JPH0610856A - スクロール流体装置 - Google Patents
スクロール流体装置Info
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- JPH0610856A JPH0610856A JP4170647A JP17064792A JPH0610856A JP H0610856 A JPH0610856 A JP H0610856A JP 4170647 A JP4170647 A JP 4170647A JP 17064792 A JP17064792 A JP 17064792A JP H0610856 A JPH0610856 A JP H0610856A
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- fixed scroll
- orbiting
- spiral wrap
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C1/00—Rotary-piston machines or engines
- F01C1/02—Rotary-piston machines or engines of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F01C1/0207—Rotary-piston machines or engines of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F01C1/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】固定スクロールの端板径及び旋回スクロールの
旋回軌跡円の径をより小さくして、ハウジングの内径を
より小さくして装置の小形化を図る。 【構成】固定スクロール２１の端板２１１の中心Ｐを、
渦巻状ラップ２１２の最外端の巻き終わり点Ｔから基礎
円Ａのそのインボリュート伸開角位置Ｃを通る直線Ｄ上
において、インボリュート伸開角位置Ｃから渦巻状ラッ
プ２１２の最外端の巻き終わり方向とは逆方向に旋回半
径ａの２分の１の距離だけずれた位置にしたもの。
旋回軌跡円の径をより小さくして、ハウジングの内径を
より小さくして装置の小形化を図る。 【構成】固定スクロール２１の端板２１１の中心Ｐを、
渦巻状ラップ２１２の最外端の巻き終わり点Ｔから基礎
円Ａのそのインボリュート伸開角位置Ｃを通る直線Ｄ上
において、インボリュート伸開角位置Ｃから渦巻状ラッ
プ２１２の最外端の巻き終わり方向とは逆方向に旋回半
径ａの２分の１の距離だけずれた位置にしたもの。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、互いに渦巻状ラップ
が向い合う状態で噛み合わせ固定スクロール及び旋回ス
クロールを設け、固定スクロールに対して旋回スクロー
ルを見かけ上自転しないように旋回駆動させてなるスク
ロール流体装置に関する。
が向い合う状態で噛み合わせ固定スクロール及び旋回ス
クロールを設け、固定スクロールに対して旋回スクロー
ルを見かけ上自転しないように旋回駆動させてなるスク
ロール流体装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のスクロール流体装置は、ハウジン
グと呼ばれる容器状部材に固定スクロール及び旋回スク
ロールが収容されていた。従って、このハウジングの内
径は少なくとも固定スクロールの端板径及び旋回スクロ
ールの旋回軌跡円の径より大きくなければならなかった
あった。しかし、装置の小形化を図るためにはハウジン
グの内径を小さくする必要があった。
グと呼ばれる容器状部材に固定スクロール及び旋回スク
ロールが収容されていた。従って、このハウジングの内
径は少なくとも固定スクロールの端板径及び旋回スクロ
ールの旋回軌跡円の径より大きくなければならなかった
あった。しかし、装置の小形化を図るためにはハウジン
グの内径を小さくする必要があった。
【０００３】そこで従来においては、図４に示すよう
に、固定スクロール１の端板２に設けられた渦巻状ラッ
プ３が、基礎円Ａに基づいてインボリュート曲線状に形
成されているので、この固定スクロール１の端板２の中
心Ｐを、渦巻状ラップ３の最外端の巻き終り点Ｔから基
礎円Ａの中心Ｏを通る直線Ｂ上の渦巻状ラップ３の最外
端とは逆方向に旋回スクロールの旋回半径ａの２分の１
に距離にずらすことが提案されている。
に、固定スクロール１の端板２に設けられた渦巻状ラッ
プ３が、基礎円Ａに基づいてインボリュート曲線状に形
成されているので、この固定スクロール１の端板２の中
心Ｐを、渦巻状ラップ３の最外端の巻き終り点Ｔから基
礎円Ａの中心Ｏを通る直線Ｂ上の渦巻状ラップ３の最外
端とは逆方向に旋回スクロールの旋回半径ａの２分の１
に距離にずらすことが提案されている。
【０００４】これにより旋回スクロールの端板の中心を
同様に渦巻状ラップの基礎円Ａの中心から旋回スクロー
ルの旋回半径ａの２分の１の距離にずらすことにより、
固定スクロール１の端板径及び旋回スクロールの旋回軌
跡円の径を小さくすることができる。従ってハウジング
の内径を小さくすることができ、装置の小形化を図って
いた。
同様に渦巻状ラップの基礎円Ａの中心から旋回スクロー
ルの旋回半径ａの２分の１の距離にずらすことにより、
固定スクロール１の端板径及び旋回スクロールの旋回軌
跡円の径を小さくすることができる。従ってハウジング
の内径を小さくすることができ、装置の小形化を図って
いた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した方法よ
り、さらに固定スクロール１の端板径及び旋回スクロー
ルの旋回軌跡円の径を小さくすることができれば、ハウ
ジングの内径をより小径に抑えることができ、装置の小
形化をより図ることができると期待される。
り、さらに固定スクロール１の端板径及び旋回スクロー
ルの旋回軌跡円の径を小さくすることができれば、ハウ
ジングの内径をより小径に抑えることができ、装置の小
形化をより図ることができると期待される。
【０００６】そこでこの発明は、固定スクロールの端板
径及び旋回スクロールの旋回軌跡円の径をより小さくす
ることができ、従ってハウジングの内径をより小さくし
て装置の小形化を図ることができるスクロール流体装置
を提供することを目的とする。
径及び旋回スクロールの旋回軌跡円の径をより小さくす
ることができ、従ってハウジングの内径をより小さくし
て装置の小形化を図ることができるスクロール流体装置
を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１対応の発明は、
端板、この端板上に立設してなる渦巻状ラップを有する
一対の固定スクロールと旋回スクロールとを互いにラッ
プが向い合う状態で噛み合わせ、旋回スクロールを固定
スクロールに対して見かけ上自転しないように旋回駆動
させてなるスクロール流体装置において、固定スクロー
ルの端板の中心を渦巻状ラップの基礎円周上で、かつこ
の固定スクロールの渦巻状ラップの最外端方向を示すイ
ンボリュート伸開角位置から最外端の巻き終り方向と逆
方向に旋回半径の２分の１の距離だけ離れた位置に設置
したものである。
端板、この端板上に立設してなる渦巻状ラップを有する
一対の固定スクロールと旋回スクロールとを互いにラッ
プが向い合う状態で噛み合わせ、旋回スクロールを固定
スクロールに対して見かけ上自転しないように旋回駆動
させてなるスクロール流体装置において、固定スクロー
ルの端板の中心を渦巻状ラップの基礎円周上で、かつこ
の固定スクロールの渦巻状ラップの最外端方向を示すイ
ンボリュート伸開角位置から最外端の巻き終り方向と逆
方向に旋回半径の２分の１の距離だけ離れた位置に設置
したものである。
【０００８】請求項２対応の発明は、固定スクロールの
外周部分の渦巻状ラップの外壁からこの固定スクロール
の端板の中心までの距離が小さくなるように、渦巻状ラ
ップの肉厚を変化させたものである。
外周部分の渦巻状ラップの外壁からこの固定スクロール
の端板の中心までの距離が小さくなるように、渦巻状ラ
ップの肉厚を変化させたものである。
【０００９】請求項３対応の発明は、旋回スクロールの
端板径を、旋回スクロールの旋回軌跡円が固定スクロー
ルの端板径と同径で、かつ、いかなる旋回角においても
旋回スクロールの端板が固定スクロールの端板の外周よ
りはみ出さないように形成したものである。
端板径を、旋回スクロールの旋回軌跡円が固定スクロー
ルの端板径と同径で、かつ、いかなる旋回角においても
旋回スクロールの端板が固定スクロールの端板の外周よ
りはみ出さないように形成したものである。
【００１０】
【作用】請求項１対応の発明においては、固定スクロー
ルの端板の半径Ｒが、渦巻状ラップの最外端の巻き終り
点からその基礎円の中心までの距離ｒ、その基礎円の半
径ｂ、旋回スクロールの旋回半径ａにより次式によって
算出される。
ルの端板の半径Ｒが、渦巻状ラップの最外端の巻き終り
点からその基礎円の中心までの距離ｒ、その基礎円の半
径ｂ、旋回スクロールの旋回半径ａにより次式によって
算出される。
【００１１】
【数１】
【００１２】一方、固定スクロールの端板の中心を、渦
巻状ラップの中心から最外端の巻き終り方向と逆方向に
旋回半径の２分の１の距離だけ離れた位置に設置したと
きの従来の固定スクロールの端板の半径Ｓが、次式で算
出される。
巻状ラップの中心から最外端の巻き終り方向と逆方向に
旋回半径の２分の１の距離だけ離れた位置に設置したと
きの従来の固定スクロールの端板の半径Ｓが、次式で算
出される。
【００１３】
【数２】 従って固定スクロールの端板の従来の半径Ｓと本発明の
半径Ｒとの差を算出すれば、
半径Ｒとの差を算出すれば、
【００１４】
【数３】 となり、ｒ＞ｂであるから、Ｓ−Ｒ＞０は明らかであ
る。従ってＲ＜Ｓとなり、固定スクロールの端板径をよ
り小さくすることができる。
る。従ってＲ＜Ｓとなり、固定スクロールの端板径をよ
り小さくすることができる。
【００１５】請求項２対応の発明においては、さらに固
定スクロールの渦巻状ラップの最外端の巻き終り点から
その基礎円の中心までの距離ｒをさらに小さくすること
ができるので、数１に示す式から、固定スクロールの端
板径をより小さくすることができる。
定スクロールの渦巻状ラップの最外端の巻き終り点から
その基礎円の中心までの距離ｒをさらに小さくすること
ができるので、数１に示す式から、固定スクロールの端
板径をより小さくすることができる。
【００１６】請求項３対応の発明においては、旋回スク
ロールの旋回軌跡円が固定スクロールの端板径と同径で
あり、旋回スクロールの端板はいかなる旋回角において
も固定スクロールの端板の外周よりはみ出さないため、
ハウジングの内径を固定スクロールの端板径に対応して
より小さく形成することができる。
ロールの旋回軌跡円が固定スクロールの端板径と同径で
あり、旋回スクロールの端板はいかなる旋回角において
も固定スクロールの端板の外周よりはみ出さないため、
ハウジングの内径を固定スクロールの端板径に対応して
より小さく形成することができる。
【００１７】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。
説明する。
【００１８】図１はこの発明を適用したスクロール流体
装置の断面図で、１１はハウジングで、フロントエンド
プレート１２とこれにボルト１３によって締結されたカ
ップ状部材１４からなる。前記フロントエンドプレート
１２の中心には貫通孔が形成されており、この貫通孔内
に配設されたベアリング１５により、この貫通孔を貫通
する主軸１６が回転自在に支持されている。、プーリ１
７にボルト１８によって締結されたフロントカバー１９
が、前記主軸１６の一端に大ボルト２０によって締結さ
れている。
装置の断面図で、１１はハウジングで、フロントエンド
プレート１２とこれにボルト１３によって締結されたカ
ップ状部材１４からなる。前記フロントエンドプレート
１２の中心には貫通孔が形成されており、この貫通孔内
に配設されたベアリング１５により、この貫通孔を貫通
する主軸１６が回転自在に支持されている。、プーリ１
７にボルト１８によって締結されたフロントカバー１９
が、前記主軸１６の一端に大ボルト２０によって締結さ
れている。
【００１９】前記ハウジング１１内には固定スクロール
２１と旋回スクロール２２とが互いに向い合って配設さ
れ、前記固定スクロール２１は、端板２１１と前記旋回
スクロール２２に向い合う面に立設された渦巻状ラップ
２１２とを備えて前記カップ状部材１４に固定されてい
る。前記旋回スクロール２２は、端板２２１と前記固定
スクロール２１に向い合う面に立設された渦巻状ラップ
２２２とを備え、前記主軸１６の他端が接続された旋回
駆動機構２３に偏心して設けられたクランクピン２３ａ
にラジアル軸受２４を介して接続されていると共に、自
転阻止機構２５が設けられている。なお、前記固定スク
ロール２１の前記渦巻状ラップ２１２と前記旋回スクロ
ール２２の前記渦巻状ラップ２２２とは、実質的に同一
の形状を有している。
２１と旋回スクロール２２とが互いに向い合って配設さ
れ、前記固定スクロール２１は、端板２１１と前記旋回
スクロール２２に向い合う面に立設された渦巻状ラップ
２１２とを備えて前記カップ状部材１４に固定されてい
る。前記旋回スクロール２２は、端板２２１と前記固定
スクロール２１に向い合う面に立設された渦巻状ラップ
２２２とを備え、前記主軸１６の他端が接続された旋回
駆動機構２３に偏心して設けられたクランクピン２３ａ
にラジアル軸受２４を介して接続されていると共に、自
転阻止機構２５が設けられている。なお、前記固定スク
ロール２１の前記渦巻状ラップ２１２と前記旋回スクロ
ール２２の前記渦巻状ラップ２２２とは、実質的に同一
の形状を有している。
【００２０】さらに、前記固定スクロール２１及び前記
旋回スクロール２２は、各渦巻状ラップ２１２及び２２
２を、それぞれ互いに公転旋回半径だけ偏心させ、かつ
１８０度だけ角度をずらして図示のように噛み合わせ
る。これによって、２つの渦巻状ラップ２１２及び２２
２の中心に対してほぼ点対称をなす複数の圧縮室５１、
５２が形成される。
旋回スクロール２２は、各渦巻状ラップ２１２及び２２
２を、それぞれ互いに公転旋回半径だけ偏心させ、かつ
１８０度だけ角度をずらして図示のように噛み合わせ
る。これによって、２つの渦巻状ラップ２１２及び２２
２の中心に対してほぼ点対称をなす複数の圧縮室５１、
５２が形成される。
【００２１】また、前記カップ状部材１４に収納された
前記固定スクロール２１の渦巻状ラップ２１２の最外端
の巻き終り部分及び前記旋回スクロール２２の渦巻状ラ
ップ２２の最外端の巻き終り部分には、図示しない吸入
管を通ってガスが注入する急入室５３が形成されてお
り、前記固定スクロール２１の渦巻状ラップ２１２及び
前記旋回スクロール２２の渦巻状ラップ２２２により中
心部には吐出小室５４が形成され、この吐出小室５４と
前記固定スクロール２１の端板２１１に穿設された吐出
ポート２１３を介して連通された吐出チャンバ２６が、
前記カップ状部材１４の底部中央に形成されている。前
記吐出チャンバ２６に供給された圧縮ガスは、吐出管２
７を通って流出する。
前記固定スクロール２１の渦巻状ラップ２１２の最外端
の巻き終り部分及び前記旋回スクロール２２の渦巻状ラ
ップ２２の最外端の巻き終り部分には、図示しない吸入
管を通ってガスが注入する急入室５３が形成されてお
り、前記固定スクロール２１の渦巻状ラップ２１２及び
前記旋回スクロール２２の渦巻状ラップ２２２により中
心部には吐出小室５４が形成され、この吐出小室５４と
前記固定スクロール２１の端板２１１に穿設された吐出
ポート２１３を介して連通された吐出チャンバ２６が、
前記カップ状部材１４の底部中央に形成されている。前
記吐出チャンバ２６に供給された圧縮ガスは、吐出管２
７を通って流出する。
【００２２】図２に、前記固定スクロール２１の正面図
を示す。この固定スクロール２１の渦巻状ラップ２１２
は基礎円Ａにより創成されたインボリュート曲線により
形成され、前記固定スクロール２１の端板２１１の中心
は、前記渦巻状ラップ２１２の最外端の巻き終り点Ｔか
ら前記基礎円Ａのそのインボリュート伸開角位置Ｃを通
る直線Ｄ上において、インボリュート伸開角位置Ｃから
前記渦巻状ラップ２１２の最外端の巻き終り方向とは逆
方向に旋回半径ａの２分の１の距離だけずれた位置Ｐと
なっている。
を示す。この固定スクロール２１の渦巻状ラップ２１２
は基礎円Ａにより創成されたインボリュート曲線により
形成され、前記固定スクロール２１の端板２１１の中心
は、前記渦巻状ラップ２１２の最外端の巻き終り点Ｔか
ら前記基礎円Ａのそのインボリュート伸開角位置Ｃを通
る直線Ｄ上において、インボリュート伸開角位置Ｃから
前記渦巻状ラップ２１２の最外端の巻き終り方向とは逆
方向に旋回半径ａの２分の１の距離だけずれた位置Ｐと
なっている。
【００２３】このような構成の本実施例においては、図
示しない駆動源によりプーリ１７を回転駆動させると、
このプーリ１７の回転により主軸１６が回転し、この主
軸１７の回転により旋回駆動機構２３が回転する。する
と、この旋回駆動機構２３に偏心して設けられたクラン
クピン２３ａが旋回半径ａの円軌道上を公転旋回し、旋
回スクロール２２が自転阻止機構２５によりその自転を
阻止されながら、同様に旋回半径ａの円軌道上を公転旋
回する。
示しない駆動源によりプーリ１７を回転駆動させると、
このプーリ１７の回転により主軸１６が回転し、この主
軸１７の回転により旋回駆動機構２３が回転する。する
と、この旋回駆動機構２３に偏心して設けられたクラン
クピン２３ａが旋回半径ａの円軌道上を公転旋回し、旋
回スクロール２２が自転阻止機構２５によりその自転を
阻止されながら、同様に旋回半径ａの円軌道上を公転旋
回する。
【００２４】すると、固定スクロール２１の渦巻状ラッ
プ２１２と旋回スクロール２２の渦巻状ラップ２２２と
の線接触が各渦巻状ラップの最外端の巻き終わり部分か
ら中心方向へ移動し、各圧縮室５１及び５２が、それぞ
れ容積を減じながら渦巻きの中心方向へ移動する。これ
に伴って、吸入管を通って吸入室５３へ流入したガス
が、両渦巻状ラップ２１２及び２２２の最外端の巻き終
わり部分の開口部から各圧縮室５１及び５２内に吸入さ
れて、圧縮されながら中心部の吐出小室５４に供給さ
れ、この吐出小室５４から固定スクロール２１の端板２
１１に穿設された吐出ポート２１３を通って吐出チャン
バ２６に吐出される。この吐出された圧縮ガスは吐出チ
ャンバ２６から吐出管２７を通って外部へ流出する。
プ２１２と旋回スクロール２２の渦巻状ラップ２２２と
の線接触が各渦巻状ラップの最外端の巻き終わり部分か
ら中心方向へ移動し、各圧縮室５１及び５２が、それぞ
れ容積を減じながら渦巻きの中心方向へ移動する。これ
に伴って、吸入管を通って吸入室５３へ流入したガス
が、両渦巻状ラップ２１２及び２２２の最外端の巻き終
わり部分の開口部から各圧縮室５１及び５２内に吸入さ
れて、圧縮されながら中心部の吐出小室５４に供給さ
れ、この吐出小室５４から固定スクロール２１の端板２
１１に穿設された吐出ポート２１３を通って吐出チャン
バ２６に吐出される。この吐出された圧縮ガスは吐出チ
ャンバ２６から吐出管２７を通って外部へ流出する。
【００２５】このような本実施例によれば、固定スクロ
ール２１の端板２１１の半径Ｒは、渦巻状ラップの最外
端の巻き終わり点Ｔから点Ｐまでの距離であり、渦巻状
ラップの最外端の巻き終わり点Ｔから基礎円Ａの中心Ｏ
までの距離をｒとし、その基礎円Ａの半径ＣＯ間の距離
をｂとし、旋回スクロール２２の旋回半径をａとして、
ＣＰ間の距離がａ／２となり、数１に示すように算出さ
れる。
ール２１の端板２１１の半径Ｒは、渦巻状ラップの最外
端の巻き終わり点Ｔから点Ｐまでの距離であり、渦巻状
ラップの最外端の巻き終わり点Ｔから基礎円Ａの中心Ｏ
までの距離をｒとし、その基礎円Ａの半径ＣＯ間の距離
をｂとし、旋回スクロール２２の旋回半径をａとして、
ＣＰ間の距離がａ／２となり、数１に示すように算出さ
れる。
【００２６】従って、従来の固定スクロール（図４に示
すもの）の端板の半径Ｓが、数２に示すように算出され
るから、従来の固定スクロールの端板の半径Ｓとこの実
施例の固定スクロールの端板の半径との差は、数３に示
すように算出される。従ってＲ＜Ｓと求められ、この実
施例の固定スクロール２１の端板２１１の半径Ｒを従来
の固定スクロールの端板の半径Ｓより小さくすることが
できる。その結果、この固定スクロール２１に応じてハ
ウジングの内径をより小さくして、装置の小形化を図る
ことができる。またこの発明の他の実施例の固定スクロ
ールを図３に示す。
すもの）の端板の半径Ｓが、数２に示すように算出され
るから、従来の固定スクロールの端板の半径Ｓとこの実
施例の固定スクロールの端板の半径との差は、数３に示
すように算出される。従ってＲ＜Ｓと求められ、この実
施例の固定スクロール２１の端板２１１の半径Ｒを従来
の固定スクロールの端板の半径Ｓより小さくすることが
できる。その結果、この固定スクロール２１に応じてハ
ウジングの内径をより小さくして、装置の小形化を図る
ことができる。またこの発明の他の実施例の固定スクロ
ールを図３に示す。
【００２７】すなわち、この実施例の固定スクロール６
１は、前述の実施例における固定スクロール２１の渦巻
状ラップ２１２の外周部分の肉厚を旋回スクロールによ
るガスの圧縮に問題がない程度で薄くしたもので、この
渦巻状ラップ２１２の外周部分の肉厚を薄くした分だ
け、固定スクロール２１の端板の２１１の半径を小さく
できる。従って、前述の実施例のＰＴ間の距離からこの
実施例のＰＵ間の距離を減算したものが、渦巻状ラップ
の巻き終わり部分での肉厚の削除幅を示している。
１は、前述の実施例における固定スクロール２１の渦巻
状ラップ２１２の外周部分の肉厚を旋回スクロールによ
るガスの圧縮に問題がない程度で薄くしたもので、この
渦巻状ラップ２１２の外周部分の肉厚を薄くした分だ
け、固定スクロール２１の端板の２１１の半径を小さく
できる。従って、前述の実施例のＰＴ間の距離からこの
実施例のＰＵ間の距離を減算したものが、渦巻状ラップ
の巻き終わり部分での肉厚の削除幅を示している。
【００２８】この固定スクロール６１に応じて、旋回ス
クロール及びハウジングが形成される。その他の構造に
ついては、上述した実施例とまったく同様なので、ここ
では説明を省略する。
クロール及びハウジングが形成される。その他の構造に
ついては、上述した実施例とまったく同様なので、ここ
では説明を省略する。
【００２９】この実施例によれば、固定スクロールの渦
巻状ラップの外周部分の肉厚を薄くして端板の半径をさ
らに小さくしたことにより、圧縮に対する安全性を確保
した上で上述した実施例よりさらに固定スクロールの端
板の半径をより小さくでき、従ってハウジングの内径を
さらにより小さくして、装置のより一層の小形化を図る
ことができる。
巻状ラップの外周部分の肉厚を薄くして端板の半径をさ
らに小さくしたことにより、圧縮に対する安全性を確保
した上で上述した実施例よりさらに固定スクロールの端
板の半径をより小さくでき、従ってハウジングの内径を
さらにより小さくして、装置のより一層の小形化を図る
ことができる。
【００３０】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
固定スクロールの端板径及び旋回スクロールの旋回軌跡
円の径をより小さくすることができ、従ってハウジング
の内径をより小さくして、装置の小形化を図ることがで
きるスクロール流体装置を提供できる。
固定スクロールの端板径及び旋回スクロールの旋回軌跡
円の径をより小さくすることができ、従ってハウジング
の内径をより小さくして、装置の小形化を図ることがで
きるスクロール流体装置を提供できる。
【図１】この発明の一実施例を示す断面図。
【図２】同実施例の固定スクロールを示す正面図。
【図３】他の実施例の固定スクロールを示す正面図。
【図４】従来の固定スクロールを示す正面図。
１１…ハウジング、１４…カップ状部材、２１…固定ス
クロール、２２…旋回スクロール、２１１，２２１…端
板、２１２，２２２…渦巻状ラップ、Ａ…基礎円、Ｃ…
基礎円Ａのインボリュート伸開角位置、Ｏ…基礎円の中
心、Ｐ…端板の中心、Ｔ…渦巻状ラップの最外端の巻き
終わり点。
クロール、２２…旋回スクロール、２１１，２２１…端
板、２１２，２２２…渦巻状ラップ、Ａ…基礎円、Ｃ…
基礎円Ａのインボリュート伸開角位置、Ｏ…基礎円の中
心、Ｐ…端板の中心、Ｔ…渦巻状ラップの最外端の巻き
終わり点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷垣 龍平 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町３丁目 １番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内
Claims (3)
- 【請求項１】 端板、この端板上に立設してなる渦巻状
ラップを有する一対の固定スクロールと旋回スクロール
とを互いにラップが向い合う状態で噛み合わせ、前記旋
回スクロールを前記固定スクロールに対して見かけ上自
転しないように旋回駆動させてなるスクロール流体装置
において、前記固定スクロールの端板の中心を渦巻状ラ
ップの基礎円周上で、かつこの固定スクロールの渦巻状
ラップの最外端方向を示すインボリュート伸開角位置か
ら最外端の巻き終り方向と逆方向に旋回半径の２分の１
の距離だけ離れた位置に設置したことを特徴とするスク
ロール流体装置。 - 【請求項２】 固定スクロールの外周部分の渦巻状ラッ
プの外壁からこの固定スクロールの端板の中心までの距
離が小さくなるように、前記渦巻状ラップの肉厚を変化
させたことを特徴とする請求項１記載のスクロール流体
装置。 - 【請求項３】 旋回スクロールの端板径を、旋回スクロ
ールの旋回軌跡円か又は固定スクロールの端板径と同径
で、かつ、いかなる旋回角においても旋回スクロールの
端板が固定スクロールの端板の外周よりはみ出さないよ
うに形成したことを特徴とする請求項１記載のスクロー
ル流体装置。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4170647A JPH0610856A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | スクロール流体装置 |
| CA002097567A CA2097567C (en) | 1992-06-29 | 1993-06-02 | Scroll type fluid apparatus |
| EP93250154A EP0577234B1 (en) | 1992-06-29 | 1993-06-03 | Scroll type fluid apparatus |
| DE69317165T DE69317165T2 (de) | 1992-06-29 | 1993-06-03 | Spiralverdrängungsanlage für Fluide |
| AT93250154T ATE163737T1 (de) | 1992-06-29 | 1993-06-03 | Spiralverdrängungsanlage für fluide |
| AU41207/93A AU668396B2 (en) | 1992-06-29 | 1993-06-10 | Scroll type fluid apparatus |
| US08/083,919 US5344294A (en) | 1992-06-29 | 1993-06-28 | Scroll type fluid apparatus of decreased size |
| KR1019930011811A KR0137638B1 (ko) | 1992-06-29 | 1993-06-28 | 스크로울 유체장치 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4170647A JPH0610856A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | スクロール流体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0610856A true JPH0610856A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=15908757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4170647A Withdrawn JPH0610856A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | スクロール流体装置 |
Country Status (8)
| Country | Link |
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| EP (1) | EP0577234B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0610856A (ja) |
| KR (1) | KR0137638B1 (ja) |
| AT (1) | ATE163737T1 (ja) |
| AU (1) | AU668396B2 (ja) |
| CA (1) | CA2097567C (ja) |
| DE (1) | DE69317165T2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013177867A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-09 | Hitachi Appliances Inc | スクロール圧縮機及び空気調和装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US6736622B1 (en) | 2003-05-28 | 2004-05-18 | Scroll Technologies | Scroll compressor with offset scroll members |
Family Cites Families (8)
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| US4477239A (en) * | 1982-10-12 | 1984-10-16 | Sanden Corporation | Scroll type fluid displacement apparatus with offset wraps for reduced housing diameter |
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-
1992
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-
1993
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- 1993-06-03 AT AT93250154T patent/ATE163737T1/de not_active IP Right Cessation
- 1993-06-03 EP EP93250154A patent/EP0577234B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-06-03 DE DE69317165T patent/DE69317165T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-06-10 AU AU41207/93A patent/AU668396B2/en not_active Ceased
- 1993-06-28 KR KR1019930011811A patent/KR0137638B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1993-06-28 US US08/083,919 patent/US5344294A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013177867A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-09 | Hitachi Appliances Inc | スクロール圧縮機及び空気調和装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0577234B1 (en) | 1998-03-04 |
| ATE163737T1 (de) | 1998-03-15 |
| DE69317165D1 (de) | 1998-04-09 |
| EP0577234A1 (en) | 1994-01-05 |
| AU668396B2 (en) | 1996-05-02 |
| AU4120793A (en) | 1994-01-06 |
| KR940005892A (ko) | 1994-03-22 |
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| CA2097567A1 (en) | 1993-12-30 |
| DE69317165T2 (de) | 1998-07-30 |
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| US5344294A (en) | 1994-09-06 |
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Legal Events
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| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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