JPH06107922A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents
熱可塑性エラストマー組成物Info
- Publication number
- JPH06107922A JPH06107922A JP25858292A JP25858292A JPH06107922A JP H06107922 A JPH06107922 A JP H06107922A JP 25858292 A JP25858292 A JP 25858292A JP 25858292 A JP25858292 A JP 25858292A JP H06107922 A JPH06107922 A JP H06107922A
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- JP
- Japan
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- thermoplastic polyester
- polyester elastomer
- melting point
- elastomer composition
- glycol
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 使用済後に光崩壊させることができる熱可塑
性ポリエステルエラストマー組成物を提供する。 【構成】 (a)熱可塑性ポリエステルエラストマーと
(b)蛍光増白剤とを重量比(a)/(b)=100/
0.01〜100/10の配合比率で配合されている熱
可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
性ポリエステルエラストマー組成物を提供する。 【構成】 (a)熱可塑性ポリエステルエラストマーと
(b)蛍光増白剤とを重量比(a)/(b)=100/
0.01〜100/10の配合比率で配合されている熱
可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーに光崩壊性を付与した組成物に関するもので
ある。その用途としては上記の性能を必要とする押出成
形品、ブロー成形品や射出成形品などが挙げられる。
ラストマーに光崩壊性を付与した組成物に関するもので
ある。その用途としては上記の性能を必要とする押出成
形品、ブロー成形品や射出成形品などが挙げられる。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリエステルエラストマーは耐
侯性を改良するために紫外線吸収剤、光安定剤を配合す
ることが行われている(特公昭46−42025号公
報)。紫外線吸収剤、光安定剤を含まない系は、一般に
熱可塑性ポリエステルエラストマーは不透明であるため
紫外線が成形品の表面で吸収され、全体を崩壊させるに
は多量の紫外線照射量が必要である。
侯性を改良するために紫外線吸収剤、光安定剤を配合す
ることが行われている(特公昭46−42025号公
報)。紫外線吸収剤、光安定剤を含まない系は、一般に
熱可塑性ポリエステルエラストマーは不透明であるため
紫外線が成形品の表面で吸収され、全体を崩壊させるに
は多量の紫外線照射量が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】熱可塑性ポリエステル
エラストマーは、通常の状態では自然に放置しても崩壊
することなく、環境保全の点から問題がある。本発明
は、熱可塑性ポリエステルエラストマーに光崩壊性を付
与して使用済の製品を速やかに分解する性質を付与しよ
うとするものである。
エラストマーは、通常の状態では自然に放置しても崩壊
することなく、環境保全の点から問題がある。本発明
は、熱可塑性ポリエステルエラストマーに光崩壊性を付
与して使用済の製品を速やかに分解する性質を付与しよ
うとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーに蛍光増白剤を配合し光崩壊性を促進させて
使用済の製品を速やかに分解させて自然に戻す性能を持
たせようとするものである。
ラストマーに蛍光増白剤を配合し光崩壊性を促進させて
使用済の製品を速やかに分解させて自然に戻す性能を持
たせようとするものである。
【0005】本発明における熱可塑性ポリエステルエラ
ストマーとは、高融点ポリエステルセグメントと分子量
400〜6000の低融点重合体セグメントとからなる
ブロック共重合体であり、高融点ポリエステルセグメン
ト構成部分だけで高重合体を形成した場合の融点が15
0℃以上であり、低融点重合体セグメント構成成分のみ
で測定した場合の融点ないし軟化点が80℃以下である
ような構成成分からなる熱可塑性ポリエステルエラスト
マーであり、その熱可塑性ポリエステルエラストマーの
融点は80℃以上である。高融点ポリエステルセグメン
トを構成するポリエステルはテレフタル酸、イソフタル
酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、
ビ安息香酸、ビス(p−カルボキシフェニル)メタン、
4,4−スルホニルジ安息香酸などの芳香族ジカルボン
酸の残基とエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコ
ール、2,2−ジメチルトリメチレングリコール、ヘキ
サメチレングリコール、デカメチレングリコール、p−
キシレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、等
のジオール残基とからなるポリエステルあるいはこれら
2種類以上のジカルボン酸あるいは2種類以上のジオー
ルを用いたコポリエステル、あるいはp−(β−ヒドロ
キシエトキシ)安息香酸、p−オキシ安息香酸等のオキ
シ酸およびそれらの残基から誘導されるポリエステル、
ポリピバロラクトンなどのポリラクトン、1,4−ビス
(4,4’−ジカルボキシジフェノキシ)エタンなどの
芳香族エーテルジカルボンの残基と前述のジオール残基
とからなるポリエーテルエステル、さらに以上述べたジ
カルボン酸、オキシ酸、ジオール類などを組み合わせた
コーポリエステルなどのうち、融点が150℃以上のも
のをあげることができる。特にポリブチレンテレフタレ
ートが好ましい。分子量400〜6000の低融点重合
体セグメント構成成分はポリエステル系ブロック共重合
体のなかで実質的に非晶の状態を示すものであり、その
セグメント構成成分だけで測定した場合、融点あるいは
軟化点が80℃以下のものをいう。その分子量は400
〜6000が適当である。また熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーのなかでの低融点重合体セグメント構成成分
の割合は3〜90%である。
ストマーとは、高融点ポリエステルセグメントと分子量
400〜6000の低融点重合体セグメントとからなる
ブロック共重合体であり、高融点ポリエステルセグメン
ト構成部分だけで高重合体を形成した場合の融点が15
0℃以上であり、低融点重合体セグメント構成成分のみ
で測定した場合の融点ないし軟化点が80℃以下である
ような構成成分からなる熱可塑性ポリエステルエラスト
マーであり、その熱可塑性ポリエステルエラストマーの
融点は80℃以上である。高融点ポリエステルセグメン
トを構成するポリエステルはテレフタル酸、イソフタル
酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、
ビ安息香酸、ビス(p−カルボキシフェニル)メタン、
4,4−スルホニルジ安息香酸などの芳香族ジカルボン
酸の残基とエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコ
ール、2,2−ジメチルトリメチレングリコール、ヘキ
サメチレングリコール、デカメチレングリコール、p−
キシレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、等
のジオール残基とからなるポリエステルあるいはこれら
2種類以上のジカルボン酸あるいは2種類以上のジオー
ルを用いたコポリエステル、あるいはp−(β−ヒドロ
キシエトキシ)安息香酸、p−オキシ安息香酸等のオキ
シ酸およびそれらの残基から誘導されるポリエステル、
ポリピバロラクトンなどのポリラクトン、1,4−ビス
(4,4’−ジカルボキシジフェノキシ)エタンなどの
芳香族エーテルジカルボンの残基と前述のジオール残基
とからなるポリエーテルエステル、さらに以上述べたジ
カルボン酸、オキシ酸、ジオール類などを組み合わせた
コーポリエステルなどのうち、融点が150℃以上のも
のをあげることができる。特にポリブチレンテレフタレ
ートが好ましい。分子量400〜6000の低融点重合
体セグメント構成成分はポリエステル系ブロック共重合
体のなかで実質的に非晶の状態を示すものであり、その
セグメント構成成分だけで測定した場合、融点あるいは
軟化点が80℃以下のものをいう。その分子量は400
〜6000が適当である。また熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーのなかでの低融点重合体セグメント構成成分
の割合は3〜90%である。
【0006】代表的な低融点重合体セグメント構成成分
としては、ポリエチレンエーテルグリコール、ポリプロ
ピレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレンエーテ
ルグリコール等のポリエーテルグリコール及びこれらの
混合物、さらにこれらのエーテル構成成分を共重合した
共重合ポリエーテルグリコール等を示す。さらに炭素数
2〜12の脂肪族または脂環族ジカルボン酸と炭素数2
〜10の脂肪族または脂環族グリコールからなるポリエ
ステル例えばポリエチレンアジペート、ポリテトラメチ
レンアジペート、ポリエチレンセバケート、ポリネオペ
ンチルセバケート、ポリテトラメチレンドデカネート、
ポリテトラメチレンアゼレート、ポリヘキサメチレンア
ゼレート、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリ−β−メチ
ル−δ−バレロラクトン等の脂肪族ポリエステル及び2
種の脂肪族ジカルボン酸あるいは2種のグリコールを用
いてできる脂肪族コポリエステル等をあげることができ
る。さらに低融点重合体セグメント構成成分として上記
脂肪族ポリエステルと脂肪族ポリエーテルとを組み合わ
せたポリエステルポリエーテルブロック共重合体などを
あげることができる。以上の組成のうち特に光崩壊性は
分子中にエーテル結合を有するエラストマーが特に好ま
しい。
としては、ポリエチレンエーテルグリコール、ポリプロ
ピレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレンエーテ
ルグリコール等のポリエーテルグリコール及びこれらの
混合物、さらにこれらのエーテル構成成分を共重合した
共重合ポリエーテルグリコール等を示す。さらに炭素数
2〜12の脂肪族または脂環族ジカルボン酸と炭素数2
〜10の脂肪族または脂環族グリコールからなるポリエ
ステル例えばポリエチレンアジペート、ポリテトラメチ
レンアジペート、ポリエチレンセバケート、ポリネオペ
ンチルセバケート、ポリテトラメチレンドデカネート、
ポリテトラメチレンアゼレート、ポリヘキサメチレンア
ゼレート、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリ−β−メチ
ル−δ−バレロラクトン等の脂肪族ポリエステル及び2
種の脂肪族ジカルボン酸あるいは2種のグリコールを用
いてできる脂肪族コポリエステル等をあげることができ
る。さらに低融点重合体セグメント構成成分として上記
脂肪族ポリエステルと脂肪族ポリエーテルとを組み合わ
せたポリエステルポリエーテルブロック共重合体などを
あげることができる。以上の組成のうち特に光崩壊性は
分子中にエーテル結合を有するエラストマーが特に好ま
しい。
【0007】これらの熱可塑性ポリエステルエラストマ
ーは通常の重合方法によって製造することができる。好
適な方法としては芳香族ジカルボン酸またはそのジメチ
ルエステルと低融点セグメント形成性ジオールとを触媒
の存在下に約150〜260℃に加熱しエステル化反応
またはエステル交換反応を行い、次いで真空下に過剰の
低分子ジオールを除去しつつ重縮合反応を行うことによ
り熱可塑性ポリエステルエラストマーを得る方法、あら
かじめ調整した高融点ポリエステルセグメント形成性プ
レポリマー及び低融点重合体セグメント形成性プレポリ
マーにそれらのプレポリマーにそれらのプレポリマーの
末端と反応する2官能性の鎖延長剤を混合し、反応させ
た後系を高真空に保ち揮発分を除去することにより熱可
塑性ポリエステルエラストマーを得る方法などがある。
ーは通常の重合方法によって製造することができる。好
適な方法としては芳香族ジカルボン酸またはそのジメチ
ルエステルと低融点セグメント形成性ジオールとを触媒
の存在下に約150〜260℃に加熱しエステル化反応
またはエステル交換反応を行い、次いで真空下に過剰の
低分子ジオールを除去しつつ重縮合反応を行うことによ
り熱可塑性ポリエステルエラストマーを得る方法、あら
かじめ調整した高融点ポリエステルセグメント形成性プ
レポリマー及び低融点重合体セグメント形成性プレポリ
マーにそれらのプレポリマーにそれらのプレポリマーの
末端と反応する2官能性の鎖延長剤を混合し、反応させ
た後系を高真空に保ち揮発分を除去することにより熱可
塑性ポリエステルエラストマーを得る方法などがある。
【0008】本発明に用いる蛍光増白剤とは、光の紫外
部のエネルギーを吸収し、このエネルギーを可視部の紫
−青色部の部分に放射し、この波長部分の反射率を高て
黄味を帯びた色調を取り除く効果を有するものである。
化学構造としては分子内に2−ベンゾオキサゾリル基を
有している。例えば2,5−ビス[5’−t−ブチルベ
ンゾオキアゾリル(2)]チオフェン、4,4’−ビス
(2−ベンゾオキサゾリル)スチルベンなどが知られて
いる。
部のエネルギーを吸収し、このエネルギーを可視部の紫
−青色部の部分に放射し、この波長部分の反射率を高て
黄味を帯びた色調を取り除く効果を有するものである。
化学構造としては分子内に2−ベンゾオキサゾリル基を
有している。例えば2,5−ビス[5’−t−ブチルベ
ンゾオキアゾリル(2)]チオフェン、4,4’−ビス
(2−ベンゾオキサゾリル)スチルベンなどが知られて
いる。
【0009】ここで熱可塑性ポリエステルエラストマー
100重量部に対して蛍光増白剤の配合比が0.01〜
10重量部では良好な性能を示すが、0.01重量部未
満では光崩壊性促進効果がなく、10重量部より大きく
なると熱可塑性ポリエステルエラストマーの初期物性を
低下させる。
100重量部に対して蛍光増白剤の配合比が0.01〜
10重量部では良好な性能を示すが、0.01重量部未
満では光崩壊性促進効果がなく、10重量部より大きく
なると熱可塑性ポリエステルエラストマーの初期物性を
低下させる。
【0010】本発明では熱可塑性ポリエステルエラスト
マーと蛍光増白剤とを150℃〜260℃の温度範囲で
混練し、たとえばストランド状に吐出し0℃〜99℃の
水で冷却後、チップ化するのが簡便である。必要によっ
ては水中カッター、ホットカッター、ミストカッターを
使用してもよい。
マーと蛍光増白剤とを150℃〜260℃の温度範囲で
混練し、たとえばストランド状に吐出し0℃〜99℃の
水で冷却後、チップ化するのが簡便である。必要によっ
ては水中カッター、ホットカッター、ミストカッターを
使用してもよい。
【0011】本発明の組成物は多くの望ましい特性を有
するが、さらに熱酸化に対する安定剤、加水分解に対す
る安定剤を配合することにより極めて容易に上記性質を
著しく安定化させることができる。安定剤として有用な
代表的なもので熱酸化に対する安定剤としてはフェノー
ル誘導体、例えばテトラキス[メチレン−3(3,5−
ジタ−シャリブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス(3,5−ジタ−シャリブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)ベンゼン、4,4’−ブチリデンビ
ス(6−タ−シャリブチルメタクレゾール)、4,4’
−チオビス(3−メチリ−6−タ−シャリブチルフェノ
ール)等があり、芳香族アミン類例えばN,N’−ビス
(β−ナフチル)パラフェニレンジアミン、N,N’−
ビス(1−メチルヘブチル)−パラフェニレンジアミン
等があり、チオプロピオン酸エステル類例えば、ジラウ
リルジチオプロピネート、ジステアリルジプロピオネー
ト等がある。またこれらの組合わせも有効である。加水
分解に対する安定剤としては、カルボジイミド類、モノ
あるいはエポキシがある。これらの配合は溶融混練時ま
たは別に任意の段階で行うことができる。
するが、さらに熱酸化に対する安定剤、加水分解に対す
る安定剤を配合することにより極めて容易に上記性質を
著しく安定化させることができる。安定剤として有用な
代表的なもので熱酸化に対する安定剤としてはフェノー
ル誘導体、例えばテトラキス[メチレン−3(3,5−
ジタ−シャリブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス(3,5−ジタ−シャリブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)ベンゼン、4,4’−ブチリデンビ
ス(6−タ−シャリブチルメタクレゾール)、4,4’
−チオビス(3−メチリ−6−タ−シャリブチルフェノ
ール)等があり、芳香族アミン類例えばN,N’−ビス
(β−ナフチル)パラフェニレンジアミン、N,N’−
ビス(1−メチルヘブチル)−パラフェニレンジアミン
等があり、チオプロピオン酸エステル類例えば、ジラウ
リルジチオプロピネート、ジステアリルジプロピオネー
ト等がある。またこれらの組合わせも有効である。加水
分解に対する安定剤としては、カルボジイミド類、モノ
あるいはエポキシがある。これらの配合は溶融混練時ま
たは別に任意の段階で行うことができる。
【0012】さらに必要に応じてガラス繊維、ガラスビ
ーズ、ガラスバルーン、ガラスミルドファイバー等のガ
ラスフィラー、タルク、ワラストナイト、炭酸カルシウ
ム等の無機フィラー、ボロン繊維、炭素繊維などの無機
繊維酸化チタン等の着色剤、難燃剤としてのハロゲン化
合物、難燃助剤としてのアンチモン化合物、及び滑剤、
離型剤を用いても本発明になんら悪影響は及ぼさず有用
である。
ーズ、ガラスバルーン、ガラスミルドファイバー等のガ
ラスフィラー、タルク、ワラストナイト、炭酸カルシウ
ム等の無機フィラー、ボロン繊維、炭素繊維などの無機
繊維酸化チタン等の着色剤、難燃剤としてのハロゲン化
合物、難燃助剤としてのアンチモン化合物、及び滑剤、
離型剤を用いても本発明になんら悪影響は及ぼさず有用
である。
【0013】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。実施例
中、単に部あるいは%とあるのは重量部あるいは重量%
を示す。 製造例1〜3、実施例1〜3及び比較例1〜4 ジメチルテレフタレートと1,4−ブタンジオール及び
数平均分子量が約1000であるポリオキシテトラメチ
レングリコール(PTMG)を用い、PTMGの単位が
それぞれ25%、50%を占めるようなポリエステル・
ポリエーテルブロック共重合体(ポリマーA、B)を製
造した。溶液粘度ηSP/cはポリマーAが1.45、ポ
リマーBが1.71であった。ポリブチレンテレフタレ
ート(溶液粘度=1.13)100重量部とε−カプロ
ラクトン50重量部とを250℃で加熱混合し、60分
間反応缶内でラクトンを開環重合させつつエステル交換
反応させることによってポリエステル・ポリエステルブ
ロック共重合体(ポリマーC)を製造した。蛍光増白剤
としては2、5−ビス[5’−t−ブチルベンゾオキサ
ゾリル(2)]チオフェン(D)を使用した。表1に実
施例と比較例の組成を示す。
中、単に部あるいは%とあるのは重量部あるいは重量%
を示す。 製造例1〜3、実施例1〜3及び比較例1〜4 ジメチルテレフタレートと1,4−ブタンジオール及び
数平均分子量が約1000であるポリオキシテトラメチ
レングリコール(PTMG)を用い、PTMGの単位が
それぞれ25%、50%を占めるようなポリエステル・
ポリエーテルブロック共重合体(ポリマーA、B)を製
造した。溶液粘度ηSP/cはポリマーAが1.45、ポ
リマーBが1.71であった。ポリブチレンテレフタレ
ート(溶液粘度=1.13)100重量部とε−カプロ
ラクトン50重量部とを250℃で加熱混合し、60分
間反応缶内でラクトンを開環重合させつつエステル交換
反応させることによってポリエステル・ポリエステルブ
ロック共重合体(ポリマーC)を製造した。蛍光増白剤
としては2、5−ビス[5’−t−ブチルベンゾオキサ
ゾリル(2)]チオフェン(D)を使用した。表1に実
施例と比較例の組成を示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1の各実施例、比較例で得られた組成物
のチップを棚式乾燥機で100℃で2時間乾燥させてか
ら射出成形にて試験用テストピースを作製した。 試験法:表面硬度、引張り強さ、伸びはJISK630
1に従い、光分解性はサンシャインカーボンアーク灯式
耐侯性試験のJID D0205(63℃×50Hr)
に準じて行った。
のチップを棚式乾燥機で100℃で2時間乾燥させてか
ら射出成形にて試験用テストピースを作製した。 試験法:表面硬度、引張り強さ、伸びはJISK630
1に従い、光分解性はサンシャインカーボンアーク灯式
耐侯性試験のJID D0205(63℃×50Hr)
に準じて行った。
【0016】各組成物の特性について表2に示す。
【表2】
【0017】
【発明の効果】実施例及び比較例からも明らかなように
本発明組成物は熱可塑性ポリエステルエラストマーに蛍
光増白剤を配合することにより光分解性を促進すること
ができる。この組成物は、使用済後は、屋外に曝路する
ことにより、光崩壊させることができ、環境保全に有用
である。
本発明組成物は熱可塑性ポリエステルエラストマーに蛍
光増白剤を配合することにより光分解性を促進すること
ができる。この組成物は、使用済後は、屋外に曝路する
ことにより、光崩壊させることができ、環境保全に有用
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)熱可塑性ポリエステルエラストマ
ーと(b)蛍光増白剤とが、重量比(a)/(b)=1
00/0.01〜100/10の配合率で配合されてい
ることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25858292A JPH06107922A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 熱可塑性エラストマー組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25858292A JPH06107922A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 熱可塑性エラストマー組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06107922A true JPH06107922A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17322263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25858292A Pending JPH06107922A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 熱可塑性エラストマー組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06107922A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4116366A1 (en) * | 2021-07-06 | 2023-01-11 | SHPP Global Technologies B.V. | Sustainable copolyester elastomer compositions with improved color capability |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP25858292A patent/JPH06107922A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4116366A1 (en) * | 2021-07-06 | 2023-01-11 | SHPP Global Technologies B.V. | Sustainable copolyester elastomer compositions with improved color capability |
WO2023281356A1 (en) * | 2021-07-06 | 2023-01-12 | Shpp Global Technologies B.V. | Sustainable copolyester elastomer compositions with improved color capability |
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