JPH0610926Y2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

Info

Publication number
JPH0610926Y2
JPH0610926Y2 JP12763790U JP12763790U JPH0610926Y2 JP H0610926 Y2 JPH0610926 Y2 JP H0610926Y2 JP 12763790 U JP12763790 U JP 12763790U JP 12763790 U JP12763790 U JP 12763790U JP H0610926 Y2 JPH0610926 Y2 JP H0610926Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
heat
content liquid
container
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12763790U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0480434U (ja
Inventor
洋一 日高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Corp
Original Assignee
Tiger Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Corp filed Critical Tiger Corp
Priority to JP12763790U priority Critical patent/JPH0610926Y2/ja
Publication of JPH0480434U publication Critical patent/JPH0480434U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0610926Y2 publication Critical patent/JPH0610926Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電気貯湯容器に関し、詳しくは内容液を加熱
するヒータを容器の外底面に当てがって設けた電気貯湯
容器に関するものである。
(従来の技術) この種の電気貯湯容器のヒータは、その中央から周辺に
かけた全体が一体のものである。したがって当然のこと
ながら、ヒータの中央部と周辺部とは同時にしかも同じ
ように通電制御されている。
(考案が解決しようとする課題) ところで電気貯湯容器で内容液を常温から加熱するの
に、ヒータをフルパワーで通電しても内容液は第4図に
示すようにある経過時間tまでは揺ぎを持って徐々にし
か昇温しない。
これにつき本考案者等は、内容液が所定温度に達するま
では、ヒータからの熱は内容液に伝導する以外に、容器
あるいはこの容器に付帯している部品等にも多く伝導し
てロスとなっていることに原因していることを知見し
た。
これを前記従来のようなヒータによって熱のロスなく加
熱し昇温させるために、ヒータの初期通電を低くした場
合、内容液への伝導液と、周辺への熱の伝導とが共に低
下し、かえって周辺への伝導割合の方が増大して熱のロ
スを増大させる原因にもなりかねないうえ、低発熱両と
なる分内容液の昇温速度が遅くなる。
そこで本考案は、ヒータおよびこのヒータの通電状態の
簡単な改良によって、前記のような初期昇温時の熱のロ
スを抑制するような加熱を可能とする電気貯湯容器を提
供することを特徴とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は前記のような課題を達成するために、内容液を
加熱するヒータを容器の外底面に当てがって設けた電気
貯湯容器において、前記外底面の中央に当てがう中央ヒ
ータと、この中央ヒータのまわりで前記外底面に当てが
う周辺ヒータとを設け、これら両ヒータを個別に通電制
御するようにしたことを特徴とするものである。
(作用) 本考案の上記構成によると、容器の外底面に当てがわれ
たヒータの中央ヒータは、容器の底部壁の中央部に、ま
た中央ヒータのまわりの周辺ヒータは容器の底部壁の周
辺部に対応しており、これらを個別に通電制御するので
あるから、加熱初期には中央ヒータのみを通電して加熱
することにより、容器の底部壁の中央でのみ内容液を加
熱することになるので、容器およびそれに付帯している
部品等の周辺へは熱が回り難くなり、熱効率よく内容液
を昇温させることができ、内容液が適度に昇温した時点
で周辺ヒータの通電を開始することにより、内容液を中
央および周辺の両ヒータにて、適度に昇温している内容
液を熱効率よく強力に加熱し、内容液を目的温度まで急
速に昇温させることができる。
(実施例) 第1図〜第3図に示す本考案の一実施例について説明す
る。本実施例は第1図に示すように、器体3の内容器2
内に収容した内容液を、器体蓋6に内蔵するベローズポ
ンプ7により加圧し、内容器2に接続された導出路8を
通じて器体3外に押し出し注出する手動注出式の電気ポ
ットを示している。
器体3は外装ケース1内に内容器2を収容して形成さ
れ、外装ケース1と内容器2とは合成樹脂製の肩部材9
にて連結されている。導出路8は内容器2の底部に接続
され、外装ケース1と内容器2との間の前部空間部で立
ち上がり、肩部材9の前部に形成されている嘴状突出部
11の内側で逆U字状に向きを反転し、吐出口12が下向き
に開口している。この吐出口12からの吐出内容液は、前
記嘴状突出部11の底板13に一体成形された注液パイプ14
に大気に解放された状態で受けられ、静かな液流として
注液口14aに案内され注液される。
導出路8の前記U字状部の下流側直ぐの位置に、転倒時
止水弁16が設けられ、さらにその下流側の静電容量によ
る液量検出部17となっている。この液量検出部17は導出
路8が内容器2と通じていて内容器2と同一液位を保つ
ことを利用し、導出路8内での液量の変化を対向電極間
の静電容量の変化として捉え、液量を検出する。検出し
た液量は外装ケース1の前部に設けた液量表示部18の段
階表示発光ダイオード19の点灯によって段階表示する。
この段階表示は検出液位に対応する段数目の発光ダイオ
ード19を点灯するようにしてもよいし、検出液位に対応
する数の発光ダイオード19を点灯するようにしてもよ
く、表示方法は自由である。
器体蓋6は器体3の後部にヒンジピン5によって開閉可
能に枢着されている。器体蓋6の前部には肩部材9の一
部に形成されている係止部と係合するロック部材22が設
けられており、器体蓋6が閉じられたときバネ23の付勢
によって前記係止部に係合し、器体蓋6を閉じ状態にロ
ックする。器体蓋6の前部上面には前記ロック部材22に
よるロックを解除するロック解除レバー24が設けられ、
軸25によって枢着してある。器体蓋6の上面中央には前
記ベローズポンプ7を押圧操作する押圧板26が臨出して
いる。
器体蓋6の内面側には内容器2の口部を閉じる金属製の
内蓋27が設けられ、ベローズポンプ7からの吐出空気は
器体蓋6と内蓋27との間に形成された給気路28を通じて
内容器2内に供給される。給気路28の途中からは蒸気放
出路31が分岐形成されており、内容器2内で発生する蒸
気を給気路28の一部と蒸気放出路31を通じて器体蓋6の
外部に放出する。これによって内容器2内が蒸気の発生
によって異常に昇圧し、内容液を不用意に押し出し注出
してまうようなことを回避する。ベローズポンプ7の吐
出口7aと前記給気路28から蒸気放出路31が分岐している
分岐孔32とは、前記押圧板26の押動操作に連動する弁33
によって適時に択一的に開閉し、内容液注出時の前記給
気と、非注出時の前記蒸気放出とが行われるようにす
る。
内容器2の底部壁2aの下面には、ヒータ盤41が当てがわ
れている。ヒータ盤41の背部には、内容器2の底部壁2a
の周縁部に溶接された取付金具42にビス43によって止め
られた遮熱板44が位置し、ヒータ盤41の背面には放熱板
45、押さえ板46が当てがわれ、この押さえ板46と前記遮
熱板44との間に押圧板バネ47が挟み込まれている。この
押圧板バネ47は遮熱板44によりヒータ盤41側に押圧され
ており、押さえ板46、放熱板45を介してヒータ盤41を内
容器2の底部壁2aに圧着させるようにしている。これに
よってヒータ盤41は自身の熱を内容器2の底部壁2aに直
接効率よく伝導する。また背面側の熱は放熱板45に伝導
してヒータ盤41の外周部にて内容器2の底部壁2aに伝導
するようにされる。ここで押さえ板46は、押圧板バネ46
の押圧力をヒータ盤41の全域に均等に作用するようにす
るほか、放熱板45から背部への放熱を抑える遮熱板の作
用も営む。
ヒータ盤41の中央には孔51があり、この孔51の部分に感
熱素子52がヒータ盤41との間に断熱壁53を介装して設け
られ、前記遮熱板44にビス54によって取付られている。
遮熱板44には空炊き時等の異常昇温を検知してヒータ盤
41への通電を断つ温度ヒューズ55がビス56により取付け
られている。
外装ケース1の下端には樹脂製の底環61が当てがわれ、
連結金具62によって内容器2の底部壁2aと連結されてい
る。この底環61の内周部に形成された下向きのフック63
に樹脂製の回転座体64の上向きのフック65が係合して回
転座体64が回転可能に保持されている。これによって器
体3を定置したときこの回転座体64の周縁部に配設され
た滑り突起66上に底環61のレール面67が受けられ、器体
3が回転座体74上にて軽快に回転できる。
底環61の内周部には後部から中央部まで張り出す大きさ
で下向きに開口する回路ボックス71が一体形成されてい
る。この回路ボックス71は回転座体64の側の空間部にも
一部が入り込む高さ寸法を持ち、制御回路基板72を収容
して、上方からの水漏れやヒータ盤41からの輻射熱から
制御回路基板72を守るようになっている。この制御回路
基板72は、前記静電容量を検出し、またヒータ盤41の通
電を時間設定やメニュー設定等に応じて制御し、それに
応じた表示を行うための制御基板72を制御するもので、
マイクロコンピュータを含み、熱に特に弱い。そこで回
路ボックス71の天板71aの上面に断熱スペース73を置い
て遮熱板74がビス75により取付られ、制御回路基板72を
前記天板71aの下面に断熱スペース76を置いてビス77に
よって取付てある。
底環61の後部には電源コードを接続するマグネットプラ
グ受け78が設けられている。
前記ヒータ盤41は、第3図に示すように、底部2aの中央
に当てがわれる中央ヒータ81と、この中央ヒータ81のま
わりで前記底部壁2aに当てがわれる周辺ヒータ82とを個
別に設けて収容しており、前記制御回路基板72によって
個別に通電制御するようにされている。つまり内容液の
加熱初期には、前記した揺らぎ昇温する温度域まで中央
ヒータ81のみを通電する。これによりヒータ盤41は小容
量ヒータとして内容液の初期昇温に比し無駄な発熱な
く、しかもその中央部でのみ発熱して内容器2およびそ
れに付帯している部品を通じて周辺に熱が回る間に、底
部壁2aを通じて内容液に多く伝導され、内容液を熱効率
よく加熱し昇温させることができる。
内容液が前記揺らぎ昇温する温度域を脱して、加熱効率
がよくヒータの熱をよく吸収するようになった時点で、
前記周辺ヒータ82も中央ヒータ81に加えて通電し、内容
液を中央ヒータ81および周辺ヒータ82の双方によって同
時加熱し、一気に目的温度にまで昇温させる。
本実施例の電気ポットは、第2図に示すように、タイマ
操作キー91による加熱開始時期の設定、再沸騰キー92に
よる内容液の適時の沸騰およびこの沸騰を所定時間持続
することによるカルキ除去が可能である。内容液の始め
ての加熱は、内容液を一旦沸騰させるまで加熱した後所
定の保温温度を保つように行われる。保温中沸騰した熱
湯が入り用なとき、また内容液中のカルキをもっと除去
したいとき等に再沸騰キー92を操作することにより、い
つでも内容液を再沸騰させ、また再沸騰を所定時間持続
することにより内容液中のカルキをさらに発散させて除
去することができる。再沸騰とカルキ除去とはキー92を
操作する都度切り替わり、これが表示の変化によって確
認される。
そして前記加熱初期の中央ヒータ81のみによる加熱は、
前記始めての加熱時の初期に行うようにするのは勿論、
内容液が補給されて前記揺らぎ昇温域にまで降温したと
きに内容液を加熱する場合にも、揺ぎ昇温域を脱するま
で行うのがよい。もっとも内容液が保温温度を下まわっ
たときは一旦沸騰まで加熱した後、通常の保温動作に戻
すように制御することが通常行われるので、この制御に
おいて内容液温度が前記揺らぎ昇温域以下に降温してい
るときのみ、前記中央ヒータ81のみによる加熱を実行す
るようするとよい。
さらに中央ヒータ81および周辺ヒータ82の双方は、保温
に用いる保温ヒータ81a、82aと、湯沸かしに用いる湯沸
かしヒータ81b、82bとに分けて通電制御し、前記沸騰動
作と保温動作とを行うようにしている。ところで保温ヒ
ータ81a、82aは内容液の自然降温分の熱量を補う程度の
小容量のものである。このため保温ヒータ81a、82aの発
熱が低く内容器2まわりへの放熱割合が大きい嫌いがあ
る場合には、これを中央ヒータ81にのみ設け、熱効率を
向上させることができる。またこの場合、中央ヒータ81
および周辺ヒータ82の双方をそれぞれ一つのヒータに
し、これら中央ヒータ81および周辺ヒータ82によって内
容液を沸騰まで加熱した後、中央ヒータ81のみによって
保温を行うようにすることもできる。
(考案の効果) 本考案によれば、容器の外底面に当てがわれたヒータの
中央ヒータは、容器の底部壁の中央部に、また中央ヒー
タのまわりの周辺ヒータは容器の底部壁の周辺部に対応
しており、これらを個別に通電制御するので、加熱初期
には中央ヒータのみを通電して加熱することにより、容
器の底部壁の中央でのみ内容液を加熱することになっ
て、容器およびそれに付帯している部品等の周辺へは熱
が回り難くなり、熱効率よく内容液を昇温させることが
でき、節電することができる。また内容液が適度に昇温
した時点で周辺ヒータの通電を開始することにより、内
容液を中央および周辺の両ヒータにて、適度に昇温して
いる内容液を熱効率よく強力に加熱し、内容液を目的温
度まで急速に昇温させることができ、前記節電により内
容液の昇温時間が長くなるような不都合を回避すること
ができる。さらにヒータを2つ設けて個別に通電制御す
るだけであるからコスト上昇の原因にはならない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す電気ポットの断面図、
第2図は正面図、第3図はヒータの斜視図、第4図は内
容液の揺らぎ昇温状態を示すグラフである。 2……内容器 41……ヒータ盤 52……感熱素子 72……制御回路基板 81……中央ヒータ 82……周辺ヒータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内容液を加熱するヒータを容器の外底面に
    当てがって設けた電気貯湯容器において、 前記外底面の中央に当てがう中央ヒータと、この中央ヒ
    ータのまわりで前記外底面に当てがう周辺ヒータとを設
    け、これら両ヒータを個別に通電制御するようにしたこ
    とを特徴とする電気貯湯容器。
JP12763790U 1990-11-28 1990-11-28 電気貯湯容器 Expired - Lifetime JPH0610926Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12763790U JPH0610926Y2 (ja) 1990-11-28 1990-11-28 電気貯湯容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12763790U JPH0610926Y2 (ja) 1990-11-28 1990-11-28 電気貯湯容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0480434U JPH0480434U (ja) 1992-07-14
JPH0610926Y2 true JPH0610926Y2 (ja) 1994-03-23

Family

ID=31875131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12763790U Expired - Lifetime JPH0610926Y2 (ja) 1990-11-28 1990-11-28 電気貯湯容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0610926Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0480434U (ja) 1992-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0610926Y2 (ja) 電気貯湯容器
US6965094B1 (en) Controlled heat steamer
JP2850417B2 (ja) 電気湯沸かし器
JPS61131713A (ja) 電気湯沸し装置
JPH03114421A (ja) 電気貯湯容器
JP3252821B2 (ja) 炊飯器
JPH0713613Y2 (ja) 電気貯湯容器
JPH10155649A (ja) 電気炊飯器
JP3168984B2 (ja) 電気貯湯容器
JP2001299580A (ja) 炊飯器
JPS5926928Y2 (ja) 電熱式エア−ポツト
JPH0744267Y2 (ja) 電気貯湯容器
JPS6038421Y2 (ja) 電気式圧力調理器
JPH0646430Y2 (ja) 電気ポットの沸騰処理回路
JPH0335220Y2 (ja)
JPS6038422Y2 (ja) 電気式調理器
JPH0744268Y2 (ja) 電気貯湯容器
JPH0725142Y2 (ja) 電気貯湯容器の加熱回路
JPS5854026Y2 (ja) 湯沸器の蓋体係止装置
JPS624259Y2 (ja)
JPS6331203B2 (ja)
JP3034166B2 (ja) 炊飯器
JPH0585165B2 (ja)
JPS6351004B2 (ja)
JP2001292895A (ja) 炊飯器