し、65℃に加熱した。さ
らに、1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカ
プトテトラゾールと1モル%の臭化物を添加した。赤色
(色素c、d)、緑色(色素b)、または青色(色素
a)の分光増感色素を表Aに示すように添加した。次
に、乳剤をシアン生成カプラーA0.45g/m2 と共
に銀0.18g/m2 にて紙支持体に塗布してゼラチン
0.66g/m2 を含む層を得た。1.1g/m2 のゼ
ラチン保護上塗り層をビニルスルホンゼラチン硬膜剤と
共に塗布した。
【0022】
【表1】
【0023】LIK試験は、露光サンプルを処理前に3
0分間保持したことを除き、上記の方法で行い、処理前
に5分間保持したサンプルと比較した。表IIと表II
Iにまとめたこれらの比較例の結果は、乳剤調製の沈澱
段階で組み込まれたイリジウムが、望ましくないLIK
変化を生じさせうるが、同時にイリジウムの使用が高照
度(0.1秒〜0.02秒)と低照度(0.1秒〜10
0秒)との両方の相反則不軌を低減することを示す。こ
れは、沈澱段階中にイリジウムを添加しているので、当
該発明ではない。この結果は、当該発明の結果と同じで
はない。
【0024】
【0025】
【表2】
【0026】*スピードの低下(−)又は増加(+)
は、0.02秒露光と100秒露光のどちらかを、全部
のスピードを反射濃度1.0で測定した時の0.1秒露
光と比較して得られるlogE × 100の単位で表
す。乳剤12 0.38マイクロメータ(比較) 乳剤4と10の場合と同様に沈澱され洗浄された乳剤、
すなわち、これらの操作中にイリジウムを添加しない
で、乳剤4〜11の場合と同様の金増感剤で処理し、そ
してその後米国特許第5、061、618号明細書に開
示するビス−アジン、1−(3−アセトアミドフェニ
ル)−5−メルカプトテトラゾル、および臭化カリウム
を65℃で添加した。分光増感色素dをその後添加し
て、乳剤12の調製を終了した。乳剤13 0.38マイクロメータ(本発明) 乳剤4と10の場合と同様に沈澱され洗浄された乳剤、
すなわち、これらの操作中にイリジウムを添加しない
で、乳剤4〜11の場合と同様の金増感剤で処理し、そ
してその後例12の場合と同様のビス−アジン、1−
(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラ
ゾル、およびK2 IrCl6 の水溶液を銀1モル当りK
2 IrCl6 が0.15mgと成る量で添加し、次いで
65℃で1モル%の臭化物を添加した。その後、分光増
感色素 dを添加し乳剤13を生成した。乳剤14 0.38マイクロメータ(本発明) この乳剤は、銀1モル当りK2 IrCl6 0.20mg
を添加した以外は、乳剤13の場合と全く同様に調製し
た。
【0027】乳剤12、13、そして14を上記乳剤4
〜11について記載されているように塗布した。これら
のサンプルを表Bに挙げる。表B 乳剤12 − K2 IrCl6 は添加していない 乳剤13 − 臭化物溶液の前に0.15mg/Mの
2 IrCl6 を添加する 乳剤14 − 臭化物溶液の前に0.20mg/Mの
2 IrCl6 を添加する LIKと相反則の試験を上記の通りに実施し、これらの
結果を表IVに示す。これにより、本発明により導入さ
れたイリジウム塩が、LIK変化を起こすことなく、高
照度(0.1秒〜0.02秒)と低照度(0.1秒〜1
00秒)の両方の相反則不軌を低減することが見受けら
れる。
【0028】
【表3】
【0029】乳剤15 0.38マイクロメータ
のAgCl(比較) この乳剤は、ビス−アジンを添加しなかったことと色素
cを添加したこと以外は、乳剤12の場合と全く同様に
調製した。乳剤16 0.38マイクロメータのAgCl
(本発明) この乳剤は、臭化物溶液の前に、銀1モル当りK3 Ir
Cl6 0.05mgを添加した以外は、乳剤15の場合
と全く同様に調製した。
【0030】上記のような試験により表Vの結果を得
た、この表は、K3 IrCl6 がまた、LIK応変化を
することなしに相反則を最小にするイリジウム源として
使用することが可能であることを示している。
【0031】
【表4】
【0032】乳剤17 0.78マイクロメータ
のAgCl(比較) 以下の点を除き、乳剤4のと同じように乳剤を調製し
た。 1)チオエーテルハロゲン化銀熟成剤レベルを、反応器
中の水1リットル当り0.3グラムとした。 2)反応器を68℃に維持した。
【0033】3)pClを値1.1に調節し制御して、
34分間塩と銀溶液を注入した。洗浄の後、乳剤を、青
色増感色素を使用したことを除き、乳剤4〜15におい
て記述されたように化学増感および分光増感し、ビス−
アジンは添加しないで、60℃で添加を実施した。K2
IrCl6 は添加しなかった。乳剤18 0.78マイクロメータのAgCl
(本発明) この乳剤は、銀1モル当りK2 IrCl6 が0.05m
gに成る量でK2 IrCl6 溶液を添加した以外は、乳
剤17の場合と全く同様に調製した。この溶液は、臭化
物溶液の前に添加した。 乳剤17 イリジウム無し 乳剤18 臭化物の前に0.01mg/MのK2 Ir
Cl6 を添加した。
【0034】乳剤サンプル17と18を、以下に示す多
層式組成物の青感性層(no.1)中において、紙支持
体に塗布した。以下に示す層を紙支持体上へ順に塗布す
る: 7. 上塗り層:ゼラチン(1.1g/m2 ) 6. 紫外線吸収層:ヒドロオキシフェニルベンゾト
リアゾル(0.38g/m2 )、酸化された現像主薬ス
キャベンジャー(0.09g/m2 )、ゼラチン(0.
72g/m2 )の混合物 5. 赤感性層:化学増感と赤色分光増感した単分散
ハロゲン化銀ネガ乳剤(0.21gAg/m2 )とジ−
n−ブチル フタレートカプラー溶媒(0.21g/m
2 )中のシアン色素生成カプラーA(0.42g/
2 )、ゼラチン(1.1g/m2 ) 4. 紫外線吸収層:ヒドロオキシフェニルベンゾト
リアゾル(0.38g/m2 )、酸化された現像主薬ス
キャベンジャー(0.09g/m2 )、ゼラチン(0.
72g/m2 )の混合物 3. 緑感性層:化学増感と緑色分光増感した単分散
ハロゲン化銀ネガ乳剤(0.27gAg/m2 )とジ−
n−ブチルフタレートカプラー溶媒(0.15g/
2 )中のマゼンタ色素発色カプラーB(0.39g/
2 )、ゼラチン(1.2g/m2 ) 2. 中間層:酸化された現像主薬スキャベンジャー
(0.09g/m2 )、ゼラチン(0.75g/m2 ) 1. 青感性層:化学増感と青色分光増感した単分散
ハロゲン化銀ネガ乳剤(0.24gAg/m2 )とジ−
n−ブチル フタレートカプラー溶媒(0.27g/m
2 )中のイエロー色素生成カプラーC(1.1g/
2 )、ゼラチン(1.5g/m2 ) 支持体:二酸化チタンと酸化亜鉛で着色したポリエチレ
ン層で被覆された硬質パルプと軟質パルプの混合物の押
しだし加工したものから成る紙素材。
【0035】1〜7層は、ゼラチン全重量の11.9%
の割合のビス(ビニルスルフォニル)メチルエーテルで
硬化された。カプラー同定は以下の通りである。 Aはシアン色素生成カプラー:(2−(α−(2,4−
ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド−4,6−ジ
クロロ−5−エチルフェノール Bはマゼンタ色素形成カプラー:1−(2,4,6−ト
リクロロフェニル)−3−(2−クロロ−5−(α−
(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェノキシ)テトラ
デカノアミド)アニリノ)−5−ピラゾロン Cはイエロー色素生成カプラー:α(4−(4−ベンジ
ルオキシフェニルスルフォニル)フェノキシ)−α−
(ピバリル)−2−クロロ−5−(γ−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)ブチルアミド)アセトアニリド 試験を上記の方法で行った。再び、LIK信号において
有意な変化無しに相反則が改善したことが表VIからわ
かる。
【0036】
【表5】
【0037】
【化1】
【0038】
【化2】
【0039】
【化3】
【0040】
【化4】
【0041】
【化5】
【0042】
【化6】
【0043】
【化7】
【0044】この発明の他の好ましい態様を、請求項に
記載の発明との関連で以下に記述する。前記イリジウム
が、最終乳剤における最終銀1モル当り1×10-10
ルと1×10-5モルとの間の量から成る方法。イリジウ
ムが、2×10-9モルと5×10-6モルとの間の量から
成る方法。
【0045】前記臭化物が、最終乳剤において0.25
モルパーセントと4モルパーセントとの間の量存在する
方法。前記イリジウムと臭化物の添加に先だつ前記ハロ
ゲン化銀が、少なくとも90%塩化銀を含んで成る方
法。前記ハロゲン化銀の沈澱が終了した後前記イリジウ
ムを含める方法。
【0046】前記イリジウムが、ハロ配位化合物として
添加される方法。前記イリジウムがK2 IrCl6 又は
3 IrCl6 から成る方法。前記臭化物が臭化銀の粒
子として添加される方法。表面に、最終乳剤中の銀の最
終の1モル当り1×10-10 モルと1×10-5モルの間
の量のイリジウムと最終乳剤中の銀の0.25モル%と
4モル%の間の量の臭化物を担持するハロゲン化銀粒子
を含んでなる乳剤.前記イリジウムが、最終乳剤中の銀
の最終の1モル当り1×10-10 モルと1×10-5モル
の間の量である乳剤。
【0047】前記イリジウムが、2×10-9モルと5×
10-6モルの間の量である乳剤。前記臭化物が、最終乳
剤において0.25モルパーセントと4モルパーセント
との間の量で存在する乳剤。イリジウムが、2×10-9
モルと5×10-6モルの間の量である写真要素。塩化銀
乳剤にイリジウムと臭化物を添加する工程を含んでなる
塩化銀乳剤の相反則不軌を低減する方法であって、前記
臭化物が前記イリジウムと同時にまたはその後に添加さ
れるが、但し、前記イリジウムが最終乳剤の最終銀1モ
ル当り1×10-10 モルと1×10-5モルとの間で含ま
れ、前記臭化物が最終乳剤中に0.1モルパーセントと
10モルパーセントとの間で存在し、そしてイリジウム
と臭化物の前記添加前の塩化銀乳剤が少なくとも90%
の塩化銀を含む、方法。
【0048】前記イリジウムがK2 IrCl6 又はK3
IrCl6 から成る方法。前記臭化物が、最終乳剤にお
いて0.25モルパーセントと4モルパーセントとの間
の量で存在する方法。
【0049】
【発明の効果】本発明によると、相反則不軌がほとんど
ないか全くない、そして同時にLIK変化がほとんどな
いか全くない、塩化物を多く含むハロゲン化銀材料を得
ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化銀乳剤にイリジウムと臭化物を添加
    する工程を含んでなる塩化銀乳剤の相反則不軌の低減方
    法であって、前記臭化物を前記イリジウムと同時に又は
    後に添加する方法。
  2. 【請求項2】 写真要素の少なくとも一つの層が、最終
    乳剤における、最終銀の1モル当り1×10-10 モルと
    1×10-5モルの間の量のイリジウムと最終乳剤中の銀
    の0.25モルパーセントと4モルパーセントの間の量
    の臭化物を表面に担持するハロゲン化銀粒子を含んで成
    るハロゲン化銀写真要素。
JP5102207A 1992-04-30 1993-04-28 乳剤の相反則不軌の低減方法およびその方法により製造されたハロゲン化銀乳剤を含んでなる写真要素 Pending JPH06110148A (ja)

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US876262 1997-06-19

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