JPH0335220Y2 - - Google Patents

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JPH0335220Y2
JPH0335220Y2 JP18580487U JP18580487U JPH0335220Y2 JP H0335220 Y2 JPH0335220 Y2 JP H0335220Y2 JP 18580487 U JP18580487 U JP 18580487U JP 18580487 U JP18580487 U JP 18580487U JP H0335220 Y2 JPH0335220 Y2 JP H0335220Y2
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heater
container
microcomputer
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は沸騰用ヒータを電子制御するマイクロ
コンピユータを備えた電気湯沸かし器に関する。
〔従来の技術と問題点〕
従来、電気湯沸かし器は種々のものが公知であ
り、沸騰用ヒータを制御する再沸騰回路や保温回
路を設けたものが公知である。
ところで、近年、マイクロコンピユータの普及
に伴い、沸騰から保温への移行、水量不足の検
知、空炊時の沸騰停止等を電子制御できる電気湯
沸かし器の出現が臨まれている。然しながら、電
気湯沸かし器は、容器内に液体を収容する関係
上、常に液体漏れの危険を有している。従つて、
万一、液漏れが生じた場合、マイクロコンピユー
タが破損してしまう虞れがある。即ち、従来のア
ナログ電気回路を備えた湯沸かし器であれば、容
器に液漏れがある場合、該容器を補修することに
より再使用が可能であるが、前記の電子制御器を
内蔵した電気湯沸かし器の場合、容器から漏れた
液体がマイクロコンピユータに侵入すると、該マ
イクロコンピユータを破損し、容器を補修するだ
けでは再使用することができず、電子部品の交換
を余技なくされるという問題がある。而して、前
記マイクロコンピユータを含む電子部品を全て水
密的にシルードして組付れば前記問題点は解決で
きるが、その場合、組付作業が極めて煩雑化する
という新たな問題を提起する。
また、ヒータを制御するための手段として、従
来のアナログ電気回路ではソレノイドリレー等の
接触式リレーを用いていたが、マイクロコンピユ
ータを用いたデジタル回路では前記接触式リレー
に代えてトライアツク等の固体リレーを用いるこ
とが望ましい。ところが、固体リレーは、機械式
リレーとは異なり、半導体を使用しているため熱
に弱く適宜放熱する必要があり、このため単純に
各種の電子部品や電気部品と同様に回路中に組み
込むことは望ましくないという問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記問題を解決した電気湯沸かし器を
提供するものであり、その手段として構成したと
ころは、沸騰用ヒータ5を備えた容器3と、該容
器の外周を取り囲む筒状ケース4と、該ケースの
底部に設けた底部材12と、前記ヒータを制御す
るための固体リレー93aを備えたヒータ電力制
御回路93と、該ヒータ電力制御回路にヒータ制
御信号を与えるためのマイクロコンピユータ77
とを備え:前記容器3は、底部にブラケツト74
を突設して成り;前記底部材12は、前記ブラケ
ツト74を挿入せしめる上下開口筒状の取着部6
5と、上部を閉塞し且つ下部を開口するハウジン
グ部64を一体に形成し、該ハウジング部64に
前記マイクロコンピユータ77を含む電子部品
と、前記固体リレー93aを含むヒータ電力制御
回路93とを収納せしめて成り;前記マイクロコ
ンピユータ77を含む電子部品を底部材12のハ
ウジング部64に取付ける一方、前記固体リレー
93aを含むヒータ電力制御回路93を底カバー
板材75の前記ハウジング部64に対向する部位
に取付け;前記底部材12の下面に重合される底
カバー板材75を前記取着部65を介してブラケ
ツト74にネジ止めすることにより、前記底部材
12を該底カバー板材75とケース4の間に挟持
すると共に、該底カバー板材75により前記ハウ
ジング部64の下部開口を閉塞して成る点にあ
る。
〔実施例〕
以下図面に基づいて本考案の1実施例を詳述す
る。
(全体的構成) 第1図乃至第3図に示すように、電気湯沸かし
器は、容器本体1と蓋本体2とから成る。
容器本体1は、ステンレス薄鋼板等から成る上
部を開口する有底筒状の容器3と、該容器3の外
周を間隔をおいて取り囲む金属製薄板等から成る
筒状のケース4とを備える。容器3は、底部近傍
の外周部に電熱式の沸騰用ヒータ5を備え、該容
器3の底部近傍(底部底面又は底部周面)に揚水
口6を開設している。容器本体1の上部には、肩
部材7が装着され、該肩部材7は合成樹脂により
一体成形され、容器3とケース4の上端を連結
し、背面部に後述する蓋本体2の枢支部8を備え
ると共に、正面部に嘴部9を備えている。この嘴
部9の下部には化粧部材10が連設されており、
該化粧部材10に縦方向に延びる透明な窓部11
を形成している。一方、容器本体1の底部には、
合成樹脂製の底部材12が装着されている。
前記容器3の揚水口6は、肩部材7の嘴部9の
下部に開口された注水口13に揚水路14を介し
て連通されている。図例では、前記窓部11に対
応して配置された液量表示筒15の下端を、容器
3の揚水口6に溶接等で固着された口筒16にエ
ルボ筒17を介して連結している。また、液量表
示筒15の上端を、前記注水口13を保持する口
筒18にエルボ筒19を介して連結しており、こ
れら口筒18及び注水口13は前記嘴部9よりカ
バーリングされている。図例では、該エルボ筒1
9と液量表示筒15の上端との間には弁室20が
形成され、該弁室内に弁体21が挿入されてい
る。弁体21の外周と弁室20の内周との間には
放射方向のリブにより狭小な通路が形成されてお
り、後述するように容器3内にエアーを送気する
ことにより容器3内の熱水を揚水路14に圧送し
たとき、熱水は前記リブにより形成された狭小な
通路を経て口筒18に送られ注水口13から排出
される。一方、エアーポツトの転倒時には、弁体
21が弁室20内を移動してエルボ筒19の端部
開口を閉塞するので、容器3内の熱水が揚水路1
4を経て注水口から多量に漏出することを防止す
る。
蓋本体2は、前記肩部材7に遊嵌される合成樹
脂製碗状の基部22と、該基部22の上部を覆う
頭部23とにより、中空のブロツク体に形成さ
れ、頭部23の背部を肩部材7の枢支部8に枢軸
8aを介して枢支している。従つて、該枢軸8a
を支点として蓋本体2は回動自在であり、これに
より容器本体1の上部開口を開閉自在としてい
る。尚、蓋本体2の正面側には係脱機構25aが
設けられ、蓋全体2を容器本体1に施蓋した状態
で肩部材7に係脱する。
蓋本体2の基部22上にはベローズ式のエアー
ポンプ26が内装され、該エアーポンプの筒状下
縁は基部22に固着され、筒状上縁には作動部材
24の周縁が固着されている。作動部材24はエ
アーポンプ内に突出するガイド筒部24bを形成
しており、該ガイド筒部24bに弁筒25を摺動
自在に内挿している。該弁筒25の下端は基部2
2に開設された排気口26aを挿通し、該挿出端
に排気口26aの下方で径大に膨隆する弾性体か
ら成る切換弁27を備える。エアーポンプ26の
内部において、基部22と作動部材24との間に
は圧縮コイルバネから成るポンプ復帰部材28が
介装され、常時、作動部材24を押上げてエアー
ポンプ26を膨張せしめる方向に付勢している。
弁筒25はガイド筒部24bに対して伸長状態で
係止される係止部29を備えており、エアーポン
プ26が膨張された状態で切換弁27を排気口2
6aに圧着する。
作動部材24の上方に位置して頭部23に開設
された開口筒部30には、作動釦31が摺動自在
に挿入されている。該作動釦31の下端外周縁に
形成された係止爪32が開口筒部30の下縁に係
合した状態で、作動釦31の頂面は頭部23の頂
面とほぼ面一であり、作動釦31はそれ以上に上
方に突出しない。一方、開口筒部30の外周には
ロツク部材33が回転自在に嵌着されており、該
ロツク部材33を摘み片33aを介して一方向に
回動すると、該ロツク部材33の下端係止爪が前
記作動釦31の係止爪32の下面に係止して該作
動釦31の押下を不能ならしめることができる。
反対に、ロツク部材33を他方向に回動すると、
前記爪の係止が解除されて作動釦31の押下を可
能とすることができるようにされている。作動釦
31の下部には受部34が形成され、該受部34
と弁筒25の底部との間に前記ポンプ復帰部材2
8よりもバネ定数の小さい圧縮コイルバネから成
る釦復帰部材35が介装され、常時、作動釦31
を上方に付勢している。この状態で受部34の下
端に装着された弾性体から成る吸気弁36は、ガ
イド筒部24bの上部開口縁から上方に間隔をお
いて位置する。
前記排気口26aは、送気路37を介して容器
3の上部近傍に開口する送気口38に連通されて
いる。また、該送気路37は、蒸気路39を介し
て頭部23に開口された外気口40に連通されて
いる。図例では、切換弁27の弁室を形成するエ
アー流路部材41を基部22の下面に装着し、該
流路部材41により、弁室の中心下部に位置する
ポート42を設けると共に、該ポート42と平行
に配置され且つ弁室に連通される前記送気路37
を画成する一方、前記ポート42から蒸気路39
に至る分岐路43を画成している。分岐路42
は、管材を介して基部22に形成された筒部22
aに連通連結され、更に、該筒部22aを管材を
介して前記外気路40を形成する筒部に連通連結
することにより、該分岐路43から外気口40に
至る蒸気路39を構成する。
ステンレス薄鋼板等から成る保護板44が前記
流路部材41並びに蒸気路39を構成する管材を
下方から被つて設けられ、ビスにより基部22の
底部に固着されている。尚、図中、45は蓋本体
2の上部を跨がつて配置され、両端を容器本体1
に枢着された把手である。
前記弁機構に基づく作用を説明すると、容器3
内の水を沸騰している間は、注水を行うことはな
いから、エアーポンプ26を作動することはな
い。このポンプ非作動時には、第1図示のよう
に、ポンプ復帰部材28が伸長して作動部材24
を押上げ、係止部29にて係止された弁筒25を
持ち上げており、切換弁27はエアーポンプの排
気口26aを閉塞している。従つて、送気口38
から送気路37に侵入した沸騰蒸気が排気口26
aからエアーポンプ26内に侵入することはな
い。この状態で、切換弁27は分岐路43のポー
ト42を開口せしめ送気路37と蒸気路39と連
通開放しているので、前記送気路37に侵入する
沸騰蒸気は蒸気路39を経て外気口40から外気
中に放出される。このため、容器3内の水が沸騰
するに際し生じる圧力は、前記送気口38から蒸
気路39を介して外気口40へ至る経路により好
適に減圧される。
一方、沸騰後、容器3内の熱水を所定温度に保
温している間は、エアーポンプ26により熱水を
注水することができる。即ち、エアーポンプ26
を作動して容器3内にエアーを圧送すると、容器
内が高圧にされ、熱水を揚水口6より揚水路14
を介して注水口13より注出する。このエアーポ
ンプ26の作動は、作動釦31を頭部23の開口
筒部30内に押込むことにより行われる。而し
て、このエアーポンプ作動時において、第2図示
のように、作動釦31を釦復帰部材35に抗して
下降せしめると、係止爪32が作動部材24に接
当し、該作動部材24を同行してポンプ復帰部材
28に抗して下降せしめ、エアーポンプ26を圧
縮する。この際、吸気弁36が作動部材24のガ
イド筒部24bの上部に形成された吸気開口24
aを閉塞する反面、弁筒25が釦復帰部材35を
介して下降せしめられ、切換弁27は排気口26
aを開放すると共に分岐路43のポート41を閉
塞する。従つて、エアーポンプ26の圧縮により
排気口26aから吐出されるエアーは、蒸気路3
9に侵入して漏出することはなく、送気路37を
介して送気口38より容器3内に好適に圧送され
る。尚、エアーポンプ26の作動を反復して行う
に際し、作動釦31を押込力から開放し、該作動
釦31を釦復帰部材35により、エアーポンプ2
6をポンプ復帰部材28により、それぞれ復帰せ
しめるときには、吸気弁36が吸気開口24aの
閉塞状態を解くので、各部材間のクリアランスを
介して外気がエアーポンプ26内に吸引される。
(制御機構及び回路) 而して、前記容器3の開口近傍部と底部にはそ
れぞれ温度検出器としてのサーミスタ46,47
が設けられている。
また、前記液量表示筒15の液量不足相当位置
には水量検知部48が設けられている。この水量
検知部48は、液量表示筒15を外周側から対向
して挟む一対の電極48a,48bを構成し、両
電極48a,48bをそれぞれ電気的に絶縁する
と共に、絶縁された両電極48a,48bの外周
を円筒状のシールド体により覆い囲んでいる。
前記嘴部9には、外表面を凹陥することにより
ポケツト部49が形成され、図示省略している
が、該ポケツト部49には、後述する発光ダイオ
ードから成る沸騰及び保温表示灯50、同じく発
光ダイオードから成る水量不足及びタイマー作動
表示灯51、沸騰指令スイツチ52、タイマーセ
ツトスイツチ53が内装される。これら表示灯5
0及び51とスイツチ52及び53は、絶縁基板
に予め設置されており、この基板を前記ポケツト
部49に嵌入される。
電子制御回路は第7図示の通りである。ワンチ
ツプマイクロコンピユータ77は、CPU78、
ROM79、RAM80、入・出ポート81,8
2,83,84,85,86,87等から成り、
水量不足検知回路88や、電源周波数同期パルス
発生回路89、温度比較回路90、表示灯駆動回
路91、警報器駆動回路92、ヒータ電力制御回
路93等と接続されている。
水量不足検知回路88は、上記水量検知部48
を構成する電極48a及び48b並びにシールド
体48cを、それぞれリード線を介して発振回路
94、スイツチング回路95、コモン端子(図示
せず)に接続しており、スイツチング回路95を
マイクロコンピユータ77の入力ポート81に接
続している。
電源周波同期パルス発生回路89は、降圧トラ
ンス96(出力電圧が例えばAC12V)にベース
が接続されると共に、コレクタが抵抗を介して
Vcc電源に接続されたトランジスタの前記コレク
タ側を、マイクロコンピユータ77の入力ポート
としての外部割込信号入力端子82に接続して成
る。即ち、交流電源97の電圧波形がゼロ点をク
ロスする毎に、前記電圧波形と同周期並びに同位
相のパルス信号pを発し、これを外部割込信号入
力端子82を介してマイクロコンピユータ77に
入力するように構成されている。
温度比較回路90は、サーミスタ46,47か
らの検出出力と設置値とを比較してサーミスタ4
6,47によつて検知された温度に対応してライ
ンに信号を出力するものであり、例えば、水切れ
時の過熱許容温度として110℃、沸騰動作停止温
度として97℃、保温電力オフ時温度として90℃、
自動沸騰開始温度として80℃等が設定値として予
め入力してあり、この温度比較回路90からの所
定信号がマイクロコンピユータ77に入力ポート
83を介して入力されるようにしてある。
表示灯駆動回路91は、沸騰・保温・給水警
報・タイマー動作等の各動作状態に応じてマイク
ロコンピユータ77の出力ポート86から出力さ
れる信号によつて、沸騰及び保温表示灯50又は
水量不足及びタイマー作動表示灯51をオン・オ
フする。
警報器駆動回路92は、沸騰・保温・給水警
報・タイマー動作等の各動作状態に応じてマイク
ロコンピユータ77の出力ポート86から出力さ
れる信号に基づいて圧電ブザー等から成る警報器
98を音響発信させる。
ヒータ電力制御回路93は、マイクロコンピユ
ータ77の出力ポートとしてのヒータ制御信号出
力端子87に抵抗を介して接続されたトランジス
タのコレクタを抵抗を介してトライアツク93a
等の固体リレーのゲート端子に接続し、この固体
リレー93aを交流電源97が供給されるヒータ
5と直列に接続して成るもので、ヒータ制御信号
出力端子87からのヒータ制御信号qに基づいて
固体リレー93aをオン・オフ制御し、これによ
りヒータ5に交流電源97の電流を所定時間だけ
流すように構成されている。
前記電子制御回路に基づく作用を説明すると、
所謂水切れ時には、容器3が加熱されるので、下
部サーミスタ47が110℃以上を検知すると、一
対の表示灯50及び51が共に点滅すると共に、
警報器98が発信して異常を知らせ、ヒータ5へ
の電通がオフされる。
下部サーミスタ46が110℃を越えていなけれ
ば、タイマー動作中かどうか判定される。即ち、
例えば使用者が就寝のためタイマーセツトスイツ
チ53をオンすると、所定時間(列えば6時間)
ヒータ5はオフされ、水量不足及びタイマー作動
表示灯51が点燈する。所定時間経過後又はタイ
マーセツトスイツチ53をオフすると、ヒータ5
は直ちにオンとなる。
タイマーが動作中でないときは、容器3内の水
量不足か否かが判定される。即ち、発振回路94
から例えば4MHzの電気的振動が常時発せられて
いる状態において、容器3内の水面が水量検知部
48よりも下位にあるときは、一対の電極48
a,48b間の静電容量が小さくなつて、発振回
路94とスイツチング回路95との結合が疎にな
るので、スイツチング回路95から水量不足を表
す信号が出力され、これに基づきマイコン77か
ら警報指令が出力され、警報器98が鳴ると共
に、水量不足及びタイマー作動表示灯51が点滅
する。このときヒータ5はオフとなる。
容器3に水を補給し、容器3内の水面が水量検
知部48よりも上位になると、一対の電極48
a,48b間の静電容量が大きくなり、発振回路
94とスイツチング回路95との結合が密になる
ので、スイツチング回路95からの水量不足を表
す信号は停止され、マイクロコンピユータ77か
らの警報指令が停止するので、警報器98が鳴り
止むと共に水量不足及びタイマー作動表示灯51
の点滅も停止する。
沸騰指令スイツチ52をオンしたとき、又は、
上部サーミスタ46が97℃以上を検知しないとき
は、沸騰及び保温表示50が点滅して沸騰動作中
であることを示し、ヒータ5が100%の発熱を行
い所定の沸騰動作を行う。
このヒータ5通電後所定時間(例えば20分間)
経過すると、沸騰及び保温表示灯50並びに水量
不足及びタイマー作動表示灯51が共に点滅し、
警報器98が発信して沸騰動作時間超過の状態を
警報し、ヒータ5をオフする。
容器3内の水温が降下中であることが判定さ
れ、下部サーミスタ47が80℃未満を検知する
と、ヒータ5は例えば最大出力の5%(30W)の
発熱を行い、所定の保温動作を行い、沸騰及び保
温表示灯50が点滅して保温動作中であることを
示す。
(底部材の構成) 第4図乃至第6図に示すように、上記底部材1
2は、合成樹脂により一体成形され、環状壁部6
0の上端縁外周に筒状ケースの下縁を嵌着する周
段部61を形成すると共に、下端縁を突縁62に
形成している。環状壁部60の内周には突縁62
の基部から内側に張出す内フランジ63が形成さ
れている。環状壁部60により囲まれた内側スペ
ース内には、上部を閉塞し且つ下部を開口するハ
ウジング部64が形成されており、該ハウジング
部64は、幅広収納部64aと幅狭収納部64b
とを連設した凸形に形成されている。該ハウジン
グ部64の幅狭収納部64bの両側には角筒状の
取着部65,65が画成されており、前記内フラ
ンジ63を延設することにより、取着部65,6
5に連結する連結部67,67と、幅広収納部6
4aの一側に連結する連結部68とを備えてい
る。尚、前記連結部68に連結される幅広収納部
64aの側壁コーナ部には一対の導線挿通用孔6
9が開設され、幅狭収納部64bの側壁端縁には
一対の導線挿通用切欠70が形成されている。ま
た、突縁62の相対向部位には位置決め突起71
が形成されている。更に、前記幅狭収納部64b
に隣接する底部材12中には、上下に開口する開
放収納部64eが形成されている。即ち、この開
放収納部64eは、環状壁部60とハウジング部
64の側壁とにより画成されている。尚、開放収
納部64eは、図例のように上下開口されている
ことが望ましいが、適度に放熱を行うように開放
されていれば足り、必ずしも、オープンに開口し
ていなければならないものではない。
而して、上記電子制御回路のうち、固体リレー
93aを除く部品、即ち、少なくともマイクロコ
ンピユータ77は前記ハウジング部64に収納さ
れる。好ましくは、マイクロコンピユータ77と
共に、水量不足検知回路88、電源周波数同期パ
ルス発生回路89、温度比較回路90、表示灯駆
動回路91、警報器駆動回路92もハウジング6
4に収納される。これらの回路88,89,9
0,91,92は、プリント基板72に装備さ
れ、併せてマイクロコンピユータ77も該プリン
ト基板72に装備されている。このプリント基板
72は、前記ハウジング部64に対応した凸形に
形成されており、ハウジング部64に収納した状
態で、該プリント基板72のビス孔73よりビス
74をハウジング部64の頂壁64cに突設した
ボス64dに螺着することにより取付けられる。
底部材12を筒状ケース4の底部に取付けるに
際しては、周段部61に筒状ケース4の下縁を外
嵌する。この際、容器3の底部には取付ブラケツ
ト74が垂設されており、該ブラケツト74の両
脚部74aが前記取着部65内に挿入される。該
脚部74aは翼片部74bを曲成しており、該翼
片部74bにタツピング孔74cを形成している
ので、底部材12の突縁62内に嵌入した底カバ
ー板材75の孔75aよりビス76を前記タツピ
ング孔74cに螺入することにより、容器3と筒
状ケース4と底部材12との三者が取付結合され
る。前記底カバー板材75は周縁に形成された位
置決め用の切欠75bを底部材12の突起71に
嵌合するので、前記ビス76を挿入すべき孔75
aとタツピング孔74cとが容易に位置決めされ
る。而して、この底カバー板材75よりハウジン
グ部64の下部開口が閉塞される。
このように底カバー板材75により底部材12
の下部開口を閉塞するに先立ち、第4図示の如
く、該底カバー板材75には、少なくとも上記固
体リレー93a、好ましくは該固体リレーを含む
ヒータ電力制御回路93が取付けられ、図示省略
しているが、該ヒータ電力制御回路93は上記ハ
ウジング部64内のマイクロコンピユータ77に
リード線を介して結線されている。具体的には、
第1図及び第3図に示すように、固体リレー93
aを含むヒータ電力制御回路93を支持する絶縁
基板105の一端部を底カバー板材75を貫通し
て起立する長い取付ボルト106の先端近傍にブ
ツシユ107を介して固定すると共に、他端部を
底カバー板材75を貫通する短い取付ボルト10
8により固定している。この短い取付ボルト10
8は、底カバー板材75を上方に膨隆して突出形
成した突隆部75cを貫通しており、従つて、絶
縁基板105が該突隆部75c上に支持されてい
る。
而して、上記のように、底カバー板材75を底
部材12の下部開口に装着したとき、絶縁基板1
05と共にヒータ電力制御回路93は、底部材1
2の開放収納部64e内に収納され、ハウジング
部64内のマイクロコンピユータ77、水量不足
検知回路88、電源周波数同期パルス発生回路8
9、温度比較回路90、表示灯駆動回路91、警
報器駆動回路92等から隔離される。しかも、固
体リレー93aは、開放収納部64e内で上下に
放熱スペースを確保されている。
尚、第5図示のように底部材12は、正面側と
背面側に位置して環状壁部60を切除した切欠部
100,101を形成しており、第1図示のよう
に正面側の切欠部100に化粧部材10の下端舌
片部10aを嵌着し、背面側の切欠部101に電
源接続用プラグの支持体102を嵌着する。更
に、好ましくは、背面側の切欠部101に対応す
る環状壁部60の内周部位に角筒状の保持部10
3を一体成形しており、前記支持体102の保持
片102aを嵌入保持する。
〔考案の効果〕
本考案は、以上の構成であるから次の効果を奏
する。
ヒータ5を制御するための固体リレー93a
を含むヒータ電力制御回路93と、該ヒータ電
力制御回路にヒータ制御信号を与えるためのマ
イクロコンピユータ77を備えた電気湯沸かし
器において、前記マイクロコンピユータ77を
含む電子部品と、前記固体リレー93aを含む
ヒータ電力制御回路93を、底部材12のハウ
ジング部64内に収納するに際し、該ハウジン
グ部64を上部閉塞したボツクス状として保護
しているので、万一、容器3に液漏れを生じた
場合でも、前記電子部品及びヒータ電力制御回
路が破損したり漏電する虞れはなく好適に保護
される。しかも、ハウジング部64の下部開口
は、底カバー板材75により閉塞されているの
で、前記電子部品及びヒータ電力制御回路は、
下方より塵芥が侵入して汚染されることはな
く、また、下方から受ける外力に対しても保護
される。
容器3の底部より突設したブラケツト74
を、底部材12の筒状取着部65に挿入し、該
底部材12の下面に重合した底カバー板材75
を前記ブラケツト74にネジ止めする構成であ
るから、電子部品を収納したハウジング部64
にネジ孔等を一切形成する必要がなく、該ハウ
ジング部64を容器3から完全に隔絶すること
ができ、前述した電子部品及びヒータ電力制御
回路の保護に優れたものとなる。
また、底カバー板材75をブラケツト74に
ネジ止めすることにより、底部材12をケース
4と底カバー板材75の間に挟持する構成であ
るから、底部材12自体をケース4に固着する
特別な手段を設ける必要がなく、底部材12を
堅固に安定して取付けることが可能となり、底
部材12のガタツキを生じることもなく、この
点においても電子部品を保護できる。
電気湯沸かし器に設けた固体リレー93aを
備えたヒータ電力制御回路93と、マイクロコ
ンピユータ77を含む電子部品のうち、底部材
12のハウジング部64にマイクロコンピユー
タ77を含む電子部品を取付ける一方、底カバ
ー板材75の前記ハウジング部64に対向する
部位に固体リレー93aを含むヒータ電力制御
回路93を取付ける構成であるから、それぞれ
の取付け作業が容易であるばかりか、マイクロ
コンピユータ77と固体リレー93aとを相互
に独立した状態で、それぞれ独立した取付ベー
スに取付けるため、一般的に熱を帯び易い固体
リレー93aの放熱がマイクロコンピユータ7
7に熱伝導されることを好適に防止し、マイク
ロコンピユータ77を保護できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例を示す縦断面図、第
2図は作動時のポンプ部分を示す縦断面図、第3
図は第1図の−線断面図、第4図は容器本体
と底部材とプリント基板と底カバーとを分解して
示す斜視図、第5図は第4図の−線断面図、
第6図は第4図の−線断面図、第7図は制御
回路を示すブロツク図である。 1……容器本体、2……蓋本体、3……容器、
4……ケース、5……沸騰用ヒータ、12……底
部材、60……環状壁部、64……ハウジング
部、64a……幅広収納部、64b……幅狭収納
部、64e……開放収納部、72……プリント基
部、75……底カバー板材、75c……突隆部、
77……マイクロコンピユータ、88……水量不
足検知回路、89……電源周波数同期パルス発生
回路、90……温度比較回路、91……表示灯駆
動回路、92……警報器駆動回路、93……ヒー
タ電力制御回路、93a……固体リレー、105
……絶縁基板、106,108……取付ボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 沸騰用ヒータ5を備えた容器3と、該容器の外
    周を取り囲む筒状ケース4と、該ケースの底部に
    設けた底部材12と、前記ヒータを制御するため
    の固体リレー93aを備えたヒータ電力制御回路
    93と、該ヒータ電力制御回路にヒータ制御信号
    を与えるためのマイクロコンピユータ77とを備
    え:前記容器3は、底部にブラケツト74を突設
    して成り;前記底部材12は、前記ブラケツト7
    4を挿入せしめる上下開口筒状の取着部65と、
    上部を閉塞し且つ下部を開口するハウジング部6
    4を一体に形成し、該ハウジング部64に前記マ
    イクロコンピユータ77を含む電子部品と、前記
    固体リレー93aを含むヒータ電力制御回路93
    とを収納せしめて成り;前記マイクロコンピユー
    タ77を含む電子部品を底部材12のハウジング
    部64に取付ける一方、前記固体リレー93aを
    含むヒータ電力制御回路93を底カバー板材75
    の前記ハウジング部64に対向する部位に取付
    け;前記底部材12の下面に重合される底カバー
    板材75を前記取着部65を介してブラケツト7
    4にネジ止めすることにより、前記底部材12を
    該底カバー板材75とケース4の間に挟持すると
    共に、該底カバー板材75により前記ハウジング
    部64の下部開口を閉塞して成る;ことを特徴と
    する電気湯沸かし器。
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