JPH07275124A - 調乳器 - Google Patents

調乳器

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JPH07275124A
JPH07275124A JP6958194A JP6958194A JPH07275124A JP H07275124 A JPH07275124 A JP H07275124A JP 6958194 A JP6958194 A JP 6958194A JP 6958194 A JP6958194 A JP 6958194A JP H07275124 A JPH07275124 A JP H07275124A
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milk preparation
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pot
milk
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Toshiaki Kawai
敏明 河合
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 沸とう湯沸し後、設定保温温度までへの迅速
な冷ましが可能で、しかも外気温度の影響を受けない正
確な設定保温温度への湯温低下検知と同湯温検知後の高
精度な保温制御が可能な調乳ポットサーバー方式の調乳
器を提供する。 【構成】 ケース部本体10の上部開口2a側に形成さ
れた調乳ポット載置部に遮熱板19を介してシーズヒー
タ21を備えたヒータプレート22が設けられていると
ともに該ヒータプレート22の中央部に上記調乳ポット
50の底面50aに接触して上記調乳ポット50内の湯
Wの温度を検出する温度センサ25を設け、上記ケース
部本体10の上部開口2a側調乳ポット載置部を、上記
ケース開口壁が上記ヒータプレート22上に載置された
調乳ポット50の底部外周を覆うように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、調乳器の構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば乳児に対して行う調乳は、
電気ポット等で沸とうさせた後の保温状態の湯を哺乳瓶
に入れて所定の温度まで冷まして使用するという方法が
採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電気ポット
の給湯口から哺乳瓶へ湯を入れることは非常に入れにく
い。またユーザにとって哺乳瓶中の湯の温度が所望の温
度まで冷めたかどうかを正確に判断することは非常に難
しく、手で触れて見たり、頬に当てて見たりして勘で判
断しているのが実情である。従って、時に熱すぎたり、
温すぎたりする問題があった。
【0004】本願発明は、そのような従来の問題を解決
するためになされたもので、沸とう湯沸し後に湯温を比
較的迅速に正確な設定温度まで冷まし、該正確な設定温
度での保温を行い得る調乳ポットサーバー方式の調乳器
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記従来の
問題を解決し、その目的を有効に達成するために次のよ
うな課題解決手段を備えて構成されている。
【0006】すなわち、本願発明の調乳器は、ケース本
体の上部開口側に形成された調乳ポット載置部に遮熱板
を介してヒータによって発熱するヒータプレートを設け
るとともに該ヒータプレートの中央部に上記調乳ポット
の底面に接触して上記調乳ポット内の湯の温度を検出す
る温度センサを設け、上記ケース本体の上部開口側調乳
ポット載置部を、上記ケース開口壁が上記ヒータプレー
ト上に載置された調乳ポット底部外周を覆うように構成
されている。
【0007】また、温度センサは、上記ヒータパネル面
より所定高さ突出した状態で下降可能に弾性支持され、
下降状態では上記ヒータへの通電を許容する一方、ヒー
タパネルから突出した状態ではヒータへの通電を不能と
するように構成している。
【0008】さらに、また上記のように温度センサを昇
降可能に弾性支持した場合において、当該温度センサの
昇降動作に対応して上記調乳ポットのヒータプレート上
への載置状態を検知する光センサが新に設けられる。
【0009】
【作用】本願発明の調乳器では、上述のように、ケース
本体の上部開口側に形成された調乳ポット載置部に遮熱
板を介してヒータによって発熱するヒータプレートが設
けられているとともに該ヒータプレートの中央部に上記
調乳ポットの底面に接触して上記調乳ポット内の湯の温
度を検出する温度センサが設けられており、しかも上記
ケース本体の上部開口側調乳ポット載置部は、上記ケー
ス本体の上部開口側開口壁が上記ヒータプレート上に載
置された調乳ポット底部外周を覆うように構成されてい
る。
【0010】したがって、該構成では上記調乳ポット載
置部への調乳ポットの載置に際し、ヒータプレート上に
置かれた調乳ポットがその底部外周を上記ケース本体部
上部開口側の開口壁によって覆われるので、ヒータプレ
ート上から外れたりすることなく極めて安定した状態で
載置されるようになり、載置しやすい。また、その結
果、調乳ポット底面が適切にヒータプレートと対応し、
当該ヒータプレートのヒータに通電されると、ヒータか
らの熱が周囲に逃げることなくヒータプレートを介して
同ヒータプレート上に載置されている調乳ポットに極め
て効率良く伝達されて熱効率の高い湯沸しが行われる。
【0011】そして、該湯沸しによって上昇する上記調
乳ポット内の湯の温度は、上記調乳ポット底面に接触し
ている上記ヒータプレート中央の温度センサによって外
気の影響を受けることなく正確に検出され、該検出値が
湯の沸とう状態を示す値になると、例えばマイクロコン
ピュータにより同状態が判定されて上記ヒータへの通電
が停止される。
【0012】ヒータへの通電が停止されると、上記調乳
ポットは、上記のように、その底部外周以外の全体が外
気に曝される状態にあることから、冷まし性能が高く、
当該外気中への放熱によって速やかに湯温が低下して行
く。該湯温の低下は、また上記のように上記調乳ポット
の底部側にあり、しかも周囲を上記ケース本体の上部側
開口壁によって囲まれていて外気の影響を受けることが
ない上記温度センサによって正確に検出される。ここで
外気温の影響を受けないことは極めて重要であり、例え
ば一般のコーヒポットサーバ加熱器のようにヒータ部お
よび温度センサ部が水平方向外部に開放されていると、
外気の影響で実際の湯温よりも相当に低い温度を検出し
てしまう。その結果、ユーザの所望する設定温度よりも
相当に高い湯温状態を設定温度として検出する恐れを生
じるが、上記本願発明の構成では、そのような恐れは生
じない。
【0013】そして、上記温度センサによって検出され
る当該湯温の検出値が予じめユーザによって設定された
所望の温度になると、以後は該温度に保持することを目
的として上記ヒータを同設定温度に対応した所定のデュ
ーティー比でON,OFFするか、又は別途設けた同設
定温度に対応した発熱量の保温ヒータをONにして保温
を行う。この結果、ユーザは正確に設定温度の湯を常に
得ることができるようになる。
【0014】さらに、以上の場合において、上記温度セ
ンサが上記ヒータプレート上方に所定高さ突出するよう
に設けられており、該突出状態では上記ヒータ又は保温
ヒータへの通電が断たれ、調乳ポットの載置によって下
降せしめられた時にのみ同ヒータ又は保温ヒータへの通
電が可能となるように構成されていると、実質的に調乳
器の空検知が可能となり、安全性が高くなるとともに無
駄な電力消費がなくなる。
【0015】また上記のように温度センサを昇降可能に
弾性支持した場合において、さらに当該温度センサの昇
降動作に対応して例えばON,OFF出力を発生し、そ
れによって独自に上記調乳ポットのヒータプレート上へ
の載置状態を検知する光センサが設けられていると、さ
らに調乳ポットの空検知性能が高くなり、必要に応じて
容易にアラーム等を発生させることができるようにな
る。
【0016】
【発明の効果】以上の結果、本願発明によると、沸とう
までの熱効率の高い湯沸しが容易で、しかも、沸とう完
了後の所望の設定温度への迅速かつ正確な湯冷まし、保
温が可能な調乳ポットサーバー方式の調乳器を提供する
ことができ、例えば把手および注湯口付きの調乳ポット
の採用により哺乳瓶への注入も極めて容易となる。
【0017】また、該調乳器は、例えば上記設定温度を
複数種設定可能とすることにより、コーヒー、紅茶、緑
茶等調乳以外の用途にも利用することができるようにな
り、汎用性が高くなる。
【0018】さらに、空検知機能が付加されるので、安
全性・信頼性が高くなるとともに無駄な通電がなくなり
消費電力の節約にもつながる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)図1〜図3は、本願発明の実施例1に係る調
乳器の全体および要部の構成を示している。
【0020】先ず図1は、同調乳器の全体的な構成を示
し、図中符号1は当該調乳器のケース部本体10の下部
筺体部を構成する合成樹脂製の円筒状下ケース、また2
は同じく当該調乳器のケース部本体10の上部筺体部を
構成する合成樹脂製の円筒状上ケースであり、これら下
ケース1および上ケース2は上下周縁部同士を相互に嵌
合一体化されて当該調乳器の図示のように腰の低いテー
ブル状のケース部本体10を構成している。
【0021】上記下ケース1は、その内側中央部に上方
側に断面台形状に突出した所定直径幅の円形のヒータ支
持板3を一体成型して構成されているとともに該ヒータ
支持板3下方の凹部開口端4部分には円形の底板5が嵌
合固定されて内部が閉塞されている。
【0022】また、上記下ケース1の周壁部前面部側に
は例えば図2に示すように、左右方向に長方形状に延び
たフレームパネル嵌合口6が形成されており、該フレー
ムパネル嵌合口6には、先ず長方形状のフレームパネル
26が嵌合されている。そして、該フレームパネル26
には、左右方向に長円形状に延びた操作パネル嵌合口2
7が形成され、該操作パネル嵌合口27に対して、その
背後側ヒータ支持板3下部空間9に設けられている図3
に示す電気回路収納ボックス7の前面側開口部7aに内
側から外側方向に前面側を突出させて係合固定された操
作パネル8の操作パネル面8aが略面一状態となるよう
に嵌合固定されている。この操作パネル8の上記操作パ
ネル面8aには、図2に示すように向って左側に保温温
度選択ボタン(保温温度選択設定用押圧スイッチ操作部)
61、再沸騰ボタン(再沸とう状態選択用押圧スイッチ
操作部)62、保温温度表示素子11(60℃表示用),1
2(90℃表示用)、通電表示素子(電源ON表示用)13
が各々設けられている。上記保温温度選択ボタン61
は、例えば通電(電源プラグのAC・ON)後に第1の設
定温度60℃の保温状態が設定され、1回押すと、第2
設定温度90℃の保温状態が各々設定され、それに対応
して上記保温温度表示素子11,12が順次点灯するよ
うになっている。
【0023】また、上記電気回路収納ボックス7内に
は、マイクロコンピュータ基板16が水平方向に延びて
設けられており、該マイクロコンピュータ基板16上に
は例えば上記保温温度選択ボタン61に対応した保温温
度選択設定用押圧スイッチ11A、上記再沸とうボタン
62に対応した再沸とう状態選択用押圧スイッチ(図示
省略)とともに湯沸し及び保温制御を行うためのマイク
ロコンピュータ(マイクロプロセッサIC)29を中心と
する調乳器制御回路の各構成部品が設けられ、それらの
各々がプリントパターンによって結線されて同調乳器制
御回路を構成している(該調乳器制御回路の作用につい
ては後述する)。該マイクロコンピュータ基板16は、
図1および図3に示すように、その後端側中央部が所定
幅上記ヒータプレート22およびヒータ支持板3の半径
方向中央部下部まで十分に延設されており、該延設部1
6a上のボックス壁7b部分には常時上方に自己復帰する
ように付勢されているスイッチ作動レバー46aを備え
たリミットスイッチ46が設けられている。該リミット
スイッチ46は、セットセンサとして機能するもので、
上記ヒータプレート22上における後述する調乳ポット
50の有無に応じた後に述べる温度センサ25の下降又
は上昇動作に応じてON,OFFされ、上記ヒータプレ
ート22上における調乳ポット50の有無に応じて例え
ば後述するシーズヒータ21への通電状態を制御する。
【0024】一方、上記上ケース2の上部側開口部2a
は、その開口縁部全周を一旦内側下方に逆U字状に折り
曲げた後、その先端を再び上方にU字状に短かく折り曲
げた断面状態に成型することにより、所定深さの断面J
字状の遮熱板係合部18を形成している。そして、該遮
熱板係合部18に対して遮熱板19の上端側断面逆U字
状の係合縁部19aが係合されている。遮熱板19は、
全体として所定の深さの皿状構造に形成され、その底部
側フラット面部19bの外周寄り部分は所定幅ドーナツ
状に下方に突出成型され、該ドーナツ状の突出部20裏
面を上記下ケース1側の上記ヒータ支持板3の上面に載
置当接して安定した状態に支持されている。そして、該
遮熱板19の上記底部側フラット面部19b上にはシー
ズヒータ21を所定位置から円周方向に鋳込んで形成さ
れた例えばアルミニウム製の伝熱性能の高いヒータプレ
ート22が設けられている。該ヒータプレート22は、
その下部側に設けた連結用ボス部(支持ステム部)22a,
22a・・を、ビスネジ23,23・・・により後述する
温度センサの上部キャップ40とともに遮熱板19に連
結することによって当該遮熱板19上に載置状態で固定
されている。
【0025】このようにして、上記上ケース2の上部側
開口部2a部分には、後述するように調乳ポット50の
底部外周を当該開口部2aの側壁(開口壁)で覆う調乳ポ
ット載置部が形成されている。
【0026】また上記ヒータ支持板3、遮熱板19、ヒ
ータプレート22の各々には、その半径方向中心部に後
述する温度センサ25を嵌装設置するための第1、第
2、第3の各センサ嵌合穴31,32,33が形成されて
おり、これら第1〜第3のセンサ嵌合穴31〜33を利
用して次に述べるように湯温検出用の温度センサ25が
上下方向に昇降可能に嵌装設置されている。
【0027】すなわち、先ず該温度センサ25は、サー
ミスタ34を内蔵し、上端側センシング面35a裏面に
当該サーミスタ34を固着した熱伝導性の高い金属材料
よりなる断面逆U字形のセンサ筒(センサホルダー)35
と、該センサ筒35の下部外周に形成されたフランジ片
35aに係合し、該フランジ片35aを介して上記センサ
筒35を下方から昇降可能に支持した断面略Y字形の中
間支持部材37と、該中間支持部材37の上端側外周縁
部37a下面をコイルスプリング43を介して昇降可能
かつ常時上方に付勢した状態で支持した有底筒状の下部
キャップ38と、該下部キャップ38と対向する状態で
上部側に設けられた断面ハット形の上部キャップ40と
からなり、上記中間支持部材37の下端部は小径状態で
下方側に所定長さ延設され、上記下部キャップ38の底
部側嵌合孔を遊嵌貫通して下方に所定長さ突出し、該突
出した小径の筒状部37b内に上記センサ筒35内から
導出された上記サーミスタ34の2本のリード線39a,
39bを更に下方側マイクロコンピュータ基板16a方向
に導出保持している。また上記上部キャップ40の下縁
部40aは相当に大径に形成され、該下縁部40aの内周
部下面に対して上記下部キャップ38の小径の上縁部3
8aが接合されて溶着一体化されている。そして、同上
部キャップ40の上記大径の下縁部40aが上記遮熱板
19に形成された第2のセンサ嵌合穴32の周縁部32
aの下面側外周部において当該遮熱板19とともに上記
ヒータプレート22の連結用ボス部22a,22a・・・
にビス23,23・・・で螺合締結されて固定一体化さ
れている。
【0028】この場合において、上記ヒータプレート2
2側の連結用ボス部22a,22a・・・は、その外周側
の遮熱板位置決めピン110よりも短く形成されてい
て、組付後のヒータプレート22のガタツキを生じさせ
ないようになっている。なお、符号111は、上記位置
決めピン110に対応した遮熱板19の位置決め穴であ
る。
【0029】そして、該構成において、上記中間支持部
材37により上記のごとく昇降可能に保持されたセンサ
筒35は、上記上部キャップ40上面のセンサ嵌合穴4
0bを遊嵌貫通して上方に突出し、上記ヒータプレート
22の第3のセンサ嵌合穴33に遊嵌され、ヒータプレ
ート22上に調乳ポット50が置かれていない空状態で
は上記コイルスプリング43の上方への付勢力によって
その上端側センシング面35bを常時上記ヒータプレー
ト22の上面より所定高さ(例えば5mm程度)突出させた
状態(図示仮想線)となるように下降可能に弾性支持され
ている。
【0030】一方、該センサ筒35の上端側センシング
面35bを所定高さ突出させた状態において、上記ヒー
タプレート22上に調乳ポット50が載置されると、そ
の重力によって上記センサ筒35は下方に押され、図示
実線の状態に示すように所定ストローク量下降し、上記
コイルスプリング43の上方への付勢力により上端側セ
ンシング面35aを当該調乳ポット50の底面50aに当
接密着させた正確な湯温検知が可能な状態に保持され
る。
【0031】一方、上記のようにして温度センサ25の
センサ筒35が下降すると、上記センサ筒35を保持し
たセンサホルダーとしての上記中間支持部材37も一緒
に下降して、その下部側小径の筒状部37b下端が上述
のようにマイクロコンピュータ基板16の後端側延設部
16a上に設けられている上記リミットスイッチ46の
作動レバー46aを押して同リミットスイッチ46をO
Nにする。この結果、上記マイクロコンピュータ29
は、該リミットスイッチ46のON信号を入力し、該O
N信号を基に上記シーズヒータ21への通電が可能な状
態となるように上記調乳器制御回路の電源回路を制御す
る。他方、上記調乳ポット50が取り去られて上記セン
サ筒35上端側センシング面35bがヒータプレート2
2上面上に所定高さ突出し、上記中間支持部材37も上
昇して作動レバー46aが上方に自己復帰した上記リミ
ットスイッチ46がOFFの状態では、マイクロコンピ
ュータ29は該OFF信号を基に上記シーズヒータ21
への通電が不能な状態となるように上記調乳器制御回路
の電源回路を制御する。
【0032】従って、本実施例では、上記温度センサ2
5が上記調乳ポット50内の湯の温度を検出する湯温検
出作用とともに調乳ポット50の空検知作用を果たし、
空検知時には上記シーズヒータ21への通電がカットさ
れるようになるから、安全であるとともに無駄な電力消
費が解消される。
【0033】一方、調乳ポット50は、透明な耐熱性の
ガラス材よりなっていて図示のように上下方向中央部の
径が大径で上下両端側の径が小径の瓶形形状をなし、そ
の底面部50aは上記ヒータプレート22上面の緩い凸
状のアール面に対応する緩い凹状のアール面に形成され
ているとともに上端部は前部側に嘴状の注湯口51を形
成した筒状の開口部50bに形成されている。そして、
該開口部50bの基部を利用して把手60が嵌合固定さ
れているとともに同開口部50bの上部には同じく透明
な耐熱性ガラス材よりなる蓋70が着脱可能に嵌合され
るようになっている。この蓋70には、上記調乳ポット
50側開口部50bの口縁部内側に係合する係合縁部7
1が下方に突出して形成されており、その前側部分の一
部71aは、さらに下方に突出して上記注湯口51に対
して均密に嵌合するようになっていて、同注湯口51部
分を閉じるようになっている。
【0034】したがって、以上の構成の調乳器では、上
記調乳器50内に水Wを所定量注入し、電源プラグがA
C電源コンセントに挿入されている状態において上記ヒ
ータプレート22上に図1のように載置すると、該載置
時において、上記温度センサ25のセンサ筒35および
中間支持部材37が下降して上記リミットスイッチ46
がONになり、上述のマイクロコンピュータ29を中心
とする調乳器制御回路が作動してシーズヒータ21への
通電が開始される。そして、同シーズヒータ21により
ヒータプレート22を介して上記調乳ポット50底面部
50a全体に均一な加熱が行われ、熱効率の良い湯沸し
が行われる。
【0035】ところで、上記構成では上記調乳ポット載
置部への調乳ポット50の載置に際し、ヒータプレート
22上に置かれた調乳ポット50がその底部外周を上記
ケース部本体10の上部開口2a側の開口壁によって覆
われるので、ヒータプレート22上から外れたりするこ
となく極めて安定した状態で載置されるようになり、載
置しやすい。また、その結果、調乳ポット50底面が適
切にヒータプレート22と対応するので加熱効率が良く
なる。
【0036】そして、該湯沸し状態における上記調乳ポ
ット50内の湯温の上昇は、上記温度センサ25のサー
ミスタ34によって正確に検出され、所定の周期で上記
マイクロコンピュータ29に入力されて読み込まれる。
そして、同読み込み温度が沸とう状態を示す温度になる
と、上記マイクロコンピュータ29は該状態を判定して
上記シーズヒータ21への通電を停止して冷まし制御に
入る。該冷まし制御状態では、シーズヒータ21がOF
Fのまま上記サーミスタ34の検出信号のみを入力して
調乳ポット50内の湯温の低下を監視する。
【0037】本実施例の調乳器の場合、上述のようにケ
ース部本体10が一重壁構造であり、しかも上記ヒータ
プレート22の外周を囲む上ケース2上部側開口部2a
の側壁は、腰(高さ)が低く上記調乳ポット50の底部外
周部部分のみしか囲繞するようになっていないから、同
調乳ポット50の外気への放熱による冷却度合が高く、
迅速に湯温が低下する。そして、該湯温の低下は、また
上記のように上記調乳ポット50の底部側にあり、しか
も周囲を上記ケース部本体10の上部側開口2aの側壁
によって囲まれていて外気の影響を受けることがない上
記温度センサ25のサーミスタ34によって正確に検出
される。ここで外気温の影響を受けないことは極めて重
要であり、例えば一般のコーヒポットサーバ加熱器のよ
うにヒータ部および温度センサ部が水平方向外部に開放
されていると、外気の影響で実際の湯温よりも相当に低
い温度を検出してしまう。その結果、ユーザの所望する
設定温度よりも相当に高い湯温状態を設定温度として検
出する恐れを生じるが、上記構成では、そのような恐れ
は生じない。
【0038】そして、そのようにして冷まし制御が継続
された結果、上記サーミスタ34によって検出される湯
温が、上記保温温度選択ボタン11によって選択設定さ
れた湯温(第1の設定温度60℃又は第2の設定温度9
0℃)になると、同時点で上記マイクロコンピュータ2
9は上記シーズヒータ21を該保温温度に維持するに適
したデューティー比でON,OFFし、当該設定温度で
の保温制御を実行する。
【0039】この結果、ユーザーは自分の設定した上記
保温温度での湯を常時自由に得ることができ、把手60
を有する調乳ポット50の嘴状の注湯口51を利用して
楽に哺乳瓶に注湯することができるようになる。
【0040】以上の結果、上記の構成の調乳器による
と、沸とうまでの熱効率の高い熱効率の高い湯沸しが容
易で、しかも、沸とう完了後の所望の設定温度への迅速
かつ正確な湯冷まし、保温が可能な調乳ポットサーバー
方式の調乳器を提供することができる。
【0041】また、該調乳器は、例えば上記設定温度を
複数種設定可能とすることにより、コーヒー、紅茶、緑
茶等調乳以外の用途にも利用することができるようにな
り、汎用性が高くなる。
【0042】なお、上記の構成では、保温制御に際し
て、上記シーズヒータ21のON,OFFデューティー
を変えるようにしたが、これは例えば別途設定温度に対
応した保温ヒータを設け、該保温ヒータを通電制御する
ようにしても良い。
【0043】(実施例2)次に、図4は、本願発明の実施
例2に係る調乳器の構成を示している。
【0044】本実施例の調乳器では、上記実施例1の調
乳器の構成における温度センサ25の調乳ポット空検知
構造を若干変更するとともにマイクロコンピュータ基板
16上への防水対策を施こしたもので、調乳ポット50
の空検知を行うリミットスイッチ46をレバー作動式の
ものではなく上下方向にON,OFFストロークするロ
ッド式のものに変更して温度センサ中間支持部材37の
筒状部37bの下端でON,OFF作動させるようにする
とともにマイクロコンピュータ基板16を基板カバー8
0によってカバーするようにし、しかも該基板カバー8
0の筒状部37bの嵌挿部にシール用のパッキン81を
介してシールするシールケース84を設けたことを特徴
とするものである。
【0045】すなわち、該構成では、上記実施例1の構
成における中間支持部材37の下部側小径の筒状部37
bの下端側部からリード線39a,39bを引き出すととも
に、その下方側にマイクロコンピュータ基板16を配置
する。そして、同中間支持部材37の筒状部37b下方
のマイクロコンピュータ基板16上に図示のようにリミ
ットスイッチ46のON,OFFロッド46bを上方側に
対向させて設置する。
【0046】一方、上記マイクロコンピュータ基板16
の上部には基板カバー80を冠合させるとともに上記筒
状部37bは該基板カバー80を上下摺動可能に貫通し
て上記のようにリミットスイッチ46のON,OFFロ
ッド46bと対向させる。そして、該基板カバー80の
筒状部貫挿孔82上にはスリーブ状のシールケース84
を形成する。他方、それに対応する筒状部37b外周に
は外周にリップ部85aを有するフランジ状のパッキン
85を嵌合固定し、該パッキン85を介して上記シール
ケース84内壁との間でシール状態を実現する。
【0047】このようにすると、上記実施例1の場合と
同様に、ヒータプレート22上に調乳ポット50が載置
されない状態では上記センサ筒35、中間支持部材37
が上昇した状態にあり、上記中間支持部材37の筒状部
37bの下端は上記リミットスイッチ46のON,OFF
ロッド46bよりも上方に位置することになるから、リ
ミットスイッチ46はOFF出力を発生する。そして、
上記マイクロコンピュータ29は該OFF出力を基に調
乳ポット50が存在しないと判定して、上記シーズヒー
タ21への通電をカットするように電源回路を制御す
る。
【0048】他方、上記ヒータプレート22上に調乳ポ
ット50が載置されると、上記センサ筒35、中間支持
部材37が下降して上記筒状部37b下端がリミットス
イッチ46のON,OFFロッド46bを下方に押圧す
る。その結果、上記リミットスイッチ46がONにな
る。従って、マイクロコンピュータ29は、該リミット
スイッチ46のON出力を基にヒータプレート22上に
調乳ポット50が載置されたと判定して、上記シーズヒ
ータ21への通電が可能となるように電源回路を制御す
る。
【0049】この結果、該構成によっても上記実施例1
の場合と全く同様に調乳ポット50の有無に応じたシー
ズヒータ21への電力供給制御が可能となり、安全性と
省エネ効果を得ることができる。
【0050】しかも、該構成の場合、上記のようにマイ
クロコンピュータ基板16が基板カバー80によってカ
バーされているとともに該基板カバー80の筒状部37
b貫挿孔82がシールケース84とパッキン85で昇降
自在にシールされているので、上記温度センサ25部に
水が侵入したような場合にもマイクロコンピュータ基板
16上には侵入しない。
【0051】その他の構成とそれに対応した作用効果
は、本実施例においても上記実施例1のものと全く同様
である。
【0052】(実施例3)次に、図5は、本願発明の実施
例3に係る調乳器の構成を示している。
【0053】本実施例の調乳器では、上記実施例1の調
乳器の構成における温度センサ25の調乳ポット空検知
構造を変更したもので、調乳ポット50の空検知をリミ
ットスイッチ46ではなく発光素子62と受光素子63
とを対向させた光センサ方式のフォトカプラ構造によっ
て光学的に検出するようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0054】すなわち、該構成では、上記実施例1の構
成における中間支持部材37の下部側小径の筒状部37
bの途中からリード線39a,39bを引き出すとともに、
それよりも下部側に所定幅の扁平部Aを形成する。そし
て、同中間支持部材37下方のマイクロコンピュータ基
板16延設部16a上の当該扁平部A下降位置の両側に
図示のように発光素子62と受光素子63とを対向させ
て設置する。
【0055】このようにすると、上記実施例1の場合と
同様に、ヒータプレート22上に調乳ポット50が載置
されない状態では上記センサ筒35、中間支持部材37
が上昇した状態にあり、上記中間支持部材37の筒状部
37b下端の扁平部Aは上記発光素子62と受光素子6
3間の光軸線上よりも上方に位置することになるから、
発光素子62からの光が受光素子63に入力され、受光
素子63は所定レベルの電圧出力(ON出力)を発生す
る。そして、上記マイクロコンピュータ29は該電圧出
力を基に調乳ポット50が存在しないと判定して、上記
シーズヒータ21への通電をカットするように電源回路
を制御する。この時、必要に応じて何等かのアラーム音
を発生させるようにしても良い。
【0056】他方、上記ヒータプレート22上に調乳ポ
ット50が載置されると、上記センサ筒35、中間支持
部材37が下降して上記扁平部Aが発光素子62からの
光を遮蔽する。その結果、上記受光素子63からの電圧
出力がOFFになる。従って、マイクロコンピュータ2
9は、該電圧出力のOFFを基にヒータプレート22上
に調乳ポット50が載置されたと判定して、上記シーズ
ヒータ21への通電が可能となるように電源回路を制御
する。
【0057】この結果、該構成によっても上記実施例1
の場合と全く同様に調乳ポット50の有無に応じたシー
ズヒータ21への電力供給制御が可能となり、安全性と
省エネ効果を得ることができる。
【0058】その他の構成とそれに対応した作用効果
は、本実施例においても上記実施例1のものと全く同様
である。
【0059】(実施例4)次に、図6は、本願発明の実施
例4に係る調乳器の構成を示している。
【0060】本実施例の調乳器では、上記実施例1の調
乳器の構成における温度センサ25の調乳ポット空検知
構造を変更したもので、調乳ポット50の空検知をリミ
ットスイッチ46ではなくマグネット87とリードスイ
ッチ88とを上下に対向させたマグネット(磁気)カプラ
構造によって検出するようにしたことを特徴とするもの
である。
【0061】すなわち、該構成では、上記実施例1の構
成における中間支持部材と同様の中間支持部材37の下
部側小径の筒状部37bの途中からリード線39a,39b
を引き出すとともに、その下端部下面側にマグネット8
7を一体に設ける。そして、同中間支持部材37下方の
マイクロコンピュータ基板16の延設部16a上に当該
マグネット87が中間支持部材37が図示上昇位置から
距離sだけ下降接近した時に作用する磁力でONするリ
ードスイッチ88を対向させて設置する。
【0062】このようにすると、上記実施例1の場合と
同様に、ヒータプレート22上に調乳ポット50が載置
されない状態では上記センサ筒35、中間支持部材37
が上昇した状態にあり、上記中間支持部材37の筒状部
37b下端のマグネット87は上記リードスイッチ88
をONさせ得る位置Pよりも距離sだけ上方に位置する
ことになるから、リードスイッチ88はOFFでありO
FF出力を発生する。そして、上記マイクロコンピュー
タ29は該OFF出力を基に調乳ポット50が存在しな
いと判定して、上記シーズヒータ21への通電をカット
するように電源回路を制御する。
【0063】他方、上記ヒータプレート22上に調乳ポ
ット50が載置されると、上記センサ筒35、中間支持
部材37が距離sだけ下降して上記マグネット87がP
点に達する。その結果、上記リードスイッチ88がON
になる。従って、マイクロコンピュータ29は、該リー
ドスイッチ88のON出力を基にヒータプレート22上
に調乳ポット50が載置されたと判定して、上記シーズ
ヒータ21への通電が可能となるように電源回路を制御
する。
【0064】この結果、該構成によっても上記実施例1
の場合と全く同様に調乳ポット50の有無に応じたシー
ズヒータ21への電力供給制御が可能となり、安全性と
省エネ効果を得ることができる。
【0065】その他の構成とそれに対応した作用効果
は、本実施例においても上記実施例1のものと全く同様
である。
【0066】もちろん、該構成においても、さらに上記
実施例2と同様のシール構造を組合せることが可能であ
る。
【0067】(実施例5)さらに、図7は、本願発明の実
施例5に係る調乳器の温度センサ部の構成を示してい
る。
【0068】上記実施例1〜実施例4の調乳器における
温度センサ25の調乳ポット空検知構造では、その何れ
にあっても例えばリミットスイッチ46やフォトカプラ
部(発光素子62,受光素子63)、マグネットカプラ部
(マグネット87、磁気リードスイッチ82)などサーミ
スタ34とは別の検知機能をもった検知部、検知手段が
必要となる。そのため、どうしても部品点数、部品コス
トおよび配線コストの点でデメリットが生じる。又、配
置スペース上の制約も大きく、スペースファクターに劣
る問題がある。
【0069】そこで、本実施例では、そのような別の検
知機能を不要とし、サーミスタ34の温度検知機能のみ
を活用して湯温検知は素より調乳ポット50の空検知を
も行えるようにしたことを特徴としている。
【0070】すなわち、本実施例では、図示のように上
述したセンサ筒35を上方から下方に順次段階的に直径
が拡大される小径部35e、大径部35dよりなる断面山
形構造の多径筒体によって形成し、その下方側開口縁部
35cを水平方向外側にフランジ状に所定幅広く形成し
ている。
【0071】そして、その大径部35d内側を上述の中
間支持部材37と同様にコイルスプリング56で上方側
に付勢支持された中間支持部材57で支持することによ
って昇降可能に支持されている。そして、本実施例の場
合、上記コイルスプリング56は、上記遮熱板19上に
係合部58を設けて支持されている。
【0072】したがって、該構成では、上述の2つの実
施例の場合と同様に、ヒータプレート22上に調乳ポッ
ト50が載置されていない状態では、コイルスプリング
56の付勢力により上記センサ筒35の上部側小径部3
5eの上端側センシング面35bがヒータプレート22の
上面より所定高さ突出した状態となり、上記下方側開口
縁部35cは上記ヒータプレート22の下面22bにスト
ッパ片として接触した状態となっている。
【0073】したがって、この状態で、もし電源プラグ
がAC電源コンセントに挿入されたとすると、ヒータプ
レート22からの熱そのものが上記センサ筒35を介し
て極めて迅速かつ良好にサーミスタ34に伝達され、サ
ーミスタ34は該調乳ポット50側の湯温に比べて遥か
に高い温度を的確かつ迅速に検出してマイクロコンピュ
ータ29に入力する。
【0074】そして、マイクロコンピュータ29は該入
力された温度値を基に空通電であると判定してアラーム
を発生させ、さらには電源回路の開閉スイッチを開放し
てシーズヒータ21側への電源供給をカットする。
【0075】他方、上記ヒータプレート22上に調乳ポ
ット50が載置されると、上記センサ筒35は下降する
ので、上記下方側開口縁部35cとヒータプレート22
下面22bとが離れて、上部側小径部35e上端のセンシ
ング面35bはヒータプレート22からの熱伝導を受け
なくなる。従って、上記の場合に比べて検出される温度
値は低く、同温度値からマイクロコンピュータ29は調
乳ポット50が載置されていることを正確に判定し、上
記電源回路の開閉スイッチを通電可能に閉成して調乳ポ
ット50底面50aの温度を正確に検知する。
【0076】このように、該実施例の構成でも、略上記
実施例1〜4同様の正確な調乳ポット50の空検知を行
うことができるようになる。
【0077】本実施例においても、その他の構成、作用
効果は、上記実施例1のものと同様である。
【0078】(実施例6)さらに、図8は本願発明の実施
例6に係る調乳器の構成を示している。
【0079】上記のように図7に示す実施例5の構成に
よると、サーミスタ24のみによって調乳ポットの空検
知も可能となり、センサユニットの構造がシンプルかつ
低コストなものとなり、レイアウトも楽になる。
【0080】しかし、該構成ではセンサ筒35自体をガ
イド部材でもある中間支持部材57を介して支持してい
るので、いまだ部品点数が多い。
【0081】そこで、本実施例では、そのような中間支
持部材57を不要とし、センサ筒35の大径部35dと
遮熱板19とを活用して昇降動作を行えるようにしたこ
とを特徴としている。
【0082】すなわち、本実施例では、図示のように略
実施例5のものと同様に上述したセンサ筒35を上方か
ら下方に順次段階的に直径が拡大される小径部35e
と、大径部35dとよりなる断面山形構造の多径筒体に
よって形成し、その下方側開口縁部35cを水平方向外
側にフランジ状に所定幅広く形成しているが、上記実施
例5と異なり大径部35dを特に下方に長く形成してい
る。
【0083】一方本実施例の場合、上記コイルスプリン
グ56の下端側を支持する遮熱板19は、当該大径部3
5dの下方側開口縁部35cを遊嵌し得る下方に深い筒体
部19aに形成され、該筒体部19aの底部中央に上記コ
イルスプリング56の下端側係合部(凸部)58を設けて
構成されている。
【0084】そして、上記センサ筒35の大径部35d
の下方側開口縁部35cを当該筒体部19aの内側に昇降
可能に嵌合し、上述の中間支持部材37と同様な格好で
コイルスプリング56により上方側に付勢支持した状態
で支持することによって昇降可能に支持されている。
【0085】したがって、該構成では、上述の各実施例
の場合と同様に、ヒータプレート22上に調乳ポット5
0が載置されていない状態では、コイルスプリング56
の付勢力により上記センサ筒35の上部側小径部35e
の上端側センシング面35bがヒータプレート22の上
面より所定高さ突出した状態となり、他方上記大径部3
5dの肩部89は上記ヒータプレート22開口部の鉤状
の係合面90にストッパ面として接触した状態となって
いる。
【0086】したがって、この状態で、もし電源プラグ
がAC電源コンセントに挿入されたとすると、ヒータプ
レート22からの熱そのものが上記センサ筒35を介し
て極めて迅速かつ良好にサーミスタ34に伝達され、サ
ーミスタ34は該調乳ポット50側の湯温に比べて遥か
に高い温度を的確かつ迅速に検出してマイクロコンピュ
ータ29に入力する。
【0087】そして、マイクロコンピュータ29は該入
力された温度値を基に空通電であると判定してアラーム
を発生させ、さらには電源回路の開閉スイッチを開放し
てシーズヒータ21側への電源供給をカットする。
【0088】他方、上記ヒータプレート22上に調乳ポ
ット50が載置されると、上記センサ筒35は下降する
ので、上記大径部35dの肩部89とヒータプレート2
2係合面90とが離れて、上部側小径部35e上端のセ
ンシング面35bはヒータプレート22からの熱伝導を
受けなくなる。従って、上記の場合に比べて検出される
温度値は低く、同温度値からマイクロコンピュータ29
は調乳ポット50が載置されていることを正確に判定
し、上記電源回路の開閉スイッチを通電可能に閉成して
調乳ポット50の底面50aの温度を正確に検知する。
【0089】このように、該実施例の構成でも、略上記
実施例1,2同様の正確な調乳ポット50の空検知を行
うことができるようになる。
【0090】本実施例においても、その他の構成、作用
効果は、上記実施例1のものと同様である。
【0091】(実施例7)さらに、図9は、本願発明の実
施例7に係る調乳器の構成を示している。
【0092】以上に述べた各実施例では、その何れにあ
っても温度センサユニット部において調乳ポットの空検
知を行うように構成した。
【0093】しかし、該空検知機能を独立した単独部品
で構成するということを前提とすると、必ずしも上述の
ように本来設置スペースに制約の多い温度センサユニッ
ト部に設置しなければならない理由はなく、他の余裕の
あるスペースを利用して設置することもできる。
【0094】本実施例は、このような観点から構成され
たもので、図示のように本来空間部となっているケース
部本体10の上ケース2の肩部内に位置して温度センサ
とは別に空検知機構を設置するようにしたことを特徴と
するものである。
【0095】すなわち、先ず符号46はリードスイッ
チ、46bはON,OFF作動ロッドであり、該リミット
スイッチ46は上記ケース部本体10の上ケース2肩部
2b内側に設けられたセンサ基板91上に位置してON,
OFF作動ロッド46bを上方に向けて設けられてい
る。また符号94は、調乳ポット50の載置状態に応じ
て昇降作動する昇降作動レバーである。該昇降作動レバ
ー94は上昇状態において肩部上面の一部を形成する本
体部94dと、該本体部94dの中央部裏面側に延設され
た支持軸94bと、上記本体部94dの先端側下方に突設
され、上記リミットスイッチ46のON,OFF作動ロ
ッド46bに対向する押圧部94aと、上記本体部94d
の後端側に設けられた調乳ポット当接部94cとから構
成され、上記支持軸94bに嵌装されたコイルスプリン
グ92を介して昇降レバー支持部材97の支持部96上
に常時上方に上昇し得るように付勢された状態で支持さ
れている。
【0096】また、符号93は、上ケース2の肩部2b
に形成された上記昇降レバー94の係合溝であり、調乳
ポット非載置状態では、上記昇降レバー94は該係合溝
93に下方側から係合され、上記コイルスプリング92
の付勢力により上昇して肩部2bの一部を形成する連続
状態で係止固定される。そして、該状態では、上記押圧
部94aの下端が上記リミットスイッチ46のON,OF
F作動ロッド46bから上方に離れた状態となり、リミ
ットスイッチ46はOFF出力を発生して調乳ポット5
0が載置されていないことを示す。
【0097】一方、図示のようにヒータプレート22上
に調乳ポット50が載置されると、それにより上記昇降
レバー94の調乳ポット当接部94cが下方に押されて
昇降レバー94が矢印のように下降する。その結果、同
昇降レバー94の上記押圧部94a下端が上記ON,OF
F作動ロッド46bを押圧してリミットスイッチ46が
ONになり、ON出力を発生する。これにより、調乳ポ
ット50の載置状態が判定されて上記ヒータ21への通
電が可能となる。
【0098】該構成によれば、温度センサユニットのス
ペースファクターを悪化させることなく、自由な空検知
機構の設置を可能とすることができる。
【0099】(実施例8)さらに、図10および図11
は、本願発明の実施例8に係る調乳器の構成を示してい
る。
【0100】ところで、上記実施例1の構成では、図1
〜図3に示すように、下ケース1の周壁部前面部側には
左右方向に長方形状に延びたフレームパネル嵌合口6が
形成されており、該フレームパネル嵌合口6に、長方形
状のフレームパネル26が嵌合されている。そして、該
フレームパネル26には、左右方向に長円形状に延びた
操作パネル嵌合口27が形成され、該操作パネル嵌合口
27に対して、その背後側ヒータ支持板3下部空間9に
設けられている電気回路収納ボックス7の前面側開口部
7aに内側から外側方向に前面側を突出させて係合固定
された操作パネル8の操作パネル面8aが略面一状態と
なるように嵌合固定されて操作パネル部が形成されるよ
うにした。
【0101】しかし、該構成では構造が複雑で部品点数
も多くなる。
【0102】そこで、本実施例では例えば図10および
図11に示すように、ケース部本体10を下ケース1と
上ケース2より形成するとともに、下ケース1を周壁1
00と底板5とから形成するようにし、上ケース2の内
側に制御基板カバー101を一体成型する一方、周壁1
00の操作パネル設置部100aを切欠く(図11参
照)。他方、上記底板5の対応する前面側部分に操作パ
ネル基板102を起立状態で鉤状に一体成型する。そし
て、該操作パネル基板102にスリット状の切り抜き1
03を形成することによって、図示のような上下に長く
前後方向に弾性変形可能なスイッチ等押圧作動片104
を形成する。
【0103】上記操作パネル基板102は、組付状態で
は、上記切欠かれた周壁100の操作パネル設置部10
0aに図10のように嵌合され、その背後には対応する
ON/OFFスイッチ105を備えたマイクロコンピュ
ータ基板16が上記上ケース2の基板カバー101を介
して取付けられる。そして、上記操作パネル基板102
の前面側には、最終的にスイッチシート106が貼られ
る。
【0104】このような構成にすると、構造が簡単とな
って部品点数が減少し、組付けも容易となる。また例え
ば上ケース2および周壁100を低価格のポリエチレン
テレフタレート(PET)などの合成樹脂で成型するよう
にしたとしても、少なくとも上記底板5を剛性が高く、
かつ耐久性のあるポリプロピレン(PP)等の合成樹脂で
成型しさえすれば十分な耐久性を確保し得るようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例1に係る調乳器の全
体構成を示す縦断面図である。
【図2】図2は、同調乳器の正面図である。
【図3】図3は、同調乳器の電気回路収納ボックスの拡
大平面図である。
【図4】図4は、本願発明の実施例2に係る調乳器の調
乳ポット設置部の構成を示す縦断面図である。
【図5】図5は、本願発明の実施例3に係る調乳器の温
度センサ設置部の構成を示す断面図である。
【図6】図6は、本願発明の実施例4に係る調乳器の温
度センサ設置部の構成を示す拡大断面図である。
【図7】図7は、本願発明の実施例5に係る調乳器の温
度センサ設置部の構成を示す縦断面図である。
【図8】図8は、本願発明の実施例6に係る調乳器の温
度センサ設置部の構成を示す縦断面図である。
【図9】図9は、本願発明の実施例7に係る調乳器の調
乳ポット空検知機構設置部の構成を示す拡大断面図であ
る。
【図10】図10は、本願発明の実施例8に係る調乳器
の操作パネル部の構成を示す縦断面図である。
【図11】図11は、同調乳器のケース部本体の構成を
示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1は下ケース、2は上ケース、2aは上部側開口、3は
ヒータ支持板、5は底板、6はフレームパネル嵌合口、
8は操作パネル、9は下部空間、10はケース部本体、
11,12は保温温度表示素子、13は通電表示素子、
16はマイクロコンピュータ基板、18は遮熱板係合
部、19は遮熱板、21はシーズヒータ、22はヒータ
プレート、25は温度センサ、50は調乳ポット、50
aは調乳ポット底面、61は保温温度選択ボタン、62
は再沸とうボタンである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体の上部開口側に形成された調
    乳ポット載置部に遮熱板を介してヒータによって発熱す
    るヒータプレートを設けるとともに該ヒータプレートの
    中央部に上記調乳ポットの底面に接触して上記調乳ポッ
    ト内の湯の温度を検出する温度センサを設け、上記ケー
    ス本体の上部開口側調乳ポット載置部を、上記ケース開
    口壁が上記ヒータプレート上に載置された調乳ポット底
    部外周を覆うように構成したことを特徴とする調乳器。
  2. 【請求項2】 温度センサは、上記ヒータパネル面より
    所定高さ突出した状態で下降可能に弾性支持され、下降
    状態ではヒータへの通電を許容する一方、ヒータパネル
    から突出した状態ではヒータへの通電を不能とするよう
    に構成したことを特徴とする請求項1記載の調乳器。
  3. 【請求項3】 温度センサが昇降可能に弾性支持されて
    いる一方、該温度センサの昇降動作に対応して調乳ポッ
    トのヒータプレート上への載置状態を検知する光センサ
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載の調乳
    器。
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